サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【垣間見えた想いに】SHOW BY ROCK!! 第5話「迷宮DESTINY」 感想

2015-05-06 | SHOW BY ROCK!!
レトリーは毎週安定のレトリーっぷりで実に良いキャラですね(笑








先週までの状況を観て「上手く行ってるな」と思ってましたけど、
それは一つの表面上の印象で・・・というかある意味“通じ合って”はいたと思いますが、
でも“通じ合う”事は出来てても“お互いを曝け出す”事は出来ていなかったみたいです
つまりはまだまだプラズマジカには未解決のトピックスが多々あってそれはこれからの彼女ら次第で変わって行く・・・という話ですね
チュチュの本心も、シアンと同じ事情を抱えている内の一人であるモアの「本当」も曝け出せてはいない
お互いがお互い何かを抱え込みながら、それを誤魔化しながら本心を隠して続けて行くバンド活動に未来なんてない
いわば急造的に出来あがったプラズマジカの現時点での“限界”がここであり、そしてそれは同時に越えるべき“壁”でもあるんでしょうね
思えばシアンも、そしてモアも自分で選んでいるようでその実しっかりと何かを選択した訳では決してない
ある種なし崩し的に進んでいる~って見方もそれはそれで否定出来ない部分だったりするので
これから彼女らには「選択」と「決断」が必要不可欠になっていくんでしょう
それがプラズマジカなのか、それとも・・・
っていうのは本当にこれから次第、来週以降次第、ですね
また更にドラマティックな展開が待ってそうでドキドキワクワクしてますが、
今週は割と抑え切れない想いがぶつかり合ったエモーショナルな話数に仕上がってましたね。




シアンも決していたずらに、故意に自分の本当の目的を隠してた訳ではないんですけど
でも逆に言えばそれくらい楽しくてそんな事言えるくらい簡単な関係ではなかった
現実では勇気がなくて誰の輪にも入れなかった彼女が、
ようやく見つけたみんなで演奏が出来るたった一つの掛け替えのない場所
ある意味ちょっと妙な言い方になりますがそれこそ「現実逃避」っていうか、夢の世界で現実から目を背けてたというか・・・・・
本当はずっとここにいたい。けど、ずっとここにはいられない。でも、それを告げたり曝け出す勇気も持ち合わせてなかった。
ただただみんなで演奏したりバンド活動をするのが楽しかった「だけ」、その先の事は現時点で後回しにして来たわけで
シアンもまた覚悟を決める事だったりどういう形にせよ答えを出す事が求められているのだと思います

ただ、バンドの為に、プラズマジカの為に流した涙こそがある種答えを示唆してる、とも言えます
それくらいまだ出会ったばかりなのに、みんなとの作業が楽しくて、受け入れられた事が嬉しくて・・・
まだまだみんなと一緒に演奏していたい
まだまだみんなと一緒にバンド活動をしていたい。
自分を受け入れ一緒に居てくれるみんなの事を想う気持ち、、、
が、如実に伝わって来てリアルタイムで観てた時はちょっと涙線に来てましたね
理屈じゃなく、ましてや虚構でもない、生々しいシアンの感情がストレートに伝わって来る上記のカット、一連のシーンには
大いにグッと来たと同時にシアンもまたプラズマジカ及びメンバーと過ごす時間が早くも“大切”になっているんだなあ、という
誤魔化し切れない感情をまざまざと感じさせてくれてとても良かったと思います
その「強い気持ち」さえあれば、
きっとどんなトラブルだって乗り越えられる(はず)
シアンは結果的に隠しごとをしていた~って風になっちゃったけど
皮肉なことにそんな状況下だからこそ垣間見れた彼女の「本当の気持ち」もありました
失いたくない気持ちと、自身の目的とで板挟みになりつつあるシアン、いつか裸の想いをそのまま伝えられれば良いですね。




