サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

快楽天 2015年3月号 感想

2015-01-31 | 快楽天







今年はもっとコミックスの感想も書きたい。
それとカタセミナミがコンスタントに載ってるのが嬉しいです。
ばんがいちでカタセさんの作品好きだったしまたコンビニ売りの雑誌で読めてるのが感慨深い。本当に。

表紙はホムンクルスさん、しかもカラーコミック付き!なので氏のファンは是非。
画像数点はクリックにて拡大。








◆カラダ想い/ホムンクルス

やばい、こういうちょっとイタズラな目配せする年下とかなんかイイですよね(笑
自分が「可愛い」って事に自覚的でかつそれを匂わせる発言を悪気もなく言っちゃうあたりが逆に堪らない感じがしますね
太っちょ好きの女子~というテーマもそんなに多くないですし、それもまた官能さ加減を引き立てていてグッジョブだったかと
表情も生々しく描けており正に成年漫画の手本とも言うべき良作でした。最初ゴム有りで最後ゴム無しなのも興奮を煽る意味合いで抜群でしたね。
オチは、まあ、人は官能の前では屈する、という事で(笑)。



◆だってビギナー!/いーむす・アキ 



ぶっちゃけて書くと今月の快楽天で真っ先にお世話になったのが今作でした
いや・・・決してロリコンなどではなくむしろグラマー好きのはずなんですけど
いーむす・アキさんの描くロリ娘が可愛すぎて・・・(涙)
なんでしょう、最近も田舎モノでロリっ娘描いてましたけどはっきり言ってそっち方面の才能もありますよねいーむす・アキさん。
グラマーで色気のある女を描かせても強い、そして最近はロリすらも達者に描く・・・って事でよりこの方の存在が頼もしくなって来た気がする
なんつーかもう仕草の時点で結構生っぽくて興奮しちゃうんですよね(勿論そういう経験はないですよ?念のため)
本当は興味があるのにサッと興味がなさげに「しなくてもいいかな」って言っちゃうところとか、
散々大人をじらして愉しんどいて実は自身も家に帰ってクリをいじくって興奮してたり、
そういう行為に至る前の描写や表情がいちいち良かったんで
本番も存分に興奮しながら楽しめた気がします
要するに成年漫画で重要なのは決して行為描写そのものでなく、「このキャラのこういう姿が観れて嬉しい」と思わせるキャラ作り、そして背景なんだと
この「だってビギナー!」を読んでいると今まで逐一書いて来たそんな事をしみじみと思ったりします

またいーむす・アキさんのカラダの描写力が半端なくて・・・
「膨らみかけ」「育ち盛り」の官能っぷりをこれでもかというくらいに濃密に描かれています
大人を挑発していやらしい目配せで優越感に浸りつつも、肝心な部分は(精神も含めて)まだコドモっていうのがたまらないですね
しかもその上処女っていうのがまた余計にグッと来てしまいます 要するに背伸びしていただけなんですよね
でもそういう背伸びは一歩間違えればあらぬ方向に行っちゃうだけに相手がこの人で良かったのかも
この相手のお兄さん確実に遊び娘目当てとかじゃなく真性、、、ですよね(笑
でもまあ、何だかんだいいつつ幸せになれそうで良かったです。
背徳感もありつつ、純愛な味わいも漂ってるのが至高な作品でした。

いや、ただ、さらちゃんくらい可愛かったらしょうがないか!うん!・・・うん(笑)。
属性がないのに正直夢中になってしまったので属性のある方は是非、って作品ですね。



◆夢のナカでイカせてっ!/ドウモウ

なる。罪悪感ねえ・・・そりゃまあ感じるだろうけど(笑
ただまあ、結果的には勘違いとは言え彼女も幸せを感じてる訳だし
事実がどうであれ、今後本当に大事に出来ればそんなに悪い事でもない気はするよね

しかしまあ相変わらずダイナミックな肉感描写が冴えてますな
しっかりと大きく描かれた女性器、そしておっぱいとフェチ的に堪らん描写満載で素晴らしかったです
本当の意味で初めて行為を交わせた瞬間はちょっと感動しました。オチは笑ったけど・・・って前回のけんかっぷるの時もオチで笑ったんだった(笑



◆お嬢様の一日/mogg



なんか久々に純愛系だった気がする
最近は結構ハードっちゅうか暴力的なものが多かったので(そっちもまた良いんですけどね!)
ただ純愛っちゃあ純愛だけどかなり変わり種の純愛ですよね(笑 実にオルタナティブですなあ。

見られた方が安心する、といった特殊な性癖のお嬢さま
いじわるで官能的な目配せで男を手玉に取る情事の描写はやっぱりゾクゾクしました
オラオラって責め立てるのもいいですけど、アラアラってちょっと小馬鹿にされながら官能的に責められるのも悪くないですよね
ベッドの上で淫らに踊るお嬢さまとか・・・タイプかもしれません(何)

しかし、二人きりになると途端に恥ずかしがるギャップもまた可愛かったですね
なんていうか、有り体な恋人らしい振舞いや行為をするのが苦手なんでしょうねえ
なんかもう、こういう二面性のあるキャラ大好物なんですっかり美味しく頂けましたよ
いじわるな目配せをしつつも真剣な恋模様には弱いゆりかさんが兎角キュートかつ素敵に思えた良作でした
やっぱりmoggさんはこういう気持ちが直に伝わって来るような作品もきっと得意なんだと思います。

色々と狂ってるのに、それでもキュンと来るセンスは流石だなあ、と感じつつ
益々おっぱいの描写が興奮しやすいクオリティに仕上がっていてそれもまた好みの作品でした
具体的に書くと揺れの描写が生っぽいというか、生々しさを重視してる感じがします
ちゃんと面白いように形を変える描写を心掛けられてる感じがしますね。
フィニッシュの女性器がフィーチャーされた決めカットもまた秀逸。早く単行本で読みたいですね(笑



◆正しい婚活のすすめ方/駿河クロイツ

こういう厳しい女上司の生き遅れ話大好きですわ(笑
表情も結構可愛いですし、ちゃんとドラマ性ありますし新人としてはかなりのレベルなんじゃないでしょうか
しかしまあオチは腹黒いなあ 笑



◆年下カノジョは通い妻/江口ジョーズ

江口ジョーズさんの絵柄って独特の可愛さがあるよなあ、っていうか
口が小さめで目がクリクリしてるのが絶妙なキュートさを醸し出していますよね
スカートをたくしあげさせるカットとか通い妻ってシチュとか色々とキュンキュン来る一作でした。
2015年も彼女の作品が沢山読めますように。



◆里がえり/いぬぶろ

オチに驚いたっちゅうか、
なんというか・・・ごぶたさだったんでしょうなあ(笑
しかし本当に美人ですわ。



◆オトナ合格/kanbe

まだまだウブな少女がオトナの毒牙に染められていくお話・・・・・と思いきや
最後はちょっとほのぼのっちゅうか、ある意味相思相愛じゃね?無事合格出来たんなら結果オーライじゃね?って
読み味が変わったのが面白いっていうか、こういうのもアリだなあ、と(笑

しかしわがままボディ、スケベボディのくせにそういう事は全くウブっていうのもイイですよね
その分染まった時のカタルシスと興奮が倍というか、クるものがありますね
また個人的に髪に無頓着なのに可愛くてグラマーな女性好きなんで
その意味でもとても良かった作品ですね(笑

カラダは決して引き締まってるような感じでもないんですけど、そういう適度にだらしない感じが逆に生っぽくてそれもグッドでしたし
お風呂で自分からおねだり、どんどん淫らに官能的になっていく様が非常によろしかったと思います
こういう風な“性に爛れた生活”を描く漫画って疑似体感があって凄く大好きです
でも何より凄いのはここまで陶酔しておきながらきっちりやる事(受験勉強)はやってるこの二人の意外なまともさだよ!
十分勝ち組だよね(笑
これまた素晴らしい作品でした。陰毛の濃さも◎。



◆酔いどれカクテル/カタセミナミ

おじさんも我慢してたんだなあ・・・
おじさんの健気な姿に無性にグッと来た作品でしたが
そういう部分も含めて純愛マイスターの称号に相応しい(?)快作だったと思います
本当はマスター(おじさん)の料理を褒めて欲しい、食べて欲しいと願う七崎ちゃんのいじらしさもまた良かった

しかしまあよくあんな状態であそこまで耐えれたもんだ
普通ならとっくに理性の糸が切れててもおかしくないですけどね
その耐えっぷりも含めて彼女を大事にしてたって事なんでしょうね
でもこれからは、そんな垣根を取っ払って素敵な“大人の恋”をしていって欲しいです
指を舐めてる時の「ダメれすかぁ~?」って七崎ちゃんの涙目カットがめちゃくちゃ可愛かったです(笑
お互いの愛情、想いが誠実に伝わってくるいい作品でした。 しかしマスター、かなりの絶倫ですな。



◆オトナノカイダン/みちきんぐ

ああやばい、これは確かにグッと来ちゃうわ
基本的に女性が自分の為に背伸びするのに男は弱いですよね
そりゃまあ理性もふっとぶわなあ・・・と思いつつ、
前半の仮想ビッチ乙女にむしゃぶりついてるおじさんの浅はかな意味合いでの男らしさとその描写もまた好きでした(笑
なんかこの設定とキャラだけでもうちょっとお話が作れそうな気がする内容でした。



◆凛として!/よこしま日記

冒頭、凄い剣幕で真剣味をもって覚悟が語られてるので「何だ?」と思ったら
ホテルで行為に及ぶ覚悟でした・・・っていうオチ
でもそこまでガチガチに緊張するのも可愛いですよね
お風呂場での恥じらいながらも責められて、ちょっとずつ官能的に染まっていく様がとても良かったです
腰使いを褒められて紅潮しながら助平な女じゃない、と言わんばかりに否定する様も良かったし
潮吹きからのフィニッシュ、更には情事が済んだ後の「胸を上下させながらふぅふぅ言ってる様子」までも描かれていて
実に至れり尽くせりな作品に仕上がっていると思います

自分はその「胸を上下させながらふぅふぅ言ってる様子」がめちゃくちゃ、心底大好きなので
あんまり挿入しない作品が多い中1ページ丸々使ってそういうカットを挿入してくれたのは凄く良かったです
またそのカットの乳首にリアリティがあってそれもまた興奮を手伝ってくれる感じで素晴らしい
終わってみればすっげえラブラブな読み味で正直かなりニヤニヤしちゃいました(笑
やっぱ純愛も最高だよね!



