サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

それぞれのスタートライン 凛とチア。 第12回「5人のはじまり」 感想(ヤングジャンプ2017年44号)

2017-09-29 | 山田シロ彦
                            
                        今週はセンターカラーですよ!









グラビア風の真央が超可愛い・・・!と惚れ惚れしつつ、
本編も取り敢えずはちゃんとチアを知っている新入部員の加入。。という事で
ワイワイと絡みや基本を見せていく賑やかで純粋に楽しい回に仕上がっていましたね。




カワイイ。


それにしても、
凜チアは本当に魅力的な女の子ばかりだなあ。って個人的に思いましたね
沙穂先輩、たまちゃん、あやちーだけでも堪らんのにここに来て最強のヒロイン登場ですからね
どんどん素の可愛さや笑顔を見せてくれる真央の愛らしさにメロメロになってしまった12話目でもありました。

小汚い裏の練習場から、
広い市民体育館に練習場所がグレードアップして、
基本的なチアの説明も挟みつつ、ちょっとずつ「それらしく」なっていく相様が見ていて楽しいですし、
正直ワクワクしてくるなあ!っていうのが個人的な本音であります
久方ぶりにチアをやれて兎角楽しそうな真央に、
おとぼけのたまちゃん、
仲間が増えて嬉しそうな沙穂先輩、
意外と(?)マッスルなあやちー・・・と
まるでガールズコメディのような女の子女の子してる作中観が面白かったと同時に
それぞれのキャラの特性も浮き彫りになって来てますます今後が楽しみになるような回だったと思います



個人的にたまちゃん推し


なんでしょう、
特にめっちゃ進展したとか、
急に何かが上手く行った、とか
そういう話数じゃないんですけど、
今までが今までだった分、
「ただ普通に仲良く練習している」
ただそれだけで、
ただそれだけの事がすっごく嬉しくて尊い事のように思えたんですよね。
それは他人から嘲笑われて辛かった時期や軋轢があったからこその「今」なんで
余計にただ“普通に”ワイワイしながら練習している光景がとっても楽しく思える・・・という
積み重ねの構成が活きていた回で正直今までとはまた違った類のカタルシスがあったなあ、、、ってのが本音ですね。

みんなで楽しく、とか、
みんなで一緒に、とか
そういう「良さ」を知らずにチアをやって来た「みんな」なんで
それを考えると彼彼女らが感じてた嬉しさや興奮も理解出来るなあ。。と
真っ直ぐに思えた作劇があまりに見事でした
最初から全部上手く行かなくてもいい、
まずはちゃんと楽しんで、
一歩一歩、焦らずに、着実に・・・という、
現時点でそういう物語に仕上がってるのが読んでいてとっても安心しますし堅実な良さを感じます
凛太郎も、純粋に真央のことを可愛いと思ったんでしょうけど、それ以上に、
「ちゃんとチアを楽しんでくれてる」
そんな光景に感慨深さを覚えたのもあったんじゃないかな?とか思う
それはきっと、“凜ちゃんが一番望んでた光景”でもあったのかと。

そういう風に感じていると、
やっぱり誠実に描かれている漫画だなあ。って感想に辿り着かざるを得ないんですよね
ある意味、凜ちゃんが一番こういう光景を長い間渇望してたと思うから・・・。



本当に素敵な子。



可愛いヒロインが沢山増えて、
青春ものとしても羨ましい作品としても(笑
面白くなって来たと思うんですが、根底には純粋に「チアで頑張りたい。」という想いがあって
コメディや恋愛的(?)描写をちょくちょく入れつつも「そこ」を外さない作劇がやっぱり大好きだなあ、と。
何よりも、一歩一歩一生懸命等身大で頑張ってるみんなの姿がとてもキラキラしていて
もう大好きっ!!ってなってしまうんですよね
この感覚、伝わって欲しいなあ。。と密かに思いつつ、
「ちょっとずつ仲良くなっていく部員たち」という視点でも超楽しかった12話目でした
沙穂先輩はきれいだし、真央はどんどん可愛くなってる上にツッコミも何気に上手いし(笑
たまちゃんは純粋で可愛いし、あやちーも隠れマッチョというキャラ性を確立して
健気過ぎる凛太郎と合わせて益々キャラが魅力的に仕上がってるように(個人的に)感じられます

これから先、
軋轢や衝突もシロ彦さんの作風なら当然描かれるでしょうけど、
こういう「仲良くなりつつある」という積み重ねをしっかりとやっていって
それらの困難を跳ね返す基盤にしていってもらいたい気持ちでいっぱいです。
みんなが笑顔だからこそ、
みんなを笑顔に出来る。
その「新しいスタートライン」として抜群のクオリティを誇る傑作回でした
今週も勿論アンケと感想でW支援コンボ決めて頑張ります 

あと、個人的にたまちゃんと凛太郎のイイ感じの描写もあるといいなあ・・・笑(おねだり)。












で、来週はまたもやセンターカラーです
うお・・・こりゃ本気で人気高いんじゃないか?この漫画
まさか2週連続とは。。
よりプッシュしてもらえるように、更にテンション上げて援護射撃していきます!
この漫画は絶対に成功して欲しい。使えるもんは全部使って支援していきますよ。
にしてもここまでイイ感じのスタートダッシュ決めてくれて本当に嬉しい。
応援し甲斐のある作品にどんどんなってるのがすっごく嬉しいです!!







惨死確定か? DINER 第8話「Innocent Prayer&Silver bullet⑤」 感想(ヤングジャンプ2017年44号)

2017-09-28 | DINER
                             
                             おあがりよ!












まず・・・
正直このゲームをやりたいか/やりたくないか、って言えば、そりゃやりたくないでしょう(笑
人間って無意識に唾を飲み込む習性があるんで一歩間違えれば相当ヤバい事になりますよね・・・
わざわざ鋭利な刃物を8個も(!)飲み込むって時点であまりにも嫌過ぎて気が滅入ってしまった

そう、
勝つか負けるか以前に、
「スカルチップを飲む」って行為自体が嫌じゃないですか?笑
なんかそこが上手いと言うか、読み手に「嫌だなあ。」って思わせるテクニックに長けてるな。。というか。
混乱して動転して一気に飲み込んでしまう可能性だってある訳で、殴られるのも悲惨ですけど、
飲み続けたままゲームを続ける。。っていう行為自体がまず読んでてうわってなってしまうなー、と(笑






で、まあ、
早速1セット落としてる訳ですけど(笑
こういうとこもカナコらしいな。。ってさり気に思いつつ(酷い)
いきなり落としちゃって大量のスカルチップ、、、鋭利な刃物を大量に飲み込むって展開は正直ゾクゾクしたし、
こういうのこそ青年誌がやるべきスリリングな漫画でしょう、って個人的に興奮してしまいました
また親分がドヤ顔で嬉しそうな表情をしてるのも若干腹立ちつつもコミカルでイイですね笑
まあやってることはコミカルとは程遠いんですけどね・・・苦笑。

