サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

花で世界を埋め尽くしたい 今村朝希「つくろぐ。」 第5話 感想(コミックキューン2016年9月号)

2016-07-29 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)

もう5話なんですね
読切や連載獲得で喜んでたのがもうずっと前のことのように思います
こうやって毎月安定して読める、っていうのは随分嬉しいものですね
これ毎月書いてるような気がしますが・・・笑



今回は、改めて「つくろぐ。」は面白い漫画だな。と再確認しましたね
それは勿論今村朝希さんのファンだから書いてるのではなく
純粋にオリジナリティがあって楽しいな。って感じたんです

そもそも、こういう“手作り”を主題にした漫画ってよくよく考えるとあんまり思いあたらないんですよね
自分の力で創って、自分の努力で達成して、自分のアイディアで豊かさを切り拓いていく
そういうワクワク感みたいなものが豊富な蘊蓄と共に見事に表現されていて
個人的に更に多くの方に触れて欲しい、
良さが伝わって欲しいな~と思えるような、「つくろぐ。」の面白い部分が出まくっていた5話目に仕上がっていたかと思います。



確かにオシャレに感じるあたり、流石だなあ。


また、そんな個人個人の努力が誰かの力と合わさって
「みんな」の手作りになっていく、、、そんな瞬間がとても素敵に思えて。
華の栽培の知識と、創李の工作の知識が合わさって新しいオシャレな豊かさを生みだす
それぞれの才能を持ち寄って、気持ちの良い空間を生みだしていく・・・
そんな良さが確かにあるなあ。って思うんです
個人個人で終わらせてない、
二人の才能があったからこそ生まれたオシャレな小物・・・という印象で
本当にこの3人だからこその「必然性」にも満ちているのが尚更素敵だと感じました
大好きなものを、大好きな事を合わせて組み合わせて一緒に豊かさへと邁進していく
そういう漫画は正直あまり見当たらないし、
結構ポテンシャルも高いと思うんですよね
このご時世に手作り漫画、なのも凄く良いと思うし
食用植物を出した事で今後は菓子さんとのコラボも考えられそうだし、、、って事で
これからもどんどん素敵空間を生みだして行きそうな、行けそうな雰囲気に凄く満足度が高かった最新話になっていましたね
みんなで、いっしょに、てづくりで。っていうのが単純に見てて「好きだなあ。」っていうのもあります
苦労したからこそ、頑張ったからこそ得られる豊かさ、、、という点ではすごく生活に根差している漫画で
そういう部分も含めて色々とレアリティの高い見所の多い漫画に思えて仕方ないんですよね。作者ファン、って事を抜きにしても。

誰かに期待しても生活に彩りは生まれない
ボーッと突っ立ってても人生に豊かさは付随しない
だから、自力で豊かさ、豊かである事に邁進しているこの漫画を見て
「なんかすごくいいよなあ。」って感じてしまうのかもしれません
この漫画を読んでると単純に手作りしたくなるんですよね。
そんな本作「ならでは」のポイントを強く推し進めている作劇も含めて傑作回だったんじゃないかなあ、と。



後ろ(笑)。小ネタも光ってますね。


そして、今月で遂に主人公である華が大活躍しましたね
殺風景なだけだった庭を彩って、豊かさを演出して、オシャレに生まれ変わらせた
そこには勿論二人の尽力もあったし、アイディアも加わってたし、お陰だった部分も強い
なんか今月で3人が3人ともちゃんと自分の個性を出して活躍出来た気がして、そこもまた嬉しかったんです
ゴミ捨て場のような、荒野のような目に悪い場所を、イマドキのオシャレな場所にプロデュースした
それはぶっちゃけ心身的な豊かさに間違いなく繋がると思うんですよ
汚れた光景を見て、嬉しくなる人なんて一切居ないですからね
だから、
二人の才能に助けられてた華が
ようやく彼女自身の才能で逆に二人の力になってあげれた気がして
それがまた個人的にグッと来たというか・・・。棚ボタでも運の良さでもない、
自力で彼女の努力で生み出した豊かさだからこそ、美しくて尊いものなんだと。
そんな気がして、そこもまた「面白い!」と思ったんですよね。




可愛いなあ。


また純粋に絵柄がこなれてきて柔らかく可愛くなって来てるなあ、と
こういうカットを眺めていて思いました
特に口元の演出なんかは
今までなかったキュートさを感じられる仕上がりで
一番最初に挙げたカットも大好きなんですが、どんどん華ちゃん可愛くなってるな、って(笑
色々な花を植えて、自分の大好きなもので埋め尽くして・・・っていう、ワクワク感も良かったですし
本当にどんどん面白く、そして生き生きとした漫画になってるなあ。と単純に感じれたのが嬉しかった
蘊蓄も一杯なので「参考になる」という観方も出来る漫画だと思いますし、
今村朝希ファンとしても、
「つくろぐ。」ファンとしても
(主人公が活躍する話数という事もあって)是非触れて、触れるだけじゃなくて好きになって欲しいなあ。と思えた5話目でした

バケツにハマった華ちゃん、だとか
バケツへの制裁、とか
ほのぼのするようなネタの数々も純粋にほっこりする印象で良かったです

あと、高校の友達の告白?みたいな百合ネタや(笑
菓子さんも平常運転の女の子好きっぷりを披露していてそういうトコもイイですね
庭師ルックが素晴らしいのには、心の底から同意です。はい!(元気)












二人に「頼られる」華も過程を考えるとジーンと来たし、
この漫画の「自力で」(自身にとっての)豊かさに邁進していくテイストが再三になりますが、大好きです。
だからこそ感想でも全力で推したいと思いますし、アンケ等でも全力で推していくつもりです

コミックキューンはまだ創刊1年未満の若い雑誌ですが、
既にメディアミックスを獲得している連載も多数ありますし
人気が出そうな新連載も始まりますし、、、って事で油断はならない雑誌です
だから、今村朝希ファンとしても精魂込めて支持しなきゃ!って思います
取り敢えず二度目のセンターは貰えたので、
ここからが正に勝負ですね
ファンとしてもアピールして行きたい気分です。 ただ、そんなに気合いを入れずともこのクオリティならきっと好きになってもらえるんじゃないか?って
そんな気持ちにもなれた話数だったので、これまでの過程も踏まえて何かを感じてもらえたらこれ幸いです
よしんばここから入っても、この漫画のオリジナリティと楽しさはきちんと伝わる内容だったかと
まったりしつつ、色々な意味合いで感慨深くもあった今月号の「つくろぐ。」でした。
大好きです!


そんな「コミックキューン」本誌自体の感想も近々UP予定なので、お暇でしたら是非チェックよろしくです♪



【誰かに強く愛されたい】杉戸アキラ新作読切 「宇宙侍カラブキ見参!」 感想(ヤングジャンプ2016年35号)

2016-07-28 | 漫画特集
                                    
                                  素敵な笑顔だ・・・。








まず、結論から書くと、
通勤時、キオスクでヤンジャン買って
電車の中でいの一番にこの読切から読んだんですけど
朝の電車の中で読んでいて泣いてしまいました
気付けば、涙が出ていた・・・という事で
必然的に、
「なぜ泣いたのか?」を分析するような感想になります
よろしければお付き合いお願いします。




愛が欲しい・・・。


純粋に、勇気を出して、告白して、
その結果こっぴどくフられるシーンがまず強烈でした
あれはあれで残酷っていうか、頑張っても報われない
願っても届かない、想っても伝わらない、、、
そんな現実的な相様を彷彿とさせるワンシーンで正直泣けました
あの挫折があったからこそ、期待させといて落とされる悲惨な出来事があったからこそ
誰かに愛して欲しかった
誰かに必要とされたかった
そして、誰かを愛したかった・・・という主人公の気持ちが伝わって来て感情移入出来たのかもしれません

