先々週の土曜日、千葉でランクヘッドのライブを観ました。
今年初頭から敢行されている、
ランクヘッドの結成25周年を記念したツアー。
ランクヘッドは自分が高校生の頃から聴いているバンドであり、
初めて参加したライブが2005年秋だったので
実は、
何気にライブ行った事あるミュージシャンの中でも最古の方にあたる。
自分の人生は、ランクヘッドと共に足掻いて来た〜みたいなトコもあるので(烏滸がましいが)、
その意味ではここからも共に歩んでいく誓いを行動で示したライブ参加と相成った
(ちなみに、初めてランクを観たのも同じ千葉市でのイベントだった)。
何度も書いてるけど自分世代のフラカンみたいな存在である。
まあ自分30代後半なんで少し上ですけどね笑
ツアー初日がルックだと大きなポスター作ってくれる。
ピッカピカのこれが折り目とか付いてる模様をまた確認しに行こう。
さり気なく最後にランクを生で観たのが去年末だったので、
今年初・・・って事で中々にフレッシュな気持ちで臨めた
ちょい久々に観ると
改めて演奏力高いな〜ってその磨き上げられたプレイヤビリティに感銘を受ける場面が多かった
そして、この日はいつも以上に爆音に感じた気がする。。ルックだしね!
千葉県の音楽好きは最初はここで洗練を受ける事が多い
自分はホールやアリーナは他県が初だったと思うが、
ライブハウスに関して言えばまずここだった
いきなり東京まで出るよりも、
近場のここで体験しよう〜ってなるんですな。
1曲目は「プリズム」だった。
のっけからoi!oi!コールが炸裂し、
ファンの熱量も半端ではなかった
この曲なんかは正に高校生の多感な時期に出たシングルなので、
その頃の事も思い出しながら祈りにも似たそのフレーズに陶酔していました。
小高さん「千葉ぁ〜!!」
「会いたかったぜー!」と大声で発し、
そこからブチ切れテンションで「ギグル」
そして今やランクの鉄板メニューの中に加わった「繋ぐ」と奏でていく
そう言えば、
初っ端からの爆音祭りに
以前スキップカウズのイマヤスさんに「おい!爆音部隊!」みたいな感じでイジられてたのを思い出した。
あれホントに若手の時だったな・・・
あれから20年近く経ったなんて信じられないなぁ。
サビのドラムが軽快で楽しく跳ねられた「スパイス」
大好きな曲だったのでまた生で聴けて嬉しい
この曲の、
視点の変化とかで自分で自分の人生を楽しくする〜って能動性がホント好みなんですよね
そして歌自体もよりタフに進化している印象も受けた
一番最初に行ったライブでも演奏していた「ハイライト」
19年経った今でも
同じ千葉でこの曲を聴いている…その事実にもまたグッとくる。
そして、憎悪の感情を燃え盛らす様な激情のロックナンバー「百日紅」
ほとばしるベースサウンドにサイレンの様なギターリフ
そして小高さんの熱唱も相俟って
ランクにしか鳴らせない様な情念の音楽として成立していました
こういう恨みの感情をストレートに出し切る曲は珍しいのでその意味でも新鮮だった
この曲FoZZtoneとの対バンの時も演奏してた記憶がある。
ミラーボールが回り出し🪩、
一気にロックンロール・ディスコな相様に変化した「loop」
この曲は特に個々の演奏の巧さを実感しやすかった
そして、
踊れる踊れる!
途中で小高vs合田の楽器バトルもあって視覚的にも楽しかった。
脳内で様々な苦悩を思い出しつつ、それ込みで振り切って踊る感じが良かった。
合田さんと言えば、
合田さんのキレキレのベースラインが大活躍のキラーチューン「シンドローム」
ベースソロ〜爆発的な間奏の部分も半端ではなく、ヘドバン不可避なダイナミックサウンドだった
そしてこの曲はノリ重視な様でいて歌詞は物凄く切実でその対比がまた胸に沁みました。
ここから、
ダークモードに突入。
まずは「神様なんていない」
尖ったビートが印象的な楽曲で
この曲をライブで聴くのも中々記憶にないな、とか思った
鋭角なギターにそれを支えるリズム隊のどっしり感が見事だった
アウトロの小高さんのギターの熱量がヤバかった「赤」
新曲で、
それもかなりシリアスな…スーサイドを彷彿とさせるある意味ランクらしい一曲だった。
そこから
以前1stと2ndの再現ライブでまさにここで聴いた「自分を愛すと決めたんだ」
オルタナティブ・ロックにも通じるサウンドアプローチもさることながら、
小高さんの歌が震えるくらいに良かった。
特に、
「夢のような未来などないということを知って
何でそんな綺麗な目をしていられるんだ」の部分…
管理人もあと数年で40代になる年齢で
もう
自分がどういう人間かも分かったし
自分がここまでしか出来ないのも理解してしまったし。
それでも、
何とか自分の感情に折り合いをつけて