◆わたしのおうじさま/スミヤ



前半の無頓着っぷり、いかにも恋愛に興味なさげな描写を見ていたからか
後半の恋する乙女への変貌がすっごく可愛くて魅入ってしまった作品でした
ボーイッシュ、なんだけど意外と育つ所は育ってんのとかイイですね

その前半のボーイッシュ、無頓着っぷりがあったお陰で
後半の情事のシーンではギャップによる興奮が生まれてて終始良い感じに読めた漫画でした
着てる服にも女らしさとか全く感じられないのに、カラダだけはしっかり年頃のオンナなんだからなあ・・・
そういうのに男は弱いんですよね(笑 っていうか俺がね。

柔らかそうなおっぱい、胸の震わせ方、
そして情事が終わった際の甘々な雰囲気・・・と
これまた純愛好きにはたまらん作品に仕上がってたかな、と。
正直このまこちゃんをネタにしてもう一本作品出来そうですよね
次は女の子っぽい服着せたりとかして(笑















本当に自分にとっては「救い」そのものな雑誌ですね
今月は純愛風味の作品が多めだったので純愛スキーな方は是非お手にとってみてはいかがでしょうか
まあでも女流作家多めだし純愛風味になるのは必然的っちゃあ必然的だったかもしれないですね
あと陥没乳首ネタがちょくちょく見受けられたのでそういう性癖がある人も是非(笑

来月はみやびつづるが表紙、他には雛原えみさんがカラーで登場、ひげなむち、起死快晴、Hamao、ぴかお、ちょびぺろなどなど
これまた楽しめそうな号数に仕上がりそうで期待大、ですね! 今月は真冬の号らしくぽかぽかぬくぬくあったまれる類のお話が多くてそれもまた素敵でした。
今年も毎月思いの丈をぶちまけていくつもりなので、どうぞよろしくお願いします。

ちなみにきいさんの新作は個別にて執筆予定です。そっちも是非。




【手前で掴み取れ】SHIROBAKO 第16話「ちゃぶだい返し」 感想

2015-01-30 | SHIROBAKO
この話数がどれだけ素晴らしかったのかは、このカット一つで物語れると思う。最高でした。








今週は正直目頭が熱くなってしまったというか、端的に書くと泣きそうになりました
それは何故かというと、棚ボタでもラッキーパンチでもない、自分以外の“誰か”が解決した訳でもない
井口さんが、彼女が自分の手で自分の足で掴み取った「結果」があまりにも美しくて尊かったから、です
自分を本当の意味で幸せに出来るのは決して他人ではない
自分が頑張ったからこそ、
自分で動いたからこそ
後々に達成感や栄光が待ってる「べき」で、それをストレートに描いてくれた作劇に至極真っ当だなあ、と感じる事が出来た・・・と同時に
井口さんがここまで到達するまでの“過程”をそれこそ2クール目の初回から描いてくれてたんで
感慨深さもひとしお、それも手伝って涙線に来てしまったのかもしれません。

みゃーもりがノせる技術を学んだ、とは言えキャラデザをやる事を“選んだ”のは他ならぬ井口さん自身でした
それは決していいことばかりじゃない、楽しいことばかりじゃなく、“選んだ”事に因る弊害も付きまとう結果になりました
でも、キャラデザをやる事を“選んだ”のは決して他人でも見知らぬ誰かでもなく井口さん自身です
嫌なら断る、他の人を推薦する選択肢もあったはずです
だからこそ、最後まで責任を果たそうと頑張った
誰のせいにするわけじゃなく、
誰も恨まず、
多少背負いこんでまで苦しんで足掻いて時には弱さを他人に見せてまで“必死に”頑張り抜いた

小笠原さんをはじめとするスタッフの方々が気にかけてくれたのも、一緒に悩んでくれたのも
彼女が傍目から見てあからさまだと思うくらいに悩み苦しみ「頑張ってた」からです
頑張らない人間に手助けしてくれる人などいません
井口さんが頑張ってたから得られた“助け”
それも駆使して井口さんが自分の手で自分の足で掴み取った「OK」という結果は本当に美しくて観ていてジーンときてしまいました
そんな感動も前述のように、井口さんが覚悟を“自分の意志で”決めて、動くありあ達を“観たい”と能動的な考えを持って
そしてしんどい時期にぶちあたっても投げ出さずに苦しみ抜いたからこそ・・・その様子をあまさず描いていたから「こそ」って気はしました
冒頭のベストスマイルを見せる井口さんの表情を観て目頭が不意に熱くなったと同時に
あの日多少不安な表情を見せながらも覚悟を決めた時と対比すると余計に胸に来ちゃうというか
本当に幾重にも撒いた「カタルシスの種」をきちんと咲かせてくれる作劇に感嘆の意を示さずにはいられないですね
あのカット、表情を観るだけでも「やってよかった・・・」って感情が直に伝わって来ますよね
言葉で、セリフで表わさずとも
カットがそのキャラの心情を総て物語ってくれた。
その意味では丁寧な脚本が素晴らしいだけでなく絵コンテも素晴らしいアニメだと自分的には断言しても良いアニメかなあ、と。
今週の感動のすべてがラストの井口スマイルに集約されてたけど、それもまた綿密な“過程”あってのこと。
ちゃんと自分の意志で決めて、
ちゃんと他人のせいにせずに真面目に頑張って
ちゃんと努力した人間がちゃんと報われる、そんなアニメに仕上がってると思うんです
だからこそ個人的に気持ち泣きそうになったというか、その美しさに涙線を揺さぶられたんだと思います
達成感や栄光は他人(ひと)が運んで来てくれるものじゃないし、それが来ないのを他人(ひと)のせいにしなちゃいけない
そんな棚ボタやラッキーパンチなんかよりも、手前の意志で手前の手足でふんばってその手に掴んだ“今”だからこそ美しく思える
そういう事実をまざまざと感じさせるエピソードで人間ドラマとしても仕事アニメとしても最高の出来だったかと
元々好きなキャラだったけど益々井口さんというキャラを好きになれた気がします。

繰り返すけど、井口さんは決して誰のせいにもせずに
動くありあ達を「早く観たい。凄く観たい!」と余計な愚痴よりも能動的に自分の未来を目指してたんですよね
そういう彼女の実は健気でいじらしい部分も含めて良いキャラだなあ、と。
その通りに、自分が決めた通りに井口さん自身の手でその過程を推し進めた作劇とその結実を示す笑顔に心から素敵だな。と思えた16話目でした
何度も書いてるけど、何度も書きます。 このアニメ、大好きです!





また、この話数が見事なのはさり気に「小笠原さんの成長」も暗に描いてた事なんです
かつては自信なさげで典型的なイエスマンだった、という小笠原さん
散々踊らされて散々振り回されて辿り着いたのは“ただただ疲弊した”という現実でした
だからこそ、思ってる事はちゃんと口に出そう
妥協ではなく交渉を目指そう、と
かつての自分のような泥沼にハマりつつあった井口さんをしっかりとサポートして井口さんが同じ涙を流さぬよう尽力してくれた、
ただただ上からの命令に従うだけじゃなく、作画監督だけが疲弊し神経をすり減らすような状況を回避する為に彼女もまた頑張ってくれた。
そこにはあの日のように疑問を感じても押し黙っているような小笠原さんの姿は影も形も見えなくて
きっちりと思ったこと、不満に感じてる事はしっかりと口にする凛々しい姿だけがあった
今回の顛末を生みだした要因は井口さんの懸命な頑張りに因る部分は大きいけど、
小笠原さんもまたかつて同じような苦難を味わった身として
ただ見守るんじゃなく、
きちんとアドバイスしてあげてきちんと訴えてあげて、先人としての頼もしさで井口さんの道を歩きやすくしてくれた
そんな小笠原さんのかつてと比べての“成長”が短い時間なのにも関わらずしっかりと伝わって来た濃密さもまた見所だったんじゃないかなあ、と
そう考えると過去の自信を持って作画に励む姿も今観るとちょっと感慨深くも感じるかもしれないですね。


ちなみに服でモチベーションや自信が高まるのは、あると思います
いつもよりもちょっと良い服来たりするとそれで少し気の持ちようも変わったりしますし
それが例え錯覚だったとしても、そういう勘違いが良い方向に作用する場合だって沢山ありますもんね
少なくともウジウジしながら自信なさげでやるよりはずうっと健全だと思います。そっちのがね。




本格野球アニメ「SHIROBAKO」(ちがう)


さて、今回は良い意味でけれん味が効いててコメディ的にも良好な回でした
女ゴスロリ甲子園とか面白かったんですけど(笑
そういう隙間があるのもいいですよね
それと要所要所で高梨とみゃーもりの立場が逆転してて早くも尻に敷かれている感覚があったのがいいなあ、と
みゃーもりもみゃーもりでいつまでも後ろ向きなポジションでもなく、ちゃんと彼女なりに成長していたり
先輩として道を指し示すカットもあったりとさり気に成長の跡が見えるのがいいですね
矢野エリカさんの教えはきっちりみゃーもりに根付いているようです

ミムジーとロロのコメディパートをちょくちょく入れる事によって必要以上に暗くしない方向性だったり
そんな中で全部が全部正しくなくても良い、時にはウソでも絵面や心情を優先させよう、という監督の意向を混ぜてたり
美術・背景で心情を伝える云々などアニメ製作アニメとして興味深い事柄がさり気に語られてるのもイイですね
それを意識して見るとまたアニメに対する印象も変わって来ますし、
良い意味で気付かされる部分の多い作品だと思います
また、ダンシング絵麻やゴスロリみゃーもりなど可愛さをフィーチャーしたシーンやカットが挿入されてたのも目の保養的には良かったかな、と(笑

最後のありあが「ようやく私を描いてくれたね!」と言わんばかりのキャラデザ画が動くけれん味溢れる演出もね、
実にこのアニメらしくて素敵だなあ・・・と思いましたし井口スマイルの後だからか余計に感動出来ました
最初は無理難題かと思われましたが、終わってみれば結局は怪我の功名、
一つのパターンを経験出来て、乗り越えられて、井口さん自身の技術向上にも繋がったかと思います
ピンチをチャンスに、成長に変えるっていうのはこういう事を差すんでしょうね。いやはや、奥深いアニメだと思います。





今作に於ける“問題発生”や“物事の決定”はすべてその後のカタルシスに直結しています
井口さんが作画監督を決めた時には後々かなりのレベルのカタルシスが待ってるだろうな、と率直に感じましたが
今週味わえたカタルシスははっきり言って予想以上のカタルシスでしたし
今後もまだまだめいっぱいのカタルシスを期待出来そうな予感がします

そういう風にきっちりとカタルシスに、それも期待以上のカタルシスに変わるからこそ
「SHIROBAKO」は真っ当に面白いんでしょうし、正しく受け入れられてるんじゃないかなあ、って思いますね
報われるべき人がしっかりと報われる。 そんな誠実な作風にまたも骨抜きにされ目頭を熱くした至高の話数に仕上がってましたね。
井口さんはまだまだこれからの人だとも思うので今後も彼女の頑張りには注目していきたいです。
今も昔も、心に純粋な気持ちを持ち続けている彼女の心意気に、拍手。
(余談ですが井口さんはきれいな衣装着せたらめっちゃ照れそうなところが最も可愛いと思います 笑)