本当は誰よりも辛いのに、
本当は純粋に愛を求めてるだけなのに
イメージだけで語られて、事情も知らずにカテゴライズされて、、、
そんな空吹くんに感情移入してしまったのは個人的なものもあるかもしれません
っていうか、ある種男の辛さが端的に表現されてたからこそ泣いてしまったのかもしれませんけど(笑
頑張っても、頑張っても、頑張っても、想いが届かない、気持ちが伝わらない・・・のは
本当に男性特有のペーソスが飾り気なくリアルに表現されていて
杉戸アキラさんは女流作家の筈なのに、
なぜここまで男子の気持ちが分かるんだろう、、、って正直驚愕でしたね(笑)。

でも、泣いた理由で一番大きかったのは同じ男として
女性に振り回される気持ちも分かる、というか
あのこっぴどくフられたシーンを見た時
「可哀想・・・。」って単純に思ってしまったんですよね
その後の空吹くんの涙するシーン見てたら、そりゃリベンジしたくなる
そんな悔しさの分だけ愛を求めるのも正直よく理解出来てしまったんです
本当は誰よりも愛されたい
誰よりも必要とされたい
そして、誰よりも愛したい・・・。
そんな気持ちが男としてよく分かる、だけに
こういうテーマのお話には感情移入不可避だった、、、のが正直な感想であり
電車の中で涙したのもまた事実です それは、理由を考えると情けなくもありますけど(笑
でも、男は辛いんスよ・・・。
そんな気持ちを掬い上げてくれるような作劇に感銘を受けてしまったのが個人的な本音ですね
空吹くんの不器用なところも、強く愛されたいと願う弱い部分も、愛する女の為に頑張れる男らしい部分もみんな大好きです
この子は本当に大好きだし、幸せになって欲しいなあ、、、と強く願ってしまいますね
気持ちが分かる分、余計に・・・。あと、ルックスも個人的に好みだしね笑

本当は、あの時愛して欲しかった
あの空気が本物であって欲しかった
願いが叶って欲しかった、
けど、
何一つ叶わなかった。

そこから、足掻いて這いつくばって本物の愛を手に入れる物語、、、と考えると
これは是非連載でも読んでみたくなる作品だなあ。って思ったんですが
ボクガ最終巻の宣伝的な意味合いも(もしかして)強いのかな・・・?って思うと
連載を睨んで描いたものなのかはちょっと未知数なんですが
個人的に空吹くんに感情移入しまくってしまったので
取り敢えずアンケは当然の如く出します、
ファンレターも送ります
今回も、大手を振って支持させて頂きます。







ネネさんのあの笑顔と「惚れたよ」ってセリフを見た時、
それまでの空吹くんのジレンマが一気に晴らされたような気分になって
涙がポロポロ零れてしまいました
単発の読切でここまで感情移入しちゃってるのも傍目から見て変かもしれませんが(笑
でも、本当に救われた気分になったんですよね 愛を求めて、必死に頑張って来た様が認められた気分になった
主人公の本懐が果たされた気持ちになってしまってそれが余計に泣けたんです
もしこれが連載になって、
本当にネネさんとお付き合い出来て
空吹くんが真の意味合いで満たされたりなんかしたら
めちゃくちゃ感慨深いだろうなあ・・・って今から想像して泣きそうになってます笑
あんな過去が、生々しい過去があった分、空吹くんには本当に頑張って欲しいし
変身ヒーローものとしても勢いとコメディセンスが溢れてて良かったかと
ベタなオチも良かったですし、個人的に想像以上に面白くて
なんだか幸せな気分になれましたね


それにしても、自分は杉戸アキラさんの漫画自体が大好きなんだなあ。って改めて感じました
コミカルなキャラの相様、大胆不敵なネタ(下ネタ含む笑)、迫力ある作画、そして女の子の可愛さ・・・
そのどれもが抱きしめたくなるくらいに愛おしくて、読んでて物凄くワクワクドキドキしてしまって
そんな興奮が終始止まらなかった素晴らしいエンタメコミックでした
キャラ良し、ギャグ良し、セクシーさ良し、、、って事で
割と何でも揃ってる秀作でもあったと思います
ネネさんのおっぱい、
空吹くんの可愛い紅潮フェイス、
イデ子よろしく教室のゴリラ女(笑)に
ゲス系のネタも冴えてて杉戸節満載!って感じでした
褒めすぎかもしれませんが、これは大手振って支持したい漫画なので許して下さい

繰り返しになりますが、主人公の空吹くんの気持ちに感情移入出来る作品だったのが大きかったですね
亡くなった母親の言葉、母親の愛を知らずに育った少年が、それでも愛を求めて、裏切られて、
それでも本当の愛を求めて必死で足掻いて・・・ってテーマ性が自分好み過ぎました
彼の涙も、彼の本音も、彼の頑張りも本当に素敵だった印象
また機会があれば絶対に読んでみたい作品
また、ボクガの藤原さんが好きなそうな漫画だな~と思ったので
ボクガファンにもきっと通じる作品・・・だと信じています
元々ボクガでも変身ヒーロー要素あったしね(笑
ラブコメとしても読めますし、
これは是非是非、という感じで
いち杉戸アキラファンとして喜びと感動を禁じ得ない傑作でした

最近、日常が辛いだけに一筋の光が差し込んだ、、、みたいな心持ちでした
また、次の作品の掲載も楽しみにしています!



あと「ボクガール」最終巻の感想も心血込めて書いたのでよろしくお願いします
嬉しいコメントも貰えてホクホクでした。
君が選ぶ道 ボクガール 11巻(最終巻)/杉戸アキラ










ビッグボイーン!!(超笑顔)

ラブコメ及びラブコメ要素含む作品ではヒロインの可愛さやシチュ、ドラマ性などが重要視される印象ですが
それと同じくらい「男の子」も大事だと個人的には思っています
特に俺は同じ男だからこそ、男の様子もしっかり見ています
その点今作は本当に気持ちが分かる、
いじらしくて、間抜けで、踊らされて、
不器用で、必死で、でも純粋で・・・とホントに感情移入出来る主人公だった
それと同時に、あまりにも男子がないがしろにされ過ぎな傾向が最近はあって
もっと男の苦悩だとか、ペーソスなんかもラブコメでも描かれてもいいんじゃないかな。って今作を読んで強く思いました
それは先週号の読切「彼女のホントウ。」でも思った事です あれもまた「男の子」のいじらしさにも尽力されていた作品でした
そんな作品を続けて送り出してくれるヤンジャンには感謝しかないですね

ネネさんも本当に杉戸さんの作品らしい天真爛漫な可愛さのあるヒロインで
男の子をストレートに励ましてくれる良さに満ち溢れてて素晴らしかったかと思います
またそんな彼女のデレ顔とかも見たいと思うので、同士の方は一緒に応援して頂ければ、、、と思います
取り敢えず明日アンケ出してその後ファンレターで援護射撃だ。久々の杉戸節、沁みました。最高。



優樹さとる「陽だまりメモリーグラス」中心ヤングジャンプ2016年35号の感想

2016-07-28 | ヤングジャンプ感想









今週は二つに分けます。











シンマンGP Season2 エントリー作品③ 陽だまりメモリーグラス/優樹さとる


まずは、「面白い」と思いました
そして、単純に「好き」ですね
先生と生徒ってだけでツボなのに、
そこに実の兄妹というネタをぶっ込んで来るとは・・・
その事実を知って泣きだす小野森さんの描写も、言葉で語るのではなく
仕草で彼女の心情を間接的に語っているようでそういう演出力も秀逸だったかと
元々無茶な恋だったのに、
更に輪を描けて無茶になってしまった、、、という二重の展開がユニークで面白かったですね
上記のカットは笑顔を切なく描く、ってテクニックなんですが下の空白も良い味出してるなあ、と

もっと良かったのはオチが良い意味で中途半端だった事
ある意味連載を意識している?って感じの続きを匂わせるオチで
これは確かに続きを読みたくなる、本当に「禁断の恋」に手を染めるのかが気になる、、、という
中々にワクワクさせるオチに仕上がっていて、正直ドキドキしちゃいましたね