正直、
「こういう展開もありうる」って事は素人でも分かり切っていたはずだと思う
見て見ぬふりしてやり過ごせばこんな惨死の危険性を含むゲームに巻き込まれることはなかった
そういう意味では先週の引きのやっぱり大馬鹿な子~ってコピーがすっごい生きてるんですけど、
客観的に考えれば、本当にバカですよね・・・笑

でも、
そんなカナコだからこそ「応援したい!」って気持ちが沸き出てくるのも事実
格好付けたい訳でもなく、自己犠牲の気持ちがあった訳でもない、
不意に「やってしまった」って事はね、
本心でこういうことをした~って事だと思うんですよ
そのカナコの「本音」は人として正しく美しく尊くもある
だからこそ、ここからの挽回も願いたい、期待したい!って想いに読んでて駆られてしまうわけですが・・・






あっ、ダメそう(諦め)
おいおい、
まだゲーム始まったばかりなのに
たった一週で口の中切れてますがな・・・汗
正直、死はないにしても大怪我を負う~って展開は出来るゲームだなあ。って先週の感想で書きましたけど、
まさかこんなきれいにすっ転んで即大ダメージ展開になるとは思わなんだ。。
いや、
この漫画の事だからちょっとは覚悟してましたけどね(笑
なんかこの先の展開によっては読んでて(カナコが可哀想で)泣いちゃうんじゃないか、、、って思っちゃうんですが(笑
まあ、それも見て見ぬふりしなかった因果応報なのかな。。とは感じます
でも、むしろ見て見ぬふりしなかったお陰で「人としての尊厳」は守れたんじゃないか~とも思いますが・・・

とても物語の主人公とは思えないくらい不細工で無様な姿を晒しているカナコ
でも、これが本当の意味で「足掻く」って事だと思う
足掻くっていうのは本当は格好悪いもんなんですよ
格好悪いもんを必死に続けてるからこそ、
時に格好良くも映るわけで・・・
そういう美意識を本作からは強く感じます
決して(見た目的に)格好が付いてる訳じゃない、だけど、なんとか耐え抜いて頑張っている・・・
他を否定してしまって申し訳ないですが、敢えて書くと少年誌の無駄にキマってる展開に辟易しつつある最近なので、
カナコのように無様でも懸命に生き恥晒して頑張ってる姿に大いに惹かれてしまう・・・というのが本音です

ただ、
初見で正直吹きそうになってしまったのは内緒です(笑
いや、そりゃあんた、痛いでしょう。っていう・・・
「ふざけんなよ!」という想いが直接モノローグにせずとも伝わって来る絵面と演出が見事でした
あらやだ。。と感じつつ、
なんだか他人には思えないカナコという主人公を応援したい気持ちは変わりません
むしろ今週でより一層強まりました
流石に死はないと思うけど、その寸前なら有り得てしまうんで
なんとか、なんとか踏ん張って頑張って「何か」を掴んで欲しい気持ちでいっぱいです

自分がカナコの立場だったら、
こんな嫌過ぎる危険を冒してまで頑張れてたかな?っていうと・・・正直微妙だと思う
その意味でも、カナコはバカであり凄まじいまでのお人好しなんですよね。
でも、そんなカナコが大好きです。来週号もすっげえ楽しみです!!










それにしても、
(お世辞抜きで)河合孝典さんの絵は素晴らしい!
美しいところは本当に美しく、グロテスクなところは本当にグロテスクで、
醜いところは本当に醜く・・・と、容赦の無い作画センスが光ってます
話自体が超面白いのは勿論ですが、
個人的には河合孝典さんの作画や演出のセンスがあってこその面白さだなあ。とも感じますね

あと、逆にカナコが最下位の人を殴る展開になってしまったら・・・?と想像すると、
それはそれで(カナコの気持ちを思うと)悲しくなって来ますね。。
益々見逃せない漫画になって来た印象なんで、
あらゆる意味で「これから」に期待大ですね。
取り合えずカナコが踏ん張ってるところが今は見たい。頑張れ・・・!





ねごと/yonige「秋の夜長SPECIAL」@千葉LOOK 17.9.26

2017-09-27 | LIVE
                            
                       昨日はねごととyonigeのライブを観に千葉へ。










ねごとのライブを観たのはもう何年振りでしょう・・・
記憶が正しければ6~7年ぶりだと思うんですけど(!)、音源はずっと追ってるんですよね
でも不思議とチケット買ったのに仕事の都合で行けなくなったり、そういうこともあって
コンスタントに聴いているバンドなのに随分久方ぶりの参加になってしまいました

ただ、前に観たのが新人時代だったんで
今回ライブ観たら完全に観客をアジテーションしていくような・・・
まるで骨太で格好良いバンドに進化していて正直驚きました
これ正確な例えかどうかは分からないですけど、
以前この場所で観たモーサムトーンベンダーばりの狂騒空間を作る事に成功していて、
勿論あそこまで暴れ要素は高くないんですけど(笑)。でも、音楽的興奮はその域まで入っていて
完全に垢抜けてるなあ。としみじみ感じながら観れた最高のライブに仕上がっていましたね。
正直想像してた以上に良かったんでなんかスゲー得した気分ですね・・・笑
今度はこんなに期間置かずに行きたいッス。本当にね。

また、千葉ルック自体もお久しぶりでした
今年はあんまりルックに行けてないんでビル自体が工事中なのも昨日初めて知ったレベルで(笑
ちょっとびっくりしましたけど・・・ただ、居心地の良さは相変わらずでした
まあ、この日はソールド、しかもスシ詰めレベルの客入りだったんで
人口密度的にはやや厳しいものがあったんですけど笑
それでも、最後はそれが気持ち良さに変わっていった(?)感覚もあったんで結果的には良かったです

ちなみに今年後半からはこの日を含めて何度かルックに参加する予定なんで、
ここから巻き返して行きたいですね。仕事帰りにも行ける距離ですし。










yonige

yonigeは初めて観た
知ってる曲が「さよならプリズナー」とアボカドの曲しかなかったんで
音楽的にも初めましてな感じですね

今時珍しいくらいのオーソドックスなギターロック。
多分ロストエイジとかランクヘッドとか好きな人も好きなんじゃないかなーっていうサウンドの鳴り具合
全然知らない自分でも結構楽しめたんで良かったです。

特に好きだったのは、
やっぱりアボカドの曲かな(笑
爽快感が凄くて今日も仕事中に脳内でリピートしたりしてました。
自分の好きなバンド(ロストエイジ、シネマスタッフとか)とよく対バンしてるんで
多分また近い内に観る機会も正直ありそうだなー、って今振り返ると思いますね。
それこそランクヘッドとかと対バンしそうな雰囲気ありますけど・・・どうでしょう。



