サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

【それぞれの故郷へ】のんのんびより りぴーと 第12話「一年がたった」 感想

2015-09-30 | のんのんびより りぴーと
この石鹸の入れ方!めっちゃ懐かしくて二マニマしてしまいました
今でもやってるのかな?にしても直で小学校の時を思い起こさせるカットで実に素晴らしかったです









「のんのんびより」を観ていると、“地元に誇りを持つ”という事柄を強く意識させられます
「のんのんびより」に出て来る村は決して便利でもなければ、目立った特産品がある訳でもない
ある意味では“何もない”、だけどまた違った意味だと“いっぱいある”場所なんだと思います
それは何気ないけど、だからこそ記憶に残る風景だったり
それぞれの思い出が沁み込んだ場所だったり
おいしい食べ物だったり、
安らげる雰囲気だったり
そこにある“みんなの笑顔”だったり・・・別にさして有名でも訪れるべき観光名所がある訳でもない、
だけれどもここは確かに大切な場所、みんなの笑顔が集まる場所、、、っていう風に感じ取れる着地点が個人的に素晴らしかったなあ。って思います。

そもそも、本当に記憶に残るのって、この話数でもたっぷりれんげ達の田舎の風景が描かれていましたけれど
ああいういつも通ってた何気ない場所だったりみんなで遊んだ何もない場所だったりするんですよね
パッと見、ただの田舎の風景に思えても、だからこそ上積みされた“何か”で大切でいとおしい風景に変わる
「のんのんびより」は田舎暮らしを描いているから素晴らしいのではなく、
そういった“地元”の良さだったり、
そこに根付く情景の胸を打つ感覚をきっちり描けているからこそ素晴らしいんじゃないか・・・なんて個人的には思いました。
別に目に見える何かがあるから好きなんじゃない、そこにはそこならではの独特の空気があって
また更に付随する思い出があって、それが感慨深さを煽るからこそ、その場所に愛着が生まれる

なんだかんだ言いつつ、都会に染まった風に一瞬思えるけど
それでもやっぱ地元を楽しんでしまう、大切にしてしまうひかげがある意味象徴的なキャラクターだとは言えます
みんなここが田舎だと言う事には当然自覚的ですけど、だからと言って変な劣等感も後ろめたい気持ちもなく
みんながみんなこの場所を大好きで、愛している(ように見える)
その真っ直ぐに地元に誇りを、愛着を持っている感じこそ
「のんのんびより」を観ていて本当に「素敵だな。」と思え続けていた要因だったのかもしれません。



女子大生とその姪っ子


そもそも、人は「どっちが都会か」だとか「田舎の方が心地いいよ~」とか比べすぎだと思うのです
その都会度を競い合ってる風潮だとか、都会を揶揄して田舎を極端に持ち上げるような風潮が正しく映るのか、って言ったら疑問で
本当はそれぞれの土地にそれぞれの“良さ”と“味”がありますし、もっとそれに自覚的になった方が結果的には幸せだと思う
この「のんのんびより」に出て来るキャラクター達は本当に素直に地元を楽しんでいましたよね
夏なら川遊び、春ならお花見にたけのこを採りにいってみんなで食事して楽しんだり、
秋ならお月見、正月にはみんなで集まって冬空の下で甘酒を飲んだり・・・と。
遊びにしても定規で弾き合いをやったり、
虫採りに行ったり、
みんなでサイクリングに行ったり・・・と正に俺らが子供の頃にやっていたような遊び方で彼女達なりに楽しんでいたり
凄く素直に地元を楽しんで、「地元を楽しむぞ」とかそういう意識すらもせずエンジョイしている様が自分的にとても印象的でした
自分の住んでいる場所を田舎だ不便だとか揶揄したり蔑んでないで、もっと“地元の素敵”に気付いたらどうだい?っていうか
何気ない景色が良かったり、心に残ったり、なんだか素敵だな。とか思えたり、そういう事が重要なんじゃないかな・・・
なんて事をこの最終話及び最終話までの過程で自分は常々考えていました
登場人物たちは別に「この場所素敵だね」とか
「この村が好き」だとか
「地元LOVE」みたいな事は決して言わない
言わないけれど、だからこそ素直に好きなんだろうなあ・・・っていうのがしっかり伝わって来てそこもまた良いな。って感じた部分ですね。

別にどこどこが都会だとか、田舎だから良い~みたいなみみっちい視点は必要ないし、この作品はそこからは一線を画している
それぞれの地元に、それぞれの故郷に、“大切”と“素敵”は確かに散らばっている。
決してそんな事を分かりやすくメッセージとして掲げていた訳ではありませんが、
個人的には「のんのんびより りぴーと」を最後まで観続けてそんな事を強く感じましたね。





また、そんな優しくて素敵なみんなの笑顔と言葉は蛍から“寂しさ”を完全に奪ってくれた
別に友達に会えなくて憂鬱になる程度に孤独を抱えていた訳ではないけれど、
それでもこの瞬間、この場所は確かに蛍を受け入れてくれたし、
あの笑顔あの言葉できっと蛍は、
「ああ、ここは私の場所なんだ。」っていう風に、若しくは近い感情を抱けたのではないかな、と思います
みんなに気を遣っていた蛍も、蛍に気を遣っていたみんなも、そこにはもういなくて
今は素直にただただ友達でしょ、って言える距離感にまでなっていた
その事が何よりも嬉しかったですし、
最後笑顔でその言葉に応える蛍の表情と声色からは別に「嬉しい」なんて脚本にせずとも
その時間の尊さと蛍がそれに対して尊さを感じている事、そして単純に嬉しい気持ちがしっかり伝わって来て
「ああ、こういうの良いなあ。」なんて風に素直に思える事が出来ました。みんな、いつまでも仲良し、
ここは世界一優しいおかえりが待ってる場所。それを本気で証明した作劇に感動しました。
それは決して田舎だからそうなんじゃなく、
登場人物たちがこの場所ならではのものを愛し、積極的に触れていて
その土地も人もめいっぱい楽しんでいるから~に他ならないんだと思います

「あの頃」何気なく見ていたいくつもの風景も
「今では」自分にとって本当に大切でいとおしい情景に変わっている。
そんな事を本作を通じてまざまざと感じられましたし、
きっとそれぞれの故郷の、それぞれの地元の良さだったり想いを再確認させるアニメにも仕上がってたんじゃないかな、って思いますし
個人的にはそうであって欲しいな、と思います。さり気ない風景は、きっと一生の想い出に、変わって行く。





それはそうと、この最終回でも「のんのんびより」の強い魅力の一つであると思われる
“シュールなギャグ”が炸裂していてすっげえ堪らなかったです
一番はやっぱ竹の子さんに一件一件在宅確認をしていくシーンですかね(笑
あまりにも滑稽過ぎるっちゅうか、れんちょんの元来の律儀さが間違った形で発揮されてしまって正直爆笑しました
それに恥ずかしそうに青ざめた顔で付き合うこまちゃんもまたシュールで面白かったですね
まあそもそもの原因はこまちゃんが竹の子の中には人がいる、って嘘をついたからなんで因果応報なんですけどね
しっかしその前のれんちょんの「セーフ」だとか、
蛍の犬を「ヒザカックン」って咄嗟に命名するシーンだとか
この辺は作者の方の?ギャグセンスが如実に出ていてそこもまた面白かったです
こういうシュールなギャグセンスもまた有り体な日常アニメとは一線を画している部分かもしれませんね
(別に有り体な日常アニメのギャグはあれはあれで完成されてる、とは思いますよ勿論ね)

