サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

立ち上がる勇気の為の。/ゾンビランドサガ 第12話(最終回)「グッドモーニングアゲイン SAGA 」

2018-12-27 | ゾンビランドサガ
                               
                                 ありがとう。












毎回上手く行ってりゃ別ですけど、
何度も失敗している場合、中々「はい、次!」という心境にはなりにくい
何故かと言えば以前失敗したり思うようにいかなかったりするとその「イメージ」が残像となって残ってしまう
その積み重ねで「どうせ報われない」「努力しても無駄」「自分は(あの人とは)違う」という決定打になってしまう
それはある種どうしようもない事
ある意味、さくらという存在は何度も転んでしまって起き上がれなくなってしまった俺やあなたのメタファーなんだと思う。



たえちゃん格好良かった。



でも、
本当は分かってる
「腐ったままじゃ意味ない」って事くらい
分かってる、だけど・・・
それまでの“経験”がどうしても邪魔をする
頑張っても報われなかった
祈っても救われなかった
足掻いてもどうにもならなかった・・・それは決して簡単にスルー出来るような現実じゃない
「そこ」から立ち上がるには、どうしてもエネルギーがいるし、それは一人で得られるようなものではなくて。







所詮、人は一人では生きられない
一人で頑張れる範囲にはきっと限界がある
だからこそ、「何か」を求めて他人に頼ったりする
それこそが、「みんな」・・・つまり、フランシュシュのメンバーであり、巽さんであり、観客やスタッフ・・・
そのすべての力でさくらがもう一度“勇気”を振り絞り立ち上がる、そういうテーマ性だったように感じました。

正直、愛ちゃんのセリフでは目頭が熱くなってしまいました
失敗を嫌がらない、怖がらない、持ってなくても構わない
それすら織り込み済みで一歩一歩進んで行く覚悟、、、のようなものを与えてくれましたね
あなたが持ってなくても、あなたの所為で失敗しても、わたしたちを作ってくれたのはあなただから、
それすら乗り越えて歩んで行く。。という単なる義理とは違う確かな意思を感じさせてくれました
絶対にこのメンバーで成功したい。。という強い意志!
何度転んでも、何度倒れても、「それでも」夢見て諦めない強さ・・・を教えてもらった気がします。







そう、
本当は何も持ってないようでも、
学生時代から応援し続けてくれている乾くん(巽さん)もいるし、
応援してくれるファンも、かけがえのない人物との出会いだってあった
何より、本当にさくらを心配して、共に踊ってくれる「仲間」が確かにいる。
さくらはそういう意味合いでは持ってないようで「持っている」子だったんですよね
それに気付けるかどうか、
その想いをパワーに変えられるかどうか・・・が重要だったんじゃないかな、と思います

さくらがもう一度立ち上がる、這い上がる、足掻いてみせる為に必要だったのは、
「上手く行くという保証」でも「確かな成功体験」でも何でもない
ただ、
上手く行くという見込みがなくても、
今まで一度たりとも「順調」を味わった経験がなくても、
“それでも”前を向いて周りに感謝して、ただがむしゃらに夢中になる「勇気」だったんですよね







落ち込んだ時、
諦めそうになった時、
11話のように実直に沈むのも「大事」だと思います
でも、
ほんのちょっとの勇気と、
誰かの言葉や気持ちをエネルギーに変換出来る心さえあれば、
人はいつだって立ち上がれる
何度心が死んでも、
腐り切って生きる屍と化しても、
「それでも」胸を張って今日を生きることが出来る
明日に向かって走る事が出来る・・・というのを最大限の説得力で以って証明してくれた正真正銘の傑作回でした
正直、何度も不運が重なっても、持ってなくても、ボロボロになっても立ち上がるみんなは美しかったし、
理屈では説明出来ない感動が確かにあって観ていて実直に泣きそうになってしまいました
やはりこれはさくら自身の物語だったんでしょうし、
同時に、フランシュシュ自身の物語でもあったんだと思う







何よりも、
このアニメは、
ゾンビランドサガという作品は、
YOUR SONGならぬ、YOUR ANIME、
つまり今に苦しんでもがきながらも懸命に生きている、
または懸命に生きたいと願っている「あなた自身の物語」でもあったんだと最終的には感じてしまいました
もう一度立ち上がる勇気を、根拠がなくても明日に向かって行ける本気を、ボロボロのままで夢見る心を・・・
観ている人に与えてくれる、そう信じたいと思わせてくれる純粋なパワーがあったアニメだったと思います
少なくとも、自分にとってはそういう影響がありましたし、本気で好きになれたアニメでした
先が見えなくても、自信なんて全然なくても、懸命に何かを掴みたくて足掻くように歌うさくらの姿に涙が出そうになった。


その気持ちが、その感情の揺れ動きが、そのままこのアニメに対する自分の真摯な回答だったのだと思います。
最終回まで観終えた今、観返している今なら、心から言えます。
自分はゾンビランドサガが大好きです。

さくらに救われたから、
さくらを救おうとするみんなも、
さくらに励まされたから、
さくらを励まそうとする乾くんも、
さくらが頑張って来たから「こそ」の結実だったのだと思う
だから、この結末は奇跡のようで、ある意味必然だったんだろう。とも感じました
さくらを観てたら、自分だってそういう「何か」を信じてみたい、
叶わなくても、届かなくても、もう一度立ち上がってみたい。。
そんな風に思わされてしまった、いつまでも心に残っていくであろう最終回でしたね。



















諦めなければ夢は叶う、なんて嘘っぱちだと思う
信じれば救われる、なんてのも嘘っぱちだと思う
「仕方ない」と判断して終わっても仕様がないと思う
だけど、
そこで立ち止まった「まま」ではそのまま腐っていくだけ、だとも思う。
フランシュシュのみんな・・・さくらが、サキが、愛ちゃんが、純子が、ゆうぎりが、リリィが、たえちゃんが、
ああいう瞬間に立ち会えたのはきっと最後まで夢見て諦めなかったから・・・だとも矛盾してるようですがそう思ったんです
それははた目から見れば格好悪いかもしれない、おかしかったりするのかもしれない、だけど、それすら認められたら、
その上で、しっかりと自分たちが得て来た「何か」に誇りを持てれば・・・人はいつだって笑顔を取り戻せる。
そんな事を教えてくれた作品でした。まだまだ謎は残ってるので、是非2期にも期待したいです。
ここまで読んでくれた方がいたら本当にありがとうございました。