兄妹の恋愛もの、と言えば
個人的にはアニメにもなった「恋風」が大好きで
今でもよく読む漫画なんですけど、ああいう、本当に切ない描写を描いてくれるならば
連載で読んでみたい気持ちもありますし、よしんばそういう方向性じゃなくてもこういう儚いテイストはとても青年誌的だと思うので
純粋に「こういうテイストの漫画をヤンジャンで読みたい。」って想いもあります
そしたら、今以上にバラエティパック化するでしょうし(笑
それが今のヤンジャン「らしさ」だと思うんですよ。
頑張って欲しいですね。

絵柄は、良いんですがまだ完成されている印象はなく
ところどころ荒くもあるんですけど(こういう書き方は正直嫌なんですけどね・・・いかにも上から目線で)
でも勝負どころのシーンは本当に良かったですし、伝わって来るものもあったので
どんどん良くなっていく素養も感じられてその点でも良かったです
何より、「何を描きたいか」がこれ以上なくはっきりしているので
読みやすかったし、感情移入もしやすかったし、入り込みやすかったなあ、と個人的には思いました
先生と生徒、そして、実の兄と妹の素朴でウブで、そして歓迎されない恋愛模様、、、
倫理観が強く問われる少年誌ではなく、大人が読む青年誌なのだからこういう漫画も俺的には「アリ」だと感じます
最後の疑似告白×2のシーンは胸がキュンとなる感覚があって物凄く良かったなあ・・・と思いました

言葉で切なさを語らせるのではなく、むしろ「笑顔」を遣って切なさを表現してしまう捻りの効いた演出力は本物
この才能があれば自然と連載も獲れるんじゃないかなあ、、、って感じました
勿論支持で、アンケでも票入れたいと思います。
前号の「彼女のホントウ。」と併せて読んでもらいたい一作
ヤンジャンも遂に「思春期」に手を出す気マンマンで、思春期フェチの自分としては嬉しい事この上ないですね(笑


小野森さんこと日和もとっても純朴な娘で可愛いですね
年食うとこういうスレてない純粋な娘が一番可愛く思えますね(笑
今のところ「彼女のホントウ。」に次いで大好きな作品になってます
今後の作品群にも注目ですし、優樹さとるさんの今後の作品にも期待しています。











◆もぐささんは食欲と闘う。

正直、つい余計なものまで買ってしまいますよね(笑
でも、余計なものを買えるっていうのはそれはそれで縛られてなくていいのかもしれません
それはそれで豊かっていうか・・・。

ハンバーグ食ってる百草さんの顔、エロかった・・・!
いつか小口のも



◆結崎さんはなげる!

読切時の良い意味でのゲスさがなくなってしまって
ただ単に結崎さんが可愛いだけの漫画になってしまっています
なんかこう・・・漂泊しなくてもいいところまで漂泊してしまった感じ

読者受けを気にしてるのかもしれませんが、ぶっちゃけ少年誌の読者ほど青年誌の読者はキャラが「良い人かどうか」なんて拘らないですよ
っていうか、青年誌で少年誌のような良い人、正義感が強い人が横行する必要性もないかと
来週カラーですけど、内容的にはいまいちピンと来ない話数が続いてる(気がする)
なんかこんな感想になってしまって申し訳ないです。
でも主人公の性格は間違いなく読切のが好きだったなあ・・・。



◆リクドウ

王子、強いですね
あそこまでリクが華麗に沈められるのも中々ないような
そしてこの漫画の女性キャラは総じて「メス」って感じがするのが個性的で素敵だと思いました。
勿論良い意味で。興奮する意味で!



◆かぐや様は告らせたい

最後のデレかぐや様がカワイイ(笑
会長の愛はとてつもなく大きいんですね
あとさり気に石上くんを最後まで気にしてるのが
揺れ動く乙女的でとても良かったです

まあでも心理テストはあくまで参考程度に、程ほどに、ですね。











次号はシンマン賞は一旦お休み、
ここまでで高レベルのが2作品も来てるので
次回以降も素直に楽しみです。今回恋愛ものが多くて正直俺得も俺得ですよ(笑
恋愛漫画、ラブコメディが大好きなんでね。



天野めぐみはスキだらけ! 第36話「マズいぞ・・・!!」 感想ほか(週刊少年サンデー2016年35号)

2016-07-27 | 天野めぐみ&古見さん
                                    
                                   良かった・・・(本当に)。










ところで、今日は星泉高校のモデル(と、思われる)星稜高校が甲子園出場を決めましたね
また水曜日に、サンデーの発売日に甲子園出場、ってのが運命的なものを感じますね
高校野球ファン的に12話の「星泉vs友学館」はニヤリとさせられましたからね
星稜vs遊学館じゃねーか、っていう(笑
石川の黄金カードの一つですよね。

今度また野球応援ネタがあったら星泉vs大松小谷とかでお願いします・・・笑








嬉しい。


自分があげたプレゼントを、大切に使ってくれてる・・・というのは嬉しいものです
しかも、このお話が秀逸なのは、これ見よがしに大切に、とか、自分の口から、とかではなく
間接的に(大事にしている)様子を見てジーンと来る、、、という方法論を取っているところですね
現実に置き換えて考えてみると、これ見よがしに「大切にしてるよ~」なんてのは相手のご機嫌を取るみたいで嘘っぽく感じます
だからこそ、大切にしてたお守りが失くなって、必死に探して、見つかった時に本当に嬉しそうにしている様を観て嬉しく思う・・・
と、いうのがホントにグッと来るんですよね
だって、誰かに見せてる訳じゃないし
確実に嘘じゃない事がすぐ伝わりますからね
そこまで大事にしてくれている、
なんだかんだいいつつも頑張って探してしまう学も本当に素敵だと思えましたし
そんな二人の相様に胸が温かくなる、ハートフル系の方向性をとことん突き詰めたような傑作回に仕上がっていましたね。

やっぱり、「嘘がない」というのはイイですね
あそこまで必死の形相で探している姿を散々見ている
更に、見つかって本当に安堵の表情を浮かべている、自分に向けた言葉ではなく
大事だ、と他人に発言するところを見ている・・・訳ですから、そりゃ嘘である可能性なんて全くないわけで
ここまでお膳立てされたらそりゃ感情移入しちゃいますし、自分がめぐみの立場でも正直感動するよなあ、って思うんです
お世辞である事を疑う余地が1ミリもないタイトルとは裏腹の隙のない作劇が実に見事で
また、この話数が2番手、巻頭の次に掲載されている、、、というのも個人的にはとてもグッド
「天野めぐみ」のほのぼのハートフルな一面を知ってもらうにはこれ以上ないくらいのチャンスだな~、と。
毎週アンケ出しててちょっとは貢献出来てるかな?と思いつつ、これからもこの調子で欠かさずアンケ出して行こうかなと
こういうタイプのお話が大好きな事もあって今週はいつも以上にニヤニヤ度の高い話数に感じてそれが兎角素晴らしかったです。

自分が心を込めて贈ったものを大切にしてくれる・・・ってのはやっぱり嬉しいもんですよ
自分の手を離れても、その人の中で生きている感じがするし、自分の気持ちも大切にしてくれてるようで二重に胸が満たされる
想いが伝わってる、そして日常に欠かせないものになっている、、、という事実はこちらまで元気になりますよね
そういうお話が読みたい(天野めぐみに限らず)気持ちが前々からあったので
なんだか今週のお話はそういう意味合いでも嬉しかったんです

何より、めぐみの心情に心から感情移入出来たのが大きかった
それは、きっと自分がそうであったとしても絶対に嬉しい出来事だってのが分かるから
共鳴出来るから・・・と、考えると
やっぱめぐみが半分は主人公なのかな、って思いますね
自分があげたプレゼントを大切にしてくれてる相様を見てキュンと来る、とか少女漫画のそれじゃないですか?笑
やっぱり学は主人公であり、相手役のヒーロー的な側面もあるよなあ。。って改めて思えた話数
今週は完全にハートフルに振り切った回でこういうのもこういうのでまた良いな、と感じました
めぐみの本懐が果たされた、想いが伝わった・・・という意味合いでは
今週もまたある種の「結実」だったのかもしれません
大手を振って支持したい傑作回だったかと
だから、この漫画大好きなんですよね。
めぐみも主人公であり、めぐみの目的・・・というか本懐が徐々に果たされていく感があるのがまた普通以上に大好きな要因なんじゃないか、と。
そんな風にも思いました。

これからも、めぐみの恋を応援しています!