また、みんなでひなたぼっこする時の美しく、それでいて感動的な劇伴に関しては
「こういう何気ない日々こそが最も尊く、大切なものなんだよ。」ってある種のメッセージのようでもあって
その作用の仕方・・・っていうかこれは個人的な見方ですが、それでもそれは素敵だなあ。って思いました
この作品は生き物の声だとかそういう部分にもこだわっているのでミクロな視点から楽しめる類のアニメだとは感じましたね

全く押し付けがましくない形で、
素直に、
素敵に、
地元を好きで、地元に根付いて、地元で楽しそうに過ごす“みんな”の様子を描き切った本作
その「何気なさ」や「さり気なさ」が非常に粋に映って今期でも指折りに大好きなアニメ作品でした。
願わくばこれを観た人がそれぞれの故郷を、それぞれの地元を、
しっかりと見つめてくれますように。
素直に愛せますように。
そんな事を思いました。スタッフの皆さん、原作関係者の皆さん、そしてこの感想を読んでくれた方々に感謝を。ありがとうございました。












しかし蛍ちゃんは全編通して嫁にしたいくらいの可愛さがありましたね!
とっても素直で、スレてなくて、真っ直ぐで・・・小学生とは思えないくらい出来た子で、発育も含めてそのギャップが最高でした
これからも笑顔で、元気で、この場所でスクスク育って欲しいな。なんて思いました。
勿論、こまちゃん先輩もれんちょんも、そしてキュンと来ちゃうようなめちゃくちゃ可愛いメイン回があった夏海も大好きです
ちょっと素直になれないひかげの良い意味での子供っぽさも、いい大人やってただがしやも心に残りましたね
一穂姉ちゃん先生も何だかんだ良い保護者&フォロー役やってたと思うし(笑
そんな素敵なサブキャラ勢も含めて「いいな」って思える作中観でした。 自分ももっと、自分の故郷や地元に対して(無理なく)向き合えたらいいかな、と。



ここはただ絶景ってだけじゃなく、
みんなの思い出とかも詰まってるからこそきっと彼女らにとって大切な場所、度々行きたくなる場所なんだろうな。って感じました。
これからも、みんなでいっぱい思い出作っていけるといいですよね。でも、彼女らなら、きっと。ね。





【まっすぐなひと】のんのんびより りぴーと 第11話「甘えんぼうになった」 感想

2015-09-15 | のんのんびより りぴーと
満面の笑み(率直な感想) 今週は蛍ちゃん祭りだょ♪










蛍は本人の言う通り別に「大人」ではない、
かといって有り体な「子供」ってわけでもない
大人ならば、あんな風に親に甘えたりはしないし
子供ならば、あんな風に気を遣った発言や行動など出来ない
つまりはその中間というか、“成長過程”にいるんじゃなかな、と思いつつ
ただ小学生高学年でも既に蛍みたいな分別がきちんと付いている子供は正直居たし、
もっと別の言い方をすれば他の子よりも少し成長が早い、発育が良いってだけの話のような気もします
根本の部分はきっちり子供だったりするわけだから。
抜くとこは抜いて、頑張るべきところは頑張って。そういうメリハリを付ける事が出来る子なんじゃないかと思います

まあ、都会っ子だから結構他人の目を気にしている部分も無意識下にあるかもしれませんがね
そういうところは中々にリアリティあるなあ、って素直に感じる訳ですが
だけど不思議な事にあんまり“無理してる”という感じもない
思うに、丁寧で優しい蛍も、
甘えん坊で欲しがりな蛍も両方蛍って事なんでしょうね。





もっと言えば、きっと蛍は“真っ直ぐ”で“純粋”な子なんだと思います
素直に親の愛情を欲しがったり、美味しいものを口にすれば素直に「おいしい」と口に出したり、
れんちょんが遅くなったら送ってあげるのも道端で挨拶をするのも彼女が“まっすぐな人”である証拠なんだと思います
要はスレてないだけっちゅうか、それもきっとあの親ありきの人格形成といいますか
相当「幸せな家庭」で「大事に育てられた」んだろうな、って事は観ていて強く感じました
育ちが良いからこそ、人に優しくも出来るし大人に気を遣う事も出来る
愛情をたっぷり受けて育ったからこそ、
変にひねくれてない素直で良い娘に蛍はなったんだと思いました。

でも、更にシンプルな言い方をすれば“蛍は蛍”なんだとも思います
別に「大人っぽい」とか「子供っぽい」とかそういう言葉でカテゴライズする必要性もなく
年下であるれんちょんを優しく送ってあげたりする頼もしい一面もあれば
年上であるこまちゃんを気遣ったり助けてあげる優しさもある
でも、自身の喜びに対しては直球で喜んだり
親に対しては素直に愛情を欲しがる
でも、そのどれもが“まっすぐ”で蛍らしかったりもするんです
だから、あんまり大人とか子供とかを意識せずいつでも純粋で優しい蛍でいればいいんじゃいかな、って個人的には思いました
「大人っぽい」とか言われて「そんなことないのになあ」って思えるのも謙遜などではなく正直な心
そんな風に自分の心に正直に、真っ直ぐに生きている蛍の姿に胸が熱くなったり素敵だな。って思えた第11話でした。
こまちゃん先輩の“ワクワク”に関しても嬉しそうに見守ったりする飾り気のないところが自分は大好きだな、と。





あんまり物語に於いて「幸せな家庭」というものは描かれる機会が少ないな、って思いますけど
こうやっていざ幸せすぎるくらいに「幸せな家庭」が描かれると、それはそれでグッと来るっていうか
優しさやいたわり、愛情を持ち寄って素直に素敵に過ごしてるんだろうなあ・・・と思うと少し泣きそうになりますね
蛍からも、親御さんからもお互いを想う気持ちがストレートに伝わって来てその意味でも大変よろしかった話数だったんじゃないかな、と思います
さり気に宿題を早めに済まそうとする利口っぷりも実に蛍らしかったんですが(笑
そうやって、まっすぐに純粋に生きている様もこれはこれでドラマなんだなあ、と個人的には感じました
親の愛情をたっぷり吸収して今日も明日も元気にまっすぐに生きる蛍・・・とても素敵です。
きっと蛍がいつも見ている光景は、愛といたわりに満ちているんだろうなと思いました。

 あとは、単純に家でウキウキゴロゴロする蛍がめちゃくちゃ可愛かったですね(笑
ああいう風に甘え上手な蛍も、TV番組にかじりつく蛍も、
れんちょんを送ってあげる優しい蛍も、
先輩に向かって笑みを向ける蛍もそのどれもが可愛くて尚且つ純粋で良かったです
やっぱり自分はこの作品だと蛍が特別に好きなんだなあ、ってのを再確認しました・・・が、
先々週の夏海もむちゃんこ可愛かったのも未だに残ってたりもしますね(笑
ただまあ、言っちゃえばメイン4人は全員可愛いんですが(結局それか)。 っていうか一穂姉さんやだがしやとかもね。



見事なドヤ顔!


