第2回目です。この企画は定期的にやっていきたいですね。
でもお前な
好きなものは好きってちゃんと言えよな!
でないとそいつが可哀想だろ!! (ボクガール 2巻128ページ)
このセリフは初めて読んだ時から強く印象に残っていたセリフです
背景としては、幼い頃主人公の瑞樹がちょっと可愛らしいクマのぬいぐるみを持ってた時に
「女趣味だろ」と“周りとの相違”を指摘されて、所謂“周りと同じになる”為に強がって捨ててしまった
でも本当は女趣味であろうが何だろうが彼にとっては“大切”でかけがえのないものだったんですよね
それを後悔して悲しんでいた瑞樹に猛がそのぬいぐるみを持って来て彼に言ったセリフがこれです。
自分の「好きなもの」は、もしかしたら周りと違うかもしれない
誰かに告げたらバカにされる程度のものかもしれない
だけど、それと“自分にとって”という事柄は全く別で
もしかしたら誰かに愛してもらえたはずの「それ」を自ら無下にしちゃっているのかもしれない
自分は別にいいけど、でも本来なら「好き」って言われるはずの「それら」の方が本来はよっぽど悲しいはずなんです
要するに手前が本当に“好き”だと感じたものを手前自身で粗末に扱ってやるなよ、という話なんですよね。
だから、自分の「好きなもの」は、はっきりと「好き」って言おう
自分が好きだと感じたものは「好き」って堂々と言えるような人間でありたい
何よりも、そんな風に「好き」だと思われ言われ愛された「それ」はきっと嬉しく幸せなはずだから。
また、その後に瑞樹が返したセリフがまた良い。
言えるよ
次はちゃんと言えるから!
この「次はちゃんと言えるから」ってセリフにもグッと来るんですよね
別に周りに馴染まなくても、本当に自分がそれを好きだと思えるならば、それの為にも自分の為にも、今度ははっきりと言えるから。
“もう僕は迷わないから!”って気持ちが水面下で伝わって来るこの「返し」も含めて個人的に胸を打つセリフでした
同時にこのやりとりを読んでいると自分も本当にこんな風に、迷いなく何かを好きでありたい。
そういう揺ぎ無い気持ちを再確認する事も出来てこれもまた最近の自分の支えになっているセリフの一つであります
エピソード自体も大好きなので機会があれば是非「ボクガール」2巻でご確認下さい。
グッと来ると同時にめちゃくちゃニヤニヤも出来ます(笑)。