ねごと

1.DESTINY
2.ループ
3.ALL RIGHT
4.メルシール―
5.シンクロマニカ
6.君の夢
7.mellow
8.DANCER IN THE HANABIRA
9.シグナル
10.真夜中のアンセム
11.ETERNALBEAT
12.アシンメトリ

13.カロン



まず、
いきなり「DESTINY」って選曲に痺れた・・・!
こんなアッパーで起爆剤的な楽曲を初っ端から入れるセンスが凄いなあ、、、と思いつつ
結構この曲始まりも多いんでしょうか?中盤の盛り上がりポイントで来る事を(個人的に)想定してたので、
いきなりバッキバキのリフからスタートする構成に激しく興奮して乗せられてしまった

そしたら代表曲「ループ」、新曲「ALL RIGHT」、更に「メルシールー」に「シンクロマニカ」と
リードトラックやシングルナンバーをあまりに出し惜しみなく繰り出す構成にまたやられた
おいおい普通アルバム曲混ぜてバランス取るのにこんなに豪華なセトリでいいんですか!?と(笑)。
こういうのを正に出し惜しみの無いセットリストって云うんだろうな・・・っていうのをひしひしと感じつつ、
リフレインのビートが兎角気持ち良い「ループ」にタフなくらいにアッパー・モード全開の「ALL RIGHT」、
神妙に歌われる「メルシールー」に既にライブの鉄板曲と化しているようなキマり具合の「シンクロマニカ」、、、と
横綱相撲のような圧倒的なライブが繰り広げられていて正直常に興奮していました。

そんな前半を終えて、
今度は今年出た新譜の楽曲を聴かせるモードに突入
美味しいキラーチューンをガンガン投入して心を掴んだ後に、
ディープでコアでカラフルな作中観を響かせる・・・という構成がまた巧かった
この日ここに来るまでに「ETERNALBEAT」聴き込んでたのでちょうど良かったんですが、
音源以上に・・・というか、想像以上に生で聴くと気持ち良かった「mellow」や
美しさすら感じさせる佇まいとメロディが光る「シグナル」など、
完全に音源の印象を超えている楽曲が多くて。

そう、
前半のキラーチューン連発も最高だったんですが
後半の最近の新曲をガンガン聴かせるモードがまた最高だったんですよね
なんでしょう、前に観た時がまだ若手の時代だったからか、
ボーカルの蒼山さんが自らフロントまで上がって来て、
何度も観客を煽って、
気持ちの良いビートでガンガンのせていく光景に純粋に「格好良い!」って感じてしまってそれが何より良かったですね
初々しさが完全になくなって、今やスクービードゥーばりに客をノせるのが上手くなってるな、というか・・・。

ブレイクが超格好良かった「真夜中のアンセム」、
横ノリのビートで踊らせる手法に痺れた「ETERNALBEAT」、
更に圧倒的な一体感を生んだ「アシンメトリ」と近年の、今年の楽曲中心でも
余裕で盛り上がって踊らせられる今のバンドの地力にひたすら感動してしまった1時間ちょっとでした
アシンメトリとは釣り合いが取れてない、所謂きれいではない不完全な状態を表す言葉なんですが
そういう言葉でガンガン盛り上がる光景っていうのも実にロックンロールだなあ、と思うし
それが今のねごとの“強さ”なのかな・・・となんとなく感じながら観ていました。

アンコールの「カロン」も昔よりも逞しさが増したサウンドが兎角気持ち良かったし、
全体的に大満足も大満足な久しぶりのねごとのライブでした
正直こんなに良いならコンスタントに足運んでれば良かったかなー、と思いましたけど、
ただ超久々に観たからこそ、こんなにも「進化」に興奮出来たのも事実なんで、
そこはポジティブに考えるべきかな、と。











yonigeのメンバーは中一の時からねごとを知っていたそうで、
そのMCに対して「年が・・・」「感慨深いね」という返しをしてましたけど(笑
それがまたこの夜を象徴しているというか、ねごとも若手時代チャットモンチーやつしまみれに揉まれて来たと思うんで
そういう変遷を経てねごとが逆に先輩としての貫禄を見せつけるライブをここバンドの地元千葉でやっていた。。
という、そういう事実にもグッと来てしまった対バンに仕上がっていました

今までは音源で追いかけてるくらいでしたけど、
これからはもっともっと生のねごとを観たい、観たくなりましたね。
売れ線かと言えば違うかもしれませんけど、最近のねごとすっげえ面白い事やってますよ。
それこそノーベンバーズに通じるくらいの美意識の高さを感じました。注目です。



荻野純新連載!「透明人間の骨」 第一話「烏兎」 感想(ジャンプ+)

2017-09-26 | 荻野純








一年前の読切版の感想

【“正しさ”では救えない領域へ―――】荻野純「透明人間の骨」 感想(ヤングジャンプ 2016年31号)







γ以来実に3年ぶりの新連載である
あの頃は毎月感想書いてアンケ送ってファンレターも送って・・・と、応援頑張ってたなあ。とか思う(笑
確か記事に対するコメントも毎月(同じ人から)あって、色々な意味で印象深い作品でした
前のブログのγカテゴリから今でも前作の感想が読めるので是非読んで欲しい。

この新連載は、
一年前にヤングジャンプに載った同名の読切をそのまま連載にしたものです
当時と同じシーンも織り交ぜながら基本「再構築」されている、、、というのが個人的な印象でしょうか
つまりはあの読切から地続きなのであれを読んだ人なら間違いなく気に入る出来でしょうし、
逆にこれで初めて知る人にとっては読切版の再構築なので読切を読んでなくとも入りやすい出来栄え・・・に、
仕上がってるのが個人的に流石だなあ。と感じましたし、本作の魅力を分かりやすく伝える良い手法だな。と感じました。


基本的な印象は、
冒頭リンクの感想とほぼ同じで
おさらい的な意味合いもあり、
「あの続き」をしっかりと書くんだ。という強い意志を感じる初回だったと思うんですが
読切版よりも演出や構成がシンプルに仕上がってるかなあ、と。

特に読切版ではなかった他の家族の描写を挿入して多面的に物語を魅せるようになったのは
正直読切版以上に冴えていた点だったと思いますし、上手かったな。と思います
他人が当たり前のように持っている「何か」を、
自分は持たなかった
持てなかった・・・という点に於いて
ある意味本作の象徴的なシーンの一つになってたんじゃないかなあ。と個人的には感じました
だからこそ、花が取った行動、主人公としてやった行為にも更に強い意味合いが出てくる訳で・・・
自分の力で、自分の意志で「当たり前」を取り戻すまでがこの初回の主な内容でした。


