サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

2024年のベストアルバムTOP10!

2024-12-31 | 年間ベスト








と言う訳で、
これが今年最後の記事です。
色々未成熟な部分もありましたが、
自分なりに精一杯やっていた結果でもあります
それらを受け止めて、今後も精進を目指してやってゆきたいです
もっともっと深化出来るように、ね。










第10位Kirin/リーガルリリー

今年夏に出たアルバム。
まずジャケットがすごく美しい。
内容は今まででも随一に「ロック」を全面に押し出したアルバム
今どき貴重なくらいバンドサウンドにこだわりオルタナやギターロックの旨味を追求した作品
一曲目から切実な叫びが胸を打つ「天きりん」、人気アニメのテーマ曲にもなった名曲「キラキラの灰」
歪んだギターサウンドが気持ち良い「ハイキ」「地球でつかまえて」
逆にポップに突き抜けた「夏のエディ」
アレンジャーに亀田誠治を迎え
大衆性も意識した胸が締め付けられるラブソング「ムーンライトリバース」…など粒揃いの内容。
 中でも、
時代錯誤なくらい
ギターの音が中心に鳴っている「17」「60W」は
ロックバンドとして生きていく覚悟を曲に込めた最新のアンセムとしても機能している
CD限定のボーナストラックが入ってたりフィジカルで聴く楽しさも掲げられてるのも秀逸なポイント。
個人的にリーガルリリーがいる限り「今の」ロックバンドを否定させないぞ。と思っている。



第9位Epic Narractives/BAND-MAID

久しぶりのフルアルバム。
久々だけあって全14曲とマシマシのボリューム
この作品は、
圧が強い。

もうDIR EN GREYとかと対バンしたら?と思うくらい
凶悪でバッキバキのバンドサウンドが縦横無尽に鳴っている
姿はメイドだが音はロックキッズが反応しそうなくらい理想のロックサウンドがここにはある。
 ほぼ全ての曲がガン攻めの曲なのだが、
その中でもスタジアムロックを彷彿とさせる「SHOW THEM」
SAIKIではなく小鳩ミクが歌唱する「Brightest Star」あたりで、
緩急というか攻め方を変えてるのも飽きずに聴けていい。
オススメは、
「知りたくないことばっか 良いか悪いかもわからないな」と歌う
コーラスワークもアツい「Go easy」、
「ロマンティックは止まらない」とC-C-Bのタイトルを彷彿とさせる箇所も面白い、
和のダンスロックという新境地を垣間見せている「TAMAYA!」など。
っていうか、
序盤めちゃくちゃガンガン攻めてるのに
ケツの4曲がまた攻めて攻めて攻め切って終わる〜という回遊魚の如き暴れっぷりがまた最高だった。
最後、インストのロックチューンで終わる構成がまた予想外で痺れる。




第8位虚仮の一念海馬に託す/ずっと真夜中でいいのに。

唯一のミニアルバム。
あまりにも内容が濃いので入れてしまった。
一曲目からハープの音色が心地良い流れる様なメロディが美しい「虚仮にしてくれ」
ある意味、(歌詞を除けば)スピッツやミスチルがやっててもおかしくないくらい爽やかな曲
その中に確かにある切なさの表現がまた素敵で、
そこから「何もやってない癖に言い訳ばっか口にするなよ」と檄を入れる「TAIDADA」
「皆がいいと思う曲や歌が響かない」と孤独な気持ちをミディアムテンポで切々と歌唱する「クズリ念」
昨日もベストソング首位で取り上げた冴えない我らのテーマソング「海馬成長痛」
映画の主題歌にもなったメロディアスな「嘘じゃない」
更に、
綺麗なサビメロがしんしんと胸に染み込む「Blues in the Closet」と
すべての曲がライブの定番曲になってもおかしくないクオリティを放っている
 また、
性急でメロディアスな展開の中でも
歌詞カードを読みながら聴くと
「こういう事歌ってたのか。」とか細かな発見もある
ので
そういうトコもCDで歌詞カードを読みながら聴いてて面白く感じる部分でもある
ACAねの声の使い分けも絶妙で声張り上げる昔ながらの部分と、囁く様に歌う箇所、
ヤンキーちっくにけだるげに歌う格好良さやポエトリーリーディングも駆使していたりと、
声を楽器として捉えてそうなその音楽性がまた聴いてて飽きない部分でもあります。




第7位Sparkle X/THE YELLOW MONKEY

再結成をしたバンドのライブが、
新曲を発表してたとしても
結局昔懐かしい楽曲の披露が中心になってしまうのは仕方のない事だと思う
それを否定する気もないし、だとしても、なんだかんだ楽しければそれが一番正しい事だと思う。
 しかし、
イエローモンキーに関して言えば
特にこのアルバムに関して言えば、
普通に今後もライブの核になりそうなタフでポップなロックナンバーを揃えている
そういう意味だとある種奇跡的なものを感じるロックバンドの一つではある。
 ドームやスタジアムを意識してると思われる王道のロックナンバー「SHINE ON」は
東京ドームで聴いた時「往年の定番曲?」ってくらいお客さん盛り上がっていたし、
昨日も取り上げたスカという切り口も面白い「ホテルニュートリノ」
THEイエモン!って感じの妖艶なロックナンバー「罠」
「悲しみ祝いましょう」という歌詞にも痺れた「ソナタの暗闇」
吉井和哉の復活をモチーフにした新しいアンセム「復活の日」…などなど渾身の名曲が揃っている。
 あと、
「ラプソディ」の「オパオパ」ってサビのフレーズに度肝抜かれたり、
吉井さんではなく菊地英昭氏の作詞作曲である「Make Over」がまた
「あと少し雑に生きてみてみよう」とイエモンには珍しく素直に聴き手と共に歩む様な素敵な曲になってて
何気にその辺の曲なんかも好きだったりする。
90年代のロックンロールは今も元気に生きている
それを証明する令和の一つの奇跡である。
新しい金字塔になって欲しいですね。