ちなみにAパートは素直に笑える話でしたね
「背が低いから届かないんじゃ」的なセリフをまさか蛍の口から聴くとは(笑
その後のフォローっていうか気の遣いっぷりも彼女の優しさが出ていて良かったんですが、
正直「あれ」で自分の力で行ったことになるのか?っていうのはノーコメントですね
っていうか実質蛍の力じゃん・・・って思いつつ(笑
ただ、こまちゃんはそれでも「自分がメール送った」って体験をどうしてもしたかったのでしょう
やっぱり送ってもらうのと自分の指で送信するのとでは違いますから

それと、今回のお話では“メールを送る喜び”と“年賀状を書く楽しさ”と、
デジタルとアナログがセットになってるんですよね
初めてメール送るのもドキドキするよね、楽しいよね。っていうのと手間暇掛けて年賀状書くのも楽しいよね。っていうのが
同じ話の中で描かれているどっちも否定しないフラットな姿勢も個人的に良いなあ。と思いました。
要はどっちにもどっちの良さがあるというか。どちらかを否定しないのが素敵だと感じましたね。

後は、ひかげとれんげのやり取りも面白くて
「いや、うそうそ」「マジで」「いらり」の辺りはとってもシュールで面白かったです(笑
あのひかげの意地っ張りなところだったりこまちゃんの携帯見せて、って言えないいじらしさだったり
そういう部分での“子供っぽさ”もまた今作らしくていいな、と思いました
にしてもあの猿の絵、オチはあったけど素直に可愛くて良かったな(笑)。














また一つ、蛍というキャラクターを好きになれる要素満載の傑作回でした。
親からの愛情を受けて元気に素直にスクスク育っている子供の描写を観るのは、やっぱり気持ち良いもんだなあ、と。
蛍の素敵カット満載で個人的にはその意味でもたまらん話数でしたね。 まっすぐな人を見るのは、やっぱいい。



蛍に「だっこ~!!」って甘えるこまちゃんと王子様ほたるんも良かった(笑)。



【いつの間にか大人になった】のんのんびより りぴーと 第10話「すごく練習した」 感想

2015-09-11 | のんのんびより りぴーと
見事なシンメトリー。









この間高校時代のだがしや(楓)とれんちょんの絡みがあったからか
あの頃と比べるとたがしやも立派に“大人”になったんだなあ・・・と
逆にだがしやの成長に感動してしまいました
それはきっと、
あの辺の微妙な年代のちょっとした成長に敏感、っていうのもあるとは思うんですけど
かつては子供が苦手で、多少つっけんどん気味だっただがしやが今や立派に「保護者」やってるのを見ていて
きっとだがしやもだがしやでいつの間にか、そんな風に“良い大人”になったんだろうな、と思えて
そんな二人の成長に目を細めてしまうような話数だったと個人的には思います。





サバサバしてるようで、情に厚くて、
その癖心配性で、
自分の休日返上してまで自転車の練習に付き合ってあげて・・・
でも、人がそんな風に大人になるのはきっと何気ない事でもあって、
ただ、何気ないからこそ尊くて確かな“成長”なんだなあ。ってしみじみ思いました
別にだがしやの日常に関してはれんちょん達と違ってしょっちゅう垣間見ている訳じゃないけど
なんだか今回のだがしやはいつも以上に頼もしくて、立派に“大人”やってんなあ・・・と感じて
それがちょっと嬉しかったですし、
先述のように多分直近に高校時代を見たからこそ
余計に感慨深いっちゅうか、それはもう構成の勝利だな、と思いました
普段はあんまり高校時代と変わってる風じゃないけど(笑 少し逞しくなったれんちょんの姿を見て微笑む姿はとても素敵なお姉さんでしたね。
子供が元気一杯にはしゃぎ回れるのは、側に見守ってくれる大人がいるから(いたから)です。
そしていつかれんちょんが誰かにこういう風に教える機会があればまた胸熱だなあ・・・とか思いつつ(笑
さり気ないだがしやこと楓の優しさに胸がほっこりした第10話に仕上がってたと感じました。





一方でれんげはれんげで確かに成長していました
自転車を漕げるように挫けずに頑張った事もそうだし、
ちゃんとだがしやにお礼を言えたのもまた成長の一部であります
「自転車を漕げるようになる感覚」っていうのはぶっちゃけ忘却の彼方だったりするんですが
今となってはすごく不思議だと感じるくらいに漕げるようになるまでは難しいんですよね
勝手に後輪の荷物乗せから手を離されて親に激おこした記憶があったりしますが(笑
それはきっと誰もが通る道、
そして、それを乗り越えられれば新しい世界が拡がっていく。
今となってはたかが自転車ですけど、あの頃は乗れるだけで成長の証というか
ある意味重大な事件だったんですよね。だから、れんちょんも嬉しくて仕方がなかったんじゃないかと。

ただ、今回も最も成長を感じたシーンは疲れて寝ているだがしやの肩に風邪を引かないようにと服を羽織らせた事でした
いつも好奇心旺盛で非常に子供らしい子供なれんちょんですけど
いつの間にかそんな風に人を想い遣れる心を、気遣いを身に着けていた
だがしやは、そういうちょっとした、でも“人間的な成長”が嬉しかったんでしょうね
ただ一言「そっすか」とだけ発したシーンは物凄く素朴で日常的なワンシーンながら
様々な情感や含みが込められている気が個人的にしました
勿論漕げるようになるまで頑張る「諦めない心」にもほっこりしましたが
それ以上にれんげの先述の人間的な成長に、よりグッと来た回でもあったなあ、と思います
それは最後の「ありがとなん」ってセリフも含めて、ね。
しみじみっちゅうか、
ある意味渋みすら感じるシーンでしたが
そういう趣向、演出もまた今作らしくてイイ
大げさじゃなくて、静かに成長を味わう、という。
いつの間にかれんちょんもれんちょんでさり気なく少しずつ大人になり始めているのかも。ね。



この夏海さりげに可愛いなあ(笑


しかしだがしやはツンデレ要員としても輝いてますね
多少大人になったとはいえ、あんまり素直になれない性格は変わってないみたい
多分「いいこと」をするのがまだちょっと気恥ずかしい気持ちもあるんでしょうね
珍しく“照れ”を垣間見せるシーンは正直可愛かったと思います
良い年こいて可愛いんだから(笑

いたずらにからかう夏海も小悪魔可愛かったし、
れんちょんが本を読んでもらって先を言っちゃう光景も「そういやそういう事もあったかもなあ・・・」とか
おぼろげに思い出したりもしましたね。そういう風にまだ“コドモ”なだがしやもそれはそれで微笑ましかったですし
逆に“大人”なだがしやはしみじみと沁み渡るような感慨深さを携えていて素敵でした
いつの間にか大人な側面を垣間見せただがしやこと楓とれんちょん
繰り返しになりますがそんな二人の“成長”が特に心に残った話数でした。あとやっぱサブタイ秀逸ですよね。
本当に「すごく練習した」もんね!














今週の俺の蛍。マフラー似合いすぎ問題。カワイイねぇ・・・(溜息)。




【そのままの君で】のんのんびより りぴーと 第9話「みんなでお月見をした」 感想

2015-09-05 | のんのんびより りぴーと
この子恋愛とかしたら凄い事になっちゃいそうだな(笑 想像したら悶えますね。








所謂「男らしく」「女らしく」とかいう言葉に興味はなくて
結局は「その人らしく」いられれば一番良いんじゃないかと思います
与えられた選択肢の分だけ誰しも生き方や楽しみ方を選択する“自由”があって
夏海は夏海のやり方で楽しみ方で、夏海の好きなように“選んで”生きれればそれがベストなんじゃないかな、って観てて思いました
色々な選択肢がある中で「こうあるべき」って枠に自分から進んでハマっていってしまっても
それは決して幸せとは言えないと思う
男らしくよりも
女らしくよりも
「その人らしく」、
夏海は夏海らしく!元気一杯にはしゃぎ回って時々怒られて、でも笑ってるくらいがちょうどいいんだと思います。きっと。



EXILE(違)


