この最終回はどうなんですかね・・・。
うーん・・・それまでやって来た事を不意にする最終回というか
「グローブは枷」とか「衝撃波でホームランを阻止」とかそういうのは要らなかったと思うんだ
まあぶっちゃけ打ち切りによるヤケクソ臭がかなり強い、とんでもなく酷い最終回だった訳ですが
正直読んでて「え、これ夢オチじゃないの?」って思ってたら結局そのまま終わってしまったんで二重にショックというか。
途中まで完全にギャグに振り切ってたんで急にシリアスになる流れもよく分かんなかったですし・・・
11週で終わってしまったショックとか動揺を隠し切れなかったのか、相当痛々しくて荒唐無稽な内容になってますね
はっきり言ってガッカリしたし、
少し前まで胸を抉るような過去編で魅せられていただけにこんな最終回なら見たくはなかったな。って思いました
いきなり甲子園に飛ぶっていうのもねえ?何一つ感慨深さもないですし、、、(これは想定内でしたが)。
まあ冷静に考えると皆キャラデザは良い事から「今後出す予定のキャラ」や「今後出す予定の設定」などを過剰に出しただけなんでしょう
でもこんな茶化すようなテンションで出して欲しくはなかったなー、とか
そもそもこんな打ち切り臭「しか」しない内容にした事自体どうだったのかな、とか
疑問符しか浮かばない訳なんですが・・・
先週までの流れ台無しじゃないですか(笑
いや、ホント嘘みたいにいいとこ一つもない最終回なんですよ
もう完全に野球漫画ってよりは安導と荒狼の関係性の漫画になってたんで
そこはこの二人のドラマで締め括っても良かったんじゃないかなー、って
どうせまともな試合なんてしてなかったんだし・・・笑
これじゃなんか愛せないっすよKAITOさん
「武士沢レシーブ」とかならこういう終わり方も逆にグッジョブでしょうけど
いくらワンクールで終了だからって、こんなヤケクソなオチにはして欲しくなかったな
最終回の感想はもっと色々な事書こうと思ってたんですけど、全部吹っ飛んでしまいましたよ。
あ、勿論これは全部「個人的な感情」なんで、
こういうのが好きな方は好きな方で俺などに感化されず好きでいて欲しいです
他人の趣向なんかに影響されて自分を失うことほど愚かな事はないと思ってますから。
ただ、俺個人としてはひどくガッカリした、っていう、それだけです。
感想を書き続けた事に関しては何も後悔はしてません。
あの過去編は、そこだけ切り取れば、
やっぱり面白かったと思うし。
うん。
でも、こんな終わり方じゃやっぱり納得出来ないんだよなあ。
なんというか、「それで良かったのか?」ってどうしても思っちゃう。
さて、敗因。
まず、地味だったんですかね・・・
ぶっちゃけちゃいますけど、この漫画本当に検索で来る人少なかったですからね
一応「バディストライク 感想」で検索するとこのブログ上位に来るのにそれでも全然来なかった
つまりは(認めたくないんですけど)そもそも読まれてなかった・・・!?って印象が自分の中では強いですね
・・・これ、書いてて辛いですね(苦笑)
本当はKAITOさんの漫画がこんな早く打ち切られてしまうっていうのはいちファンとしてとてもショックですし、
目を背けてしまいたい現実でもあるんですけど、でも結果としてこういう結果が出た訳ですからね
しかも毎週アンケもファンレターも感想も欠かさなかったのにこれですからね!(笑)(爆笑)
どうにもならなかったですよね・・・
本当にね。
あとは中途半端にジャンプに寄せすぎた感があります
ファンとしては「KAITOさんらしさ」も残ってて嬉しかったんですけど、
だからこそ、「そこ」が王道の少年漫画としては足枷になってしまった感があって
今考えると完全に割り切って新しい方向性に舵を取っても良かったのかもしれません
だけど、一番面白かったのが(個人的には)ディープな過去編、って考えると
やっぱり無理して少年漫画っぽさを出そうとするよりも
KAITOさんが得意とする湿った方向性で
勝負した方が(作品としては)まとまって良かったのでは・・・とか
色々と考えてしまいます
二兎追うものは一兎も得ず、
正直書くと「どっちも意識した」結果、どっちの支持も得られなかったんじゃないか、、、って感じますね
あんまりクロマネのファンが付いて来ている印象もなかったしねぇ。
クロマネの終わり方が、ラスボスとちゃんと戦って(本作で言えば青龍高校ね)、しっかりとストーリーにケリも付けたきれいな終わり方だったのと比べると
(連載期間的にも)こっちは随分と消化不良感が激しく、安導と荒狼の関係性もなんだか絆を感じる事もなく終わってしまったなあ、と
一応死神設定にケリを付けた事は褒められるべきとは思ってるんですが
その分まともな試合が一切出来なかった~という事実は拭えない
非常に対照的な結末になってしまった訳ですが・・・
まあそれもしょうがない
もっと安導を軸に、最初から感情移入し易い構成にした方が良かったのでは、とか
何なら鹿真城先輩を主人公にした方がストレスフリーで良かったんじゃないか、とか
色々と考えてしまったりもするんですけどね。
それと、正直甲子園観てて感じるんですけど最近は打撃が活発なチームの方が目立ってるんですよ
昨夏も「一番話題になった」という観点だけで言えばぶっちゃけ早稲田実業(清宮)とか関東第一(オコエ)でしょ?
