いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国民のスパイラル失望。 spiral disappointment of nation

2023-09-11 20:07:18 | 日記
 (1)岸田首相が東南アジア歴訪から帰国後の13日に内閣改造、自民党役員人事を行う。岸田内閣の国民支持率が低迷する中で改造人事で打開したいところだが、岸田首相の目は国民ではなく党内を向いたままだ。

 (2)党内第4派閥で党内基盤が弱い岸田首相としては目先の政権維持のことしか頭になく、現在の岸田首相、政権を支える骨格、主要人事はそのまま維持する方針といわれる。
 つまりは、岸田内閣支持率最低26%の内閣が続くことになり、ますます国民の期待を裏切るだけのことになる改造人事だ。

 (3)刷新とはほど遠いもので、これでは何のための改造人事なのかわからない。その後に予想される(かなり時期は思い通りにはいかない)解散総選挙に向けては、政権浮揚の改造人事をやってもそれが内閣支持率最低26%内閣の再現では心もとない。
 これでさらに国民の岸田内閣支持率は低下するばかりで、岸田首相のリーダーシップはスパイラルなジレンマに陥る。

 (4)マイカも総点検が今年一杯は続きそうでそれで問題が解消といくかどうか、さらにやればやるほど間違いが起きれば岸田首相の責任は重く解散総選挙どころではなくなり、本ブログでも書いてきた政権交代論が出てくる事態につながる危険性がある。
 来年9月の党総裁選に向けて一気に政局は新政権に向けて動き出す恐れは考えられる。

 (5)これに岸田首相が当初に表明した新しい資本主義、成長と分配の好循環の具体的な政策がまとまらずに空論で終わってしまうようなことが起きれば、国民の失望(disappointment of nation)は09年民主党政権への失望の再現となり政局は混迷するだろう。
 解散総選挙も改造人事も岸田首相がやるぞやるぞとみせかけてなかなか実現せずに先送りされてきて、岸田首相のそろそろか最初からなのか国民が嫌う「決めれない政治」の様相もみせており、何か岸田首相が勝手に自分を追い込んでいく政治構図がみえる。

 (6)国民の関心も高かった旧統一教会の高額献金、金銭トラブルを巡る質問権行使でも、7回のやり取りでも全容が把握、解明できないとして旧統一教会に行政罰の過料を科す方針転換を決めており、こちらも過料10万円以下では効果もなく被害者救済の大きさに比べて国民の期待を裏切るものだ。

 (7)日本の政治はこう着し、負のスパイラルに落ち込んで抜けきれないでいる。

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