そもそも、夏海の魅力はああいうのじゃないのです
もっと自然体で、ちょっと無防備で、見てるこっちが笑顔になるくらいにやんちゃで
ああいうお嬢様ルックスの子にはない男子的なワクワクをよく知っているところが可愛くて・・・
っていう、そういうさわやかに突き刺さってくる可愛さの方が夏海には似合っている気がします
それは客観的に見ればガサツとかおてんばに映るのかもしれないけど、
夏海がこまちゃんみたいになる必要性はないですし
それぞれに違うからこそ面白いわけで。みんながみんな同じ方向を向いてる方が異常だと思います。
ま、夏海は全然他人の目など気にしてませんが
周りから見るとちょっとそういう部分が気になるっちゅうか心配なのかもしれないですね
でも、夏海はあくまで夏海。別に誰かになろうなんて思わずそのままの夏海でいればいいと思いました
まあ、お母さんの言う通りに、言われてみれば田舎の子供とは言え池に飛び込むのは確かに危険だから要反省ですけどね(笑
そんな光景もいつかみんなと笑って話すようなエピソードになっていくんでしょうね。



十分天使じゃないですか(笑 お風呂上がりはイイよね。


とはいえ、不慣れな格好で「可愛い可愛い」言われて、
あまりにも恥ずかしくて動揺しちゃって紅潮してしまう夏海も確かに可愛かった・・・
そして、冒頭にも書いたけどこの子もし恋愛とかしたら益々とんでもなく可愛くなっちゃいそうだな、とか思いました
多分これこのタイミングでやるからこそグッと来たんでしょうね
早々とこういう話をやるのではなく、
夏海の“自然児”ってキャラが浸透したこのタイミングだからこそ余計にギャップでめちゃくちゃ可愛く映って堪らない訳で・・・
そういう意味だと構成の勝利だなあ、とも思いました
夏海は単純明快な性格に思えて
意外と些細な事を気にしたり(会話が続く/続かない)、繊細さがあったりするのも可愛いですよね
また一つ夏海の「かわいいとこ」が浮き彫りになった今回、やはり「のんのんびより」はメインの4人全員に華というか個性があるなあ。って改めて思いました。
ちょっと初めて観た時嫉妬気味?のこまちゃんもまた可愛かった。まあ基本的には美人姉妹ですよね(笑



また夏海はこういうポジションも似合うんだなあ。看板娘候補だね。


後半は、ギャグ中心という事でバランスも良かった9話目でした
またこの二人は「やらかし」もすっごく似合ってる・・・って
それは似合わない方がいいんですけど(笑
テンション下げて来る、とか小賢しい工作だったり
土下座までしようとする間違った心意気だったり(笑
色々笑わせてもらいましたが、
まあそれでも故意ではないって事で・・・
にしても夏海の楽観的な考え方から来たあっさり罪告白も面白かったですね
そういう問題じゃないだろ!っていう。でもま、結局はみんな楽しめたようで良かったですし
恐らくはその前の会話を聴いている限り団子っちゅうか、食べ物がメインの楽しみって訳じゃなくて
きっとみんなで過ごす、お泊りして色々ワイワイする事がメインの楽しみなんじゃないか、って感じたので
その意味では賑やかし役に徹して上手くフォローは出来た・・・のかもしれないですね
ま、なんだかんだで稲やすすきの事を話してテンションも下げなかったしね(笑
これはこれであったかい空間だったんじゃないかと。
ちなみに横浜は東京じゃないぞ(笑)。












にしても相変わらず蛍が、
小学生らしからぬ落ち着いたファッション&おしとやかな態度ですっげえ可愛いです
夏海の格好を見て「素敵です!」と素直に笑顔で言うところが蛍大好きな身としては堪らなかった(笑
EDなんか毎回「太もも成熟しすぎ・・・」ってゴクリとしてますしね。
何にでも興味を示してくれる純朴さもまた素敵です
本当に・・・蛍は可愛いですよ。ちょっと女子大生っぽいとか思うもん。それで小学生ってのが最高なんですね。



何事にも一生懸命なのも好きです。にしてもホントに絶妙なカットだ。



【かつてはみんな子供だった】のんのんびより りぴーと 第8話「給食当番をした」 感想

2015-08-26 | のんのんびより りぴーと
だがしやは男に免疫ないっぽいな(笑)。・・・ちょっとれんげが羨ましかった(ぉ







「のんのんびより」が日常アニメ及び日常作品か、って言ったら
客観的に観ればそういう枠組みになるんでしょうが主観的に考えると自分の中ではそうじゃないんですよね
もっとこう、、、忘れかけてた「何か」をいちいち思い出す感じに近い
そしてそれは間違いなく今の自分には沁みるような感覚で・・・という。
凄くノスタルジックな内容でもあるし
かつ普通に笑えて、シュールで
キャラも可愛いし・・・っていう
今のちょっと色々な事に疲れている自分には「似合っている」アニメだなあ。なんて最近つくづく感じるのです
もう何があったか、なんていちいち覚えてないけど確かに給食のメニューと休むか休まないかの判断は連動してたなあ、とか(笑
まあ子供も子供で打算的ですからねえ ものだけでなく「概念」すらも懐かしいっていう



可愛いアップがいっぱい出て来るアニメ本当好みだわ。「SHOW BY ROCK!!」でも同じ事を感じたけど。


かつてはみんな子供だった
今生意気に大人になった振りをしていても
昔は些細な事で泣いたりやんちゃしたり、何も考えずに自由に過ごしてた
でも今はそんな事がとっても懐かしくて大切な思い出のように感じる
悔しかったら泣き
悲しかったら泣く
大好きなものに触れればニコニコして
何をするにも感情のままに生きていた
そういった意味では泣きたいのに泣けない
喜びたいのに喜べない
大人って子供に比べてなんて不自由で不完全な生き物なんだろう、とか思ったりもします

子供は大人に憧れるし憧れたけれど
大人になった今では逆に子供に憧れる部分もあって
それが中々に滑稽でアレだったりもするんですけど(笑
だから、子供時代の思い出だったり品物っていうのは正直中々捨てれないし
かさばっても無事である或いは直せば使えれば取って置いちゃいますよね
一見不要でボロボロのように思えても
そこには思い出と共に過ごしていた日々が詰まっている
だから例えこまちゃんがこれから先もっと年を重ねても
きっとあの人形は捨てないと思うし、大切にしていって欲しいなあ。って思います
単純に「要らないや。」で済ますんじゃなく、ちょっとぬいぐるみに固執する年齢を過ぎても
昔を想って、そしてぬいぐるみを想って大切にしてあげるこまちゃんの優しさに胸が熱くなりました
なんだかんだいっても幼少、そして子供だった時代は一人に一回しか訪れずもう戻れない
だからこそ、その時の思い出や思い出す品物をいつまでも大切にするのかもしれません
まあとっとと棄てる人もいるでしょうけど(笑
でもね、そんな時はこの8話のこまちゃんを、上記のカットを観て
少しでもいいから思い出等を大切にしてくれれば・・・って思います
言葉にせずとも、そんな無粋なまねをせずともきちんと伝わって来るこまちゃんの気持ち。
そんな小粋な演出と作劇、そういう部分もまた今作で好みのポイントだったりします。
宝物がどんなものであるかも、どういう風に価値を見出すかも人それぞれ、です。



小学生っぽい、んじゃなくて、むしろ・・・(笑


図画工作は、ああいうタイプのは確実に入れ物系に落ち着きますよね
自分も下手だけど作ったなあ、、、とか思い返しつつ
れんちょんのは斜め上の装置で
正直笑いました
正に「こうかはばつぐんだ!」状態だったわけですが
ぶっちゃけああいうちょっと意味不明なものを作りたくなるのも子供の衝動ですよね(笑
それはそれで自由でいいんじゃないでしょうか
一穂姉さんの方針も方針でマニュアル人間防止に役立ちそう
ちゃっかり後半も登場してシュールなギャグに一役買ってるのもいいですね



親でも殺されたのか、っていうナイスな表情(笑


ギャグと言えば、れんちょんの横綱相撲が非常に面白かったですね
れんちょんと言っても赤ちゃん時代のれんげですけど。
こまちゃんと夏海二人を泣かせた上に
上級生も絶望させる「カレーこぼし」の技を披露
それでまたも姉妹ダブルで泣いてんじゃん(笑)っていう
たがしやのおっぱいに噛み付いたり見事な逆ファンタジスタっぷりを披露してましたが
まあそれはれんちょんだから仕方ない、という事で・・・笑
にしても夏海にもお姉ちゃんに頼って、
すぐ泣く泣き虫時代があったんですね
今の夏海からは考えられない貧弱さですけど
でも現実も得てしてそういうものだったりしますからね。
そんな昔の夏海の様子を是非本人に見せてあげたいな、って思いました(笑)。
れんちょんは将来大物になるんじゃないか、とか、そんな事も感じられた話数でした。















でも既に、大人を叱れるくらい立派になってるのもそれはそれで面白いよなあ・・・笑




【それぞれの楽しみ方で】のんのんびより りぴーと 第7話「思いきって飛び込んだ」 感想

2015-08-24 | のんのんびより りぴーと
2期になってから益々蛍のファンになってます・・・!