しかし煽りもキてますね・・・笑


今週は学も本当に良かったですね
めぐみの気持ちを考えて必死に探す様や
「これじゃなきゃダメ」って発言自体が無意識下で大事にしている証拠でしたし、
あそこまで必死になって探してくれた事が個人的にグッと来ました
ちゃんとめぐみの存在が学の支えになってるんだなあ、、、と
そんな意味でも嬉しかったですし、
ちょっとは脈もあるんじゃないかな、って(笑

また、さり気にめぐみが逐一学を気にしたり、健気に待つ様を描いていた事で
めぐみの内面的な可愛さも表現出来てたのが尚良かったです
最後のやりとりも非常にラブコメ的でほのぼの出来て宜しかったですね

あと、学の妄想の中の泣いてるめぐみが凄く可愛かった・・・!














◆古見さんは、コミュ症です。

古見さん、よく言った。
メリット云々で付き合う関係性なんて正直しょうもないと思う
あの時の古見さんは正直少年誌の主人公っぽくて格好良かったですね
その分オチはやけに物悲しくコミカルなものに仕上がってましたが・・・
続きはかなり気になりますね(笑



◆ふれるときこえる

泉澤くんに構って欲しい?風の結川さん可愛いな
さとりと三角関係になる、、、って展開とかあるんだろうか
ただ、正直どっちに目があるかはいまいちよく分からないですね
さとりルートも結川さんルートも両方ある気は、する。

それにしても結川さんの服、まるでデートみたいに気合いが入っててキュンとした(笑



◆天使とアクト!!

これは随分分かりやすくて良かった
明らかに鳥羽の方が生々しい、、、というか
飾り気のない「素」っぽい演技なんですよね
アクトのは浮足だってるというか、
実際にアクトがそういう風に振舞うか・・・というと違うと思う
正に「想像」でしかない、って理論はかなり納得出来て秀逸だったかと
この漫画のこういういちいち納得させられるテイスト、相当好きですよ。

でも、アクトにきゅんきゅんしてる天央ちゃんは可愛かった(笑
そりゃ実際に評価されるのも生っぽい演技ですからねえ。










「天野めぐみ」の単行本3巻は来月18日!!
今から楽しみです♪



ゆらぎ荘の幽奈さん 番外編「おねだりがすぎるこゆずちゃん」 感想(ジャンプGIGA 2016 Vol.1)

2016-07-26 | ゆらぎ荘の幽奈さん
                                    
                                 これはこれで・・・(オイ)。











いや~、ぶっちゃけ最近日常生活で(場の空気を保つ為の)作り笑顔以外の笑顔がまったくなくなってたんですけど
今日、この番外編を読んでたら自然とニヤニヤしちゃってる自分が居た事に気付きました
それはそれで(寂しい人だな、、、)って感じで申し訳ないんですけど笑
でも、それが事実だから仕方ないんですよね。

テーマは「男の落とし方」
そりゃそんなもん、ねえ?いくらでもあるじゃん。って思いつつ、
こゆずに翻弄されちゃうウブ過ぎる千紗希さんと幽奈さんが可愛かったですね
こゆず自身も相当可愛かったんですが。。

まず、ノリノリでなかったのが「いかにも」で良かったですね
二人とも男をあまり知らないので、凄く初心者っぽいムードが出てるのが非常に思春期の女の子らしくてよかったと思う
そして、大人になった(変化した)こゆずちゃんはこりゃまた物凄く可愛くて官能的な仕上がりになってるので
そちらは是非実際に購入して確認してもらいたい、と思います
大人こゆずは純粋にレアリティがあって良かったですし、
凄くセクシーで目の保養にもなりましたね(笑
大人こゆずのエピソードなんかも是非読んでみたい気持ちになりました。こゆずもヒロイン行けそうじゃん?っていう。


そこからは「オトコのコ」的に堪らん千紗希さんと幽奈さんのコスプレ合戦でした
幽奈さんは、こんな美少女に応援されたらそりゃ頑張っちゃうよねえ・・・!ってクオリティでしたし
千紗希さんに至っては、よし、一戦交えましょうか!ってテンションになってしまうレベルでした
また衣装が限りなく男の子向けでその辺もまた“分かってる”サービス精神の巧さが光ってましたね
ある意味妄想の中の幽奈さんや千紗希さんと会える感じ、、、というか
ある種の疑似恋愛的なエッセンスを感じさせる番外編で
その辺がまた、、、
ど真ん中にストレートバンバン放ってる印象でとてもよろしかったです

そう、読者のツボを理解して描いてる感じ、
本当に堪らない気持ちにさせるその演出力が素晴らしい・・・んだと感じました
千紗希さんとのいけないアバンチュール感なんかはホントにドキドキさせられる効能がありましたし、
ミウラタダヒロという方は純粋に「男の子向け」のラブコメを描くのに長けてるんだなあ、と感じましたね
「みんな」、じゃないですよ、あくまで「男の子向け」、なんです。
そこがまた少年誌に於いては王道の正しさを感じますね


こういう増刊に描き下ろす番外編って毒にも薬にもならないようなものが多い印象ですけど、
今作は8ページ、オールカラー、そしてコンセプチュアルな内容、、、と
非常に凝った仕上がりになっている力作だと感じられました
単行本に収録されるかは正直未知数なので、
ファンなら購入をおススメします
特に千紗希派・幽奈さん派・こゆず派あたりは
次は狭霧や夜々ちゃん、仲居さんあたりもお願いしますね(おねだり)

そして、見開きはベタながらも思わずニヤけてしまう仕上がりで(笑
こちらは大オチになっているので是非直接読んでドキドキしてもらいたいと思う
ああいう、、、いかにも初夜を思わせる演出もまたイイですよね
しかも、2人とも、って(笑
ごちそうさまでした。


最後に紅潮して恥ずかしがってる二人もまた良かったですね
幽奈さんがそそのかされて本気になりつつあるラストも良かったけど(笑
「意味不明だよ!」って千紗希さんのツッコミも面白かったし、コメディ的にも冴えてたかと
ミウラセンセは忙しい中お疲れ様でした。今週のゆらぎ荘の感想も書いてるのでそちらも是非よろしくお願いします
後はアンケでこの番外編に全力で票を入れるだけ、です。全力でっ!


しかし8ページでこれだけバンバン感想が出て来るなんて、改めて凄い漫画だわ(笑
益々支持したくなりました。また、性格も可愛いですからね。内面的にね。









よーし、注文しちゃうぞー!!(超真顔)
注文・・・させて下さい・・・(血涙)





ゆらぎ荘の幽奈さん 第24話「臨海学校とコガラシくん」 感想(週刊少年ジャンプ2016年34号)

2016-07-25 | ゆらぎ荘の幽奈さん
                                 
                              某仙道並みの安定感だ(笑)。













なんか最近は、正直色々と行き詰ってて、
私生活に於いて好転の要素がまるで見つからないまま慣性だけで生きてる様な日常で
物凄い量の虚無感が吹き出して来てて(嫌な意味で)堪らないんですが、
そんな決して良くはない日常を照らしてくれるのがこういった娯楽・・・だったりします
その意味じゃ、ある種の命綱と言ってもいいのかもしれませんね。本当にふとした瞬間に消えたくなったりするので。


今週は臨海学校のお話でした
美少女達と、共に海でエンジョイ・・・
う~ん羨ましい(血涙)
また、扉絵で学校関係者以外のヒロインズの水着姿を見せてくれてるのも実にイイですね
他ヒロインファン想いな配慮、というか、、、こういったトコロもまたミウラセンセらしい誠実さが出ていて好きだなあ、って思います
特に個人的には夜々ちゃん派なので、その意味でも夜々がトップに来てて凄く嬉しかったです
久々にまた夜々ちゃん回があるといいなあ。。(おねだり)




