サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【ファンタジーの中のリアル】SHOW BY ROCK!! 第12話(最終話)「青春はNon-Stop!」 感想

2015-06-22 | SHOW BY ROCK!!
こんな力強いシアンの表情は初めて。








今までシアンは、
要所要所で主人公っぽい活躍を見せてきたけれど
ことダークモンスター関連になると途端に怖気付く癖・・・
癖というよりは、元島国のただの娘としての当たり前の感情だとは思うんですけど
自分で選んだ、決めた、というよりは半ば流されつつの“戦い”であった事は否定出来ません

けど、この日は、この最終回では、ほぼ初めてと言っても過言ではなく
シアン自身がダークモンスターと戦うと“決めた”
みんなを守る事を“選んだ”
自分の国に帰る事を先延ばしにしてまで「まだ私 帰れない」「何も変わってない」
敢えて彼女の嫌いだった「争い」をする事を選択した、その姿はとても頼もしかったですし
前回が前回だった(不安そうだった)だけに、余計カタルシスがあって良かったです
仲間に支えられた、ってセリフにもだからこそ説得力があったし
ギターが弓矢みたいになる演出もけれん味に満ちていて面白かったです(笑

これは自分の勝手な想像ですけど、
「流星ドリームライン」っていうのはシアン自身でありシアン自身の想いでもあるんだろうな、って
まるで流星のように再登場したシアンの演出を観ていてそんな風に感じました
望んでもいなかった世界だったけれど
そこで繋がった夢の線
シアンにとっては何よりも守りたいものに変わっていったプラズマジカという存在
それもまた順風満帆ではなく紆余曲折だったからこそ、色々と思い出に満ちているからこそだったんだろうなあ・・・と思うと
余計に感慨深い気持ちになってなんだかジーンと来てしまいました。シアンの力強い表情作画、見事だったと思います。




成長、という一言を使うならば
実は一番成長したのは優等生キャラで実質リーダーだったチュチュなんじゃないかな、と自分的には感じてます
本当は自分の野望、欲望を第一に考えて行動していた、自分が一番目立たなきゃ嫌だと思っていた、
そんな一番バンドに関して強い想いがなかったチュチュが、バンド自身の絆の象徴であるピックをみんなに渡した、という事実・・・!!
ある意味裏の主人公は彼女だったのかな、なんて思えるほどにチュチュに渡させた演出は正直神懸っていたと思います
それまでの過程が過程だったからこそ、今こんな風に素直にバンドを愛せているチュチュに感情移入してしまう
このバンドで良かった
このバンドで存在出来て良かった
心からプラズマジカを大好き・・・!って気持ちが伝わって来て
そんなチュチュのつかえが取れたような表情の数々にも個人的には感動していました

勿論、何も気にせずプラズマジカに陶酔出来ていたモアも
今この瞬間にみんなで演奏する喜びを感じていたレトリーもそれぞれに成長していました
主人公であるシアンの成長譚、であると同時に
プラズマジカ自身の成長譚にも成り得ているのが絶妙だと思います
時を重ねて、軋轢を経て、ようやく(本当の意味で)一つになれたプラズマジカ
最後はOP曲であり名曲でもある「青春はNon-Stop!」を奏でて終わる、という構成も
最後はCGでなく人間の姿で、とびっきりの笑顔作画で演奏をして終わる、という演出も
両方グッと来て自分的には堪らなかったです
特にレトリーの笑顔は「本当に楽しんでるんだなあ・・・」ってのが如実に伝わって来て良かったですね(笑
あの6話を顧みると余計に感慨深くなる節もあったりして実に良い塩梅の最終回だったと思います。

スタッフの皆さま、
そしてこの感想を読んでくれた方々
どうもありがとうございました!!
まだロムとシュウの詳しい過去エピだったり、
ダガーが生き残った事も2期への伏線に成り得ると思いますし
何よりもまだまだ魅力的なキャラの掘り下げを観たいので(笑)
是非2期も作ってくれると嬉しいです
お疲れ様でした。





この1クール、なんでここまで「SHOW BY ROCK!!」に夢中になってたのか、と考えると
はっきりと思うのは“ファンタジーの中のリアル”が良かったんじゃないかな、とか感じてます
例えばロージア一つ取っても、ただ単に腹黒あざといキャラってだけではなく
本当は誰よりも負けず嫌いで
本当は誰よりも自分たちの実力に自覚的だったりもする
目の前で自分たちよりも格上の演奏を見せつけられて涙する“真剣”っぷりだったりと
「オンリーワン」ではなく「ナンバーワン」を常に目指しているストイックさを感じるようなキャラクターで、
設定としてはファンタジックでドリーミーなんですけど、そこに存在しているキャラ達の感情はいつだって生々しいものだったと思います
そのギャップが個人的に堪らなかったというか、けれん味とリアリティとのバランス感覚が自分のツボにハマったのだと思います

それとチュチュは後半になればなるほど人間味を増して好きになっていったキャラクターでした
本当は自分が一番目立ちたい、
だけど、だからといって簡単に切り捨てられるほど愛着がないワケでもない―
散々自分の本音を漏らしつつも、本能がそれを越えてしまったシーンに関しては本当このアニメ観て来て良かったな、とすら感じました
理屈の上ではソロ希望だけど、あれこそ、そんな理屈を越える感情があるよ。って事の証明だったんじゃないかと思ってますね。
しかも過去に色々チュチュがバンドに対しても愛情を感じ始めているシーンの数々があったからこそ説得力もあった。


説得力という話で言えば、
散々ダークモンスターに対して消極的な場面を見せていたからこそ
「何も変わってない」という心情吐露に頷けてその後の意志にカタルシスを感じられた今回だったり
互いに冗談交えて罵り合いあまり褒めている様子がなかったからこそ心情に納得出来たシンガン回だったり
割と展開までの下準備、“過程”の描写が上手いアニメでもあってそこは待田さんの構成力の高さがきっと活きたんでしょうね
関係ないけど、2期があったらシアンにデレデレのロージア様が拝めそうで楽しみです(笑

今は音楽の価値が昔に比べて低くなっている、
そしてバンド、ロックよりもアイドルのが格好良い、とされている時代(という風に感じる時もあります。正直ね)
だからこそ、こんな風に真っ直ぐに音楽の価値を信じるアニメが必要なんじゃないかな、とか思った次第であります(少なくとも自分は)
まだまだ音楽で夢を観る事が出来る、まだまだ音楽で世界を変える事が出来るよ!という証明のようなアニメ。
そこがいち音楽ファンとして嬉しかったし、尊かった・・・というのも正直ありましたね。
けれん味溢れる演出が多いので万人受けするかどうかは分かりませんが、
それでも自分の感想で少しでも魅力が伝わったのならば幸いですし
そうじゃなければまだまだ努力して行きたいですね。
個人的には、傑作だったと思ってます。




そういえば、桜の作画が出て来ただけで「日本に戻ったんだな」と思えるのもなんかいいなあ、って思いました
それくらいあの世界の背景が独特だった、って事の証明でもあるでしょうけど
切り替えの手法としては抜群だと思いましたね。

1話とは違って一歩踏み出す事の出来たシアン
でも、個人的にはプラズマジカの再結成もまた観たい・・・! 笑
ただ他の方がツイッターで呟いてるのを観てハッとさせられたんですが
現実の軽音部のシルエットがプラマジのメンバーっぽくもあって
その辺も「今後」に活きて来るのかなあ?なんて思いつつ
取り敢えずは一歩成長したシアンを祝福したい。
現実をちゃんと生きているシアンを祝福したい。
仮に、2期が作られなかったとしてもこの終わり方なら不満という不満も出ないとは思います
そういう面もまた抜け目がなくてイイ感じでしたね。最後に、「SHOW BY ROCK!!」大好きです!!
またBDやイベントに行けたら行って感想など書けたらいいな、なんて思ってます。















今週は遂にBDの1巻が出るのでそれもまた楽しみです
確実に購入して、出来れば続編にも繋げたいなあ・・・と(笑
ところでロムとシュウの友情めいたシーンなんかも良かったと思います
その辺りもきっちりこなすところにやっぱり「抜け目の無さ」を感じましたね 笑

今期で各話感想を書いたのは今作だけでしたが、来期もまた何か書けたらいいな、って思いますし
各話感想じゃなくてもまた自分なりにちょっとした感想等も書いていきたい、と考えてます
twitterでもちょこちょこ書いてたりするのでそちらも是非読んで頂ければ。

余談ですが終わった後のCMを観てたら、
何とも言えない寂しい気分になった、というか
まだまだ画面の中で動き回るプラマジやシンガンを観ていたいなあ、って思っちゃいました(笑)。
クリクリちゃんの成長とかも観てみたいし、やっぱり2期にも期待しちゃいますね。



それと、一体この人は何ものなんだ・・・笑




【聖地への渇望】SHOW BY ROCK!! 第11話「グレイトフル ロックフェス」 感想

2015-06-15 | SHOW BY ROCK!!
遂にここまで来た・・・!!