それにしても、
相変わらず荻野さんの漫画は読みやすいですね。
まるでしんしんと降る雪のような清廉としている作中観と
時に冷徹な視点が読んでいてめちゃくちゃ気分が良いですし、純粋に面白いです
過剰装飾がないっていうのかな・・・。ちゃんと粋な演出技法を表現されている気がして
そういう野暮ったい部分がない作劇もまた見どころだと個人的に思いました

自分的にはごちゃごちゃしてたり画面がうるさい漫画はあんまり好きじゃないんですよ(笑
だから、そういう意味でもやっぱり好きだな~と感じましたし、
分かる人だけが分かるような漫画ではなく、
誰が読んでも登場人物の想いや作中の演出意図が伝わって来る。

そういう秀逸な作品にちゃんと仕上げられてるところがやはり素晴らしいな、と。

ここまでこの感想を読んで、
「そりゃお前がファンだからそう思うんでしょ?」と思われるかもしれませんが
そういった贔屓目抜きにしても、何度読み返しても同じことを深く感じるので
これが自分の嘘偽りない本音ですね。。と堂々と断言出来ます
まあ正直影響力の無いブログ&レビュアーですし
ポピュラリティにも欠けてるので、この感想に価値なんて無いのかもしれない
もっとポピュラリティのある方が書いた方がよろしいのかも分かりませんが・・・
それでも、いちファンとして伝えたかったのでした


この漫画は特殊能力が出て来ますけど、
内容的にはかなりの割合で「ドキュメント」という側面が強い、、、と感じる
花の心境と背景をとことんまで掘り下げる構成からして“この子の人生をしっかりと描く。”という
物語で一番大切な主人公に対する生真面目なこだわりがちゃんと伝わって来る・・・あたりが
何よりも優れてて面白くて素敵だなあ。って個人的に深く感じたりしましたね

正直、
お話の流れを追っていくだけで楽しいと思いますし、
今回のこれは無料でいつでも読めるので、
本当に読んで欲しいですね。
本当に読んで欲しい。
特に、自分の文章が好きでいつも来てくれてるような方には是非読んで欲しい
無料でいつでも読めますし、自分の感性を信頼して欲しいです。そこまで思ってます。









世の中は白と黒で割り切れるような単純明快な事ばかりではない・・・
そうではない複雑でグレーな部分も多数存在するということ
この漫画は、
早くもそういう複雑に入り組んだ現実と心境を描いてくれてるので、
その意味でも個人的に期待なのです。最後に、新連載開始本当におめでとうございます・・・!
零細ながら今回も堅実に応援していきたいです。よろしくお願いします。

JC狭霧登場 ゆらぎ荘の幽奈さん 第80話「狭霧ちゃんの思い出」感想(週刊少年ジャンプ2017年43号)

2017-09-25 | ゆらぎ荘の幽奈さん
                           
                       若き日の狭霧(今も十分若いけど)。











中学生の頃と今の自分で何かが変わったか・・・と言えば
正直あんまり大きな変化はない気がする
年齢だけは無駄に重ねていくけど、
その分精神的な成長が付随しているか、、、って考えるとこれがあんまりないんですよね(笑

ただまあ、なんだろう・・・「素直さ」だけは唯一違う気はしますね
あの頃は基本誰でも格好付けたがるからつい自分を演じてしまう未熟さが確かにあって、
狭霧もまた強がって自分自身を演じてしまう幼い時代があった、、、という話なんですよね。



これは実によきカットですね・・・笑


ただ、手前一人で任務を遂行しようとしたのは、内心幽奈さんの事を気遣っての行為だったんでしょう
その意味では中学生の頃から「他人を守る覚悟」がちゃんと出来ていて少し感心してしまった

だけど、正直自分一人の力だけで全部がなんとかなる~と思ったり感じたりするのは驕りでもあります
そういう驕りが結果的に自分をどんどん追い込んで行くので、時には誰か(この場合は幽奈さんと呑子さん)に頼って
素直さを得る事・・・がこの頃の狭霧には必要不可欠な行為だったんでしょう
それは馴れ合いのようでいて馴れ合いではない
己の力を知り、
他人の素晴らしさから「何か」を学ぶ立派な研鑽行為なのだ
そんな狭霧の幸福な出会いが描かれていた彼女のデレへの変遷も含めて(笑
興味深くもあった面白い80話目でした 昔話を恥ずかしがる姿もまた可愛くて素敵でしたね。

最近だと、
コガラシとの協力任務の回なんかは、
この回と比べてはっきりと成長が垣間見られる話数だったと感じます
あの回は全部自分の力で解決しようとする驕りのような気持ちが(今思うと)まったくなくて、
今彼女に出来る役割をきちんと果たして委ねるべきところは委ねることが出来ていた、
そう考えると狭霧もまた短い期間でちゃんと大人になりつつあるのかもしれません
原点を描きつつその後の成長もなんとなく感じさせる辺りがまた流石ですね

出来れば、自身の恋心にももう少し素直になれればな、とは思いますけど(笑)。






しかし、
今週のJC狭霧は素直に可愛かった
それも、全体的に仰々しい感じの可愛さではなく、
割とナチュラルな感じの可愛さに思えたのが尚良かったですね
過剰っていうよりは、普通に照れてるんだな~恥ずかしがってるんだな~、みたいな・・・
そういう自然な可愛さを演出出来てるあたりもまた本作の進化の一端なのかもしれません。

それにしても、胸が・・・。
どんだけの成長速度なのよ(笑)と。
最高ですね





「潔癖男子!青山くん」第96話のラブコメっぷりが素敵だったヤングジャンプ2017年43号の感想

2017-09-22 | ヤングジャンプ感想









今週は「凛とチア。」がお休みなので、
たまには全体感想も書いておこうかな、と。











潔癖男子!青山くん #96 青山くんの怖いもの



「潔癖男子!青山くん」の世間的なイメージは(個人的判断では)女性向きの漫画、
それも所謂腐と呼ばれる方々御用達なイメージなんじゃないか、と感じる
しかし、実際に初回から毎週読んでいるがそんな事はなく
時には、、、
っていうか、かなりの頻度で男でも楽しめるラブコメ模様が展開されているのが実情だ

個人的に小田切ちゃんが初登場の時から大好きなので(笑
ここに来て彼女がどんどん青山くんに惹かれて良い雰囲気になりつつある今週の展開は素晴らしかった
しかも、改めて見ると相当のデカ女で青山が守るまでもなく大丈夫そうなタフさを持っている
むしろ、怖がりな青山くんを逆に守ってエスコートしてくれているセンスが流石で、
先週号の「逆に女が男湯を覗きに来る」という前衛的なアイディアといい、
ここに来て坂本氏のオリジナリティある作劇が上手い方向に転がっている・・・ようにも思える
事実最近(人気的に)調子がいいしね。