上、修正前 下、修正後



こりゃまた絶妙に変わってますなあ
原作者の注文はアバウトでしたがそもそもこういうのって感覚的な部分に因るところが大きいからわがままも致し方ないのかも
ただ一つ言えるのは確実に修正後の下のが原作には近いとは思います 特に笑顔のカットはね。
固さが取れた感じもしますし、結果的に成長出来た感じがするのも良かったと思う。



ヤングジャンプ 2015年9号 感想

2015-01-29 | ヤングジャンプ感想







ボクガが載ってない・・・
ボクガが載ってない・・・
ボクガールが載ってないッ・・・!!
コンビニで思わずガックリと来てしまいましたが、
まあ先週号の引き的にはこれはこれで待ち遠しさがUPしたのでいいかあ、、、。などと自分を誤魔化しつつ(笑
代わりに非アニメ化作品である「ゴールデンカムイ」が表紙を飾る、というおめでたい号でもありました。

表紙に関して言えば、やっぱり漫画のがいいですね
漫画雑誌ですしね
ただまあそうはいってもそれが総てだとは思ってないし、ただただ一読者としての希望に過ぎませんが
それでも3本柱を中心に極黒、そして新参組のカムイが表紙になったり徐々に漫画表紙が増えてるのは良い傾向だと思います
いつかラブコメも表紙を飾れるといいですね・・・いや、極黒は半分ラブコメなのかな?(笑









☆極黒のブリュンヒルデ 第131話「激怒」

せっかくの楽しい楽しいデートだったのに・・・一気に地獄へ突き落されましたな
村上は、カズミのせいにしようと思えば出来たんだけど、それは男らしくない行動ですし
何よりここに来ちゃった時点で言い訳くさいですからねえ
まあなんつーか、実に難儀なこじらせ方をしてちゃってますよね(笑
ただ、何でも人の所為にしない村上の男らしさのようなもの・・・は何気に素敵だったと思います

元々寧子はメインヒロイン(?)だった訳だけど
ご多分に作者自身カズミにも相当感情移入してそうなのは伝わって来ます(勝手な想像ですが)
経験ないくせに粋がるところとか、かと思えば健気な態度で可愛さを演出したり
ムードメイカーかつ、こと恋愛劇に於いても中心人物なのは間違いない
しかしこの手のキャラの場合、フられた方が輝きそうな気もしますけどね

というか、カズミもまた天国から地獄へ落ちてるし
面白いっちゃあ面白いけど、ちょっと凄惨な事態に成り掛けてますね(笑
その分ジェットコースターみたいに上下するキャラの表情の作画が楽しい事になってます
今更ですけど、岡本倫って表情作画にも長けてる作家さんなんだよなあ・・・ってのをこの数週間で再確認しました
「村上のことが好きや・・・」から「そんなん絶対嘘や・・・!!」への落差が激し過ぎる(笑
ドロドロになっていきそうな予感もしますが、その辺含めて今後も楽しみです。






◆ゴールデンカムイ

すっかり仲直りですな
その前に随分と物騒な作劇が繰り広げられていましたが・・・
闘いの中でしか生きられない男、か。それもまた戦争や闘争が生み出した悲劇なのかも。



◆BUNGO-ブンゴ-

文吾が打たれる理由も水嶋が打てる理由もしっかりと説明されていて素晴らしい
こういう風な作劇を今後も是非お願いしたい
引きもまた見事でした。
にしてもアキラの存在が良いアクセントになってますなあ。色々と。



◆リクドウ

ああ、本格的にすれ違ってしまった・・・
まあここはゆっくり見守るしかないかな。
リクはきっと今まで劣等感や非承認に苛まれて来たから自分の価値を認めてもらえる“何か”を欲してるんでしょうね。
ただ後後になって苗代ちゃんの存在の大切さに気付く展開にならなきゃいいが。



◆もぐささん

なるほど、ウィーダーをシャーペンにね。こりゃまたよくかんが・・・
ってなるかーっ!!という話なんですが(笑
無茶苦茶なことするなあ、、、と思いつつ
さり気に百草さんの方から話しかけてくれたのは良いステップだな。とか思ったり。



◆思春期サァカス

部長のおっぱい!!&デレ!!
瑠璃のプロポーズ!!
ますますラブコメっぽくなっててニヤニヤしちゃいます
特にあの部長が照れる様はギャップ的にとても良かったかな、と
この調子でどんどんラブコメ化していけばいいなあ。













今週あからさまに短めですいません
来週は多分また長めになります。たぶん。




THE BACK HORN/THE NOVEMBERS/THE ORAL CIGARETTES「ダイスをころがせ2」@赤坂BLITZ 15.1.26

2015-01-27 | LIVE







昨日はノベンバ、バックホーン、オーラルの3マンを観に赤坂へ。










厳密に書くとオープニングアクトを含めて4バンドが出演するイベントでした
私事なんですが、ノベンバ大好きなのに去年は全然観れなかった、都合によりワンマンすら行けてなかったので
2015年はもっと観たいし音楽に触れたいし、出来れば「行きたい」と思えるイベントなら行ければ行こう、と思ってたんです
そこにおあつらえ向きの当イベントですから是非「行きたいな」と、そんな想いを持って臨んだライブイベントでした。
ちなみに去年の今頃は彼らの地元栃木でワンマン観てたんですよね。また栃木でノベンバ観たいですねえ。

それともう一つ、バックホーンとノベンバは以前も柏で対バンしていて
その時のライブがすっごく良かったのとバックホーンの山田将司が2013年のフェイバリット・アルバムに「zeitgeist」を挙げてたんですよ
なんかそういうのもあってまた「この組み合わせが観たい」って素直に思えたのでチケットを購入し参加した訳であります
後ライブ中に分かった事ですがオーラルのボーカルの方はバックホーンもノベンバも通って来てたそうです
つまりは結果的には相当相思相愛感のあるイベントだったんじゃないか・・・と今は感じてます
また、対バンの時のバックホーンは常に最高のライブをしてくれるんですよね(勿論ワンマンも素敵ですが)
腹八分どころか満腹状態を更に飛び越えたような一夜に仕上がっていて、
正直期待してた数倍は楽しかったし、個人的に気持ち良かったです
あまり企業主催のイベントには出向きませんでしたが、
この日は本当にそれぞれがそれぞれに愛着をもってそれぞれのやり方でそれぞれの音楽をぶつけてる気がして本当に行って良かったと思えた
単なるイベントライブ以上のカタルシスが含まれていてこれまた忘れられない一夜になってくれたな、と思います

私的にノベンバの時に、観ながら「今ここで心臓が止まっても何一つ後悔とかないな」って考えてたのは内緒です(笑












客層的にはバックホーンとオーラルのファンが見た目的には多かったです
その中でMERZのバッグを持ってる人がポツポツと居た・・・って感じですかね
正直な話、ノベンバ的には若干アウェイだったような気がしなくもない
ノベンバは「盛り上がる」とか「一体感」とかそういうのにはまるで無縁なバンドですからね(笑
でもその分きっと燃えてるんじゃないか、、、とか勝手に想像してたらその通り(かどうかは分からないけど)に最高の音塊をぶちかましてくれました
それは後述するとして、純粋なワクワク感が周りから伝わって来てこの時点で既に好感触でした。


セプテンバーミー

或るミイの田中くんがサポートしてるバンドって知識しかなかったけど、
普通に格好良かったしMCも良い感じだったし、何よりドラムの位置がフロントまで来てて
目の前でガシガシ叩いてる臨場感が良かったように思う
サポートギターの音色も終始心地良くてテンション高めに聴き終える事が出来ました。



THE ORAL CIGARETTES

NHKのラジオで「STARGET」を一回聴いたきりだったので
ライブ前に新譜を購入して予習してから臨みました
凄くボーカルの歌が上手い、それも耽美さすらも兼ね備えてる印象なので
その辺を突き詰めていけばもっともっとオリジナリティ溢れるんじゃないかなって思ってます
最後まで聴くと歌詞の意味が痛切に伝わる「嫌い」の激情溢れるボーカルを生で聴けて良かった
あとは「大魔王参上」の圧倒的な熱狂と一体感は有無を言わさず「楽しい!」って思える雰囲気が強くて最高だったなあ、と
「起死回生STORY」の時に僕らのアンセム~と紹介してましたが個人的には「大魔王参上」の不穏さで場内が満ちるあの感じこそアンセムっぽいよね、なんて(笑

会場で開演を待ってる時に「これモッシュとかダイブとか起こりそう」ってなんとなく思ってたんですが
意外とそんな事もなく・・・ほどほどの盛り上がりを維持してたように感じました
それはそれで心地良かったですね
個人的に最新作の最後に入ってたどバラードの「透明な雨宿り」って曲、声質的にああいう曲も生で聴いてみたかったけど
まあそれはいつかの機会に、って事で。でも絶対バラードもめっちゃ似合うバンドだと思います。



THE NOVEMBERS

1.ガムシロップ
2.Flower of life
3.236754981
4.鉄の夢
5.Blood Music.1985
6.Xeno
7.GIFT

この日唯一サウンドチェックの段階で全メンバーが揃ってました
もう完全にインディペンデント状態なのにこういうイベントに呼んでもらえるってイイですよね
自分的にかなり久々のノベンバだったのでワクワク感が半端なかったんですが、
正直たった7曲とは思えないような・・・
まるでワンマンを観たかの如く満足感溢れるライブに仕上がっていて心底「来て良かった」と観ながら感じていました
なんかもう佇まいから弾き方からスタイルまで何もかもが決まってて観てて素直に惚れ惚れしてしまいましたね。
ノベンバ好きなら絶対生で触れて欲しいですし、新譜の曲の化け方も異常なレベルだったなあ、と。

まず一曲目が「ガムシロップ」って時点で最高でしたね(笑
余談ですがドリンクチケットでアイスコーヒーを頼みましてライブ直前に実際にガムシロップをコーヒーに入れてたので個人的にミラクルでした(笑
で、何が最高かっていうのは、割と縦ノリ中心だったこのイベントなのにも関わらず一発目からどバラードを選曲するそのセンスですよね
それにまず痺れつつ、歌もまた真っ直ぐに美しく響き渡る仕上がりで演奏自体もすこぶる気持ちの良いものだったと思います
間奏のパートのケンゴマツモトのギターに昂ぶったりそこはかとなく伝わって来るロック感も最高
センシティブな感情が沁み込むように「入ってくる」感覚がたまらなかった
この入りで一気にノベンバ色に会場が染まった気がしました


死んだらきっと叶わない

このフレーズと哀愁と切実さが入り混じったような歌声が特に印象に残ってます。


一気に煌びやかなムードに移行した「Flower of life」も心地良かった
美しい旋律とそのバックに鳴り続けるノイズのようなギターフレーズの調和に「これだよこれ」って気分になりつつ
この選曲もまた始めに入口の広さを感じさせる構成で良かったんじゃないかな、と
そして個人的に首振り過ぎて今首が痛い要因にもなってる(笑)「236754981」は音源でも最高ですがライブだとよりショッキングな音像に進化していて
「ここまで化けるものなのか!」と、そのノイジーな模様が感動的にすら思える仕上がりでした
バッキバキのロックンロール、音の塊、その鮮烈さに体を揺らさずにはいられずサビに当たる部分ではずっとヘドバン
最終的には音像自体がノイズの海みたいになっちゃっててなんかもうこの空気の中で息絶えたいな、と(笑
それくらいめちゃくちゃ格好良かったんですが、
まさかそのカタルシスがここから連続で味わえるとは思ってませんでした
この曲ではとにかくクールなAメロから鮮烈的なサビに当たる部分の落差が凄くてまるでジェットコースターみたいだなあ・・・なんて風にも思いました

