サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

嫉妬の炎。/アクタージュ 第75話「花子の絵」 感想(週刊少年ジャンプ2019年35号)

2019-07-31 | アクタージュ








キャンバスに各々の絵を描いて、
その適正を見極めよう。という話
正直、思った以上に奇天烈な回答がなかった・・・というか、
ある意味各々の混ざりあいを生業とする役者としては当然の結果だったのかもしれない
個人的に武光くんがバランサータイプなのはデスアイランドの面接の時点でそうだろうなあ。って感じですけど(笑







分かった風な口を聴いちゃうかもしれないですけど、
花子さんが炎というのも分かるんですよね
恐らく、
自己顕示欲が強いタイプで
自身の評価だったり見え方に納得がいってないタイプで、
それがああいう絵に表れてるんだろうなあ、、、って個人的には思います

というか、
本音を言えば誰もが炎なんでしょうけど、
結局周りの目だったり調和を考えてああなってるのもあるんだと思う
でも、演出である花子さんは「それ」を考慮する必要がない・・・
そんな彼女の“煮え滾る情熱”をみんなで表現する、
といういい具合にピースがハマった話だったかと







一方、
千世子は更にレベルアップした夜凪ちゃんにどう勝つか考えていた
そう、確かに、夜凪ちゃんっぽい事は技術でどうにか出来ても、
それは夜凪ちゃんのコピーだと思うんですよね
千世子には、千世子の良さがある・・・
「それ」を見出す事が先決なんだと思います

千世子の良さは、徹底された自己プロデュース、だけど、それじゃあいずれナチュラルな夜凪ちゃんの演技に負ける
実際、陸も居る前でその圧倒的なセンスを見せつけられて安心出来るような状況ではない
でも、千世子の「本当の良さ」はきっと千世子の中にしかないはずなんですよね
墨字さんもきっとタダでは負けない、
その努力と過程も個人的に楽しみにしています!









しかし、
一人で自分自身の「芸術」に向き合っていた花子さんが、
みんなで一つの「芸術」に向かう様子はとっても強いカタルシスがあって良かったです
花子さん自身も、色々な意味で学べそうな公演になりそうで楽しみです
そして陸という絶対正義を上回れるとしたらやっぱ演出の差だと思います。

ただ、
なんでしょう、
自分自身も(規模は違えど)いち表現者のはしくれとして、
花子さんみたいな気持ちは分かるんだよなあ~。
ある意味あれはあれで健全だと思います。
個人的には。





NUMBER GIRL「TOUR NUMBER GIRL」@新宿LOFT 19.7.27

2019-07-28 | LIVE
                               
                            昨日はナンバーガールのライブへ。









ナンバーガールのライブ・・・って言っても、
正直現実感ないですよね
多分、
自分の場合中学1年生の時に出会って、
で、高校1年生の時に解散して、、、っていう
所謂「思春期」を共に過ごしたバンドの一つなんですよ
だから、なんていうか、ちょっと色々思うところが多すぎて、
でも、なんだろうなあ・・・音の感じは圧倒的に「今」で、
バリバリ雷のような激しいサウンドがなっていて。後々変わるかもしれないけれど、
今はとっても不思議な感覚、でも、確かに痺れは残っている。。そんな夜でした。








中学生の頃聴いてたナンバーガールは
色々な意味で自分の中の「定石」を壊してくれたバンドだった
ナンバーガールが与えた影響・・・っていうのは存外に大きくて、
例えば他人と違うこと、他人と違うことを良しとすること、他人と同じように振舞う必要が無い。ということ
ある意味ナンバーガールと出会ったから自分の中の枷が外れて自由になった・・・という感覚すらあったりする

ナンバーガールが変えたものってすごくいっぱいあるけど、
でも今はそれがある種「普遍的な」ものにもなっていて、
その刺激になれた今では、
当時とは違って際物的な感覚は薄れてたりするんですけど
その分年代を重ねて伝説的な扱い方をされて今や一つの「普遍」になったのかな、と
そんな風に感じた公演でそのオリジネーターの進化を感じる。という意味合いでも重要なライブだったように思う。



