単行本の感想、
雑誌でチマチマ書くようになってから、
ぶっちゃけ勘を忘れてどんどん書けなくなって来てます
特に一度各話感想やってるやつって手癖で書けばなんとかなるけど、
正直どんなに頑張っても焼き直しの延長にしかならない気がするので・・・
でも、
なんだかんだ「単行本を買いました。」と堂々と記すのも重要じゃないですか(笑
だから今月から色々試行錯誤しながらやっていきたい、と思います
取り敢えずリアルタイムで購入したけど感想は手付かずだった「ポチごっこ。」の好きなセリフをまとめてみました。
5位:「ムカついていいんだ」
友寄くんのセリフですが、
子供の頃ならまだしも、
大人になると波風を立てない事とか、
我慢して飲み込む事を(半ば強制的に)強いられるじゃないですか
で、それを「大人らしさ」という言葉で形容しますけど、
でも理不尽なことだったり、
納得出来ないことに対して「ムカつく」って思ったり口に出すのって本当は健全なことなんですよね
逆に“それ”に対してバカ正直に押し黙る事こそ幼稚な行為なのでは?とか思うんです
この「ムカついていいんだ」というセリフは初めて読んだ時から好きなセリフでした。
4位:「家事のどこがみっともないんだよ 立派なことだろうが」
正直、
こういうセリフを真顔で描ける漫画家ってアッチあいさんの他に何人いるんだろ?と思ったセリフ
それは批判とかではなく、純粋な疑問なんですけど、一般的に「家事手伝い」という、
そういう人らは当たり前のようにバカにされてるのが現状ですけど、
紗智さんは真っ向からポチの努力を評価している・・・
ある種ポチという存在を認めてくれた記念碑的なセリフでもありました
社会通念にストレートに相反する展開を書きまくるこの漫画の良さが強く伝わって来るシーンでもあります
男性だから、女性だから、ではなく、「その人だから」という適性を優先させてる感じもしますね。
3位:「決意だけ立派で結局何も行動できない あいつはそういう人間だから」
これは友寄くんの兄貴・・・いわゆる敵側のセリフではあるんですが、
かなり読んでて刺さるものがある、、、というか、本音を言えばそういう人間ばっかしだと思います(苦笑)
そういう人間の中には当然自分も含まれてますけど、口では何とでも言えたり頑張ってるふりは出来ますが、
実際それで何かが叶ったの?行動にちゃんと移したの?って言われると、
結構閉口しがちというか。。
様々な「動かない理由」を用意して結局妥協と現状維持に逃げちゃうのもよくあるパターンなので。
反面教師・・・とはちょっと違うけど、結構ハッとさせられるセリフではある。
このセリフを読むと兄は兄で「ちゃんとした人間」なのかな~とも思う
それが他人と必ずしも調和する、とは限らなかったけど、このセリフは色々と凄いセリフだと感じます。
2位:「出たくないなら出なくていいよ」
このシーンは未だに鮮烈に印象に残ってます
要約すると、
「嫌なら逃げて良いよ。」っていう、
少年誌に於ける「諦めない!」気持ちとは真逆な価値観だと思うんです。
ただ、諦めないのもそれはそれで重要ですがこれはこれで重要にも感じられて。
時には、
きっぱりと諦めて、
自分のやりたいようにやるのも重要だな・・・と
結構人間ってバカだから変に義理立てたりしがみついちゃったりしますけど、
そうやって自分の心に嘘つき続ける状態が果たして健全なのか?っていうと絶対に違うと思うので。
極端な話、他人から嫌われても自分らしく生きる選択肢も時には必要ですから。
個人的にはかなり読んでて救われたシーンの一つでした。
1位:「自分の人生じゃん どう思われようが好きに生きれば?」
多分、
この漫画を読んでいて最も「救われた」シーンです
「救われた」という言葉をしょっちゅう使うと時には軽薄に映る危険性もあるかもしれない
でも、それって「そう思う人もいるかも。」という客観的な視点でしかなくて、
本当の自分の気持ちとは言ってしまえば全然関係のない事なんですよね。
だから、
「そう思う人もいるかもね。」という感想だけであって
自分がホントに救われた、と思ったんならそれでいいし、それが正解なんだよ。
だから、他人がどう思うかとか全然気にしなくていいんだよ。っていう、
分かりやすく書くとそういう話で、
そういう思想に個人的に本気で救われたと思えた作中ナンバーワンの名セリフだと思いました
何かを遠慮したり何かのイメージに縛られる事による損失を埋めてくれる誰かなんているわけがない。
だったら、(許される限りは)堂々と自分の好きなように生きなよ。という、
花さんの自然体のメッセージが本当に大好きでしたね。
今でも、です。
ちなみに、
おまけ漫画もアッチあいさん節全開で色々と面白いです・・・(笑
恐らくギブアップで終わってしまったっぽい(週刊連載についていけなかった)ですが、
それでも作者の持ち味が存分に出ている個性的な作品だと確かに感じる一作
世間体とか、イメージだとか、
そんなものよりも大事なものがある・・・という、
そういう事実を多少尖った表現で伝えてくれている漫画、
上記のセリフに多少なりともピンと来たなら是非、、、という所ですね。次の連載もめっちゃ期待してます・・・!