報われない人。/ゾンビランドサガ 第11話「世界にひとつだけのSAGA 」

2018-12-18 | ゾンビランドサガ
                               
                               誠実に生きても。








認めたくはない事実ですが、
努力「だけ」でなんとかなる世界ならみんなこんなに悩んだりしないでしょう
どんなに頑張っても本人の努力や誠意とは別のところで成功/不成功の要因があるのが現実
自分が今現在望まない場所に立っているとして、その「すべて」が自分の所為です。って言い切れますか?
諦めないことも、頑張り続けることも、立ち止まらないことにもどうしても限界はある
さくらは、自分だけがこういう状況に置かれてしまった~という現状も踏まえて頑張らないことを「選んだ」。
ただそれだけの話なんでしょう。






何故、「あの人」は上手く行ってるのに自分は何も本懐を叶えられないのか?
そんな事を考えたことはないでしょうか
そう考えると、
自分だけが「持ってない。」という思考に陥っても仕方ないでしょう
実際、さくらのこれまでの人生は「持ってない。」ことだらけだった
そういう状況の中で、
「前を向け!」とポジティブを強要する事の方がよっぽどおかしいと言える
それぐらい悔しかったし、空しかったし、本当は自分の夢を叶えたかったはずだから・・・
つまりはこれくらい落ち込むのも本気だったからこそ、、、なんですよね。

そういう風に掘り下げていくと、
やはりある種さくらは観てる人の心情とシンクロしやすいキャラクターというか、
自分が感じてた通り何度も心が折れてしまった人に捧げる物語でもあったんだなあ。って強く思えて、
それがまた嬉しかったというか、何で自分がさくらが一番好きなのか~という理由も詰まってた11話でした
ある意味、自分自身と重ねやすいから、そして、さくらの気持ちが痛いくらい分かる自分もいるから・・・なんでしょう。






別に頑張る事が嫌な訳じゃない
頑張る、
それ自体はとっても尊くて素晴らしいこと
ただ、頑張っても報われなかった~という「事実」は生きてる限り残ってゆく
その経験がいつだって自分の足を邪魔する
一歩踏み出す勇気を阻害する
だって、
今までも、
「頑張ってもダメだった。」から。
今まで全然上手く行かなかったのに、
能天気に「よし、次は上手く行く!」なんて到底思えない
今までがダメなら、
きっとこれからもダメでしょ。
そういう考えに支配されるさくらの思考は間違ってる、なんて決して言えない
それはそれである意味何よりもまともな結論なのかもしれないのだから・・・・・。






ただ、
絶望するのは元は希望があったから
悔しく思うのは本気で憧れていたから
叶わない事に哀しみを感じるのはまっすぐ夢見ていたから-----。
それもまた誤魔化し切れない“事実”なんですよね
考えてもみれば分かる、
元来の無気力人間だったなら、本懐を遂げられてない事に空しさを感じる訳がない
本当は、心の中では、今でも「それ」を望んでる自分がいるんですよね
そんな紛れもない「自分」と向き合えるかどうか・・・が、鍵なんだと思います
努力しても報われないのはれっきとした真実ですが、
努力しなかったらそのまんま報われないままなのも真実なんです
正に本当の意味での「ゾンビ」、
心を無くして本当の意味で「死」を迎えてしまいます
報われなくても、救われなくても、最後まで足掻き続ける、それもまた「人間らしい」生きてる姿ですよね
肉体的には死んでるかもしれませんが、例えば俺だって何度も精神的に死んでるのかもしれませんが、
心を失わない限り、夢見続ける限り、ずっと「生きてる」のも真実だと思うんです

あの日報われなかったあの人や誰かに刺さるような、
「それでも」歩みを止めない力を貰えるような、
そんなエンディングを期待しています。













このリリィ可愛い!


しかし、
こういうネガティブ回でも普通にギャグがちょこちょこ入っていて
さり気にクスクス出来た塩梅もまた素晴らしかったです!
特にサキに殴られて首が回り続けるのと、
3年連続の足つり(笑)、
そして最後の巽さんの無理矢理だけど熱くもあった啖呵に笑いながらもグッと来たりして、
悲しみに感情移入しつつも、コメディとしてもきっちり面白い完成度の高い話数だったと思います
それと個人的にさくらにシンクロしてしまう部分もあってその意味でも心に残る11話目でした。


明後日最終回、
信じたくはありませんが、もう終わっちゃうんですね
最後の最後はさくらが笑顔で前向きに終われる事を祈っています
そして、フランシュシュの最高のライブが観たい・・・!
その時を心待ちにしております。







フランシュシュ初ライブ「フランシュシュといっしょ」@幕張メッセ 18.12.15

2018-12-16 | ゾンビランドサガ
                               
                               行って来ました。










こういうアニメのイベントライブってかなり久々でした
アニメ自体はいつも観てるんですけど、
去年かその前くらいから自分が子供の頃やってたアニメばかり観るようになってしまって、
最新のアニメを1クール通して観るのもゾンビランドサガが数年ぶりくらいだったりするんですよね
ただ、アニメのライブ自体は「WUG!」「ハナヤマタ」で経験してたのでそれはそれでちょっと懐かしい、っていう笑
最早何が懐かしいのかよく分からない感じになってますが・・・(笑)。



フォロワーでゾンビランドサガ及び音楽大好きな事が伝わって来るFunkloveさんという方を今回誘いました
しかもこの方、自分がAmazonでレビューを書いてた頃から見て下さっていたみたいで、
正直かなり嬉しかったですね・・・!
一応、長年レビュー活動行っているご褒美のようなお言葉を頂いて感無量でした。