第6位SHISHAMO8/SHISHAMO

3年ぶりのフルアルバム。
今作は、
既発の曲が9曲も入っていて
ぶっちゃけほぼほぼベスト盤みたいだな。って最初は思った。
13曲入りなので本当の新曲はたった4曲である
最初は、
アルバムとしてどうなのか?と懐疑的だったけど、
実際に通して聴くと「あっ、ちゃんとアルバムだわ。」と感じた。
 要因を考えると、
まず「会えないのに」の存在
この曲の存在感がかなり強いことと、
イメージ通りな序盤からちょっと毛色の違う「わたしの宇宙」「きらきら」この二曲のアクセント
そして、
締めの楽曲である名曲「恋じゃなかったら」のオーラス感が本作をしっかりアルバムたらしめている
その上で既発曲はキラーチューンばっかりなのだからそりゃ最高に決まっている。
中でも、
「あなたのための私じゃない」
「「あなたウケ」じゃない「私ウケ」で」
という
世間様と切り離したところで自分は自分の好きを選びたい。と
そんな確固たるテーマ性を感じさせる「私のままで」は、
3ピースのお手本とも言える軽快なバンド演奏と合わせて推しの一曲。




第5位自然とコンピューター/OGRE YOU ASSHOLE

AORモードから一転、
多少クッキリしたバンドサウンドに戻った印象もある最新作
勿論、初期のリフ押しのとこまでは戻ってないけどね。
今作を聴いて思うのは
サウンドが気持ち良いのはもちろんのこと、
出戸学のボーカルが以前よりも妖艶というか色気を感じることも多く
その意味合いでは出戸さんが歌唱する喜びを感じてそうな一枚ではある(ただの推測ね)。
 それと、
歌詞もかなり哲学的で
「君よりも君らしい人がいたらどうしよう」(君よりも君らしい)
「誰もいないけど それでも この先続く」(熱中症)など、
よくよく読むと深く考えさせられる歌詞になってて
本音言うと、
はっきりと分かりやすい歌詞よりも
こういう歌詞の方が歌詞カード読む楽しさはあるかも
しれない
だから、歌詞は分かりやすければただただリラックスして聴ける良さがあるし
分かりにくければ考えて聴ける良さがある
そんな風に思う今日この頃です。
まだライブで聴けてないので、
来年は是非ライブ行きたいですね。



第4位TORCH/ネクライトーキー

3年ぶりのアルバム。
端的に言って傑作だと思う。
ネクライトーキーというバンド名に違わず、
根暗でトーキーな楽曲ばかりが入っていて
新しい代表作って感じ
がする。
新しいアンセム「ちょうぐにゃぐにゃ」から始まり、
勢いたっぷりのパワーポップ「bloom」
ヘンテコポップさが気持ち良い「浪漫てっくもんすたあ」
けだるいサビメロが癖になる「新島工場探検隊」
「誰も恨まんで済めばいいな まだ見えない理想です」って
歌詞があまりにも好き過ぎる「ふざけてないぜ」
サビの「嫌しか」の連発が面白くて且つ燃える「ねぇ、今どんな気分?」
煌びやかなサビメロと物悲しいラストへの構成もグッと来る「ランバダ・ワンダラン」
ライブでは既に定番曲と化している懸命な生活ソング「石ころの気持ち」などなど
粒揃いの名曲たちが詰まった充実作に仕上がっている。
 個人的には、
「ちょうぐにゃぐにゃ」と並んで、
もっさが作詞作曲した「だから、」という楽曲が大好きです
いつもよりささくれだったボーカルで痛みを歌うロッカバラード
もっさの敬愛するチャットモンチーに於ける「やさしさ」や「余韻」みたいな、
そのレベルの破壊力を持つエモーショナルな一曲
特に、
「そうだ、僕は優しくもなんともない」の部分が聴いてて胸に来る
決して盛り上がる様な曲調ではないけど、名曲だと思うのでまたライブでも演って欲しいなと思う。








第3位7 Deadly Guilt/Cö shu Nie

今回選んだアルバムの中では、
一番暗い歌詞というか、鬱屈したアルバム
「うんざりしてる 僕を苦しめ続けてるすべてに 命令するな」(Burn The Fire)
「オマエはYESと言え」(Deal with the Monster)
「何もしたくない 何も意味ない」(no future)
「ひとりでいいんだって どれだけ言い聞かせた」(Where I Belong)などなど、
歌詞カードを眺めてるだけで散々な内容なのがよく分かる
"自分"という個性や感性を持ってこの世に生まれて来たのに、
それがどこにも当てはまらない感覚

それは辛い。
誰のせいでもないだけに・・・
中でも「Where I Belong」の誰かと居ても強い孤独を感じてしまう心境は
割と普遍的というか経験した事ある人も多いんじゃないかと思う
平和な様で、
物凄いストレスフルな環境の中で我慢しながら妥協しながら誤魔化しながら、
それでも何かを夢見て生きている。そんな日常を音楽でパッケージした忘れられないアルバム

 それと、
いつの間にか初めからそこにあった感情が
SNSなどの影響下で別の何かに染められてしまっている
そんな事柄を歌っていると思われる「Artificial Vampire」もかなりの名曲
 あ、
ちなみに全11曲で
最初はインタールードから始まるので、
かなり短くスパッと聴けるのも個人的にお気に入りですね。
一番明るい「I want it all」の存在がまた光っている。



第2位うふふ/眉村ちあき

日本で才能とポピュラリティーが乖離しているミュージシャンは多々いるけど、
個人的には曽我部恵一と並んでトップクラスにいるのが眉村ちあきだと思っている
今作は、
本当に素晴らしいね
本当にどの曲も良い。
良い上に、アイデアが秀逸で面白い
華やかでアッパーなメロディで「家も失え」と憎悪を歌う「最後のお願い」
幸福追求権という憲法を元に制作されたロックチューン「幸福ミュージック」
「愚痴を吐いた時 初手で正論が返ってきたから
 私の気持ちに寄り添うよりも 自分の気持ち良さを選んだってことよね」
って
歌詞が個人的に物凄く共感度指数が高い「恋の駆け引きだるい」
ペーソスからアッパーなテンションへの変遷にグッとくる「バケモン」
そして、
人生を物語風(本)に解釈した美メロ光るバラード「朗読」などなど。
ボーナストラックの「オー!サカナ!!」の底抜けの明るさも大好きです。
 眉村ちあきはイメージだとエキセントリックな人と捉えられてる可能性は高い
でも、
実際は物凄くポップスに誠実なソングライターだと思う
今作はそんな眉村ちあきの脱皮を感じる一作で、
眉村ちあきらしい暴走は残しつつ、
ポピュラリティーのある表現を工夫して表現してみよう。という意図を感じる
妥協ではなく建設的意欲を感じさせるまた一歩踏み込んだアルバムになっていると思った。
 個人的に眉村ちあきのアルバムの中では「ima」が一番好きだけど、
それに並ぶくらい思い入れの深いアルバムになりそうな予感がする。
本作を引っ提げての来年からのツアーが非常に楽しみ!!