ブードゥー館、とは言わずもがな日本武道館がモデルだと思いますけど
どのバンドもあそこを到達点、または一つの大きな通過点に見据えているところを考えると
あの独特な雰囲気も含めて正に「聖地」という言葉が相応しい。
ファンタジックな作中観でありながら
中々にリアリティのある“重み”も付随しているのがショウバイロックのストロングポイントの一つだと思います
日本武道館をモデルにしている事でキャラのドキドキや高揚が如実に伝わって来る所が実にイイですね。
そういう意味じゃ結構しっかりと“バンド好き”にもアピール出来ているアニメかもしれません

また、基本的にプラズマジカは割と主人公であるシアンが何度も危機を繋ぎ止めて来た感覚もあったりしますが(一部喧嘩の原因も作ったけど 笑)
今回に限っては、今まで何度も助けて来た仲間たちに逆に救われているカットがあったりもして
それもまた色々な意味で感慨深かったですし、
そもそもプラズマジカはいつ空中分解してもおかしくなかったバンドでもあった訳で。

母星の存在と宇宙人であることを秘密にして多少後ろめたい気持ちでやっていたモア、
面と向かって自分の意見が言えない、どうしても自分を出せなかったレトリー、
そしていずれはソロで・・・とか考えてしまってたチュチュ
そんなメンバーが、
今や紆余曲折ありつつも本当の意味で一つになって
4人で確かな“絆”を紡げている事実に胸が熱くなったお話でもありました
もう過去の自分も過去の想いも関係なくて、今のプラズマジカはしっかりと個々が確たる意志を持ってここにいる。
それがきちんと感じられたのが嬉しかったですし、今のプラズマジカだったらきっともっと大きなサークルを描けるんだろうな、とも思います
軋轢があったからこそ、逆に深める事が出来た絆。逆に言えばちょっとやそっとの衝突で諦める程度ならば所詮それまでの関係って事かもしれませんね。



SB69は印象的なアップのカットが多い。しかも、可愛くも何かを示唆しているコンテの数々が実にイイです。


そんな中でダル太夫さんがまたも名言を吐いてました
徒然なる操り霧幻庵のメンバーである阿と吽が“ダガーを倒す為”
つまりはある種の敵、気に入らない存在を蹴散らす為に楽器と向き合っていた訳ですが
そんなものは音楽ではない、
音楽はそんな気持ちで弾くものでなく
もっと心を込めて奏でるもの・・・なんだと
そんな風なニュアンスのメッセージを彼女らに伝えていて
相変わらず「冴えてるな~」と思いながら観ていました(笑
やっぱり音楽は打算とか他人の目を気にしてたり、或いは対抗してたりするものよりも
もっと素直でナチュラルでピュアな衝動を含んでいるものが聴きたいですよね
音楽を愛する純朴な気持ちを忘れるなかれ、というダル太夫さんの助言
後々に活きて来そうな感覚なんかもあったりしてその意味でも注目。

そんな相変わらずの格好良さ、そして艶(あで)やかさを見せつけていた徒然のステージの最中に事件は起こる
観客も呆然とするレベルのダガーのお邪魔虫っぷり きっと彼は“音楽”でなく“音楽ビジネス”が好きなだけなんでしょうね
ある意味彼の存在が何らかのメタファーにも感じるあたり益々侮れないなあ、とか思いつつ
スター性を秘めたシアンにシュウとダル太夫を攫う例の計画がスタートしてしまいました



時々真っ当な「故に」の使い方をするのがズルいっすね(笑


その前にはロムとシュウの意味ありげなやりとりだったり
アイオーンの不器用な求愛だったり(笑
男達のターンでも楽しませてもらいましたが
その他にも雫ちゃん達やしにものぐるいちゃん達も大集結しちゃって
正にこれまでのオールスター集合!って感覚の話数でもありました
ここから一気に盛り上がっていくんだろうな、とかワクワクしつつも
肝心なバンドがここには居ない、
そう、
あのあざと可愛い(笑)ロージア様率いるJCバンドのクリティクリスタがいつまで経っても姿を見せませんでした。




が、いなかったと思ってたクリティクリスタは
目の前の、ダガーが呼び出したダークモンスターその正体でした(!)
この展開は正直痺れたっちゅうか、ある意味プラズマジカにとっても因縁であり戦友的ポジションでもある訳ですから
何も感じないわけがないですよね
この相反する二つがくっつくにはまたとないチャンスであり
相当な胸熱展開が期待出来そうで今からワクワクしちゃってます
ライバルだからこそ、助け合う関係性―
今までの多少一方的な関係でなく
これで彼女らの間に“何か”が生まれたら尚良いな、って思います

正直、ただただ純粋にナンバーワンを目指していた「だけ」のロージア様は是非助かって欲しいし
クリクリちゃんのバンドのメンバーも救われて欲しいなと素直に感じています
観ていてちょっと可哀想、って感情にもなったけど
それこそ感情移入している証拠、
彼女の負けを認めた時のあの涙を観ているからこそ余計に頑張れロージア、また助かってリベンジ目指してくれロージア!って思えるんでしょうね
そんな危機迫る展開に面白味を感じてハラハラドキドキしつつ、ある種の残酷さを含んだ展開でもあってピリリと刺激が効いていて実に良かった
音楽を素直に愛する気持ちがあれば、きっと誰も彼も本当は“同士”であるはずなんだ。
そんな事をこのSB69には是非描いて欲しいな、と思う。
でも、そんなロージアも可愛く感じたのは秘密!
















ダル太夫さんは
「これからどんな事があろうとも、自分の力を信じるでありんすよ」ともシアンに告げていました
それとメイプル達の「野暮用」も気になりますし(もしかしてキング?)、伏線は順調に撒かれている様子
後は、でっかいでっかい音楽のパワーを、マインドを響かせるだけ。
これまで培って来た経験と想いを活かして、
頑張れプラズマジカ!
という訳で今週は〆。来週はいよいよBD1巻が出るのでとても楽しみです。正直、気が早いけど、もう既に2期やってくれ。って思ってます(笑
最終的にはどのバンドも笑って終われたらいいな。




ところで、この登場の仕方、めちゃくちゃカッコイイですね!(笑)。




【ラプソディー・イン・カルマ】SHOW BY ROCK!! 第10話「ウラハラなRhapsody」 感想

2015-06-08 | SHOW BY ROCK!!
元々最初のパートナーだったモアが一番最初に引き留めに来たのグッと来ますね。









結局、チュチュの想いはどっちも“本音”だったんだと思います
「もっと自分が注目されたい」という気持ちも本心だし、
「それでもこのバンドにいたい」って気持ちも本心だった
そんな本音と本音のガチの対決で、やっぱりこのバンドが、プラズマジカが大好きなんです。という気持ちが勝(まさ)ってしまった
それは元来チュチュの中には持ち合わせてなかった“新しい感情”であり、だからこそお話に美しさを感じましたし
観ていてちょっと泣きそうになるくらいに心を揺さぶられてしまったのだと思います
チュチュ回であると同時に、
今までのプラズマジカの総決算的な話数でもあったというか
プラズマジカが積み重ねて来た“絆”の強さを証明するような話数にもなっていたかと。
それがいちファンとして何よりも嬉しくて、観ていて心が熱くなってしまうようなお話でもありましたね
本当に観ている人の心を揺さぶれる、美しいものを見せてくれるアニメになっていると思います。





私が大好きなバンドTRICERATOPSの「Ace」という曲にこんな歌詞があります

先の打者がヒットを
実は僕は喜べない



この時のチュチュもきっとそういう感情に駆られていたのではないでしょうか
確かにプラズマジカは人気になったし、クリティクリスタにもリベンジは出来た
でもその実注目は主にシアンに集まっており、
自分に注がれているものじゃない
だから悔しい
感じる劣等感、
特にチュチュはツインボーカルの方割れであるからこそ余計にそういう気持ちが強かったんでしょうね
ヒットを打ったのはシアンであって決して自分ではない、それが彼女は歯痒かった
もっともっと輝きたい、
もっともっと自分を観て欲しい
今度は自分の手でヒットを打ちたい、
自分こそが誰よりも輝いていたい―
それは決して恥じるべき感情ではなく、むしろ言い訳がましい「オンリーワン」とかいう言葉よりも全然本能的で正しい、とは思う