都会にあこがれる人、
田舎にあこがれる人、そりゃ人によって価値観も様々ですけど
ただそれで「どっちの方が良い」とか「どっちの方が上」とかなっちゃうと個人的にはどうなんだろう?っていう気持ちがあって
都会には都会なりの楽しみ方があって、田舎には田舎なりの楽しみ方がある。それでいいんじゃないかな、と自分は思っています
そもそも全部が全部統一されてて楽しみ方も同じ、ってなったらそっちのが退屈に感じますからね
そりゃ蛍にだってまだ少し遊園地で遊びたかった気持ちも残ってたけど、
「ここはここで素敵だな。」って彼女なりに思えたんでしょう
だからこそ飛び込んだ
思い切って飛び込んだ
それはきっと、その場所だけではなくそこに暮らす友達や先輩の姿も手伝って・・・だったんでしょうね
凄く素朴でナチュラルで牧歌的なお話でもあって惚れ惚れしながら魅入ってしまいました
やっぱりこの「のんのんびより」というアニメシリーズは一筋縄ではいかない職人芸と情感が詰まってるなあ。と再確認しましたね。



激おこれんちょん(可愛い


みんなで遊びに来る子供たちだけの聖域・秘密基地
その辺に沸いてる(!)おいしい湧水、
無人販売の果物だったり
美しい風景、
バス会社までの道のりだってまるで冒険みたいで
みんなでオニヤンマを追いかけて進む畦道
それらもまた非常に子供らしくて、
そこでしか体験し得ないそこならではの楽しみ方だったりする
だから蛍は無駄に(遊園地を)羨ましがらない
未練を残してない
先述のようにちょっとは「いいなあ」って気持ちがあったとしても
蛍にとってはこの場所だってこの場所のみんなだって“新しい刺激”でありしっかりとした“楽しみ”になってた、又はなって来たんでしょうね

やたら都会人ぶってた(笑)ひかげも滑稽でなんだか可愛らしかったんですけど
それでも「自慢するから」って発言があったように
やっぱり彼女も自分の地元に愛着があるんですよ
っていうか、誰でもそうですよ
自分の生まれ育ったところがどうであれ、愛着だとか地元を好きな気持ちがない人なんていないと思います
いくら都会にあこがれて都会人の仲間入りしたような気分になっていても
根底には自分の田舎を誇る気持ち、好きな気持ちが残っている
そんなひかげのさり気ない想いに少し気持ちも熱くなりました
そこは確かに客観的に見れば「何も無い」場所かもしれない
だけど、「何も無い」からこそ生まれる/見い出せる楽しみ方だってきっとある。
結局は“どこに居たって楽しめる”かどうかはその人次第なんだなあ、って観ながら感じられたお話でもありました。



ひか姉は年上なのに背丈に関してもおっぱいに関しても蛍に完敗ですね(笑


にしても、この2期、観れば観るほどに蛍が可愛くて仕方ないですね
なんだろう、色々な事に素直に喜んだり楽しんだり興味示したりその純粋さに惹かれます
それはきっと現代誰もがスレている(ようにも見える)からなんでしょうが・・・
はっきり言って彼女を観てると心が和みますね。
ぶっちゃけ嫁に来て欲しい
・・・いや、まあそれはいいんです
いいんですけど
凄くストレートで、性格もおしとやかで可愛らしくて、想い遣りもあって・・・と
前にも書いたんですが蛍は蛍で一種の大和撫子というか、凄く男性的にグッと来るキャラだなあ。って思いますね
それはきっと一つ一つの物事を彼女なりに彼女なりの感じ方で楽しんでいる“素敵さ”も加味されてるんでしょうね
そんな蛍がちょっとだけ抱えてた“寂しさ”も最高の友人たちがきっと奪ってくれた
「ここはここで楽しい」って思えたのもきっと彼女たちのお陰でもある
一緒に嫌な事に付き合ってくれたり、
或いは嫌だって思ったら「ノリ悪いなー」とか言わずに思わずに素直に「仕方ない」って言ってくれる有り難さだったり
なんかそういうさり気ない部分が素敵な人達だな、って思ったんです。だからこそ蛍もまた素直になれたんでしょうね、きっと。



この蛍の笑顔が観れて本当に良かった。そんな風に思えるのもまた嬉しい事ですよね。


にしても今週もまたシュールなギャグが冴えてました
マッサージチェアのつっこみ不在(笑)のひか姉の宇宙人声だったり
おままごとでの急な「受験勉強嫌だよ~」っていうセリフには正直笑ってしまいました(笑
福圓さんの声芸の数々は実にナイスでしたし、ちょっと年上ぶってる良い意味での“幼さ”の表現もまた良かったかと
相変わらず間も冴えててその辺も抜群でしたが「バブバブ」とちょっと恥ずかしそうに口にするパートは流石に可愛らしかったですね
ウキウキするようなBGMも普段の蝉の声をふんだんに使った劇伴と対照的でとても良かったですし
あの写真の子たちが同級生ってオチもまた面白かったです(笑
そりゃひか姉も「うえっ」って声出すわなあ。
一人だけ太ももの成熟度違い過ぎるわ

あとちょっと細かいんですが蛍の「お昼食べてから行くね」ってセリフも個人的にグッと来ました
何がよ?って思われそうですが、俺の子供の頃も友達に「お昼食べてからまた遊ぼう」ってしょっちゅう約束してたんですよね
その時の感覚を完璧に思い出しました 本当忘れてた記憶掘り起こしメーカーだわこのアニメ(笑)
正直キャラの可愛さと同じくらいそういう部分が大好きって節が俺はありますね
このアニメに関しては「童心に帰れる」って言葉使っても許されるんじゃないか?とか
そんな風な事も頭に浮かんでしまいました。
確かにとんぼも追いかけまわしてたもんねえ。なんかそういう感覚、いいですよね。忙しない日々だからこそ、余計に、ね。











下手したら娘ですよね(爆)



【素敵なものが観たい】のんのんびより りぴーと 第6話「ホタルと仲よくなった」 感想

2015-08-16 | のんのんびより りぴーと
カラダは小学生離れしてるけど、まだまだ子供な面もあって可愛いのう♪







俺は常々「素敵なものをもっと観たい」って思ってます
まだまだ知らない景色だったり、場所だったり、誰かの気持ちだったり・・・
だから、蛍が「素敵なもの」を観れた瞬間の喜びだったり、満たされた気持ちだったり、
純粋に“嬉しかった”っていう感情がストレートに伝わって来る作劇と演出に胸がいっぱいになってしまいました
それはきっとホタルを観たからってだけじゃなく、ホタルと仲良くなれたから、ってだけでもない
自分が台無しにしてしまった花火の計画をこんな素敵な場所で代替えしてくれた
そしてみんなが心から嬉しそうにしている光景も含めて“嬉しかった”んでしょうね
肩の荷が下りた、というか
蛍は花火がしたかったのも当然あるだろうけど
それ以上に「みんなと楽しみたかった」って気持ちの方が(きっと)強かったでしょうし
実際にそこに向かって動いてた訳ですからね。それは恐らく蛍が観たかった「素敵なもの」そのものだったんだと思う
それも結局は蛍自身が動いたから、こその結果・・・という気もしています