第1位らんど/ZAZEN BOYS

12年ぶりのアルバム。
その間にバンドメンバーも入れ替わったからか、
老け込みを感じさせないかなりみずみずしい仕上がりになっている
一曲目からだんびらを健康の為に振り回す〜みたいなこと歌ってて「絶好調だな。」と思った
その後も、
向井節としか形容出来ない異次元のフレーズが
ジャリジャリ且つカクカクしたアンサンブルで楽しめるので最高である
 ただ、
前作あたりから、
哀愁…それも中年男性特有のペーソスを隠さなくなって来てる気がして
「今日もロンリーナイト」(バラクーダ)
「愛してくれよ 寂しいんだよこっちは」(八方美人)
「プリーズ 酔わせてよ 黄泉の国まで連れてって」(黄泉の国)など、
特に"独身の孤男"には深く響く内容になっててそれも聴いてて堪らない部分でした
 それと、
向井秀徳と言えば、
少女や女性に対する憧憬を素直に歌にしてきましたけど、
ここに来て「杉並の少年」「ブッカツ帰りのハイスクールボーイ」など、
男性がモチーフになる曲も増えてきたのも特徴的でしたね
特に、
「ブッカツ帰りのハイスクールボーイ」の
「冷めたからあげ」って部分は今作のベスト歌唱だと思う
何の変哲もない、ありきたりな風景、そこに発生する懐古や切なさ…
その情景描写のセンスが神懸かっているのも本作の秀逸なポイントですね。
 更に、
後半にどっしりと構えるバンド史上屈指の名曲「永遠少女」に
一番パワフルでライブ映えもする、
ライブで飛び跳ねながら聴いた楽しい思い出が蘇る「乱土」
極め付けは「胸焼けうどんの作り方」という、
胸焼けうどんとは何ぞや…?
そんな、向井秀徳ワールドを堂々と展開して終わっていく今のZAZENが十二分に感じられる傑作
攻め攻めの曲とは違ってノスタルジー押しの「チャイコフスキーでよろしく」「ブルーサンダー」など、
似てる曲があまりなくどの曲にも役割と意味を感じる、
12年ぶりって謳うだけの事はある新譜だと思いました。

ZAZEN BOYSの楽曲は、
同じフレーズの繰り返しのようで
実は要所要所で細かい変化および明確な進化を遂げている
25年来の向井リスナーとしてそれを存分に感じれたのが1位の理由でございました
まだまだ面白くなっていくぞ。















折角なので、集合写真を…こうして見るとイラストのジャケットが多いねぇ。



はい!
って事で、
2024年の更新は終了!!
2025年にまたお会いしましょう
はっきり言って準備や構成含めてこの記事が一年で最も疲れるわ!
こんだけ頑張ったんだから正直この記事が一番見られて欲しいわね(笑)。
 でも、
一年で一番頑張る日が年末ってのも
なんかイイですよね・・・。

誰しもにフィットする完璧なランキングは個人である以上不可能ですが、
それでも少しでも重なってたら、何かが伝わってたら本当に幸せです。
 
2025年も、どんな新曲やニューアルバムに出会えるかも楽しみっ。


2024年よく聴いた曲ベスト20!

2024-12-30 | 年間ベスト











毎年恒例のアレでございます
明日はアルバム編UPしてそれで今年はフィニッシュです
毎年12月に入った途端にこのシリーズに向かう感じがしていますね
 選出基準は、
今年リリースのアルバム、シングルのみ&
一つの歌手から複数曲選ばない〜の二つです
個人的なものですが良かったらどうぞ。









第20位遠影/宮沢和史with藤巻亮太

まずは、
小学生の頃からファンの宮沢和史さんの35周年記念アルバムから。
この曲は同郷の後輩であるレミオロメン藤巻亮太さんと一緒に作ったもの
作詞が宮沢さんで作曲が藤巻さん
宮沢さんの語る通りかなりポップで爽やかな一曲
「耳を澄ませば 当時の流行歌」とどこかノスタルジックな雰囲気もまた素敵な一曲。
アルバムにはTRICERATOPSが関わった曲や名曲「からたち野道」の再録もありそちらも素晴らしかったです。


第19位Mum/Chilli Beans.

90年代のオルタナ、ギターロックを彷彿とさせる骨太なロックナンバー
歌詞は「誰にもわからない 私 Crazy」と理解されない心境を歌っている
ジリジリとひりつくようなロック感と、
ちょっとノスタルジックな音像が気持ち良い2024年の会心のロックナンバーの一つだと言える
ライブで聴くとまたマシマシで気持ちが良い。
ちなみに今年THE ALFEEのトリビュートに参加してたりミュージシャン受けの良いバンドでもある。
カッコいいもん。


第18位愛哀/chilldspot

チルズの曲は「未定」や「BYE BYE」「まどろみ」などをランクインさせてきたが、
初のバラッドでのランクイン
満たされない気持ちと、
だからこそ罠と分かってても仮初の愛に手を染めてしまう
そんな心境が生々しく描かれている名曲
また、バンド演奏の重厚感も見事でグレイプバインなみの厚さを感じる曲でもある。


第17位17/リーガルリリー

「キラキラの灰」も名曲なのだが、
敢えてこっちを選んだ
リーガルリリーらしからぬ、
シンプルなギターロック
ある意味bloodthirsty butchersの「JACK NICOLSON」のリーガルリリー版みたいな、
ロックバンドで突き進んでゆくんだ!的な強い意志を感じる楽曲
またギターソロの音がむちゃくちゃ良いのでそこも是非聴いてほしいですね。出来ればCDで。


第16位Party!!/緑黄色社会

タイトル通りゴージャスでアッパーなパーティチューン
この世界は君のもの〜みたいなスケールの大きなフレーズと、
もう一つ、
サビの「ただ君に伝われ」って部分。
どんなに感謝の気持ちをもって発したり動いたりしても、
それが伝わってない手応えを感じる時も多い訳で、
それは自分の満足の為かもしれないけど、
でも、自分がした事が「何か」になってて欲しい…
そんな祈りにも似たフレーズにグッとくる一曲でもある。