このモアの表情が包容力に満ちていて堪らないですねえ・・・


ただ、「それ」も本能の一つではありますけど
チュチュにはもう一つの本能がありました
それは「プラズマジカが好き」という本能
みんなで一緒に力を合わせてここまで来た経験や気持ちだったり
分かち合って来た痛みと喜び、
掛け替えのない仲間・・・
チュチュの本音は自分こそが一番目立つこと、それが私の野望―と見せかけて
本音の本音はやっぱり「このバンドで存在していたい、もっとみんなで演奏したい」というものだったのかもしれません
逆に言えば元来の本音を“言い訳”にして新たに芽生えた“新しい感情”に蓋をしているようにも感じられました
散々誤魔化しても、割り切ったつもりでも、迷走しても、拭い切れなかったプラズマジカへの想い。
それこそがチュチュの本心であり本音の本音、本当の声が聴けたような気がして
それもまた嬉しかったですし、
一番バンドに愛着がないように思えて
その実本当は誰よりもプラマジを愛しちゃってるのがチュチュなんだと個人的には思います
そう思わせるようなラスト付近のドラマは先述したように観ていて泣きそうになるくらいのパワーがありました
「だけど、やっぱりこのバンドが好きなんです。」
そんなチュチュの想いがセリフなんかにしなくてもダイレクトに伝わって来る作劇に心底感動してしまった・・・というのが個人的な本音ですね




それはこの「SHOW BY ROCK!!」というアニメがこれまで紡いで来たものの素晴らしさを証明するような内容でもありました
そんな簡単に裏切れるほど、あれだけの経験を重ねて自身に無影響でいられるほどプラマジの“青春”は
薄っぺらいものでも、軽いものでもない
ある意味プラズマジカが積み重ねて来たものの“大きさ”を表現している話数でもあったんじゃないかって
だからこそ素直にチュチュの感情の変遷に頷けたし、「だよなー!」って思える隙間があって
ストレートに気持ち泣ける話数に仕上がっていたかな、と
言葉で説得するのでなく、音楽で説得する~という流れもこのアニメらしくて良かった
お互いの本音を曝け出して、みんなの気持ちを一つにして、だからこそ進んでいける生き物なんだって
そんな風に“バンド”を描いている、描けている作風には個人的に大きな信頼がありますね
チュチュがどんな目的でこのバンドに在籍していようが
今までチュチュがしてくれたこと
それがなければプラマジはここまで来れなかった
チュチュがいたからここまで来れたんだよ。というメッセージを実直に伝えるメンバーの姿も良かったですね
ちょっとレトリーが副リーダーというか、チュチュが苦悩してる時に仕切ってくれてるのに頼もしさと成長も感じたり、ね。
もうチュチュだけが頑張らなくても良いバンドになった、お互いがお互いを支えられるバンドになった。という事なんでしょう。
そういう意味ではやっぱり単にチュチュ回というだけではなく、プラズマジカそのものを描く回でもあったと思うんです
レトリーも、モアも、シアンも、そして・・・チュチュも。本当の意味で気持ちが一つになれた記念碑的な話数。

チュチュが自身の醜い感情を敢えて吐露したのも、
バンドに対して後ろめたい気持ちがあったから
それ即ち“愛情”の証であります
本当はそんな自分を許せなかった
本当はそんな自分を謝りたかった
本当は、そんな自分を曝け出した上でそれでも前に進みたかった―
そういうチュチュの人間くさい心情が伝わって来る独白のシーンはホント観てて泣きそうになりました
言っちゃえば、敢えて言う必要のない言葉でもありましたからね。それでも敢えて伝えた事にチュチュの“誠実さ”があるんでしょうね
そんな自分の汚ない部分も受け入れた上で一緒に歩まんとしてくれる仲間の存在にチュチュが救われない訳がない。
そんなプラズマジカがこのままダガーの策略を許すほどヤワなバンドであるはずがない。
そう観ていて確信させるお話でもありました。

腹黒っていうか、人間くさい部分もあるけれど
それでもバンドの事を強く思ってしまう不器用なチュチュが大好きです。
そして、そんなチュチュの“弱さ”も認めてくれるプラズマジカのメンバーも・・・。
最高のバンドだと思います!















本当は自分が注目されたい、強く愛されたいと思うチュチュの気持ちも
それでもみんなと奏でるこの音が、このバンドが理屈を飛び越えて大好き・・・!という気持ち
そういう相反する気持ちのせめぎ合いと、その末にチュチュが自分で“選んだ”結末の美しさに実直に感動してしまうようなお話でした
そもそもバンドを(事情があったとはいえ)ないがしろにされて怒るチュチュがバンド結成前の心境であるわけがない。
過去の細かい描写も今回の説得力に繋がっている節もあったりしてその意味でもとても納得出来て良かった
気が付けば、誰もがプラズマジカを各々にとってのホーム、大切な場所にしている感覚が心地いい。
そんなプラズマジカが魅せる「音楽の力」に今からとっても期待&ワクワク中であります!

そういえば先週プラズマジカのニュー・シングルが出て感想も書きましたが、
今回は遂にデイリー9位を記録しましてシンガンにも匹敵する人気を叩き出せて個人的に嬉しいです
普段はそんな事気にしないんですが、なんとなくどっちも負けないくらい人気であって欲しいなー、って気持ちがあるので(笑
もう迷わない、みんなで出す音が大好き。そんな風に覚悟を決めたチュチュを含むプラマジの更なる飛躍を願ってます。

またEDがちょっと変わってましたね(笑
ああいう遊び心のある演出も好きですし、
またEDの歌詞が良い具合に今回の内容ともマッチしていて沁みるような感触もありました
誰か一人が頑張るのではなく、お互いがお互いを支える関係性。それこそが素敵、ですね。バンドだと思います。



ちょっと一皮向けたというか、大人になったチュチュ。
余談ですが丁寧なお嬢様言葉であのセクシーな衣装って余計にエロスを感じますよね(笑
それとチュチュがダガーの術中にハマってる時の不穏な劇伴も印象的で良かった。




Yes!アイドル宣言/クリティクリスタ[SHOW BY ROCK!! 挿入歌]

2015-06-03 | SHOW BY ROCK!!








クリクリちゃんのシングルが出たよ!










前の記事でプラズマジカのニューシングルに関して語りましたが、
同時にクリティクリスタのニューシングルも出たんですよね
ニューっていうか今回が初ですけどね(笑
個人的にロージアってキャラが大好きなのでその意味でも発売を待っていたシングルです
クリティクリスタはパンクやゴス要素のあるプラズマジカとはまた違ってストレートに可愛さを押し出しているグループなので
聴き応え的には結構違くて、それがまた面白かったりもするんですよね。


表題曲「Yes!アイドル宣言」もカップリング曲の「Attention,Please!!」もちょっとアレンジが一昔前風、というか
具体的に書くと90年代前半っぽいギターサウンド、又はキーボードサウンドだなって思うんですが
そのコテコテ感がむしろクリティクリスタの王道感にマッチする感じで
もっと言えば一周回って新鮮な感じすらするのが面白かったです
その時代っぽさと、
今のアニメソングっぽさを融合させてる感覚というか
そういう点に関して言えば非常にクリエイティブなシングルに仕上がってると思います

また歌詞の内容が非常にクリティクリスタらしい、いや、むしろロージアらしい内容になっているのも堪らない
タイトルにアイドル、と付いてても基本的には王道のガールズロックだとは思いますが
ロージアのアイドル的なアティテュードも十分反映されている楽曲にもなってて
ロックでありながらキュートさに心地良さを覚えられる塩梅がいいな、と
また非常にライブ映えしそうな曲調でもあり
今から生で聴くのが楽しみですし、
部屋で一人で聴いていても素直に楽しくなれる、元気になれるのが何よりも素敵な楽曲だと思います
また“クリティクリスタの青春”を感じさせる楽曲でもありその頑張ってる感じも胸に響くナンバーかな、と


先述の「Attention,Please!!」に関しては
プラズマジカと違ってメンバーにキーボード担当がいるからこそキーボードを最大限に活かしたアレンジになっており
こっちもこっちでクリティクリスタ及びロージアっぽい“ガーリーさ”に満ちている楽曲になっていると思います
ちょっと可愛らしい曲ですし、
Aメロのノリの良さはこっちもこっちでライブ向けかも~って素養を感じられますね
繰り返しになりますがキーボードのちょっとノスタルジックなフレーズも良くてバンドでありながらアイドル的なアプローチが光っている
クリティクリスタの本質が良く詰まっているシングルに仕上がっていると思います。












本編では、今、彼女ら大変なことになってますが(笑
それはそれとして素直に良い気分になれる類のアニメソング及びガールズロックに仕上がっててめちゃくちゃ良かったです
やっぱりロージアは本当に大好きなキャラなので、このシングルを聴きながら応援してようかな、と。
クリクリちゃんの魅力が詰まっているので少しでも興味があったら、是非。



迷宮DESTINY/流星ドリームライン|プラズマジカ[SHOW BY ROCK!! 挿入歌]

2015-06-03 | SHOW BY ROCK!!







