いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

科学と社会とギャップ。science & cociety & gap

2021-10-18 19:59:55 | 日記
 (1)みずほ銀行のひんぱんなATM利用システム障害にドコモの大規模な通信障害が続いて、財布、現金を持ち歩かないスマホ世代の自由な社会活動に深刻な問題を投げかけている。いずれも回復に時間を要して数百万人単位の不自由、不都合に影響を及ぼしている。

 近代国家、社会のIT革命、先端技術社会のもろさ、未熟さが出たもので、先端性、高度性、広汎性、利便性の利用率の高い金融、通信インフラ社会の残された弱点、盲点だ。テレワークも実際取り組んでみたら機能しなかったといわれる。

 (2)気候変動対策として政府は原発を活用する将来エネルギー政策に転換、固執するが、原発の核燃料から出る高いレベル放射性廃棄物「核のゴミ」の最終処分場問題の決着に向けて、文献調査に手を挙げた北海道寿都町で賛成、反対双方の候補者による町長選が実施される。

 無害化まで10万年(報道)はかかるといわれる核のゴミ最終処分場問題で、文献調査受け入れで2年間で最大20億円が交付される自治体として財政保障と引き換えの最終処分場受け入れが争点として審判される。

 (3)11年3月東日本大震災による福島第一原発事故を招き、廃炉までに40年以上は必要とされいまだに帰宅困難地域は残り、原発神話は完全崩壊している。近代国家、社会は先端的科学技術開発の推進によるIT産業革命のもとで進化、成長をくり返してきたが、未来、将来、次世代社会を目指す中で足元の現在社会、現実社会での副反応問題、課題が置き去りにされてあるいは克服されずに、深刻に影響、顕在化している。

 (4)政治は菅前首相が日本学術会議の推薦学者6名を拒否して、科学との距離を置く姿勢を示している。政府のコロナ対策でも専門家の意見を有効に取り入れずに感染拡大につながったとの指摘もあり、政治と科学の意識、認識、考えの格差が近代国家、社会の格差、分断を生んでいるともいわれている。

 (5)少子化時代、社会を迎えて科学、IT、AIの活用、役割、使命は増しており人類、社会の進歩、成長には欠かすことができないが、上述例を見ても進歩、成長すればするほど人間社会が抱える科学、IT革命に対する克服すべき問題、課題も多く、大きい。

 気候変動問題はまさに科学、IT、AIの功罪問題であり、優先的に取り組まなければならない人類共通の課題だ。

 (6)日本は50年カーボンニュートラル(carbon neutral)社会実現を目指しており、とりこぼしのない先見性により科学、IT、AIの先端性、有効性、利用性、利益性を最大限検証、実証しながら進む道だ。

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