レトリーはレトリーで苦しかった
シアンはレトリーにとって本当の意味で“友達”になれた初めての友達
これから一緒に頑張っていこう、と、これからもっと仲良くなりたい、とレトリー自身の意志で歩み寄り始めた末の結果がこれですから
彼女が個人的にシアンに抱いている(?)特別な感情も含めて「いつか元の世界に戻って行く」という事実を受け止められなかった
でも、それもまた逆の見方をすれば間違いなく“愛情の裏返し”であり、本当に好きだからこそ激情を見せた
もっともっとシアンと一緒に音楽を奏でたかった、仲良くなりたかったからこその激昂だったのも間違いないかと
伊達や酔狂じゃない、レトリーのシアンに対する本当に好きな気持ちはそのカットからも
そして「今更言われても困る」という脚本からも伝わって来ました
多分まだ入り口から入ったばかりだったからこそ、なんでしょうね
これがもっともっと深い仲だったら単純に深いショックを・・・って流れになると思う
ただ、仲良くなり始めて、そしてこれからも仲良くなっていける確信を得てたからこそ感情が溢れてしまったんでしょうね
やっと素直にそばにいたい好きな人を見つけたと思ったら、異世界からのゲストだった、という悔しさ。
って書くとまるで百合みたいですけど(笑

レトリーもレトリーで不器用なりに頑張って歩み寄って、ようやくイイ感じになれた“友達”ですから
シアンと上手く和解・・・というか気持ちを交わしてまた笑顔になれるといいですね
また前半に二人が一緒に部屋で遊ぶシーンを入れてたのも大きく、
レトリーの自信満々な顔や、
シアンの仕草にドキッとするめちゃくちゃ可愛いシーンだったりと(笑
色々と近づいてる印象のパートがあったからこそ余計にレトリーの気持ちが分かった節はあるんだろうな、って今振り返ると思います。
今現在はお互い諸事情を誤魔化しながらやっている感覚もあるので、またこれをきっかけに益々“一丸”となって欲しいですね。




ところでチュチュもリーダー格、とは言え案外臆病な部分もあって可愛かったですね(笑
割とセクシー担当的な部分も(衣装からすると)あるのにここまでの描かれ方からすると一番常識人っぽいですね
最早プラズマジカ自体がシアンが抜けてしまったらプラズマジカであらず、って感じにもなってるので
彼女としても今すぐではないけど、いつか抜けると分かれば困惑する部分もあるんでしょう
同時に一番バンドの状態に敏感で、一番バンドに対する愛着が強いようにも感じました
ダークモンスター云々の問題も水面下で着々と進んでますけど、
一番描きたいのはやっぱりバンドの関係性とバンドの行く末だったりするんでしょうね(多分)
シアンの気持ち、レトリーの想い、チュチュの夢、そしてモアの秘密・・・
今週、雫シークレットマインドの皆さんが
例え故郷を離れていても
仲間がいるから寂しくない、
この仲間でいれば寂しくない~的なニュアンスの発言をしてましたけど
ある意味彼女らの存在もまた徒然よろしくプラズマジカがこの先目指すべきロールモデルの一つ、なんでしょう。
そんな事を観ていて素直に感じました。それは多分シアンにもモアにも重なっている言葉だと。また一つ目指すべき方向が見えた気もしました。

もしシアンが、
もしモアが、
そんな風に思えれば、
そんな強さを心にまとえたならば、
きっと今も未来も変わって行くんだろうな・・・とは思いました
まだまだ道の途中、まだまだ未知の途中。という訳で今後のメンバーの奮闘に期待!ですね。
その大いなるポテンシャルがいつか本当の意味で爆発する事を願っています。
















ところで来週は、次回予告を見るに結構息抜き要素の強い?
水着回になるっぽいんでその意味でも色々と楽しみですねえ(ニヤニヤ)
その中でモアちゃんの想いや、みんなの気持ちの疎通もしっかりと見れそうでワクワクしています
雫シークレットマインドの皆さんは「バイトをしながらバンド活動をしている」要は仕事兼という話で
その辺もいずれ掘り下げられたら嬉しいなあ。とか思いつつ。

