サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

2014年の(個人的に)印象深かった何か

2014-12-31 | ブログ関連







今年最後の更新です。






振り返れば今年も精神的には色々大変でした
自分は感情の動きがとても激しいタイプなのでしょっちゅう意気消沈したりしょっちゅう立ち直ったり
何度も立ち上がって・・・とか書けば聞こえはいいですが、その実ただ情緒不安定だっただけ、とも書けます
これを安定させる為に年度の後半も後半になって心理の本を読んで何とか矯正する為に学んでいる・・・のが現状ですね
とにかく“無策”を避けて言い訳を減らす、のが今の目標でありそのまま来年の目標でもあります
振り返れば楽しい事もいっぱいあった2014年を最後に刻みつけて本年度最後の更新としたい。

尚、触れた作品の絶対数が激減してしまった為総括シリーズは今年は休みます。
その代わり来年は絶対に何らかの形で復活させる予定なんで宜しくです。
まあ今年は色々あったから・・・。








1.元旦に漫画家から年賀状

旧ブログで記事にもしたんですが、「クロス・マネジ」のKAITO先生、「γ―ガンマ―」の荻野純先生から
元旦に年賀状が届きました この時の嬉しさは本当に忘れられません
両者ともファンレターを出してたからなんですが、
個人的にはこういうアクションに期待とかはしてなくて、ただただ純粋に応援したかったからなので余計に意表を突かれて嬉しさも倍増でしたね。
男性向け作品の場合は女性向け、万人向け作品よりも生き残りづらい傾向があるのでこういうアピールは今後も取っていきたい。



2.旧PCが音を上げて壊れる

1月の朝のこと、ふと変な音で目が覚めて音の鳴る方に目を向けるとPCが物凄い音を立てて「ボーン!」と内部爆発(?)をして破滅
突然の事で何の前触れもなかったので思わず「えっ、えっ?」ってなってしまいました
凄く思い入れのあるPCだったんでその後何カ月も捨てれなかったんですけど(笑
人からノートPCを借りて、そこから新しいのに替えるタイミングでようやく破棄する事が出来ました
約5年半どうもありがとう。



3.「妹ちょ。」のアニメが始まる

実は・・・っていうか、「実は」なんて付けなくても自分は松沢まり先生の大ファンで
このアニメが始まる前にやたらソワソワしちゃって、放送日前は眠れないような状態で
まるで初めて好きな漫画がアニメ化された時のような気持ちを彷彿とさせるくらいにドキドキしてたのが自分の中で印象的でした。
アニメ自体もBDを買いそろえたほど好きなんですが、特に最終話は涙してしまったくらいに大好きで
今年アニメを観てはっきりと泣いた状態になったのはそれと「天体のメソッド」の11話の二つだけだったりします
とはいえ元々“松沢まりファン”というバイアスはある程度掛ってたんじゃないか、とも思います
原作を買ったきっかけも完全に作者買いですからね(笑
感想もオリジナル回だった7話以外は全部書いて素敵な時間を過ごさせてもらいました。感謝。



4.羽生結弦伝説

羽生選手の記録越えショートを偶然観てたんですけど、
本当に同じ人間なのか?って思うくらいに優雅で逞しい姿に衝撃を受けました
やっぱり金メダル、と言っても実際に生でその瞬間を(中継だけど)観たのと観てないのとでは印象も違いますね
衣装の美しさもあってその時の滑りは本当に鮮烈で忘れられない衝撃があったなあ、と。
その後も怪我した状態で滑って2位、その結果を元に優勝したりと
とんでもないレベルの“意志の強さ”を持っている人です
年下だけど自分のがよっぽど子供に思えますね。



5.実家の犬「りゅう」が亡くなる

亡くなる寸前に立ち会えたんですが、
そのちょっと前からずっと苦しそうにしてたので
その意味では苦しみから解放されたんだなあ・・・という気持ちもありました
焼かれる時、まるでBBQのように網に乗せられて物の数分で骨だけになった時の何とも言えない空しさは今でも強く残ってます。
ちなみに名前は「家なき子」のりゅうからそのまんま妹がとったもの。



6.「3LDKの花子さん」終了

去年から応援して来た漫画だったけど、まあ人気が足りなかったのか40話程度で打ち切り
しかも最終巻が出ず・・・というあまりに胸糞悪い終わり方でショックでした
どのくらいショックだったかと書くとその後本誌を買わなくなった程度にはショックでした
花子さんの過去回では思いっ切り泣いたなあ・・・
あの回が単行本でギリギリ収録されてたのが救いっちゃあ救いですかね。
そしてこれをきっかけに益々青年/成年雑誌に意識が傾くようになったのです。



7.4月に挫折

物凄い個人的な事なんですが、4月に私生活でかなりの挫折がありました
この時の心境はもう本当に酷くて精神的に相当参ってしまってましたね
あまりに情けない事なので具体的には書きませんが、
もうホントにダメなんじゃないか・・・って思う程度にはダメダメな私生活っぷりでしたね。
この時の挫折を生かすも殺すも来年の自分次第、、、という気はします。



8.野菜が食べられるようになる

去年あたりから段々野菜に抵抗が少なくなり、今年に入ってようやく一部は「味わえる」レベルにまでなりました
これが印象深い事?と思われるかもしれませんが、自分は昔から野菜を食べると吐き気をもよおすレベルで大の苦手だったんです
それが何の特訓もせずに段々馴染み始めている事実は正直嬉しかったし
こういうのを体験すると歳とるのも悪くない
年齢に応じた変化が楽しいのかもね。ってちょっとは思えるようにはなりました。
最近は朝にサラダまで採ってるくらいです。まあ人によっちゃそんなん別に普通ですけど(笑




9.mogg「肉体コミュニケーション」発売

今年読んだ漫画の中でも特に大好きだったのが「肉体コミュニケーション」でした
もう理屈とかじゃなくどのヒロインも素直に「可愛い!」って思えて読んでるだけで至福のひと時です
愛情が強すぎて旧ブログ、尼さん、本ブログと3回も感想を書いてしまったレベルでした
しかもどうしても特典が欲しくて千葉のとらのあなまで行き限定版を購入
何気に成年コミックスの店舗限定版を買ったのはこの時が初めてであり、
自分の中で成年漫画に対する熱や信頼が高まってるのをこの時特に強く感じていました。
俺的には今年のナンバーワンコミックス・・・かもしれない。それくらいに好きって事ですね。



10.きょむりんさんとmarbleのライブで会う

俺のブログにちょこちょこコメントを届けて下さるきょむりんさんとお会いする事が出来ました!
誘ってくれた事も感謝ですが、実際に会えてお話が出来たのはもっと感謝ですね。
ふと気が付けば誰かと一緒にライブを観たのは子供の時以来でした。
それもまた嬉しかったですし、
同じ“マブ達”として好きになったきっかけ等お話出来たのもプラスになりましたね
また行けるライブが重なった時にはご一緒したいですし、色々話せたらいいな。って思います。

こういう風に関わりがある方に来年も「会える」って事があればいいな、と。



11.国分が千葉経大附を撃破

今年の高校野球の試合の中で一番面白かったのは自分の中ではこれでした
あの会場全体が騒然とする雰囲気、序盤から「コールドだな」と思わせて乱打戦に持ち込み見事大物食いを果たした国分
よく漫画とかに見られる「最初は余裕だった強豪校が、徐々に追い上げられて明らかに焦ってる」状態を生で体感する事が出来たのは
今後そういうシーンを読んでく中で「ああ、ああいう雰囲気ね」って実感を持って味わえるのでこれもまた最高にプラスな出来ごとでしたね。
ちなみに千葉経大附は甲子園ベスト4を10年以内に2度経験していて昨年の秋準優勝、今年の春ベスト4
そして国分は毎回大体2回戦までには姿を消しているような高校でした。すごっ!



12.流山市が舞台のアニメ【ろこどる】放映

千葉県民なら1話を観ただけで「あっ、千葉だ」って分かったと思います
しかも流山って仕事とかならともかくまず行かない場所ですからねえ・・・
だから作中のあんまり特徴がないけども~って口上に素直に実感を持って頷けたんですよ(笑
そんなろこどるでしたが、最後まで「地元を大切にする」という姿勢を貫いてたのが素晴らしかったです
ちなみに私も流山市には仕事でしか行った事がありませんし、
ある意味流山が舞台になった事で他の市もいけるんじゃ・・・?という希望も抱かせてくれました
具体的に書くと市原とか君津とかな(笑



13.東海大望洋、初戦敗退

これはねー、流石に負けた時はショックで相当ゲンナリしちゃいましたね
やっぱり千葉代表がああいう悲しい負け方をしたことと、自分の住んでる市からという事実と
何より今年は予選から観て来てたので1回も勝てずに終わったのがとても悲しく映ってしまったんですね
そんな中でもパワーと存在感、ファインプレーを見せつけた選手も何人かいたので今後の望洋にも期待したいですし
来年もまた千葉の高校野球を応援していきたい気持ちでいっぱいです。
頑張れ木更津総合!



14.久々のPCゲーム

夏に旧ブログの更新が完全に止まってるような状態になりました、
ああいう状態になったのは自分の中でとてもショックでしたが、まあ更新出来る所まで持って行けなかったんです
その時、ブログやネットに使っていた時間を総て捨ててひたすらPCゲーム(18禁)をやってたんです
そしたら見事に癒されてしまって・・・
凄く救われました。
実は今こうやって更新するパワーがあるのもその時の「癒し」のお陰だったりします
改めてエロゲって素晴らしいなあ。と再確認出来た年でもあったという事ですね。
「CURE GIRL」ってゲームによくハマってました。



15.旧ブログ実質更新停止、そして本ブログ開設

これは全然「良かった」とは思ってません
本当なら旧ブログのまま続けたかった・・・けど、どうしてもあのままじゃ続けられないほど追い込まれてた
それは終盤の更新ペースを見れば一目瞭然で、更新欲求を満たす為には必要な選択だったんです。

場所と、そして名前を変えなきゃこれ以上は(精神的に)無理だな、と思ったので
勇気を出して何もかもを変える事に
今観てくれている方々には本当に感謝なのです。
ちなみに名前に関しては旧名呼びでも全然構わないので。

ただ、そんな中でも毎日観てくれてるような常連さんがまだまだ残ってるのは間違いなく光栄ですね。
ちなみに本ブログは旧ブログとの「違い」を出したくて結構変えている部分があります。



16.ツイッター開始

ツイッターは今まで「怖い」という理由でやらずに来てました
やろう、と思ったのは10回目くらいに今夏も「やってますか」と訊かれて
もし見たいという奇特な方がいるのならば、やってみてもいいのでは・・・と思ったからです
あと“その作品のファン”の方に見てもらいたい気持ちもちょっとだけありますね
だから宣伝する時はファンが書いてる文章だと分かるように宣伝してます。

ちなみにツイッターをめちゃくちゃ使いこなそう!って意図は今のところあんまないです。
まったり出来ればいいかな、と。



17.syrup16gの復活ライブに行く

復活した事も驚きですが、復活ライブに観に行けた事もまた驚きでした
瞬殺のチケットでしたが何と一般発売の当日にロッピーで普通に買えてしまいました
当初はただただ純粋に喜ぶことも叶わず色々な気持ちが胸の中を去来してましたが
久々に生で観た五十嵐さんのエネルギーと存在感はやっぱ流石のもの
新曲勢もすこぶる良く間違いなく今年の一大トピックの中の一つ・・・でしたね。
来年は旧ブログの全曲レビューも再開したい。旧ブログで。