渚のビーナス状態。



本当はみんなの視線を集めてるだけなのに、
似合って無いのでは・・・と思ってしまう狭霧は可愛いなあ
海回なのでルックス的な意味合いで注目されそうなんですが
そういう精神的な、内面的な、控えめな可愛さ、、、も表現出来るあたり
やはりミウラセンセはラブコメの実力があるのだと思います
まあ実際に見ちゃうだろうし

千紗希さんは花柄でしたね
これまた凄くガーリーなファッションでこれはこれでとてもイイ感じ
もし狭霧がこういうの着たら、すごい反応しそうだなあ。。とか思いつつ(笑
とっても女の子女の子している千紗希さんが凄く素敵だったのでした

でも、別にコガラシ爆発しろ、なんて気持ちもなく
これまでの彼の功績を考えると当然の手柄(?)でもあるんですよね
それがまたいいな、というか
ゆらぎ荘の確かな個性の一つなんじゃないか、と思います
要するに、「女の子に囲まれるだけの事はちゃんとやってる」って感じるんです
そこは有り体なラッキー系のラブコメとは一線を画しているかと思います(ラッキー系はそれはそれで好み、という前提で)。




こりゃいいネ!(満面の笑み)



その後は、まったく予想通り過ぎてニヤニヤが止まらないエロ妖怪のオン・ステージでした
兵頭くんに見られたくない・・・という事はコガラシならいいんですかね?(笑
まあ恐らくパニくってた時の行動なんで、、、とは思いつつ
何気に「だからこそ」本懐が出てる気もしなくはない。
逆に言えばコガラシを信用しているからこその行動なのかもしれないが。

物凄く、ベタ過ぎて、むしろコミカルにも思えるような展開がニヤニヤクスクスを誘発させる効能があって
「女の水着を剥ぎ取るらしいんや」のトコロは思わず吹き出してしまいましたね
やっぱそれかよ、的な笑
珍しく兵頭の存在がコメディ的に作用してたのも見逃せない
これまでは「ただ居るだけ」のキャラでしかなかったですからね
別に、それでも全然本編には影響はないっちゃあなかったんですが
作用するなら作用するでなんかイイね。と思うのもまた事実
なんだかんだガン見してるゲス系キャラ、というのはあまりいなかったので、コガラシの対比的にも良かったんじゃないかと

全部脱がされたヒロインズ、
痴態をそのままに晒す姿は・・・その・・・とても良かったです(超笑顔)
っていうか、むしろ今回のこれこそアウトになりそうなんですが、これはOKなんですかね?笑
しかも今週5番手だし、、、って事でジャンプ的にも「攻め」てるワンシーンだったですよ
でも、昔から色々ヤンチャして来たジャンプが良い子の雑誌になっちゃうのはとても遺憾ですので
むしろこれくらいがちょうどいいのだと思います(個人的判断)
紅潮フェイスの千紗希さんも堪らんクオリティでしたが、
何気に悔しそうな表情を浮かべてる友人の芹ちゃんもポイント高いです
いじめたくなる、っていうか。。
これが「幸せ」ってヤツなんですかね、ってしみじみと感じてます(アホ)

でも、こういうのでさっきまで暗い表情で仏頂面だった自分が笑顔になれている現実もあります
それを考えると「可愛い女の子」と「官能」の組み合わせは人を救う力があるな。と本気で思ってます
そういうニヤニヤクスクスで気持ちが楽になったりするわけで。。
そういうものこそ舐められちゃいけないな。と感じますね
まあ先週今週と位置は良いので、
これからも感想とアンケとプラスアルファで応援していきますよ
また光の位置が絶妙だなあ、とか
千紗希さんにこういう表情させたいなあ、とか
イロイロと感じる部分の多いセクシーカットでありました(満面の笑み)
今週も素晴らしくえっちで可愛くて、ドキドキ出来る仕上がりで最高だったかと思います
次週の引きも予想が付かなくて気になるので次号のゆらぎ荘もまた楽しみです


しかし、女の子とエロとで見逃されがちですけど、
この漫画コガラシくんも相当格好良いですよね
まるでヒーロー漫画の主人公のような安定感と強さがあって
“みんなの期待通り”コガラシが化け物を退治した瞬間のカタルシスが意外と高かったですね
自分は一切見ずに、女の子の嫌がる事をせずに、倒した後の事を配慮しつつ、きっちり仕事を果たす・・・
ここまで過不足なく描かれてるラブコメの主人公も貴重だなあ、と今週もまた思ってしまいました
やっぱ、男から見てもコガラシかっこういいもん(笑
そんなコガラシのキャラも改めて立ちつつあって、その意味合いでも良好だったと思います
ここまで主人公が好かれてるジャンプラブコメも珍しいので、今後も是非キープして健闘して欲しいですね。面白かったです、イロイロと!















一緒に海に行きましょう・・・な?(←
夜々ちゃんの健康的なカラダ、、、好きぃ
この子が本格的に目覚めたら相当キそうで今から楽しみです。


もうすぐ2巻も出ますね。8月4日。
コガラシの漫画だな~。と思った ゆらぎ荘の幽奈さん 1巻/ミウラタダヒロ

あとジャンプGIGAの感想は今週中に書くので、よろしければ。



永遠に辿り着けないような感覚 paionia「ステージ」

2016-07-24 | お気に入りの楽曲








やっと近くで見れた夢の世界は
よく見たらもっと遠い夢の世界










普通に考えて・・・
本当はみんなが当たり前のように持っているものを自分も持ちたかった
「ああ、ようやくこれで“普通”になれるんだ」って思った
だけど、そんな夢は叶わなかった
辿り着いたと思ったら、
まだまだ遠い、、、遠すぎる距離感だけが身を包んで
どこまでも離れたまんまの感覚を抱きながら結局孤独に泣き濡れて眠るだけ
そんな無力感を純粋に表現してくれている曲・・・がこの「ステージ」だと思います。



幸せなふりして埋めようとして


また、この歌詞が秀逸ですよね
自分の幸せに気付く、、、それも大事なことですし
それこそ気付こうと思えばいくらでも気付けるもんだとは思うけど
そうやっていくら誤魔化して、目の前にある寂しさに目を瞑っても
結局は何にもならないんですよね。
そんな気分に頼った所で、
一体なにが救われるんだろう
ただ、「足りない」現状に目を背けてるだけでしょ、とも思う
本当は心の通わない会話ばかりして
上辺だけの付き合いばっかしてるくせに
それが本当の意味で「幸せ」かって言うと正直疑問が残る
幸せな振りなら、恵まれてる振りなら誰でも何時でも出来るけど
そんな誤魔化しのような気分に頼ったところで、自分の本懐が全然果たされてない~という事実からは決して逃れられない
自分の本音からは逃れられないんですよ。「生きてるだけで幸せ」と誰もが疑いなく思えるのなら、この世に自殺者なんて出ないんです。



「これでようやく満たされると思った」
「何かになれる気がした」
でも、それは全部嘘だった
全部幻だった
届かなかった。
近づいたと思ったら、
益々遠くなって
永遠にも思える距離感を抱きながら生きていく
そんな現実の辛さと孤独と地獄をしんしんと、そして強く歌い上げているこの曲は
今の自分には響き過ぎるくらいに響いてしまう楽曲です
高橋勇成のボーカルもまた印象的で
力強くも、
震えるような繊細さも感じられる不安定で魅力的な声もまた聴きどころな一曲に仕上がっています
本当に震えながら歌ってるような、悔しさがダイレクトに説得力をもって伝わって来るこの曲に於けるボーカリゼイションは
paioniaの凄味が凝縮されている非常に象徴的なものに仕上がっていてその意味合いでも入口に相応しい楽曲なのではないでしょうか
今日は「ステージ」の気分だったので「ステージ」を選びましたが、
「素直」って曲も相当クる(孤男的に)楽曲になってるので機会があったらそちらも是非聴いてもらいたい

paioniaは知名度こそ正直低いですが、
そんな知名度の低さの割に合わない沁みるような曲をいっぱい歌っているバンドだと思います
現時点でライブは観れてませんが、その内是非生歌も聴いてみたいところです