そもそも「仲良くなる」ことって無理矢理帳尻合わせたり、ないものをひねり出す事ではなく
もっと自然に、話している内に辻褄があって仲良くなって行くのが自然なんだと思います
まあはっきり言って間を取り繕うのに必死な内は全然ダメって話ですよ(笑
それは仲が良い、っていうかただ間を埋めてるだけのこと
でも、仕方がない部分もありますけどね(笑
嫌われたら傷付くし、
間を埋めないと耐えられない時もあるけれど
間を埋めてる、って意識した時点で大して仲良くも無い~って揺ぎ無い証拠になってるんじゃないかと
それよりも、ふとしたきっかけで生まれる共通項だったり、自分にはないセンスだったり、テンポ感の一致だったり
結局はそれもタイミングでしかないんだと思います そこに関しては能動性は発揮出来ないですけど
だからこそそういう出会いが大切になっていくんじゃないかな、って感じてますね。



可愛すぎてちょっとドキドキするレベルですね(笑


それにしても、蛍はすっごく純粋でめちゃくちゃ可愛いヒロインですね
ある意味主人公ポジだとも思うんだけど、全然スレてなくて、素直で、色々な事を新鮮がって本音で喜んでくれる
そういう・・・ちょっと違うかもだけど大和撫子的なエッセンスも感じられて大好きなキャラクターです
それでいて子供っぽい一面も当たり前のようにある、っていうのが非常に堪らんですね
いや、ホント、優良物件だわ・・・とか思いつつ(笑
責任を感じて泣きじゃくったりする部分にも可愛さが滲み出ててとても良かったです

ちなみにそのシーンではこまちゃん先輩とか夏海とかが苦しいフォローを何度もしてたのがシュールで面白かったですね(笑)
観ててかなり笑ってしまったんですが、最後にれんちょんが嘘付くのに限界を越えてしまって、
若干力尽きるのを含めてクスクス出来たギャグシーンでとってもよろしかったと思います 
あれじゃあ逆に四面楚歌だっての(笑
もう気を遣ってるのもバレバレですからね。
でも、そんなところからもみんなの“優しさ”を感じられるのもまた素敵でありました。あのネコ目の演出も良い味出してるなあ、と 笑



こういうめっちゃ可愛いアップを挿入してくれるアニメ好きです。


しかし冒頭の夏海は身に覚えがあるレベルで会話が下手でしたね!
あれはもう会話が下手な人のあるあるっていうか、こういう部分からも生っぽさを表現してくるのか、っていう
基本的にアニメっぽい部分もありながら、ちょっとリアルなそれもすかさず表現してくるセンスがツボです
夏海はズボラに見えて意外と繊細だし、他人想いだったりするところがイイですね
そういうところは妄想が捗る、とも言えますけど・・・笑

まあ身内と埋めてる相手を比べると
前者が何一つ無理してないのに対して後者は無理しまくりですからね
そりゃ疲れるし、頑張りすぎだし、不自然にもなるわなっていう
正直「言いだす(訂正する)タイミングを逃す」っていうのと
「合わせに行くと失敗する」っていうのは
経験則ありすぎて胸が痛い想いでした。
なんでしょうね、すぐ訂正すればいいのに結局訂正出来ないアレは。なあなあで済ませて会話の流れを円滑にしたいのかなあ・・・。
 だけど、グリーンがメインなのは孔明の罠だなあ、って思いました(笑
それもまた気まずい顛末ではありますけど。蛍が良い子でえがった。



会心の美術!!これを初めて観た時リアルに夏のフィーリングが伝わって来て素晴らしかったですね。


でも、先述の通り蛍と夏海の距離を近づけたのは無理に頑張ったあれではなく
自然発生したきっかけによる共通項の誕生が結果的に近づけたんですよね
二人とも実は「生き物が好き」
会話は埋めるものではなく埋まっていくもの
そういうナチュラルな作劇がとっても自分好みでしたし、
田舎マスターであり生き物博士と化していた夏海も夏海で無邪気で健康的な可愛さがあったかな、と。
れんちょんがまたもシュールなオチでまとめてましたが(笑
別に無理に埋めなくても頑張らなくても
今までの経験が自分を助けてくれることだってある
それを思うと“色々と体験してみる、興味を持ってみる”のもまた重要な事なのかもしれません

花火は一緒に出来なかったけれど、
花火とはまた一風違った“素敵なもの”をみんなで楽しむ事が出来た
そうやって“楽しんだ経験”こそが人と人をより強く深く繋げて行くんでしょうね。
本当に素敵なアニメだと思います。登場人物の気持ちが伝わりやすいのもまた評価ポイントですね
ラストカットの視聴者に挨拶をしてくれているような、風情のある蛍も素敵だったかと。











にしても、子供はやたら蝉好きですよね(笑
逆に大人になったら特に何も思わなくなったり、怖がったり。
そういう感覚もしっかりと思い出せるセンス含めて沁み入るようなアニメに仕上がってて大好きです。
友達と一緒に水やりやってたのも今思えば良い記憶ですねえ。



【忘れてたこと】のんのんびより りぴーと 第5話「お好み焼きを食べた」 感想

2015-08-08 | のんのんびより りぴーと
これ、相当懐かしいですね。








このアニメを観ていると、どこか胸の奥が掻き毟られる感覚になるのは
きっと心のどこかで“あの頃は良かった”って気持ちがあるからなんじゃないか、と思います
それは裏を返せば「今は辛い」って気持ちがあるからこそなんでしょうけど・・・
プールの目薬、めっちゃ懐かしかったですね
当時は苦手な感情もあったけど、
今振り返るともう懐かしくて仕方がない、っていう(笑
その当時に帰りたいかはまた別の話として、片方だけ噴射する仕掛けだとか
或いはあのおもちゃのおみくじだとか俺はもう存在すら思いだす事もなくいた訳なんですけど
だからこそ、思い出して「あったなあ」って懐かしがれる事が無性に嬉しいっていうか
それもアニメで・・・っていうのがまた素晴らしく、きっとそういう部分が観ていて堪らないんだろうな。と、つくづく感じれた話数でありました
ぶっちゃけあれを限界まで噴射させたりしてたなあ、そういういたずらめいた事もしてたなあ。って
今記憶を揺り起こされましたからね
それは子供ならではの自由なんですけど(笑
ちょっと沁みるから、片方ずつ出して目に付けてたなあ、、、とか
個人的にはまたやってみたいですけどね。凄く懐かしい気分になれる演出、アイテムの数々が観ていて楽しい。




子供の頃は「常識」とか「体裁」という言葉に縛られない自由さがあった、という事でもあります
今じゃ他人にどう見られるか、思われるかがとても重要で(本当はちっとも重要な事ではない、はずなんだけれど)
あんな風に振舞う事はとてもじゃないけど出来ない
だからこそ観ていてとても嬉しい
感情移入してしまう
ある意味もうがんじがらめな自分の代わりに「自由」してくれてる感覚が心地良かったりもするのかもしれません