今週はプラズマジカの新曲の発売週!って事でワクワクしながらニュー・シングルを購入しました。









このシングルはOPEDとは違って本編の対バンバトルで使用された挿入歌、というヤツですね
一口に挿入歌、とは言っても対バンバトルを盛り上げる為に用意された2曲なのである意味OPEDにも引けを取らない完成度のシングルになってます
OPEDも大好き、もっと言えばカップリングまで含めて好みなんですけど、OPEDはプラズマジカのキュートでカラフルな一面を切り取ったものだとすれば
このシングルはもっとシリアスでセンシティブな感情を切り取っている印象の2曲が詰まっていて
(まだ2枚しか出してませんが)ある種の新境地というか、
プラズマジカの明るいだけではないロックチューンを聴く事の出来る出色のシングルに仕上がっているなあ、と個人的に思いました
単純にめちゃくちゃ格好良いですし、名曲ですし、
何より2曲とも相当本編にリンクした歌詞になってるのが良いんですよね
OPEDが「SHOW BY ROCK!!」のアンセムだとしたら、この2曲は正にプラズマジカのアンセムとして成り立っている楽曲たちだと思います
そしてそれを抜きにしてもビビッドでクールなガールズロックとしても聴ける素養が備わっていると思えるのが余計に秀逸なシングル
人によってはこういうテイストの方が好きかもしれない、と思うくらいプラマジのイメージをちょっと変えるインパクトを含んでいる作品ですね。


「迷宮DESTINY」は今までのパンキッシュだったりご機嫌なロックのイメージからはほど遠い
サウンドだけとればかなりハード、かつダークでバッキバキのアンサンブルが超気持ち良いロックナンバー
ある意味V系にも通じるソリッドで鉄っぽいアレンジが世代的には正直堪らない部分があって
なんでしょう、
これはあくまで個人的な感触でしかないのですが結構メロコアとかV系っぽさだとか自分の世代感に触れる楽曲が多くて
その意味でもSB69の楽曲群にはシンパシーを感じますしちゃんと日本のムーブメントを通過しているロックナンバー、って気がするのが実にイイです
それを“アニメソング”というフィルターを通してブラッシュアップさせてる感覚が相当好みであります
歌詞も稲妻のような、プラズマジカというバンドそのものを歌っているような内容で
めちゃくちゃ格好良いし単純に痺れますね
がむしゃらに這い上がって行くような歌詞の流れは正に転がる石の如く美しくて確かな(バンドや出会いに対する)気持ちを感じさせてくれます

一方で「流星ドリームライン」は、よりプラズマジカのコアな部分を描いたドラマティックな美メロナンバーに仕上がっています
正しくメンバーの“絆”を感じさせる楽曲であり、きっとプラズマジカを、アニメを好きなら好きなほどに心に響く楽曲になっているかと
流麗なギターフレーズが印象に残ったり、夜空を観ながら聴くにはピッタリのロマンティックさもある曲
何よりも歌に気持ちが相当こもっていて聴いていて胸がジーンと熱くなる作用があるのがいいですね
サビの練り込まれたメロディラインに関して言えばアニメ抜きにしても「いいなあ。」と思える切実さがあるのが堪らない
センシティブな感情と、それと同時に存在する優しさや愛情が胸に伝わって来る正しく名曲と形容出来る曲になっているかと
この曲は対バンバトルの他にもバンドがバラバラになりかけた時に生まれた楽曲でもあるので
多分ファン的にも色々な想いが去来する楽曲なのではないでしょうか
単純に楽曲としてすごく良い曲だと思うので
その意味でも是非聴いて欲しい
楽曲の売り上げやチャートアクションだけで言えばシンガンのが上ですけど
個人的にはプラズマジカの楽曲も、このシングルもめっちゃ良いから、もっと多くの人に聴いて欲しいな、と。
そう素直に思う事の出来た傑作シングルですね。勿論本編が好きでバンドに感情移入してるような方には是非手にとってもらいたいっす。












作り手の世代的なものもあるのか、
最近のアニメソングは自分が少年の頃聴いてた音楽の要素もちょくちょく感じられるものが多くてその意味でも楽しいです
このシングルはプラズマジカがお互い出会って感じた衝撃を形にした「迷宮DESTINY」、
そして深い愛情を綴ったアンセム「流星ドリームライン」と
ファン的に堪らない一品に仕上がってました
後者は美メロのラブソングとして聴こうと思えば聴ける素養があったりして、割とファン限定ではない入口の広さも備わってるのが余計に素敵な作品
個人的には聴く度に本編に想いを馳せられるのがとっても嬉しいシングル。


涙を流す意味も
誰にも言えなくて
探し求めてた
温かい光を (迷宮DESTINY)




【一人きりの戦い】SHOW BY ROCK!! 第9話「流星ドリームライン」 感想

2015-06-01 | SHOW BY ROCK!!
この二人のカップリング、ありだな!(笑顔で妄想)









いきなりですが、
いや、というか、ここまでの感想を読んでくれてる方なら分かると思いますが自分はロージアと言うキャラが大好きです
具体的に書くとプラズマジカのメンバーに負けないくらいに大好きです
ルックスが最高とか裏表の激しい性格が可愛い、とか
まあそういう部分も好きなんですけど
一番好きなのは所謂オンリーワンというヤツを目指してない、ハナっから眼中にないところですね
いつだってナンバーワン「だけ」を追い求めて生きているところに彼女の“美しさ”を感じたりするんですけど
惜しむらくは他のメンバーは決してロージアと同じ目線ではない、ロージア程の意識の高さを感じない
もっと言えばある意味“ロージア頼み”になっちゃってたのが直接的な敗因だったんでしょうね。

例えばボーカルだけが作詞作曲をするようなバンドでも実際にライブを観ると「あ、ワンマンバンドじゃないな」と深く思えるように
目立つ中心人物がいたとしても各々がバンドの作中観を再現する為に尽力していれば自ずとそういう印象を与えないものだと思います
だけど、クリティクリスタの場合ロージアが必死に他のメンバーを引っ張っていた・・・という印象は拭えません
勿論他のメンバーも個性的だし可愛いし演奏も全然頑張ってたと思うんですけど
1人だけ勝ちたいと強く願っていたロージアと
4人とも勝ちたいと強く願っていたプラズマジカ、
どっちに所謂“バンドマジック”が起こるかは明白なもので・・・。

そもそもロージアは対バン決定の時点で1人だけ闘志剥き出しだったし、他の3人と比べて“余裕”というよりも“本気”に見えた
ロージアが“本気”で新興バンドを叩いておこうとしていたのに対し他の3人からはそういう気概を感じなかった
もっと言えばストーンを奪われる時もみんなロージアにしがみついていた事を考えると
いつの間にかロージアに掛る負荷がやたら重いバンドになっちゃってたのかも
確かにロージアはめちゃくちゃ可愛いし、華があるし、努力家だけども
バンドならではの一体感だったり全員が全員同じ方向を向いている感覚に於いてはプラズマジカの圧勝だった
そう、身も蓋も無い言い方をすればロージアのワンマンバンド化しちゃってたのかな。。と振り返ればそう思います
プラズマジカのあの名曲を、演奏を聴いて「今のクリティクリスタでは負ける」と自覚したのは彼女だけだった。
それくらい真剣味に於いてズレが生じてしまってたって事なんでしょうけど・・・。



泣かないでロージア様・・・。


それでも、
プラズマジカレベルの一体感は残念ながら今のクリティクリスタからは感じられなかったけれども、
自分は「いつだってナンバーワンでいたい」と強く思っているロージアの気高さが大好きです
ロージアは別に調子に乗ってる訳じゃなく
むしろ今までの言動を見ればクリクリの中でも一番意識が高いのは彼女なはず
それくらい強気で、「謙虚であれ」という強迫観念を気にもせず、ただひたすらに走って来たロージア
オンリーワン云々っていうのは個人的な見方だと単なる「逃げ」や「甘え」に過ぎない
本当に好きなら誰だってナンバーワンになる為に頑張ってしまう(頑張る、ではなく)のが道理だと思います
だから、常にナンバーワンでありたい、誰にも負けたくないと涙を流すくらい熱く頑張ってるロージアというキャラが本当に大好きです