「鉄の夢」の煮え滾るような激情、なのにも関わらずグルーヴィーに格好良さを保ちながら決まり続けるアンサンブル
これにもたまらなくなっちゃってまるで痙攣したかのように体が動く動く
まるでダンスミュージックを聴いてるかのような気持ち良さ!
更に興奮のるつぼに自分を撒き込む「Blood Music.1985」を投入
ケンゴマツモトのラフ(に弾いてるように見える佇まい)なギターとサバサバした感じに完全にヤラれつつ
問答無用にただただただただ格好良い「だけ」の努濤のロックンロールにひたすらにときめく
この曲もライブで聴くとよりブチ切れてるように感じられてたまんなかったです


とうに飽き慣れて

このフレーズの冷徹なボーカルもすっごく印象に残ってます。まるで鋭利な刃物みたいでした。


新譜でも大好きな「Xeno」はうねる様なバンド演奏がやっぱり最高
よりスピーディーによりタイトに鳴らされるサウンドに興奮しつつ、
何よりも凄まじかったのはここまで溜まりに溜まったノイズの海を最後に一気に放出するかのように
客席に向かってまるでギターの先からノイズをぶち撒けるように「ジャン!」とデカい音を鳴らして終わった情景でした。
確実にステージ上でしか観れない、ライブハウスでしか味わえない類の非日常的な興奮に満ち満ちているパフォーマンスだったかと
切れ味抜群のアンサンブルの連発に自分はすっかり骨抜きにされてしまっていました。

それは、もしかしたら「久々に観たから」っていうのも影響されてるかもしれません
でも、そうだとしてもこの日のノベンバが最高に格好良くて最高にクールで最高に人間くさかったのは変わりないですね
その攻撃性も、そこに内包されている“能動”もひたすらに鮮烈でただただ手放しで「興奮したよ!」って伝えたい類のライブでした。

最後は「GIFT」だったんですがこの選曲もまた最高なんですよね
ここぞという時に最近生で聴いてない曲を入れて来るセンスがたまらない
最後にひとつ、大きな祈りを捧げるように歌われたこの曲は確実に胸にジーンと来てました
辛い事も、楽しい事も含めてまだまだ「これから」、まだまだ「ここから」。また大切なメッセージを生で受け取る事が出来ました。
久々のノベンバ、あますことなく楽しみ切れました。イベントの出演&オファー側にも大感謝!!




THE BACK HORN

1.野生の太陽
2.声
3.シリウス
4.雨
5.ホログラフ
6.ビリーバーズ
7.コバルトブルー
8.シンフォニア
 
アンコール
9.冬のミルク


バックホーンのライブもめっちゃ良かったです
具体的に書くと物凄い“色気”を終始感じていました
前にもましてよりセクシーになってるというか、ムンムンというか
ロックボーカリストとして色気だとか艶っぽさはかなり重要ですからその点ですこぶる気持ち良かったですね
特にかなり前の方で観てたのでよりそれを強く感じてしまいました 本当に“生”をまざまざと感じさせる素晴らしいライブだったかと。

初っ端は割と意外な選曲でしたが、それでもおかまいなく盛り上がるオーディエンス、実際に程良く元気になれる良い塩梅の歌でした
そして2曲目から「声」でいきなりフルスロットル状態に。元々バックホーンファン多目なのも手伝って早速ホーム感満載で楽しかったですね
そして稲妻のようなテンションで「シリウス」、お客さん間近で 「命を喰らい」 と激情を孕みながら叫ぶ山田将司のボーカルはこちらも滾ってしまった

今回最も意外な選曲だった「雨」、実は中学生の頃に悲しげな作中観が気に入ってハマってた想い出のある曲だったりします
会場に満ちる哀愁にたまらない気分になりつつ正直中学生の頃の自分に聴かせたい気分にもなりました(笑
余談ですがこの曲の歌詞カードのイメージイラストの「ロボットが脳を持つ」って切り抜きが当時から凄く好きでした。
山田将司がアコギを弾きながら優しく歌ってくれた「ホログラフ」もまた新鮮で良かったですね
清廉とした雰囲気に心地良さを感じつつ、MCを挟んで後半戦へ

ちなみにMCでは15年前今回のイベント主催側であるホットスタッフのイベントに出た時に
数10枚は売れるだろう、と考えて自分達のCDを持参していったら1200人集まって1枚も売れなかった、という
ほろ苦いエピソードも話されてました(笑 ちなみに他の物販のスタッフさんが1枚だけ買ってくれたそうです。
それが今や大トリっていうのは本当に感慨深いでしょうねえ。


「ビリーバーズ」を皮切りに後半戦突入!
この曲の最後には菅波栄純がマイクを加えながら歌うというパフォーマンスを披露、
更に超鉄板曲の「コバルトブルー」では一段とモッシュ・ダイブが白熱
何人も自分の上を通り過ぎて行く始末でその会場全体が獣化してる感じが恍惚的で実に最高でしたね。
ステージ上のフロントメンバーも全員体を揺らして奮わせて正に全身全霊で演者も観客も踊り狂ってて痛快でした
本編最後は「シンフォニア」で終幕、 「始まりが僕らを待ってる」 のところは相変わらず格好良かったしテンションも上がりました
そういえばこの曲を初めて聴いたのもノベンバとの対バンの時だったな~、なんて思い出したり。
全体的に“生”をまざまざと感じさせる熱演の数々が実に刺激的で感動的でした。
「ここにいたい 許されなくたって」 の部分も良かったなあ。

アンコールでは哀愁漂わせながら「冬のミルク」を披露して本当にこの日の終幕、
今回9月と11月が名前のバンドが出てる事にちなんで山田将司が「フロント3人が10月生まれなんですけど」と前置きした上で
「ドラムのマツは5月生まれなんで・・・“オクトーバー・メイ”です!」って宣言してたのが面白かった(笑
非常にバックホーンらしいライブながら益々山田将司さんのボーカリストとしての色気も滲み出ていた好演だったかと。















正直、お互いに対するリスペクト感がよく出てたし
それに呼応するかのようにどのバンドも全力でパフォーマンスしてましたし
当初抱いていた期待値をグーンと、ある意味あっさりと飛び越えて来たのが一番嬉しかったイベントでしたね
ロック・ミュージックもまだまだこれからだと、そんな風にも思えた素敵な一夜だったと思います。

ノベンバはニュー・アルバムのツアーに参加出来なかった悔しさもあったので
その分を取り返すかのように狂ったみたいに楽しめてた気がします。
なんかもう幸せでした。はい。



LOST IN TIME“足跡の更新”~東京編~@新代田LIVE HOUSE FEVER 15.1.24

2015-01-25 | LIVE





今年二度目のライブはLOST IN TIMEの年明け恒例のワンマンでした
もう毎年欠かさずこれ行ってるな・・・とか思いつつ、さり気に今年初のライブがフィーバーで二度目もフィーバーっていう
「多分2015年もこのハコにはお世話になりそうだな。」と早くも大きな予感を受けつつ(笑
本当にパワフルかつ繊細さも兼ね備えた最高のライブを展開してくれました。

この日のライブはよりエモーショナルに、よりダイナミックに情感を伝えるようなライブに仕上がっていて
ちょいちょい曲のアレンジも変わってたりしてそれがまず特に嬉しかったポイントの一つ、
もう一つは、海北さんの声の調子が絶好調!でビシバシ感情を奮わすような
そういうボーカルに要所要所でジーンと来たのも素敵だなあ、と。
三井さんのギターも必要不可欠レベルになってますが、
源ちゃんのドラミングが一段とパワーアップしていて以前よりも更に進化されたんだな・・・と単純に思えたのも良かったです
つまりは、今のロストインタイム、めちゃくちゃイイです。それを改めて深く確信出来たような一夜でした。

結構思わせぶりな発言も多々されてたので2015年もホント楽しませてくれそうでめっちゃ期待してます。感謝です。













ロストを観るのは12月の千葉LOOK以来でした
ただ、このフィーバー公演自体が年始の恒例イベントって感じなので
近い所で観ていても結構新鮮感は保たれつつ・・・ワクワクしながら開演まで待ってました
ちなみにライブ会場限定音源の発売日でもあったので会場入りしてすぐに購入、
ワンコインで2曲入りという太っ腹仕様なのが嬉しかったです(笑
なんかこれ観てこそ「年始だ」って感覚が自分の中にはあるような気さえしてました。もうすっかり。

一曲目は意外な選曲で「遠すぎた橋」、音源以上に感情的に声を奮わせながら歌われる中盤にさっそく心掴まれる
アウトロでオリジナルのアレンジを加えた後に「約束」を思いっ切り叩きつけるという最高過ぎるスタートでした
切なさ滲む疾走感を存分に味わいつつ、ドラマチックなメロディと展開が胸を打った「30」に聴き入る。
これまたいつぶりだろう?って思うくらい久々に生で聴いた「教会通り」。
Cメロの「そこにあったんだ~」ってパートの歌声が切実過ぎて相当グッと来てました

「演奏したい曲を挙げていったら5時間クラスになっていた」という海北さんの衝撃的なMC(笑)を挟みつつ
初期の名曲「花」「線路の上」を立て続けに披露、特に後者に至ってはまだ序盤なのにクライマックスか?というテンションで盛り上がる
個人的にも無力感を寂しそうに、でも衝動的に鳴らす演奏にジーンと来てました
間違いなく序盤のハイライトだったんじゃないか、と思います。
また歌詞的にも「冬の線路の上~」ってあるから冬のワンマンに演奏するにはピッタリの曲なんですよね
そういう粋な部分というか気が効いてる部分がいいなあ。と思いつつ次の「ジャーニー」でそのクライマックス感がピークに達しました
元々盛り上がるタイプの曲ですがこの日はなんていうか・・・ベタな書き方ですけど所謂“グルーヴ感”というやつがここぞとばかりに出ていて
正直めちゃくちゃ気持ちが良い、今まででも随一のクオリティの「ジャーニー」だったなあ・・・と自分的には感じました。


“進み続ける 砂は減るだけ 僕が何もせずとも”
“霞む未来は 霞んだままで”
“僕が僕で在るために”


歌詞の一つ一つもやたら胸に響いて来て、何度も聴いててハッとさせられたのも素晴らしかったですね。
何度も音源で聴いてるのにも関わらず、この曲は何度聴いても正しく能動を促してくれる名曲だなあ・・・と。
特に間奏の部分がカタルシス満点で終わった後「ヴォオオオオイ!」って野太い、まるでハードコアバンドのようなコールが聴こえたのが象徴的でした(笑
ちょっと襟を正された感じ。