これは悲しい事実なんですが、
本人の頑張り云々とは裏腹に、
運とかそういう、、、その他の要素で何もかもが決まってしまう
命運が別れてしまう、それが人生だったりするんです
自分にもチャンスが巡って来て満たされると思った
だけど、そこにもまた運の無さと(自らの)センスの無さが上手く絡んで幸せが不意になったりする
そんな人生を歩んでいる悲しい人なら、きっと最大限に感情移入出来る楽曲だと思います。

また、超スロウかつ7分というどっしりと聴ける音像が堪らなく大好きです。
もっと長い曲だらけのアルバムがあっても良いと思ってます。




吉村拓也「リザーブランド」、山田シロ彦「彼女のホントウ。」中心ヤングジャンプ2016年34号の感想

2016-07-21 | ヤングジャンプ感想












リザーブランド/吉村拓也



これは凄く面白かった
「神様のハナリ」以来久々の読切なんですが
ガラッと方向性を変えてダークファンタジー漫画です
何が面白かったか、と言えば残虐非道、冷酷の限りを尽くされている
青年誌らしい残酷さとダークさが兎角素晴らしかった
始まりがね、主人公がいかにも勇ましくて偉大な英雄風に持ち上げられてただけに、
ただのコピー用人間、商品でしかない現実、奥さんの数度に渡る中絶、そして殺害・・・
加えて、自分の信じて来た国がろくでもない極悪国家でしかなかった、、、という凄まじい展開の数々が兎角刺激的で。
主人公は大分可哀想だったんだけど、その分ダークファンタジー的なカタルシスは十二分にあって
これ連載にしたらトップクラスに人気が出そうなくらい面白いなあ。。って個人的には感じました

また、複線の使い方も秀逸なんですよね
「憎しみの象徴」、そりゃそうなるわ!っていうオチに加えて
死ぬ間際の炎、というフレーズ、主人公が殺さずを貫いて来た前提があったからこそ
最後に思い切り首を撥ね飛ばして「死ね」と殺害するカタルシスと冷徹さ・・・等々
前半の色々な点の数々が最後に美しく線になって行く相様は見事としか言いようがなかったです

正義のヒーロー、だったはずなのに
自分がそんな戦争の、憎しみの象徴及び殺戮兵器だった、という現実
自国を信じ戦って来たなれの果てがむしろ極悪だったのは自国、という真実
罪なき相手国の兵士を傷付けて来たという仕様のない罪悪に
愛する奥さんがただの代替えでしかなかった、という残酷
そして、既に代替えされてポイされているという宣告。
何もかもが辛く、
だからこそ募る憤りや憎しみの気持ちに最大限に感情移入出来る。。という
ハナリとは真逆の“冷酷”に振り切った作劇が物凄くギャップ的にも単純に刺激性的にも面白かった
そんなこれぞ青年誌!と呼べるようなダークファンタジーに仕上がっていたと思います。

思い返せば、ハナリの前身であった「海河童」も超面白かったし、
吉村さんの読切はいつも面白いなあ。。って今回で思いました
ハナリは読切から方向転換していた部分も大きかったので、
これが連載になるとしたならば、
変に方向転換などせずこのまま、冷酷で過剰なまでのダークさを保ったまま来て欲しいですね
通常三度目のチャンスは貰いにくいものなんですが、このクオリティなら大丈夫なんじゃないかと思う。
アンケは当然入れますよ。



シンマンGP Season2 エントリー作品② 彼女のホントウ。/山田シロ彦



うわっ、こういうの物凄く好みだわ(笑
思春期感というか、素直になれない少年少女感というか・・・笑
正直ああいう素朴で、でも確かな美少女に手玉に取られてみてえ、って思ってしまった位に
感情移入してしまいましたし、新人とは思えぬ安定感と完成度があったんじゃないか、と思いました

また、いかにも純朴なテイストが漂っている作画が素晴らしいですね
味があって、優しさがあって、読みやすくて、人を選ばない良さのある絵柄だなあ、と。
扉絵の時点から惹かれてたんですが、思っていた以上に甘酸っぱく、思春期感が満載だったので
読みながら「もうっ!もうっ!」って悶えてしまった類の読切でしたね
読切として完成されている作品だと思ったので、
連載で読みたい!的な感情はそこまで強くない(これはこれで美しくまとまってる)ので、
票は・・・いや、ここまでニヤニヤとドキドキを味わってクスクスも出来た位なんで
読切向け/連載向け関わらず票を入れちゃいたいと思います
だって、好きなんだもん!って事で(笑
いや~、このレベルの新人が居て、しかも来週以降のシンマン作品も面白そうで、、、とヤンジャンの未来は明るいですね!
お世辞抜きで真剣にそう思ってしまいましたよ。逆に言えば新人らしい荒さがない、とも言えますけど
それはそれで即戦力として素晴らしいんじゃないかと。仮にGP獲れなくてもこの方は絶対連載まで辿り着けると思う。





またこの主人公である龍がいいですね~
いかにも思春期こじらせ系男子!って感じの雰囲気と言動が微笑ましく
ある意味彼がヒロインのようなものでした(?)
俺は思春期フェチっていうか、
本当に思春期が大好きなんですよ
思春期ものが大好きで仕方ないんです
だから、それを上手く形にしている、ってだけで大手を振って支持せざるを得ない、完敗なんですよね
ラブコメは女の子の可愛さばかりが注目されますけど、本当は男の子も可愛くて、微笑ましくあるべきなんですよ
そんな大切な事実をまじまじと感じましたし、伝えなきゃ!って気持ちにさせられました
また、シールが溜まって行くのも正直分かるしね(笑
男はバカだから・・・(遠い目)

簡単に騙されるし、
簡単に踊らされちゃいますからね
でも、レイちゃんだったらそれもアリかな~って思うし
単純に翻弄されちゃってる龍が可愛かったです笑
必死に抵抗している様も微笑ましい。
こういう距離感、
こういう関係性、
実にイイなあ・・・って思いながら読んでたんですが、
上京時の別れのシーンは相当胸キュンで痛みすら伴う感じでそれもまた良かったなあ。。
ああいう、青春の後悔的なニュアンス漂うシーンを仮に連載になったら、そこも表現してくれそうで
そういう意味でも期待したくなる一作なんですよね 

そして、「お届けもの」のオチでは「おいおい」って感じで思わず吹いてしまいましたし、
物凄く美しく“王道”を貫いていて正直ニヤニヤが止まりませんでした
龍くん、本当に可愛いなあ・・・って胸キュンしまくりましたね(笑
やっぱり、ラブコメは男の子も微笑ましくなくちゃ!
そんな事を改めて思わせてくれた傑作でした。現時点で暫定トップ、正直優勝も狙えるクオリティだと思いました。
ラストページの紅潮したレイちゃんも堪らなかったし、デフォルメ顔も可愛くて、全体的に秀逸な漫画だと思いました。推し。













◆かぐや様は告らせたい

思いっ切り下ネタじゃねーか!
かぐや様は天才なんだかアホなんだかよく分からないところが面白い、
そして素敵ですねえ。



◆結崎さんはなげる!