朝5時50分に起床して支度して、7時35分に合流して整理券の配布に並びました
1時間半くらい並んでたんですがその間ずっと世間話だったり音楽の話をしていて、
正直そこまで長い時間並んだ体感がないほどにあっという間の時間でした
特に二人ともLOSTAGEってバンドが大好きで、
ずっとロストエイジのマニアックなトークしてたのが凄く面白かったですね(笑
無事に整理券を手に入れた後は自分が歯医者の予約入れてたので一旦別れて別行動、自分は市原へ。


歯医者が終わってもう一度幕張に戻ると、
今度は展示物を観たりDJイベントを一緒に観たりとこれまた色々と満喫しつつ、
恐らく3時頃には集合場所に集まってイベント待機してた・・・と思います
自分はE列でFunkloveさんがC列だったので最初待機の時間がやたら長く感じましたが、
途中からDragon Ashのアルバムを聴いてテンションを高めたりしていました
そんなこんなで(?)無事に開場、
そこそこ早めの番号だったこともあり真ん中より少し前の良い席で観ることが出来ました。




セットリスト
1.光へ
2.徒花ネクロマンシー
3.徒花ネクロマンシー


メンバーはたえ役の三石さんを除く6人で登場、
みんなそれぞれ持ちキャラの髪型に合わせててそこがまた凄く良かったです
特にサキちゃんの田野さんはほんとサキちゃんそっくりで素晴らしかったですね・・・笑
本渡さんも想像以上に可愛かったし、ワグナーからするとみにゃみこと田中美海さんを久々に観れたのも良かった!
種田さんは流石のこなれっぷりで、河瀬さんは初めてのイベントで緊張してました
でも一番緊張してたのがゆうぎり役の衣川さんでかなり噛み噛みだったんで本人的にも悔しそうでした
帰り際にFunkloveさんと「アニメでは一番落ち着いてるのに笑」って話をした気がします(笑
しかしそういうトコも初々しくて良かったのではないでしょうか。

この日は佐賀から来た人も数人居てリアル佐賀人の前でもやったライブでもありました
宮野さんもこのライブ用に作られた巽さんのオリジナルアニメの声優で参加、
三石さんもお手紙とナレーションで参加、、、と粋な配慮も光ってました
序盤はメンバーそれぞれのポージングショーなんかをやったんですが、
個人的にはここでも田野さんのヤンキーポーズがサキちゃんそのまんまで凄く嬉しかったですね笑
なんかそのまんまアニメから飛び出して来たんじゃないか?ってくらいの実写感が素晴らしかったです
三石さんのお手紙では泣いてるメンバーも居たり、相当精神的支柱になってたみたいでした、三石さんが。

ちなみに宮野真守さんは自分のセリフで爆笑してたり相当(本編の収録を)エンジョイされてたようです(笑




ライブコーナーは基本的にEDOPの2曲を歌いました
個人的に「目覚めRETURNER」くらいはやるかな~と思ってましたが、
恐らくちゃんと練習出来たのが2曲しかなかったんでしょう
しかし、
「光へ」はしっとりとした振り付けが良かったのも相俟って、
ゾンビランドサガの“終わり”(っていうか成仏?)を感じてしまって不意に泣きそうになってしまった(笑
生歌も想像以上にきれいにハマってて意外とライブ映えする曲だな~って感じてしまいました。

「徒花ネクロマンシー」は、純粋にカッコ良かった!
ああいう大きなステージに映える楽曲で心が高ぶるのを感じました
1回目の歌唱では2か所ぐらいミスもあったんですけど、勢いは感じられて良かった
ただ、最後にもう1回急遽サービス?って事で「徒花~」歌ってくれたんですけど、
これがもう完璧な出来栄えで純粋に聴いてて痺れてましたね(笑
振り付けも格好良くて、
オーラみたいなものも存分にあって、
フランシュシュの「かっこ可愛さ」が存分に出ていた最高のステージでした

個人的にかなりガッツを注入されましたし、
「心を無くすことが死と知れ」ってフレーズではかなり感情移入したりしていました
この曲全体に漂っている泥まみれで足掻くようなエッセンスが本当に好きだ。と深く再確認出来て、
生で全員のセンスが揃った時の高揚感と格好良さと確かな可愛さに完全にノックアウトされてましたね
個人的には本渡さんが最後「サガ!」ってソロで叫ぶトコが好きです(笑



ライブが終わった後、
本渡さんと河瀬さん、制作陣によるトークコーナーも観て来ました
企画の始まりが4年前からだった~、とか各々の推しメンの話だったり、
好きな曲の話(目覚めRETURNERが人気だった)、場面写真で大喜利をやったり、
色々とゾンビランドサガのトークが聴けて楽しかったです

キャストさんも制作さんもゆうぎり、巽さん、ロメロ、たえちゃん等の過去を描けてないので
かなり続編やりたそうでBDの購入を願ってたのもまた印象的でした
自分的にも2期やって欲しいんで色々応援したいですね!










終わった後は、
Funkloveさんと駅前の居酒屋で打ち上げ
ここでも2時間以上じっくりとアニメのお話、
音楽の話、漫画のお話等いっぱい話せてお酒も飲めて大変よろしかったです
ロストエイジからブッチャーズ、音楽遍歴の話、SHIROBAKOの話で盛り上がったり、
勿論ゾンビランドサガの展開についても熱く語ったりもしました
本当この日は大変お世話になりました
また、機会が合えば是非よろしくお願いします!