あと、個人的な話なんですが
結構私生活で現実に打ちのめされてる時にリアルタイムでは観てたので
EDの飾ってないストレートな歌詞がやたら心に響いて泣きそうになっちゃいました
OPも大好きで未だにヘビロテしてますが、プラズマジカの曲はビックリするくらい真っ直ぐで、そこが今の自分にはグッと来る感覚がありますね
OPED共に映像も演出も素晴らしいので未だに書けてない1~2話の感想と共にいずれUPしたいものです。




・・・にしても、ちょいちょい官能的要素が入って来るのは何故なんでしょう
いや、全然嬉しいんだけど(笑
意外とカラダの描き方が艶っぽくて正直眼福だなあ、と。今週もえがった~(笑顔)



【美意識のかたまり】SHOW BY ROCK!! 第4話「旅路宵酔ゐ夢花火」 感想

2015-04-28 | SHOW BY ROCK!!
まったくもう、二人とも天使すぎ!!(超笑顔)










2話を観た辺りから「音楽の魅力を真っ当に描いてくれるんじゃないか」という期待が生まれたんですけど
今週はそんな自分の期待に真っ向から応えてくれるような素晴らしい回だったと思います。

徒然なる操り霧幻庵のお師匠さまことダル太夫さんが阿・吽に告げたセリフが総てを物語ってますね
例えば、
今のプラズマジカがああいう色モノみたいな格好して受けた/或いは売れたとしてもそれは“実力”ではないですよね
ただ単に“格好”が受けてるだけで“中身そのもの”が受けてる訳でも売れる訳でも全然ないですから
別に形から入る事が悪い訳じゃない、だけどそれを“実力”だと考えると痛い目見るよ。と
ある意味ミュージシャンだけでなく漫画家や芸人にも通じそうな(笑
物凄くハイレベルで描く価値のあるメッセージ性を個人的に感じました。
要するに奇抜さで自分を飾っても、ちょっと変わった事をしてギアチェンジしたつもりでもお前自身が変わらなければすべて無意味なんだと
そういう事を教えてくれるような作劇で、もっと言えばそうやって楽をした分後で現実が待ってるよ~って話ですね(笑
「受ければいい」っていうのは違う
「売れればいい」っていうのも違う
本当にそいつ自身が魅力的にならなくちゃそんなものは単なる一過性に終わってしまう
ダル太夫さんの自身のグループに対する観られ方に自覚的な部分だったり、だからこそもっと高みを目指そうとするストイックさだったり
なんだかいち表現好きとして頷けるテーマばっかりだったなあ・・・なんてしみじみ感じてしまいました。

現実のバンドでも例えばPOLYSICSなんかは日本に於いて音楽性も衣装も個性の塊みたいなバンドですが
ちゃんと強靭なアンサンブルだったり意外と食べたらおいしいメロディだったりちゃんと“中身”もあるからここまで長続きしてる訳で
本当にこのアニメでこの4話で語られてた・描かれてたテーマに“説得力”や“正しさ”が感じられるので
それもあって益々個人的な支持を強固なものにしたい・・・とか考えてしまいました
まさかここまでズバッと批評眼冴え渡る内容になるとは思って無かったのも手伝って
改めてこの「SHOW BY ROCK!!」というアニメが大好きになってしまいました。



確かにそそる・・・けど、どう考えても“実力”ではないわな(笑


思えばインパクト重視、
売れる為に手段を選ばない、
そういう描写に対してここまで明確で「なるほどね。」って思えるアンサーを出してくれた作品も早々ない気がする
今回描かれてた事象に当てはまる人物は現実でもごまんといますからね(笑
そういう視点でも間違いなく“ロック”ですし
それを根性論とかでごまかさず、
しゃんとした“美意識”で以て否定してくれる作品は中々なかったので繰り返し視聴していて素直に感心してしまいました
ただ別に奇抜である事、過度に他人と違う事を否定している訳ではなく(夢幻庵も奇抜と言えば奇抜だし)
そこに中身は伴っているかな?という問い掛けに近いと思います
そして「形」から入ったとしても、それはその「形」が受けがいいだけの話であって
そいつ自身の受けがいいわけじゃない・・・とも受け取れるかな、と。
だから結局はそいつ自身が魅力的になるしかないっていう。