情感たっぷりに「忘れもの」、
そしてこれもまたあんまり演奏されなくなった「あしたのおと」は素直に嬉しい選曲でした
この辺は真っ直ぐにグッドメロディを歌い奏でてる印象でこれもまた良かったですね。


アウトロのドラミングが迫力満点だった「歩く速度とその矛盾」、
ロストは割と海北さんの声や歌詞の作中観がフィーチャーされるバンドですが源ちゃんのドラミングも年々印象に残るようになってます
この調子で益々ハイパーになっていく源ちゃんを観て行きたいですね(笑 笑顔がいつも素敵なんだよなあ。
 その次の「撥条」に至っては・・・こっちもアウトロのアレンジがちょい変わってて
ギターの音色がより不穏というか歪んだ音色になっててその自棄的な感じがめちゃくちゃ格好良かったです
ひんやりするような作中観や感情剥き出しに歌われるボーカルも圧巻でこの曲もまたリリース時よりも磨き上げられていて感心しましたね


最初から諦めて
争う事を避けて
でもどうして涙が出るの


この歌詞のところはいつも聴く度にグッと来る。大好きな曲なので演奏してくれてとても嬉しかったし、
この曲とこの日は演らなかったけど「スピンオフ」は近年の2大ダークネスソングとして演奏し続けていって欲しいですね
握り拳を作りながら噛み締めて聴いてました。続く「証し」もコーラスワーク、サビ前の熱量が見事で良い出来だったと思います。


まさかのイントロの前にライブアレンジとして更に演奏が付け加えられていた「誰かはいらない」、
何かを判断する上で、感じる上で、余計なものは必要ない、他人の存在など必要ない、ただ僕と君だけでいい
君とそれ「だけ」でいい。そんなメッセージを漂わせつつの演奏だったのでこの曲もまたいつも以上にグッと来てました
振り絞るように懸命に歌う海北さんの姿に感動しながらそういった特別な演出もまた良い方向に作用してたな、と。
なんかちょっと気持ち救われたような気もしたアクトでした。また更にこの曲が好きになれた気がします。

相当量の哀愁を漂わせながら歌われた「列車」、
激情的なギターフレーズも含めて高クオリティな演奏だったかと
クライマックス感溢れるテンションでこれまたいつもより感じの違う歌が印象的だった「手紙」、
最後の「幸せであれ」の部分はいつも叫びながら声を延ばすんですけど、この日は逆に切って短めに叫ばれてたのが格好良かった
やっぱりこの曲はラスト付近のが似合うなあと感じた「希望」に気分をアゲられつつ、
本編最後は「366」をジーンと高らかに響かせる形で幕が引かれました
歌詞で不意に涙線を刺激されつつも(笑
割とラストにも似合うタイプの楽曲で良かったんじゃないかなあ・・・と。
いつもよりもパワフルで、かつ繊細な部分はより繊細に響かせてくれた熱くて情感たっぷりのライブでした!
歌だけじゃなく三井さん、源ちゃんも各々存在感を増していて本当に以前以上にバンドの好調っぷりを強く感じました。
また、2015年も引き続き音源でも現場でも追いかけていきたいと思います。(お世辞でなく)常にグッと来るような夜に、拍手。











セットリスト
1.遠すぎた橋
2.約束
3.30
4.教会通り
5.花
6.線路の上
7.ジャーニー
8.忘れもの
9.あしたのおと
10.歩く速度とその矛盾
11.撥条
12.証し
13.誰かはいらない
14.列車
15.手紙
16.希望
17.366

アンコール
18.明け星
19.ココロノウタ

アンコール2
20.昨日の事










アンコールで新曲「明け星」を披露されてましたが、
いやもうホントに良い曲ですねこれ

知れば知るだけ言葉に詰まる
もう無邪気には笑えない

知れば知るだけ孤独になって
もう何も信じられない



正直ちょっと泣きそうになりがら聴いてました
特に「もう無邪気には笑えない」の部分なんかもう本当「俺かよ!」って思えるようなフレーズで
ちょっと大人な感じの雰囲気と裏声の素敵さ含めてすっげえ気持ち良く聴けた曲でしたね
だからこそ、笑おう。ってメッセージ性含めて個人的に大好きな曲だなあ、と。
また聴きたいな。

元気一杯な「ココロノウタ」の熱量も、
そしてこれも久々「昨日の事」の迫力満点のステージングも印象に残る出来栄えで
アンコールまでも情感たっぷり、エモーショナルに演じ切って来たのにはやたらと感動しました
ライブが終わって駅のホームに帰った時に不意に泣きそうになったのがこの日のライブの良さを何より物語っていましたね。
今ツアー以降はゴーイングアンダーグラウンドとのツーマンツアーが決定済み、更にsleepy.abとのツーマンは海北さんの誕生日でもあるそうで
楽しみな要素満載なのもまたこの日の出来栄えも含めて2015年のロストにも期待したくなっちゃいますね。

余談ですが、先週sleepy.abを同じフィーバーで観てたので
ツーマンライブの告知をそれぞれの側から聴く、という珍しい事態も自分の中で発生してましたね(笑
個人的ハイライトは「線路の上」「ジャーニー」「撥条」「誰かはいらない」「明け星」でした。
また、色々な気付きをもらえました。今後に活かそう。




【もっとアニメが好きになる!】SHIROBAKO 第15話「こんな絵でいいんですか?」 感想

2015-01-23 | SHIROBAKO
このカット一つだけでも二人のテンションとか心情の違いが分かるのが流石ですね。








いやあ、今週も“特濃”って感じの内容でめっちゃ面白かったですね
本当に些細な部分、視聴者があんまり気にしないであろう部分までこだわり抜いて作られている様
逆に言えば「そこに気付かないのはもったいないよね」って思えるくらい明確なアプローチが冴えてた話数で
尚且つ「気付けよ」って押し付けがましく展開するのではなく、ロロとミムジーを使ってあくまで「こういう流れなんです」っていう風に
ちょくちょく茶化しつつ進んでいった作劇が本当に素晴らしくて、水島監督が提唱していた説教くさくしないという方向性が抜群に決まっている回だったかなと
こんなに苦労してるんです、みたいな同情を誘う作劇でなく、こんなに面倒くさいことやってんだよね(笑)って自嘲気味に語ってるのが実にイイんですよね
それによって素直に「注目してみよう」とか「もっと気付きたい」なんて風に思える隙間の広さが特に心地良かったなあ、と。
「SHIROBAKO」は真に誠実なアニメだと個人的に思ってますが、そういう細かい配慮からも“誠実でありたい”って気持ちが十二分に伝わって来て
なんだか観終えた後のカタルシス、爽快感がかなり高い話数でもありました
勿論、“都合の良い事”ばかりではない事はあの引きが証明してましたけどね。それは後述するとして。

「SHIROBAKO」で自分が特に好きなのは、“頑張った人間が頑張った分だけきちんと報われる”誠実な作風な訳ですけど、
今回はそれプラス、アニメーションの進行の大体や監督の意志の及んでいる部分、どういう部分にどういう気持ちを込めているのか・・・などなど
今まで曖昧だったりそこまでは考えていなかった部分などアニメの観方、アニメの触れ方にまで影響するような内容になっていて
努力アニメ、仕事アニメという側面の他にも 「アニメがもっと面白くなるアニメ」としての側面が光っている
それが物凄く個人的にはプラスになりましたし、実際今回得た知識は役に立つと思うし、
また一個一個真剣に物を作っている皆の姿勢もまた「いいなあ」って思える温度があったりして
元々面白いアニメだと思ってますが、また一段と面白味がUPしたような、そういう内容だったとも思います
出来れば少しでもアニメを好きな方、或いは何かに気付きたい方には是非触れて観て欲しいな・・・とか考えつつ
その中で今後複線になっていく(だろう)要素も多々感じられて、その意味でもすっごくワクワク出来る回だったと思います
具体的に書くと矢野さんのみゃーもりに託した信頼だとか、佐藤さんと安藤さんの反応の違いとか、井口さんもまだまだ苦労するだろうし
原作の進捗状況だってこれから益々深く関わって来る事うけあい、それにそれぞれの実態を細かく紹介したからこそ後々のカタルシスにも繋がるでしょうし
相変わらずこちらがワクワクする種を撒くのが上手いアニメだな~と感心してしまいました。
先週の引きだってあの担当編集の伏線が早速効いて来た事を考えると後々また作用して来るんでしょうね。





そういえば、受かったのはやっぱり美辞麗句、中身があるようで実はお決まりの言葉を並べてるだけの中身のない受け答えをした人でなく
しっかりと自分の目的、理由、熱意を持ってそれをアピール出来た佐藤(メガネの方)さんと安藤さんでしたね
まあ、こればっかりは、しょうがないっちゃあしょうがないんですけど
やっぱ実際に「どういう事がしたい」とか「ここに就く理由がある」とか
そういう明確なビジョンが面接の段階で既に必要になってくるんですよねえ
面接で何が分かるんだ~とはよく言うものの、ただ「何をしたいか」「どういう背景があるのか」は最低限自分が伝えられる情報ではある
りーちゃんのバイト手伝いの件もそうですけど、割と自然にこうなってます、って感じがあるのもいいなあ。って思います

そんな安藤つばきさんは正直めちゃくちゃ可愛くて
知識も豊富だし、普段からアニメ観まくってるんだろうな、ってのがストレートに伝わって来るキャラ造詣でした
とにかくアニメに関われるのが楽しくて仕方がない、好きな作品の話を出来るのが嬉しくて仕方ないってタイプ
逆に佐藤さんの方はその辺は安藤さんと比べると結構無知で、そこまでアニメが好きって感じは伝わってこない
ご多分に安藤さんはみゃーもりに近いタイプ、みゃーもりの純粋さを更に強化したようなキャラだと思っているんですが
佐藤さんには「アニメに関われるだけで嬉しい」みたいな気持は多分ないですよね
その辺がどう作用していくのか、
この対比が後々どのような展開をもたらすのか、、、に期待、ですね
余談ですが安藤さんの笑顔いっぱいな表情やウキウキしちゃってる仕草がめっちゃ可愛くて早くも大好きになっちゃってますね(笑
でも、佐藤さんにもアニメを、アニメ作りを好きになってもらいたいな・・・って気持ちもありつつ
この新人二人の行方にも是非注目していきたいです。頑張れっ!