そういえば、
トークショーが始まる前に8話のライブシーンが流れていて、
それじっと観てたら俺がその場で涙流して泣いてしまって(笑)
泣きながら「これは本当に泣けますねー・・・。」って話掛けたらFunkloveさんも流石に笑ってたんですが(笑)、
「いや、その感情は正しいです!」って笑いながらも肯定してくれたのが個人的には嬉しかったです
個人的にそこも自分の中ではこの日の印象的な出来事の一つでした。

っていうか、流石にあそこ流すのは卑怯や!(笑)。





私には何も無い。/ゾンビランドサガ 第10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA 」

2018-12-13 | ゾンビランドサガ
                             
                             私は・・・。










人が自信を失くす時ってどんな時だと思います?
それはずばり、「他人と比べた時」なんですよね
たえちゃんはともかく、愛ちゃんも純子も、サキちゃんもリリィにもれっきとした“過去”と技能がある
ゆうぎり姉さんだってそう、本当に「何も無い。」って言えるのはぶっちゃけさくらだけなんです
恩人も、ファンも、プライドも、友人も、培ってきたものも何も無い
あるのは、確かなようで不確かな件の感覚・・・
正直さくらが焦ってしまうのもしょうがないと思う。とにかく、彼女は自分にも“何か”が欲しかったんでしょうね。






誰よりも劣っているさくらだから、
気持ちは焦り、生き急ぎ、頑張りすぎなほど頑張ってしまう
いや、っていうか、むしろ「頑張ってること」を免罪符にしそうなくらい本当は追い詰められてたんだと思う
早く、みんなみたいになりたい、
早く、自分にも揺ぎ無い“何か”が欲しい・・・
それはある種人として当たり前の感情でもありますよね
でも、それって「個人の努力」であって、「みんなの調和」では決してないんですよね。






巽さんはさくらをクールダウンさせる意味合いもあったんでしょうけど、
一番は「チームワーク」を教えたかったんだと思う。
みんなが各々の技量を持ち寄って美しく生活している中で、
さくらだけが違うことをずっと考えている・・・それはチームの為のようであって、
「自分は頑張った。」という免罪符が欲しかっただけのようにも(振り返れば)映ってしまう。
でも、本当に大切なことってそうじゃない。
練習の中で生き急いで自分を見失うよりも、
各々の意見を持ち寄って、各々の技量を合わせて、共に歩んで成長していく・・・それがグループの醍醐味だと思う
そういう意味では、みんなと力を合わせて波長を合わせてチームワークを学んでいたみんなのがよっぽど真面目だった、と言える。






ただ、
さくらにはやっぱり未だに「何も無い」。
そういう心境に陥ってしまうのも仕方のないこと
だけど、動いているのは、頑張ってるのは、自分だけじゃない。
それに気付いた時・・・さくらはまた一つ成長出来たのだと思う
完璧なパフォーマンスをしたいのは皆同じ、
でも、イコール「個人技を上げていく」って事ではないですよね?
それだったら、一人でアイドル活動をすればいいだけの話で。
そうではなく、
お互いの短所を補って、
お互いの長所を高めあって・・・それでこそ、“本当のグループ”ですし、
本当の意味で「フランシュシュ」たり得るんだと。。そう感じる事の出来たこれまた実のあるお話だったと思います

誰にだって焦りも、不安も、間違ってしまうこともある
だけど、そこで意地を張るのではなく、過ちを認めてやり直せるのもまた人ですから。ゾンビだけど。
でも、ゾンビなら尚更ですよね。焦らず、慌てず、「自分だけの道」を切り開いていって欲しいですね。


かと、思ったら衝撃的なオチが。。
これはまさかの記憶喪失?
10話までの経験値リセット?
だったら・・・ライブはどうなる?!
色々な意味で気になりますが、さくらの「本気」を信じたいと思います。押忍。













ところで、
こういう漫画的演出すっごく良いですね!
これぞ正に「テレビまんが」ですよね(笑)。
遊び心ある演出やネタも多くて勿論コメディとしても冴えていたお話でしたね。
あと数話で終わるとか・・・正直信じたくないですね笑
いよいよ物語も佳境です!




生き様の美学。/ゾンビランドサガ 第9話「一度は尽きたこの命 なんの因果か蘇り 歌い踊るが宿命なら 親友への想いを胸に秘め 貫くまでよ己のSAGA 」

2018-12-04 | ゾンビランドサガ
                              
                              サキちゃん可愛い!










まず、前提として・・・
本当に万梨阿の母親は腑抜けになってしまったのか?という事から考える
確かに、もうレディースではないし、威厳もないし、かつてのような迫力も無い
でも、正直「尖る」=「粋がる」でもないんじゃないかと思う
麗子はかつてのような雰囲気を失った代わりに、
丹精込めた料理を作って夜中まで娘を待ち続ける「母親としての強さ」、
そして大事な娘を守る為にエプロンをしたままで単車一つで駆け抜ける「勇気と愛情」を得たのだと思う
要するに、“凄さのベクトル”が変わっただけだと思うんですよね
その想いやる気持ち、
誰かを本気で心配する情の深さはあの頃と同じように「気合入ってる」
だけど、まだ若い万梨阿にはそういう類の“気合”が理解出来ないんでしょう。






誰にでもヘコヘコして、腰が低くて・・・
そんな母親をいつの間にか嫌いになって、憎んで、反抗することが彼女のすべてにすり替わってしまった
逆に言えば自分がかつての母親のように振る舞う事で誇りのような「何か」を守りたかったんでしょう
それはそれで一つの愛情の示し方ではありますが、、、まあ、ぶっちゃけ不器用ですよね(笑
別に粋がるだけが気合ではない、
だけど、思春期の彼女にはそれが分からない
「それ」をサキちゃんが示して見せた、、、のも今回のお話の肝だったように思います。






お前の母ちゃん、
こんだけ他人に対して怒れるぜ?
こんだけ気合の入ったヤキ入れられるんだぜ?と、
色々な意味で理解が足りない彼女の娘に教えたかったのかもしれない
それに加えて、「命を簡単に賭けること」の愚かさもゾンビである身体を逆手に取って教えたかったんでしょう
「お前も同じになるなよ?」と・・・。






