今年もご閲覧のほどありがとうございました!!
と、いう訳で、
これが正真正銘2021年最後の更新になります
ここ数日間、ずっとCDやスマホで音楽ばっかり聴いててホント大変だった・・・(苦笑
でもどうせやるならば、しっかり自分の中で吟味してから選定したかったので。
ちなみにルールは今年フィジカル(CDかレコード)で出たフルアルバム、それだけです。
良い機会なのでフィジカルの仕様に関しても触れられれば、と思います。では以下。
第10位海底より愛を込めて/cinema staff
4年ぶりに出たアルバム
前作も実はレビュー書いてたんですが・・・
正直傑作ですね
全部やり切った感がする作品というか、例えるなら二郎系ラーメンみたいなロックアルバムでした
自分たちの得意分野である鋭利で焦燥感の強いギターロックだけを中心に詰め込んだ力作
たぶん今回選定した中でも最も収録時間が長いアルバムだと思われる
バラエティよりもストロングポイントだけで勝負してるので、
ある意味ここに来て過去最高にcinema staffらしい作品
00年代後半~10年代前半の残響系Gロックの集大成とか言っても過言では無い。
それでいて「はじまりの場所」みたいなアコギを中心にした新境地で終わるのもまたニクい
それと、何となくV系好きな人も好きそう、とか個人的に感じました。
「雨の日のヒストリア」って曲がおススメです。
フィジカルは、最初買った時「やたら青いな!」って思ったら、元々のジャケットに加えて
青いクリアシート?みたいなのが重なってる事に気付いて凝ってるなあ、と笑
第9位よすが/カネコアヤノ
カネコアヤノの音楽って、
2000年前後のオルタナティブロックの流れを汲んでる気がしていて、
最近の歌手なのに凄い自分の「世代感」にフィットして聴いてて気持ちが良いんですよ
それでいて昭和歌謡とかAORの要素もあったりして面白い事やってんな~とか思う
来年はeastern youthとかOGRE YOU ASSHOLEとかと対バンするみたいで
それも納得というか・・・
正直歩きながら「星占いと朝」聴いてた時に「オウガのファンとか好きそう。」って思ったもん笑
それと、
直情的ではなく内面からふつふつと想いを煮え滾らせるような楽曲が多いと感じる
「腕の中でしか眠れない猫のように」とか「爛漫」とか、歌詞だけ見ればある意味パンクですね
それと「抱擁」の切実かつ祈りにも似た音像も自分的に大好きなポイントですね。
歌詞カードも昭和感あります、それと盤面がキレイです。。
第8位DIARY KEY/Base Ball Bear
この作品もよく聴いてました(よく聴いてたならちゃんと感想書けよ笑)
ベースボールベアーって正直年齢不詳感があるというか、「いつ老けるの?」って感じがする
全体的に楽曲がみずみずしくヴィヴィッドな音像でどの曲を聴いても気持ち良かったです
方向性としては、
聴き手が想うイメージの中のベボベを思い切りやりました!っていうタイプの曲が多く、
その上で本格的なヒップホップに挑戦した「生活PRISM」などしっかり新しさに向き合ってるのも素敵
個人的にはシングル曲、リードトラックも素晴らしい出来ですが、
それらを上回るくらいアルバムの10曲目という地味ポジに配置された「海へ」って曲が大好きです笑
メロディと歌声を聴く限りこの曲が一番シングルっぽいとか思っちゃったりもしました。
それと関根さんが歌ってるポップな歌謡的ロックナンバー「A HAPPY NEW YEAR」もかなり好き。。