初めて聴いたときは、
中学生だったんで歌詞の意味は理解してるようでしてなかったと思う
っていうか「他」と大幅に違う意味不明な言葉の羅列が好きだったんだと思う
しかし、こうやって大人になって、
改めて生ライブでナンバーガールの曲に触れると、
正直な話その意味・・・というか歌詞の切なさが分かってしまって
何度もセンチメンタルな想いに駆られたが、でもそれもまた自身の成長、、、というか
大人になってないようで大人になってるのかなー、自分。と感じさせられてしまった
「OMOIDE IN MY HEAD」のサウンドとあの歌詞が頭の中をグルグルしてしまって
思わず泣きそうになったりもしたんですが、
でもそれもいい経験・・・っていうか
憧憬と男ならではの切ない心情が耳の中で絡まるあの感じ、、、を
初めて生で体験出来て個人的にとても有意義な時間になっていたと思う。


当時は意識してなかったが、
今こうやってまじまじ聴いていると、
ナンバーガールの曲って純粋に「幸せな曲」が少ない
「TATTOOあり」を聴いている間、この曲も刹那的で物悲しい曲でもあるなあ。とか
「日常に生きる少女」も間奏の轟音に揺られつつその感傷的な雰囲気に浸ってしまったり、
「DESTRUCTION BABY」もクールで大人っぽくて格好良くて、
でもやっぱり物悲しい感覚も当然あったりして、
改めて、
ナンバーガールの音楽の衝動的かつ本能に訴えかける圧倒的な「青春」のエッセンスに
聴きながら物凄いカタルシスを感じていた・・・というのが正直なところでした
「SENTIMENTAL GIRL'S VIOLET JOKE」なんかもリフの渋みが冴えてて最高でした

個人的には、
中学生の頃から大好きだった「水色革命」を演奏してくれたのも嬉しかった
しかも、この曲と「IGGY POP FAN CLUB」は決して報われてる歌詞ではないのに、
妙に明るい・・・というかポップで弾けてて、多幸感があったのが素晴らしかったですね
その切なさも含めて楽しんでるような、、、そういう感覚さえありました


結構、
ナンバーガールって自分にとっては「特別な存在」で、
まるで思春期の宝箱みたいな感覚すらあったりしたんですけど、
こうやって今のナンバーガールを観ていたら、
本当に「今の」ロックバンドだな。っていうか、
常にバッキバキでど迫力のロックンロールが鳴っているんで、
「懐かしい」とかそういう感覚も特になく・・・むしろ今の方が似合ってる感じすらしました
そういう意味では当時から時代を選ばない音楽だったのかもしれない
「NUM-AMI-DABUTZ」「EIGHT BEATER」、純粋に格好良すぎたし、
今の方が心境的にシンクロして聴けるし。。という事で
ある種の流れを作ったバンドであると同時に、
なおかつ最前線でもある。っていう
そんなNUMBER GIRLの二重の凄み。が遺憾なく発揮されていた最高のライブでございました
心の中の感傷的な部分をいちいちくすぐられる感覚は間違いなく他にないものでした。
ありがとうございました。








鉄風 鋭くなって
裸足の季節
タッチ
OMOIDE IN MY HEAD
ZEGEN VS UNDERCOVER
YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
透明少女
水色革命
日常に生きる少女
SENTIMENTAL GIRL'S VIOLET JOKE
DESTRUCTION BABY
NUM-AMI-DABUTZ
TATTOOあり
EIGHT BEATER
IGGY POP FAN CLUB

OMOIDE IN MY HEAD
TRAMPOLINE GIRL(インディーズ)
I don't know








アンコールで2度目の「OMOIDE IN MY HEAD」、
これがまた1回目以上にザクザクしたギターリフが炸裂してて最高でした
1回目の時は常に泣きそうでしたが2回目の時は純粋に楽曲を楽しむことが出来た
インディーズ時代のトランポリンガールも凄くサウンドに温かみがあって快感でしたし、
最後の「I don't know」に至っては焦燥的かつ衝動的な格好良さが迸りまくってて衝撃を受ける格好良さでした
全体的に音自体の厚みは物凄くて常にガンガン頭に来るようなサウンドにこのライブから仕上がっていました
それでありながら、聴いてて切なくなるあの感じ・・・はやっぱりオリジナルだな、と。
その価値と、与えてもらったものの重みを感じてしまった尊い一夜でした。