第15位ジャンクワーカー/THE BACK HORN

この曲、
歌詞に「パワハラセクハラモラハラアルハラマタハラハラハラあらら」とあって
初めて聴いた時はちょっとクスッとしたね笑
初期っぽい暴力性を感じさせつつ、
時代の空気も反映させた最新型のキラーチューン
今はマルハラとかフキハラとかもあるし、
そんなセンシティブ時代の混沌を見事に描き出している〜と言える
「ぶっ壊れてんのはお互い様だね」ってフレーズも好き。


第14位111511/downt

ブッチャーズやイースタン、ナンバガ、からのロストエイジやオウガ、ノベンバ等々の
Jオルタナラインから久々に良いバンドというか、継承出来そうなバンドが出てきたな〜とか思った
ちょっと偉そうな語り口で申し訳ない。
「煉獄ex」とかも好きですが、
この曲は
サビの美しいメロディと感傷的な歌詞の交わりがとても素敵で
J-POPファンにも通じそうな素養があるので入り口としては相応しいかな、と。
アルバム「Underlight&Aftertime」も是非。


第13位こっち向いてほい/asmi

ドラマ「民王R」の主題歌。
正直、「ラヴィウス」もよく聴いたので迷った。
この曲は、あっち向いてホイをモチーフに
もう少しこっち見てよ!っていう、
ある種誰もが抱えている願望…及び葛藤を曲にしていて
かなり共感度指数が高い曲になっていると思う
また、二段構えのサビメロが聴いててとっても気持ち良い
anoの「絶対小悪魔コーデ」を作詞作曲したすりぃ氏の楽曲だそうで、
自分が気にいるのも道理と言える。ライブで盛り上がりそうなので来年是非聴きたい。


第12位頭の中の宇宙/ハク。

ハク。はいいぞ(定期)
downtやリーガルリリーも良いけど、
ハク。も良い感じのオルタナロックやってると思うんですよね
ライブも毎回格好良いし、何より拡がりのあるギターサウンドが良い。
新境地だった「dedede」と迷ったけど、
この曲はどこか懐かしくて切ないような、
そんなギターフレーズに心を持ってかれる感覚があって
歌詞も上手く生きれない心情が反映されてる気がしてそんなペーソスな部分もまた大好きな一曲
00年代のミュージックスクエアで流れてそうな良い意味での時代錯誤感がヨイ。


第11位許婚っきゅん/ano

今、
ぶっ倒れるんじゃないかってくらい物凄いスケジュールの中で動いてますね
ただ、自分は「絶対小悪魔コーデ」から知っただけなので、イメージとしては
癖の強いポップやロックを歌う人〜というイメージでしかない。
TVで「(北海道出身のアーティストと言えば)eastern youth。」と発言するなど、
同調圧力に屈しない芯の強さも好きですね。
 この曲は、
相対性理論の「LOVEずっきゅん」のリメイクみたいな楽曲
こういうちょっと癖のあるポップソング歌わせたら本当上手いな〜って思う
「四六時中愛をちょうだい」ってフレーズも大好き。












第10位同釜/MONO NO AWARE

タイトルは「おなかま」と読む
合唱風の始まりから、
ポエトリーリーディング的な音像に変化し、
最後はギターが炸裂して終わる〜というかなり変わり種の一曲
尚、
ライブだとより爆音の「同釜」が聴ける
これがまたキョーレツでめっちゃ楽しいのよ!
神妙で風変わりな曲調の割にはライブに於ける起爆剤の役割を果たしている
作業と捉えがちな食に対する考え方に一石を投じるような歌詞の数々も聴きどころ
ある意味、今回のチョイスの中で聴いてほしい度では一番かもしれない。



第9位Superstar/川本真琴

ここ最近は良い意味でサブカル寄りの楽曲が多いイメージだったが、
久々にメジャーっぽいの来たな。と感じた一曲
勿論、
早口でまくしたてる以前みたいな感じではないけど、
ポップに広がるサビメロと伸び伸びした歌声を聴いて健在っぷりに嬉しくなった楽曲でもある
また、
歌詞が面白くて
「空泳ぐくじらに 飛び乗ってみたいの」ってファンタジックなフレーズは
どことなく同じ時代のJUDY AND MARYの「くじら12号」を彷彿とさせる節もあり
そんなところもどこかグッと来る新しいアンセムに仕上がってます
実は、ライブで新曲として聴いたのが初めてでした。



第8位Heaven/Rei

Reiも打率高いね。
Reiはスガシカオのサポートギターやったり、
山崎まさよしとの共演、RHYMESTERに呼ばれてfeat.したり、
藤原さくらと仲良くてコラボとかしたり・・・と、
若干ミュージシャンに評価されるというミュージシャンズ・ミュージシャンになってる気がする
 攻撃的なギターリフに、
挑発的なボーカルが光る真っ向からのロックチューン
ここが天国?と幻滅しつつも、
ここが天国!と今ある幸福も噛み締めている
何故なら在る内に噛み締めるのも大切なことだから。
そんな二律背反の想いが重なっている歌詞がまた面白くて尚且つ、アツい。
一時期は狂った様に聴いていた2024年を代表するキラーチューン。



第7位恋じゃなかったら/SHISHAMO

イントロ聴くと昭和のロックかな?と思うくらいレトロなアレンジも印象的な一曲
この曲は、
なんと言ってもラストの合唱
3人のユニゾンにある。
あの部分を聴いてると、
この世界に生まれてきて、素敵なものを、素敵な事を体感して
それだけでなんでこんなに嬉しいんだろう、泣けるんだろう。みたいな・・・
そういう根源的な喜びがフラッシュバックしていつも涙が出そうになるんですよね
あまりああいうアプローチをやってこなかっただけに余計に聴いててグッと来る
アルバム最後の曲だけに漫画の最終回みたいな雰囲気にも感じる曲でしたね。
何かを好きって事はそれだけで間違いなく尊くて素敵な事だ。



第6位ホテルニュートリノ/THE YELLOW MONKEY

この曲を聴いた時、
まずこのキャリアであのみずみずしさ
ポップ感はすげぇな。
と思った
なんか若手バンドの先行シングル?みたいな老け込まなさが素敵だと感じました
イエモンは再結成バンドの中でも今の曲で全然勝負出来る稀有なバンドの一つかな〜と
まあ、過去の懐かしい楽曲を変わらないテンションで鳴らすのだって全然スゴいから、
別になんでもアリではあるんですけど。
 また、
歌詞の「それでもまた朝が来れば 仕方なく目覚め
散らかった悲しみや希望を片付け」ってトコが実に良い
ですね
本当、俺も毎朝毎朝"仕方なく"起きてるもん(笑)。
仕事のとき
こいつ愚痴ばっか言うなぁ、他に楽しい事無いのかな?とかさ…..
もうなんだか精一杯の日々だしさ。そういう、
底辺の人たちの心情を理解しているかの様な歌詞がまた絶品だと思いました。
この曲を東京ドームで聴けたのも個人的な財産の一つです。



第5位Deal with the Monster/Cö shu Nie

「答えはNOだ 誰の言いなりにもならない」
「他人を信じるな 僕が正しい」
「オマエはYESと言え」
「このコがそうやって云うノ。」

これらの歌詞を聴いた時、
単純にすげぇな。とか
ここまで言うか。みたいな感情もありつつ、
ふと気が付けばここまで攻撃的なロックナンバーも早々ないので、
その意味では刺激的だし、これはこれで等身大の歌詞だと思いました
人間、
常に品行方正なことだけ考えてる訳がないから。
やっぱり・・・この曲を聴いてると無茶苦茶スカッとしますね。
それがこの位置の理由ですね。こんなにも煮え滾る怒りを感じさせる曲も珍しい。
でも、本当はこういう曲が欲しかった。



第4位幸福ミュージック/眉村ちあき

憲法で、
国民は誰しも幸福追求権がある〜と定められているらしく、
その幸福追求権について歌った楽曲(ぶっちゃけ管理人は知らなかった)。
この着眼点はスゴいですね
ラジオによると、
スタッフの一言でその存在を知ったらしいんですが、
それをここまで上手く曲に落とし込めるセンスが凄い。
また、
イントロが90年代のPUFFYの曲みたいで
そんなノスタルジックな部分も個人的に聴いてて楽しい
流れる様なサビメロ、小気味良いギターサウンドに乗せて
憲法がそう言ってるんだから、君も幸せになる権利あるよ。と歌ってくれる
ある意味国家的事実に基づいた最強の応援ソング。



第3位ちょうぐにゃぐにゃ/ネクライトーキー

この曲を初めて聴いたとき、
タフで真っ直ぐなサビのメロディがガツンと来た
「ぐにゃぐにゃぐにゃでそれでも進むんだ」と歌う、
ある種ネクライトーキーの音楽性をそのまま表現したような楽曲
またこの曲、
歌詞が最高で
「まぶしさを掲げたオシャレな言葉もどうしようもなく響かず終えそうだ」とか
「誰かの最高でもこちらとしちゃあ嘘にさえ見えてくらぁ」など、
かなり共感度指数が高い歌詞が並んでいる
その上で、
「少しは僕も痛いと思うから」
「ふざけた僕も目一杯グーで殴りに行こう!」

そんな自分にさえ懐疑的な部分も含めかなり完成度の高い歌詞に仕上がっている
正に、
"ちょうぐにゃぐにゃ"、
それが人生なんだな。。

今年を代表する一曲というだけでなく、これからのテーマソングにもなってくれそうな
そんなエネルギーを強く感じる大好きな一曲です。
アルバム「TORCH」の中だと「だから、」も大好きですね。



第2位永遠少女/ZAZEN BOYS

この曲に関しては、
あまり言葉で語るのも野暮な気がする
ヒリついた雰囲気、残酷な現実を描いた歌詞
そこから生まれる虚無感…その生々しい感情の動きがとても見事な一曲
実際、
今の日本の雰囲気にも似合っていて
昔と比べて"しょうもない。"と感じる事も多い
例えば、インターネット正義マンとか(笑)。
でも、
そういう中でも
探せるもの
感じれる想いだってあるはず。

そんな事を真摯に歌うこの曲は、
自分の中では今年を語る上で絶対に外せない一曲でした。
自分の中ではそれほどの楽曲ですね。



第1位海馬成長痛/ずっと真夜中でいいのに。

この曲を初めて聴いたとき
「独特な曲だな。」と思った
妙なラップから始まり、
ポエトリーにも似た雰囲気
けだるいAメロからどこか攻撃的なサビメロやギターリフ・・・
総合して新しい音楽を聴いている。という感覚が強かった

そして、
この曲は自分の事をテーマにした歌詞なのかな?と思うくらい
自分の歌だった
「日差しが眩しいほど 体はだる重じゃん」
「何者でもない でも今更引き下がれない」
「一過性のエンカウント 通じ合えない礼儀」

極め付けは、
「誰が僕をわかった気になれんのかね」というサビの歌詞。
このフレーズを聴くたびに溜飲が下がる気がして、
ある種の精神安定剤のような効能があると思った
syrup16gにも通じる、
普遍性を纏った憂鬱の表現
それでいて、「夜(よ)は情け」
時代劇のような響きを入れ込む温故知新なセンスも大好きだった
音楽に救われたとか言うなら、
多分今年一番救ってくれた曲かもしれない

またこの曲をライブで聴いた時の解放感、カタルシスもスゴくてかなり興奮した
どうしようもない感情を抱えながらだって、踊ることは出来る、楽しむことだって出来る。
最高にだって、なれる。
そんな建設的なテーマ性もまた聴いてて胸に来る2024年のセルフ・アンセムでございました。











いや〜、
流石に20曲分はキツかった。。
でも、ゆっくりアルバムずっと聴いたり、
吟味して選曲したりするのは楽しかったです
自分もめっちゃ音楽に詳しいって訳ではないので、
きっとあれがないこれがないってのもあり得る事だと思う
それに関しては申し訳ない。と思いつつ、
あくまで一つのケースに過ぎないので。
まだまだ知識不足だしね。
 では、
また明日。


2023年のベストアルバムTOP10!

2023-12-31 | 年間ベスト





今年最後の記事です。
月初めにやる!と決め込んだものの、
「俺はインフルエンサーではない。」
「ならば、わざわざやる意味もない。」と精神的に病んでしまって、
それを昨日のブログ運営報告で吐露したらわざわざ応援コメントをくれた人がいました。
そういう人が一人でもいるのならば、そこに意味を見い出してなんとか最後まで走り切ります。
では、
よろしくお願いします。







第10位miss you/Mr.Children


まず、
10位を何にするかで相当悩んだ。
候補としてはあのちゃんや眉村ちあき、chilldspotなど他にも力作はあったんですけど、
色々考えた結果Mr.Childrenが今年3年振りに出した「miss you」に決めた。
本作は、
ビックリするくらいプロモーション活動が行われず、
文字通りノー宣伝で「ただ出ただけ」って印象でポツンと放り出された様に見えた。
 内容としては、
ダーク・・・というよりもシビアって言った方が良いのかな。
途中までは年齢を重ねてしまった人間の葛藤や苦悩が滲んでいる楽曲が多い様に感じた
そしてそれは、ミスチルの音楽と共に歩んで来た大人達に贈るメッセージにも思えたりしました
自分自身、30代後半になって様々な意味合いでチャンスが失くなっていくのを如実に感じ取ってるので、
その意味では燻って未来を見失い欠けてる大人への処方箋の様な作品なのかもしれない。
サウンド的には、良い意味で肩の力が抜けたグッドメロディを聴かす楽曲が多い印象で
しがらみから解き放たれてただただ素直に音楽を奏でた結果が本作なのかな、とも思った。
 名曲「ケモノミチ」まではどこか張り詰めた雰囲気の楽曲が続き、
これはどういう層に向けて作ったんだろう?って思う「アート=神の見えざる手」みたいな問題作もあり、
だけどラスト3曲ですべてを受け入れて、
いつもの優しくて素朴なミスチルに戻ってるのもアルバムの流れで聴かそう、という意図が感じられる。
多分若い頃だったら絶対に作れなかったであろう、渋いがその分沁みる要素の強い傑作です。



第9位Welcome to My Castle/Chilli Beans.


正直、
一気に暗くなったな。と思った
前作の基本的にポップでノリノリの楽曲は少な目で、
どちらかと言えばダウナーでクールな楽曲が全体の半数以上を占めている。
昨日のベストソングでもランクインさせた「わからない誰の事も」とけだるげに歌う「aaa」
そしてストレートに「死にたいの。いつも」と歌う鬱ロック「stressed」など、
まるで転校生がイジメに遭ったのか?という位の変わりっぷり
だけど、
その分未来を描かんとする「Raise」
ライブハウス賛歌にも聴こえる「you n me」
感動的なメロディラインが胸を打つ「spark」など、
要所要所で配置されている前向きな楽曲が際立つ構成にもなっています。
極めつけは、暗闇を抜け切ったかのように最後に置かれた牧歌的なラブソング「I like you」
これによって最後の最後はどこか安心出来る雰囲気で聴き終えられる節があり、
サブスク全盛でアルバムを通して聴く事がなくなってる今、
敢えて
「通して聴くからこその感動。」を目指した意欲作であると感じられました。
個人的に、こういう作品が存在するならば、アルバムという文化は決して無くならないと思う。
そんな風にも思えたアルバムというフォーマットにこだわり抜いた逸品。



第8位8STRAIGHT/BACK DROP BOMB


90年代後半に知名度を上げ、
00年代にキッズを虜にしたロックバンド、BACK DROP BOMBが帰って来た。
実に9年振りのアルバムである。
彼らが全盛期の頃、
管理人は中学生だったので色々な意味合いでどストライクだったし影響も受けました。
今作に収録されている「THE WAY UR」という曲を聴いた時に、
贔屓目かもしれないが全盛期にも存在してそうなメロディラインだな~と感じた。
 そう、
BDBの良さって、
激しいアンサンブルとか複雑なビートとかもあるけど、
何より練り込まれたメロディラインが聴いてて気持ち良かったのだ。
刺激的に暴れ回る「1994/1996」、新しいキラーアンセム「BROKE OUT」など、
演奏に関して言えば常にハイクオリティで心配ご無用、
ただ、それに加えて❝あの頃のメロディ❞が感じられたのが個人的にはかなりデカかった。
昔よりも渋みを増した白川さんのボーカルと良い意味で変わらないマサさんとの絡みも絶品だ。
全9曲とサッと聴けてガツンと興奮出来るそのサイズ感も良し。



第7位僕らじゃなきゃダメになって/ハク。


大阪を拠点に活動するハク。の1stアルバム。
聴いてて感じたのは、「どこか懐かしい感じがする。」という事
影響されてるのかは分からないけど、
00年代のミュージックスクエアで流れてそうな・・・一昔前のギターロック、
オルタナティブ・ロックの匂いが漂って来る聴く人によっては堪らないレベルのアルバム
だ。
一曲目から攻撃的な哀愁ロック「回転してから考える」で攻め、
名曲然としたエモーショナルなバラッド「自由のショート」で一気に引きずり込む...という構成も完璧。
 淡い青春を感じさせる「君は日向」
アルバムの中で最もシリアスな「僕らじゃなきゃダメになって」等
楽曲の振り幅も広いので、
ある種これから何でも出来そうな可能性も感じる文字通り名刺代わりの一枚目。
ただ、この洗練され切ってない良い意味でいなたい雰囲気は正にエヴァーグリーンなものでしょう。
大好きなアルバムです(個人的になずな氏のギターフレーズがノスタルジーを増幅させてる節も感じる)!



第6位AIRPORT/藤原さくら


前作「SUPERMARKET」から約3年振りにリリースされたアルバム。
前作はポップでカラフル~というイメージだったけど、
今作は全体的に浮遊感があって
より洗練されたデザインのアルバムに感じました。ジャケットの通り青~水色のイメージ。
自分で自分を褒めて認める今の時代だからこそ必要な名曲「わたしのLife」に始まり、
TOKYO NO.1 SOULSETのBIKKEさんばりのポエトリーリーディングが光るクールで沁みる名曲「放っとこうぜ」
コミュニケーションの大切さを訴える丁寧なメロディラインが心地良い「話そうよ」など、
純粋にホームラン級の名曲がいっぱい入ってる~という理由でこの位置にした。
淡くて、どこか切なくて、あの良い意味でオールディーズ的な声で...
音としても気持ち良さしかないアルバム、
あの有名な大滝詠一の「君は天然色」のカバーも収録された正に新しい代表作と言っても過言ではない傑作。
 それと、
最後にはこのブログで2021年のベストソングとして選んだ大名曲「mother」も収録
正直、大好きな曲だけにトリっていう大事なポジションに置かれてる事自体が嬉しい。。
いつも以上に神秘的な声で歌われる胸の中にある大切な感情がナチュラルに歌われる名バラッド、
入門にも相応しい一枚なので、是非藤原さくらの音楽の世界に浸って欲しい逸品ですね。



第5位PILGRIM/LOSTAGE


ここで紹介する10枚の中で、
唯一サブスクでは聴けないアルバム。
いや、サブスクどころか、CDショップですら聴けない。
通販とかもやってない。
ライブハウスの物販でのみ販売~という
完全にクローズドな環境でしか聴けないはぐれメタル感たっぷりのアルバムである。
 内容は、素晴らしい。
まず、
前作で封印されていた聴き手を威圧する強烈なシャウトを聴かす楽曲が復活している。
ヤケクソ気味に「辿り着くまで」と吐き捨てる「へそ」、
ブチ切れたテンションで「敗者~!!」と叫び倒す「錆」がそれにあたる。
そして、
歌心で聴かせる「瞬きをする間に」「巡礼者たち」等、
LOSTAGEの二面性、いや、三面性。四面性か?がたっぷり味わえる充実作に仕上がってます。
クローズドな環境下での販売とは言え、楽曲的には世の中に宣伝したいレベルの楽曲が揃っている。
中でも、
青春を感じさせる「High Fidelity」、
ポップさも内包した聴き手の背中を押す応援歌の様な「箱庭エレジー」など、
今回は明るさやポジティブに舵を切った楽曲が良いアクセントにもなっていて、
売り出し方とは正反対により開かれつつ音楽的な広がりも感じさせる名盤に仕上がってるな、と。
これが新しい代表作になっても文句の無い現時点でのLOSTAGEの名刺代わりの一枚だ。



第4位pink blue/緑黄色社会


緑黄色社会は、
全員が作詞や作曲に参加している珍しいバンドだ
事実、前作でも本作でもメンバー4人の楽曲が均等に配置されている。
そういう意味では、令和のL'Arc~en~Cielと形容したくなるバンドです(音楽性は違うけど)。
本作は、
リード曲である「ピンクブルー」「うそつき」がネガティブな楽曲なので、
そういう意味では今までと比べて聴き手の感受性に委ねる部分が強かった様にも思うけど、
ミスチルの様に宣伝に使われるリード曲でそれをこなした~というのは間違いなく進化に繋がったと思う。
バンドの勢いを感じさせる「Starry Drama」、攻撃的なロックナンバー「ミチヲユケ」、
国民的アニメのテーマソングにも使用された「陽はまた昇るから」
美メロが光るバラッド「White Rabbit」等、
今作も粒揃いの大傑作である。
緑黄色社会のアルバムを聴いてると、正直たまにエモのアルバムを聴いている気分になるんですよね
全員が作曲活動をして一緒に切磋琢磨してるみたいなので、そういう意味では意外と体育系なのかもしれない。
 ちなみに、
TVでも披露されてなければ、
アルバムツアーに行ったのに一度も聴いた事のない速攻でレア曲化した「さもなくば誰がやる」という曲が
あるんですが、それがまたリョクシャカの王道を往く堂々たるキラーチューンで、
二軍レベルですらこのレベルなのか。っていう層の厚さも感じました。
っていうか、ライブで「さもなくば誰がやる」聴きたいんですけど(笑)。
そして昨日も書いた通り表題曲「ピンクブルー」は今年のベストソングでした。ジャケットも好き。







第3位タオルケットは穏やかな/カネコアヤノ


今年1月に出たアルバム。
80年代歌謡曲、フォーク、オルタナ、時にシューゲイザー...等々、
幅広い音楽的アプローチで聴かせるカネコアヤノの芯の強い歌唱が際立つ傑作になっている。
一曲一曲が純粋に練り込まれてて素晴らしく、無駄な楽曲がない。
初っ端から、
轟音ギターが鳴り響く決意表明にも似たアンセム「わたしたちへ」から始まり、
ポップス要素の強い「やさしいギター」~「眠れない」まで、
そこからロック色の強い「予感」、
アンニュイなバラッド「気分」「月明り」、
哀愁漂うロックナンバー「こんな日に限って」、
そしてそれらの葛藤をすべて包み込む名曲「タオルケットは穏やかな」を壮大に聴かせる・・・と
本作もサブスク時代に於いて❝アルバム一枚を通してその世界観を味わってもらう❞事に尽力しています。
ただ曲が溜まったから出す~のではなく、
作品としての聴かせ方にもこだわった正に渾身の力作と言えます
 また、
「怖いけど頑張るしかないんだね」と現実を歌うミニマムなバラッド「もしも」で終わる構成も好きで、
聴き終えた後に聴き手に何らかの影響を及ぼす可能性の高い美意識ある名盤に感じました。
ちなみに、その「もしも」を生で聴いて一度泣いてしまったのも良い思い出だ。



第1位沈香学/ずっと真夜中でいいのに。


第1位The Novembers/The Novembers



最後まで悩んだんですが、
今年は初めて同率1位を採用する事にしました。
よって、1位が2作品あります。これも見栄え的にどうなんだろ...って散々考えたんですが、
決めきれなかったという事を敢えて決めてしまおう。という判断に至りました
もっと言えば、
無理矢理決めてしまったら、
それ自体が嘘になってしまうくらい拮抗してた、、、という事ですね。
だったら見栄えなんて気にせず、これが一個人のリアルとして出すべきではないか、と。


まず、
ずっと真夜中でいいのに。の「沈香学」に関しては本当に良かった。
はっきり言って全曲シングルで切ってもいいくらいキラーチューンばかりで固められてるのがスゴい。
まあ、
実際にデジタルシングルとして10曲以上切られてるんですけど・・・(笑
バンド名も歌詞の中に関した新しいアンセム「花一匁」の時点で惹き込まれ、
攻撃的に駆け抜ける「残機」、
陰キャの思想を丸ごと歌詞にしてしまったような大好きなロックナンバー「綺羅キラー」
馴れ合いを否定する痛快な性急ロック「馴れ合いサーブ」、
透明感のあるサビも心地良い「あいつら全員同窓会」と
どこから切ってもノリの良いナンバーで固められてる構成は正に❝最強❞を感じさせる内容だった。
 ただ、
それだとベスト盤の様な印象も与えそうだけど、
いきなり古き良き歌謡曲の匂いを感じさせる「夏枯れ」でアクセントを挟んだり、
最後にACAねさん自身の本音を独白したようなDUBの様なバラッド「上辺の私自身なんだよ」を置いたり、
締める部分はきっちりと締めてるからこそしっかりと❝アルバム❞として成り立っている、
その抜け目の無さも含めて完璧に近い形でずとまよの音楽性を出し切った作品になっていると言える。
 「上辺の私自身なんだよ」で、
「立ち直り方より味方でいたいのさ」と歌っているその言葉が、
この作品及びずとまよの音楽性や思想を象徴してる様にも思える
ので、
そういう意味では切り取って聴くのも楽しいけど是非通して聴いて欲しいアルバム。って
堂々と言えるのも頼もしい、正に❝はみだし者❞の心境を表情豊かな歌声でたっぷりと歌い切った、
令和ののけものロックンロールの代表格の一つ、と言い切りたい大傑作だと感じましたね。
本当によく聴いたアルバムでした。