フィジカルは、歌詞カードが便せんみたいになってるのと、
ちゃんと正しく入れないとジャケットが変わってしまう仕様になってるのが
ダイアリーキー感があってそういう工夫もまたこだわりを感じますね。
第7位KOE/佐藤千亜妃
きのこ帝国のボーカルでお馴染み佐藤千亜妃さんのソロアルバム
この作品は良いですよ
正直きのこ帝国のファンが聴いても「良い。」と感じるんじゃないでしょうか
近年のポップス路線と初期のオルタナ路線が良い具合に融和していてどの曲を聴いてても気持ちが良い
しっかり練り込まれた質の良いメロディに繊細かつ趣のある歌詞が合わさって見事な傑作に仕上がってます
その上で抜けの良いポップソング「カタワレ」があったり打ち込みの「Love her...」があったり
意外とバラエティに富んでるのもまた聴いてて飽きさせない技量を感じる作品でした
誠実かつ鮮やかで力強い歌詞が光るアウトロのアンサンブルの暴走具合も凄まじい「Who Am I」、
本作で随一に物悲しく切実なバラッド「声」、泥臭い歌詞が胸熱な「転がるビー玉」等が特に大好きです。
このジャケット、
管理人は逆光の写真が(実は)昔から大好きなんですよ笑
WALRUSの「逆光」って曲も大好きですけど(←関係ない笑、けどきのこ帝国のファンなら好きかも)
裏ジャケットの一面の海の写真もまた眺めてて心が洗われる感じで好みですね。。
第6位√S/山崎あおい
最近、
ラジオで「サボタージュ」って曲が流れてて、
その曲が凄く良かった、良かったというか、かなり自分好みの音だったので、
フィジカルでも聴きたくて購入したら他の楽曲も想像以上に良かった
とにかく全曲良い、
捨て曲一切無し、山崎あおいの素朴で透き通るような声も大好きで兎に角ナチュラルなんですよね
純度の高い王道のポップ・ミュージックをしっかりと高いレベルでこなし切っている傑作
正直今回選定した中では知名度の低い方かもしれませんが、やってる音楽は本物だと思いましたね。
先述の「サボタージュ」って曲が自分はとにかく大好きで大好きで大好きで、
小気味良いアレンジ、心地良いリズム、純朴な声~という恵まれたサウンドデザインから
歌ってる内容は全部憂鬱な想いをつらつら吐き出してるだけ、そのセンスに惚れ込みました。。
この、
前衛的なジャケットもかなり好きです笑
歌詞カード見ててもまともに映ってる写真とか無いんですよ
でも、それもある意味「音楽だけで勝負したい。」って意志の表れなのかもしれないですね。何となく。
第5位行列のできる方舟/MONO NO AWARE
これも相当ハマった。。
分類としてはオルタナティブロックに該当するのかもしれないですけど、
でも昭和歌謡みたいな「ゾッコン」があったりAORっぽい楽曲もあったり結構形容するの難しいですね
かと思えば、何となく童謡の世界観をオルタナティブロックに落とし込んでる様な感覚もあって、
まるで軟体動物みたいな・・・
そんな掴みどころの無さこそある意味MONO NO AWAREらしさ、なのかもしれません
昨日語った❝個❞を真正面から認めている大名曲「異邦人」を始めダンサブルなロックチューン「幽霊船」、
スケール感の大きなメロディと歌詞のセンスが神懸っている「そこにあったから」
そしてBメロのギターリフがオルタナド直球過ぎて聴いてて痺れてしまった「孤独になってみたい」など、
兎角スゲえな。って思える楽曲が多かった印象です
来年はレコードでも出るみたいなので、それも絶対に手に入れるぞ・・・!