プラズマジカがあまりにも素晴らしい演奏をしたら、毒づきや皮肉を吐くのではなく
素直に「負けてる・・・」と認めて涙を流すシーンに彼女の本質を垣間見たような気がしました
誰よりも自分たちの実力に自覚的で、かつ勝負に対しては常に真剣だったロージア
プラズマジカが一皮剥けたように、
クリティクリスタもまた一皮剥ける必然性があるのかもしれません
気が付けば彼女だけが色々なものを背負っちゃってましたが、いつか生まれ変わった新生クリティクリスタを拝んでみたいです。
今回はロージアの負けん気の強い可愛さ、良い意味で超あざといパフォーマンスの可愛さ、そして素直に負けを認める可愛さ・・・と
大好きなロージアの様々な一面が見られてすっごく面白かったし満足でした
今回の敗北が、また何かのきっかけになればいいな。応援してます。




という訳でプラズマジカが念願の対バン初勝利!しましたが
ロム兄さんの教授の通り、この4人の“絆”をそのまんま音にしたからこそ
プラズマジカの音楽がクリティクリスタ以上に受け入れられたのだと思います
また件の解散の危機回でシアンが歌った曲に本格的なメロディとアレンジが付いて
そういう曲で勝利を手にしたからこそ余計にカタルシスが強かった節があって・・・
完璧な脚本だったと思います
このタイミングで、この対バンで、ここで勝たせるならこの曲しかない!って選曲になってたのが素晴らしい
ある意味プラズマジカのアンセム、と言っても過言ではない楽曲でしょうね

先述した通り、プラズマジカは4人が4人全員闘志剥き出しで同じ方向を向いていた
ライブ前の円陣でもみんながみんな瑞々しい本気を抱えていたのが分かった
そんな風にお互いがお互いを信じて感じて想いを重ねられれば、
今回のようなバンドマジックを生み出せるのだと思います
同じ気持ちで、
同じ情熱で。
プラズマジカというバンドそのものでもあるストーリー性の楽曲だからこそ余計に“絆”自身が音になっている感覚があった
その一体感と美しいメロディ、“みんなで”掴み取った結実に実直に感動したし、「観ていて良かった。」って思えた
シアンの勝ちでもないし、チュチュの勝ちでもない、「プラズマジカの勝ち」そのものな情景だったと思います
どんなに離れたとしても、決して消えない想いと音、それを嘘じゃなく鳴らしてくれた作劇に拍手。




ただ、一方で先週も気になってたチュチュの気負い過ぎ感も気になりました
チュチュはこういうドアップのカットが多くて可愛いな(笑)、と感じつつ
ロージアがシアンをライバル視していた事だったり
アイディアが裏目に出てしまったり、
次回予告でも匂ってましたが
そろそろチュチュ回、彼女の本音を掘り下げるような回も来そうでその意味でも来週以降が楽しみ
その意味以外では勿論ストーンを奪われたクリクリ、遂に牙を剥き始めたダガーの行動、未だベールに包まれているキングの存在・・・などなど
気になる事柄多数なので一つの結実を観た今でもこれからに大きくワクワク出来る節があるのが嬉しいですね
プラズマジカも、もっともっと大きく、最高な存在になれるはず!期待しています。















あの仲違い、軋轢も決して無駄ではなかった
あれがあったからこそ、「流星ドリームライン」みたいな楽曲が生まれたんだなあ・・・と思うと
感慨深くもあった第9話でした ケンカ出来た分だけ、より結束が強くなる。というのは実に待田さんらしい脚本ですよね。
プラズマジカの勝利に“おめでとう”を、クリティクリスタの敗北に“頑張れ!”を。これからも良いライバルで居れたらいいな・・・。

そんなプラマジとクリクリのシングルが今週同時発売!なのでものっそい楽しみです♪
そういえばサンリオキャラクター大賞では相変わらずシンガン1位で彼らの人気の凄まじさを感じました
男子も負けずに投票頑張りましょう(笑 クリティクリスタももっと奮闘して欲しいですな!
ロージアが泣く時の表情は相当崩してたけど、崩したからこそ伝わる気持ちが確かにあった。
本当は誰よりも頑張ってる娘だと思うからまた彼女が報われる日も来ればいいな。




ところでこのシーンのロージアがあまりにもめちゃカワ過ぎて思わずハート撃ち抜かれそうになりました(笑
またおっぱいが主張してるのがいいですよね!そりゃ豚にもなりますわ。っていう 笑
シアンと面と認め合えれば更に良いと思う。



【神の目にも涙】SHOW BY ROCK!! 第8話「Crimson quartet-深紅き四重奏-」 感想

2015-05-25 | SHOW BY ROCK!!
ロージア様激昂!・・・っていうか誰だよ(笑 でもそういう部分も好きです。むしろそういう部分が好きです!










そもそもシンガンの自画自賛合戦や小競り合いはある種様式美と化していた部分もあって
一概にクロウだけが悪い、とは言い切れないと思います
悪いとするならば、
いつの間にか「俺が俺が」状態になっていてお互いを認め合う事を忘れていた関係性そのものなんじゃないかと
勿論「俺が俺が」もまた重要と言えば重要な要素ですし表現者にとって自信がある事は良い傾向ではあるとも思いますが
ただ「俺が俺が」ばかりになってしまうとある意味それってソロでやった方がいいんじゃないか、というか
個々の存在が集まって個々では成し得ない「何か」を作り出すのがバンドであるはずで。
その前提を忘れてはいけない
即ち他のメンバーに対する敬意を忘れつつあったのが最近のシンガン・・・

と、言いたい気持ちもあるんですが、っていうか半分はその通りだとも思ってますが
でも本当に「俺が俺が」ばっかでもないよね、先週のBパートではバンドに対する熱い気持ちを素直に表現出来てたよね。とも思うんです
でもそれは極限状態で切羽詰まってたから出てしまった“本音”な訳で
常にそういう気持ちを垂れ流せるほど素直な奴らじゃない、、、というのが今回の肝であり
そして軋轢に於ける最大の要因だったんじゃないか、と個人的には思っています。



家畜増加不可避なクロウさんの貴重なデレ顔(笑
これならサンリオキャラクター大賞初日トップでも大丈夫だよね!(笑顔)


シンガンクリムゾンズはトライクロニカと比べると、とっても不器用な連中の集まり
クロウだって本気でアイオーンの曲をクソだと思ってるならそもそもその時点でバンドを抜けてる
ただの腐れ縁的な、或いは友達のじゃれ合いに似たある種の“馴れ合い”に過ぎない

でも、心の中じゃきちんとバンド、そしてメンバーを認めていても
時には口に出してはっきりと褒めて欲しい、認めて欲しい時だってある
そういった“馴れ合い”の中で擦り減っていく想いだって確実にあるんだ。という話ですね
口に出さずとも伝わる?
勿論、それで乗り切れる関係性だってあるでしょうけど
大抵の場合、本音なんてものは口に出さなきゃ伝わらないもの
それは理想論もしくは怠惰、個人的に最もしっくりと来る言い方だと“甘え”だと思います
時には恥ずかしくても、照れくさくても、“本当の想い”を伝えなきゃいけない。
・・・実は書いてて俺も出来てねえ部分あるなあ、、、と汗が出て来ましたが(笑
でも本当その通りなんだと思います

当然アイオーンはダークモンスターの元に浸食されてた状態でもあった訳で、
普段の彼だったならばもしかして恒常的な小競り合いを続けていたかもしれない
でも、オカマギターの言う通り心の闇=言えなかった本音、がそれであった事もまた真実
アイオーンも心のどこかでは“馴れ合い”の中で失くしてたものに気付き始めてた
本当は頑張ってバンドの為に作った曲を認めて欲しい気持ちもあったんじゃないかと
素直に褒めてもらいたい気持ちもあったんじゃないかと。




ただ、シンガンはこんなところで解散してしまうほどヤワな連中じゃないこと
そんな浅い繋がりじゃない、そんな腑抜けじゃない、それは先週の時点で分かっていたことで。
認め合う気持ちが(目に見える形で)やや少なくなっていた事は事実だけど、同時にバンドへの熱い愛情も感じさせてくれてました
だから、前半の軋轢にも説得力があったし、後半のアイオーン以外のメンバー全員の強い想いにも説得力があったんですよね
前々から良いなあと感想で書いて来ましたけど、待田さんのこういうスムーズに、違和感なく観れる脚本はやっぱ凄いって思います
そして、何よりも相当のパッションを感じ取りまして不覚にも泣きそうになってしまったほどです(笑
正直初期から考えるとシンガンのエピソードでこんなにも目頭を熱くするなんて思わなかった。

また、クロウのツンデレっぷりも実に良かったですね(笑
普段は俺様キャラでつっけんどんな一面もあるけれど、本当は誰よりもアイオーンの実力を認めている
いや、むしろ認めているからこそ張り合っていたのかもしれないですね。彼のギターを持って来てギターが泣いている。と
そんな風に語りかけたシーンが一番グッと来ましたかね
本当はアイオーンだってギターが、音楽が大好きなはずなのに・・・って思ったらね。