しかし、冒頭の「行こ」のカットには正直ときめいたというか、
ようやくみおちゃんでこういうラブコメちっくな演出出来るようになったんだなあ、、、と
ちょっと感慨深い気持ちになりつつ素直にニヤニヤしてしまいました・・・笑
こんな女の子居たらそりゃ恋にも落ちるわ!と思いつつ、
実際青山が何を想ってるかは謎ですけどね笑
ただ、セックスが出来る女はみおちゃんだけ!
・・・いや、なんでもないです(恥)


気になるのは、
なんかもかを対抗として育てようと画策してるようにも思えて、
それがみおちゃん派としてはやや不安要素・・・というか、
正直小田切未緒とくっ付いて欲しい気持ちの方が強い
今週は、
野次馬たちが大勢目撃したことで、
みおちゃんモードにはなっていきそうな雰囲気ですが・・・
それはそれとして、暗闇で本気になっちゃったみおちゃんは本当に可愛かった
みおちゃんルートだったら単行本全巻買ってもいいんでよろしくお願いしますね?(懇願)

でも、もかも嫌いじゃないですけどね。ただみおちゃんの勝利が見たいだけ。



スナックバス江 第10夜 Hello Stranger(そして伝説へ・・・)



これ・・・きらら系のパロディですね
それもぶっちゃけ特定の、、、その、、、うさぎのアレですよね??
正直クソみたいな本編に対して(誉め言葉)この表紙は完全に詐欺ってるなあ・・・と思いつつ
あまりにも脈絡のないパロだったんで正直かなりニヤけたというか笑ってしまいました。
でもこうして見ると明美さんはちょっとイケそうですよね。そうでもないですか。

しかし、この人の漫画が載ってるとヤンジャンという感じがしますね。



(読切)水咲琴音は眠らない。/桜井新



デビュー作。。
かぐや様は告らせたいし、結崎さんは投げるし、水崎琴音は眠らないのが今のヤンジャンなんですね・・・
ぶっちゃけかなりの確率で連載まで上がって来そうな漫画なんですが、、、本当こういうタイトル流行ってますね。

これが雑誌初掲載という事なんですが、
それにしては絵があまりにも上手過ぎますね
しかも、ただ上手いだけではなく絵から感じられる色気が凄い
年齢設定が(一応)大人の女性なんですが、その設定にも違和感がなく
完全に食べごろの・・・いや、年相応の色気がキャラから漂ってるのが素晴らしいです
というか、水咲さんがあまりにも可愛すぎてそんな理屈などぶっ飛んじゃいそうなくらい夢中になってしまいました
正直既に好まれるキャラ、魅力的なキャラを作れるセンスに満ち溢れてるので即連載すら有り得ると思う
単純にまだまだこの子を見ていたい・・・って個人的な気持ちも結構強いんですけどね(笑
もう扉絵の時点から良い漫画である事が伝わって来るトコが秀逸でした。
ムッチムチで無防備な子、、、という時点で売れそうな要素がプンプンしますね。

スタイルは大人そのものですが、精神はまだ学生気分が全然抜けてなくて
そういうギャップ的な要素も含めて水咲さんが大好きになりました
コンスタントに所謂「カワイイ」要素が詰め込まれてるので、
読んでいて退屈しないというか、
単純に絵が上手いとか女の子が可愛い、という以前に漫画そのものが上手いような気もしました
サービスカットのクオリティも入れるタイミングもバッチリでそういう構成力も優れてるなあ、と
終始感心しっぱなしの読切でしたね。正直このまま毎週載ってて欲しいレベルでした(笑

一つ、注文を付けるとしたら、
オチがやや安直と言えば安直だったので
その辺りでもう少し捻りが欲しいな、といった所でしょうか
ちょっと置きに行った感覚があったんで・・・
とはいえ、それを抜きにしても傑作と呼べるクオリティの読切だったんじゃないでしょうか
とっても可能性を感じる読切&作者だったので再登場を熱望します!!





最高。



(出張読切)死神!タヒーちゃん/かふん

可愛い。


となジャンでやってる漫画らしい
初めて知った・・・が、実に良い漫画だった
こういうダメダメでポンコツな可愛い系のキャラの場合、
大抵幼女とかスレンダーキャラが宛がわれることが多いイメージなんですけど、
この漫画はその逆でむっちりしたスケベボディの女の子、、、というのが実に最高ですね
水咲さんといい、自分はこういう体型の子が兎に角大好きらしい・・・・・笑
っていうか小田切未緒ちゃんもよくよく考えればムチってるわ。本能かな。





最高。(二回目)
お世話になれそう


こりゃまた直接的に脱いでないのに、物凄い色気を感じてグッと来るシーンの多い秀作ですね
しかも、ただエロいだけじゃなく、タヒーちゃんが純粋に可愛いと思える・・・
そういうセンスとかセリフ回し、雰囲気作りも最高だなあ、って感じました
またギャグセンスもちょっと尖っててその辺も面白かったですね

なんというか、「ボクガール」の杉戸アキラさんに近いセンスと色気を感じたので
そこもまたボクガファン的には懐かしい感覚もあって凄く良かったです
お塩で度々涙目になってしまうタヒーちゃんの可愛さに完全にヤラれました・・・笑
また是非出張して来て欲しいですね。単行本も買うか。漫画として面白いし。










次週は「凛とチア。」がカラー付きで載るのですっごく楽しみ!!




死の予感 DINER 第6~7話「Innocent Prayer&Silver bullet」 感想(ヤングジャンプ2017年43号)

2017-09-21 | DINER
                            
                          本当に良い絵描くなあ・・・。












先週から「死」を予感させるゲームが始まった
このゲームの秀逸なところは、「酷い目に遭う」まではOKラインなこと
いや、カナコからしてみればOKじゃねーだろ、って感じでしょうけど(笑)。
つまり、耐え切る事が出来ればなんとかなりそうな気もするけれど、
そこまでいっちゃった時点で辛い事になるでしょうし、
何より刃物を口の中に入れるって行為の時点で相当つらたんですからね
(色々な意味で)耐えられるのか、カナコ・・・!?ってところでしょう。

展開の予想としては、
正直無傷では済まないんじゃないかなー。とは思う
現に初回に思い切り顔面ぶん殴られたりひん剥かれたり生き埋めにされる直前まで行ってますし、
口の中がある程度切れる展開にはなりそうな気がする。。と、考えると怖いですが(笑
その分少年誌では味わえない本当のゾクゾク感が味わえそうな期待もあります

だけど、
個人的にカナコが大好きなんで
その意味では無事に乗り切って欲しい・・・という気持ちも当然あります
最後の後悔する気持ちも正直分かるけど、展開次第ではより一層後悔しそうな・・・
そんな予感もあったりしますね(笑)。なんせ、あらかじめ「悲劇」と前置かれていますから。