じゃあなんでそこまでしたか?って言えば、
やっぱり「親友を残して」一人で勝手に逝ってしまった後悔と負い目があったのかもしれない
一度は固く結んだ絆の恩義を返すべく、そして、親友との「死なねえ。」という約束を果たすべく、
文字通りその身を犠牲にして見事にリベンジして見せたサキちゃんはとても凛々しくて、逞しくて、美しかった。
無事に「あの日」の因縁をも解消して、誰もを取りまとめて見せたストーリーラインが兎角秀逸な話数だったと思います。


ただ、
理屈抜きで語れば、
本当に、
「あの日」と同じように、
「あの日」と同じ笑顔で、
「死なない」という誓いを本物にして見せた、
今度こそ本気で根性見せて地獄から這い上がって見せた、
そんなサキちゃんの“心意気”に兎角胸を打たれて少し泣きそうになった・・・自分にとってはそんなお話でした

最後、麗子に本気で殴られて、心配されて、本当はサキちゃんは嬉しかったのかもしれない
その時だけは「あの頃」に戻れたのかもしれない
そして、
意識的か無意識的かは分からないけど、
本懐はあんな風に無茶して勝手に死んでしまった自分を叱って欲しかったのかもしれない・・・。
直接的に語られている訳ではありませんが、サキちゃんのちょっと感傷的な笑顔を観てたらそんな風に感じてしまいました
そして、そんな風に観てる人そのものに解釈を前面に委ねる脚本家と演出のセンスが光ってた話数だったとも思います。

サキちゃんは「普通」は分からないけど、
「普通」を守る為に気合が入ってる人の想いは尊重出来る。
だけど、自分はまだ「普通」では物足りないから、
普通ではない「何か」に向かって走って行く・・・そんな分岐点であり、
サキちゃんの生き様も光っていて個人的にこれまた思い入れのあるエピソードになってくれました。












しかし、
EDの歌、完全に氣志團ですね(笑)。
でもサキちゃんの歌、凄く真っ直ぐで良かったなあ。
こりゃ氣志團万博出演待ったなし!?←





本当は・・・・・。/ゾンビランドサガ 第8話「GoGoネバーランド SAGA」

2018-11-27 | ゾンビランドサガ
                            
                        最後は笑顔で終わる演出にまた泣いてしまう。









親父も決してリリィを傷付けたくてああいう事をしていた訳ではないと思う
勿論、お金に気が狂ってリリィを打ち出の小槌みたいに考えていた訳でもない
ただ、
画面の中でリリィが、
自分が心から愛するリリィが輝いているところを観たかった、
リリィをスターとして幸せにしてあげたかった・・・それだけだったんでしょうね。






でも、逆に言えば「それだけ」だったのがマズかった
リリィをスターに押し上げる事やファンの事を考えるあまり、
肝心のリリィ自身の気持ちだったり身体の異変に気付いてあげられる事が出来なかった
別に悪意があった訳でも利用する邪な想いがあったわけでもない、
「リリィのため」「みんなのため」と
責任と善意で行っていた事が“死”という最悪の結末を呼んでしまった・・・
親父にとってはTVを観たくなくなるぐらいにショックだったし悔やんでも悔やみきれなかったんでしょう。






きっと、
親父さんはかつての娘(息子だけど!)に似た子がアイドルをやってる事を知って、
懐かしさ、捨て切れぬ想い、どうしても気になってしまう・・・という気持ちの他に、
どこかで謝りたかったんだと思います。
もうちょっと大切にしてあげられたなら、
もうちょっとリリィの気持ちに寄り添う事が出来ていたなら・・・
そういう贖罪の感情を抱えている事がセリフや行動の端々から伝わって来てこの時点で個人的に泣いていました
本当は、ごめんって言いたかった
父親として謝罪したかった・・・。
そういう後悔の気持ちと、そんな気持ちを似た子(だと思っている)リリィに直に伝えに来る
親父さんの未だに自分のしてしまった事を後悔する強い感情がダイレクトに伝わって来たから泣けたのかもしれません。






だけど、
もっと泣けたのはそんな気持ちに触れたリリィのリアクションでした
死んでから大分経つのに、未だに自分の事を想って、こうやって自分の影を追い求めて、
「良い父親になれなかった。」という懺悔のような言葉を告げて去って行く・・・
リリィをその本人自体だとは(恐らく)思ってないからこそこのシーンは強烈な説得力があったように思います

リリィもまた、
本当は「ありがとう」って云いたかった
自分を愛してくれた事に対する感謝の気持ちを伝えたかった
死んでも、時間が経っても、ずっと自分の事を想い続けてる姿を見て感じるところがあったんでしょう

だから、その想いをステージで表したかった
「大好きだよ。」
「愛してるよ。」
何より、
「大丈夫だよ。」って伝えたかった。
今でも、死んでも、自分はステージの上で頑張って歌っていて、
“あの頃”と同じように誰かを、そしてあなたを元気にしてる事を知ってもらいたかった・・・。
そんなリリィの尊くて健気な想いが存分に伝わって来る作劇に誇張ではなく観ていて涙が止まりませんでした。






ライブシーンでは鼻水を垂らしてしまうくらい号泣しました
親父の気持ちになってみると、これ以上泣けるシーンなんてないってくらい素直に泣けてしまって
ポエトリーリーディングから始まる楽曲のドラマティックさも相俟って最高に感動的なシーンに仕上がっていました
本当は、
こういう風に理屈でダラダラ語るすき間なんてないくらいに、
ただただ「感情で泣けた」クライマックスになっていたんで
こういう風に長ったらしく語るのが野暮に思えるくらいなんですけど、
そうですね・・・
やっぱり、
一番泣けたのは最後はリリィが一切泣かずに終始「笑顔」だった点ですかね。
最後まで泣かずに、くじけずに、徹底して“元気な自分を見せたい”“素直な気持ちを伝えたい”という姿勢を貫いていたので、
その強さと美しさと、傷心しながら誰よりも自分を愛してくれた父親に対する最大限の「答え」・・・に
親父の気持ちとのシンクロもあって鼻水垂らしながら号泣するまで行ってしまったのかもしれません
本当は、
リリィだって親父の気持ちなんて分かってる
だから、
本当は会いたい
会って「大好きだよ。」って言いたい
だけど、
それは出来ないから、
せめて、
最高の笑顔を彼に見せたい・・・っていう
そういう水面下の想いが存分に画面から伝わって来たのが兎角素晴らしいお話だったように思います。