アイオーンはメンバーの本当の想いや熱い心に触れて思わず涙をこぼしてましたけど、
アイオーンもまた心の中ではこのバンドが、このメンバーが大好きで、だからこそこんな風に認めて欲しかったのかな、って
(推測ですが先週の小競り合いの時も実は「俺の曲を認めてくれ」という不器用過ぎるメッセージだったのかも)
そもそもお互いを認めた上でバンドを組んだはずなのに、いつの間にかお互いに対するリスペクトが薄れてしまう
長い関係性の中で変に馴れ合いみたいな状態になってしまう事こそが問題なんでしょうね
だから、時にはこういう風に思ってても中々言えない事を言う事も大事なんです。
それがあるからまた前を向いて走れる、
明日の活力に繋がると思うから。

プラズマジカもお互いの軋轢を乗り越えて一つになったように、
シンガンクリムゾンズもまた関係性の中で失くしてたものを取り戻してまた一つになる事が出来た
これでもう大丈夫、
また元気一杯で不敵な彼らを観られると思うとこの先もまた楽しみです
これも初回時では思って無かった事なんですが、ここまできちんとメイン2バンドの“成長”を描いてくれるとは嬉しい誤算でしたね
ここからの躍進があるとすれば、きちんと説得力に繋がってくれると思いますし、そう考えるとこの先を観て行くのがすっごく楽しみになって来ますね。
ロム兄さんがアイオーンを殴ったのもまた一つの“愛情”だったんじゃないか、と思うと余計に良い感じで観れるかと
というか、まあ、ある意味大きなお姉さん「も」色々とおいしい回だったんじゃ・・・なんて思います(笑
こういう風にお兄さんもお姉さんも捕まえる事が出来る作風はね、強いですよ。経験則から書くと。



モアとチュチュは本当に出るとこ出てるなー、って観てて思います。どこ観てんだ、って話ですが(笑


ただ、より凄いと思うのは
その裏できちんとプラズマジカに関する熱い展開を進めている、
それもただ進めるんじゃなくこんがらがらない程度に適度に進めている辺りが流石だなと思ってしまう
クリティクリスタとの2度目の対バン、無謀、受けてはくれないかも、という想いはあれど
ロージアがシアンを一方的にライバル視、
それもポテンシャルを見越したライバル視(でしょう)という納得する理由も付けているし
本当ストレスなくスムーズにいちいち納得して観れる作劇が心地良いなあ~と思いながら観ています

ロージアは裏表の激しいキャラで、そこが可愛いところでもあるんですけど
根はストイックというか、本音はいつだって自分が一番である為に頑張りたい。ってだけなんでしょうね
誰よりも輝いていたい、自分がナンバーワンでいたい。って強い感情はある種必要な想いとも言える
例えばダガーの部下はいかにも「余裕でしょ」って態度で対バンを知らせに来てたのが対照的で
ロージアのそれは部下とは比較にもならないくらい真剣で、余裕なんて言葉はない
いつだって自分が一番輝く為にストイックなのがロージアであり、
それがある種行き過ぎな部分でもあるんだと思います
そんな彼女の今後にも注目、
出来れば素敵な「何か」を掴み取るシーンも拝んでみたいですね

何よりも、より一層結束を強めたプラズマジカが、どこまで食らいついていけるか・・・に期待大です!
まだまだプラズマジカもクリティクリスタも素敵な景色を見せてくれるはず。
最早「大好き」と形容しても過言じゃないアニメになってます。
本当大好きですわ。



















人は誰しも認められたいんだろうなあ・・・という事を思いながら観た傑作回でしたけど
いつも通り細かいギャグも冴えててそこもまた実に良かったです
特にヤイバが今回良い具合に潤滑油になってくれてたかなと
真剣に時間について語ってても誰も聴いてなかったり(笑
ロム兄さんとのアイオーンに関しての語り合いの中で珍しく「故に」を絶妙に使えていたり
かと思えばトライクロニカとの再会の時に出会いがしらに「故に~」ってまたただの口癖になってたり(笑
ヤイバのお陰で重くなり過ぎずコミカルさを忘れずに観れた節は大きかったですね

また、チュチュはチュチュで気負っている、即ち背負っているものがあるんじゃないかなあ・・・と
今回観ていて改めて感じました。まだ掘り下げ甲斐もありそうでその点でも楽しみですね
シンガンの成長、
そしてワクワクする再戦・・・!と
抜群の話数に仕上がっていたと思います。個人的にはシンガンクリムゾンズを本当の意味合いで好きになれたお話でした。
こいつら、男から見てもいいですよ。熱い。



余談ですが、3話や6話のチュチュといいめちゃカワなドアップ作画が多いのもまた好みです!




【認め合う力を】SHOW BY ROCK!! 第7話「妖怪ストリート」 感想

2015-05-18 | SHOW BY ROCK!!
愛しのロージア様再登場にご満悦でした(笑 やっぱりカリスマ性あるなあ。
関係ないけど(?)この娘にハマってからLUNA SEAの「ROSIER」をしょっちゅう聴いている自分がいます。
アイオーンはやはりAIONからなんですかね。








プラズマジカのメンバーは大ゲンカして解散の危機だった、と語っていましたが
ケンカをするにしても、「どういうケンカだったか」が重要ですよね
仮面夫婦のような愛想のない状態でもなく
手前のエゴを押し付けるような形でもない
本当は大好きだから、相手の事もこのバンドも大好きだから、拭い切れない戸惑いが生まれた訳で
そういう意味では「愛し合ってるからこその衝突」だったのだと思います(百合的な意味合いではなく)
つまりはプラズマジカのメンバーがお互いをお互い想っている~という前提条件があった上での再集結だった、という事で
やっぱりバンド或いはグループを続けて行くには「強い愛情」だったり「受け入れる気持ち」が必要不可欠なのでは、と思いました
形だけの友情や愛なき関係性など単なるハリボテに過ぎない・・・という話ですね

元々プラズマジカは急造と言えば急造でもあるバンドですから
ああいう風にお互いを曝け出して、お互いの愛情をきちんと確認する作業がどうしても必要だったのでしょう
仮にシアンの事情が、モアの事情がバレなかったとしても気を遣って裏でコソコソ動いてる時点でバンドに対する愛情に疑問を抱かれるのは間違いない
でもシアンの気持ちも、モアの優しさも本物だったからこそこうやって再び繋がる事が出来た訳で
やっぱりバンドやグループ活動っていうのは「何となく」なんかじゃやって行けない
だからこそ、今ああやってみんながまた一つになっている光景が尊く思える
あの何気ないトークのシーンもまた
プラズマジカがプラズマジカである為に頑張って来たんだなあ・・・という事を感じさせてくれて良かったと思います
お互いに“本当の気持ち”をしっかりと伝えたからこそ生まれた再集結、
逆に言えば「口に出さずとも伝わるだろう。」なんてのは単なる甘えに過ぎない、って事ですね





お互いの本音を隠したまま、ならば
結局は表面上の関係性でしかなくて
例え衝突する事になったとしても「きちんと衝突する」事こそバンド及び関係性に於いては重要なのかもしれません
そこで途切れたりわだかまりが生まれるようならば所詮そこまでの想いだったという事ですね
プラズマジカもその落とし穴に一度ハマりそうになったからこそ、
バンド「しにものぐるい」のまりまりにアドバイス出来たのでしょうね
正直彼女には華がある上に残りのメンバーもメンバーで個性的なので是非今後演奏を聴いてみたいです
勿論雫シークレットマインドに関してもね。要約すると「2期作って」って話になりますけど(笑

演奏が上手いだけじゃ、
ミスの少ないプレイだけじゃ、
歌が上手いだけじゃ、決して作りだせないグルーヴがある。
それがバンドという概念の本質であり、面白さそのものなんでしょうね。
今後のプラズマジカの躍進及び他バンド達の躍進にも期待したくなるのが「SHOW BY ROCK!!」の良さの一つであります
気持ちいいくらいのビッグマウスっぷりが炸裂していたクリティクリスタの面々にもきっとドラマがあるでしょうし
その辺含めて今後の彼女たちの動向に目が離せません(実際に始まる前のドキドキ感は今期でも群を抜いてたりします・・・笑)





そういう観点から考えると、
これまでずっと(ほぼ)お笑い担当だったシンガンクリムゾンズもまた本当の意味で「一つ」になる必要性があるのかもしれません
ロム兄さんが冒頭で“自画自賛合戦”と揶揄してましたけど(笑
アイオーンの心にも闇があったのか、
ダークモンスターの元(?)に取り憑かれたような伏線がありましたよね
シンガンクリムゾンズもまた真の意味で曝け出し尽くしてはいないバンドなのかも、とは観てて思いました