ダンベルを持ち上げる結崎さんもイイっすね・・・(笑顔)
それはそうとして読切版の下衆さが全く無くなってるのが気になる
正直ここまできれいにならなくても。。って気持ちもあります



◆もぐささんは食欲と闘う

つけ麺食べたくなってきた・・・(笑)
食欲すら誘う第二部にパワーアップしてますね
水戸さんの豪快な食べっぷりも素直で良かったです。
人間取り繕わず素の方がやっぱりイイものです。
外だと偽らなきゃ居場所さえないですからね。



◆リクドウ

王子・・・(笑)。
食事中に読むんじゃなかった。



◆元ヤン

ここまでコテコテの鹿児島人を敢えて描くセンスが凄い
全国放浪の旅に出たくなる仕上がりだ。
日常なんて碌な事ないし・・・(遠い目)
それを考えるとある意味青年誌読者の願望を叶えている漫画なのかもしれない。



◆君と100回目の恋

ズル、と一言でいえばそうなんですけど
他の人より優れてて当たり前、と言えばそうなんですけど
そこまで努力した事実はきっと他人と変わらない
そもそも努力したって必ず上手くなるとは限らない
事実センスのない所からスタートしましたからね
それを考えると、
他人とは同列に語れないとはいえ
物凄く尊い行為をしている人なのかもしれません
その心意気は認めてあげたいな、と。ラブコメ全開の雰囲気も良かった。



◆潔癖男子!青山くん

「勝てない」事と「手を抜かれる」事
どっちが腹が立つかって言われたら間違いなく後者
同情と見くびりの上で成り立った勝利は疑いの余地が残らないレベルで無価値だと思います
だからこそ、嬉しかった、対等に扱ってくれるからこそ、嬉しかった・・・
そんな財前妹の気持ちに素直に感情移入出来て良かったですね
本当は出来る子なのに、偏見で判断されるのは可哀想。
でも案外そんな想いがパワーに変わっていくんじゃないかな、とも思いました。にしても幼女描くのも上手い

い、いや、一応中学生でした。一応。













次号は、「ボクガール」の杉戸アキラさんが読切で復活だー!!
頼もしいぜヤンジャン!!!!
更に、「ねじまきカギュー」の中山敦支さんの新連載(0話)、シンマンGPはまたしても淡い恋物語らしく
こりゃ来週も絶対に楽しいに決まってる!って事で早くも来週号が待ち切れません。
特に、次号予告から最初に見て杉戸さんの絵と名前があった時には
もうそれだけでニヤニヤが止まりませんでしたからね(笑
来週も全力で感想書くのでよろしくお願いします!


そして、先日「ボクガール」の11巻が出ました
最終巻です
ボクガの感想をいつも読んで下さってた方、勿論そうじゃない方も、感想を書いたのでお時間がありましたら是非・・・!と思います。
君が選ぶ道 ボクガール 11巻(最終巻)/杉戸アキラ 




天野めぐみはスキだらけ! 第35話「危ないから・・・」 感想ほか(週刊少年サンデー2016年34号)

2016-07-20 | 天野めぐみ&古見さん
                                    
                                家族になりました・・・(笑)。










恋のライバルから一気に「娘」へと変わる・・・
いや、確かに年齢的には(?)違和感はないんですが
絵面的にも違和感があんまりないのがちょっと驚いたというか何というか
年相応のルックスなんだよなあ。。って個人的に深く思いました
最近は正直年相応って言葉がバカバカしくなるくらい外見と年齢の乖離が進んでるので、
特に学に関しては遠目から視るとスラッとしてて頭も良くて確かにちょっと格好良いな、と(笑

それにしてもアキちゃんはどんどんめぐみに惹かれていってますよね
一緒に協力したり、遊びまわったり、楽しさを分かち合ったり
ライバルってよりは友達的な方向性になって来た気がします
相変わらず胸への嫉妬は凄いんですが笑
それでも、そんな胸自体に惹かれてるトコロが正に娘的だったりもするんですかね
なんか、もっとめぐみに夢中になっちゃったアキちゃんも見たいなあ、って何となく思えた、そういうお話でした。



このコマも好き。


そんな二人を観て、安心している学も良かった
良かったというか、これまた父性あるな。。っていうか笑
めぐみが母親的で、学が父親的な、そういう方向性を目指した話数にも思えて
そういう意味合いでも中々ユニークで面白い回に仕上がってるんじゃないか、と感じました
そして、これもまた一つの「結実」でもあります
自分はアキちゃん初登場回を未だに風呂場で読み返すほど気に入ってるんですが、
あそこから考えると、犬猿でトラブルを巻き起こしていった二人が、今は一緒にソフトクリームを食べるほどに仲良くなった、変に犬猿ムードを出さなくなった。。
と、考えるとそれもまた過程を経ての一種の結実なんだと思います
最後には先述の通りめぐみの胸のトリコにもなっちゃいましたし、
これからのアキちゃんのエピソードが益々楽しみになる様な35話だったかな、って
アキちゃんが「めぐみの前で」見せる笑顔の数々は最初が最初だったからこそ胸に来るものがあるな。。と。
学に対しては最初からマックスのデレモードだったんで、めぐみに徐々にデレて最終的に大好きになった姿とか見たらそれまた感慨深くなりそうだなあ・・・
とも思いました。
何にせよ、夫婦認定貰えて良かったです!(ぇ
直接言えば良かったのに




おっぱい!


先述、年齢的にも違和感は~って書きましたけど、
だとしたら相当早く産んだ事になりますよね
一度書いておいてなんですが、
それはそれでめぐみと学がマセてる感じになるな~、と笑
マセってるってレベルじゃないですが。。

でも、アキちゃんを総合公園に連れて来て
一緒に遊んであげたり世話観てあげたりしてんのは
正に夫婦的なんだよなあ。。って序盤から感じました
まあ、アキちゃんの母親が実際は連れて来てるんですけど・・・
将来こんな風になるのかな~、ってビジョンで観ると
余計に楽しめるお話だと思います
アキちゃんは貧乳キャラ、、、って書こうとしたんですが、
あの年代だと貧乳も何も無い、あれで当たり前なんですよね(笑
それでも、アキちゃんの貧乳ネタは鉄板的に面白かったです
めぐみの差し金だけど、ガクが来てくれて良かったね。。と思いつつ、
ガクが学のメタファーだとするとアキちゃんとは結局結ばれないんでしょうかね
まあ、お話的にも年齢的にもそれはないでしょうが・・・
美川さんもそうですが、
アキちゃんを恋愛的にどういう扱いにするのかも気になりますね
少女の失恋的な?
その前に、娘ポジションにするんでしょうか
一応ライバルキャラとして出てるので、その辺も描いて欲しいなあ、いつか。って思う今日この頃です




しかし学は、ガキどもから視線を守る為とは言え
眼前でキャロットの隙間のパンツ見放題とは、、、、、
むしろお前が問題だろ!っていう(笑
パニくってたんだろうなあ。。と思いつつ、
最初に学を転ばした子供っぽい作戦だとか、
アスレチックで遊び放題だとか童心を彷彿とさせるお話でもありました
その上でアキちゃんの久々の嫉妬も見れて個人的に満足でしたね笑
学とめぐみの疑似夫婦っぷりと、
めぐみとアキちゃんの一つの結実が拝めた良回に仕上がっていました

サービスも勿論あったんですけど、それよりももっと・・・ほのぼのするような良さの方が大きかったかなあ。って個人的には感じましたね
でも絶対、将来結婚したらあんな風になるよなあ。。って思いますよ(笑)。うん。













◆天使とアクト!!

巻頭カラー。
水着回、、、観たかったなあ・・・(血涙)。
説明すると巻頭カラーのイラストだけ水着のカットだったんです
いつかなりちゃんにドキッとするアクトも見てみたいわい。。って思いつつ、
本編は本編で何がダメなのかがよく分からないので気になりますね
「作り込みすぎ」って事なんでしょうか・・・?