でも、
ナンバーガールは、
THE BOOMと並んである種自分の原点的なバンドなので、
簡単に語ることがとても難しい、言葉に成らない良さがあるバンドだな、と。
ブログなのに「言葉に成らない」ってどうなんだよ(笑)って感じですけど、
でも、なんか・・・凄く濃い感覚が未だに残っている、そういうライブでしたね。
また、是非ナンバーガールのライブに参加してみたいです。





サカナクションの「ライトダンス」にハマっている話。

2019-07-26 | お気に入りの楽曲









人の波 まるで海 でも明日が見えなくて








最近、
通勤の時にサカナクションの「シンシロ」をよく聴いてるのだが、
中でも個人的に昔からずっと「ライトダンス」という曲が大好きでずっとリピートして聴いている。

この曲は「ザ・2曲目」といった感じのギターリフの鋭い比較的アッパー気味な曲なんですが、
ロック的かつポップなメロディなのに歌詞はやたらネガティブなのが面白い・・・
っていうか今の自分そのもので聴いてていつも感情移入してしまいます。


そもそも、
曲の構成はAメロ~サビっていうまあまあ王道な(?)ものなのに、
その歌詞のパターンが・・・というか文字数がかなり短い、
でも曲の長さは普通の曲と同じ。。というのが面白いですよね
その上、
短い文字数で苦闘~(周りの)多幸感~取り残された哀愁~という物語を美しく描けているセンスがまた良い
ポップでキャッチーでありながらこんなにも物悲しい心境を歌に出来るのはやはり凄い才能だと言わざるを得ない。


この曲は、
アルバムの中でもより多くの人に向けられた、
所謂サカナクションのポップな部分を上手く形にした曲だと思うんですけど、
そういう曲がアルバムでも随一に沁みて感情移入してしまう、、、というのもまた面白い、
メロディやアレンジが華やかでもどこか暗さが滲み出ているのが逆にリアルで、
個人的にはある意味一番アルバムでも“らしい”曲なんじゃ、と思う

本音言うと、
自分も毎日「明日が見えない」状態のまま生きているんで、
そういう意味だとこの曲が最も今の自分とシンクロするのも自然な話でした
っていうか、
あまりに今の心境とピッタリすぎて、
今の自分の為に作られたのでは、、、と錯覚してしまったほど


でも、
重たい曲調でもなく、
何度も聴けるようなライトでポップなメロディ&アレンジなんで
何度も聴けてしまう・・・のがまた素敵で大切な一曲です
個人的には入り口にも相応しいし、
またライブでこの曲聴きたいなあ。。って思ってしまいました。アルバム自体、やっぱ名盤だとも。





君が必要だ。/ポチごっこ。 第10話「犬失格」 感想(ヤングジャンプ2019年34号)

2019-07-25 | ポチごっこ。
カワイイ。










花さんはどうやらポチが出ていくのが嫌らしい
別に手下が欲しい・・・という訳でもなく、別の理由がありそうですけど、
でもそんな余裕ぶりつつ悲しそうな花さんが可愛かったり。。

でもなんでしょう、
この一家、
働いて支えている姉はあんまり家に帰らないみたいだし、
妹は花が面倒見なきゃいけない立場だし、
所謂親ポジション・・・
甘えさせてくれるポジションの人が全く居ないんですよね
その上、長女仕事次女三女は学業、という事でまともに家事をする人物もいない
そう考えると、几帳面で不器用だけど真面目な友寄くんはこの家に「向いている。」とも思いました
ある意味、ポチがこの家を必要としているように、花もポチを凄く必要としている・・・のはなんとなく伝わる話数で、
そこがとっても良い10話目だったと思います

結構、キャラの可愛さ、話の面白さは文句ないレベルだと思ってるんですが、
でも題材がかなりマニアックなので毎週全力で推しつつも内心ちゃんと受けるか不安な気持ちもあるんですけど、
ただここまでの掲載順の推移とカラーの頻度は中々良好っぽいので今週も一安心でした
願わくばもっと人気が出るように援護射撃していきたいところです。