子供の頃は、休日がただの休日じゃなかった
今よりもずっと時間が長く感じれて、みんなとめいっぱい遊べる素敵な日だった
今じゃ日々の疲れを取るだけの作業的な日になっちゃってて
その落差を思うと切ない気分にもなりますよね
それはともかく(笑
今ではどれだけ時間があっても足りねえ、みたいな感覚なのに
子供の頃は時間が中だるみする感覚なんかもあったり
或いは普通の人が普通に生活している時間帯に自由に遊べる感覚が嬉しかったりと
そういう精神的な意味合いでの“懐かしさ”も表現されていてそこもまた見事だと思いました
でも今振り返れば今回の蛍のような休日の過ごし方ってある意味理想的なんじゃないか、とも感じます
あの子供の頃の意外と何もする事がなくなっちゃって退屈を感じる瞬間でさえも今となっては愛おしい感覚だったりもする
今じゃ常に何かに追われてるような感覚ですからね・・・ちょっと羨ましいですよね。いや、かなり。



食べごろですね


蛍が、一人で退屈をもてあましていた頃
そんな気持ちを察して遊びに来てくれたみんなの優しさに胸が温かくなりました
転校して来てまだちょっと物寂しい蛍にとってはそういうみんなの優しさがある種の救いになっている、はず
またあの大人びたルックスで「お留守番」とか、そういうのにもちょっとグッと来ますよね(何が?)
憂いを感じている表情も小学生とは思えないくらいに色気があって本当素敵でした
このアニメは牧歌的な要素もかなり強いですが、
さり気にキャラに色気があるのもとってもイイですよね
まあ子供の時に見てた同級生だったりはあの年代なのに当時は色気を感じてましたし、
それに似た感覚を今作からは感じ取れてそこもまたお気に入りのポイントだったり
流石にれんちょんとこまちゃん先輩からは無理ですが(ぉ



夏海ってさりげなくすっげえ可愛いですよね。あとやっぱ色気にグッと来る。


また、こまちゃん先輩も信じてないもん!って素振りで意地張ってたり
「ちょっとまたあんた勝手に!」って占われた事にプンプンしてたり
さり気に信じちゃってる良い意味での滑稽さが可愛かったですね
オチもシュールで実に面白かったけど、
あれはそもそもこまちゃん先輩が不運ってこと?(笑)
だったらちょっと同情しちゃいますよね。
でも、そんなこまちゃん先輩も好きです。そんな、っていうのもアレですけどね 笑











蝉の声をふんだんに使った夏の雰囲気の再現だったり、
観ていて“思い出せる”“懐かしがれる”エッセンスだったり
そんな中で垣間見られる大人たちや友達の優しさだったり・・・
色々な部分が素敵!って思える第5話でした
特に今回はアイテムだけじゃなく精神的な意味合いでの懐かしさも描かれてたのできっと楽しいと思う
今ではもう遠い過去になった感覚を想って気持ちおセンチになれるところなんかも正直好きです。



ところで、やっぱ蛍のおっぱいは最高ですよね(笑顔)



【いつかこんな気持ちも】のんのんびより りぴーと 第4話「てるてるぼうずを作った」 感想

2015-07-31 | のんのんびより りぴーと
こんなんに田舎のあぜ道で出くわしたらまず生命の危険を感じますね(笑






雨の日が楽しくなくなったのはいつからなんでしょう
少なくとも、子供の頃はもうちょっと楽しんでいた気がします
いつの間にか「濡れるから」「仕事場に向かうのが面倒くさくなる」「気分が憂鬱」だとか、
そんな感情だけで満たされるようになってしまった・・・という感覚があります
でも別にそれはいけないことなんかじゃない
我々はもう大人になってしまったんだし
ただ、思い起こせば“雨の日の変化”は子供の目にとってはとっても新鮮な出来事であった
今とは違ってもうちょっと楽しめる気候だったんだなあ。とか、この話数を観ていて思い出しました

本当は自転車(補助輪付き!)に乗りたいから晴れて欲しいのに、
いつもよりも掘り易くなっている土、柔らかい地面に夢中になってしまうあの感覚・・・
は、正直俺にはもう無いと言って過言ではないんですけれど(笑)
でも、あの頃はそんな変化が楽しかった
雨の日は生活に支障が生じる嫌な日って「だけ」ではなく
実はそんな「いつもとは違う」が新鮮でワクワクしていた日でもあったんだなあ、、、なんて
つい雨の日の変化にちょっと夢中になっているれんちょんを観ていて実直に思い出してしまいました
その境界線の内に自分はもういない
だからちょっと羨ましい感覚なんかもあるし、
逆に言えばよくそういう感覚に満ちた作品を大人が作れてるなあ。なんて
いち視聴者としてまたも感心してしまったお話でもありました みんなで虫採りに興じる光景も間違いなく原風景でした。



相変わらずこれを見た時の一穂姉のリアクション・・・というか間が面白い(笑 コスプレも簡単に出来るね!


でも、やっぱり自転車に乗りたくて雨乞いに興じるれんちょんは
どっかのカルト集団か、或いは浦沢直樹の漫画に登場する危ない組織みたいなヤバさがあって正直爆笑してしまいました
まあ発想としてはもっと目立つてるてるぼうずを、そして音を出しておてんと様に気付いてもらおう、っていう
よくよく考えれば健気と言えば健気な発想でその辺はある意味可愛かったんですけど
深い霧と本降りの雨の中でのアレは正直変質者にしか見えないっていうか(笑 また無機質で無造作に鳴らされたスコップの効果音が余計に辛気臭さを煽ってます
大人でも危険を感じざるを得ない匂いがあったのが面白かったですね
また劇伴が調子に乗ってスリリングに変わってたのも楽しかった(笑)
れんちょん自身がてるてるぼうずになっちゃうのは、傍から見れば何考えてんだ、って感じなんですけど
でもそれも子供の発想力っていうか、時に子供はとんでもない考えをしちゃうものなんですよね
実は子供なりに必死だったりもするんですけどね。

ただ、ちょっと、いや、かなりマイペースなれんちょんの様子がさり気に可愛かったり(「晴れるのーん」とか特にね!)
そんなカルト集団みたいな格好のれんちょんにビビるこまちゃん先輩が小動物可愛かったりと
笑った事は笑ったんですがキャラの可愛さも十分に表現されていてその点でも良かったですね
ちなみに家で一穂姉のアレに出会った時の間なんかもこのアニメらしくて笑いました(笑
全体的に凄く「間」を活かしたギャグが多くてすっげえ観心地がいいですよ。 
もうあまりにお茶目過ぎるれんちょんに散々おかしな気分にさせられた話数でしたけど、
その分「晴れて良かったね!」って気持ちもあったり、
結局はハートフルさにも満ちていたお話だったかな、と。
それにしても、れんちょんって寝顔は一穂姉にそっくりなんですね。ちょっと微笑ましかった。




その「晴れて良かったね!」という気持ちはBパートの内容でも深く感じました
もっと具体的に書けば、「新しい命が生まれてて良かったね!」って事なんですけど
あの雨とアンビエントな音楽、そしてその後の晴れ模様と感動的な劇伴が彼女の心模様を表現してたのだとしたら
やっぱり「晴れて良かったね!」って言葉のが似合う、相応しいんだろうな。という気はします

雨は「悲しみに寄り添ってくれるもの」でもあります
泣きたいのに流れない泪を自分の代わりに流してくれるメタファーのような役割も時に担ってくれる
心の中に湧き立つ悲しみも、空しさも、憂鬱も、すべて一律に洗い流してくれる母のような存在でもあるんだな、と
生き物はいつか自分より先に死んでいく 大事なものはすぐになくなっていく
そんな事を知ったれんちょん
そんなれんちょんの悲しみに寄り添うようにただただ流れる雨の描写と劇伴が特に素晴らしく感じた今回
雨を悲しみ、苦しみ、憂鬱、苦境等に重ね合わせる手法は結構良く使われてますが
今回のはそれに加えて雨の持つ優しさ、
代わりに泪になって落ちてくれる雄大さなんかも表現されているような気が個人的にはしました