霧幻庵は確かに受けたし、感動も与えたけれど
それに酔い痴れてこのまま「奇抜である事」を貫いたんじゃ話にならない
いつか飽きられる、慣れられる事も意識してもっともっと自らの実力も高めて行く事を意識する必要性がある
そういう事をダル太夫さんは言いたかったんじゃないかな・・・と勝手に思ってますね。
やはりまだまだ夢幻庵みたいなプロフェッショナルと比べると意識の差はあれど、
でも新人バンドなんて迷走が付きものですから(笑
なんだかんだ言ってコスプレショー自体はめっちゃ面白かったしめっちゃ眼福でしたからね!(オイ)
まあゆっくりと、堅実に大きくなっていってもらえれば・・・と思います



安定のレトリーさん


ただ、プラズマジカも単純に迷走を繰り返してる訳じゃない
今週、先週期待した通りにレトリーが「自分の力で」メンバーに有名バンドのライブを観て参考にしよう、と“提案”出来ましたし
それによって途中迷走はあったものの、意識自体は高まりましたし、ちゃんとした成長も見せてくれました
そして徐々に徐々に仲が近づいていくメンバーの“友情感”がとっても素敵でもありましたね
まだまだぎこちない面も目立っている4人ですけど
正直全員大好きですし、
今期のアニメでも群を抜いて可愛さ・あいらしさに溢れてるキャラクター達だと思います
これから新曲を作って・・・!というワクワクする流れですが
その過程でもやっぱ色々あるんでしょうね
それを乗り越えた後のカタルシスに期待していますし、1話を観た時には想像してなかった類の“誠実さ”が今はしっかりと感じられてるので
これから先も個人的にめっちゃ期待しつつ、細かい小ネタも楽しみつつ(笑 見守らせて頂きたいですね
本音を書けば既に「めっちゃ大好きです」とか「いちファン」とか書きたいレベルです。




またモアちゃんも思ってた以上に素直でいい娘ですねえ
個人的に色々な意味で柔らかそうなルックスが大好物なんですが(笑
加えてものっそい純真に夢幻庵のライブを観てたり、素直に感動した事をストレートに伝えたり
そしてホームシックになっても「このバンドで頑張りたい」って強く想う気持ちだったり・・・
いつかそんな気持ちがプラズマジカに還元されたら嬉しいですし、
最終的にモアちゃんが「バンドやってて良かった。」って心境に本音でなれたら自分としても本望ですねえ
まだまだ衝突やドラマも待ってそうなポテンシャルの高いプラズマジカの面々、
その中でも早くも後々の展開に繋がりそうな複線だらけのモアちゃんに注目です
あとは多分個人的な印象であって個人差もあるとは思いますけど、プラズマジカの中で最もセックスアピールの高い娘ですね!(超笑顔)
音楽に於いて大事なテーマ、メッセージを描きつつもちゃんとキャラの成長やドラマも魅せられた傑作回だと思います
単純に霧幻庵の曲とライブも良かったと思うしね。

小ネタも光ってて、
レトリーのミーハー&百合要員っぷりも相変わらず見事でしたし
エッチな衣装の数々とそのリアクションもまた面白かった
某クリムゾンズの連中はかなり秀逸なネタ要員っぷりで前述のリアクションもそうですし
ラーメン屋での無駄な(笑 格好付けに口癖の滑稽さも相俟ってかなりゲラゲラ笑えました
でも、そんな中でもロムを笑顔で迎えに行く“ちょっと良い感じ”のシーンも演出してたり抜け目のない脚本ですね
先週のクリティクリスタの存在も気になりますし、周辺バンドの物語も楽しめそうでその辺にも期待です!