死ぬ程悩んで、
自分の顔を傷付けて、
ショックから表情を失って、
今でも贖罪の念に追われている
そんな最愛の父親に対する最高のアンサー・・・が
余計なものを削ぎ落してただただシンプルに力強く高らかに描かれていた傑作回でした。
本当は、謝りたかった
本当は、「ありがとう。」って云いたかった。
自分が本当は愛されてる事に気付けた事が嬉しかった。
そういう・・・
“本当”がセリフではなく表情や水面下で伝わって来てくれたのが何よりも嬉しかった。
間違いなくこれからの自分のアニメライフに於いてマスターピースとなっていく話数でしょう。


っていうか、こんだけ号泣したら、そりゃそうなるって!
本当に、この感想で少しでもこのアニメの良さが伝わってくれる事を願っています。
最後は、親父も未練や贖罪ではなく、ただただ純粋に“あの頃”のように応援して喜ぶ・・・
死してからそういう関係性にようやく戻れた顛末がまた美しくて、粋でした。
















オマケ




褒められて紅潮する純子さん可愛かった(笑
後半の下ネタに紅潮するトコもツボでした。





あと、
相変わらずさくらと巽さんの関係性が大好きです(笑
NL化希望(ん?




奇跡の一夜。/ゾンビランドサガ 第7話「けれどゾンビメンタル SAGA」

2018-11-20 | ゾンビランドサガ
                               
                              円陣のシーン大好き(笑









人は「何か」になりたい生き物だと思う。
正直な話、生まれてからずっと路傍の石である自分を受け入れながら死ねるほど人は強くないと思う
だから、その「何か」はきっと何でも良くて、その人の“好き”があればそこに理由は要らない
純子にとって、そして、みんなにとってアイドルをやる事が「何か」に繋がっている
純子にとっては「自分はアイドルだから。」以上に、
再びステージに立つ理由なんて(本当は)要らなかったんじゃないか、って感じましたね。






苦しいのは純子だけじゃない
葛藤を抱えてるのは決して純子だけじゃない
愛ちゃんもまた、サキが心配するように「恐怖」というトラウマと戦っている
人は悩んでる時や落ち込んでる時、どうしても自分だけが・・・という心証に陥りがちですが、
本当は誰だってそれぞれに悩みだったり抱えてるものがあったりする
それにしっかりと寄り添えた時、、、
フランシュシュは正しく“グループ”として機能するんだなあ。。って思えたお話で今回群を抜いて素晴らしい話数だったかと。






考えてみれば、
グループの全員が「同じ」である必要もないのかもしれない
純子には純子の、愛ちゃんには愛ちゃんのアイドル理論があって、
そういう重ならない部分も含めて別々だからこその面白さ・・・があるのがある意味「普通」なんですよね
今思えば某ス〇ップだって各々担当とするジャンルというか方向性?があったと思うし、
それはそれぞれの歌声の方向性にもよく表れててそういうトコもまた面白かった。

何よりも、
純子は純子で真剣で、
愛ちゃんは愛ちゃんは真剣なんですよね
時代は変わっても、昔の様に誰でもない「何か」に成る為に努力している、
必死に足掻いている様が何よりも美しく映えるのは何一つ変わっていない・・・
その本質さえ見誤らなければ、きっと二人はきれいに交われる。
だって、
四の五の主義主張を振りかざす以前に、
二人ともれっきとした「アイドル」なのだから・・・!
そんな二人を含めた「みんなの」結実が美しく光っていた中盤を彩るには相応しい名話だったかと素直に思いました。







それにしても、
ライブも曲も本当に素晴らしかったですね!
純子の美しい歌声は正に実力派に相応しい歌唱力でしたし、
みんな方向性がバラバラなのも統一感のない一体感(byコヤマシュウ)があって素敵でした
何よりも、電撃を浴びたけど、ゾンビだから何の問題も無い、どころか、ある種の演出みたいになって
最高のエンタメとして説得力を伴いながら至上のステージを作り上げてみせたのが鳥肌が立つくらい良かったです

それもまた、自分らで作り上げた類の「奇跡」だったのだと思います
まず、このステージに逃げずに立ったこと、
身体がバラバラになるまで練習したこと、
そして、
純子がフォローする事によって愛ちゃんが呼応して、その勢いで素晴らしい一体感が生まれたこと・・・!
すべてが、自分らで作り上げたドラマティックな演出であり、これこそがアイドルの醍醐味なのかな。って思いましたね

さくらが最後号泣してしまったのは、
自分でも無意識の内に本懐に近い光景を観たから、
夢の片鱗を叶えてしまったから・・・なんだと感じました
このメンバーでここまでのステージをやり遂げられた達成感もあったと思うし、
伏線として色々と思い出してた分、理屈ではない涙もご多分に含まれてたんだと思う
そんなさくらの涙もまた感動的だったゾンビランドサガ7話目、
ハッキリ言って今期でもずば抜けて大好きなアニメになってしまいました・・・!
みんなが“何か”を取り戻した今、
更なる飛躍を今後も求めて行きたいですね!