フィジカルは、レビューした時も記述したんですが、これも歌詞カードがバラバラになってる上に、
一曲ごとにオリジナルのフエルトアート?みたいなのが付いててめちゃくちゃ凝ってます。。
第4位Kongtong Recordings/安藤裕子
今年ライブを観る機会があったんですが、
その時に観たパフォーマンスがあまりにも圧倒的で・・・
しかも、
セットリストの8割がまだ未発表であったこの盤に収録されてる新曲だったんですよ
それもまた元々ファンでは無かった身からすると「すげえカッケーな。」って純粋に思ったんです
その時に今作を購入する事を決断したんですが、これがまた相当な力作でした。
全体的にしっかりと洗練されたポップ・ミュージックを中心に据えた作品に仕上がっており、
時に攻撃的かつシニカル&シックなロックナンバーも収録されてて色々な意味合いで隙のないアルバム
その上で、
作品を通して物憂げかつ儚い、そして刹那的な要素も感じられたりその独特な雰囲気もまた絶品でした
なんというか、今更ですが、安藤裕子ってこんなに素晴らしい歌手だったんだな、
こんなに色々な世界観を持ってる歌手だったんだな。。と
その魅力を十二分に堪能出来た傑作でしたね。
アートワークは、オールモノクロなんですが、この作品にはモノクロがよく似合う、と強く思いましたね。
第3位FREAK/ネクライトーキー
今年は(自分の中で)ネクライトーキーが熱かったです
この作品はネクライトーキーのポップな部分、ロックな一面、それから新境地のナンバーまで含めて
その魅力及び個性がぎゅっと濃縮されたような文字通りの名刺代わりの一枚になったと思います
全体的にカラフル、かつ、
色々なタイプの楽曲が入っててまるでおもちゃ箱みたいなアルバムでもありましたね
ボーカルもっさの特徴的過ぎるアニメ声に朝日さんの内省的でネガティブな歌詞が乗っかる~という
相反する要素が奇跡的に相殺せずにちゃんとポップ・ミュージックとして成立しちゃってる
そんなオリジナリティ溢れる音像が兎に角痛快でかなり新しさを感じた一枚でした
兎角、
純粋に良い曲が多いのも特徴的で、
ダンサブルでもある自虐的ポップ「気になっていく」、ゴリゴリの反骨的ロックナンバー「豪徳寺ラプソディ」、
泥臭いギターロック「Mr.エレキギターマン」に極上のキラーチューン「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」
賑やかなアレンジとは裏腹にちょっぴり切ない歌詞が最高な「八番街ピコピコ通り」など、
かなり粒揃いって印象が強かった作品ですし現時点での代表作になったと思います。
オリジナルキャラが際立ってるジャケットもまた好きですね。
歌詞カードには曲ごとに素朴なイラストが描かれててそれもまた好きでした。
第2位新しい果実/GRAPEVINE
ジャケット通りかなりシックで大人びたロックアルバム
ちなみにジャケットの仕様が今では全く見ない類の仕様になってて(ダブルケース?)、
個人的には懐かしかったですね・・・笑 今では2CDSとなったら大体デジパック仕様ですもんね。
本作、
凄くバランスが良い様に感じました
近年は円熟したロックサウンドに傾倒してた印象があったんですが、
新しい音像を感じるような序盤の曲からバイン印のディープなロックナンバー、かと思えば
中期によく見られた真正面からのポップス・・・など、ちょっと今までの良いトコ取り感あったんですよね
・・・この形容が正しいかは分かりませんが、
「スロウ」が好きな人も「放浪フリーク」が好きな人も「1977」が好きな人もハマれる作品って気がしました。
要するに、どの時期のバインが好きな人でもこれは好きなんじゃないか、ってアルバムなんですよ
新しい表現にも向かってるし往年の激シブのロックもあるし若々しいポップスも入ってる
そういう意味合いでは❝最強のGRAPEVINEに出会えるアルバム❞に思えました。
久々にライヴも観たいなぁ。。
第1位SHISHAMO7/SHISHAMO
これは、現時点でのSHISHAMOの最高傑作だと思いました。
というのも、SHISHAMOは新譜を出す度に「今回のが一番良いな。」って思えるバンドなのです
今作は、
昨日も熱弁させて頂いたキレッキレのオルタナティブロックナンバー「人間」、
攻撃的なギターロックナンバー「明日はない」が入ってる時点で傑作確定だったんですが、
アルバムの新曲であまりにもメロディが良すぎる珠玉のポップナンバー「ドライブ」、
これまででも随一にペーソスに溢れている「かわいい」まで入ってるという本当にスゴいアルバム
しかも、
アルバムの3曲目にインディーロックっぽい「警報」、最後の「夢で逢えても」もアレンジがそういう曲で
尚且つ叶わなかった過去ですら、それもまた確かな尊い経験だったと思える様な肯定的な雰囲気も胸に来て。
全体的にたまらん曲が多くてたぶんこれまででも随一に音楽的ポテンシャルが発揮されたんじゃないかと思う
しかも俗に言うアルバム曲の「通り雨」とかも大人の雰囲気も漂うしっとりとしたバラッドで、
この作品も相当隙のないニューアルバムに仕上がってるな~と純粋に感じました
アルバムのリリースツアーにも無事に参加出来たんですけど、
正直、
1回では足りない
出来ればもう1回は行きたかった・・・笑
また、リリースツアーで全曲生で聴けたのも良い思い出ですね。。
フィジカルに関しては、今回選定した中でも一番気合が入ってますよ!