ただ、
花さんも凄く必要としているんだと思うけど、
ポチもポチで常に兄の叱責と会社でも怒られっぱなしの状態が続いていて、
自分自身に自信を失くしていた中で花さんとこの家との出会いは大きかったらしく、
割とよく褒められるしこの家で自分の存在価値を見つけたっぽくもあって・・・
それが芽生えつつある、というのがこの話数のハイライトでもありました
そりゃそうだ、
自殺したくなるレベルの現実の中で、
自分をちゃんと認めてくれる存在に出会えたんだから、
感謝するに決まってる・・・と、それと同時に花さんを想っての行動にも思える
彼女の表情を見て、むしろ「ここにいなきゃ。」という心情に少しなったんじゃないかな
なんにせよ、最悪の状況から徐々に好転しつつあるので今後の展開にも期待です。







にしても、
可愛い妹に、
実はちょいちょい抜けてるお姉さんに・・・と
色々ニヤニヤの素養が感じられたのも良かったです
なんだか同僚の女の子にも好かれてるらしいし、
意外とポチ人気あるじゃん。。と思いつつ笑
今は厳しい状況かもしれませんが、
後々疑似ハーレムにもなっていくのかも・・・?と思えた10話目
少なくとも先週のお怒りモードから徐々に一家に「明るさ」が戻ってて、
そこはめちゃくちゃ良かったと思います
不審なおじさん扱いだったのが、
急に、
頼りになって掃除も出来て料理も出来るいい男、、、みたいな、
そういうムードになりつつあったのが笑えたしある種の希望になってたかな、と








ポチが残留を懇願したのは、
花さんの寂しそうな表情を見たのが理由の一環・・・と考えると、
ポチは自分が思ってる以上に男らしくて素敵な人なのかもしれない。。って
そんな風にも感じれた10話目でした
今現在、
自分の期待通りにエピソードが進行しているのでこのまま順調に行って欲しいです

とか思ってたら、兄に居場所を早速突き止められててピンチですね(笑
次週も気になります!




最後まで素敵だった。/水女神は今日も恋をするか? 第30話(最終話)感想(週刊少年サンデー2019年34号)

2019-07-24 | 水女神&幼ラブ(三簾真也)
カワイイ。









正直な話、
この漫画が「終わる。」と告知された時はショックだったね
というか、個人的には意味が分からなかった
キャラ良し、作画良し、話もラブコメとして笑えるしドキドキ出来るしオリジナリティもあるし・・・で
おおよそ全3巻で終わりそうな要素がないんですが、、、ぶっちゃけ何でこれが終わるの?という疑問が頭から離れない
二人が両想いになってこれからってところだったのになー。って個人的には納得出来ないんですけど、
ただ、なんでしょう、
やっぱ読者は「普通の」ラブコメを望んでたのかな?と唯一短期に終わった理由を推測するならそれでしょう
でも掲載順良かったしカラーも多かったし、アマゾンでも評価良かったらかなり不意打ちでしたわ
うーん、またちょっと新人さんの漫画ばかり短期で終わっていて不安になって来たぞ。







でもね、
最後まで純粋に面白かったと思う
結果的には全3巻ってことで短い連載になりましたけど、
一発ネタかと思いきやどんどん水もドキドキもエロスも(笑)増して言って、
ちょっと狂ったラブコメが好きな自分にとってはご褒美のような漫画でした
・・・というのをね、
ちゃんと文章に出して伝えなきゃいけないんですよ
単行本買って毎週サンデーでトップクラスに楽しみにしてて、アンケも入れてたんだぞ!っていう。
いやでもこの画力と表現力で連載が続かないのはかなりもったいないので、三簾さんには是非頑張って欲しい
この最終回も恋する乙女の切ない敗北からいよいよ辿り着いたキスの高揚感。。が美しく表現されていて、
贔屓目もあるかもしれないですけど文句の付けようのない完璧な最終回だったように思う
贔屓目っていうか、
ぶっちゃけこのブログは個人ブログでお金もらって書いてる訳じゃないから、
どんどん贔屓してもいいんですけどね。ええ。でも、ファン目線抜きにしてもいい最終回だった。という事ですよ。ええ。