余談ですが、
アイアンフリルも正直良かったです・・・(笑
アイアンフリルもその内ライブイベントに参加しそう。
最近はアイドルも普通にロックフェスに出る時代なので、
こういう作劇は作りやすかったんじゃないかな?って思います。






「正しい」の衝突。/ゾンビランドサガ 第6話「だってセンチメンタルSAGA」

2018-11-15 | ゾンビランドサガ
                              
                          さくらのおっぱいに目が行ってしまう(笑)。










まず、
純子の言い分は「理解出来る。」
俺は昭和生まれだから、ああいう芸能人、歌手、アイドルに対して
“雲の上の存在で居て欲しい”って気持ちは正直分かる部分もあるんですよね
俺らが子供の頃なんてアイドルなんて決して触れ合うものではなかったですから。
ダパンプがああいう庶民的な場所でライブするなんて未来は決して想像してなかった訳ですよ
まあ、中森さん山口さん的な考え・・・っていうか存在に対する憧憬があったりするんでしょうね
別にそんなに近くで知りたくないというか、誰でも気軽に話しかけられる存在であって欲しくない。という。

それは決して「わがまま」とかではなくて、
美学、、、美意識的なものなんですよね
憧れてもらえるように、
裏側まで知られないように、そうすることによって、
唯一無二の「何か」に成りたい・・・というある意味「偶像」という観点からすると、
こちらの方がむしろ正しい事なのかもなあ。とも思ったりもする。



あわあわするさくらも可愛い(笑


しかし、
それは昭和だからこそ通じる価値観だな、って冷静に思う自分も居る
昭和~平成初期はTVぐらいしかみんなで共有し合える娯楽がなかったのに対し、
今は娯楽も多様化してただ純粋に良いものを作ってるだけじゃ評価されない時代~だとも言える。
だからこそ、バンバン話題を仕掛けたり、直に触れ合う機会を作る事によって親近感を与え、
より一層間口を広くして好きになってもらうチャンスを多く用意する、というのも
娯楽が多様化した現在では生き残る確かな術・・・だとも思う

それに、
メンバーがどんどん成長していく様を眺めたり、
ファンも一緒に大きくなっていく一体感を味わえる、
つまりは「ドラマを売る」という新しい価値観も生まれてるんですよね
それはそれで今の時代のニーズに合った素晴らしい方向性、、、だとも思います


つまり、純子が言ってる事も、愛ちゃんが言ってる事も、
それぞれ「正しい」事ではあるんですよね
どっちも「正しい」、
だからこそ、相容れないし、いつまでも解決が出来ない
上手い具合に“どちらも悪くない”状況を作り出せてるなあ・・・って個人的には感じました
今日放送の7話でどういう折衷案を出すのか、それともこのままバラバラになってしまうのか。。
文字通り運命に試されている展開でこの6話も相当に面白かったですね。



これはこれで伝説だが・・・。


ただ、
唯一二人に共通しているのが、
二人とも「志半ばで急性してしまった。」という事です
純子は飛行機事故で、
愛ちゃんは落雷事故で文字通り“伝説”になってしまった

しかし、二人とも伝説になりたかった訳じゃない。
少しでも憧れの存在に近づきたかった
少しでも表現者として成長したかった
つまり、
「今を生きたい」
ただそれだけなんだと思います
逆に言えば、そこさえ想いが同じなんだから、
そういう分かり合う部分で通じ合える可能性は残されている、、、とも言えますね
このまま夢を諦めたまま終わってしまっていいのか、
自分を諦めたまま終わってしまっていいのか?
次回、
佐賀ロックフェスのルーキー枠で出演。。って事で少しでも「何か」が満たされる結末を祈っています。

目指したい場所が同じなら、きっと分かり合える・・・そう信じてます。信じたいですね。













ところで、
さくらと巽さんの関係性が凄く好き・・・です(笑)。
さくらが巽さんの事を下の名前で呼ぶのも好きですねー。
愛ちゃんと純子がケンカした時のあわあわするさくらもめっちゃ可愛かった!
それでいておっぱいが大きいとか、正に自分好みのキャラですな。。
主題歌の発売も待ち遠しいです♪




普通じゃない私たち。/ゾンビランドサガ 第5話「君の心にナイスバード SAGA」

2018-11-08 | ゾンビランドサガ
                               
                               カワイイ。








ミュージシャンの曽我部恵一曰く「普通のことやってるなと思ったら終わり」という事らしい
巽さんがドラ鳥のところで怒ったのも「何普通のことやってんだ!」って事なんでしょうね

よくよく考えてみれば、最初のテイクは優等生過ぎたと思う。
最低限の、無難な、所謂「よくある」CMに過ぎず誰かの目に留まる事もきっとなかったでしょう
だからこそ、(ある意味)アイドルらしい“弾け”を期待した訳で・・・意外とよくプランが練り込まれてるな、って思う。
 かといって、あまりに素っ頓狂なもんだとただの色モノになっちゃうわけで、、、
要はそのバランスですよね
そして、
このアニメもまた「普通のことをやらない」アニメであり、
尚且つきちんと女の子の可愛さも描けている・・・そういう作品になってるんじゃないか?と感じる訳です。





とはいえ、
何もかもが早々上手く行く訳でもない
前半はたえちゃんが色々な意味で足を引っ張ったり、
後半は一見活躍した。。と思いきや、まさかの失敗もあったり(笑
幾重にも張り巡らされた無駄な伏線の数々が逆に見事にコメディに繋がっていてその意味で素敵な話数でしたね。

でも、次に繋がるのは間違いなくたえちゃんの存在でもあるでしょう
メンバーの中で一番「普通じゃない」彼女、
彼女の奇行のお陰で「気付いた」人もいる
結局のところ、
何も行動を起こさなければ何も返ってはこない
地道でダサい仕事であっても、目に触れる機会を作る・・・という意味合いでは有意義な参加でもあったんでしょうね。





しかし、この回は「シンプルに面白い」話数でもありました
ただ何も考えずぬぼーっと観ててゲラゲラ笑えるような、、、
そういう力強くシュールな作劇が際立っていて、このシンプルさが逆に今は新鮮な気もしましたね
なんでしょうね、入口こそゾンビ×アイドルで変わり種っちゃあ変わり種だと思うんですけど、
やってる事は昔ながらのテイストも含むただただ楽しいコメディ、っていうか・・・
その小細工の無さが個人的には響いた5話目でもありましたね
元来、アニメはこういう風に観るもんだ。っていうか、
まあこれも一つの新しい引き出しみたいなもので「こういうのも出来るのか!」と感心したものです
感心したって言い方だと偉そうで嫌なんですけど、まあ嬉しかったんでしょうね
お決まりの演出の後に、
大して上手く行かない相様を描く。。っていう、
奇天烈な設定の割に妙に現実的な結果を重ねていくリアリティが面白かった(笑