とはいえ、ケンカのシーンはケンカのシーンで面白いからなあ(笑
冒頭のいちいちラーメンに例える辺りの下りは最高でした
メンマも刻みネギも重要だと思いますけどね
もっと認め合う必要があるのでは?
それはさておき、妖怪ストリートに辿り着いた時のロム以外の3人のリアクションもまた「らしく」て面白かったですね
「故に」の声が裏返ってるだろ!とか、アイオーンが遂に格好付ける事すらままならなくなった、とか(笑
イケメンキャラはイケメンキャラですけど、所々ヘタれてるのがあいらしくてお姉さま方の心をくすぐるのかもしれません


そう、この間サンリオキャラクター大賞の初日速報に於いてシンガンクリムゾンズが1位になっちゃったんですよね
勿論まだ初日の発表ですし、これからどうなるかは分からないんですが
少なくとも女性人気も高いんだな~というのははっきりと分かった事柄であります
こういう風に男も女も魅了する事の出来る作品は自分のアニメ経験則からすると「強い」と思います
かといって男からそっぽ向かれるほどナチュラルボーンイケメン、って感じでもないのがまたイイんでしょう
基本格好付けてるけど、所々(良い意味で)アホっぽいシンガンのコメディ描写もまた冴えていた話数だったと思います




その上、「普通に格好良い」ところも魅せられるんだからシンガンはニクいですね
ロム兄さんの男らしさ、それに呼応するシンガンの面々・・・
認め合う必要云々と先述しましたが、
基本的にはバンドやメンバーに対する愛情や気持ちは全然持ち合わせてると思うんですよね
だから、あの複線から察するに彼らにもまたトラブルが降りかかるのは避けられないでしょうけど
この話数で見せたバンドやメンバーに対する愛情や気持ち、は後々に生きて来る、とも思います
そういう説得力を持たせる為にも有意義な話数でしたし、
これからのシンガンも楽しみになりましたし、
何よりも、やっぱりなんだかんだで憎めない連中だなあ、、、ってはっきり思えた事が一番大きかったですかね
基本2枚目ライクで実質3枚目だけど、時々本当の意味での2枚目にもなる事が出来る、という。
シンガンの実は格好良い部分を垣間見れてその意味でも良かった第7話でした
それでいて、
前述のようにちゃんとプラズマジカの印象的なシーンも作れてるセンスもまた良好ですね
ダガーの“お金優先”な行動原理も気になりますし、もっともっと凄い景色を見せてくれそうなポテンシャルにワクワクです
音楽の力を信じ切っている作風(これが大好きなんだけど)だからこそ、音楽の力を信じ切った上でのハッピーエンドに繋がって欲しいなあ、と。期待大。










青春はNon-Stop!/プラズマジカ[SHOW BY ROCK!! OP]
Have a nice MUSIC!!/プラズマジカ[SHOW BY ROCK!! ED]
先週出たEDと以前出たOPの感想も書いてるのでよかったら読んでみて下さい
今週はシンガンとトラクロ、6月3日にはプラズマジカとクリティクリスタのシングルが同発って事で
リアルの世界でも売り上げ対決を楽しめそうでそういう部分もまた面白い戦略であります
あとはサンリオのキャラクター投票が絶賛展開中なので、推しのバンドがいる方は共に応援しましょう!
プラズマジカの皆が築いてきた愛情、そしてシンガンの皆がお互いを貶しつつも根底にある愛情を垣間見せた良い具合の話数でした
今後も是非いっぱい衝突し合って大きくなっていって欲しいものですね。この2バンドに限らず。




シアンにも徐々に正義感が芽生えつつある・・・かな?それはそれとして今週もめちゃめちゃ可愛かったですね(笑











Have a nice MUSIC!!/プラズマジカ[SHOW BY ROCK!! ED]

2015-05-13 | SHOW BY ROCK!!







プラズマジカのニュー・シングル「Have a nice MUSIC!!」を購入して昨日今日とずっと聴いています。
「SHOW BY ROCK!!」のED曲ですね。








最近知ったんですが、「ショウバイロッカー」という言葉があるそうです
ならば、自分もある意味「ショウバイロッカー」だとは思うんですが(笑
順調に「SHOW BY ROCK!!」にハマっているここ最近ですけど、
その理由の一つ、あくまでも色々ある中の一つではあるんですが
“驚くぐらいに真っ直ぐ”というのがあります
ただ真っ直ぐなだけじゃない、
こっちがビックリするくらいのストレートを迷いなく投げて来るのでこっちも純粋に受け止めたくなる気持ちがあって
このシングル「Have a nice MUSIC!!」もそういったSB69が持っている「真っ直ぐさ」に満ち溢れたシングルに仕上がっているんですよね。

後ろ向きな気持ちを叩き潰すかのような前向きさを含んだポップ・ミュージック
非常にプラズマジカらしい「陽」のエッセンスに満ち溢れた素直に元気になれる類の楽曲になっています
王道のロックサウンドに流れるようなグッドメロディが乗っかっている時点で最高なんですが
この曲の肝は理屈じゃなく単純に聴いて「頑張ろう」とか「楽しいな」って思える
「ポジティブさの純度」にあるんだろうな、とは感じてます
またプラズマジカの面々が歌うから説得力もあるというか
それでいてプラズマジカのメンバーが他のメンバーに向けて歌ってるような歌詞でもあるし、内面っぽくもあるし。
純粋に励まされるのもよし、アニメと歌詞をリンクさせて色々と楽しむのもよし・・・という一粒で二度美味しい的な楽曲にもなってるかな、と

個人的には、先日ちょっと、、、いや、かなり落ち込んでる時にショウバイロックのアニメを観ていて
この曲が流れて来た時に少し泣きそうになってしまいました
基本的にシビアで後ろ向きな歌詞の曲をよく聴いている自分ですけど
でも、正直こういう素直に聴き手を励ましてくれる曲も曲で好きだったんだ
両方自分にはあるんだな。とか
そんな風に気付かせてくれた曲でもありました
アニソン云々を抜きにしても単純にポジティブな気持ちになれる、ネガティブな気持ちを慰めてくれる楽曲に仕上がってると思うので
その意味でも是非聴いて欲しい一曲であります またサビの後半で純粋な自分自身を伝えたい、って方向性になっているのも好きですね
ちなみに2番目のサビではショウバイロックの楽曲らしく高速パンクに変化するので(笑 その辺も聴きどころかと。


スキだからできるんだよ

っていう歌詞がありますが、
こういうブログ活動も正直その作品を好きじゃなきゃできないですよ(笑
特に自分は好きじゃなきゃ動く気がしない人間なんで・・・。
逆に言えば好きじゃなきゃ出来ないって事です
だから、自分の「好き」に自覚的でいたい
自分の「好き」だけは失くしたくない
そこだけには何が何でも正直でいたい。そんな風にも聴いてて思えた曲でした
また間接的に“個性的であること”を後押しするような歌詞にもなってるのも個人的に好みですね。
後はモアちゃん(佐倉綾音さん)が歌ってる「希望と期待クレッシェンド」って部分がやたら好きです(笑
いかにもモアらしいな、っていうか。 
自分だからそう出来る、
自分だからこう選べる。
ある意味自信を促すような曲にもなってるのが尚素敵だと思える曲ですね。この曲もまたライブで聴いてみたいです。



カップリングの「Joyfulness」は割と懸命な感じの歌詞と歌とメロディが光っているこれまた良い曲ですね
どれくらい良い曲かというと、普通にOPとかに使えそうなくらい
疾走感があって聴いてて盛り上がる曲ですけど
サビのコーラスが爽やかでもあって
熱いけど、クールさも備わってる、みたいな工夫が効いてるのが実にいい曲だと思います
プラズマジカの持っている青春やポジティブさ、ではなくもっと“情熱”を押し出している類の楽曲
こういう曲はこういう曲で、こういう曲のが好きな方もいるのでは・・・とか感じるので
そういう意味でも聴いてみて欲しいシングル

懸命に歌われるガールズロック、
流れるような、でもきちんと練り込まれてる印象のメロディも素敵ですし
音楽への強い気持ちが注入されてる方向性もまたプラズマジカにはピッタリの一曲
これはこれでライブ映えしそうな気もするので聴いてみたくもある曲でもあります。












そういえば、先日念願のライブ開催も決定しましたね!
この題材でこの音楽でライブしなかったら嘘でしょ、って思ってたのですっごく嬉しいです(笑
詳しくは公式をチェックして欲しいんですけど、プラズマジカは徒然やクリティクリスタ等と共にガールズバンドデーに登場するそう
今から楽しみなので、その間はOPとこのEDを聴いてワクワクしてようかな、と。OPは完全にパンクを取り込んだ音作りになってるのでキッズも是非、という事で。