散々こんなこと書いといてあれですけど、
正直短期だけどお話としては結構よくまとまってる・・・ので
言うほど短期終了っぽい感じがしないのが救いと言えば救い、というか、
純粋に三簾さんの構成力が高いんだと思います
これは本誌見て欲しいんですけど、
今回アクレアさんのどアップのキス待ち表情のページがあったりして、
ああいうの見てるとすげー可能性というか潜在能力高そうに思えちゃうんですよね
ああつくづくもったいないし、もっとドキドキしてる二人を見たかった。。
うん、
贔屓します
贔屓で言うけど、
やっぱ個人的には色々な意味で続くべき漫画だったと思う
絶対短期で終わるほどの漫画には思えないのが個人的な最終的な本音です
凄いキュンキュン来るしクレイジーだし、独創性あったのになあ。

洪水の中でキスしてるシーンは半分ギャグにしか見えなかったんですけど、
そうやってクスクスさせつつその後のシーンでドキドキさせてくれる手腕が素晴らしかったです
約半年間とは言え、色々な意味で楽しませてくれてありがとうございました。
次回作、めっちゃ期待しています!





LUNKHEAD ONEMANTOUR2019「plusequal」@恵比寿LIQUIDROOM 19.7.19

2019-07-23 | LIVE
                             
                        先週の金曜日、ランクヘッドのライブへ。









知ってる人は知ってると思いますけど、
今回のライブはチケット発売時にはあまり枚数が出てなくて、
本人たちの口から「このままではバンドの存続が・・・。」とSOSを発して、
そんでもって念願のソールドアウト、、、というかなり例を見ないライブでした
正直、その相様はいちファンから見ていても凄く泥臭くてスマートではないものだったんですけど、
でもなんだろう・・・ぶっちゃけた話、何も話さないでただ単純に終わっていくよりは良い。っていうか、
結局知人が苦しいときは苦しいです。って頼ってくれた方が嬉しいように、バンドだって同じだと思うんですよね
それが結果的に「ださい。」と捉えられても、いつまでも諦めずに足掻き続けるのもこのバンドの良さですし、
多分聴いている人たちもそういうバンドのスタンス含めて感化・・・というか、
ある意味自分自身に重ねて聴いている部分もある程度あると思うんです
実際、
自分もああいう切羽詰まった気持ちに共感してしまった部分もあったし。。

誤解を恐れずに言えば、
“俺ら世代のフラカン”というか、
そんな気さえしてしまった今回のライブ、
自分は毎回ランクヘッドの新譜のツアーには欠かさず参加してるので、
恐らく普通に何もなくても行ってたとは思いますけど、
でも、
デビュー当時から聴いてる身としては色々なものを感じざるを得ない渾身のライブでございました。










既に色々な人のレポに書かれている通り、
普段のライブとは違って初めからメンバーの表情が明るかったように見えた。
というか、正直会場入りして待ってる間からして全体的に多幸感があったんですよ
ファンもリリースの度にリキッドに挑戦してるのは知ってるので、
そういう意味では売り切れた時点で勝利が約束されているライブでもあったと思います。

今の自分の気分にも合っていた「白い声」、
バンドの近年のアンセム「シンフォニア」と初っ端から極まったセトリでした
特に一曲目が「白い声」だったのは色々な意味で秀逸だったように思う
「ヒナタ」をがむしゃらに演奏した後、
ボーカルの小高さんが
「世界一ブサイクなソールドアウト。」と自虐的に話しつつ(笑
でも愛おしい。と口にしてからポップで多幸感漂う「光のある方へ」というのも良かった
ハンドクラップの箇所もあって何気に近年の売れるロックバンドの要素を意識しているなあ~と感じつつ、
まさかのレア曲「きらりいろ」と予想の付かないセットリストも構成がまた面白かった
この曲、ライブではあんまり演奏している印象がないだけに個人的には嬉しかった
陽性のメロディ、ボーカルがまた今の荒んでいる心によく沁みた。。