もう一人、この方は多分元々いて最近頭角を現して来たタイプの方だと思いますけど久乃木さんでございます
これまた挙動不審が目立ついかにもコミュニケーション障害を患ってそうな一癖ある方ですけど(笑
でもこういう、まともにコミュニケーションが取りづらい人昔の職場で居たなあ・・・って
ふと思い出したりしました
・声が小さい
・分かってるのか分かってないのかが分かりにくい
・でも仕事はきっちりこなしてるから扱い辛い
正に!って感じですが(笑)
その挙動不審っぷりがむしろ可愛くデフォルメされてて実に良かったです
あの絵麻が支える立場とはねえ。むしろ絵麻こそ不安が表情に出るような子だったのに
そういう部分でも成長を感じつつ、彼女(久乃木さん)がどういう風に頑張ってどういう風に報われるか、にも期待ですね
こんな風に「こういうタイプの人、いるよね」って徐々に並べて来てるのも仕事アニメっぽくていいかな、と。





そんで、今回一番単純に「いいな」って思った事を書くと
原作モノのアニメで、その原作に関してスタッフが「面白いよね」とかシーンに熱くなってる風景があって
これもまた水面下のメッセージっちゅうか、本当に原作をスタッフ自身が好きで大切にしてくれてる様が伝わって来て
それがすっごく素敵に映ったというか、これぞ原作付きアニメ制作のあるべき姿だよなあ・・・って
しみじみ思ってしまいました
やっぱり、何だかんだ言って原作愛のある作品のが“強い”ですよね
画面から伝わって来る愛情も情報も。舞茸さんが最新号の三女を面白いと述べてる様も
監督や安藤さんが三女のいち押しのシーンを楽しそうに語ってる様もすこぶる心地良くて
所謂良作と呼べる類の原作付きアニメ(売り上げ云々の話でなく)はこういう部分から育って行くんじゃないかなあ・・・と
そんな事実もさり気に描いてたようだったのが個人的に「いいな」って感じた事柄の一つでありました

勿論、「好き」だけでやっていけるほど甘くもなく
前述のように強烈な引きがご用意、原作者のリテイクが入ってしまい
このまま順風満帆とは決して行かない模様です
ただ、みゃーもりも、監督も、舞茸さんも、井口さんも、佐藤さん安藤さんも、高梨も、ナベPも
こういう危機を乗り越えて色々ぶつかって、だからこそ得られる達成感は必ずあるはず
そこを目指して、
そこに辿り着くように頑張って
この先もギリギリながらも報われて欲しいな、と願ってます
原作者との絡みもきっとあるでしょうし、その点もまた楽しみですね
まだまだ三女の船出はこれから。武蔵野アニメーションの“本当の意味での復権”の為にも気持ち的に応援しつつ観て行きたいですね。
みゃーもりも、矢野さんからのバトンはしっかり受け取った。それを矢野さんに示せたら、きっとまた新たな境地に至るかと思います。
先輩から後輩へ、そして今度はみゃーもりが先輩となって後輩へ。尽きないワクワクと共にこれからが素直に楽しみ!大好きですね。















にしても声優陣も本当に頑張ってますね
メイン5人は安定してるし安藤さん佐藤さんも良い声してるわ
監督とりーちゃん(今井みどり)が絡んでる所のりーちゃんの「はあぁぁい!」って声がたまんなかったです(笑
みゃーもりは高梨相手には色々イジられてるのに監督相手だと逆にSっ気を発したり何気に面白いキャラしてますよね
1クール目のキャラもすっかり馴染んでいてコメディ的にも良い具合の作品になっているかと思います。
もうすぐBDの2巻も出るのでそれもまた要チェック、ですね。

「女子高ドリーム」のやりとりやトラウマ脱却の木下監督の描写も楽しかったです。
美沙も三女に関わって来る事ほぼ確実ですし、ずかちゃんも傍役でいいから関われないかな?




矢野エリカさんは背が小さくて金髪ツインテって外見なのにも関わらず喋り方、仕草から「大人の女性」感が出てるのがイイですね。思考停止じゃないですね。
そんなエリカさんは元気そうでとても良かった。
今週は好みなカット満載で絞り切るのが大変でした。


ヤングジャンプ 2015年8号 感想(ボクガール50話ほか)

2015-01-22 | ヤングジャンプ感想








やっぱりヤンジャンのない週は物足りないのう。
今年も色々雑誌にしろ単行本にしろ手を付けていければいいなあ・・・って思ってます。
あと「ゴールデンカムイ」の1巻、「もぐささん」の4巻購入しました。











☆ボクガール #50 ボクの帰省

瑞樹の親父さんハンパねえな(笑
どんな眼力してんだ、と思いつつ正直破門にされてもおかしくないテンションですよね
一応瑞樹も騙すつもりはなく潔く告白しようとは思ってたんだけど、その前に見抜かれてその潔さを出す機会を失ったね
ここからどうなるのか、どうするのかが予想が付かないんだけど惜しむらくはこの回を合併号に持ってきたら更にヤキモキ出来たのに、ってところか(笑
藤原さんが男らしさ(?)を見せるか、それとも猛が男らしさを見せるか、両人ともすっごいいい人なので
彼彼女らが協力してくれれば何とかなるんじゃないか・・・とは思いますけどね

ただ、このまま瑞樹が「男らしさ」に拘(こだわ)って生きなければならないのか、はこの漫画のテーマ的には疑問ですね
この漫画は全体を通して「周りがどう見ようが、どう思おうが、てめえのやりたいようにやって、好きなように生きろ」っていうのがありますから
その観点からするとこのまま押し付けられている「男らしさ」に拘って生きるのも何か違うんじゃないか、って気はします
その辺をどう解消するのか、解消しないまでもどういう着地点に持って行くのか・・・に注目ですね
個人的には男に戻らずに終わるのもアリだと思ってるんで、ここから先の流れは嫌が応にもワクワクしちゃいます

にしても秋彦さん(瑞樹の兄)にからかわれる瑞樹は可愛いねえ(笑
実質妹じゃん!って思いつつ、もう兄貴にもバレてるんで彼の反応なども気になりますね
藤原さんもバッチリ付いて来てくれたし、猛も帰省に付き合ってくれてるし多角的に楽しめるシリーズになればいいなあ、、、と。
瑞樹をガッツリ励ましてくれた藤原さんの頼もしさも光っていた良回でした。

ただ、服をビリビリにされる所は若干「無理矢理しよう」としてる感じにも見えてちょっと興奮しました(笑
そういう演出もまた上手い漫画だと思います。来週も楽しみ。



☆極黒のブリュンヒルデ 第130話「初めての・・・」

村上の反応がいちいち面白いな(笑
つまらない映画に困惑したり寧子の反応に困惑したり表情豊かで面白いですね
勿論、はしゃぎ回ったりいちいちオーバーリアクションな寧子の反応も実に愉快で
これ以上ないくらいのデート回に仕上がっているな、と思いました
センターカラーも可愛くもさり気にセクシーで良かったんじゃないかと

何よりも寧子の“純粋な感性”が素晴らしかったですね
あの村上のモノローグこそ俺が常日頃描いて欲しかった内容って気がする>あらゆる創作物に対して
大人になると色々な作品を観ると様々な意見に触れると、余計な知識や揚げ足取りがどうしても添加してしまうけど
本来ならばそれはきっと要らなかったもので、割と半数ぐらい余計な荷物なんじゃないかなあ・・・って感じる事もあります
勿論評価を突き詰めていかねば向上しない、というのも全然正しいしその辺は自由であるべき、とは思いますが
ぶっちゃけ本人が楽しめるんなら楽しめる事にこした事はねえよな、、、とも思います。
普通に考えたら寧子みたいな感性のがよっぽど幸せですもんねえ。

まあ斯く言う自分もどうしても幼くなり切れずに生理的に「嫌いだな。」とか「全然受け入れられないな。」とかなっちゃう事もありますが
何のフィルターや情報、意見もなしにただただ純粋に判断して純粋に好きになる、自分の感性のままに受け入れて“勝手に”楽しむ・・・
そういう行為こそ今の情報過多で群集心理が幅を効かせがちな現代に必要な事なんじゃないかな、とか思ってるんで
その意味じゃこういう内容を敢えて描いてくれた事に個人的に感謝しています
正直な話、プロ視聴者プロ読者多すぎですからね(笑
別に寧子みたいになれって話でなく
ただ単にそういう純粋な感情もまたバカにすべきではない、って話でしょうね。

しかし、カズミのオウンゴールは想像以上のダメージに変化しそうだ・・・(色々な意味で 笑)。
こっちもまた来週分がすっごく楽しみです。カミン(笑)。











◆リクドウ

ああ・・・やっぱり不安が的中してしまった・・・
リクにはまだこういうアタックを掛けるのが早すぎた、それだけですね
あの噂が結果的には煽るどころか悪い方に作用してしまった、ある種のプレッシャーですよね
こりゃまた難儀な顛末になったなあ、、、って思いつつ、それでも苗代ちゃんもリクもここで終わる人間じゃないと思うし
「波乱万丈」こそ今作の持ち味ですからここからの挽回も期待したいです。はい。

苗代ちゃんはリクに本気で好きになってもらいたかったんですよね
その「本気」が伝わらなかったどころか、同情という形で伝わってしまった
リクも辛いけど、苗代ちゃんにとってはもっと辛い結末だったんだよね
とはいえ、リクもリクで性愛に苦手意識は拭えないし病的なまでに闘いに身を置いて来た人間だから、、、難しいよね
今回のこのショッキングな出来事が今後の戦いにどう作用するのか・・・に注目です
ただ一つだけ言いたいのはどっちも決して悪くないって事、ですね。



◆ゴールデンカムイ

うん、これはもう全面的にアシリパさんが正しい(断言)
杉元の気持ちに嘘はないけど、彼が自分の“弱さ”を認めてない事も事実
ベタな言い方しますけど「一人で背負いこみ過ぎ」状態になっちゃってるのが杉元だと思います
そうじゃなくて、たまには仲間に頼っても、背中を預けてもいいんじゃないか
仲間だってその事で杉元を恨むような奴じゃないよ・・・ってのが
今の率直な感想ですね

それはそれとして久々の「ヒンナ」に遂にうん味噌を食べたアシリパさんの可愛さと
もはや懐かしいくらいに「ホーム感」満載の作劇が戻って来て単純に嬉しかったです(笑
アシリパさん本当にキュートで良いキャラですな!

尚、次号表紙だそうです。す、すげぇ・・・!