振り返って見るとある種のカウンターのような内容であり、
かといってメッセージ性先行でもなくきちんとプラズマジカのドラマや成長も描かれてたり
エンタメ性溢れる演出や小ネタの面白さも光ってたり様々な観点から面白がれる話数だったと思います
キャラクターの可愛さを押し出してるだけではなく、音楽自体の素晴らしさを伝えようと尽力してたり、
そして本質や奥深さも描こうとしてたり先週の感想通りやっぱり侮れない、
どころか普通に夢中になれる類のアニメですね(自分にとっては)
まだ感想を書いてない1~2話の感想や、
これからリリースされる音源等にも触れて行きたいですし
出来ればライブイベントも是非観たい、参加したいな・・・って思います。やれば、ですけどね!
すっごくキャラクターが可愛くて、でも可愛い「だけ」じゃない様々なテーマやドラマも内包されているアニメ「SHOW BY ROCK!!」、支持します。



構図自体も特徴的ですが、
出来るだけ母星に近い所で見上げて想いたい・・・というモアの気持ちが良く出てて素敵なワンカットです
ちなみにOPの「青春はNon-Stop!」の感想も先週同カテゴリで書いてるので宜しければそちらも是非。



青春はNon-Stop!/プラズマジカ[SHOW BY ROCK!! OP]

2015-04-22 | SHOW BY ROCK!!







昨日「SHOW BY ROCK!!」のOP曲を買って来てそれからずっと聴いてます。









「SHOW BY ROCK!!」は正直メインの4人がビックリするくらいにめちゃカワで、
かつ作中から音楽愛もちゃんと伝わって来て今相当(個人的に)イイなって思ってるアニメですが
このOP曲もめっちゃ良くて昨日からずっとリピートしちゃってます

まず番組で聴いてても分かる通り物凄くハイテンションなんですけど(笑
ロックというよりはパンキッシュと形容した方が良いような高速ビートが光ってる楽曲で
冒頭のコールはサンボマスター、Aメロのアレンジはメロコアみたいにも聴こえてその点でも世代的にはジャストな一曲です
何より全体を通しての果ての無いレベルの“疾走感”と“青春っぽさ”のテイストが聴いてて堪らないですね
音源で聴くと意外と勢いや若さだけが際立ってる訳でもなくメロディメイクが丁寧なんだな、って
そんな風にも思えたのが嬉しかったですね
特にサビのひたすらポジティブになれる言葉の応酬を
ちょっとノスタルジックさも混じったメロディと雰囲気で歌ってるのが一番ツボでしたかね
作中のエネルギッシュな描写よろしくまるで劇薬のような即効性でパワーをもらえる類のナンバーに仕上がってるかと
なんとなくチアの格好で歌うタイプのアイドルソングっぽさもあったりしてその点ではロック・サウンド云々に関わらず
幅広く聴いてもらえるポテンシャルは高いと思う
ビビッドなドラミング、
そして息がぴったり合ったCメロあたりのボーカリゼイションなんかも個人的に推しです

いかにもライブ映え、イベントで生で歌ったらものっそい盛り上がりそうな楽曲でもあります
前述のようにコールの箇所がいくつもあったりパンキッシュなアレンジに仕上がってるので生との相性も抜群だと思う
それと大きいのはこの曲を聴いてるとキャラが頑張って歌っているのが「視える」、絵面が浮かびやすい楽曲である。という事
プラズマジカのイメージにぴったりな上に、
実際にメンバー紹介のパートも挿入されていたり
多分本作のアニメが好きならニヤニヤしちゃうタイプの一曲になってるのがイイですね
全体を通してプラズマジカらしい全力感が冴え渡ってるのが秀逸な会心のOPナンバーだと音源で聴いて初めて思いました
本作自体も観てるとスレてる部分が矯正されるような強力なストレートさがありますけど、それは楽曲でも同じく、でしたね。


また、カップリングの「Close to you」がとっても良い曲ですね
ある意味メロディ的にはこれはこれでタイトルチューンに相応しい洗練度の高い楽曲ですけど
歌詞の方がどっちかっていうと情景描写中心のセンチメンタルなピアノ・ロックになっているので
プラズマジカのイメージトラックとしてはカップリング扱いのが相応しかったんでしょう
ただ、表題曲にも引けを取らないアレンジセンスとメロディの楽曲だと思います
流れるようなサビメロと感傷的なフレーズとの融和が特にツボでした