アルバムでも大好きな「SHIBUYA FOOT」、シンドローム~うぇいうぇいうぇいの流れを組む、
「ネガティブだが踊れるロックンロール」の系譜の楽曲で個人的には最高でした
ツアーが終わっても是非ライブで演奏して欲しい新譜曲の一つ。
そこから、またもあまり演奏されない「HEART BEATER」、
自分は大好きな曲なんでこれもまた嬉しかった
からの、
代表曲「体温」「シンドローム」のぶち上りセット~ときっちり定番を組み込むセンスも抜かりなし
特にシンドロームに関してはソールドもあってかなりの盛り上がりと高揚感が満ちてたし、
そしてランクらしい“暗いけど踊れる”というカタルシスが確かにあって、
やっぱこの曲は名曲だわ。と強く強く感じさせるものがありました。


ディープで重い「極光」、
ハードでシリアスな「心音」、
切なくてウェットな「いつかの」と
新譜からのナンバーを立て続けに聴かせて、
今のランクの深みをしっかりと伝えていたのも良かった
特に「極光」の渋みは新しい魅力があったように思う
夏のライブには相応しい「夏の匂い」、
そこから感動的なバラッド「プルケリマ」と物語のようなセットリストが続く
個人的に初めて観たランクのライブがイマヤスロックショーで、
それが「プルケリマ」のタイミングだったんで感慨深く、聴いててジーンと来てました。

アルバムの中でも特に大好きで最も“新しい”と思える「小さな反逆」はもう最高だった
桜井さんがフィーチャーされるのも新しいし、音の感じ、歌詞のテーマ性も
ランクっぽさはありつつも今の時代に合ったものになっている気がした
特に最近は色々事件も多いのでそういう意味合いでもフィット感が凄かった
個人的にはこの曲も是非ちょくちょく演奏して欲しい。。
リリースツアーが終わっても、ね。

バンドの覚悟が込められている渾身のキラーチューン「朱夏」に痺れつつ、
最高のお祭りソング「スターマイン」は満員のリキッドで聴くにはあまりにも気持ち良すぎた
この選曲がまた素晴らしい・・・!といちいち感じてしまう秀逸な出来栄えになっていてそこもベストでした
これまた新譜の中では能動的なポジティビティに惹かれる「アウトマイヘッド」と大好きな曲が続く
この曲は掛け声があってリスナー参加型の楽曲にもなっているのが強みだし、
つまらないなら楽しくしよう。というテーマ性も、
今までのランクの歌詞の傾向からすると一歩踏み込んだものになってるなあ~と改めて思えた。

そこから、
爆発力の高いロックンロール「ぐるぐる」、
みんなでシンガロングした感動的なアンセム「僕らは生きる」、
更に最新のアンセム「はじまれ」と最後まで攻め切ったセトリでライブ本編は終了
祈りにも似たその構成は今のランクヘッドには相応しい空気感があってそこもまた素敵でした
どこまでも泥臭く足掻き続けるロックバンド、ランクヘッドの素敵な部分だらけのライブでしたね
掛け値なく素晴らしい。と心から思えるライブだったのはちゃんと伝えたいですね。
ありがとうございました!












白い声
シンフォニア
ヒナタ
光のある方へ
きらりいろ
SHIBUYA FOOT
HEART BEATER
体温
シンドローム
極光
心音
いつかの
夏の匂い
プルケリマ
小さな反逆
朱夏
スターマイン
アウトマイヘッド
ぐるぐる
僕らは生きる
はじまれ

共犯
前進/僕/戦場へ

カナリアボックス






アンコールは今のランクヘッドを象徴する3曲が演奏された
ファンと共に辛い現実を乗り越えんとする屈強なロッカバラード「共犯」、
挫折から歩き出す様を描く「前進/僕/戦場へ」と個人的に堪らないセトリでした
特に最近は自分の無力さを毎日感じてるので「前進~」はかなり沁みました
そういう・・・
とっても我々の恒常的な日々の心境にフィットしてくれる音楽なんです。
っていうのを自分としては伝えておきたいなあ。。と思いつつ、
ダブルアンコールの「カナリアボックス」がまたこの日のライブには相応しくて最高でした
もう今のランクの状況そのまんまじゃん。。と思うと正直聴いてて泣きそうになってしまった

