いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政治倫理審査会の名前が泣いている。 name is weeping

2024-02-22 20:25:43 | 日記
 (1)国会議員は国民の模範であるなどと、聖人君主でなければならないなどとはまったく思わないが、法律を守らないのだけは許されない。なぜなら国会議員が集う国会は「立法府」であり、国会議員が自らつくった法律を守らないなどとは到底許されることではない。

 (2)自民党国会議員の90名近くが政治資金収支報告書に収入不記載の裏金で政治資金規正法違反に問われて、東京地検特捜部の捜査を受けて逮捕されたのは裏金3千万円以上の3議員だけで、議員自らつくった同規正法の責任は「会計責任者」が負うという条文でおとがめなしとなった。そこには倫理も正義も規律もあったものではない。

 (3)そこで野党は司法のおとがめなしの自民党議員全員に対して政治倫理審査会で意見、説明を聞くことになり、現在衆院前安倍派、二階派議員5名が出席意向を示している(参院では開催検討中で前安倍派議員1名が出席意向)。

 (4)政倫審は求められた議員が出席するか、しないかは本人の意向次第で、原則非公開で過去にも公開は議員のみ、議員、報道のみという例があるだけだ。おまけに今回出席意向の議員は「これまで記者会見で語ったことを繰り返すだけだ」(報道)と堂々と(本ブログ注)語っており、事件、事実解明など端(はな)から期待もしようもない、可能性もない筋立てだ。

 (5)むしろ問題議員の密室での疑惑晴らしのお膳立てに使われるだけの制度でしかない。もちろん政治資金規正法同様に国会議員が自らの都合、思惑、意向でつくったものだ。
 国会には証人喚問、参考人招致があり、こちらは偽証すれば罪に問われる。主に政府機関、外部関係者を対象として国会に招致して疑惑解明を求めることが多く、処罰も厳しいときている。

 (6)こんなことで、今回の政倫審はパーティ券裏金問題の解明にはまったく期待できるものではなく、国会議員の筋書きどおり茶番で終わることになるだろう。
 今回の裏金問題も国会通り相場の今は亡き前安倍派会長の安倍元首相の「会長案件(判断)」にして、それ以外には問いただす相手がいない、解明もそこまでというおそまつだ。

 (7)国会議員の彼ら、彼女らは、それが勲章、箔(はく)と思っているのではないか。政治倫理審査会の名前が泣いている(name is weeping)。

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