しかしこの曲は実直に「別れ」を歌っているせいか
メンバーと重ね合わせて聴いちゃうと無性に聴いてて切なくなる楽曲でもありますね
いつかはこの曲のような展開も来るんだろうか・・・って考えるとやたらおセンチな気分になりますけど
こういう曲をさり気にカップリングに、対照的に聴こえるように配置しちゃうあたり粋というかニクいな、と(笑
一曲目が青春の楽しさ、二曲目が青春の寂しさを歌ってるという事でコンセプトシングルとしても面白い一枚
個人的にはこのシングルから逆にアニメに入るのもアリなんじゃないか、ってくらい完成度が高い作品かと。








個人的に大好きな3話の感想もUPしてるので、
よろしければ読んでやって下さい。まだまだヘビロテの予感がする傑作シングルです。



【音楽で会話しよう】SHOW BY ROCK!! 第3話「Yes!アイドル宣言」 感想

2015-04-20 | SHOW BY ROCK!!
「ロージア」って名前はLUNA SEAからだろうか?(笑








レトリーは「言葉で」プラズマジカの抱える問題点をどうにかしようとしてましたけど、
主人公のシアンは「音楽で」その問題点を解決する事に成功していました
要するに・・・大切なのはノーミスかどうかなんて事じゃなく
しっかりと“塊”になれているか
お互いのツボや呼吸を理解して演奏出来ているか、って事なんですよね

そりゃそうだ、例えば企画とかの寄せ集めのバンドとかって大抵長続きしないでしょう?
それは急造であること、それに加えてお互いの目指す地点だったり呼吸とかが合ってないから
ただ単に格好だけは付いてる「それ以上」がないバンドになっちゃって自然消滅する訳
逆に学校の同級生とかだと相当長続きするパターンが多いですよね(笑
やっぱり意志の疎通、お互いのツボや呼吸とかは知るべきなんだと思います
このアニメは一見・・・というか基本的に子供向けかつシンプルなアニメーションだと感じてますけど、
さり気に音楽に於ける重要なポイントや事柄を描いているなあ、って思えて、あくまで個人的にという注釈付きで侮れないアニメだと思いますね
より音楽的会話を交わしたプラズマジカのメンバーが自力で掴み取った確かな“達成感”・・・
成長物語として良い感じだと思います
一話を見た限りではもっとハイパーな物語だと感じてましたが、
意外とそういうセンシティブな一面も描いてくれていて悪くないと思います
というか、単純に好きですね(笑




きっかけは主人公のシアンが一音で作りだしてくれましたが
それをプッシュしたのはずっと悩んでた不器用なレトリーでした
中々自分を出す事を躊躇ってしまう
もっと言えば自分を出して不協和音を出す事を恐れてた
所謂「事なかれ主義」に陥ってしまってたのがレトリーじゃないでしょうか
でも、バンドマンなんて言葉で会話するもんじゃない、音で会話すりゃいいんだよ!と言わんばかりのシアンの豪快さ(笑)に結果的に助けられました
レトリーは本当はずっと本気でやりたかったけど、臆病だっただけ、自分から自分を出しに行くのが苦手だっただけ
その強固な扉はレトリーと同じ気持ちを抱えてたシアンの勇気ある一歩によって開かれました
確かにレトリーは表情も気持ちも今回の対バンで見違えるほどステップアップしましたが、
今回のエピソードだけではまだ彼女の本当の真価は発揮出来てはいません
むしろ「これから」なんじゃないかと思ってます
レトリーもまた、
シアンのように遠慮なくメンバーに色々言っていけるようになればいいな・・・と願いつつ
それでも言葉の隅々からメンバーに対する気持ちや音楽に対する気持ちが伝わって来て彼女を好きになるのもまた余裕だった話数でもありました
まだまだ、プラズマジカは始まったばかり、これから成長を遂げて行くバンドなんだ!って事実をはっきりと提示してたので
そういう“発展性”を感じさせる流れを含めてクオリティの高い第3話に仕上がってたんじゃないかと
最初っからスーパーな感じで行くと思ってたので、
こういう打ちのめされるパターンから始まって行くとは予想外でしたね
ただ、スタート地点が小さければ小さいほど後々の感動が大きくなるのが常套、
いつかプラズマジカのメンバーが思いっ切り気持ち良く、最高の演奏で大観衆を沸かせるシーンにも想いを馳せつつ。