それで、
秋にベスト盤を出すこと、
それから20周年を記念して20本のツアーを回ることを発表。
正直今回のライブでランクヘッドの魅力を再アピール出来たように思うし、
新譜からの楽曲も全曲プレイして「今」もきっちり伝えていたので、
ある意味本当の勝負はここからだし、
ここからのバンドだなあ、と。
そんな気がした夜でした。

でも、
ストーリー性を抜きしても、
純粋に格好良いロックバンドだと思いました、ランクヘッド。
それが一番嬉しかったかもしれないですね。
格好付けないとこが格好良かった。
それって素敵だと思うんですよ。




孤高の天才。/アクタージュ 第74話「助演」 感想(週刊少年ジャンプ2019年34号)

2019-07-22 | アクタージュ
カッコいい。










なんか色々な意味で考えさせられるお話ですが・・・
陸はそもそも初めから傍若無人に振舞いたかった訳ではなく、
事務所の方針で常に自分の引き立て役のようなキャスティングばかりさせられていたらしい
つまり、政治的なもの、、、ですよね あまりにもそればっかなんで役者としては退屈ですよね
でも、それが所謂「大人の世界」なのかもしれません・・・今現実でも色々ありますけどね!







当然、
政治的なキャスティングばかりされていると演者としては張り合いがなくて、
どうしてもただの「作業」になってしまう、、、という想い、というか本能があったんでしょう
そうではなく、ガチとガチのぶつかり合いが、どちらがより目立てるか、脚光を浴びれるか・・・という
「本気の勝負」がしたい陸にとってはアリサの目配せはあまりに退屈なものだったんだと思う

だから、
ある意味わがままのようでわがままじゃないんですよね
そこが上手いな、っていうか、「こうなってしまった」要因を美しく描いているのが素晴らしい
そりゃ色々トラウマになるわ。。と感じつつ、だからこそお互い刺激になるような景ちゃんの存在が嬉しいんでしょう
絶対に自分の存在感に飲まれる棒役者と共演するより、負けたくない。と思える相手と共演した方が楽しいに決まっている。
そういう意味では、陸の主義主張って傍若無人というかある意味では真っ当な本音だったりするのかもしれないですね

まあ現実で色々なことが起こってる分、今週のお話はこれ以上ないくらい伝わりやすいタイミングだったようにも思う
そこも含めて本当に「持っている」漫画だな!と感じつつ(笑
気が付けば、
ただ単に夜凪ちゃんが頑張って欲しい、って思うだけの展開ではなく、
陸自身にも報われて欲しい!という感情すら芽生えてるのが不思議というか巧い。というか・・・
本当に良く出来た漫画だと思います(笑)。しかも、良く出来てるだけじゃなくちゃんと尖ってもいるし。
個人的には、陸が本当の意味合いで演劇を通して達成感を得れる瞬間が来れば良いな、と思いますね。








とはいえ、
そんな二人の「相様」を見せつけられた千世子も気が気じゃないでしょう
ある意味、本当は千世子がそのポジションに就きたかった・・・という想いもあるかもしれない
っていうか、自身が少なからず目指していた人物と頑張って渡り合えるようになっている様子を見て、
燃えないわけがない、平静で居られるわけがないと思うんですよね
その意味では、
千世子の物語でもある。。と個人的には思います
夜凪ちゃんと陸の好演も応援したいけど、千世子と阿良也も簡単には負けて欲しくない気持ちもある
なぜならば、あの二人だって誰よりも努力して今の地位や実力を得ている事を知ってますからね

正直、
みんなに報われて欲しい気持ちもありますけど、
でもやっぱり優劣はどうしたってついてしまうでしょう
陸がいる分夜凪ちゃん側がなんとなく有利なのかなー。って思いますが、
墨字さん含め千世子側がどこまで脅かしてくるか・・・にも期待です!