18.THE BOOMの解散ライブに行く

再会もあれば別れもある・・・って事で
今度は解散ライブに行くハメに
「ハメに」っていうのは行くまでは行きたいような、行きたくないような複雑な気持ちだったという事です
でも行って驚き、それまでの「別に解散しなくてもいいじゃん」って気持ちが観終えた後にはすっかり消え失せ
「完成形を見せてもらった」「この夜でブームの音楽地図は出来あがったんだ」と素直に思える自分がいたのです
行くまでは納得し切ってなかったのに、観終えたら納得してしまった。自分の中では確実に“伝説”でした。
本当にありとあらゆるジャンルを本格的に、魔術師のように、披露しまくってたからなあ。
中でもベスト3に入るくらいに大好きな「手紙」を生で聴けたのが忘れられない。
あと「釣りに行こう」の不変をまざまざと感じさせる素晴らしさ!
今は「FACELESS MAN」を聴いてその余韻に浸っております(笑



19.実家の猫「チャチビ」が亡くなる

ずっと孤立していて他の猫の輪に混ざれないような悲しい猫でした
悲しい猫、っても彼自身がそう思ってたかは別ですが
でもその様子がある意味自分を観てるみたいで
凄く感情移入しちゃってた猫だったなあ・・・と振り返ってしみじみと思います
最後はお花を買って捧げて、何度もお祈りして来ました。今後も忘れないように、何度も祈ります。



20.クリスマスに荻野純先生からプレゼントと称して色紙をもらう

始まりが荻野さんなら、終わりも荻野さん。
正に荻野さん尽くしの一年だね!最終的にはそうなるのでしょうか。
プレゼントの色紙とあと数点のイラストが届いた時には「マジかよ・・・」「こんな事あるんだ」って物凄く感激しました
その色紙、イラスト自体もめちゃくちゃ嬉しかったんですが年末の忙しい時期に労力も使われるでしょうに力作を送り届けてくれた、という
“事実”が何よりの励みになりましたし、これからも自分は“好き”を真っすぐに伝える人間でいよう。
と改めて自分の中で想いを明らかに出来た出来事にもなりましたね。
来年も躊躇わず、周りを気にせず、自分の感じたままに「これが大好きだ!」
とバカみたいに叫び続ける人間であろうと思う。
そしてその想いがかけらでも伝わったのなら、とても光栄ですし嬉しく思います。
そんな訳で今年一年(旧ブログ分含めて)閲覧ありがとうございました!













他にも近いところだとWUGちゃんのライブ観て感動したり、
ヤンジャンを毎週購読して感想書くようになったり(これは取り上げようと思ったけど今年最終号(4・5号)で割と触れてたので是非そちらを)、
自分の感想を丸パクリして雑誌に投稿してかつ載ってる人を見つけてしまったり
秋は「SHIROBAKO」と「天体のメソッド」にハマってたり
音楽は暗黒大陸じゃがたらの「南蛮渡来」が2014年一番聴いたアルバムだったりもしました
ちょっと重複しますがヤンジャンの「ボクガール」に対するのめり込みっぷりも半端じゃなかったです
marbleの休止に関しては休止自体が来年2月の事なので多分来年の同記事(やったら)で触れると思います

今、一番強く思ってるのは、
今こうやって普通に更新出来ていて
尚且つ見てくれる人々がいっぱいいる、という
それ自体に物凄く感謝しますし、最終的にはいい方向に持っていけたかな・・・と
「普通に更新出来る嬉しさ」を感じてしまっていたりもします(笑
まあ生き地獄に落ちる事もある意味日常茶飯事だけどね、
断念よりも継続を選べた事は
きっと大きいんじゃないか、と。
そんな訳で、来年もよかったら、お暇な時で構わないから、見てやって下さいね(笑)。


改めて、2014年もありがとうございました!!


おまけ:幼稚園の同窓会に行きました。
5年半ぶりに生まれ故郷である横浜市戸塚に行き、育ててもらった幼稚園の50周年を祝う。
色々なものの変わりっぷりに物悲しい気持ちも沸いたけど、同時に生まれ故郷に未だに強い愛着がある事も明らかになりました。
また、30になる節目にでも行けたらいいな。っていうか行くだろうな。



【僕らがしたかったのは、きっと】天体のメソッド 第13話(最終話)「はじまりのそらから」 感想

2014-12-31 | 天体のメソッド
僕らがしたかったのは、いつだってこんな笑顔だった。









我々は、本当ならいつだってあの日のようにあの頃のように
一度は気持ちを通じ合わせた「誰か」と素直に笑っていたい生き物なんです
でも、それは出来そうで出来ない事でもあります
心の中にわだかまりがあったり
性格上どうしても・・・だったり
相手に対する疑念が強すぎて踏み切れなかったり
やっぱり、一度生まれた距離感や亀裂はそうそう簡単に埋められるほど浅いものではない・・・という事ですね

それを情熱的に、果敢に埋めた作劇こそ「天体のメソッド」の本質だったんじゃないかと思います
自分の気持ちが変わってないと信じて欲しいし、相手だって今でも変わってなんかいないんだと信じていたい
だからとにかく動いて、走って、話して、その「誠実さ」のみで相手を揺さぶり溝を埋めていって辿り着いた最終回は
不思議な感動と柔らかい優しさが充満していてとっても素敵だったなあ。と素直に感じる事が出来ました。




本当はね、汐音だって初めから最初期のような状態だった訳じゃない
むしろ前回と今回の汐音こそ「本当の汐音」若しくは「汐音らしいね。」って言える汐音だったと思います
本当はずっとこうしたかった
こういう風に過ごしたかった
でも、それが出来なかった。
ただそれだけの話です
だけど、最初から何の不自由もなく幸せ!って感じの話よりも散々苦労したからこそ今がいとおしいと思える―
そういうお話のが個人的には好みですし、観てて感じるカタルシスもただベタベタしてただけよりも大きいなあって素直に思いました

何よりも、この最終回でキャラクター達が見せた表情のどれもが「最初からこうしたかったんだ」という想いに満ちてるように感じられて
それが一番観ていて嬉しかったですし、「ここまで観続けて来て良かった。」という想いを抱かせてくれました

汐音が乃々香の前で見せた柔らかくて素敵な表情の数々
柚季が湊太に素直に告げた「お兄ちゃん」という言葉、
二人で自転車に乗る爽やかな風景―

本当は誰もがわだかまりなんて抱きたくは「なかった」し、
本当は誰もが一度は通じ合った相手ならば今だって未来だって信じていたいものなんです
でも、それをどうしても出来ない“現実”が転がっていてそれが時に胸を締めつける
だからこそ個人的に好きなテーマである「素直に笑いたい」を掲げ続け
ちゃんと“過程”を得た上でそれを描き切ったこのアニメの内容は物凄く尊く感じられて、純粋に感動出来、良い気分で観終える事が出来た
つまりは俺自身が望んでたテーマの一つであり、尚且つそれを実行してくれたアニメが「天体のメソッド」だったという話ですね
ずっとお互いにわだかまりを抱き続けて来た柚季と湊太が、最後の最後でただただ単純な“兄妹”に戻る事が出来た。
汐音と乃々香の顛末も凄く感動的で良かったですけど、この兄妹の顛末もまた物凄く印象に残る顛末になっててすこぶる良かったと思います

あの「お兄ちゃん」呼びこそ、柚季がずっと取りたかった態度であり
あの距離感こそ二人がずっと取りたかった距離感なんだと思います
それが言葉にせずとも説明せずともスッと伝わって来た作劇は
間違いなくレベルが高かったと思いますね
何もかもが元に戻って良かった。
素敵な最終回でした。


いや・・・「元に戻った」というと語弊があるかもしれません
正しくは「元に戻した」んでしょうね
乃々香が頑張って
柚季が過ちを認めて
汐音が受け入れて一歩進んで
こはるが見守って時には協力して
湊太もまたそんな中で兄らしい態度を取って来た
棚ボタでも「ノエル頼み」でもなく、誰もが自力で雪解けに意識を持って来たからこそみんなで掴み取った“現実”がこれなんだと
時間は解決しないし、自然にまた素直に笑える。なんてことは正直幻想に過ぎません
自分から動かなきゃ、自分から認めなきゃ、何も変わりません
ある意味それを示唆するような内容だったとも思います
本当の気持ちを伝えよう
本当の気持ちを受け入れよう。
そこから「何か」が始まる
そこから「何か」を始める
はじまりのそらから―

誰もがそれぞれに“頑張った”からのこの結末
俺的に拍手せざるを得ないラストになっていて心から素晴らしかったと思います
もうあんだけ“強い想い”を何度も曝け出したみんなならば、きっとこの先もずっと仲良くやれるでしょう。
そこにはきっと、もう一度みんなで「来て欲しい」とただただ純粋に願ったあの娘だっているはず―
・・・という訳で「天体のメソッド」最終話の感想を締め括らせて頂きたいと思います
ここまで読んで下った方々には感謝です
制作スタッフにも感謝です
1クールどうもありがとうございました!!
















個人的な話になるんですが、
アニメの感想を全話分、1話も抜けなしに各話感想やり遂げたのは実に数年ぶり(!)ですよ
今ちょっと個人的な感動にうち震えてますが(笑 いや~無事完走出来て良かったです
来年もめっちゃ好き、って思えるアニメがあればこのように毎回想いを綴りたいなあ、って思ってます

「天体のメソッド」で一番好きだったのはキャラの可愛さや感動エピソードでなく(勿論それらも最高でしたが)
とっている態度とは裏腹に、そのキャラの“本音”が伝わって来るシーンの数々でした
例えば、本当は乃々香の事が大好きなのに、大好きだからこそ優しくなれない汐音
9話で敢えてヒールを演じ邪険にしてたのに堪え切れずに流れた涙・・・こそが
汐音のすべてだった。と個人的には思ってます
そういう風なシーンが多めだったのが
とても人間くさく、
活きたキャラクター達の作劇だったなあ、と深く全体を通じて感じております 要するに「記号くささがあまりなかった」という話ですね
そういうお話が好きな方ならば、きっと気に入ってくれるんじゃないだろうか。なんて、信じつつも
正に俺得、俺の描いて欲しかった情景が見事に拡がってくれた傑作だったなあ、と
今振り返ってしみじみと感じてます

人間誰もが本音というか心の奥底にそらメソの登場人物みたいな純粋な気持ちをしまっているものだと思ってます
それを引き出して曝け出させるような“衝動”と“優しさ”に満ちていたアニメでした、俺の中では、ね。
乃々香の前で素直になって本当の自分をさらけ出していた汐音も、
また「あの頃」のような関係に“戻った”柚季と湊太も
とっても素敵で・・・
心に残るような作品だったかなあ、と。
そして汐音は北美の高校に通うって事で本当に乃々香LOVEなんですね(笑
今回カットの所々から汐音の乃々香LOVEが伝わって来てニヤニヤが止まんなかったですばい
乃々香はこりゃあこの先結婚出来ないかも分からんね(何)
出来る事なら二人のその後もいつか観てみたいです!

しかし、こうやって感想書いてるとこはるだけわだかまりのある愛憎溢れる子がいなかったんですね
まあ精神年齢は一番高かったしある種みんなのお母さん役だったんでしょうね。
でもそんなこはるはこはるで十分可愛かったのも良かった、かな。
ある種の癒しキャラでしたね。

そんな訳で、改めてスタッフの皆さん素敵な作品をありがとうございました。
人の想いに満ち溢れた、印象に残るシーンばかりのアニメでした。


ちなみに俺個人的にはノエル以上に人間の娘たちのが好きだったかな・・・(笑)。
生々しい感情や仕草に触れるのが好きなタイプの人間だからかもしれません。
それはそれとしてノエルの超純粋な態度や表情にも癒されましたね。
11話でのノエルの涙もきっと忘れることはないでしょう。
あれもまた“本音”の一部だったのかもしれません。
笑いたいのに泣いて、
泣きたいのに笑って。
そういう作劇が好みなら、是非。




二人が自転車で駆け抜けていくカットは全部大好きです。直前のやり取りを含めて本当に“ただの兄妹”って気がしたから。
最後までとても誠実なアニメでした。



marble 空中迷路Vol.19「ゆるmarble忘年会」@新宿SACT! 14.12.28

2014-12-29 | LIVE
昨日はmarbleのライブを観に新宿に行って来ました。










今年最後のライブでした。
というか、ある意味このイベントが来て年の瀬を感じるくらいに自分の中では定着してたライブイベントだったので
多分しばらくは観れない・・・?と思うと、「ゆるmarble」と付いてはいますが行く前から全力で味わおう。と思っていた夜ではありました
この場所で、あのホーム感溢れる雰囲気で、純度の高い音を味わうのが自分はとても大好きでしたね。
間にゆるっとしたトークコーナーを挟んでるからこそ普段と違ってまったりと観れたり、
でもだからこそ真剣味溢れる歌声とのギャップが面白かったりと
今年も実に本イベントらしい一夜になってたと思います

あの小ハコで、独特の熱量の中で味わう一体感の素晴らしさ
ステージまでの距離の近さだったり
その密度の濃さ・・・こそ
このライブイベントの一番の魅力だったんじゃないかな、と今振り返ると強く感じます
何度も客席まで降りて来てみんなと一緒に歌うmiccoさんの姿を観て本当に「素敵だなあ」と思える
正にこの空間、この空気は唯一無二であり「ここでしか観れない」魅力に満ちていたからこそ人気ライブイベントたり得たんだと感じましたね
アットホームでありながら、独特の熱気を味わえるそんなライブ作りに関しても感謝しつつ、
この夜もまた気持ち良く観終える事の出来た好演となっていたのでした。
また、こんなライブイベントが観れたらいいですよね。勿論ここ新宿SACT!でね。












この日は某有明のまんがイベントに参加して、その夜にここ新宿に来た流れだったんですが
また見事に迷ってしまって(笑 会場に着くまで1時間くらい掛ってしまったのかな
サクトまでの道のりは全然覚えてますが、
やっぱ駅が複雑過ぎますね
今回は(もう毎年行ってるし)ストレートに辿り着けるだろう、と踏んでましたがやはり駅がネックでした
ただ一度知ってる道に出てしまえばもうそこからはストレートに辿り着けましたがね
ちなみに駅は大の苦手ですがサクトはめちゃくちゃ大好きな会場であります。

一曲目は「smile」!!
最近「未来スコープ」聴き込んでてこの曲は特に大好きな一曲なのでテンションがあがりました
「踏みにじられたプライドも~」の部分が個人的にお気に入りでなんだか気持ち助けられたような一曲目でした
コーラスもバッチリ決まってて最高でしたね。
そして「流星レコード」~「星空」とイイ感じの流れが続きます
冬に聴くのにもピッタリな選曲で、後者では低音を際立たせた情熱的なギターの音色もとても素敵でした

「サイダー水に浮かんで消えた。」は実は今までで一番完成度が高かったんじゃ・・・と
miccoさんの歌い方も今まで以上に良かったし、アットホームなアレンジがこの曲によく似合ってて純粋に楽しかったですね
やっぱり「灰色にもなるよ」「それだけのこと」っていうシビアというかちょっと物憂げなテイストが好みです
ギターの音色も適度に彩りを添えてくれてる小気味良さがあってとても粋だったと思います。

この日最高の“ホーム感”を記録した「呼吸」、
Patさんのラストサビ前の勢いのある弾きっぷりも見事でした
またこういうハコにも凄く似合う曲で歌詞の内容も含めて定番になって欲しい新曲だなあ、と素直に。
この曲を演奏するとやっぱ周りもにこやかになりますねえ。

前半最後の「君とうたう。」は客席に座ってまで“みんなと一緒に”歌おうとする姿勢が素晴らしかったです
その後に座席の飲み物をこぼしてしまったんですけど(笑 でもそれもまた“みんなと一緒に”を実践しようとした結果ですからね
ハプニングとして笑いも生まれてたし、終わった後には丸々新しいのmiccoさん負担でプレゼントしてたり何とも素敵なシーンでしたよね
ちなみにこの時に久々にマイク向けられ歌いました これ本当大好きですね(笑 思った声は出ませんでしたが、それでも。


トークコーナーでは、去年までのアンケート方式ではなく
「くつろぎ歩き」の収録をこの場で行おう、という試みがなされて
1月放送予定だったので無理矢理「新年を迎えた体で」という形で収録
「もう1月も半ばですよ~」みたいなトークがあまりにシュール過ぎて笑いを誘発してました(笑

ストレス解消の話になった時に、観客が「ライブ!」って発したんですけど
それに対してmiccoさん「誰のライブ!?」とコール
その返しが「マ~ブル~」と、
見事なまでに決まってて、でも菊池さんに「言わせてるんじゃないよ」と一蹴されてたのが面白かったですね(笑)
ただ実際本当にmarbleのライブはハッとする刺激があるし元気ももらえますからね。
お世辞とかじゃないですね。

miccoさんがライブ告知の際によくやる観客の顔を眺めて「顔、覚えたからね!?」ってネタ(?)なんですが
この日は菊池さん「大丈夫、さっき写真撮ったから。」とネタに対してネタで返してたのも新鮮で楽しかったですね
こうして観ていると息合ってるなあ、と思うだけに来年の2月16日から観られなくなるのは寂しいですねえ。


サポートメンバーの量さんのベースソロにスポットが当たっていた「かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる」
どんどんサポートメンバーとの呼吸がより深く合い始めてるのを強く感じられた一曲でした
気持ち的にもちょっとポジティブになれる感じで清々しい気分に

相変わらず菊池さんのコーラスが冴えてた「初恋limited」、この曲もやっぱり奥深い歌詞と弾けたサウンドのギャップが面白い名曲ですね
この日はmarbleの二人とサポートの量さん、Patさんの4人で序盤の3曲以外はプレイしてたんですが
実質ドラムレスで打ち込みだったのにも関わらずバンド感のようなものを受ける事が出来てそれも良かったと思います

最新の代表曲「白と黒」を強く強く歌い上げ、
そして本編最後は鉄板曲「Lingering Fizz」!このシチュでこの曲を聴けるのも当分ないだろう、と思うと
最高に盛り上がりたい!出し尽くしたい!って気持ちが出て来てそれは多分共通してた人も多かったんじゃないかと(勝手な予想)
そんな気持ちに応えてくれたかのようなmiccoさんの熱演、一体感の演出のセンスに思いっ切り感動しつつ
ここでもまたマイク向けられて2曲とも(君とうたう。、リンガリング)この日歌えたのがとても嬉しかったですね
今年はビンゴ大会は未当選でしたが代わりに去年とは違って2曲もマイクで歌えて幸せでした。
みんなで拳をつきあげ、凄まじい一体感によるエネルギーを作り出して終了、
この熱量こそmarbleのライブに於ける忘れ得ぬものの一つだよなあ・・・と再確認。
とても素敵な夜を、ありがとうございました!











セットリスト
1.smile
2.流星レコード
3.星空
4.サイダー水に浮かんで消えた。
5.呼吸
6.君とうたう。
7.かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる
8.初恋limited
9.白と黒
10.Lingering Fizz

アンコール
11.Worried Shoes(カバー)
12.幸せは星の上










アンコールではYeah Yeah Yeahsの「Worried Shoes」を披露、その前に訳詞を朗読ととても親切な構成でした
しみじみと聴き入りつつ、最後はそのしみじみを更に深めるように「幸せは星の上」、
休止を発表した時に一番に聴いて欲しかった曲・・・という様な事を話され
最後には涙を浮かべてました>miccoさん
マブ達の方も泣かれてたり、
恐らく当分はこのイベントもない?でしょうから、それを寂しがるファンの気持ちすら汲んだような好演に胸を熱くさせられました
やっぱり一番は、「この胸の中にあるから」ってフレーズだったと思います
大切な気持ちも、
積み重ねて来た想いも、
全部この胸の中にあるから大丈夫。
そんな気持ちを糧に来年以降も二人の音楽に触れて行きたい。その思想を私生活に生かしていきたい。
そう感じながらこの夜は終わりを告げました。想いの沢山詰まった一夜に、改めて感謝を。

本当にね、これに参加しなきゃ年の瀬って感じがしないって気分だったし
それくらい毎年本当に楽しくて温かいイベントだったんですよ。
それを何度も味わえた、のはやっぱり幸福だったと思います。
また、味わいたいですね。いつか時が来れば。
今はそんな風に。


早々にソールドしてしまったので、行けなかった来れなかった方、少しでも雰囲気を感じて下さればこれ幸いです。
この日もこの日で、この日ならではの情感、刺激、グッと来る想いを受け取れてとても至福な時間でした。
来年2月の休止前ライブにも足を運びたい気持ちが強いので、その時はまた。






【学ぶということ】SHIROBAKO 第12話「えくそだす・クリスマス」 感想

2014-12-27 | SHIROBAKO
なんだかんだで仲良いなあ(笑)。











松岡修造の格言に「失敗したらガッツポーズ」というものがあります
要は失敗したからこそ学べたし、知る事が出来た。むしろ失敗は成長する為の糧なんだと
みゃーもりもまた“切羽詰まったから手当たり次第に頼み込む”という明らかな失敗を犯していました
とはいえ、俺自身「そうするしかないよなあ」って感じで先週は観ていたのでみゃーもりの事を責める事は出来ませんがね

ただ、大物アニメーター菅野さん(っていうか庵野さんですよねまんま 笑 声までめちゃくちゃ似せやがってからに!)がそれを正してくれました
適材適所、ただ闇雲に頼み込むのではなく、きちんとアニメーターの質や得意分野を把握して頼む方がスムーズに進行するし自分も助かる
手当たり次第にチラシをばらまくよりもちゃんと反応してくれる人を見極めて配った方が効率が良いように
制作進行もまたそういう知識や選択能力が問われるお仕事なんでしょうね

でも、今回みゃーもりが「失敗」した事できちんと「学べた」はずなのも確かです
現に菅野さんの話をしっかり聞いて、周りの反応が良くなくても「杉江さんにお願いしましょう」と意見を押し切る事が出来た
そんなみゃーもりの“確かな成長”もまた「えくそだすっ!」完成に間違いなく作用してたと思うので
やっぱりこの作品はきちんと段階を踏んで一歩一歩キャラの成長や報われるシーンを描いてくれる
俺の大好きな誠実な作風たり得てるなあ・・・と感動してしまったのでした

みゃーもりが“失敗出来た”のはみゃーもり自身がまだ新人ながらも必死に声と足を使って“行動した”からなんですよね
絶対にこれは偶然なんかじゃない、みゃーもりが能動的だったからこそ得る事の出来た「失敗」なのは疑いようもなく
逆に言えば積極性がなけりゃ成長など出来ない、って事を暗に示してるかのようでした
それはアニメ制作云々だけの話ではなく
どんな場所でもそうです
自身から積極的に動かなければ壁にぶつかる事もそこから学ぶという事もずっと出来ないままです
それを直接的に説教じみた形で表現するのではなく、間接的に視聴者に伝わるように仕向けた作劇は流石ですね。
アニメ業界の今が分かるだけじゃない、可愛くて素敵なキャラが頑張ってるのも魅力だけど、こういう深みがあるアニメだとも感じるのです
みゃーもりはみゃーもりらしく、みゃーもりのままで、“報われる現実”をみゃーもり自身の行動で勝ち取った
その末の彼女の涙だったからこそ視聴者としても泣きそうな気持になってしまったんでしょう
決して棚ボタじゃない
人から享受してもらった「だけ」じゃない
きちんと能動的に積極性を保っていたからこそ掴み取った“結果”
このアニメを観続けて来て良かった、ファンになって良かった、そう確かに感じる事が出来た話数に仕上がっていました
改めて、みゃーもり、絵麻、そして武蔵野アニメーションの皆さん完成おめでとう。って言いたくなりましたね。おめでとう。




みゃーもりが素敵なのはその積極性や真っ直ぐな部分だけじゃなく
きちんと人の云う事を素直に聞いて実践出来る「素直さ」にもあると思います
普通菅野さん(庵野さん)ほどの人に会ったら嘘でも全話観ました、とか大好きです、とかその場しのぎのご機嫌取りをしちゃいそうなものですけど
みゃーもりは本当に素直にありのままをパッと話しましたからね
そういう取り繕わない部分
傍目から見ていても明らかに素直な部分が際立っていたからこそ
菅野さんもそんなみゃーもりにアドバイスをしてくれたんだと思います
よしんばそうじゃなかったとしても、みゃーもりが素直だったからこそそのアドバイスを受け入れる事が出来たのも事実
それに加えて「チャッキー」の原画マンだったという情報も後押ししたのも事実でしょうけどね
でもそういう風に素直に他人の話を聞いて成長出来る人材は貴重なんじゃないかと
みゃーもりは、“みゃーもりが好きなもの”に関してはとことん疑いがない
本当に純粋に好きを貫いてる姿勢が素敵だなあ、と思います
こんな風に何かを素直に愛してる人間でありたいなと。
個人的に大好きでめちゃくちゃ感情移入出来るヒロインですね、みゃーもりは。ホント観てて清々しい気持ちになります。
それと同時にみゃーもりなりのペーソス「も」表現されてるからこそ余計に感情移入出来る要因になってるんでしょうね。
新人ながら、ここまでよく頑張ったと思います。意志の強さが伝わるカットの数々も今週特にグッと来ましたね。




杉江さんは大ベテラン、故に絵柄が古い。という理由で最新の美少女アニメからはお呼びが掛ってなかった状態だった
だけど、昔から動物を描くのが上手く、また作業スピードも速いという今の状況にはうってつけの人材でもありました
ただ、悲しいかな一度出来てしまった流れは誰かが壊さないと元には戻らない
それを確かな意志の元で壊してくれたみゃーもりの存在は
やっぱり杉江さんにとっても嬉しかっただろうし、
また杉江さんも“成長”を遂げる事が出来たんでしょうね
今のアニメとは合わないから~って理由で今の状態を半ば受け入れてた杉江さん
だけど、経験の分だけ知識も技量も豊富で「教えられること」がたっぷりある杉江さんの存在は
今の若手にとってもいい刺激になるし、ここでもまた“学ぶこと”が沢山あったんですよね
そういう先人に対するリスペクトの気持ちだったり、
素直に“学ぼう”とする若手の姿勢
そういうものにも気持ち良くさせてもらったなあ・・・と思いつつ、未だ衰えてなんかいない杉江さんの厳しい眼差しにも確かな面白さを感じたのでした

そんな風に、誰もが頑張って誰もが苦労して、誰もが自身と向き合ってその末に完成したのが「えくそだすっ!」なんです
それは別に自分がこうやって書かなくてもきっとここまでこのアニメを楽しんで来た視聴者なら分かるはず
だからこそ本田さんも目を潤ませて、監督も完成した最終話を観ながら涙して
誰もが同じ感動と達成感を共有出来たんでしょうね
その“過程”があったからこそ、
自分にもその「嬉しさ」が伝わった
素直に感動出来る隙間があったんじゃないかな、、、って今は思います
気が付けば今まで出て来たメンバーの中で尽力してない奴は全然いないですもんね
そんなみんなの想いの結晶こそ「えくそだすっ!」でありだからこそ完成報告の瞬間がとても美しく感じられたのでしょうね
紆余曲折ありながらも、それぞれが考えて選んで足掻きながら作った「ドラマ」が確かにこのアニメにはありました。
まだまだ何もかもが報われた訳じゃないけれど、この“達成感”はきっとみゃーもりにとっても大きいはず。
それが今後の経験に活きて来る事を願いつつ、1クール目ラストの回は最高でしたと締めさせて頂きます。

あと、クリスマス回がクリスマス当日ってのも出来過ぎですよね(笑)。
堅実に誰もが成長していく様を描いている良いアニメだと思います。
2クール目も非常に楽しみですね!














ところで、ナベPと本田さん&監督が言い合うシーンは現場の熱!って感じで見応えありましたね
最後までギリギリだったのも武蔵二らしいし、ドキドキ感があって良かったと思います
杉江さんを真っすぐに信用したみゃーもりと、それに頑張って応えてくれた杉江さんのやり取りが感動的だった12話目
肝心のエリカさんは特に高梨と何かある訳でもなかったのもある意味面白かったです(笑 まあ、高梨だしなあ。
でもなんか、気付けばどのキャラも人間味が感じられて俺は大好きですよ、みんなが。
本当に七福神作れるのかはさておき、誰もがまた一歩進む作劇であって欲しいなと。

それから先日出たBD買いましたよ。
特典が凄く豪華な上に3話収録なんでこのアニメ好きならおススメです
今は東京で「SHIROBAKO展」もやってますし、コミケでも色々出すようなので様々な角度から楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分も行こうかな、と。



某風立ちぬ後だったのが余計に色々な意味で伝わりやすくなったと思います(笑)。



ヤングジャンプ 2015年4・5号 感想(ボクガール48話ほか)

2014-12-26 | ヤングジャンプ感想









今年最後の号でした。
今年も沢山の思い出をありがとうございました。
『ボクガール』が好きすぎて本誌分を追いかけたい、そして目に見える形で応援したくて本格的な購読に踏み切りましたが
(チェックはしてたけどね)、今となってはその判断は正解だったとしみじみと感じています

一番良かったのは、自分の大好きな連載が普通に生き残ることですね
それだけで気分オアシスなんだなあ・・・って感じました
たまたま今波長が合ってるだけなのかもしれませんが
それでも確実に言える事は2014年度はヤンジャンの存在に気持ち助けられた、という事ですね

やっぱり、少年誌で挫折してしまったというか
自分の大好きな連載が一年経たずに何度も終わるのを見て来て気持ちがポッキリ折れてしまいましたね
でも、「これまでこの雑誌を買ってきたから」とか変なこだわりっつーか惰性的判断をきっぱりと破棄して
これからは本当に自分が求める場所に行きたいし、目指したいと。その一歩目がヤンジャンでした。

自分の気持ちに素直に生きて大好きな漫画を全力で楽しむ為にはもっと柔軟に思うがままに、ありのままに選択する事も重要だと
勿論自分にとっての古巣雑誌に大好きな作家が帰って来たらまた応援してしまうかもしれないですけど(笑
取り敢えず今は週刊漫画雑誌で一番夢中になっているのがヤンジャンってだけですね。
だから、来年も是非お世話になりたいですし大好きな作品の感想を書いていきたい。
どう見ても『ボクガール』推し要素の強いヤンジャン感想ですが出来るだけ何か感じた作品があったら拾って行こうと思ってます


そうそう、今週のアンケ葉書はめっちゃ膨大な量の質問事項が並んでるので
(裏面がテスト用紙みたいにギッシリ埋まってます 笑)、
推しのアイドルだったり推しの漫画がある方は是非書いて送る事をお勧めします
多分これだけ気合いの入ったアンケ葉書も早々ないですから。っていうか初めて見た!













☆ボクガール #48 ボクの恋愛調査報告書

今週も瑞樹が天使でした(挨拶)
自分はこの漫画のニヤニヤ部分や官能的な部分が大好きですけれど、
それと同じくらいこの漫画が持ち続けているメッセージ
「お前が本当にそれを“好き”なんだったら、周りを気にせず後ろめたくも思わず堂々としてれば?」
っていうのが大好きっちゅうか単純に励まされるっちゅうか、まあパワーをもらえる訳です
それ「も」伝えたくてこういう感想を書いてる訳ですけど、今のところ巻頭カラーをもらったり部数も悪くなかったりそれなりに大事にしてくれてる感覚があります
来年もまたそういうチャンスが巡ってくるように密かに応援を続けていきたいと思ってます

で、今回の内容なんですがこりゃもうどストレートなニヤニヤ回でしたね!(満面の笑み)
まずさり気に半裸Yシャツのカットの時点で堪らなかったんですけど
瑞樹はやっぱりある種男らしくて、
例え自分の恋が実らずとも
それで泣いたとしても
自分の大好きな女の子の為に尽くそうとするイケメン時代の名残があってそれがまず素敵でした
健気だなあ・・・と思いつつ、でもこういう積み重ねが後々好感度に影響してくると思うから頑張って欲しいですね
まあ「頑張って欲しい」っていうのも語弊があるなあ・・・とは思いますけど(笑

そして今度は瑞樹が自ら妄想ですよ!
こりゃ率直に書くと「堪らんなあ」というか「グッと来るなあ」というか
もう筆舌にしがたい感情があるんですけど(笑 こういうの凄くイイですよね
「イイ」って何が、と書くとどんどん女の子になっていく感覚、タガが外れていく感覚がすっごく気持ちがいい
これまで散々男らしさにこだわってきた瑞樹だからこそ今こうやって自ら妄想しちゃってるのが可愛くて仕方ないんでしょうね
だって有り体に書いて「奥さん」ですよ「奥さん」
これで“意識してない”って言ったら何が意識してる状態なのか分からないですよ
単純にキュンキュンしちゃってヤバかったですね
藤原さんに「付き合うんじゃないか」と言われてこういう風になってるのを考えると本当彼女にはグッジョブ!って声を掛けたい気分です(笑
その発言を意識し過ぎちゃって一人頭を掻きむしる瑞樹のデフォルメカットもまた良かったです 
デフォルメ藤原さんの大群も含めて 笑
瑞樹が主人公なんでなんだか自身が男性に尽くしたい愛されたいって疑似体感しちゃうような効能がありますね。

その後、藤原さんの為に、猛に「好きな女の子のタイプ」を訊き出す瑞樹なんですが
これがまた彼女が彼氏好みの女の子になろうとしてる風にも思えて
その時点で妄想が捗りましたが、
更に読み手をニヤニヤさせる瑞樹の妄想長髪カットがまた最高に女の子らしくて素晴らしかったですね
勿論ショートはショートでめちゃくちゃ可愛いんですが、ロングだと「女の子らしさを受け入れてる」って設定も加味されるんで
余計に燃えて来るというか興奮してしまうというか・・・手を替え品を替え読み手をキュンキュンさせる事に長けてますね(笑
なんかもう猛じゃなくても今すぐ抱きしめて行為に及びたいレベルの可愛さがあってどストレートにニヤニヤしました
妄想の中で「可愛い」って猛に言わせたり「このまま女の子でも」とか思ったり瑞樹も相当毒されてるね
でもそんな「女の子らしさ」という快感の沼にハマってる瑞樹が底なしに可愛い傑作回でした
いや、なんかもう、たまんね、、、たまんねッスって正直に書きたいですね

極めつけは「体育倉庫でいっぱい触ったくせに・・・エッチ!!」ですよ
こりゃまたボクガファンに向けてど真ん中に投げてきたなと
勿論どストライクですけど(笑)
これはね、正直な話ずっと前から拝んでみたかった反応の一つだったんでニヤニヤと同時に「嬉しさ」も付随してました
「いっぱい触ったくせに」にってのがまたイイですよね ねえ?っていうね。
猛としてはこれ以上意識しない為に敢えて女扱いを避けたんでしょうけど
それがまあ裏目に出てしまいましたね 笑
弁解の余地もないですね。
いかにも「責任取ってよ」と続きそうな瑞樹の表情に最高にあいらしさを感じつつそんなニヤニヤキュンキュンドキドキだらけの48話だったのでした
また「猛のエッチ!!」っていうストレート過ぎるアオリがかえって良かったです(笑)
先週が切なさを前面に押し出した話数だっただけに全力で可愛さやいじらしさを押し出した瑞樹大天使回に仕上がっててバランス的にも最良かと

これをこのまま続けて行けば、藤原さんもそこまで頑張ってくれる瑞樹の存在にドキドキしてくれるかもしれないですね。
そんな展開を想像しつつ、来年も相変わらず瑞樹や藤原さんにキュンキュンしたりメッセージを味わっていきたいと思ってます
今年も楽しくて心に残る漫画をありがとうございました。
めっちゃ面白かったです(笑


あと4巻の感想も書いたのでそちらも是非。



☆もぐささん 第42話 冬の寄り道と百草さん

イブの日に女の子と二人っきりでお食事!?
小口、ミンチだな・・・と思いつつ←
それはそれとして、
やっぱり男は別にどうでもいいでしょうけど女子だからかあんまり人前で大食い晒すのは恥ずかしい
特に百草さんはあらゆる手段を用いていつでもどこでも食べたがるタイプな故に人一倍気にしぃなんでしょうね
普通「あそこまでして、、、」とか思うんでしょうけど、小口は純粋にそんな自分に対して素直に笑顔を見せてくれた
何も気にせず何も咎めず「らしいね」って自然体で居れるような状況を作ってくれた
これはやっぱり百草さんにとっては物凄く大きかったんでしょうね
だからこその素朴な百草スマイル・・・素敵でした。

しかしあの肉厚チャーシューの群れは漫画とはいえ正直凄かったッス
というのも世の中、ことラーメンは特にガッツリブームですから変なリアリティがあるんですよね
あの食べ方とか如何にも美味しそうでちょっと見てるとお腹が空くような話数にもなってました
これまでの足跡もふと振り返ってたりしましたけど
どう見てもただのカップルですよね・・・
もどかしいっ!と思いつつ、
その先を想像するのもまた間違いなくこの漫画の楽しみの一つ
来年また来たるべきニヤニヤにワクワクしつつ読み進められれば、、、と思ってます

最後は恒例の? ハプニングによる思春期タイムで素晴らしかったです(笑
人気もちゃんと保ってるしこんな風に徐々に徐々に詰め寄っていくのが非常に楽しみ!
やっぱ基本ラブコメですからきちんとお約束してくれたのが嬉しかったなあ。



☆ゴールデンカムイ 第18話「救出作戦」

杉元が無事と分かった瞬間のアシリパさんが可愛すぎた・・・!
言葉にせずとも安堵の表情が伝わって来る作画力が素晴らしいですね
なんかもう抱きしめたくなるくらいにキュートでしたよ
杉元の野郎、
最初っからアシリパさんを大切にパートナーにし続けてればこんなに不安がらせずに済んだのに!のに!
とか言いつつもまあ思い遣りに長けた杉元らしい行動だったので今更、、、ですよね

でも、杉元もまた助けに来てくれたアシリパさんに対して安堵してたり(まあそれだけじゃないでしょうけど)
本当は一人では苦しかったという気持ちが如実に出てました
敢えて一番辛い道を選び続けて来た杉元だけに
こんな所で終わって欲しくはない
格好良い杉元のままでいて欲しい
何よりも、またアシリパさんとのベストパートナーっぷりを見たい・・・!って気持ちでいっぱいです

ただ現実は厳しく瀕死寸前なんだよなあ
はらわたを抉られて最早なすすべがないくらい追い詰められてしまった杉元
場所も話してしまいそうですし益々難儀な事態になっちゃってます
一気に快方に向かうと思いきや早々上手くいかないのがニクい。
この状態で2週間はキツいですが、
快方を願って新年号を待ちたいと思います
脱獄王も(結果的に)仲間になってくれましたし、その意味でも心強さはまだまだ残ってますよね
お前は一人じゃない、お前を支えんとする人間はいるんだよ。って事を杉元には改めて味わってもらいたい

杉元もよくこの状況の中一矢報いたな・・・と思ったけど
同時に相応のグロがあり、そういうドキドキ感も含めて面白かったです
やはり殺意だったり憎しみだったりは角度を変えればどこか美しくて魅せられるもの
スリル満点の「命のやりとり」を感じる事が出来た、という意味合いでもとみに満足度の高かった回ですね
絶望の刻が迫る中、どういう風にこのピンチを切り抜けるのか、或いは・・・。

ところで1月に単行本発売って事で巻頭もあり得るかも。色々期待。














◆BUNGO-ブンゴ-

シニアに入るのか・・・!
ありきたりな「弱小校が奇跡を~」って方向性じゃないと判断してもいいんですかね
最近よく思うのは弱小校の気持ちが描かれ過ぎて中堅校や強豪校の気持ちが描かれてないと感じるので
この漫画の行く末には結構期待してます
野球留学とかも取り上げて欲しいなあ。

ところでやっぱ舞台は静岡っぽいですね。
あと作風がまんまマガジンでこの漫画のページだけマガジン読んでる気分(笑
恐らくジャンプよりマガジンに影響受けてるんでしょうね。
主人公の執念的な部分がどう花開くか、注目です。



◆リクドウ

苗代ちゃんとの進展来るか・・・!?
なんだか物凄く楽しみですが、この漫画の事だから一筋縄でも行かなそう
ただ苗代ちゃんが何を話すのか、リクがどう応えるのかは純粋にワクワクします
今週の二人の雰囲気も趣があって実に良かったと思いますね
リクが意識するのは有り得るのか、に色々期待。

そして所沢さんの“親っぷり”にもいい気持ちにさせてもらいました。
もっと突き放すと思いきや案外そんなでもない言葉掛けてくれて・・・。
彼なりの激励なんでしょうね
リクの確かな力の糧になってくれれば、と思う。



◆思春期サァカス

真珠は可愛いと思われたいのか・・・
その思考が既に可愛いですけど(笑
なんかラブコメっぽくて良かったですね
いや、半分はラブコメでしょうけど。
















来年は「まんがっ娘」と「スウィートツイート」の連載化に期待しています
あとカイチューの林先生が復帰されますように
WJからだとKAITO先生ミウラタダヒロ先生あたりなら呼んで欲しいです(笑 それでは、また来年のヤンジャンも楽しみにしてます!



marble 『白と黒』発売記念ワンマンライブ@下北沢mona records 14.12.24

2014-12-25 | LIVE
昨日はmarbleのワンマンライブを観に下北沢に行って来ました。









このライブは所謂「休止宣言」後の初のライブだった訳ですが
ある意味それを感じさせないパワフルさと多幸感に満ちた内容になってました
つーかそれを忘れさせるくらい盛り上がってたんですけど、そういう部分もまた確かな進化だったのかな・・・なんて感じつつ
そういえばクリスマスかイブにライブを観る事なんてめったにないよなあ、、、とこの日の意義も噛み締めていました

だけど、昔の定番曲や久々のナンバーが繰り出されるとふとしみじみとした気持ちにもなったりして
気付けば凄い長い年月marbleの音楽に気持ち助けられ、楽しく触れて来たんだなあ、とか
そんな事も想起しつつのとても温かい感触のライブになっていました
多分来年はソロ活動も本格化してくでしょうけど、
その前に改めてmarbleの音楽の楽しさ、温かさ、切なさ、そして誠実さに触れてみて欲しいな、とか思いつつ

でもやっぱ、何だかんだでこれからの二人の道筋を観るのもまたいちファンとしては楽しみな気持ちも正直あります。
その上で「新生marble」をいつか見せてもらえればファン冥利に尽きるのでは、、、と。


ちなみに新譜「白と黒」はライブ会場またはオフィシャル通販で購入出来るのでファンの方は是非そちらの方で。
今現在のmarbleが色濃く反映された(具体的に書くと内省的かつ力強い感じ)の作品になってます
ファンでなくとも本当に良い音楽を作ってると断言出来るので興味があれば。
ブックレットも素敵な言葉が乗っててイイんですよ。











会場は先日「菊池達也ワンマンライブ」でも使用された下北沢モナレコーズ
ここは階段に番号振ってくれるのでその点が実に楽で今回もまた良かったですね(笑
下北に行く前に千葉で軽く買い物してから会場に直行、「未来スコープ」を聴いたりしながらこの日のライブに臨みました。

一曲目は「かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる」で賑やかな始まり
「白と黒」のジャケットの衣装そのまんまで登場されたので格好良さ満点でした
そして大好きな「水彩キャンディー」!
この日はギターの音色が味わい深い仕上がりでその点がまず良かったですし
更に早くも“一体感”を演出出来ているセンスもまた良好だったと思います
素直に楽しかった。

新譜から「欲望のドーナツ」、じっくり聴き入るタイプのナンバーで徐々に高まっていく熱量も素敵でした
miccoさんは“欲望”って言葉以前から好んで使ってますがそういう部分も個人的に好きだったりもします
沁み入る出来栄えでこの曲もまた良かった
ポストロックのような「サイダー水に浮かんで消えた。」、既にライブでは一度聴いてますが
今回は最後の「ただそれだけのこと」って歌詞が物寂しさを演出していてとみに印象に残りましたね
そして小ハコなのにも関わらず壮大なスケール感が出ていた名曲「nora」、
いつも以上にナチュラルで透明感のある歌声とバンド演奏が心地良かった「芽生えドライブ」(特に後半)、
鉄琴の彩り具合が抜群だった「アネモネ」と続きます
「アネモネ」はちょい久々でしたが、
やっぱりこの曲の華やかなテイストだったりその中でも感じられる切なさのフレーバーは自分好みだなあ、と
バンド演奏自体もあざやかなギターポップ、って感じでこの日前半でも特にキャッチーな仕上がりになってた気がします

MCではmiccoさんが「頑張った自分にクリスマスプレゼントを~」って流れの中で
菊池さんが「サンタさん信じてる人がいたらどうすんの?」的なボケをかましてたのが面白かったです(笑
いやまあ、それはまあ・・・って感じですけど。あの有名な手紙をふと想起したりしました。ヴァージニアの。
 他にも今回の衣装をmiccoさん「プレスリーの人みたいな」と言ったら
菊池さんが「プレスリーの人って、プレスリーはプレスリーしかいねえよ」ってツッコミで笑いが生まれてたり、
また菊池さん曰く今回のレコーディングは久々に時間を掛けて行ったから楽しかった、一発録りだったから緊張感があった、など
新譜に懸ける想いも語りつつ「白と黒」のPVにサポートメンバーの内、量さんだけ居ないのはスケジュールの都合でハブした訳じゃないよ
とか触れるべき所もしっかり触れてるイメージでとても良かったですね
ただ、ライブの告知は忘れてて後に物販の時に叫んでましたが(笑
それは後述します。


とても力強く意志のこもった歌唱が印象的だった新譜から「希望のホシを」
この曲は特に内省的な詞の内容になっているのでなんだか感情移入の度合いも高かったです
そしてかつて定番だった「新しい世界」!
この曲はキネマ倶楽部で聴いた時のやつが特に印象深いんですが
この曲でも菊池さんの沁みるようなギターの音色がポップな中でも光っててとても素敵でした
そして今の状況にもとても似合っている曲だなあ、って気もしましたね。

イントロでPatさんがミスをして(!)miccoさん「後で“黒達也”にお仕置きされちゃうかも 笑」とレアなムードが生まれた「ぐるぐる」
黒いタオルをぶんぶん回して盛り上がったこの曲、“大好き増やそう”ってメッセージもまた素敵な一曲でしたが
思わず体が動いてしまう類の一体感がこれまた絶品で物凄く気持ち盛り上がる事が出来て幸せでした
小さいハコでしたがそんな事は全く関係なく、
この日この場所でしか生まれ得ないビート感を強く受け止める事が出来て
それは次の曲「monopolize」で爆発、ノリノリのロックンロールビートが不意にハイテンションになってしまうくらい凄まじかったですね
このライブレポで「一体感」という言葉を何度も使ってますが、それくらい何度も一つになれた感覚の強かったライブで
それもまたmarbleのライブに於ける如実な進化の一つなんだよなあ、と個人的に深々と思ったのでした
「monopolize」は元々盛り上がる曲ですけどより息の合ったお二人のハモりに以前以上のものを感じてしまいましたね


この日の個人的ハイライトは「夢ぐも」でした
元々爽やかでポップで、でも転がるような感覚もある素敵な一曲ですが
この日の「夢ぐも」は・・・物凄く情熱的かつパワフルな「夢ぐも」に仕上がってて
特に2番目のサビのある種叫びにも近い感覚の歌声の迫力は正直凄まじかったと思います
「胸の奥にある」の部分に関して言えば、
完全にソウルを感じさせる仕上がりになっていましたが
そこには剥き出しのmiccoさんが垣間見られたような気もしてそれがなんだかジーンと来てしまった感覚なんかもありました
強い意志だったり「これから」に向けての決意を勝手に感じてしまったというか・・・音源の倍以上気持ちが乗ってる歌声だったと思います
何に惑わされても、何に不安になっても、本当の気持ちは何もかも自分の胸の中に確かに詰まってる。から、大丈夫だって。
そんな事を感じさせる「夢ぐも」でそういう部分もまた表現者としての進化を如実に感じたりもしましたね
素晴らしかったです。正に転がるように歌い切る“必死な美しさ”だらけの一曲でした。

多幸感溢れる「君とうたう。」で和やかなムードを作り出し、
更に「Lingering Fizz」でその勢いを加速させてここでもまた相当の一体感を演出されてました
恒例の客席まで降りて来てみんなで歌うこのパフォーマンスと温か味は間違いなくmarble「ならでは」のオリジナリティ
一人ひとりに目線を合わしてくれて「楽しく歌おう!」と言わんばかりに笑顔を見せるmiccoさんの姿が眩しくまた誠実さを感じました
間奏では菊池さんとPatさんが向かい合うように、ギターとキーボードのセッションバトルをしてるかのように弾き倒す刺激的な流れも興奮度合いを高めてくれました
こういう時間があるからmarbleのライブは尊くて、無条件に楽しいと思えるんですよね。再確認しました。

本編最後は新譜から「白と黒」、
この曲はもう何度もライブでは演奏してて既に定番曲になりつつありますが
多分この日が一番完成度高くてコーラスもバッチリ決まっていたと個人的に思います
息の合ったバンド演奏、コーラスワーク、そしてピンと張った糸のようにキマっている流れ
一つの完成形を味わえた感覚でそれがとっても嬉しい一曲でありました
また躍動感もあってそれもまた良かったと思いますね
今鳴らすべき曲だと感じました(歌詞含め)。


アンコールではまさかの「水玉プリンちゃん」!
いつもとは違ってどんどん加速していくアレンジが刺激的で良かったんじゃないかと
にしても色々な意味でノスタルジーをくすぐる曲ですねえ、と改めて。
是非いつかアニメーションのPVを作って欲しいです(願望)

marbleのクリスマスソング「幻想の場所、それぞれの道の上」は大好きな曲なんで本当聴けて嬉しかったです
やっぱサビのメロディラインが秀逸だなあ・・・とか思いつつちょっとセンチメンタルな雰囲気もまた良かったかと
marbleは隠れた名曲がいっぱいあるのでこれからも是非こういう選曲にも期待したくなりますね
そういう訳で貴重なクリスマスライブはこれにて終了、
セトリも面白く熱い一体感にもまみれる事が出来た良い塩梅のライブでした
ありがとうございました!












セットリスト
1.かぼちゃの馬車なら、もうすぐやってくる
2.水彩キャンディー
3.欲望のドーナツ
4.サイダー水に浮かんで消えた。
5.nora
6.芽生えドライブ
7.呼吸
8.アネモネ
9.希望のホシを
10.新しい世界
11.ぐるぐる
12.monopolize
13.夢ぐも
14.君とうたう。
15.Lingering Fizz
16.白と黒

アンコール
17.水玉プリンちゃん
18.幻想の場所、それぞれの道の上











個人的ハイライトは「夢ぐも」、と書きましたが
実は「呼吸」にも負けないくらい感動っちゅうか滾るものがありました
あの曲には凄く人間味というか色々なものが滲んでる気がしていて堪らなかったですし
miccoさんの想いがストレートに伝わって来て胸にグッと来る感覚が俺の中では確かにありました
今まで辛い事もあった分、おいしいもの食べて、時には諦めかけたけど、でもまだ・・・っていう
そういう詞世界が素晴らしくこれからもずっと歌っていって欲しい一曲だなー、と
本当にグッと来たので是非これ多くのマブ達に生で聴いて欲しいですね。
素朴なメロディもまた聴きどころでした。

2月の休止前ライブは神戸はお馴染み月世界(これは絶対行きたい!)、
そして東京は吉祥寺スターパインズカフェに決まったそうです
色々な意味で楽しみになってきました
まだまだ道は続くと信じてますが、その前に今のmarbleにも全力で触れたい気持ちでいっぱいですね。
この日もまた心に残る一夜を作り上げてくれたことに、感謝!




「白と黒」のPV観ましたが、
最初にみんなが4人集まって佇んでるところから曲が始まるあたりが最高にクールでした。
おススメです。



【ないものはない】SHIROBAKO 第11話「原画売りの少女」 感想

2014-12-23 | SHIROBAKO
興津さんはニュースキャスターみたいだな(笑)。









武蔵野アニメーションの最初の面接者のやたらとかしこまった論調と有り体な言葉「しか」並べない
そんな有様を観ていて「あ、この人やりたいこととか絶対ないな」ってはっきりと思いました
何故ならばああいう受け答えは俺自身何度も繰り返して来ましたし
本当にやりたい事がないから立派“風”の答えしか用意出来ないんです
立派じゃなくて立派“風”です。
本心じゃ別にやりたい事とか全然ないから取り敢えず相手を感心させようと思って口から出る実は全く中身のない受け答えがあれなんです
あれだったら、実際に自分の作った同人誌を持参してアピールして来た娘のがよっぽど説得力ありますよねえ
だって口ではいくらでも立派な事だったり意識高そうな発言出来るけど
それで「好き」が証明される事には繋がらないですもんね。

ただ、ああいう受け答えになっちゃうのも半ば仕方ないっちゅうか
実際「ない」んですもんね 絶対に自分のやりたい事とか、情熱を傾けられるであろう仕事だとか、最初から「何か」を諦めてますからね
無難に自分がこなせそうな“妥協案”の一つでしかないから、実は選択しているようで何も選択してないっていう。
まあ、でも、「ない」ものは仕方ないから、自分には彼の心情を指摘出来ても責める事は不可能ですね

しかしこの内容はある種そんな現代に生きる人々にとっての反面教師に近いものがあり、同時にヒントでもあります
別にメッセージというほど押し付けがましくないけど、確かな「投げかけ」として作用してるなあ・・・と個人的に考えます
なのでやっぱりアニメとかに興味のない今を生きる大人や青年たちにも観てもらいたいなあ、とか思いつつ
きちんと毎回「得るもの」が付随しているというとっても「SHIROBAKO」らしいお話であったかと
大げさに言えば人生を見つめ直すっちゅうか
もっと言えば“何がしたいんだ俺は”っていう事ですよね
勿論そんな判断や思考は守るものが多いこの世の中じゃ中々至らない事も多いんですけど
それでも、こういう内容を描いてくれる事はとても意味がある事だと思うし、個人的に支持したいですね

やっぱり「明確にやりたい事がある人」「ちゃんと理由がある人」が結局は強いんでしょう
その観点からいくと同人誌の娘と幕張勤めの方は多分受かると思います
いや、外したら申し訳ないと書くしかありませんが(笑
でもなんか考えさせられる内容だったなあ・・・と
凄く深いと思ってます。


でもそれがすべて、ってわけでもありません
「太郎でも受かった」「太郎よりはマシ」って何度も高梨軽視の発言が出て来ましたが(笑
俺自身、面接の時に遅刻をしてしまって「こりゃ終わったわ」と思いながら受けたら普通に受かって
しかも長続きしたという経験もありました
どの会社もめっちゃ厳しい!ってわけでもなく
案外緩めの企業もあるってこと、そして間違いなく武蔵野アニメーション自体他のアニメ会社に比べたらその辺は寛容だった、ということ
みゃーもりがストレートに受かった理由も多分それでしょう だからまあ、「運」もかなり作用してたりもするんですけどね・・・。
(ただ、よしんばホイホイ採用したとしても長続きするのはやっぱ前述の二人って気はしますね。)

何でもやります=やりたいことがない、っていうのは恐らくは正解です
特に大企業であればあるほどそういうなあなあな人間は取ってくれないでしょう
でもみゃーもりは幸運な事に経験を積む“機会”と考える“時間”はたっぷりとあります
別に最初から答えなんて出さなくても良いし、出もしないだろうから
散々迷って逃げて、その末に辿り着けば良いと思ってますけどね
みゃーもりは本当に頑張ってる
みゃーもりは毎日一生懸命
みゃーもりはスレてなく純粋に「何か」に喜んでウキウキ出来る素養がある
みゃーもりは取り合えず目の前に旗があったらそれを全力で取りに行く力が備わっている。
人として大事な基本が出来てるからこそ多大なるポテンシャルも感じるので是非是非後半の飛躍にも期待したいですね
最終的にはみゃーもりの心からの笑顔を観てみたい。そんな風に今作に期待をかけながら観ています。





しかし何のアニメなのかよく分からなくなるカオティックな絵面ですねえ(笑
みゃーもりは新人なりに体力と足を使って必死に原画を探してます
時には無鉄砲な行動に出る事もあるけれど
基本的に責任感が強く仕事に取り組む姿勢は真剣そのものです
後は強烈な自信、成功体験が彼女をより強くすると思っているので(周りから褒められる、実力を認められると一気に勢いが乗ります)
彼女の頑張りや駆けずり回ったこの体験が“結果”に結び付くように祈ってますし、誠実な作風だからこそ、ね。
絵麻もちょいちょい評価されるようになって来てますし、このままみゃーもり達が少しずつ成長していく情景を眺めていたいですね。
報われて欲しいですし、
そうなったらいちファンとしても嬉しいだろうな。って思います
割と等身大のキャラクターだと感じるからこそ、そうやって素直に“応援”したくなるんでしょうね
誰もがエリートでもなく、特殊な才能があるわけでもない、でもどうにか成長しようと自分を見つけようと日々もがいている。
そういう「等身大の人間が頑張って一歩一歩報われていくカタルシス」のような感触もまた「SHIROBAKO」の大きな魅力の一つじゃないかなあ、と俺は。

そして「頼れる先輩」矢野エリカさん(どうでもいいけど、彼女にはさん付けが似合いますね 笑)
彼女が抱える弱さのようなものも描かれてました 父子家庭であるが故の父親を強く思う気持ち・・・の断片
エリカさんもちゃんと“理由”があるからこそああいうしっかりした仕事内容だったのかなあ、と
とってもピンチな状況に陥りましたが、
だからこそ「えくそだすっ!」完成に向けての士気も(ある意味)高まるというもの
そんなエリカさんを一旦は今ちょっと危ない状態である病気の父親に送り届ける役割を担ったピンチヒッターの高梨
いよいよ高梨が「男を見せる」場面がやってきたのでその点でもこのトピックは要注目ですね
その仕事っぷりによってはもしやの展開もあるかもしれません
そう、まだ“恋愛”は取り上げてませんからね
心配としては高梨はやらかし系のキャラだし「仕事アニメっぽさ」を出す為に敢えて配置されたキャラクターだと思ってるんで
その点が心配っちゃあ心配かな(笑 せめて無事に仕事を果たしてくれる事を願ってます。

ある意味“みんなの想い”が懸ったコンテンツである事は疑いようのない作中作「えくそだすっ!」
その完成、そして成功の瞬間を早く観たい気持ちでいっぱいです。
後はみゃーもりの(これから出来るであろう)後輩に関しても気になって来ました。
兎角、まだまだ楽しみが沢山って事です!













犯罪者かあんたは(笑)。
考えさせられつつもケレン味溢れる演出も多々ある緩急がまた良いですね
そして何気に杉江さんの存在も気になりますが・・・色々と修羅場の予感も?



【ただのともだち】天体のメソッド 第12話「円盤のない街」 感想

2014-12-22 | 天体のメソッド
その笑顔が観たかった。










今回のお話でようやく汐音と乃々香が「ただの友達」に戻れた気がしました
願いを叶えて、でも後遺症を残さない為か機密的存在だったのかノエルの存在は誰の記憶からも抜け落ちて
文字通り「誰も知らない」状態になってしまっていました
ただ、記憶が抜け落ちていても
仲間は仲間
その忘却がなかったみたいにこはるとも湊太とも柚季ともあっさり昔のように友達に戻れました
あの異様な距離感の無さや乃々香に対する気持ちそのものが無意識に与えられた恩恵だったのかもしれません

だけど、そうじゃないよねって
友達に戻れればいいってだけのもんじゃないよね
あの積み重ねの日々は、絆は、救ってくれた存在は
簡単に忘れ去ってしまっていいほど軽いものではない
そう、ノエルこそみんなの絆の象徴であり、繋げてくれた感謝すべき存在だから。
ノエルさえ思い出せばみんな“すべて”を思い出すはず
何よりも彼女の存在を「なかったこと」にしたくない
「ここにいたよ」って少なくともこはる達には認識していてもらいたい
だから、乃々香はあんなにも必死になってみんなに助けを、救いを求めた
ねえ、思い出してよ。って
あの涙は、誰にだって忘れて欲しくない。
あの瞬間、確かにみんなは深く繋がって一つになれたのは紛れもない事実だったのだから。
そうでないと本当の意味で“みんなで”ニッコリし続ける事にはならないと思う。
だから―


汐音は、初めから乃々香の事が大好きで、今でも忘れられないのは痛いくらいに伝わって来ていた。
具体的に書くと最初の再会の時から、あれは完全に「大好き」の裏返し的行動でした
本当は自分の事を思い出して欲しかった
約束を叶えに来たと言って欲しかった
でもそれは幻想だった
話せば話すほど距離感の違いに幻滅した
「私はこんなに想ってきたのに・・・」って気持ちも間違いなくあったと(個人的に)思う
素直になれなかった
素直にならなかった
だけど、今でも約束の場所に行くくらいに未練タラタラで
結局は乃々香という存在からは離れられない様子は色々な手法を使ってしっかりとこちらに伝わって来ました
「本当は大好き」
「本当は笑顔を見せたい」
だけど、それが出来ないもどかしさに何度も苦しんで何度も涙して・・・

ただ、それが“本来の姿”かと言えば全然そうじゃないよね
あまりにも外的要因が多過ぎてそうなっていただけ
乃々香は変わったようでその実何も変わっちゃいない
「あの頃のまま」の乃々香は何度だって自力で自分の傍にいてくれた
燻ってる心を救ってくれた
記憶は違っていても
最初は距離感が違っていても
自分に対して誠実で、一緒にいたい。と願ってくれる優しくて彼女が大好きだった乃々香は何一つ変わっていなかった
そして、こんなに不器用で不得手な自分をズレなく理解してくれる頼り甲斐のある友人でもあった
「私の気持ちを分かってくれる」
「私の側にいてくれる。」
遂にそんな想いは確信を伴って今、ここで現実のものとなった
汐音が素直に一緒にいたい、なんて思えるような存在、要するに「ただの友達」に戻る事が出来た
実はこの話数の最大のインテンションはそんな部分にあったんじゃないかと思いました
勿論ノエル関連の事も重要ですし、最後の大きな仕上げにかかってくると感じてます
最後はきっと誰もがニッコリで終わってくれると信じています
ただ、この話数の肝は汐音だった。

汐音もまた「変わった」んじゃない
ある意味そのままっちゃあそのままだったし(具体的に書くと「乃々香依存症」なとこがね 笑)
ただそれを素直に吐き出す勇気も根性も確信も信頼も最初は全然なかっただけで
本当はずっと、こんな笑顔を乃々香の前で見せたかったはず
これが汐音の嘘偽りない、
防御壁もない、
ただの真実の姿。言ってしまえばそれだけの話
でも、それだけの事にここまで遠回りしてしっかりとお互いが歩み寄って「ただの友達」に戻れたという事実
それが俺にとってはとっても尊い事のように感じられるし、ストレートなジュブナイル模様に素直に感動したっていうのが本音です。
汐音の笑顔が観れて良かった
汐音の「本当の姿」が観れて良かった
最早余計な疑念も自身の弱さも関係なくなって
正真正銘「ただの友達」
そんな光景はなんて美しくて、胸に来るんだろう・・・そんな風に思えた第12話に仕上がっていましたね。

それは散々汐音の弱さ、意地っ張りなとこ、それらを集約すると“人間くささ”を見せつけられて来たからこそ感じた事です
何も語らずとも(まあちょっと言葉は掛けてたけど 笑)、表情だけで気持ちが伝わって来るラストシーンは相当の好カットの連続だったかと
乃々香が自力で汐音に会いに来てくれたように、汐音もまた自力で乃々香の元に会いに来てくれた。
その顛末こそ俺が心底観たかった情景のひとつであり、あと感想読んでくれてた方なら分かるとは思うけど
初期から汐音に感情移入してきただけに本当に嬉しい!と心から思えるワンシーンでしたね。
素晴らしい作品だと思います。





このカット、何気に凄くシュールですよねえ(笑
柚季もトラウマさえなければ全然良い娘だったんだよね
だけど、トラウマがあったからこそ乗り越えて更に絆が深まった、とも思えたけど。
是非ね、全部じゃなくてもいい、最後まで何も知らないままのみんなじゃなくて
少しでもいいから「何か」を思い出して欲しい
そして、みんな仲良く
みんな楽しく。
今はそういう気持ちなんですが
先週がボロ泣きしちゃった回だっただけに、今回パッと観ていて「えっ!?」とショッキングな内容ではありました
ただ、観続けていくと「あっ、こりゃ必ず好転するな」とふと思ったりもしたのでその意味でも秀逸な回でしたね
俺自身“ただ幸せな人”よりももがいて足掻いて「何か」を掴み取る人のが観ていて好き、っつーか面白いと感じるので
その意味じゃキャラも可愛くみんな基本的には良い子という事も手伝って非常に俺好みなアニメだったのかもしれません
柚季も、こはるも、湊太も、そして・・・乃々香もとっても人間くささが随所から感じられるキャラクターでした
些細な事で迷って、悩んで、失敗を繰り返して
でもその分成長もして。
どこか歪だけど、その分愛着を持てるキャラクター達。
そういうものに触れ続けられた幸せを噛み締めつつ、最終回を心待ちにしたいと思います。
もう涙は先週でいっぱい出し尽くしたんで(笑 最後はみんな笑顔で終われるハッピーエンドが良いですね。
そんな事を祈りつつ。
















やっぱり汐音みたいに物凄く不器用で、でもその分想いの強さは伝わって来るキャラクターが
俺は凄く好きなんだなあ・・・ってこの「天体のメソッド」を観続けて再確認しました
例えば「俺妹」の桐乃なんかもベクトルは違えどこのタイプですよね。
表面的には厳しいけど、内面的には情がいっぱい。
改めて好みなキャラ造詣だな~、と。



【ボロ泣きしてしまった】天体のメソッド 第11話「流星群の夜」 感想

2014-12-21 | 天体のメソッド
僕らはなんだったんだろう。











「形あるもの」は形がある以上様々な要因によってその形も変わっていきます
色褪せたり、どこか歪んでしまったり、不協和音が生まれて元の形とは似ても似つかない格好になったりする
でも・・・初めからそんな形じゃなかったよね?
初めはもっと純粋で、もっと幸福な形でしかなかった
真っ白なキャンバスはいつの間にか外的要因によって汚され自らも汚して
気が付けばめちゃくちゃな形と色になって廃棄処分寸前のただの「塊」になっていた

思い返せば、
僕らはなんだったんだろう
思い返せば、
もっと純粋で、真っ白で、楽しくて、ワクワクして、ただただ幸福を味わうためのそれでしかなかった
僕らはなんだったんだろう
僕らは・・・
色褪せたり。歪んだり。不協和音を生む為の装置なんかじゃない
ただただお互いを認めて、誰かを愛して、幸せを育む為の存在だったんだよ
それをもう一度思い出す為の旅、僕らはなんだったのか、もう一度見つめ直す旅・・・それが「天体のメソッド」だったんだと
今ははっきりとそう思える自分がいます。例え色褪せていても、歪んでいても、不協和音だらけだったとしても絶対に最後まであきらめない
あの日あの時あの瞬間を取り戻す為に立派に尽力して頑張った乃々香とみんなの気持ちこそが何よりの“本音”だったんでしょう
紆余曲折を経てみんなとの「絆」をもう一度蘇らせた作劇は本当に最高のクオリティだったし
それが「自分たちの為」だけじゃなく、
最終的には「ノエルの願いを叶える為」だって
ポジティブな方向性として締める事が出来たのには本気で感動しました
ラストシーンは物寂しかったものの、それは決して卑下する事でも後悔すべき事でもなんでもない
乃々香たちは確かに自分たちの力で、誰にも最終的な決断を委ねずここまで辿り着いた
今いない、とか
消えてしまった、とか
そんなちっぽけな事実だけでは決して計れない
揺ぎ無い友情と、永遠になるべき瞬間がそこにはあったはず

ずっと友達、
消えない友情
僕らはなんだったんだろう、
それはただの、
ただの笑い合ったり泣きあったり出来る単純で、
だからこそいとおしい「幸せ」に過ぎない
初めてみんながただのそれになれた
一つになる事が出来た
ノエルが最後に見せた涙、
その意味も意図もきっと結局は揺ぎ無い「友情」の証しに過ぎない
きっと寂しさは消えないけれど、ある意味それ以上の「何か」が残るのもまた事実だと思う
紆余曲折経たからこそ、今ここにあるみんなとの何気なくかつ掛け替えのない関係性がいとおしく思える
そんなそらメソのメソッドに最後まで魅せられて、
また消えない痛みも消えない愛情も与えてもらえる事が出来た
そういう稀有なアニメに自分の中ではなった気がします
まだ話数が残ってますけど、
取り敢えずは
「ここまでありがとうございました。」「素敵なものを見せてくれてありがとうございました。」って大声で言いたい気分です
決して色褪せない(だろう)友情、美しいフォルム、そしてきれいな思いで彩られたそれぞれの関係性・・・
正直観続けて来て良かった
ここまで感情移入出来るアニメになるとは思いませんでした(や、ちょっとは思ってたけど 笑)
特に汐音に関して言えば、ようやく本当の意味合いで乃々香と手を繋ぐ事が出来た気がしてとみに嬉しかったですね。




汐音はきっと、
離れていたはずの乃々香が自分の事を分かってくれた
分かってくれていたことが心底嬉しかったんだと思います
あの頃と同じような目線で、気持ちで、優しさで自分に接してくれた乃々香
素直になりたい
素直になれない
それでも、抗えない程に溢れ出す彼女の想い
乃々香の事が好き、本当は大好きなんだって感情がほとばしるくらいに伝わって来て
結果的にはここで涙線の防波堤にヒビが入った気がします
自分の事を分かってくれる人間って自分が想像してる以上に嬉しくて頼りになっていとおしい存在になったりしますから

そう、私はこの汐音というキャラクターが大好きだったのです
理由は「嘘のないキャラクター」だったからです
意地を張ってつっぱねて
でも写真は捨てる事が出来ないくらい未練たらたらで
そのくせ自分の本音を隠す事も出来ないくらいに不器用で
誰よりも苦しんで
誰よりも自分を犠牲にしてきた
自分で自分を苦しめている節もあった
だからこそ、凄く人間くさくて印象に残るキャラクターでした
この汐音がいるのといないのとじゃ多分印象も違って来てた部分もあったんじゃないかと
それくらい汐音は“想い”の体現者であり誰よりも誰かを深く愛する気持ちを体現していたキャラクターだった、と
この11話を見て確信に至る事が出来ました。ノエルを失ったのは表面的には悲しいことかもしれない
だけど、それ以上の「何か」を得て、それ以上の一歩を踏み出せたのもまた事実
ここまで物凄く誠実な作劇を繰り広げてくれた本作ならば
きっと最終回も素敵な「何か」を見せてくれるはず
そう信じてその時を待ちたいと思います
また汐音と乃々香の仲が良い事が伺えるシーンも拝めたらいいな。それくらい汐音というキャラは強烈かつ印象的かついとおしいキャラだったなあ、と。





その前に、待つ前に、個人的な事実を記しておくと
この11話を観て久々に・・・具体的に書くと3月以来にアニメを観て泣きました
ボロ泣きでした
降参です、ってくらいに泣きました
それは何故か?と問われても恐らくは「理屈ではない」って答えしか返せませんけれど
少なくとも「キャラがいっぱい泣いていたから」という理由では決してないのも事実です
強いていうなら、乃々香のみんなの弱い部分ですら分かってやれる思い遣りの心と汐音の涙で揺さぶられて
最終的には柚季が理屈じゃない、自然に溢れ出た涙を流すシーンで、柚季の二律背反の心情を想って一気に自分もまた涙が溢れ出たのかもしれません
これでいいんだ、これがベストなんだ、そう自分に言い聞かせたはずなのにもう一人の自分が熱く流してしまった涙
個人的にそういう背景に弱いのかもしれませんね・・・・と書きつつ
本当は弱いのに頑張って強くあろうとしてる(風に見える)こはるの涙だったり
ノエルの無意識下に流れ出た涙にもやられたのかもしれません

「僕らはなんだったんだろう」っていうのはTHE NOVEMBERSの曲のタイトルで
ただの幸せ、っていうのもその曲の歌詞のフレーズからの引用ですが
この話数を観ていたら不思議とその曲とその歌詞がふと頭に浮かんだので使わせていただきました
散々迷走して、ぶつかり合って、共に苦難を乗り越えて、もう一度みんなで笑い合って泣きあえた光景は
筆舌にしがたい感慨深さと感動があり、それに完全にノックアウトされてしまった次第、ですね。
「天体のメソッド」、本当に素晴らしいアニメです。
こういう青春の傷みも歓びも両方表現してくれるようなアニメが大好きです。
今年放送されたアニメの中でも友情の描き方、その深みはトップクラスだったんじゃないですかね。
今はそんな風に思います。
ここからのお話も、心して観ますよ。

















OPの風景再現のカットとか観ててヤバかったですね。
またここに戻って来たんだ、と思うと。
通じ合えたこと
分かり合えた歓び
作り上げた絆・・・
そういうものを信じて、これからも彼女らは仲良く、ずっと気持ち一緒に居続けて欲しいですね。
それもまた、ノエルとの絆や願いを叶えるのと同義だし、本当の気持ちですから。

あとこれも俺自身の本音、
久々にアニメで泣けてスッキリしました(笑)。



ボクガール 4巻/杉戸アキラ

2014-12-20 | 単行本感想








杉戸アキラ「ボクガール」4巻読了。











いや~今回も瑞樹の可愛さは天井知らずでしたね
猛の妹である命(みこと)ちゃんが持って来た女子制服を着た瞬間の瑞樹のあまりの可愛さは正直堪らなかったです
これを「男と思え」って方がいかれてるわ、としか言えないくらいにそこに居たのはただただ可愛くて可憐な「だけ」の少女でした
要は男らしさゼロってことなのね(笑
なんかもう猛の気持ちがアホほど分かるっていうか
こんな女の子と恋してえよ!って素直に感じちゃうくらいに可愛すぎる女の子がそこには存在していて・・・
瑞樹が難儀なのは勿論、猛も猛で難儀すぎるわ!と思わずツッコミたくなるくらいに難儀な作中観が繰り広げられております
またそれに対する瑞樹の反応も超可愛くて猛が「良いんじゃねえの」的な反応を見せたら紅潮したり恥ずかしがったり
正に乙女道を突っ走るようなニヤニヤしちゃう反応を見せてくれてやっぱり堪らなかったですね
これ、このまま更にタガが外れたらどうなっちゃうんだろう、、、とか妄想しつつ
そんな風に読者の気持ちを盛り立ててくれる新刊だったように思います

それは瑞樹が初めて女性下着を着用する(!)話数でも顕著に表れていました
まず瑞樹が、あの瑞樹が、遂に女性下着を・・・!?って時点で非常にドキドキワクワクしたんですけど
いざ穿いてみたら想像以上に似合ってて素敵で官能的でなんだか変な感動が個人的にありましたね
なんか普通に考えたらただのサービスカットなのに異様にしみじみしてしまったというか
繰り返しますが「あの瑞樹がねえ」って感じで(笑
ただ、この話数が示しているのは
前述の女子制服の件と併せて「どんどん瑞樹の女の子化に歯止めが利かなくなっている」という事実であり
その事実こそが今巻に於ける最大のトピックなんじゃないかなあ・・・と個人的には感じました。

可愛い、と直接言われた訳じゃないけど「良い」って言われて喜ぶ気持ちだったり
女性ものの下着を事情あって付けても嫌じゃなくむしろ自ら「可愛い」なんて思っちゃう気持ちだったり
なんだかんだ否定しつつも“まんざらでもない”本音がちょくちょくはみ出しててそれが何より面白かった、と同時に
今後益々その否定する気持ちが薄れていったら、タガが外れていったら更に可愛く面白くなるんじゃ・・・っていう
期待すら抱かせる内容になってたのがいちファンとしてとても嬉しく感じる新刊にも仕上がってましたね
そして女の子っぽくて可愛い、女の子になって凄く可愛いね。っていう往々の良さに加えて
性格や心までも女の子になりつつあるのがそれまでとの違いでもあります
猛とのニヤニヤしちゃうようなやりとり、
抵抗がなくなってる感、
益々女性らしさに磨きが掛っている瑞樹のチャーミングな姿とラブコメっぷりを是非楽しんで欲しい4巻目ですね
表紙も最高の出来栄えで裏側にもイラストが続いている気合いの入りっぷりなので本誌派の方も是非手にとって欲しいです
最高にニヤニヤ出来たりクスクス出来たりする「ボクガール」は今回も今回でクオリティ高かったと思います
5巻目以降も更に目が離せない展開になっていくのでその辺も含めて期待しながら触れて頂きたい一冊。
余談ですが34話の扉絵は透け下着(上)を着ている瑞樹の官能的なカットがとても恍惚でしたね!(笑顔)


ただ、一方で他のヒロインも負けじと可愛いのもまた今作の特徴であります
まずこの4巻である意味中心的なヒロインとして機能している先ほども名前を出した猛の妹の命(みこと)ちゃん
彼女は元気一杯・天真爛漫系のキャラクターなんですが実は密かに瑞樹に恋焦がれてたりと何気においしいキャラでもあります
でも今は女になってる上に想い人も存在しているっていう事でそんな彼女の恋は早々に敗れてしまうんですが
それでも勇気を出して伝えて、
今でも瑞樹の事が好き!とまっすぐに口に出す命ちゃんはとても清々しくて
だからこそ「切ない」「儚い」なあ、って印象もあったりする好キャラとして描かれています
なんだか久々に瑞樹のモテ設定を思い出しましたが 笑(まあ今は半分ヒロインだしねえ)
そんな少年少女の淡い青春模様を楽しむという意味合いでもおススメの新刊
今でも健気に瑞樹を想っている命ちゃんの姿にはキュンと来ましたが、
それでも彼女は落ち込まずに笑顔で前を向いている
その姿こそ気持ち泣けるなあ・・・と思いつつ
ただ、ちょっと小悪魔的な目配せをして去っていく姿がとてもキュートにも思えたのでした
もう当分出番はないでしょうけど、いつかもっとちゃんとした告白のチャンスをあげて欲しいですね
ちなみに巻末におまけ漫画が4Pで描き下ろされてるんですが本編ではなかった命ちゃんのサービスカット中心の内容になってるんで
その意味でも繰り返しますが本誌派も手に取って欲しいですね(笑)。安定の猛激昂オチだったのも面白かった。

そして個人的に実は大好きな藤原さん!
ちょっと天然入ってるけど色気があって、尚且つウブで、素直な面もあって本当に良い娘なんです
(結果的に)ロキにそそのかされて瑞樹を女の子じゃないかと疑う冒頭のシリーズでは
ウブなのに恥ずかしがりながら頑張る姿が可愛いですし
瑞樹と猛の幼少時代の写真を見て目をキラキラさせながら夢中になるカットの数々は本当に純真さが感じられてとみに可愛かった
更に後半では藤原さんとの良い感じのカップルっぽくもある?やりとりにニヤニヤ出来たり瑞樹視点でも楽しめる出来栄えになっております
そのやりとりの結果あらぬ方向に事態が進んでしまう、はっきり言っちゃうと女バレ寸前なんですけど(笑
ただ、そこで見せた藤原さんの“誠実さ”だったり“スレてなさ”はとても素敵で彼女らしくて
つい口に出してしまった本音に申し訳ない気持ちになって瑞樹に謝る為に頑張ってくれたり
そんな藤原さん自体の可愛さも十分味わえる内容になってるかな、と

憧れの女の子との楽しい時間、
妹分の女の子からの恋慕、
そして女の子に成りかけている自分・・・と
中々に愉快で、かつ濃ゆい内容にもなっているので(笑
まだまだ面白くなる「ボクガール」をぜひぜひってところですかね
ちなみに#35に関しては本誌では実は巻頭カラーだったんですよ
その時のイラストも後々収録されると思いますが人気もまた上々みたいで個人的にとても嬉しいです!
本誌分の感想も毎週書いてるのでそちらも是非ご興味があれば読んでみて下さい。














それにしても制服着用後の猛と瑞樹のやりとりにニヤニヤ出来たり、
命ちゃんの目配せの数々にニヤニヤ出来たり
藤原さんの気持ちにニヤニヤ出来たり
実に良い具合のニヤニヤ生産マシーンっぷりを発揮されてますね(笑
個人的には好き過ぎるくらいに大好きなラブコメなんで益々ラブコメ好きの方には支持していってもらいたい作品の一つ、です。
今回も面白かった!