進まんとする…もしくは自然とそうなっている
そんな歌詞と歌に胸打たれていた自分がそこにはいました
小高さんの歌がかなり真に迫っている感覚があったけど、
この曲は今のランクだからより説得力を持つのだと思った
若い頃よりも、年齢を重ねた今の方がより歌に実感が篭もってるカンジ・・・がした。
本当に素晴らしいパフォーマンスだったし
バラードでハイライトを作れるのも今のランクの強みな気がしました。
ヒット曲のオーラを感じた「夏の匂い」
小高さんは「(演りすぎて)飽きてないですか?」と語っていたけど
当時夏ポテトのCMで大量オンエアされてたので
この曲は認知度それなりに高いと思う
だから、
この曲しか持ってないオーラも確かにあると思った一幕でした。
真っ青な照明も雰囲気たっぷりで視覚的にも良かった切なさ滲む「星の欠片」
そして、
この曲だけ撮影OKだった初期の名バラッド「スワロウテイル」
この曲はリフの部分がマジで90年代オルタナそのもので世代的にとても心地良いですね(笑
サビメロは聴きやすいですが、一方で重厚なビート感にも唸れる個性的な一曲
その「優しい歌」っぷりに心酔していました。
撮影OKだったので、「スワロウテイル」の時の一枚を。
濃ゆいライブも、いよいよクライマックスへ。
ここで、今回の目当ての一つだった新曲「この歌が終わるまで」
ここが、
この日最も泣きそうになったポイントだった。
曲としては実にランクらしいメロディが素敵なアップテンポのロックナンバーだったんですが、
歌詞が素晴らしかった
要約すると
何者でもないまま生きていくのは辛い
だから
そういう人の為に歌いたい。
みたいな・・・
超うろ覚えで申し訳ないけど笑
完璧にも
器用にもなれない。
天才でもないし
インフルエンサーなんかでもない
でも、
だからこそ
そういう何者にもなれなかった人の為の歌。って気がして
そういう社会的弱者に寄り添う内容が最高に沁みて堪らなかった。し、
今でもランクの新曲に感銘を受けている自分がいるのもまた嬉しい事実でありました
まだライブでしか聴けない曲だと思うけど、正式なリリースも楽しみですなぁ
いつかCDの音質でも聴きたい。
合田vs山下のバトルセッションを挟んで
(これもすっげぇバチバチで良かった!)、
グッドメロディーが光る「東京にて」
そして、
これまたイントロからoi!oi!コールが鳴り止まなかった「シューゲイザー」
ギターロックってハッシュタグ付けたけど、この曲に至っては完全にエモの領域な気がする…笑
サビのコーラスワークも見事でここでも小高さん「千葉ぁ〜!」って叫んでました
イントロで合田さんが回転しながらベースを弾いていたブチ上がりナンバー「アウトマイヘッド」
サビでのジャンプに「フッフー!」のシンガロングとこの曲もまためっちゃ楽しい!
ライブの醍醐味を存分に感じながら、
本編最後は最早パンキッシュなテンションだった「何も怖くなどなかった」で駆け抜ける様にフィニッシュ。
全力疾走のアンサンブル、特にドコドコとパワフルに鳴らしたドラミングに痛快さを憶えつつ、
聴き手の背中を全力で押すような心地の良い感覚でこの夜は終わりを告げました。
今でも、
ランクヘッドは最高に泥臭くて格好良いロックバンドです。
ありがとうございました!!!!
1.プリズム
2.ギグル
3.繋ぐ
4.スパイス
5.ハイライト
6.百日紅
7.loop
8.シンドローム
9.神様なんていない
10.赤
11.自分を愛すと決めたんだ
12.夏の匂い
13.星の欠片
14.スワロウテイル
15.この歌が終わるまで
16.東京にて
17.シューゲイザー
18.アウトマイヘッド
19.何も怖くなどなかった
20.インディゴ
21.月光少年
アンコールでは人気曲「インディゴ」
そして「月光少年」を希望溢れる優しいテンションで歌い上げて終了
その終わり方もなんだか祈りにも似て素晴らしいものだった
(色々あるけど)それでも、
大丈夫。みたいな。
それと、
MCで「コロナになってからだと、(ルック公演)一番来てくれて。」と
集客に関しても語っていました
最後、
うねりに満ちたギターフレーズとその疾走感
その気持ち良さに満たされつつみんなの可能性を敢えて歌い切って締めた構成が非常にらしいものでした
ツアーはまだまだ続いていきますし、
ランクが足掻き続けている生き様に感化されてるファンも多いと思う
ランクヘッドは結構セトリをコロコロ変えるバンドなので今回のツアーも複数参加するつもりです。
という訳で、また転がる道の向こうでお会いしましょう。
7月は10本以上ライブ鑑賞の予定があるんですけど、
地元千葉でのライブがあって本当に良かったです。
またルックでも是非っ!