にしても、
当初スーパーチートキャラとして登場した陸なのに、
いつの間にか好感度も抱いてしまっているのが凄い・・・というか
マツキさん構成上手すぎだろ!って個人的には思います笑
やっぱり、
成長する為には引き立ててくれる人ではなく、対等に勝負してくれる相手が必要だったんでしょう。





何も無い。

2019-07-20 | ブログ雑記










自分には「何も無い。」という事実に今更気付いてしまった。
そして、努力しても「何も生み出せない。」という現実も直視せざるを得なかった

もう、
全部を諦める時期に来ているのだと思う。
自分では、他人にとっての「何か」には成れない
散々不格好に努力して来たけれど、その全部が意味がなかった。と今なら思える

自分は完敗だし、
日陰者として
これからはひっそりわきまえて生きていこうと思う。
今までありがとうございました!


ブログとかは細々と続けていくと思います
でもその他の全部がもう今の自分には、つらい。






猫の写真part3

2019-07-19 | ブログ雑記








雑ですが今日は時間ないので。









ルイ(トラ模様)とキュア(灰色)。仲良しです。




(クーラーが効いてて)「中々快適だわね。」




トラ「暑いよ~。」








今日久々にライブ行ったら疲れすぎたし汗かきすぎて脱水症状みたいになりました
皆さんもその辺には気を付けて下さい・・・いや、マジで!





ポチ放出の危機!/ポチごっこ。 第9話「ポチの家族」 感想(ヤングジャンプ2019年33号)

2019-07-18 | ポチごっこ。
怒りの姉さん。









友寄くんの存在は当然許されなかった
そりゃどう見ても不純異性交遊だし色々と危険だしなあ・・・
にしても姉と妹のゴミを見るような目が正直滑稽で笑ってしまった(笑
おまけに本名言っちゃって花さんからも若干キレられるし。。

まあ、
ぶっちゃけ隠れて生活してた訳で、
そういう意味では卑怯は卑怯だし疑われても仕方ないけれど、
やっぱり友寄くんの「今までの苦労」をこちらとしては見てきている訳で、
ここからでもちょっとは彼が報われる展開にならんかな。。と期待しちゃうわな
結局、この漫画は「ダメでいいよ。」というメッセージが伝えたいんじゃないか?って思う訳で、
それを考えるとまず間違いなく追い出されることは無いとは思うけど・・・でも色々修羅場だからなあ。







にしても、
いい年こいて他人の家で捕まって尋問受けてる友寄くんは面白かった・・・
いや、本当は面白がっちゃいけないのかもしれないけど、その後のボロクソっぷり含めて、
読んでてクスクスしてしまったのが本音。。ではある
むろん、
性的行為も疑われて然り、、、ですけど、
本当にやってないんだから正直仕方ないよなあ
その責められっぷりも読んでて笑えましたけど、
ナチュラルに畜生扱いしている花さんは花さんで酷い気がする
でも行く宛てのないダメ人間を匿ってくれてる・・・と考えると本当はめっちゃいい子なのよな
今現在、どんどん追い詰められてる状況でかなりマゾヒズムをくすぐる展開になって来てる気がする。







ただ、
友寄くんの兄も問題で、
割とナチュラルに正論押し付けてくるタイプの・・・
ちょっと息苦しいタイプの人間な気はしました
もちろん、
言ってることは完全に正しいし、
礼儀、生活態度、几帳面さ、向上心、対人関係の円滑さ、全部に於いて
ポチこと友寄くんの上を行っている圧倒的に“正しい兄”なのは揺るぎないでしょう
でも、友寄くんにとってはその「正しさ」が今の心境を生んでいるんだろうなあ・・・と思うと
ある種その正しさが毒になってしまっている可能性があります
そこにまた首を突っ込むのか、
でも追い出される寸前だし、
結局、また自死か?
っていう、
非常に気になる展開になっていて色々な意味で読み応えが半端ないですね
多分、兄貴的にも弟の「成長」を望んでるんでしょうけど・・・一体どうなるんでしょうかね。







にしても、
2週間ぶりとあって、まず読めることが嬉しかったですね(笑
本編は厳しい局面が続いてますけど、これを乗り越えることが出来れば、
きっとキャッキャウフフ展開も待っていると思うんで・・・頑張って欲しいです!
頑張れポチ!そして、頑張れ花さん!!


そして、友寄くんを心配して必死な表情の花さんがまた可愛かった♪