だけど、やっぱりカナコが見て見ぬふりをしなかったのが嬉しかった。
このシリーズ、ボンベロとポロンが最高に格好良かったんだけど、主人公のカナコが裏方に徹してた為、
「どこで主人公を目立たせるんだろう?」っていう疑念もあったんですが、ここでこう来るとは・・・!という
興奮にも似た感動がありました それも、ドヤ顔ではなく極端に不安そうな表情なのがいいですね
これが少年誌と青年誌の違いであり、リアルって事なんだよなあ・・・と惚れ惚れしつつ、
苦しい心境でありながらも、
勇気を振り絞って死のゲームに参加しようとする無鉄砲で心優しいカナコの心意気に痺れました
理屈とか保身を乗り越えて、思わず口に出てしまう~っていうのはそれこそ本音の本音でしょうね

その結果、どう考えても、理不尽で残虐性の高いルールに巻き込まれてしまう訳ですけどね。
なんかぶっちゃけ来週分読むのが怖いな~とかそんな風な事も思いつつ(笑
赤ちゃんを轢き殺さなかったり、
理不尽な出来事にちょっかいを出してしまう、
そんな客観的に考えればバカだけど、そんなとこが何より人間らしいカナコが自分は大好きですよ。
っていう、そんな言葉を投げかけて(笑)先週今週分の感想を締めたいと思います


それにしても、女だろうが子供だろうが男だろうが親だろうが何一つ容赦の無い漫画ですね~
この漫画のそーゆーとこが大好きですよ、ぶっちゃけた話。ある意味平等っていう。









想像しただけで嫌になるな・・・笑




THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビューその4「美しい火」

2017-09-20 | THE NOVEMBERS「Hallelujah」全曲レビュー










つけたり外したりしなきゃいけない
ボタンのあまりの多さに
気が狂いそうになる
正気でいられるなんて
正気じゃないぜ












冒頭からホーリーな雰囲気が心地良い表題曲に次ぐアンセム・ナンバー
正にタイトル通り「美しい」としか形容出来ないアレンジの素晴らしさが光る一曲で、
自分を突き動かしてくれるもの、素敵だと思える「何か」を渇望し邁進する“人の素敵な部分”が描かれた一曲だと言えます。


同時に、
この世に生き永らえる息苦しさも描かれてるのがポイントで
この世は「とある共通観念」という通過儀礼に適した人間“しか”許されない、
所謂「空気」だったり、同じような意味合いかもしれませんが「雰囲気」が蔓延しています
つまりは、価値観が異なる度に軋轢が生じたり不要な心労が重なったりするので、
本当の意味での「自由」なんてものはあるようでないんですよね
それが冒頭に挙げた歌詞に直接的に表れてると思うんですけど・・・。

ただ、そういう目に見えない鎖のような何かを初めから気にせずに、
泥まみれでも恥ずかしくても、自分の好きなように素敵だと思える「何か」を熱狂的に求める事が出来れば、
そんな自分が信じる「美しさ」に何一つの躊躇いもなく突き進むことが出来たなら、
自分の世界も、
自分を救う世界も、
ほんのちょっとかもしれませんが
どんどん変わっていくし変えていけるのかもしれません

ノーベンバーズはしたいようにすることの大切さも、そのリスクも同等に歌って来ましたが、
この曲はそのどちらも織り込み済みでただ自分が踊りたいように踊る意義・・・をしっかりと歌っている曲だと感じます
自分が本当に必要だと思うものは、そもそもそんな他者の目なんかに晒されても何も変わらない強さを持っているものだ
それを貫き通す意志そのもののような楽曲で、本作の中でも特にシンボリックな楽曲に仕上がっていると思う





どこまでも激しく
どんな醜いやつらも追いつけやしない
速さが欲しい




自分の世界を変える事が出来るのは自分だけ
一見何かに影響されているように思えても、
何に影響されるか/されないか、を選ぶのはあくまで自分ですから
自分のやりたいようにやって、自己責任で、自分だけの喜びを掴んでいく。
それこそが美しく、尊くて、何よりも素敵なことなんじゃないか、と。
そんな風に(聴いていて)感じさせられる一曲、、、です。




加速する憎悪 知るかバカうどん「君に愛されて痛かった」 第7話「怒り」 感想

2017-09-19 | 知るかバカうどん
                           
                            開幕殴り合い。











知るかバカうどんさんの作品は、
こうやってわざわざ知らない雑誌買ってまで追いかけるくらいですから
正直魅せられているし、大ファンだとは言えるでしょう
だけど、それを大っぴらに言えるのか、って言えば、それはそれで少し躊躇う気持ちもあるなあ、と
そういう事をこの回で改めて実感させられてしまいました・・・笑
まあ、別にこっそり読んで、密かに楽しんでればそれで良いんですけどね。

今週の内容観ても、
笑えるとか癒されるとか感動するとかそういう要素一切皆無で
ただただお互いがお互いを憎み合い突き落とそうとする相様だけが描かれていて
恐らくその時点で大幅な人数が脱落してしまう事請け合いでしょう(笑

ただ、それもまた「人間の感情の一部」なんです
人間は好きな人ばかりなわけがないし、
本当は酷い目に遭わせたい、というか、遭って欲しいくらい嫌いな人間がいるのも拭えない真実なのです
そこに蓋をしてきれいで誠実な人間を装うよりも、いっそのこと解放してみては?とは思う
勿論実際にするのは色々とアレなんで、こういう表現作品、でね・・・。






この表情を見て欲しい。
すっかり承認欲求に震えるか弱い乙女から
他人を突き落とそうと画策する悪人の瞳に変わってしまった
だけど、作者曰く「いちカス」がして来た行為を考えると、
そしてかなえの若さも加味するとこういう行き過ぎた思考になってしまうのも分からなくもない
抑圧され続けた人間こそ、追い詰められた瞬間に(怒りが)爆発するのは良くある話

更に、かなえの心には自分が欲しいものを全部持っていて、
誰からも愛されるいちカスの存在に対して妬ましい気持ちも(ここで)膨れ上がってしまったのだと思う
何度も見て来た挫折、何度も見て来た屈辱・・・いい加減、「そういうの」が重なるのに疲れたんだと感じる
行き詰って、逆上して、殺意すら帯びてしまった人間の憤怒の感情が描かれている・・・と考えると
ある意味レアリティの高い作品ではあるのだが、
その分これまで以上に人を選ぶ作品に(案の定)なってしまったなあ、とも思う(笑
初っ端から他人をいたぶって楽しそうな人たちの笑顔とそんな「現実」に対する絶望が思い切り描かれてるので、
その時点でハードコアなのは間違いないが、逆に言えば表現として突き抜けている・・・とも言えると思う