なんと、浅野いにおさんによるオリジナル漫画付き(!!)
CD買ったら、
イメージ漫画まで楽しめるなんて正直今までの人生でも無かったと思いますよ笑
そういう意味では音源として買って貰おうとする意欲に満ちていたフィジカルでもありました。
昨日から、
曲を聴き込んでは文章をPCで打ち込んで、
それが終わったらまたアルバム単位で聴き込んで、
またせこせこPCで打ち込んで・・・って感じの生活だったので、
ある意味全然休みじゃないっスよ!!笑笑(逆ギレ乙
でも、
はっきり言ってここ数年はこんなにガッツリとした総括的な記事は書いてなかったので。
そういう意味では例年以上にやり切った感はありますし、これもまた一つのケースとして見て貰えれば幸いです。
来年はどんな新曲に出会えるのか、そしてどんな漫画やアニメに出会えるのか・・・が楽しみです♬
それでは皆様、
本年もありがとうございました!!!!!!!!
この後はゆっくり紅白でも観ます笑
と、いう訳で、
これが正真正銘2021年最後の更新になります
ここ数日間、ずっとCDやスマホで音楽ばっかり聴いててホント大変だった・・・(苦笑
でもどうせやるならば、しっかり自分の中で吟味してから選定したかったので。
ちなみにルールは今年フィジカル(CDかレコード)で出たフルアルバム、それだけです。
良い機会なのでフィジカルの仕様に関しても触れられれば、と思います。では以下。
第10位海底より愛を込めて/cinema staff
4年ぶりに出たアルバム
前作も実はレビュー書いてたんですが・・・
正直傑作ですね
全部やり切った感がする作品というか、例えるなら二郎系ラーメンみたいなロックアルバムでした
自分たちの得意分野である鋭利で焦燥感の強いギターロックだけを中心に詰め込んだ力作
たぶん今回選定した中でも最も収録時間が長いアルバムだと思われる
バラエティよりもストロングポイントだけで勝負してるので、
ある意味ここに来て過去最高にcinema staffらしい作品
00年代後半~10年代前半の残響系Gロックの集大成とか言っても過言では無い。
それでいて「はじまりの場所」みたいなアコギを中心にした新境地で終わるのもまたニクい
それと、何となくV系好きな人も好きそう、とか個人的に感じました。
「雨の日のヒストリア」って曲がおススメです。
フィジカルは、最初買った時「やたら青いな!」って思ったら、元々のジャケットに加えて
青いクリアシート?みたいなのが重なってる事に気付いて凝ってるなあ、と笑
第9位よすが/カネコアヤノ
カネコアヤノの音楽って、
2000年前後のオルタナティブロックの流れを汲んでる気がしていて、
最近の歌手なのに凄い自分の「世代感」にフィットして聴いてて気持ちが良いんですよ
それでいて昭和歌謡とかAORの要素もあったりして面白い事やってんな~とか思う
来年はeastern youthとかOGRE YOU ASSHOLEとかと対バンするみたいで
それも納得というか・・・
正直歩きながら「星占いと朝」聴いてた時に「オウガのファンとか好きそう。」って思ったもん笑
それと、
直情的ではなく内面からふつふつと想いを煮え滾らせるような楽曲が多いと感じる
「腕の中でしか眠れない猫のように」とか「爛漫」とか、歌詞だけ見ればある意味パンクですね
それと「抱擁」の切実かつ祈りにも似た音像も自分的に大好きなポイントですね。
歌詞カードも昭和感あります、それと盤面がキレイです。。
第8位DIARY KEY/Base Ball Bear
この作品もよく聴いてました(よく聴いてたならちゃんと感想書けよ笑)