◆古見さんは、コミュ症です。

この新キャラ面白いな(笑
主人公ポジションの二人は動かしづらそうなので
こういうクレイジーな思考のキャラの視点で描く方がイキイキしてるし実際に面白いんですよね
山井恋さん、色々とこじらせちゃってる考え過ぎなキャラでかなり自分のツボにハマりました
次週も多分彼女との話っぽいんで楽しみです。



◆柊様は自分を探している。

どうやってリベンジするのか、と思ったら
柊さんと良い雰囲気になる→動揺して凡ミス、って流れが
凄く王道っぽくて良かったです
最後にゲス野郎扱いされて立場が変わるところは思わず声に出して笑ってしまった
今のところ学園コメディだと思いますが要所要所でラブコメっぽくなるのがイイですね



◆だがしかし

気持ち分かるわ
幼少の頃の施設なんてかなりの度合いで変わってますしね
変わらないものなんてない、だからこそ、今が大切なんでしょうね
なんだか趣の強いお話で個人的には凄く良かった、かなと。



◆ふれるときこえる

最近掲載順すごく悪い上に、お話も急展開っぽくて
これ近々終わるんですかね
ちょっと寂しいですが、
ややこしさの代償なんでしょうか
でも話自体はいつも面白いとは思ってるんですけど
なんとなく泉澤とさとりがくっつきそうな予感もする。













次号、またまた「あおざくら」が巻頭、
でも、これだけ巻頭飾ってるのに表紙はグラビアなのね
プッシュするんなら表紙まで与えちゃった方が良いんじゃない?とは思いつつ、
個人的に新連載陣の中では一番好みなのでそれはそれで嬉しかったりする
今週は、珍しく紅潮している近藤が良かったですね

でも、古見さんと魔王城もなんだかんだで好き、というか読みやすいですよね。




君が選ぶ道 ボクガール 11巻(最終巻)/杉戸アキラ

2016-07-19 | 単行本感想









遂に最終巻が出ました。










本当に・・・
本当に瑞樹っていう主人公にはここ数年ずっと夢中になり続けて来たので
これで終わってしまうのが本当に寂しいですね
でも、葛藤の期間も
三角関係の長引かせ時も
ここらで幕引きなのは或る意味ベストなんじゃないかな。とも思います
これ以上悩み続けてたら瑞樹が流石に優柔不断過ぎますし、
逆に10巻分悩み続けて来たからこそ最後の涙にも説得力があったのだと感じてます
ここまで悩んで苦しみ抜いて来たんだから、伊達や酔狂ではない想いがあるのだから、
もう彼自身の本音に素直に生きる事も許されるんじゃないか・・・って思える
そんなキャラの悩み苦しむ気持ちを許す様な優しさ、慈しみも感じられるような最終巻に仕上がっていて
個人的には何一つ後腐れも蛇足巻もない盤石のハッピーエンドに相成っているんじゃないか、、、って素直に感じましたね。

この11巻は、兎角キャラが「選ぶ」巻だったと思います
藤原さんは猛への想いを完全には割り切れないまま引き摺っていて
猛は自分の気持ちを誤魔化し続けてここまで来た感があった
瑞樹は言わずもがな男も女も選べずにここまで来た。
だけど、みんな「選んだ」
藤原さんは振り切れなかった想いへの決別を
猛は、最高のタイミングで男らしい決断を
瑞樹は、それまでの三角関係を収束させる最高の選択を、、、したんですよね

そして、それはみんなの“成長”を描く事とイコールにも成っていました
藤原さんは、グジグジと過去の恋を引き摺らない、強くてイイ女になってましたし
猛は常識との狭間で悩み続けた分、そんな全ての葛藤を引きうけてそれでも、って言える強い男になった
瑞樹は、ようやく積年の想いを、目を背けて来た自身の本音を受け入れ、自分に素直になる事が出来た、、、と
誰もが誰もそれまでの燻っていた感情にケリをつけて一歩前に進む事が出来ているエンディングだからこそ
今こうやって素直に大手を振って「素晴らしい。」って類の感想を書けているのだと思います
ちゃんと三角関係にケリを付けて、他のサブキャラ達のその後も描いて、ロキちゃんと瑞樹の優しい別れも済まして。。と
個人的には、という注釈を付けた上で物凄くきれいにまとまっている漫画に仕上がったんじゃないか、って思いました
山田と大川さんがなんだかんだくっ付いてるのも、それはそれで収まるべきところに収まってる感じでとてもイイですね(笑
瑞樹が女の子女の子しててめちゃくちゃ可愛かったり、お姉さまになったり、
時にイケメンになったり、男の娘になったり(笑)、男の時に男に告られたり、、、と
色々と面白いトピックスが多々あって読者を飽きさせない作品でしたが
最後の最後は「みんながみんな素直になる」という
これ以上ないくらい潔い、引き延ばしでも短期でもない最高の塩梅で終わった作品だった。。といちファンとして思いますし
そしてそういう作品に仕上げた杉戸アキラさんの手さばきを誇りに思います。素敵な作品を、本当にありがとうございました。約3年間、お疲れ様でした!!



個人的な話になるんですけど、
「ボクガール」は自分に自信を植え付けてくれた作品でした
前のブログで自分の推している漫画がことごとく(人気的な意味合いで)上手く行かない中で
新ブログになってから始めに(ブログの軸として)「次の各話感想はこれだ!」と選んだのがボクガールでした
元々1巻から感想を書いていたのと(皆勤!!)
当時(連載中の漫画の中で)一番好きな漫画がボクガだったんで
満を持して、という形で感想を書き始めたんですけど、
まさかそこから約2年感想を書き続けられるとは思って無かったですし、
センターカラーでエンディングを迎えられるとも思って無かったです
メディアミックスもあり、
連載回数も100話を越えてしまって
更に、終わり際も美しく・・・と
何もかもが上手く行った印象で
一つの漫画の感想を意気揚々と(年数を越えて)書き続ける、という楽しさを初めてといっていいくらい、純に教えてくれたのがこの「ボクガール」でした
ここで得た自信が、応援が少しでも力になれたかな?って感覚があったからこそ
きっと今各話感想を書いている作品へ向かうパワーと躊躇の無さが得られたのだと思います
なんせ各話感想を書いている作品が10巻を越える、っていう経験自体なかったですから
凄く良い流れと運気を持って来てくれた作品であり、
ヤンジャンを毎週購読するようになったきっかけになってくれた作品でもある
そして、何より毎週瑞樹や藤原さんやロキちゃんにニヤニヤするのがこれ以上なく楽しすぎた(笑
正に自分の感想人生に於いて一つのターニングポイントになってくれた重要な作品である事は間違いないです
そんな「初めて」を沢山くれた杉戸アキラさんの次回作に期待しないわけがないので
また、良い頃合いに読切なり次回作の連載が届くようにと祈っています!

最終話付近の見開きの連発は、
ここまで読んで来た読者ならニヤニヤする事間違いなし!!
ってクオリティに仕上がってると思うので(笑
もう、何も考えず
シンプルにイイ女になった藤原さんと、イイ男になった猛と、主人公らしい答えを出した瑞樹の相様、誰よりも可愛くなった姿を楽しんで欲しいですね
キャラの心情にも丁寧に寄り添った内容に仕上がってるので、きっと誰もが納得出来るエンディング、、、だと思います
兎角、素晴らしくきれいに、それでいて「らしく」まとまった最高の最終巻であり
一つの性転換ラブコメの傑作として、もっと言えばいちラブコメとして傑作に仕上がったな、と感じました
瑞樹が選ぶ道を、猛が出す答えを、藤原さんが告げる想いを―――――
是非、味わってもらえれば。といちファンとして願ってます
改めて、ありがとうございました。














ところで、オマケ漫画が8ページも描き下ろされてるんですが、
これがまた瑞樹がお手製の弁当を猛に作って来る。。という堪らん内容になっているので
単行本ならではのスピード感、ドラマティック感の2割増しの感覚も含めて
是非雑誌で読んでた方も単行本もチェックして欲しいな。って思います
また、この時の瑞樹がめちゃくちゃ可愛くて・・・!
益々ガーリーな仕上がりになっているので
本誌で読んでた方もきっと新鮮な楽しみもある最終巻になっているんじゃないかな、って思いますね
固唾を呑んで見守る瑞樹もカワイイし、色々な意味で役得なオマケ漫画になってます

個人的には、既に雑誌で最後まで読んでいたので
久々に「最新の可愛すぎる瑞樹」に触れる事が出来て凄く嬉しかったです・・・!
杉戸センセには最後の最後まで感謝、ですね。大好きな漫画です。心から。