遂にブチ切れてしまったかなえの怒り、
そこから生まれる憎悪の連鎖、
お互いプライド(or大切な何か)を傷付けられて許せない気持ちが膨れ上がっていく作劇、、、、、。
読めば読むほど直情的に「楽しい」とか「グッと来る」とかそういう要素が皆無な漫画に仕上がっている(笑)のだが、
個人的にはそういう人間の汚くて、でも、リアルでもある感情をゾクゾクと切り取っていく作劇に魅了される。
面白いと思うし、他人にはぶっちゃけ薦めたい気持ちとかはこの回を読んで益々無くなったけど笑
でもまあ、ポピュラリティだけが表現の全てではないですから、こういうのも存在していて欲しいなあ。とは思います

正に成年誌でやっていた漫画のような展開になりつつある「君に愛されて痛かった」、
最後の衝撃的なオチの前にまたいちカスが楽しそうに満たされてるのが何とも言えないんですけど・・・。
どんどん加速度を増して憎しみ合いの連鎖がヒートアップしていく本作、
正直次回を読むのが死ぬほど楽しみなんですが、
次号は休載なんでこれまた1か月後なんですよねー・・・。
これじゃ生殺しだっ!って感じつつ(笑)、一般紙でも変わらないバカうどんさんの姿勢に頼もしさを覚えた7話目でした













確かに顔は可愛いんだけど、
性格が良くなきゃいくら顔が可愛くてもダメだよ。。
とびっきりの美人でも他人の悪口言いまくる人だったら一緒に居たい気持ち失せるでしょ。
 
なんか友達も、友達に見えて、いちかが怖くて、仕方なく従ってる、ご機嫌取ってるようにも見えます
でも、そんな関係性はとってもいびつで、どこか危ういものも感じさせるような・・・
そんな気もしましたね。あらゆる意味で8話が楽しみです。怖くもあるけど。




ヴァンパイアセイヴァー大規模大会「Judgement Day5」に初参加して来た話~JMD5の感想と反省

2017-09-18 | ヴァンパイアセイヴァー
                           
                         初参加して来ました。JMD5。











まずは前日の行動から

新宿西セガ ヴァンパイアセイヴァー フリープレイ結果


       俺       相手
【セイヴァー】フェリシア✕-〇フェリシア
【セイヴァー】フェリシア✕-〇フェリシア
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ザベル
【セイヴァー】フェリシア✕-〇バレッタ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビシャモン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビクトル
【セイヴァー】フェリシア✕-〇バレッタ 1DOWN
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビシャモン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇デミトリ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇デミトリ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ザベル
【セイヴァー】フェリシア✕-〇バレッタ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ジェダ 1DOWN 唯一良かった試合・・・笑
【セイヴァー】フェリシア✕-〇サスカッチ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇サスカッチ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇サスカッチ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇サスカッチ


0/18


この日は18戦全敗。
翌日にJMD5を控えてたので最終調整の一環として参加した・・・のだが、
実は当日の記憶が色濃過ぎてこの日の記憶があんまりなかったりする(汗
覚えてるのは3セット稼働に対し人数が半端なかったこと、
思ってた以上に対戦出来なかったな。。と感じつつ
上位陣のパワーは感じる事が出来たのでその意味ではいい経験になってたかもしれない
あんまりダウンを取る事も出来ずに印象に残った試合もなかったけれど、
強い人と対戦する事により課題も明確になってすべきことも分かって来るので
積極的にフリプ等に参加するのも大事だと思った
ダウンを奪ったバレッタ戦とジェダ戦は取り合えず必死に粘った結果
ある意味ここでの粘りが本戦での善戦に繋がった・・・と言えなくもない

それにしても対人恐怖症気味なのに、よくあんな人が密集してるトコにわざわざ出向くなあ、と
自分でも不思議に思う(笑)。フリプが終わったら千葉に帰って来てひたすら個人練習
主に基礎的な動きの練習に充てて最終調整は終了しました。帰宅後すぐに寝る。

・・・と、言いつつ、興奮状態のせいで結局深夜までネットサーフィンをしてしまう(笑
なぜかヴァンパイアの初代をずっとプレイしてしまい結局寝たのは1時半くらいだったと思う。





☆ Judgement Day5 秋葉原eスポーツ スクウェア 野試合&本戦結果


野試合


       俺      相手
【セイヴァー】フェリシア✕ー〇バレッタ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇サスカッチ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇バレッタ
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン
【セイヴァー】フェリシア〇-✕ザベル かなりの快勝 しかも、ダンフラで勝利!という理想的な展開(笑)
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビシャモン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇モリガン 1DOWN
【セイヴァー】フェリシア✕-〇モリガン 1DOWN 最後まで競った惜しい試合 ちなみに一つ前のモリガンとは違う人
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビクトル
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビクトル
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ザベル 1DOWN
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン 1DOWN ダンフラ決まる
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビクトル(押切蓮介さんのビクトル)
【セイヴァー】フェリシア✕-〇バレッタ 1DOWN
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ビシャモン
【セイヴァー】フェリシア✕-〇ガロン
【セイヴァー】フェリシア〇-✕アナカリス 相手の動きをよく見れたので中々内容の良い試合だった


2/19




野試合は2勝17敗という結果だった
結構自分は回数こなさないと手の動きが悪いまま・・・という事が分かって来たので、
兎角本戦までに回数をこなして状態をマックスに持って行きたい、、、という意図からだった
途中、誰のかは分からないがザベル戦でこれ以上ないくらい気持ちが良い勝利を収める事が出来て、
取り合えずこういう動きが出来ればなんとか健闘は出来るのかな。。と自信を付ける

あと、初めて「ハイスコアガール」でお馴染みの押切さんのビクトルと対戦出来てテンションが上がる(笑
話には聞いてたけど、やっぱり強かったあ~。と、ミーハーっぽいカタルシスを得ました・・・笑

最後のアナカリス戦だけ酔っ払った後に対戦したもの。
酔っ払ってると動きが悪くなるんじゃないだろうか、と対戦を懸念してたが、
実際は思ってた以上にそんな事はなかった
むしろ集中力が引き締まって良かったかも・・・とすら思う(笑


この日は台風の影響が懸念されてたので、
身内から「行くな。」と言われて、まずその辺りの戦いから始まってたのですが笑
しかしまあ今回はチーム戦だしどんな状況でも行かなければならない。行きたい。という事で
半ば無理矢理の強行出場でした まあ、帰れなくなっても3連休だしいいじゃん!ってことで・・・
相変わらずのノリの軽さで押し切った0回戦でしたね。

