先月の10日にmudy on the昨晩とノーベンバーズの対バンに参加した。
先に白状すると、
この日はmudyのツアーだったんですが、
ノベンバ目当てで行きました。
最近のノベンバのライブは、以前も書きましたが毎回ツアーファイナル?ってくらいのテンションなので
2マンは持ち時間が長いのもあって是非この日も鑑賞したかったのが本音。
しかし、
mudy on the 昨晩に関して言えば、
ライブを観るのが実に14年半ぶり(!!)っていう、
去年あたりからそういうの多いんですけどその中でも最長レベルのブランクだったので、
そういう意味ではホントこの行けて良かったな。と心から想いました。
では、以下。
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THE NOVEMBERS
Rhapsody in beauty
pilica
236745981
Everything
New York
こわれる
Blood Music.1985
BAD DREAM
いこうよ
この日のノベンバも凄かった。
まず、
初っ端から久々に「Rhapsody in beauty」という選曲がニクい。
より伸びやかに響いていた小林さんのボーカル、
吉木さんの軽快なドラミング・・・
久々に聴いたとは思えない位の仕上がりに早速感動。後半はより爆裂モードに突入し、
早速ロックバンドとしての衝動及び轟音の気持ち良さに快感を覚える。
何よりも、
歌詞がすごく心に響いた。
上手く説明出来ないんですが、
「どういう未来になったとしても、それは自分の選択の結果。」というか、
その哀愁のようなものと逆に開放されたような気持ちが絡まって唯一無二のカタルシスを生んでました。
そこから、高松さんのベースラインが気持ち良かったこれまた久々の「pilica」(!)。
この曲、
昔は準定番くらいだったよな・・・と懐かしみつつ流麗なギターサウンド、
そして
「私の痛みは、いつでも私の痛みだわ」というフレーズに思い切り感情移入して泣きそうになる。
泣きそうになる=実際は泣いてない。という事でもありますが、感情が動かされたのは間違いない。
自分だけにしか理解しえない苦悩や心の傷は誰しもに存在する...と思う。
その心情を代弁してくれたようでそういう気持ちになったんだと。
優しい雰囲気とメロディの楽曲ですが、
間奏では爆音の小林ギターソロが聴けてそれも恍惚的でした・・・!
バッチバチにキマってた「236745981」、更にスケールUPしたような衝撃度の高い演奏に悶絶。
フロントマン3人が演奏している姿も完璧に揃ってて格好良かった。
そして、
またまた久々に生で聴いた「Everything」。
この日は全9曲だったにも関わらず久々にライブで聴く楽曲がやたら多くて。
その中でも、この「Everything」は凄かったですね。
以前よりも更に丁寧になった歌唱・・・
伸びやかな歌声に、
より言葉を伝えんとする精神性も素晴らしく感じました
何よりも、
小林さんの胸に手をあててジェスチャーも取り入れながら歌っているポージングが良かった。
最近のノベンバのライブを観ていてよく想うんですが、
昔よりもポージングに工夫が見られるというか、
それも面白いし観てて純粋に「格好良いな。」と思うし、
ポージングの大切さも改めて感じられるし・・・それに、
「誰かが描いた絵だったとしても」という歌詞が胸に響きましたね。
これも言葉にするのは難しいんですが、敢えて言葉にするならば、
例え自分の感動したものが客観的に見て虚構だったとしても、
❝自分にとっては❞それが救いとなるというか、
そう.....ですね
様々な事を感じながらこの曲が持っているメッセージ性のようなものを受け取っていた気がします。
兎角、小林さんのボーカリストとしての❝進化❞を感じる事が出来た尊い一曲でした。
お立ち台に立ち、
総帥みたいなポージングでお客さんをアジテーションしていた「New York」の熱狂、
この曲はすっかり定着したのとトリップ感も抜群で毎回超気持ち良い。
そこから、
極上のロックンロールショウを演出した「こわれる」の衝撃!!
この日の「こわれる」のギターサウンドは官能的にも聴こえその意味でも素晴らしい思い出。
更に、
演奏してる時のケンゴさんの満面の笑みも印象的だった「Blood Music.1985」
この曲ではAメロが終わった時に小林さんがお客さんを挑発するポージング等もあり盤石の盛り上がり!
後半の轟音パートでは、フロントマン3人がきっちり揃ってギターを掻き鳴らしている様が
ちょっとアルフィーみたいでそれもカッコ良かったし観ててテンション上がりました。
ラスト前は、
近年屈指のキラーチューン「BAD DREAM」を叩き付け、
更にまたスケールUPしたんじゃないか?って作中観を存分に魅せ付ける
ただただひたすらに格好良い演奏と佇まいで今のノベンバの最大値をしっかりと表現していました
アウトロの極太ベースラインも気持ち良く、何度聴いてもホントにカタルシス満点だな、と!
この曲の地獄で踊ってる様な世界観が本当に大好きですね。
最後は、希望にも似たギターの音色に心底酔い痴れた「いこうよ」でフィニッシュ。
この日の「いこうよ」はいつも以上にボーカルがエモーショナルに響いてた印象で激熱だった。
し、
純粋に「俺も行くよ!」みたいな、
雑草魂を刺激してくれる演奏に仕上がってて本当に有難かった。
そして、この曲の高松さんの優しく撫ぜるようなベースラインも本当に好きだな、と。
その意図があるかは別として、こういう風に気合を注入してくれるから、日々頑張ろうと思える。
それくらい聴き手の背中を押してくれる爆音の福音を美しく撒き散らしてライブは終了。
この日もノベンバは絶対的に格好良く且つ沁みる出来栄えで実に最高でした。。
■
mudy on the 昨晩
観るのは2008年9月以来、14年半ぶり2回目。
ちなみにその2008年のライブがかなり印象的でして、
千葉ルックで噓つきビーバー、mudy、FoZZtone、STAnっていう
二郎系ラーメンもビックリするくらい濃いめマシマシな対バンだったんですよね
その時の印象としては
・楽しそうにギター弾いてる
・爆音
・アグレッシヴ
この3つだったんですが、それはこの日も不変で、それがまず嬉しかったです
記憶が確かならばMCで
「STAn兄さん!」とか言ってた気がする。
ただ、
その時は「とにかく激しくて前のめり」ってイメージだったんですが、
この日はそれに加えて情感・・・
例えば、
やりきれない日々に差す一筋の光、、、みたいな。
まあこれは演奏された楽曲から管理人自身が勝手に感じたイメージなんですけど、
そういう...
激しいだけではない側面がちょいちょい垣間見られたのが鑑賞していてグッと来たりもしました
勿論、アグレッシヴな曲はめちゃくちゃアグレッシヴだし、メリハリが良かったですね。
中でも、個人的には最新曲である「SUPER!!!!!」が一番好きでした
めっちゃ踊れるギターリフに、
軽快なアンサンブル、
会場をダンスホールにしてしまうくらいに即効性が高い曲で、
ライブ前に一番聴き込んでたのも加味されてたとも思いますが自分の中では最もアガった一曲でした
そんな良い具合に緩急が付いた14年半経った故の❝深み❞が感じられたのが印象的だったライブでしたね。
先述の通りノーベンバーズ目当てで参ったけど、mudyもしっかりと楽しめたのが尚良かった!
でも、
なんでしょう、
最近思うんですが14年ぶりって事は、
それくらいの間諦めずに生きて来た証でもある訳ですよね。
また、
こんな最高の一夜を味わい続けたい。
その為に自分自身も常にアップデートし続けて再会出来たら...と想います。
全身全霊を懸けて美しく足掻いてる人たちのお陰で足掻けるのは、ある。自分、は。