ベースボールベアーって正直年齢不詳感があるというか、「いつ老けるの?」って感じがする
全体的に楽曲がみずみずしくヴィヴィッドな音像でどの曲を聴いても気持ち良かったです
方向性としては、
聴き手が想うイメージの中のベボベを思い切りやりました!っていうタイプの曲が多く、
その上で本格的なヒップホップに挑戦した「生活PRISM」などしっかり新しさに向き合ってるのも素敵
個人的にはシングル曲、リードトラックも素晴らしい出来ですが、
それらを上回るくらいアルバムの10曲目という地味ポジに配置された「海へ」って曲が大好きです笑
メロディと歌声を聴く限りこの曲が一番シングルっぽいとか思っちゃったりもしました。
それと関根さんが歌ってるポップな歌謡的ロックナンバー「A HAPPY NEW YEAR」もかなり好き。。
フィジカルは、歌詞カードが便せんみたいになってるのと、
ちゃんと正しく入れないとジャケットが変わってしまう仕様になってるのが
ダイアリーキー感があってそういう工夫もまたこだわりを感じますね。
第7位KOE/佐藤千亜妃
きのこ帝国のボーカルでお馴染み佐藤千亜妃さんのソロアルバム
この作品は良いですよ
正直きのこ帝国のファンが聴いても「良い。」と感じるんじゃないでしょうか
近年のポップス路線と初期のオルタナ路線が良い具合に融和していてどの曲を聴いてても気持ちが良い
しっかり練り込まれた質の良いメロディに繊細かつ趣のある歌詞が合わさって見事な傑作に仕上がってます
その上で抜けの良いポップソング「カタワレ」があったり打ち込みの「Love her...」があったり
意外とバラエティに富んでるのもまた聴いてて飽きさせない技量を感じる作品でした
誠実かつ鮮やかで力強い歌詞が光るアウトロのアンサンブルの暴走具合も凄まじい「Who Am I」、
本作で随一に物悲しく切実なバラッド「声」、泥臭い歌詞が胸熱な「転がるビー玉」等が特に大好きです。
このジャケット、
管理人は逆光の写真が(実は)昔から大好きなんですよ笑
WALRUSの「逆光」って曲も大好きですけど(←関係ない笑、けどきのこ帝国のファンなら好きかも)
裏ジャケットの一面の海の写真もまた眺めてて心が洗われる感じで好みですね。。
第6位√S/山崎あおい
最近、
ラジオで「サボタージュ」って曲が流れてて、
その曲が凄く良かった、良かったというか、かなり自分好みの音だったので、
フィジカルでも聴きたくて購入したら他の楽曲も想像以上に良かった
とにかく全曲良い、
捨て曲一切無し、山崎あおいの素朴で透き通るような声も大好きで兎に角ナチュラルなんですよね
純度の高い王道のポップ・ミュージックをしっかりと高いレベルでこなし切っている傑作
正直今回選定した中では知名度の低い方かもしれませんが、やってる音楽は本物だと思いましたね。
先述の「サボタージュ」って曲が自分はとにかく大好きで大好きで大好きで、
小気味良いアレンジ、心地良いリズム、純朴な声~という恵まれたサウンドデザインから
歌ってる内容は全部憂鬱な想いをつらつら吐き出してるだけ、そのセンスに惚れ込みました。。
この、
前衛的なジャケットもかなり好きです笑
歌詞カード見ててもまともに映ってる写真とか無いんですよ
でも、それもある意味「音楽だけで勝負したい。」って意志の表れなのかもしれないですね。何となく。
第5位行列のできる方舟/MONO NO AWARE
これも相当ハマった。。
分類としてはオルタナティブロックに該当するのかもしれないですけど、
でも昭和歌謡みたいな「ゾッコン」があったりAORっぽい楽曲もあったり結構形容するの難しいですね