ところでキャラも大分立って来ましたね
感想を書くのはこの回が初めてですが(でも1~2話の感想も隙を見つけてUPしたい)、
この回のEDを眺めていて「この子たち好きだわ。」って素直に思えたんですよね
レトリーとクリムゾンの連中だけは初っ端から濃かったんですけれど 笑
レトリーは百合要員でもあるから・・・
逆にチュチュは意外と(?)リーダーシップがあって表情豊かで、内面的には結構負けず嫌いな部分もあって掘り下げられて来たな、と
上記のカットとか、後はロージアと心の声で張り合ったりしてた場面が個人的にめっちゃツボでした(笑
割とのんきなメンバーが集まってるので結構スパイスの役割も果たしてくれそう。

キャラデザ的には(みんな好きですが)、ドラムのモアがかなりお気に入りで
髪もふかふかなら胸もふかふかそうで(オイ)とっても観てて癒されるキャラクターです
ここまでの印象だとバンドっちゅうよりは別の目的のが大事なのかな、って思ってましたが
意外とバンドを優先しちゃう「いい子」でもあるのが描写として良かったかな、と
あと口癖と声も可愛くてレトリーが「帰る。」って告げた後の「ぴゅるるるるるる~!?」ってボイスがあまりにも可愛かったですね(笑
前述のように子供向けな部分も多々ありますが、そういう部分に関して言えば普通に美少女アニメ好きにも通じるのではないかと
まあまずシアンの猫耳だったりキャラ自体が良い意味であざとくて最高な訳なんですけどね(笑
ロージア様も腹グロ系キャラとしてハイクオリティなかわゆさだと感じましたし、
案外老若男女に通じるポテンシャルあるのではないでしょうか
美男子も何気に多いしね・・・笑

チュチュも、モアもまた個別に掘り下げられると思うので
その辺含めてこれからの展開も楽しみですね。
みんな可愛くて熱くて、素敵です。




ところで細かい話になるんですが、冒頭のロージア達を解説するパートで
無知だったシアンが「スゴイの?」って聴く場面、説明セリフの導入が実にスムーズでそういうさり気ない部分もまたいいな
待田さんの脚本って自然でいいな。と 無知なキャラが凄さの説明を求めるだけできれいに説明になるものなんだなあって
手前からペラペラ話す作品が多いように感じてるので余計にスムーズに感じられたんでしょうか

ベリーさんがチラッと話してた「そうしないとお前は・・・」という複線だったり
クリティクリスタの面々、特にロージア様の意志が気になりますし
メイプルが語ってた「音楽の価値」云々の話も含めると
割と音楽のシリアスな部分も脚本に入れてくれるのかなというのもあってこれからの展開にも期待です
「今までで一番の演奏」「やり切った」と嬉しそうに話す面々の笑顔を観ていて音楽には勝ち負け云々じゃない良さがある、っていうのを伝えたかったのかなと
体裁を整えることよりも、もっと大事なことがある。と学ぶ事が出来たプラズマジカ
4話以降の彼女らの活躍にワクワクしつつ初めての感想を締めたいと思います。
















ストレートに面白く、シンプルに音楽の気持ち良さを表現出来てるのが素敵なアニメ
再三書いてるようにかなり子供向けのきらいはありますが
それでも好きなものは好き、って事で。
一つ苦言を呈するなら時間帯をもっと子供が観れるようにしろよ(笑)ってことだけですね
まあそうしたらそうしたらで所々に点在する美少女アニメちっくな部分が浮く可能性もありますが。
逆に言えば朝アニメの良さと深夜アニメの良さをミックスしてる内容とも言えるかもしれません。個人的に注目。



レトリーの表情の変わり映えっぷり、かなり好みでした。