まあ正直、気合だけ入れてもね・・・。ああいう風に空回っちゃうのが「普通」なんですよね
でも、地道にコツコツ積み重ねていけばチャンスは必ず回って来る。
その努力が実る時を今から楽しみにしています。












しかし巽さん、
観てるだけで面白い(笑
この人の尽力は相当のもんがあると思う。
あんま何考えてるか読めないトコも好き。





ゾンビだから出会えた。/ゾンビランドサガ 第4話「ウォーミング・デッド SAGA」

2018-11-01 | ゾンビランドサガ
                                
                             巽さんとさくらの関係が好き(笑










この回のセリフで「ゾンビだから出会えた。」ってセリフがあります
確かに、ゾンビはいつまで経っても(多分)ゾンビのままなんだろうから、ある種的を得た解釈ではある
生まれた時代も境遇も全く違うみんなが、一堂に会して“何か”を目指して一つになろうとしている・・・・・。
それはそれで素晴らしい事ですし、
「死んだ」とか
「腐ってる」とか
「普通じゃない」とか
「人間扱いされない」とか、
ある意味根本的なネガティブを一瞬で吹き消すくらいに説得力のあるパワーワードだな、、、って思いました
それは勿論ネタ的な意味合いではなく、文字通り前向きになれる魔法の言葉・・・ですよね。






結構(自分もそうですが)、
人間って一つの側面や結果に捉われてしまう節があるというか、
例えば厭世的になってしまうような出来事や失敗をそのまんまの意味合いに落とし込み過ぎな気がするんです
一度死んでしまったのも、“みんな”とは違う自分になってしまったのも、そのまま考えれば明らかにマイナスでしょう
でも、だからこそ、発見出来た自分の想いだったり、誰かと分かち合える感情があるのもまた事実で・・・。
マイナスをそのまんまマイナスにしない強さ、、、が誰しも必要なんじゃないか、って思うんです
全ては捉え方次第。。
そんなフランシュシュのメンバーの一致団結の始まりが描かれていた4話目だったと感じましたね。






正直、これまではフランシュシュは「寄せ集めのメンバー」という側面が強かったように思う
最初はまるっきり赤の他人同士、オーディションすら無かったので正真正銘の赤の他人ですよね(笑
だからぶつかり合ったし、すれ違いもあったし、元々友達同士とかじゃないから当たり前ではあるんですけど、
だからこそ、
リーダーのサキの提案でみんなで観光して、
一緒に笑ったり楽しんだりして親交を深める・・・という構成は納得出来たし、
また「フランシュシュとして」一歩成長する為には必要不可欠な過程だったんじゃないかな。と思いました
何より、そんなみんなのガールズウォーク及びガールズトークの相様がいちいち面白くて終始ニヤニヤしちゃってましたね笑
冒頭の純子が温泉好きな感情を露呈してさくらが微笑むカットなんかも凄く微笑ましくて良かったですし・・・
女の子同士の交流、っていうか
そういうものの良さ・・・みたいなのは存分に描けてたんじゃないか、と。
一緒に足湯に入ったのも、ある種お互いを曝け出す~というメタファーのようなものだったのかもしれません。
そこで、ちょっとずつ、一歩ずつ同じ目標に向かって決意をするみんなの相様もまた素敵でした。






また、今回のライブシーンも良かったんです
前回は前回であれで正解だったと思う(その前もその前もね)けれど、
今回はちゃんとみんなで歌えていたし、何より“お客さんを癒す”という、
ある種コンセプチュアルなステージを徹底出来ていて、あれはあれで前向きになれるライブだったんじゃないかと。
何より、純粋に歌そのものとCGのライブ映像が観ていて楽しい・・・っていうのもあります
実際にこれライブで聴いたら盛り上がるんじゃないだろうか、、、と思いつつ、
純子が言ってたように、
純粋に歌だけで勝負出来てた訳ではないのは事実なので、
まだまだ課題を残しつつ、けれど「本当の始まり」としては最良だったんじゃないでしょうか。

結構題材や仕掛け、演出としては奇抜な部分も目立つんですけど、
こういう風に「王道の作劇」も出来るんだよ?というバランスの良さも感じた話数でもありましたね
首が取れたり、目玉が取れたりもするけれど(笑)それだけじゃない・・・っていう笑
独特のフォーマットのダンスもまた見応えがあって楽しいですね!






また、温泉のシーンが、
ゾンビらしいゾンビ演出を含みながらも、
さくらも純子も基本的にはいっぱしの可愛い女の子なんだなあ。。という
そういう事実を感じさせるものに仕上がっていてとても良かったですね
また、冒頭の純子の態度が伏線になってたのも巧いと思う。

まだ、未熟な部分も目立つフランシュシュだけど、
それでも一歩一歩進めてるのは元アイドルの純子も認めるところ。
最後に失敗もしてしまったけれど(笑
全部が全部上手く行くなんてことは有り得ない事なんだから、
多少つまずきつつ、それすらも糧にして前に進んでいけばいい。

かつてだったら最後の失敗で「もう無理!」ってなってたかもしれない、
だけど、みんな(良い意味で)それを気にしてないところに成長も感じられた結末でもありました
それはきっと、もうみんな「一人じゃない。」って意識があるから・・・なんだと思う。
アイドルものとしても、ゾンビものとしても“らしさ”を発揮出来ていたこれまた素晴らしい4話目でしたね。
















にしても、巽さん、今回も超イケメンだな・・・笑
みんなを適当にあしらいつつ、影では地道に努力しているそのギャップに惚れてしまいます。
そりゃさくらも惚れるわ。ま、俺の妄想だけどな(笑

個人的に男「も」魅力的な美少女アニメが大好きです。