かと思えば、何となく童謡の世界観をオルタナティブロックに落とし込んでる様な感覚もあって、
まるで軟体動物みたいな・・・
そんな掴みどころの無さこそある意味MONO NO AWAREらしさ、なのかもしれません
昨日語った❝個❞を真正面から認めている大名曲「異邦人」を始めダンサブルなロックチューン「幽霊船」、
スケール感の大きなメロディと歌詞のセンスが神懸っている「そこにあったから」
そしてBメロのギターリフがオルタナド直球過ぎて聴いてて痺れてしまった「孤独になってみたい」など、
兎角スゲえな。って思える楽曲が多かった印象です
来年はレコードでも出るみたいなので、それも絶対に手に入れるぞ・・・!
フィジカルは、レビューした時も記述したんですが、これも歌詞カードがバラバラになってる上に、
一曲ごとにオリジナルのフエルトアート?みたいなのが付いててめちゃくちゃ凝ってます。。
第4位Kongtong Recordings/安藤裕子
今年ライブを観る機会があったんですが、
その時に観たパフォーマンスがあまりにも圧倒的で・・・
しかも、
セットリストの8割がまだ未発表であったこの盤に収録されてる新曲だったんですよ
それもまた元々ファンでは無かった身からすると「すげえカッケーな。」って純粋に思ったんです
その時に今作を購入する事を決断したんですが、これがまた相当な力作でした。
全体的にしっかりと洗練されたポップ・ミュージックを中心に据えた作品に仕上がっており、
時に攻撃的かつシニカル&シックなロックナンバーも収録されてて色々な意味合いで隙のないアルバム
その上で、
作品を通して物憂げかつ儚い、そして刹那的な要素も感じられたりその独特な雰囲気もまた絶品でした
なんというか、今更ですが、安藤裕子ってこんなに素晴らしい歌手だったんだな、
こんなに色々な世界観を持ってる歌手だったんだな。。と
その魅力を十二分に堪能出来た傑作でしたね。
アートワークは、オールモノクロなんですが、この作品にはモノクロがよく似合う、と強く思いましたね。
第3位FREAK/ネクライトーキー
今年は(自分の中で)ネクライトーキーが熱かったです
この作品はネクライトーキーのポップな部分、ロックな一面、それから新境地のナンバーまで含めて
その魅力及び個性がぎゅっと濃縮されたような文字通りの名刺代わりの一枚になったと思います
全体的にカラフル、かつ、
色々なタイプの楽曲が入っててまるでおもちゃ箱みたいなアルバムでもありましたね
ボーカルもっさの特徴的過ぎるアニメ声に朝日さんの内省的でネガティブな歌詞が乗っかる~という
相反する要素が奇跡的に相殺せずにちゃんとポップ・ミュージックとして成立しちゃってる
そんなオリジナリティ溢れる音像が兎に角痛快でかなり新しさを感じた一枚でした
兎角、
純粋に良い曲が多いのも特徴的で、
ダンサブルでもある自虐的ポップ「気になっていく」、ゴリゴリの反骨的ロックナンバー「豪徳寺ラプソディ」、
泥臭いギターロック「Mr.エレキギターマン」に極上のキラーチューン「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」
賑やかなアレンジとは裏腹にちょっぴり切ない歌詞が最高な「八番街ピコピコ通り」など、
かなり粒揃いって印象が強かった作品ですし現時点での代表作になったと思います。
オリジナルキャラが際立ってるジャケットもまた好きですね。
歌詞カードには曲ごとに素朴なイラストが描かれててそれもまた好きでした。
第2位新しい果実/GRAPEVINE