でも、いつかそんな気持ちも晴れていく
こんな気持ちも忘れていく
別に頑張ったら頑張った分だけ報われるような容易い世界じゃないけれど
時に昔の、ちょっと前の自分の頑張りが自分を助けてくれる時だってやって来る
あの「晴れ」は別に棚ボタ的ファクターだけで生まれた安っぽい奇跡ではなく
れんちょんが頑張って執拗に世話していたから生まれた奇跡だったんだと思いました
だから、れんちょんの笑顔にも、喜びにも、
誰にも見せなかった涙にも“価値”があるんだなあ、って感じます
れんちょんが本当に可愛がって頑張って世話していたからこそのあの顛末・・・
おてんと様に晴れるようにアピールする為にれんげ自身がてるてるぼうずになったり
みんなで行って来た生き物採集で捕まえたカブトエビをれんちょんなりに一生懸命育てたり、
今回も今回でそんなれんちょんの健気な姿が様々な手法で描かれて凄く面白かったですし
演出面の美しさやそれによって生じるメッセージなんかも素晴らしく
正しく“傑作回”と表現して差し支えない話数だったんじゃないかと。
悲しみ(雨)があるから喜び(晴れ)がある、そんなメッセージをあくまで作中の展開「だけ」でさり気なく伝える距離感なんかも自分好みですね。
正直「大好き」、と大手振って書きたいアニメの一つです。













ところで蛍の大人っぽさ、みんなと並んでる時のむしろ「お母さんかな?」って感じの良い意味での違和感がすっごく好きですね(笑
こまちゃん先輩とのちょっとしたラブラブ要素もちょいちょいあってその意味でも良かった
休日にみんなで駄菓子屋で遊んだり、昆虫採集に勤しんだり、
正に「正しい子供の休日」って感じですね。そういう懐かしいテンションも楽しくて、観ていて充足感があります。



あとは美術への異様なまでのこだわりを是非まじまじと感じて欲しい。
ちょっとしたあぜ道を知ってる方なら美術・背景を眺めるのも面白いんじゃないかな、と。



【遠くから見れば】のんのんびより りぴーと 第3話「連休中にやる気を出した」 感想

2015-07-29 | のんのんびより りぴーと
夏海可愛い。







個人的に傍から見た印象ほど信用出来ないものはないんですよ
人間は所詮嘘をつく生き物ですから自分も含めて正直取り繕おうと思えばある程度は取り繕える
だけど、そんな風にきれいに見せてもよく見ればよく付き合えば埃が出て来たり「こういう部分が醜いな。」って点が出て来る
傍目から見て美しい関係に思えても内心ギスギスしてたり実は最も信用出来ないのが“見た感じ”だと思うんですよ。

一穂姉は、先生は見た目こそ超適当・・・っていうか中身もある程度適当なのかもしれませんが(笑
でもそういう人間に限って実は他人想いだったり裏でしっかりやる事はやってたりもする
遠くから見れば、ある種のテキトー職人でどうしようもない大人かもしれませんが 笑
無駄に取り繕わず、自然体で、でも夜中まで生徒の為にプリントを作ってたりする
そんな一穂姉ちゃんの“意外性”が実に良かったのと
シュールなギャグを展開しつつも、
何だかんだであったかい気持ちにさせてくれる作劇が実にバランスがいいなあ、とか思いながら観ていた第3話でした
というか、一穂姉ちゃんも姉ちゃんでちょっととぼけた部分があって可愛いですよね(笑



この黒板の汚れ具合とか、最高ですよね(笑 完璧にきれいにはならないんですよね。


思えば、都会、又は地方都市の人間は「無駄に」見た目きれいでいる事を求められ過ぎているのかもしれませんね
何となくこの話数を観ていてそんな事を思わず感じてしまいました
逆に言えば態度が適当でもやる事やってりゃいいじゃないか、というか
そういう部分は田舎ならではのストロングポイントって気がします
肩肘張らなくてもいい、
常に自然体で頑張れる、
無駄に自分をきれいに着飾らなくても良い場所・・・
そんな姿というか空気がちょっと羨ましいような、心地良いような感覚なんかもありましたね
でも一穂姉ちゃんも考えてみれば異なる学年の問題を同時に作らなきゃいけない訳だから大変っちゃあ大変ですよね
それも何教科も。
そう考えると、お気楽そうに見えて実は結構苦労してるんじゃないか、というか
だから朝とかはあんなんなんじゃないか、とか
やっぱり良い人だなあ、とか。

ちょっととぼけた部分もあるけれど、でも夜中までプリントを~の下りで目を輝かせていたように
きっとれんちょんにとってもある部分では尊敬出来る姉ちゃんであり、先生なんだろうな、と
そんな雰囲気も垣間見られたのが観ていて嬉しかった話数でもありました
まあ、最終的には人は見た目じゃないよね!って事で。



ところで、れんちょんのファッションって小学低学年の割には大人びててグッと来るなあ。


それにしても今回は「シュールな笑い」が際立っていた話数でもありました
夏海の点数発表の時の絶妙な静寂だとか(笑
小学一年に生活態度を注意される大の大人だとか
そんな一穂姉ちゃんの間抜けな姿を観て「ウチ頑張る」「・・・うん」っていうやりとりだとか
間を効果的に使ったギャグ等が印象的でそういう部分もまた有り体な日常アニメと一線を画す部分かもしれません(勿論、そういう王道があるからこそ、です)
「真っ暗」と「枕」を掛けた自前のギャグで大爆笑する大人を観てたら不安になるのも仕方ないですよね(笑

それと、ちょっとませた考えのれんちょんとのやりとりがイイ。
れんちょんが姉ちゃんを年不相応に心配するシュールな絵面がある一方で
「ゲーム」とか「ケーキ」とかいう単語を出されたら途端に子供らしさを取り戻すれんちょん等
そういったキャラの緩急のバランスもまた良好だったと思います
でもリモコン取るのすら億劫って怠け過ぎですよね(笑
確かにそういうだらけモードの時もあるけれど
そうやって冷静に言われたら確かにアレだな~、と
普段は田舎っぽい劇伴が鳴ってますけど(今回もさり気に鳥の声が良い味出してました)
れんちょんがワクワクするシーン、夏海がテストを頑張る時なんかは賑やかなBGMに切り替わってたり
そういう一本調子ではない劇伴のセンス、面白さなんかも感じられた今回



激おこれんちょん。


また、窓の外から観たみんなのカットだったり
消しているTVに映っている姉ちゃんとれんちょんのカットだったり
絵コンテ的にも割と生っぽさ“も”追求している印象でそこも良かったです
今回も間に差し込まれたたっぷりの田舎の風景、細かい情景
そして虫の描写がちょこちょこ出て来たのも印象的、
っていうか本作らしくて良かったですね
何だかんだいって幼いころの虫との触れあいって大人になっても楽しい思い出として残りますからね。
あと出された理科の問題が懐かしかった、懐かしいどころか一部忘れててそういう部分もまた楽しくて良かったです(笑
れんげの可愛さ、夏海の可愛さを描きつつ、一穂姉ちゃんの実はしっかりした一面も描いていたシュールなギャグも満点の愉快な第3話でした。
あ、でも無事に嫁に行けるのかは心配かも(笑 











今週のほたるん。相変わらず一列に並ぶカットでは飛び抜けた発育っぷりを披露しててそこもまた面白いです。