いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

軍事か平和か台湾問題。 military or peaceful of formosa affairs

2021-10-13 20:32:42 | 日記
 (1)台湾問題が緊張を増している。中国軍機の台湾が設定する防空圏への侵入がひんぱんになり、1日に何十機となく侵入したニュースを聞く。中国習主席は演説で「外国の干渉は受け入れない。中国人民の主権と領土を守る固い意志と能力を低く見積もってはならない」(報道)と他国の台湾干渉をけん制した。台湾は台湾でパレードで初めて国産ミサイルを披露して中国の軍事圧力に対抗する姿勢を示した。

 (2)米国、日本など同じ自由民主主義国家は台湾との外交、貿易関係を維持しており、米軍は台湾海峡への中国の進出をけん制する戦艦航行などの行動に出ており、習主席の他国の台湾干渉けん制発言となった。

 米国、日本など国際政治は中国の経済成長、巨大市場との経済関係重視で「中国は一つ」という立場を示しており、軍事面での台湾擁護姿勢はダブルスタンダード(double standard)であり、中国からすれば一つの中国に対する他国の矛盾した不当な干渉であり当然の主張でもある。

 (3)政治、軍事と経済関係は別ものという国際スタンダードが通用するのか、台湾としては一つの中国は容認できないものであり、かといって台湾を擁護する米国、日本など同じ自由民主主義国の二重基準を批判して独自路線を貫くことも中国の軍事力比較でできる話でもない。

 台湾は米国、日本などとの協力関係を維持して、自由民主主義国家が主張する平和、主権、人権問題として台湾自主独立を主張したい現体制だ。

 (4)地政学的には台湾問題は中国の内政問題というのは理論上、論理上は理解できるものであり、中国習主席は中国にとって台湾問題は絶対に解決(台湾解放)しなければならないという強い決意を示すことになる。

 同じ1国2制度の香港に対しては、英国との返還にあたり50年間は民主化を容認する約束を無視して中国は強い法制化で直接統治を強めて、香港民主化勢力を一掃して完全統治化を進めている。

 (5)中国革命記念年にあたり成果として香港を実質統治したい中国の思惑があり、返還条約を無視した強い法制化により民主化勢力一掃の香港完全統治化は問題だが、台湾問題に対しても中国が取り組む被害影響の大きい軍事制圧でない「平和」的解放のロールモデルともなるものだ。

 今後の台湾政権、国民がどのような立場、考え、方針の政治勢力が強くなるのかで中国関係、情勢も変わってくるものであり、中国としては軍事圧力、平和的解決(法制化強制)の両面作戦で台湾解放を目指す香港モデルともいえる。

 (6)中国のアジア支配、共産主義化をけん制したい米国の出方、台湾とは人的にも深い関係にある日本の対応にも注目だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする