サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

祝!連載再開!!/RYOKO vol.23「BREAK THE SHELL」感想(週刊少年サンデー2019年8号)

2019-01-23 | RYOKO
彼女が帰って来た・・・!!





「RYOKO」、連載再開である。
一体いつぶりだよ。。って思ったけど、2年ぶりくらいらしい
だって「RYOKO」と同期の新連載が「だめてらすさま」ですからね(!)。
だめてらす、とっくに打ち切られてその後作者が青年誌で新連載始めたくらいなのに、
「RYOKO」は一向に再開せず、もうこのまま消えてしまうのでは。。って思ってたけど、よく帰って来てくれた
というか、よく本誌で再開出来たと思う。

新人の初連載、
新人では異例の表紙巻頭スタートの期待株だったとはいえ、
特に実績もなければ連載も始まったばかり(なんせこの回で23話目)の本作を
よくここまで待った挙句また当然のように本誌に戻す英断をしたと思う
ある意味それはそれでスゴイですが、
期間が期間だっただけに(だって同期の連載が切られて、別雑誌で新連載始めて、それでもまだ復活しなかったですからね)、
なんだか込み上げて来るものが個人的にはありますね・・・普通に、ファンでしたから。
まあ原因が病気?っぽかったのも加味されてそうですけど、アンケも良かったんでしょうね。



そんで、今回の扉絵がまた素晴らしかったです
センターカラーなんですけど、荒廃した世界と青空をバックに、
日本刀を持って笑顔でこちらを見ている料子・・・という相反する要素がきれいに混ざり合っている、
そんなイラストの世界観と純粋な料子の可愛さに惚れ惚れしてしまって電車の中でずっと眺めちゃいましたね
単純に自分の好みどストライクというか、グルグル目も可愛いし、女子高生が日本刀~というセンスも好き
そして、へそ出し生足とエロシティズムも感じられるサービス精神に溢れた構図になってるのもいい
何より、鮮やかなブルーととびっきりの笑顔、というコンセプトが「再会(再開)」の話数によく映えていて。。
正直、カラーイラストの時点で満足してしまっている自分もいました・・・笑







改めて「RYOKO」の世界に触れてみると、
ぶっちゃけ「女子高生が日本刀ぶんぶん振り回して暴れている」という、そのシンプルな内容が好きだったんだよな、と。
そんな事を感じました
単行本も勿論持ってますけど、やっぱり料子のキャラが抜群に良いし、カッコよいし、可愛い。
そういう“主人公が一番目立ってて一番大好きだと思える”っていう、少年漫画としての「正しさ」が好きだったんだと思う
あと絵柄が良い意味で洗練されてないというか、整理され過ぎてないというか、
未成熟な部分が「味」になっている絵柄もすごく好みなんですよ
久しぶりに新作を読んでいて、そんな単純だけど大事なことを何よりも感じてしまいましたね。







何より、
今時理屈抜きで小細工抜きで、圧倒的なパワーとスピードで敵(アワビ)をやっつける料子がカッコいいし、
そのシンプルさが読んでて気持ち良いし純粋にヒーローものとしてワクワクするな。って思いました
 また、真珠の雨が降る見開きのシーンは普通に自然体の料子に戻っているのも良かったです
格好良いけど、格好つけてるわけじゃなく、あくまで素はその辺の女子高生と変わらない・・・っていうのもイイですね

今回描いたのは、
アワビを倒す=復讐からの解放=過去からの脱却、、、という
久々に登場した割にはきれいにまとまっているテーマ性でした
因縁の難敵を屠れたことで、
執着していた自分の心にも決着がつけれたんでしょう
正直、連載再開一発目でいきなりシリーズを終わらせた~っていうのは粋でしたし、賢明な判断だったと思います
ようやく帰って来たのにまだアワビとのバトルが続いてたら正直うんざりしてたでしょうから。
そういう意味合いでも成長を感じられたこの23話でした。

仇を討って、
ようやく現実を見れるようになった冷々さん
それも、全部料子(たち)が自分の世界を侵略した壁をぶっ壊してくれたお陰・・・という事で
お話的にも久々にかますには相応しい優良なエピソードに仕上がっていたかな~、と。




カワイイ。



にしても、
料子の「格好良さ」「正義」を魅せつつ、
ちゃっかり普通に可愛いポイントまで魅せる構成力もまた良かったですね(笑
それと、この漫画、敵を倒すことがそのまま生存活動に繋がるのがイイなって改めて思いました
食卓を守る為に戦う・・・実に良いテーマじゃないですか
折角連載再開したのだから、これからも「楽しい食卓」を守る、という普遍的なテーマを魅せていって欲しいですね
個人的には新連載時に絶賛した身として、「RYOKO」のリベンジを応援しています・・・!




古見さんは、コミュ症です。 コミュ57&RYOKO VOL.14 感想ほか(週刊少年サンデー2017年10号) 

2017-02-01 | RYOKO






全体的な感想です。








古見さんは、コミュ症です。 コミュ57 プリクラです。

美しい・・・


うーん、こんな青春送れてたらなあ・・・(遠い目)
ほぼほぼおそろのキーホルダーって事でしょ、要は。
これは、、、
只野くんに一発デコピンでもしないと俺の気は治まらないな!(血涙)
こんな、青春の、甘酸っぱくて、それでいてキュンと来る、そんな1カットを切り取られたら、
素直に「脱帽です。」って降参するしかないんですよねェ・・・。

この漫画は、基本コミュ症ギャグなはずなのに、
時折こういう凄まじい青春の匂いのするお話を繰り出してくるのがホント堪らないです
女の子と、学校で、キーホルダー交換、しかも、向こうから、恥ずかしそうに言って来てくれる、、、、、実に最高ですね!(超笑顔)
そりゃ交換するわな。って頷きまくってしまった上に、その後の雰囲気は恋人そのものじゃないですかー!やだー!

・・・って、年がいもなくキュンキュンさせられてしまったワンエピソードでした
この漫画、大好きだし、コミックスも毎巻買ってるけど、正直これ以上ブレイクして欲しくない気持ちもあります(笑
分かる人だけで、じっくりと楽しんでいたいこの感じ、、、って言っても個人的過ぎますよね笑
なんかもー、「勝手にやってて(照)」ってテンションになってしまうお話でした
なんだかんだいって、古見さんに一番似合うのは只野くんなんだよね。
古見さんみたいなキャラを幸せに出来るのは、主張の激しいイケメンキャラ、ではない。
さりげなく、目立たないけど、側に居て後押ししてくれる。そんな只野くんみたいなキャラこそ相応しい。
そういうキャラクター配置に関してもちゃんとした必然性を感じる傑作だと思う。今週は特に素晴らしかった、ここ最近で。

しっかし、最近と言えば、最近のプリクラめっちゃ進化してるのね。
や、今週描かれた内容で、「こんな事も出来るのか!」って思ったんですけど笑
すっげえ写真のタイプが多い上に、演出の仕方も多岐に渡ってるなあ、、、と
素直に感心してしまいました
プリクラことプリント倶楽部がなんだかんだ廃れないまま現役な理由が分かった気がする。
そして、プリクラに興味津々な古見さんも可愛かった!!



RYOKO VOL.14 MOVE SOMEONE'S BUTT Ⅰ

カワイイ。


な、なんて可愛いんだ、料子・・・
それまでラブコメのラの字もなかったのに、
今週いきなりラブコメになっててビビりました
そして、案の定キュンキュンしてしまいました・・・笑
市原さん、、、あんた、ホントにラブコメ大好きなのね。
増刊のラインナップもラブコメばっかにしちゃって。。
市原編集長のラブコメ偏執傾向にも困ったものですな(超笑顔)(もっとやれ)

とはいえ、別に“たまたま”なんでしょうけど笑
逆にいえば、だからこそ胸ときめいてしまったとも言える
しかもこの漫画って女の料子が主人公でしょ
普通、男子が女子にドキマギするのが少年漫画であるのに、
この漫画に限っては女子である料子が男子にドギマギしちゃってるワケ
それって・・・最高じゃないですか(笑
そう、
男の子に動揺しまくる系女子ももっと拝みたくてね。。
また、向こうが全く無意識なのも料子の意識し過ぎなのが伝わって来て逆にイイんですよね

これまでの料子は、人間離れした戦う女の子、的な側面でしか描かれてこなかった
まあ、師匠に対してはまた違ってはいたんだけど笑
だからこそ、
今週のような内容を織り交ぜていくとまた親しみやすさも増えて良いんじゃないか?って思いました
また、この絵柄にラブコメちっくな内容って、純粋に似合ってもいるんですよね
不意に訪れた男子との同居に動揺して紅潮する料子の様子を見てたら、
「料子も年頃の乙女なんだなァ、、、」って素直に思えて
ただ単に自分がラブコメ大好き人間だから、というだけじゃなく
そういう牧歌的な意味合いでも秀逸だったんじゃないか。って思いました



出し惜しみしないスタイル(感心)


また、長芋と困惑しながら戦っている料子も可愛かった
そもそも、「長芋と戦う」ってのがまずシュールな訳なんですが笑
さりげなくパンチラ、、、じゃなく、パンモロも披露、、、と
またも「だめてらすさま」の主人公が羨むんじゃないか、っていうくらい
あっさりとパンチラさせていたのも印象的でした
なんでしょうね、
特に男の作家だと格好付けてそういうの描きたがらなさそうじゃないですか?
でもこの作家さんは初回から凄く平気の平左で、出し惜しみなく描いてるんですよね
なんかそういうトコも変なこだわりがなくていいなあ。って思うんですよね
料子が守られない、
むしろ、男の子も含めてみんなを守る逞しい女の子なのも好きだし
この漫画は改めて色々な定石を外しながら奮闘している漫画なんだよなあ。ってつくづく感じました

なんか今週の料子は惚れ惚れするくらいに可愛かったし、格好良かったです
今週までずっと血なまぐさいイメージが付きまとっている印象もあったので、
たまにこういうガス抜きを定期的に行(おこな)って欲しいかも。。と。
料子可愛いよ料子(←しつこい)。












◆MAJOR 2nd

今更ですが、
眉村が結婚して子供を作ってる、しかも、2人も・・・ってだけでシュールですよね
正直感情の無いロボットみたいなイメージしかなかったんで(笑
これ何度も書いてるけど、ミチルが眉村の子なんて信じられないわ
よっぽど奥さんに似たか、
或いは本当の子供じゃないパターンか?って思うわ笑
それくらい、眉村からは想像が付かないくらいミチルは可愛いですね・・・
もう既に元々のヒロインが霞んじゃってますもん。満田さん、ミチルちゃんを正ヒロインにしましょうよ。英断、頼みます(真顔)。



◆だめてらすさま

面白いなあ・・・
どんだけ女の子のパンツ見たいんだよ(笑)。って思いつつ、
でも「天野めぐみ」の学は毎回のようにめぐみのパンツ見てるよな・・・って思うと
その格差に笑えます っていうか、今週これ読んだ後にめぐみ読んだんで、
「漫画によってこうも(パンチラの)ハードルが違うのか・・・!」と笑いが止まらなかったです
見開きのシーンの青春っぷりも流石。



◆舞妓さんちのまかないさん

この漫画、ずっと思ってたんですが雰囲気がサンデーを越えて青年誌、
もっと具体的に言えばスピリッツに載ってそうな漫画ですね
内容も、本当に派手さとは掛け離れた地味そのものなストーリー
しかし、逆に言えば、今の少年誌ではサンデー「しか」掲載を許されない類の漫画だとも思う
こういう作品を推す様になったという事は、サンデーもいよいよ本当の意味で他誌の真似を断絶したんでしょうか。

あと、キヨちゃんの表情がいちいち素敵過ぎです。この漫画がどうなっていくのか、凄く気になる。



◆魔王城でおやすみ

やべえ、スヤリス姫の裸、やべえ(笑)。
この漫画もごくたまにエロネタ入れて来ますよね・・・
また、姫がデフォルメとはいえちゃんと隠してるのが良かった
無表情キャラとは言え、流石にそこの羞恥心はあるのね笑
そりゃ満たされるわ、っていう。
俺も見たいもん

しかし、最後の煽り、「Bはある」ってホントかよ笑
どーみてもまな板キャラにしか見えないんだが・・・
意外と着痩せするのか?
いや、Bで着痩せって表現もおかしいんですけど、、、(笑)。



◆初恋ゾンビ

この漫画、途中から読んだので
最初の頃、具体的に1年前くらいはBLだと思っていました
それくらい指宿くんはただの美少年にしか見えない・・・
そして、このオチもまたホモォな意味合いに思える・・・笑
なんか色々失礼な感想で申し訳ない。

でも、確かに、普通の漫画なら江火野のおっぱいヒャッホウ!って展開なはずですよね・・・。
そういう意味じゃこの漫画も相当オリジナルなことやってるわな。











「だがしかし」の餅太郎考察も面白かったです。

・・・本当は、
一日2記事がマジでキツくなって来てたので、
諦めてめぐみ一本に絞るつもりでしたし、そう記述もしたんですけど
今週のサンデーがあまりに面白過ぎたんで、どうしても感想を書きたくなってしまいました
やはり市原編集長の作るサンデーが自分にはかなり合っているみたいです。最近のサンデー、面白いもん。




RYOKO 第5話(vol.5)「BRING UP THE REAR」 感想

2016-11-20 | RYOKO
まさかのGirl Meets Boy

今週の「RYOKO」は限りなくアクション中心の回でした
敵が「たまねぎ」というインパクトもさることながら、こいつがまたやたら強くて
しかも放置しておくとねぎまで出る、、、という設定の踏襲っぷりもまたとことんまでこだわっていて良かったですね
倒し方も気合いとかダイナミックにシンプルに・・・ではなく、チェーンを使って割と現実的な倒し方だったのも存外に秀逸だったかと思います

料子の派手でインパクト大な倒し方とはまた違うけれど、
あれはあれで筋が通ったカタルシスの大きい攻略法だったんじゃないか、、、って思えるのがイイですね
前回のオレンジもそう言えばちゃんと倒し方に流れがありましたし、「納得が行く攻略の流れ」をしっかりと見せているのが
本作の誠実さの一つ、、、だと個人的には思います。


たかがたまねぎのクセに、やたら強そうだよ・・・笑

それにしても、
遂に料子が他の登場人物と出会いましたよ
勿論師匠とかああいうキャラには出会ってましたけど、
「純粋な生き残り」という視点で見るとある意味初なんですよね
割と良い奴っぽい描かれ方の2人ですけど、料子と性格は合うのか
そもそも料子自体がひょうひょうとしたキャラクター性でもあるので
正直どういう化学反応を生むのか想像がつかない部分が大きいんですが(笑
その辺は純粋に来週号の「RYOKO」を待ちたいと思います
早々に次のセンターカラーをゲット、、、してるので
反応は現時点で良好そうですね。
この厳しくて辛くて、だけど、その分温かい世界の生き残りである彼彼女らが紡ぐ物語の「先」に期待しています
絶対絶命のタイミングに現れて、颯爽とピンチを救って行く料子の相様に眩しいくらいのヒーロー性を感じたりもした第5話でした。
これからも応援します。







独自のセンス、絵柄、雰囲気に触れてるだけでも(個人的には)楽しいんですけど、
意外と理屈もちゃんと通っている細やかな部分がまた読んでて好きだなあ。と思える一作ですね
余談ですが今回のたまねぎは今までの敵の中で一番インパクトがあったのでいつかフィギュアとか出して欲しいな・・・と笑



RYOKO 第4話(vol.4)「DRINK IT」 感想

2016-11-19 | RYOKO
失われた青春・・・

誰も居ない学校、
何もない教室、
真上に広がる青すぎる空・・・
「RYOKO」4話が描きたかったものは、
“本来そこにあったはずの青春”の喪失なんでしょう。

みんなと同じように学校に行って、
みんなと同じように学校で学んで遊んで、
みんなと同じように青春に想いを馳せる、、、そんな事はもう出来なくなってしまった
それはそうだ、「みんな」がもう既に居ない、死んだか逃げたか、いずれにせよこの街には料子一人しかいないのだから。



可愛い。


しかも、それを一言もこの回では言葉やセリフにしてない訳です
ただただ少し嬉しそうに、だけど、少し寂しそうにも遊んだり佇んだりする料子の様子を見て
読者が勝手に感じ取らなければいけないような作りになっているんですね
要は、そこまで分かりやすくもないし
かといって、初見では分からないくらい感じにくいわけでもない
つまりは分かりやすさと分かりにくさの中間を往く絶妙な作劇になってるなあ。と個人的には思う訳です
失われた青春を求めて、制服を探したり、高校生が読む漫画雑誌を読んだり、プールの中で独り空を見上げたり・・・
それを物悲しいと取るか、或いはなんだかんだで楽しそうと取るかは人それぞれですけど
俺的にはきっと両方あるんじゃないかな~って思いますね
情緒感たっぷりで素晴らしい第4話になっていたと感じました。

過剰に分かりやすい表現をする事は、
これくらい分かりやすくしなきゃ誰かに伝わらないだろう。という「妥協」であり「見くびる」事と同義だと感じます
そうではなく、読者次第で印象が変わる、感じ取れれば感じ取れるほど印象が深まる、奥行きがある・・・・・
そういう表現もまた必要だと思います
料子の心情が一切語られてないからこそ、
想像が出来る余地がある、
物語の余白に想いを馳せる事が出来る・・・という事で
ダイナミックなアクションシーンの素晴らしさに加えて、
料子の見えざる心境、その何となくの片鱗に触れるだけでも楽しくて、
沁みるようなカタルシスを確かに受け取る事が出来た先週の「RYOKO」でした
この漫画は、物凄い可能性をビンビン秘めてると個人的には常に感じてるので
どんだけ遅れても各話感想はやり続けますよ
ちなみに、遅れた理由は単純で、純粋に一日2記事書くのがしんどかったからです(笑
かといって木曜に回すのも何だかなあ・・・って事でこういう形に相成りました
でも本当は水曜日にリアルタイム更新やりたいんですけどね
来週からは出来るだけ頑張ろう。うん。










ズブ濡れ料子可愛い。


料子が戦ってるのは、
「ただ生きる」為ではない
「ただ生きる」だけなら、北に行けばそれでいいだけ
でも、「ただ生きる」だけではきっと料子にとっては物足りない
ママが心底守りたかった“家庭”をママと同じ、否、それ以上に豊かに守って
生活に彩りも加えながら、華麗に美しく生きていく・・・それが料子の本懐。。だと思ってます
死んだように何かに依存しながら生きるよりも、自分の手で生活に彩りを加えて行く、「豊かさ」に全力を尽くして行く、、、と考えると
ある意味我々の生活にも通ずる何か、、、があるかもしれない。と本気で思います
コミックスの発売も今から楽しみです。第5話の感想もすぐ書きます こちらもまた面白かったので!

この生き生きした世界観とキャラを是非感じて欲しい。そう願ってます。



RYOKO 第3話(vol.3)「MEMORY OF THE PAST」 感想

2016-11-03 | RYOKO
                                      
                                    美しいよ、その思想。









料子が頑なに北行きを拒んだのは、
母親の本懐を自分の手で果たす為だった
それは一見無意味に思えるかもしれない
だけど、絶望的な状況だからこそ、敢えて「食を楽しむ。」という“心の豊かさ”を追求する
それはそれで美しくて、また、「明日」に繋がる“希望”でもある。と断言出来ます

要するに、料子自身のエゴ、、、って訳でもなく
母親の想いも織り込んだ希望だった訳で
なんかそういう少年漫画の王道的なエッセンスをちょこちょこ入れて来るセンスが堪らなかったし、
改めて「RYOKO」面白いな・・・!ってはっきりと思えた第3話だったと思います。

そういう活動が、
そういう経験が、
諦めて居直るよりも更に良い効果を生むかもしれないし
何もせずにただ救われている「だけ」の北の生活よりもよっぽど有意義な成果を生むかもしれない
先週の作劇にも純粋に感動したんですが、今週の内容でより「北に行かなかった強い理由」が克明になった気がして
正直かなりスッキリしましたし、感情移入もよりし易くなった気がしてやっぱりイイ感じだ・・・と思いました
やっぱり、この漫画相当面白いし、グッと来るし、純粋に熱くなれて最高だと感じますよ
もっともっと料子の魅力を伝えて行きたい気持ちでいっぱいなんです。





また、オチが良いじゃないですか
だって、この日の料理はあの日絶望を味わされたえびですからね
あの日は何も出来ない料子のままで、ただ守られるだけの存在だったけど
今はこの手でえびを倒せる、そして、料理を振る舞える、、、っていう、そんな成長をたった1コマで表してるわけですよ
なんかそういう構成/演出力がこれがデビューの新人さんとは思えないくらいに優れていて
やっぱり個人的に強プッシュしていきたい、、、という想いを更に深めてくれました

あの日は何もかも頼りっぱなしで、怯えるだけのか弱い子供だった
だけど、今は、調理するのが「当たり前」のような表情で、まるで何の苦労もなかったかのように手料理を振る舞う事が出来る
その「余裕」こそが「成長の証し」であり、また、料子がこれまで凄まじい努力を重ねて来た説得力を逆に描き出している気もして
すごく良いなあ・・・と個人的には思ってしまったのでした
それくらい、あのオチは色々と感慨深くなるオチだったと思う
しかも、それを大げさな演出ではなく、サラッと出してる辺りも自分好みで実に素敵に感じました
亡くなった母親の分まで、家庭を守る、日常を守る、彼女がしてあげたかった事を、自分が叶える―――――、と
少年漫画の王道を突き進みつつ、「サンデーらしさ」にも準拠しているバランス感覚に優れた作劇が最高に気持ち良いですね。
要するに、これぞ少年漫画!っていうエッセンスも出しつつ、サンデーに掲載されている意義も果たしている。って事なんですね
それが何より素晴らしくてこういうのは他誌も真似出来ないだろうなあ、って思いますよ(笑
大げさかもしれませんが、天野めぐみや古見さん、そして料子はサンデーがサンデーらしさに立ち返る為には必ず必要な作品だと思ってます(あくまで個人的な感覚ですよ)
加えて、「あおざくら」もね。だから、これらの作品は毎週アンケできっちりと支援して行きたい
なんだかんだで、ジャンプを初めて買った時期とサンデーを初めて買った時期がほぼ一緒な俺ですから(笑)
頑張ってブログでも目に見える形でもプッシュして行きたいですね
母親の本懐が、子に伝わり、子が命を懸けて守って行く
それはきっと、他の家族にとっても大事なことでしょうし、
その意味では先週の父親の態度や言葉にも説得力が増したような気もしました。
この過去編、早々に描いて大正解だったと思う。ぶっとんだ作中観だからこそ、バックボーンは細やかに丁寧に。
父親が研究に関与している?ような描写もあり、研究や秘薬の概要等が明らかになっていくのも楽しみです!





しかし、この漫画、表情がやっぱり良いんだよな
泣いてるキャラは本気で泣いてるし、
それが伝わって来るし、
まだ作画は発展途上なんですが
正直それがあまり気にならないくらいの魅力的な絵だな。とも思うんです
料子はやっぱり可愛いし格好良いし、見せ方も巧いし、何より簡単には真似出来ない味がある
それに触れるだけでも楽しい作品になってるなあ、、、と個人的には感じます
料子も、師匠も、両親も、弟も、みんな一目で覚えられるほど見た目に個性があって
サブキャラでさえ個性的に映るのもまたこだわっててイイですね
これから新キャラ等も生まれてくるでしょうけど、
その子らのキャラデザもまた楽しみです
その前に、来週は学校・・・・・が、学校!?って事で、どういう展開になるのかも正直気になりますね
色々困難もあるでしょうが、それすら織り込み済みで頑張って行く料子の今後にワクワクしています。今週もアンケ出します!









カワイイ・・・(惚)



RYOKO 第2話(vol.2)「WISHES」 感想

2016-10-26 | RYOKO

第2話もセンターカラーだ!スタイリッシュ、かつ、可愛い。










料子は、きっと、師匠の事が好きだったんだと思う
じゃなければ香水を付けたり、わざわざ汚れたらダメな服で会いにはいかないでしょう
香水を付けたのも、可愛い服で師匠に会いに行ったのも、きっと少しでも師匠の前では女らしく居たかった、から・・・。
そう考えると、なんだか健気でいじらしくて可愛過ぎやしませんか。いや、可愛過ぎる。
また、師匠強いし頼もしいし優しいし・・・で、料子が好きになるのも分かるんですよね
そういう意味(恋愛的な意味)でもグッと来たし、料子も一人前にロマンスに興味があるんだな、、、って思えて微笑ましくもありました
いつか師匠と再会する日は来るのかなあ、とか
その時は料子の「頑張り」をもっと認めてくれるのかなあ、とか
色々と想像してしまいますね。2話も1話に負けじと面白かったと思います。




こーゆーの可愛いな(笑


2話は、取捨選択のお話でした
北に「安全」を求めて進むか、
この町に「家庭」を求めて留まるか・・・
普通に考えれば、北だと思うんですけど
料子には経験と力があり、家族を守れるだけの度量がある
そして、何より家族自身が「料子が決めて良い。」と委ねている
それはきっと、自分自身が何も守れないし、何も出来ないからこそ、
最終的な判断は料子に任せたんでしょう

かといって、北に行けば「必ず」安全という訳ではない
情報が未確定な上に、ある意味上手過ぎる話にも取れる
だから、場合によってはここの方が安全なパターンも有り得る訳です
環境を変えるのは、博打的だし、それによって道を踏み外す事も有り得る
そういう観点から考えると、守れる力がある内にはここに留まった方が「安全」かもしれない
何とも難しい2択でしたが、料子が選んだのは、ここに留まる事でした。


母親との約束・・・
しかも「戦って」とも言ってないのに、
敢えてそんな言葉を健気に守り通して、「日常」を守り抜く事を決意した料子
そんな料子の想いと、師匠との決別を自動的に選んだ事からの涙にはグッと来ました
寂しいけれど、悲しいけれど、それでも自分が決めた道、自分が選んだ日常・・・・・。
料子が一歩大人になった瞬間を切り取ったこのお話は、
ある意味初回以上に胸に来るものがあり、
まだまだ未成熟な点はあれど
名作傑作になりそうだな、、、ってオーラが確かにあったと思います
これから料子は、一人で戦って行く
一人で家庭を守って、
一人で大人になっていく。
その過程でどういう出会いがあるのか、どういう出来事があるのか・・・。
正直少年漫画のワクワク感が止まらない感覚にもなってしまって益々夢中になってしまいました
また、師匠と料子のやりとりも微笑ましくてそういう観点からも楽しめたお話でしたね。



この涙はいつの日か・・・。

躍動感のあるアクションシーン、
かと思ったらきゅうりの血が付いちゃうコミカルで可愛いカット、
師匠の前で緊張して力み過ぎてしまう乙女な様子、
さり気に料理自体も上手い料子の素敵さ、
「お前が決めた道ならば」と言ってくれる父親の素晴らしさ、
そして、師匠がきっちり力試ししてくれる王道のシーンの面白さ・・・と
正に少年漫画のエッセンスがふんだんに詰まった2話目に仕上がってるので
料子の可愛さと合わせてこの回から読んでもきっと大丈夫だと思います
この連載自体がデビュー作なので、
経験は少ないでしょうし、決して完璧な作品ではないと思うんですけど
それでもそんな諸々が気にならないくらいのパワーと面白さがきっちりある漫画だと思います
雪の様にしんしんと降るえのき、攻略法を言われないでも即座に倒せる対応力の高さも説明的ではなく
直観的に「もうそんな事を教える必要すらない」って事の証明になっていて、そういう野暮ではない作劇の巧さも光っているかと
とにかく、読んで欲しい
とにかく、感じて欲しい。
個人的にはそういう思いでいっぱいです
ダイナミックで、多少シュールで、そして王道もきっちり抑えてある
これは是非是非人気を得て欲しい!って本気で思います
だから、今週もアンケとFL出して応援します
めぐみと、古見さんと、料子は必ずスターダムにのし上がって欲しい。その為に、水曜日は身を粉にして記事を書きまくる予定。
お好きな方は、是非一緒に楽しみましょう。母親との約束、大好きな師匠との別れ、そして、素敵な母になる。という目標・・・
ちょっとニュータイプだけど、確かな少年漫画の血筋の上に生まれた漫画だと思います。
何より、目標が限りなく日常的なのがサンデーっぽくて最高ですね(笑
この発想はサンデーっ子ならではの発想だと思う。
そういう意味合いでも、三ツ橋さんには期待なのです。あくまで個人的な評価ではありますが。







料子は、
「日常の有り難味」をまた違ったアプローチで教えてくれる漫画になるかも分かりません
料子が戦って得た平穏と日常的光景が正に現実ともリンクしている部分もあって
日常を守ること、それ自体が戦い―――
っていうテーマはぶっとんでるけど共感も出来る気はする
現実だって、家庭を守る為にみんな戦ってるわけじゃないですか?
その意味だと通じる部分もありますよね。
料子も、
みんなも、
「あったかい日常」を守る為に頑張れ。
そして、頑張った末にここにある日常が如何に尊いものなのか・・・
それを教えてくれる気がする。来週以降も、応援します。




三ツ橋快人新連載!サンデー期待の新作「RYOKO」 第1話(vol.1)「MEETS MEAL」の感想

2016-10-19 | RYOKO
表紙&巻頭カラーで堂々の幕開け!

なんでしょう、次号予告の時から好きでした
この漫画と作者に関しては本編の後に軽い特集ページが組まれてるのでそこを読んで欲しいんですが、
個人的に予告で一番好きだったのはこのカットでした



カワイイ・・・!


ちなみにウチの今夜の夕食もハンバーグだったんですけど笑
このカットを見た時に・・・凄く可愛いな。と思ったのと同時に凄いアットホームだなあ。って感じたんです
自分が子供の頃好きだったホームコメディの匂いが帰って来た気がして、それでかなりの期待を抱いてしまったのかもしれません。

女子高生、セーラー服、戦う。って時点でセンセーショナルな作品でしたが、
それに加えてディストピア的作中観、それにホームコメディ的な相様も加わって独特の読み心地を生み出していますね
シリアスなのに、どこかホッとするし、
どこかホッとするのに、熱くて泣ける部分もあるし・・・って事で
個人的にはすっごく面白くて、楽しくて、何よりも「好き」な漫画でしたね
絵に関しては新人、それもまだ二十歳そこそこなので、そこは大目に見るとしても
既に「可愛い表情」「グッと来る表情」「ほっとする表情」など色々と達者な印象で
そんな見ていて気持ちが良い表情を何カットも描けている時点で作画「も」評価に値するんじゃないか、と思いました
まあ細かい部分はこれから上手くなっていくでしょうし、まずは料子という最高のキャラクターを生み出してくれた事に感謝しましょうか。



料子は言わずもがな、後ろの二人のデフォルメされた表情がまたイイんだよね。


この料子って主人公は、はっきり言ってめちゃくちゃ大好きです
一見無表情キャラかな?と見せかけて実は穏やかな表情も多いし、強いし、セーラー服だし、料理も上手いし、良いお姉ちゃんっぷりだし、セーラー服だし・・・
何よりも、素直に涙を見せれるところなんかにもグッと来るし、凄く柔らかいキャラ造詣だなあ、って思えたのが良かったですね
すごい賞を取った新人~的なアピールの仕方なので始めから物凄いハードルの上げ方なのが若干心配ですが
そういう目線ではなく、素直に料子ってキャラと彼女の織りなす物語を楽しんでもらいたい気持ちでいっぱいですね

後は、何気に師匠と会う時に香水?みたいなのを付けてるのかな。と彷彿させるカットがまた良かったです
なんだかんだいって女の子なんだなあ・・・っていうか笑
勿論、戦ってる時の鬼のような表情もまた好きで、
でも家に帰ればおだやかで可愛い表情、、、ってギャップもまたイイですね
これからどんな食材が出て来るのか、どういう料理を作っていくのか、、、に期待です
ライバルキャラや恋愛方面も気になるし、色々と転がしていけそうでとってもワクワクしています
とんでもなくぶっとんでいて、それでいてハートフルにも振り切った作中観は魅力的で応援したくなる
来週以降も(出来れば)自分なりに感じた事を書き記したいと思ってるのでよろしくお願いします。




それにしても、良かったのは上記のカットです
こういう始まり方の場合、基本「誰かの為に」行動するのが殆どなのに、
敢えて「自分の為に」って言ったのが素晴らしかったなあ、って思いました
つまり、これは自己満足で
あくまで自分がそうしたいからするだけ
それ以上でもそれ以下でもない、、、って答えの出し方がとても誠実で美しく思えたんです
そもそも、人間だって捕食の為に他の生物を殺す、そこに差異はあるようでない
だけど、「自分の気が済まないからやる」という
言い訳でも偽善でもない行動原理は
物凄く正しく思えたんですよね
母親の為じゃない、
家族の為でもない、
結局は「自分の為―――」っていう、
嘘の無い作劇とその末に流した涙がとてもシビアで美しくて切なくて素敵だと思ったんです
「お前は許さない」とか決して言わない、ある種の「サンデー的少年漫画」が帰って来た感覚すらありました
今日も、明日も、明後日も、そののほほんとした表情と胸に秘めた熱い想いで、頑張れ、料子。
ハンバーグ食ってる最後の顔と、「よし」もまた可愛かった
当ブログは「RYOKO」を精一杯応援して行きたいと思います。まだ未完成な割には迫力と納得があったバトルシーンも案外良かったですよ
料子のポージングも、牛の特性を利用した勝因の提示も良かったし。ワクワクする少年漫画に、期待したい。させて下さい。








料子は、あくまで「日常」を送ろうとしている
どんなに異常で辛い状況でも、徹底して「日常」を送る事に邁進しようとしている
その姿勢がとても美しいと思ったし、これからの攻略、そしてホームコメディっぷりにも注目していきたいですね
三ツ橋さんはいきなり表紙巻頭与えられてプレッシャーもあるかもしれないですが、健闘して欲しい
あと不自然なパンチラ隠しがなく、見せる時はそのまま見せる違和感の無さも素敵でした
もうとにかくお気に入りで大好きな新連載、アンケートでも応援するつもりです。
兎に角、読んで欲しいですね。
作画は安定してないので、賛否は分かれるかもしれませんが
個人的にはその不安定さすら織り込み済みでツボな物語だったんです。
ぬくぬくほのぼのと、胸熱シリアスが混同している「THEサンデー」と言える新連載がまた始まった。
その花がきちんと開く様にファンも頑張らなくちゃ!って思ってます。とにかく好き、ただそれだけですね。