当日は朝から小雨、
近くのコンビニがドラクエ仕様で若干テンションが上がりつつ、
早々と津田沼メンツに遭遇出来てよりテンションが上がる
会場のeスポーツスクウェアは勿論初めて来たのだが、お洒落で雰囲気もあっていいところだった
なんというか、ライブハウスに作りが似てたなーって思う 
会場にはリザレク等も用意されてたのだが、やはり筐体を求めて筐体でばかりプレイしてしまった
会場には人がいっぱいで凄いことになるのは既に散々聴いてたのでその辺の動揺は皆無だった
というか、その辺はライブハウスによく行ってる影響でほぼ無かったですね
むしろ顔は良く知ってる人ばかりだったので心地良かった感じ


ここからは本戦の話、結果と内容を振り返っていきます。




No.22 チームハレルヤ 
9BLOCK-B
1次予選ブロック敗退




実はチームで出たかった想いはあったものの、
基本的にコミュ障を患ってるので自分から誘う勇気もなく、
出るとしたら斡旋かな。。とずっと考えていました
しかし、津田沼のフリプでてろんぬさんが「一緒に出ませんか?」と言ってくれたので、
最初から決まったチームで出る事が出来て非常に感謝でした
後に紹介でしげるさんが加わり、新人チームでの参加と相成りました。(とはいえしげるさんはセイヴァー歴長いですが)

ちなみにJMD5の公式㏋の参加者のコメント欄で「いこうよ」というコメントを残していますが、
これはTHE NOVEMBERSというバンドの「いこうよ」って曲からそのまんま取ったもの
更にチームハレルヤというのもそのバンドの最新作のタイトルが「Hallelujah」なんでそこから
あとMr.Childrenにも「Hallelujah」っていう曲があって(名曲)、
新人チームの出場という事もあり相応しい言葉を自分から提案させていただきました。




抽選の結果、
リザレクリベンジャーズとトイプラザのブロックに入りました
先鋒中堅大将の順番は歴で決めましょう、って事で案外すんなり決まりました
ただ、先鋒として兎角かき乱してくる役割は結果的に出来なかったかなー、って思います(笑


【セイヴァー】チームハレルヤ✕-〇リザレクリベンジャーズ 3人抜きされて終わり
【セイヴァー】チームハレルヤ✕-〇トイプラザ またも3人抜き


自分の試合を振り返ると・・・

【セイヴァー】フェリシア✕-〇ジェダ(アサヒ氏) 結果的に善戦はしたが、善戦止まりで終わってしまった
【セイヴァー】フェリシア✕-〇キュービー(モイスチャー氏) 途中まで善戦も、突き放されて無事死亡



まず、アサヒさんのジェダ戦。
この試合は不思議と緊張とかはなかった
DDFに参加してたのが大きかったのか、大規模大会に対して少し慣れてたのかもしれない
練習して来た事は全部出せたと思うし、勿論未熟だった部分もあったけれど、それも含めて今の俺なので
後悔とかそういう感情はなかった ただ一つ、善戦は善戦なんだけど、自分は「善戦止まり」がやたら多いな、と(笑

最後まで抵抗は出来たと思うし、実際に逆転勝ち出来る!と信じながら最後まで戦う事が出来て
それなりの満足感はあったんだけど、どんなに良い風に書いてもやはり善戦止まりは善戦止まり
少し前のIgloo氏との試合もいいとこまで行くも結局は負けてしまったので、
やっぱり基礎的な部分から見つめ直す必要があるな。。と再認識させられた

試合自体は判定の強い技を上手く何度も当てられて、終始粘ってたはいたものの、
最後までペースは掴めずに惜敗。。という感じでしたかね
アサヒさんの方がセイヴァーを分かってる感が終始ありました
その辺も含めてより一層精進しよう・・・!という気持ちになれた(自分的に)良い試合でした
何より、緊張もなかったし、ミスもなく、ただ自力で負けた感じだったのでその点が良かったですね
全部出し切れて負けたなら悔いもないです。対戦してくれたアサヒさんありがとうございました。


次、モイスチャーさんのキュービー戦。
「トイプラザ」は関西のチームですが、実は前日の新宿西セガでスーパーモチモチさんのバレッタと何度か戦ってました
結果は1DOWN取れた試合が良かったけれど、基本的に相手の方が地力高いし、(当然ですが)セイヴァー分かってるので、
仮にバレッタが出て来たら自分はヤバいな~と思いながら、先鋒は別の方が出て来ましたね。

途中までは均衡したイイ感じの試合でした
特に敢えてDF発動させてダウンを取り切りイーブンの状態まで持って行った立ち回りは、
いつも後手後手に回りがちな自分としては割と冴えてて成長したかな~、と思う(笑
何故かDF使ってダウンまで持って行ける、という根拠のない自信があり、
それを実際に遂行出来たのは自分を褒めてやりたい気持ちでいっぱいだった笑

ただ、そこまでは良かったんですが、
最終的に粘り負けしてしまってチェーンを数回食らってお陀仏でした
先鋒で出てる以上、一回は勝ち星を稼いで来てチームに勢いをつけてくるのが自分の役割だったんですが
それが一度も出来なかったのは正直「ごめんなさい。」って気持ちしかなかったですね
勿論キャリアが短すぎるという現実的なアレはあったにせよ、
それ言うと言い訳にしかならないので(結局負けは負けなので)、
今回の結果を受けてもっともっと頑張りたい・・・!って気持ちが強くなりましたね
「頑張らなくちゃ」ではなく、「頑張りたい」の方ですね。
その点では限りなく出た意味“だらけ”の初JMDでした。やはり、格ゲーは人間力次第なとこがあるんで、面白いです!













その後は、
ゆっくりじっくりと試合を鑑賞したり津田沼勢の試合を応援したり(と、言っても後ろから見守ってただけですが)、
飲み会で酔っ払ったり(笑)終電気にしなさすぎていつの間にかギリギリになってしまって
ろくに挨拶も出来ずにとんぼ帰りしたり、、、って感じでした

今回は20周年という大きなトピックスがついてましたが、
確かに20年前、自分が小学生だった時にこのゲームを友達とやった記憶が残ってるんですよね
だけど、格ゲーブーム終焉と同時に格ゲー自体から離れてしまったある意味薄情な奴だった。という
他の参加者たちとは違うちょっと後ろめたい気持ちがあったりしたのも事実なんですが(笑
その分、物凄い久々に格ゲーというものに触れてる分、自分にはまだまだすべきこと、したいことがあるのもまた事実
そしてそんな人間でも気軽に復帰出来る環境をキープしていてくれたセイヴァー界隈の人たちには頭もあがりません
本当にありがとうございました。

そして、今回一緒にチームで出てくれたてろんぬさんとしげるさんに感謝です
個人的に格ゲー愛の強い人の発言を見て格ゲー熱が段々揺り戻されていったのも事実としてあったりするので、
その点でも感謝なのです。今後も色々なゲーセンに顔出してどんどん自分を高めていきたいですね。
また大会にも出たいし、燃え尽きてる暇もないですね!セイヴァー復帰して本当に良かった!!