その二人に次ぐ・・・ってなったら仙台育英の平沢だと思うんですよ
スポーツ新聞読んでてもオコエと平沢の記事ばっか目につきますし、
むしろ好投手+好捕手の守備がきっちりしているチームカラーって目立たないし、今は打力に屈しちゃうんですよ
その点でも今のトレンドからは少し外れた若干一昔前の方向性だったかな・・・って感は否めない。
別に圧倒的なピッチャーがいなくても甲子園のヒーロー校になれるよ?って
早稲田実業と関東第一が証明しちゃった後に「実際に勝敗を分けるのは投手の力~」ってのはあまりピンと来なかったんじゃないかな、と思います
だったら昨年の広島カープがBクラスなのはおかしいでしょ?ってなっちゃいますし
「打てなきゃ勝てない」と言われてる昨今に於いては少々時代錯誤な作品だったかも分かりません。
ただ、なんでしょう
KAITO先生はジャンプに向いてないんだとも思いました
過去編を読んでたら、初期のあの行動もあの表情も表面的以上に意味がある事だったんだ!って素直に思えたし
安導くんの気持ちも執念もストレートに伝わって来て更に大好きなキャラになりましたし、
そういうロングスパンで魅せていく事に関しては長けている作家さんだと思います
ただ、短距離走だとかいきなりドーン!ってかます瞬発力はなくて
「じわじわと良さが伝わって行く」作劇を得意とする事は本作でも往々にして伝わって来たので
うん、やっぱり、連載前に書いた通り「またWJなのか・・・」って不安がそのまんま的中したとしか思えない(笑
ファンとしてはそういう作風(湿り気のある作風)が許される雑誌に移行して、もっとKAITO節全開でお願いします!って期待がありますけど
そんなもんファンが決めるような事じゃないですし、作家がファンに左右されちゃダメなんです
もしKAITOさんがまたWJ目指したとしても、載るんならやっぱ応援しちゃうだろうし
別の雑誌に行ったら行ったらで喜んで応援するだろうし(笑
隅々からポテンシャルを感じる作品だったのもまた事実
最終回は個人的にナシですけど(笑
出来ればもっと見守っていたかった・・・というのが本音と言えば本音であり
でもこれでKAITOさんの今後の作品が益々楽しみになった、、、というのも本音です(今回の挫折を受けて次どうアクションするのかが気になるから)
次はもっと、みんなに愛されるような、、、KAITO先生の本領発揮が見たいな。と素直に思います
半ば大ファンの意地で書き続けた感想でしたが、この痛みも戸惑いも貴重な経験として胸に刻まれると思う
何より、3話での荒狼の渾身の球を受けれて絶妙な表情をする安導くんとか
いつまでもガキの頃の約束を健気に信じ続けてた安導くんとか
素敵なシーンだったり、青春もあったからさ。
いくらポテンシャルを感じてても
こんなサクッと打ち切られた挙句あんな最終回なんじゃ間違っても「短期の良作」とは言えないし、言いたくもないんですが
でも、いちKAITOファンとしてワクワクしながら読んでた側面もあったのがまた事実であります
単行本はお布施のつもりで・・・
いや、最終回がアレでも過去編とか良かったから、まあ、普通に買うか。
まあでも最終回で全部台無しにしてるんで間違っても「是非」なんて言えないけど(笑
うん、でも、まあ、残念な作品でしたね・・・。色々とね。
次は青春の過失だったり、苦悩を思いっ切り描いたような作品を
講談社系の青年誌で読みたいです。
久々の連載はあっという間に終わってしまいましたが、色々と複雑な感情もあったりしますが
それでも、やっぱりKAITOさんはもっと凄い作品を描ける人だ。という気持ちもありますし、これからも掲載があればその度に応援し続けたいと思う
もうリフレッシュして、頭切り替えて、それこそ「パジャマな彼女。」の濱田浩輔さんみたいに青年誌に行って自分の好きなもの描いて真っ当に支持される道もあるかと
ジャンプだけが漫画雑誌ではないですしね。ファンはついていくと思う。これからも期待して待ってます。
KAITO先生、お疲れさまでした!
連載前のドキドキと、連載中のワクワクに感謝です。
コメントを下さったかばさんとアルパッカさんにも感謝。