◆BUNGO-ブンゴ-

また神奈川か・・・
いや、自分自身横浜育ちなんで別に良いんですけど
あまりにも舞台が多すぎて新鮮味がないんであくまで静岡でお願いしたいなあ
それにサッカーが盛んだからこそ、って要素も付きますしね。
まあそれはそれとして文吾のキャラが枠にハマってないのは好印象です。
この調子で彼のキャラ、そしてシニアの仲間の掘り下げに期待。高校が分かれるのも面白そうですよね。



◆もぐささん

タイショー、ミンチだな!(笑顔)



◆思春期サァカス

素直にラブコメやってて楽しいなあ(笑)。
へそが見えてるかどうかは・・・まあ重要っちゃあ重要だけど場合にもよる気がするね。
ただ、脱いでくれるんならそれにこしたことはないですけどね。いやいやでも清楚なのは清楚で真珠っぽくて素敵でしたよ。
さり気に瑠璃と王子のフラグも立っているのだろうか・・・笑
ラブコメ化の流れは大歓迎です。
















やっぱ木曜にヤンジャンがあると寂しくないですね
合併号続きで改めてヤンジャンがない週は物足りないな、って感じました
何か物を食いながらダラダラ読むのがめっちゃ楽しいです(笑)。
最近はコンスタントに漫画作品を表紙にしてくれるのも個人的に嬉しいです。



Emerald/sleepy.ab『YELLOW INSTANCE』@新代田LIVE HOUSE FEVER 15.1.18

2015-01-21 | LIVE









一昨々日、今年初のライブに行って来ました
Emeraldのリリースパーティを観に新代田へ。







実はこの日は他にも2公演ほどどうしても観たい公演があって、
正直結構悩んでたんですけど、でもやっぱり自分はナカノヨウスケさんの音楽が大好きで、
ナカノさんの新バンドであるEmeraldの初のアルバムのレコ発・・・って考えたらどうしてもこの公演に行きたかったんですね
あと単純にアルバム「Nostalgical Parade」を愛聴しているので全曲披露の機会を逃したくなかったのでした。

正に冬の公演らしく、あったかさと切なさが胸に沁み渡る常にジーンと来るような一夜だったかと思います
各バンド共バンド演奏のノリの良さが(曲によっては)ハンパなくて、
意外に踊れたりノれたりもしたのもプラスだったかと
お陰で今日は微妙に筋肉痛気味でした(笑
愛情たっぷりの夜を、どうもありがとうございました。














sleepy.ab

活動歴的には既にベテランのポジションではありますが、
実は生で観るのはこの日が初めてでした。
ただ、“良い”のはもう観る前から分かってたんで初めてとかそういうのは割とどうでもよかったんですけど
その期待通りに・・・いや、期待以上にジーンと来るステージングを披露してくれたなあ、って
そんな風に感じました。

まず、あの声がヤバかったですね(笑
細かく強弱が付いてる類のセンシティブでありながら時にパワフルな歌声は常に気持ち良かったです
いつも心に感じているナイーブな部分を拾い上げてくれるような優しくも逞しいボーカルが特に印象に残りました
かと思えば、不穏な音像が刺激的な楽曲があったり疾走感すらも感じられるロックナンバーがあったりと
パブリックイメージとは違ったアプローチが多々あったのも初見にとっては凄く面白かったです
なんというか、慈しみと憎しみが同時に鳴っているような感じが独特で引き込まれました

これもまたイメージでしかなかったんですけど、そんなに喋らなさそう~って思ってたら
MCが結構面白くて(笑 sleepy.abは札幌のバンドなんですが、除雪作業の為飛行機が4~5時間出発が遅れた話や
東京に着いて成山さんが蒲田周辺でご飯を取ろうとしたら良い店がなくて結局2時間歩いてモスバーガーに行った話など
結構フランクに、ツッコミも入りながら展開されてて思いの他笑いが起きてたのが凄く良かったですね
「冬に北海道のバンド呼んじゃダメですよね・・・」と楽屋で言われたらしく
「ダメじゃないけど!(笑)」ってステージ上でアンサーを送ってたのも面白かった
そんな成山さんはEmeraldの新譜がとても良かった、刺激を受けた~って類の話もされていてそれもまた良い雰囲気にしてくれたなあ、って思います。

曲目としては「雪中花」「メロウ」「Scene」「24」などを披露されてましたが、
その独特できっちり沁み渡るsleepy.abならではの作中観にすっかり骨抜きにされた1時間でした
全体的にエレキギターの音量が強めだったのも心地良く素直にまた観たいな。って思えるステージだったかと。
 余談ですが、観てる最中に「ロストインタイムとツーマンしたら面白そうだな~」ってふと感じてたら
その後ライブ告知で「ロストインタイムってバンドとライブします」って宣言されたので(!)驚き&興奮しました
また近い内に観れたら、と思います。最高でした。



◆Emerald

1.Nostalgical Parade
2.Brush
3.新曲
4.もういいよ
5.フラニーの像意
6.トランスフォーム(新曲・表記不明)
7.Cryin'Climbing
8.メロディ
9.Summer Youth
10.ふれたい光

アンコール
11.TONIGHT
12.This World

アンコール2
13.光と言葉



この日のナカノさんはとても楽しそうでした
そんでもってキラキラしてました
その姿を観て無性にジーンと来たりもしてたんですけど、バンドとしても如実にみずみずしく進化されてるのが伝わって来て
その点でも堪らなかったですね 何が進化してるのか、と書けばそれは一体感と神妙なテイストをより深く出せる表現力、です。

一曲目は新譜の表題曲にもなっている「Nostalgical Parade」、「涙目で笑おう」って歌詞に涙線刺激されつつ
壮大かつ哀愁漂う作中観が上手い具合に響いていて素敵だったと思います
ナカノさんの歌の力も十二分に味わいつつ.
「Brush」で一気に弾ける会場の雰囲気、基本的にお客さんは体を揺らしながら聴くだけですがそのゆったりとした盛り上がりも良かったかな~、と
この曲ではポエトリーリーディングの途中に挟まれるキーボードの美しい音色が絶妙でとても心地良かった


僕達が歩いていくのは輝かしい未来でも
美しい世界平和でもなく


この部分が印象に残りました。サビの解放感もまた素敵で気分を正しく上げてもらった。


深く歌声が沁み渡る、音源化が待ち遠しい新曲(ムーンリバーって繰り返す曲)を披露されて
こっちもまだ未音源化、新宿MARZのライブでも一度聴いていた「もういいよ」とアルバムに入ってない曲を大判振る舞い
これまた物凄い気持ち良い感触を味わいつつ大好きな「フラニーの像意」、この日は 期待は空に浮かんでる 頼りないもの ってフレーズが特に響きました
そう、期待ほど形が不安定で頼りないものもないですよね・・・って思いつつ
ディープなバラッド新曲「トランスフォーム」(表記不明)で更に哀愁帯びる心情を表現

そしてこれまた新譜の中で特に大好きな「Cryin'Climbing」はもう最高でした


誰もが泣きながら登る 階段を
なんてことないって顔して 笑って


とても繊細に、心を込めて歌ってくれたお陰で
かなり涙線揺さぶられつつ、同時に勇気もちゃんと伝わって来た
ナイーブでありながらある種のパワーも感じられるような好演に仕上がってたかと
アルバムでも特に繰り返し聴いている一曲なのでこの曲演奏してくれて本当嬉しかったです
「泣きながら登る」って表現が素晴らしいですよね。

深淵にも似た空気感でシリアスに歌われる「メロディ」の静かな迫力に息を飲みつつ、
キラーチューン「Summer Youth」はあのビビッドなバンドサウンドを生で聴けるだけで嬉しかったし
ステージ上のメンバーもキラキラしつつも儚い雰囲気を表現されていてとても素敵でした
超クリアなギターサウンドを間近で聴けた事にも感動。めっちゃキレイな音だった。

最後は「ふれたい光」だったんだけど、音源よりもアップテンポなアレンジで本編の終わりにはピッタリな選曲だったかと
音源ではスローバラッド調の一曲ですがライブでは跳ねるようなビートが印象的で明るい気持ちになれましたね。


アンコールではまず「TONIGHT」だったんですがこれが凄かった!
音源以上にガッチリとした逞しいアンサンブル、疾走感、浮遊感を携えて
慈しみ要素たっぷりの魂まで癒されるような鳥肌もののロックンロールを披露されてました
バッキバキのリズム隊に情感たっぷりのギター、その上で精一杯の“柔らかさ”を伝えるナカノさんのヴォーカル
新譜の中では一番ライブで化けた曲なんじゃないかなあ・・・と感じつつ何かとへこみ気味な自分の心に溶けていくような絶品ナンバーでした。
こういう「許し」のテーマが感じられる曲大好きだなあ、と。

深く深くしみじみと響き渡る「This World」の作中観を味わいつくして、さあ終わりかなと思いつつ拍手してたらはけてものの数十秒でメンバー再登場
「拍手してる人、いる!」と言って「サービス過多ですが」とダブルアンコールやってくれました
最後に披露されたのは「言葉と光」、初のフルアルバムのレコ発に相応しい元気一杯で弾けるようなロックナンバー
サビのメロディがとっても良い曲で最後まで心地良いライブだったなあ・・・と思います
この曲でもすっごく楽しそうに歌うナカノさんの姿がこの日のライブがいかに良かったか、を物語っていましたね
素敵な夜を、ありがとうございました。












冬に観るライブに相応しく、慈しみに長けた2人のボーカルを擁する2バンドをたっぷりと感じる事が出来て、
お初にも関わらずすっごい気持ち良く観れたsleepy.ab、そして大好きな曲をバンバン演ってくれたEmeraldの心地良さに包まれて
最終的にはとても温かい感情が胸の中に生まれてそれを持ちかえる事が出来たような、そういう夜だったと思います

sleepy.abも絶対また観たいですし、Emeraldもまたツーマンやワンマン等でたっぷりと感じたいなあ、と
個人的ハイライトは「TONIGHT」次いで「Cryin'Climbing」でした。哀愁も慈しみも、しっかりと感じ取れた。
そして改めてファーストアルバム発売おめでとうございました。
感想も書いてるので、そちらも是非。




さり気なくフォロワーなのか?「聖剣使いの禁呪詠唱」の“俺妹っぽさ”に関して~1話感想

2015-01-18 | アニメ感想
最近、録画予約を覚えまして(遅っ)、先日録画した新番組をチェックしてたら
その中でやたらこの「聖剣使いの禁呪詠唱」が引っかかりまして、何でだろう・・・と思うまでもなく
理由ははっきりとしていました 単刀直入に書くと「俺妹っぽい」からです。







前々から自分のブログを観て下さってる方は自分が「俺妹大好き」なのは知っているかと思われますが
この「聖剣使いの禁呪詠唱」の第1話を観ていてパッと思ったのは「なんだかこの感じいいな」とか「俺妹観たくなったな」とか
自分の中に流れている“俺妹ファンの血”がざわめくような感覚でした
それがちょっと止まらなかったんですけど、
同時に本当に「俺って俺妹大好きなんだな~」って別のアニメを観て再確認するという実に奇妙な現象が自分の中で起こっててそれがまず面白かったですね(笑





別に何もかも似てる、とか
模倣、とか、そういう感じじゃなくて
「ちょいちょい匂って来る」程度の香りだったのが良かったんじゃないかと思います
そもそも「聖剣使いの禁呪詠唱」は学校を舞台としているとは言え基本的にはファンタジーアニメです
最終的な観心地はまずその時点で違ってくるし、キャラの性格も全く同じではないからこそ余計に面白いっていうか
「俺妹」的なエッセンスを上手い具合にファンタジーアニメに落とし込んでいるような感覚がありますね
あくまで自分の中での印象ですし、また第1話の印象でしかないんですけどね。