ジャケット通りかなりシックで大人びたロックアルバム
ちなみにジャケットの仕様が今では全く見ない類の仕様になってて(ダブルケース?)、
個人的には懐かしかったですね・・・笑 今では2CDSとなったら大体デジパック仕様ですもんね。
本作、
凄くバランスが良い様に感じました
近年は円熟したロックサウンドに傾倒してた印象があったんですが、
新しい音像を感じるような序盤の曲からバイン印のディープなロックナンバー、かと思えば
中期によく見られた真正面からのポップス・・・など、ちょっと今までの良いトコ取り感あったんですよね
・・・この形容が正しいかは分かりませんが、
「スロウ」が好きな人も「放浪フリーク」が好きな人も「1977」が好きな人もハマれる作品って気がしました。
要するに、どの時期のバインが好きな人でもこれは好きなんじゃないか、ってアルバムなんですよ
新しい表現にも向かってるし往年の激シブのロックもあるし若々しいポップスも入ってる
そういう意味合いでは❝最強のGRAPEVINEに出会えるアルバム❞に思えました。
久々にライヴも観たいなぁ。。
第1位SHISHAMO7/SHISHAMO
これは、現時点でのSHISHAMOの最高傑作だと思いました。
というのも、SHISHAMOは新譜を出す度に「今回のが一番良いな。」って思えるバンドなのです
今作は、
昨日も熱弁させて頂いたキレッキレのオルタナティブロックナンバー「人間」、
攻撃的なギターロックナンバー「明日はない」が入ってる時点で傑作確定だったんですが、
アルバムの新曲であまりにもメロディが良すぎる珠玉のポップナンバー「ドライブ」、
これまででも随一にペーソスに溢れている「かわいい」まで入ってるという本当にスゴいアルバム
しかも、
アルバムの3曲目にインディーロックっぽい「警報」、最後の「夢で逢えても」もアレンジがそういう曲で
尚且つ叶わなかった過去ですら、それもまた確かな尊い経験だったと思える様な肯定的な雰囲気も胸に来て。
全体的にたまらん曲が多くてたぶんこれまででも随一に音楽的ポテンシャルが発揮されたんじゃないかと思う
しかも俗に言うアルバム曲の「通り雨」とかも大人の雰囲気も漂うしっとりとしたバラッドで、
この作品も相当隙のないニューアルバムに仕上がってるな~と純粋に感じました
アルバムのリリースツアーにも無事に参加出来たんですけど、
正直、
1回では足りない
出来ればもう1回は行きたかった・・・笑
また、リリースツアーで全曲生で聴けたのも良い思い出ですね。。
フィジカルに関しては、今回選定した中でも一番気合が入ってますよ!
なんと、浅野いにおさんによるオリジナル漫画付き(!!)
CD買ったら、
イメージ漫画まで楽しめるなんて正直今までの人生でも無かったと思いますよ笑
そういう意味では音源として買って貰おうとする意欲に満ちていたフィジカルでもありました。
昨日から、
曲を聴き込んでは文章をPCで打ち込んで、
それが終わったらまたアルバム単位で聴き込んで、
またせこせこPCで打ち込んで・・・って感じの生活だったので、
ある意味全然休みじゃないっスよ!!笑笑(逆ギレ乙
でも、
はっきり言ってここ数年はこんなにガッツリとした総括的な記事は書いてなかったので。
そういう意味では例年以上にやり切った感はありますし、これもまた一つのケースとして見て貰えれば幸いです。
来年はどんな新曲に出会えるのか、そしてどんな漫画やアニメに出会えるのか・・・が楽しみです♬
それでは皆様、
本年もありがとうございました!!!!!!!!
この後はゆっくり紅白でも観ます笑