後、4人がくっ付いて超仲良さげなジャケットがめちゃくちゃ可愛いです!!みんな天使だ。



【今を生きる】SHOW BY ROCK!! 第6話「DOKIィッ!?水着だらけの海合宿ですぞ♪」 感想

2015-05-11 | SHOW BY ROCK!!
この理屈ではなく表情で“成長”が感じられる洗練されたカットが大好きです。レトリーは本当に可愛すぎて困る。











どうせいなくなるなら、
どうせ消えるなら、
どうせ自分から離れてしまうならば・・・
最初からいない方が良い。
中途半端な優しさは失うと同時に「なぜ?」という憎しみに変わる
与えられた分だけ、与えられなくなったら、元々与えられてた分、余計に心が苦しくなるだけ。
しかもそこに自らの過失がないなら尚更。だから、正直レトリーの気持ちは個人的に分かる部分も多かったです
最初から何も無い方が失った時の苦しみを味あわずに済む。そんな切実かつ胸に迫る想いに涙線を揺さぶられ
ついでに言えばその前のチュチュの「バンドをないがしろにしてして欲しくなかった」という本音にも胸を打たれていたので
ついポロポロと泣いてしまいました 正直な話、初回を観た時は「子供向け」って印象も拭えなかっただけに今こんなにドハマりして
あまつさえ泣いちゃってる自分がいることに驚いています(笑 
でも、、、泣いちゃったのは紛れもない事実ですから。
もう「大好き」と言っても過言ではないですね。



いつも気丈に振舞っているチュチュの“本音”が垣間見られる貴重なシーン。
大人ぶるのも大事っちゃあ大事だけど、時には子供じみた本音を出す事も重要かと。


だけど、よくよく考えてみれば
与えられた“優しさ”は、その人がいなくなっても消えるものじゃない
例えどこかで途切れてしまっても、その時その時で与えてもらった、分かち合った記憶と経験は残り続ける
想いだけは永遠に消える事のないもの
シアンがプラズマジカを、チュチュを、モアを、そしてレトリーを想う気持ちは紛れもなく本物だった
その気持ちさえあれば、それを伝えられる心さえあれば、いつだって何度だって、繋がってゆける
大事なのは過去でも未来でもなく、“今”「ここに」みんながいること
もう過ぎ去ってしまった「これまで」でなく
まだ来てもいない「これから」でもない
選んだのは「ここ」。
今の積み重ね、
いつか離れちゃうかも~いつか帰ってしまうかも~とかまだ来てもいない未来を不安に思うよりも
“今”純粋に気持ちを分かち合っていたい、“今”みんなで素直に音楽を楽しんでいたいんだ。という
レトリーの気持ちがダイレクトに伝わって来て正直感動しましたし、
過去や未来にこだわるんじゃなくて
大事なのは今、この瞬間なんだ。っていうある種のメッセージ性溢れる作劇も
タイトルに偽りなく“ロック的”で個人的に素晴らしいなあ・・・って思ってしまいました
今を頑張って生きていれば、今を必死に紡いでいれば、それが未来に繋がる。それが未来そのものである。
いずれ訪れるかもしれない別れを“今”惜しむよりも、もっと自分の気持ちに素直に生きてみよう。
最後のチュチュの「一緒に歌いたいなって」と素直に告げられた想いもまた
彼女の偽らざる本音の一つなんだろうなあ、、、と思うとなんだかやたらグッと来てしまいましたね
事情を隠してた、事情があったとはいえバンドをないがしろにした、そしていつか元の世界に帰ってしまうかもしれない
それらを踏まえた上で“今の”チュチュが選んだ答えが「一緒に歌いたい」ってとこに個人的に胸打たれてしまう
それでも一緒に歌を歌おう
それでも一緒にロックし続けよう
それでも、一緒に“今を”謳歌しよう。
それはきっと、残るし、繋がるはず。忘れられないはず。

・・・先週の時点では「どうするんだろ」って思ってた部分も実はあっただけに、
ここまで美しい着地点を見せてくれるとは予想外で何度も何度も観返してしまいました(笑
ミュージカル風の演出も心地良くて、そもそも音楽アニメなので似合ってると思いますし
よりプラズマジカの絆が深まった内容に最高に面白い、と感じられて嬉しかったです
また一つバンドとしての危機を乗り越えステップを踏む事が出来たシアン達
シアンの想いが詰まったメロディが新曲になる・・・!って事で
今後の盛り上がり等にも期待出来ますね
新曲合宿、無事終えて
また元気一杯でパワフルなプラズマジカのステージを是非見せて欲しいです。
やっぱりプラズマジカのメンバーは笑顔が似合いますね!
美しくて、素敵で、かつロック的で・・・
正に傑作回だったと思います。



にしてもチュチュも相当良い娘ですよねえ、、、さり気ない気配りの数々がまた素敵でした。



ただ、この回を傑作回と書いてるのはそういう感動要素が良かった「だけ」じゃありません
ぶっちゃけこのサブタイトルは若干詐欺臭いとは思ってますけど(笑
でもコミカルさに関しても突き抜けてた回だったのは事実ですね
内容としてはシリアスっちゃあシリアスだったんですが
要所要所で挟まれる某お笑い集団(笑)のシーンだとかモアが良い具合にコミカル描写を提供してくれる潤滑油と化してたので
初見時は思わず泣いちゃいながらも最終的にはゲラゲラ笑えていた、「感動しつつも笑える」ような話数に仕上がってるのが何よりイイな、と

いつの間にかギターがオカマギターと化してたり(笑
ロムが急にサラリーマンになってご機嫌とってたり
社長は社長で変態だし、
親戚というか使い回しみたいな連中は連中でいちいち面白いし、、、って事で
細かいギャグ描写がいちいち冴えてたのも今回の見所だったかな~、と
シアンのスパでの親父ギャグも、滑ってたけど、音響のお陰で普通に笑えたのは凄いなと(笑





相変わらずサービス描写も冴えてましたし、最早言う事なしですね!(笑顔)
ところでレトリーはこの髪型はこの髪型でめっちゃ可愛いですよね
今回も百合っぽいシーンもありましたが、
所々に色気のある表情をキャラ達がするのでその意味でも見てて心地の良いアニメです
ポップで可愛いけれど、官能的な一面もある・・・っていうのはなんだかとっても堪らないですね
水着だったのは正直冒頭くらいのものでしたけど、それでもあれはあれで嬉しかった

その時も思ったんですがモアちゃんは強力なボケ役ですね
可愛い顔して「ぴゅっ♪」って声出して強烈なアタックを打ち込んだシーンは何度も観返して笑いました
そして中盤も空気読めずにチュチュに服引っ張られてようやく察したり(笑
ある意味ムードメイカーかもしれません
極めつけは正体バラした・・・と思ったら単に気を使ってると思われた挙句、バンドの戦略にしようとされてしまったとこですね(笑
なんかモアちゃんが“痛い電波の娘”的な扱いを受けてるのにゲラゲラ笑ってしまってすっかり涙も乾いてしまいました
そういったキレッキレのギャグ描写が何発も打ち込まれてた為に必要以上に暗くならずに済んだ
円満に、ハッピーに事を運べた節はきっとあると思います
良い年こいて泣いちゃって、
その上散々笑わされて、
観終えた後はすっごい充足感を受ける事が出来た
本当にこのメンバーが、このアニメが大好きなんだなあ。って素直に思えて個人的には最高の話数でした
今この瞬間を楽しんでいたい、今この瞬間をロックしていたい、そんな風に
過去にも未来にもこだわらない姿勢は伊達じゃなくロックそのもの
正に「SHOW BY ROCK」という題名に恥じない内容だったかと。
見事でした。















今では疎遠になってしまった幾つもの人々が居ますけど、
その当時に与えてもらったり、分かち合った想いはそれはそれで(今はないとしても)本当だった、本物だった
あの時はあの時で頑張って「その時」を生きてたのかな・・・なんてこの話数を見てしみじみと思いました
シアンの気持ちも、レトリーの気持ちも、チュチュの気持ちも、モアの気持ちも
それぞれちゃんと伝わって来たのが何より良かったのかもしれません
ちゃんとキャラの感情を大切にしてくれるアニメ。
そうはっきりと思えたのは大きかった。プラズマジカのメンバーはホント良い娘揃いやで・・・!そこが見ていて「素敵」だなあ、と。

後今週はプラズマジカの新曲(EDテーマ)が出るのでそっちも楽しみ!



このモアちゃんの上目づかい&主張してる胸のカットが大好きです(笑 クールビューティーなチュチュも良い。