なんというか・・・飲食店でサツキと静乃が喧嘩するシーンなんて「はぁ?」とか「アンタ」とか
嫌が応にも桐乃と黒猫のやりとりを思い出してしまうというか、
しかもまた普通に会話劇として面白いのがイイですね
別に竹達ボイスで高圧的な性格の妹だから桐乃っぽいんじゃなく結構言い方やリアクションの返し方も一部桐乃っぽかったのが良かったです
静乃はまんま黒猫タイプのキャラだと思いましたが、声は違うしナイスバディだし黒猫よりも性格が大人だったので
「っぽくもまんまじゃない」ってバランスが良かったですし、それは前述のサツキに関しても同じで
サツキの場合、桐乃みたいな計算高さがない猪突猛進系でやや短絡的な性格なのが桐乃との差別化になっています

きっかけは完全に「俺妹好き」としての反応だったんですが、
何度も繰り返し観ていると違うからこそ「面白いなあ」と思える部分も多かったり
普通にサツキや静乃を単体で好きになれているキャラクターの手さばきが見事だと感じました
多分桐乃をもっとストレートに短絡的にしたのがサツキで
黒猫をもっとアダルトにしたのが静乃なんじゃないかな~、と


妹だったのは前世での事なので、「もう禁断じゃない!」ってサツキが堂々と宣言する冒頭のカットに関して言えば
物凄い自分勝手な観方で恐縮ですが「桐乃が同じ立場だったとしてもそう思うだろうな」って変な楽しみ方をしてしまいました
単体でも十分楽しめるキャラ造詣~とダラダラ書いて来ましたが、その意味じゃ「俺妹好き」な方に是非目を通して頂きたいアニメかもしれませんね
「竹達ボイス」「妹キャラ」「素直に甘える」って時点で個人的にはグッと来ざるを得ませんでした(笑
いやむしろ「俺妹好き」とかよりも「桐乃派」の方に目を通して頂きたいアニメかもしれませんね
サツキはサツキで“ぶんぶくちゃがま~!”とか独自の決めセリフ(?)があってめっちゃ可愛いキャラだな~、と。





そもそも「俺妹っぽい」っていうのは俺個人的に受けた印象でしかありません
竹達ボイスの妹キャラがいて、高圧的で、細かい仕草に桐乃っぽさを感じてるだけ
そして格好良い兄貴とクール系で黒髪ロングなライバルキャラが側にいるからってだけの話です
ただ、個人的に「俺妹っぽい」「俺妹のフォロワー」だと感じた作品は大体素直に好きになってるので
これもちょっと第1話を観ただけなんですが、密かに注目していこうかな・・・って思っています

物語としても前世の記憶、というファクターがドラマに繋がりそうですし
前世の記憶を有してるからこそ「好き」に説得力がこもってるし
感情移入出来そうな隙間もあって素直に期待しています
前述のコメディパートは盤石の出来栄えでしたし、
例え敵わないと分かってても石動に真っ直ぐ向かっていく兄貴は単純に格好良く、
また、そんな兄貴から目を逸らすな、と告げた静乃さんも格好良かったと思います
つまりはお話的にも王道ながらしっかりとしたカタルシスのある初回だった~という話ですね
まだまだ未消化の複線もありますし、これからも楽しみ~って感じで期待を添えつつ感想を〆たいと思います
余談ですが「どこの馬の骨」とか「別のものが出そうだ」とか細かいギャグもまた面白かったな、と(笑













サツキの“不幸な身の上話”にいかにも幸せそうな親子のカットを挿入する演出もまた粋でしたね~
当たり前の幸せは手に出来なかった分、兄貴がその幸せを味わせてやって欲しいなと思います。



【答えを出す為に】SHIROBAKO 第14話「仁義なきオーディション会議!」 感想

2015-01-16 | SHIROBAKO
「紙前未槻」って・・・(笑)。











まあ、100%満足してたら自己表現なんて続けないですよね
こっちは仕事じゃないのでアレですが自分も自分の文章に100%満足した事なんて一度たりともありません
「納得」と「満足」は別モノですからね。頭の中に浮かんでるイメージ、感情を具現化する事に於いて、他細かい諸々等
正直他人と比べようが比べまいがやっぱりどうしても足りない部分が際立ってしまって精進したくなってしまう
それはストイックなどではなく単にわがままっていうか、気にしいっていうか、
一言で書くと良くも悪くもナイーブなんでしょうね(笑
自分は単に日常の一部としてやってるだけですけど、彼は本業なのにも関わらずこだわりを持って相手を選んで仕事している
そのスタイルの是非はあれど、立派な求道者であり彼なりの美意識を持って仕事に取り組めている一つの理想のモデルなんだろうなあ、と。

「完璧じゃなくても良い」とは言うものの、
初めっから諦めてダラダラ過ごした上での「完璧じゃない」と
自分なりに頑張って出来る事を必死でやろうとした上での「完璧じゃない」は全く違いますよね
完璧じゃなくても良いと思う、だけど、「完璧であろうとする心」がなくなったらどんどん妥協していくだけだなあ、と
そういう意味でも自分にわがままだったり気にしいなのは案外悪い事でもないのかもしれないですね。
彼の仕事が三女にもたらす影響等も含めて今後の展開が楽しみです。





だけど、それとは裏腹に正に「監督はつらいよ」状態に陥ってたのが木下監督でした
仁義なき声優オーディション、うん、想像以上に仁義なかったですね(笑
ただ、彼らが監督にとって“敵”かと言えばそうじゃないですよね
出資者、つまりは基本的にはパートナー
ごり押し、売り込みと聞けば、聞こえは悪いですが彼は彼らでちゃんとした目的があり全部の意見が一理ない訳でもなかったんですよね
だからこそ難しいし、その一方で彼らを単純な“敵”として描かず彼らは彼らで出資したからには自分の意見も取り入れて欲しい
または自分とこの所属タレントを売り込みたいというある意味物凄く切実、もっと言えば必死な様が実に生々しかったなあと(笑
一応水島監督作品らしくコミカルに描いてはいましたけど、でもあれはあれでリアルをベースにコミカルさを味付けしたものだったりするんでしょう
だからアニメ制作は根が必要だし、監督って立場は人をネガティブや神経質にさせるくらい苦労するものなんだろうなあ、と(笑

しかし、そんな生々しい現場を切り売りしただけの作劇にはなっておらず
作中で音響監督さんが明確な答えを出されていました
「私たちが育てればいい」
経験の少ない新人~という短所を散々指摘された上での発言でしたが、妙に腑に落ちる発言でしたね
元々の素材が評価されたのであれば、自分たちがその場その場で指摘して周りに安心出来るベテラン声優を置いて
根気強く育てればいい、ただそれだけの話。っていうような“潔さ”が素敵で周りを黙らせるだけの力があったと思います
考えてみりゃ人気声優用意して、とか、歌上手い子を、って有り体なチョイスこそ先週よろしく“思考停止”なのかもしれません
所謂感情論やきれいごと以外の理論を駆使して納得させるに至った一連の流れは惚れ惚れするようなカタルシスがありましたね
今の情報化社会という現状に自覚的で良い意味で慎重な音響監督さんは音響監督さんでまた立派だったと思います
また一つ、今後に於けるカタルシスの卵が出て来たかな、と個人的には。

ただまあ、キャラソンとかイベントだとか今や本当に多角的にキャスティングを考えなければいけない時代である、という
「アニメーションの今」の一部が端的に描かれていた内容にもなってましたね
それが勿論“すべて”ではないですけど、
単に演技が上手い下手/声質が合う合わないだけでは済まされない現状が描かれてたのがとても面白く
でもいちから育てていくのも我々の仕事だよ、と言わんばかりの水面下のメッセージも効いてて二重に楽しい回だったと思います
まあ勿論「みんな大変なんだなあ」って事実もしみじみと感じざるを得ませんでしたけどね(笑
エンタメとして仕上げつつもしっかりと「SHIROBAKO」らしい(誠実であるということ)着地点に落として来たのが見事だったかな、と。

ちなみに棒云々に関して言えば「純粋な感じ」という主張も分からなくもないです
個人的に「ゼーガペイン」の花澤さんの演技当時から凄い好きでしたもん(笑)。
あれはあれで素朴な役どころに似合ってて普通に観てたんですけどね。
その辺は人によるんでしょうけど。





そんな中でみゃーもりのツテからりーちゃん(今井みどり)がお手伝いとして武蔵ニで働く事に(!)
これは今までのりーちゃんの努力が報われたと同時に、貴重な業界への足がかりとなった訳ですから素直に嬉しかったです
それは脚本という形ではないけれど、先週までの焦燥感と比べたら間違いなく良い傾向なのは確かで
また珍しく緊張気味のりーちゃんが可愛かったり(笑
真面目な姿勢も伝わって来たりと、
逐一好印象、
先輩であるみゃーもりが彼女を紹介するシーンの数々は第1話からすると遂にここまで来たんだなあ・・・という感じでちょっと感慨深かったです
まだまだ本懐を果たせるまでには時間が掛るでしょうけど、彼女らしく頑張って欲しいものですね

なんて思ってる一方で中々結果が出ないずかちゃん、
りーちゃん、みーちゃんが好調な中あちらが立てばこちらが立たず
みんながみんな上手くいくわけじゃない・・・のはとても生々しかったですが
また「第2候補で落とされた」っていうのが更に生々しくて印象深かったです
確かに前進はしているけれど、
でもみんなと同じペースで歩む事は出来ない

ただ、それでもいいんじゃないかと思います
誰もが誰も早足で歩けるワケじゃない
早く歩くだけがすべてじゃない。
事実、監督の印象には残れた訳ですし
これはアニメだからその事実が明るみに出ますが現実だってもしかしたら“あと一歩”って事象が起こってるかもしれない
それを信じるか信じないかは個人の自由ですけど、ただ歩みを止めない限り道は続くのもまた事実であります
目の前の結果「だけ」に執心しない事こそ重要だと思いますから報われる事を信じて頑張って欲しいですね
ある意味ずかちゃんの“あの姿勢”こそ若人(わこうど)に伝えたいメッセージなのかもしれません。
そんなずかちゃんが報われる瞬間もまたファンは皆楽しみにしてると思うので、是非。
















今回、みゃーもりは平穏と言えば平穏でしたが
高梨とはまた別の意味で厄介な同僚が入って来たり
スタジオタイタニック(なんか不穏な名前ですねー 笑)の人も一筋縄では行かなそうな性格をしてたり
益々波乱万丈な展開になりそうでワクワクしています。エンタメでありながら、確かなドキュメントでもある。
それが「SHIROBAKO」の本質なんだと深く感じ取れた次第であります。「結果至上主義」に対するアンサーも出そうでその点にも期待、ですね。

ちなみに冒頭の画像関連で新OPの絵コンテは「妹ちょ。」監督の畑博之さんだったりします
青空を駆使したカット、物語性の演出なんかは「妹ちょ。」にも通じる部分があってその辺もまた個人的に楽しんでいます
「空のリゾット」は「天体(そら)のメソッド」のパロでしょうけど自分の好きな作品のスタッフが重なってるのってなんかイイなっていうか
それもまた偶然ではないんだろうな、って気はしてます。