そして、
The Novembersの「The Novembers」。
本作に関しては、今年の自分が最も聴きたい言葉が詰まっていたアルバムだった。
冒頭の「BOY」から「生まれ変わる」と何度も力強く宣言しているのが象徴してる様に、
これまでの人生から、
それまでの自分から、
脱皮して人生そのものを変えてやりたい
もっと誇れる自分になりたい。
そんな再起や再生がテーマになっているその切実なエネルギーに心を打たれる現時点での最高傑作に感じました。
 聴き手の人生に変化をもたらす可能性を秘めた作品で、
事実、
自分自身この中に入っている「Seaside」の「ショータイム! したいようにしたいんだ」ってフレーズを聴いて、
子供の頃みたいに...
純粋に新しいアルバムや聴いてないアルバムを聴いて歌詞カード眺めながらじっくり楽しむことや
子供の頃好きだったものや風景を何一つの後ろめたさなく愛したい~とか
今お世話になってる東京という場所を素直に称賛したい。等、
俗に言う❝そういう空気❞だとか、
同調圧力とか、
いつの間に自分が自分で掛けてたストッパーやフィルターとかもう全部外しちゃって、
兎角、何も気にせずに素直に楽しみたいな。ってモードにまた還れた。という「経験」がありましたので、
そういう意味では聴き手を最強にしてしまう意志とエッセンスがふんだんに詰まっているアルバムだと言えるかも。
疾走感のある楽曲や、ダークでハードな曲が良いのは勿論、
美メロ際立つバラッド「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」の堅実さだったり、
J-POPを今まで以上に意識したのを感じさせる「抱き合うように」の沁みる名曲っぷりだったり、
ロックンロール、オルタナティブな部分と同じ位ノーベンバーズのポップネスも磨かれてるのも秀逸な作品。
 個人的には、
THE NOVEMBERS印の激しいロック模様から、
サビで「ここにいるよ」と一気にポップに変化する「James Dean」にまた一つ殻を破った感覚を憶えました。
それと、上記のCDはライブ会場でメンバー達本人から直接手渡しされたものなので、
そういうアナログな体験含めてより聴き手の人生にコミットしたい~という意識を感じさせる名盤...ですね。
CDを購入してから学生時代に戻ったかの様に何度もコンポに入れて再生してしまった
そういう経験含めて忘れられない一枚です。
それは、
最初にサブスクで出さなかったからこそ生まれた感動と気付きだったのだと思う。













ああ、
気付いたら、
自分の中の「好き」が止まらなくて、
結局モンスターエナジー飲んでまで必死にタイピングしてしまいました(笑
でももう、
冷静になる事にあまり意味を感じないし、
それに好きが溢れ出る性格だからこそ三桁の文字数なんかじゃ収まらない訳で、
なんで自分がブログを続けているのか~がはっきりしましたね。
 要は、
Xでは感情が収まらないからブログを続けている、ってこと!
うん、
このチョイス及びレビューがどう思われるかも
どのくらいの人に読まれるかも分からないけれど、
もう、
今は一人の人間のこういうケースです。っていう感じですわ。
来年もいっぱい音楽聴きたいですし、まだ聴いた事のないけど興味ある歌手の音楽も聴きたい。し、
改めてこの企画の為にいっぱいアルバムやシングル聴きまくってたら幸福感かなりありましたね(笑)。
やっぱり自分は音楽が大好きだし、好きな音楽と一体化してる時のカタルシスが大好き。
だから、その想いを再確認する意味合いでもやっぱりこれが出来て良かった。


そういう訳で、
2024年も音楽にしろ漫画にしろアニメにしろ、
自分の「ただただこれが好きです。」って感情を試行錯誤しながら捻出していこうと思ってます。
それでは、2024年もサブカルチャーマシンガンをよろしくお願いいたします!!
(良いお年を♬)。



2023年よく聴いた曲ベスト20!

2023-12-29 | 年間ベスト








今年もやります、年間ベスト企画。
その前に、この新しいブログに移行して初めて
ようやっと年間ベストのカテゴリー作りました(遅っ)
2020年~22年のものも全部そちらに移しましたので、
宜しければ過去のものと合わせてご覧頂ければこれ幸いでございます。
もっと言えば前ブログの時からやってましたが...笑

やはり、
自分から2023年を終わらせよう。って思いました
とある一人の人間の生活の記録・・・と捉えて貰えれば、って感じです

ちなみに、
ルールは二つある
・総て2023年に発表になった楽曲であること
・一つのミュージシャンから複数曲選ばないこと。

という極々シンプルなものです
それでは、
以下(明日はアルバム編をUPします)。









第20位すてきなひとりぼっち/ひかりのなかに


今年再始動したひかりのなかにのデジタルシングル。
ひかりのなかには、今どき珍しいくらいストレートなロックバンドだ
奇をてらわない素直で無垢な歌詞がこれまた直球のロックサウンドに乗せてビシバシ入って来る
ちょっと違うかもしれないが、初期のLINDBERGを彷彿させる直球勝負っぷりが実に痛快だと思う。
ライブイベントのタイトルにもなった孤軍奮闘する人々の背中を押す疾走感のあるロックナンバー
未だに諦めずに新曲やライブをこなしている姿に感化されてる人はきっと少なくないでしょう。


第19位Biri-Biri/YOASOBI


この「Biri-Biri」という楽曲は、
歌詞の全てがポケモンにまつわる事になっている
今までのポケモンのシリーズのタイトルを無理なく出し切り、
「君に決めた」とか「PICK UP」を「ピカ」って聴こえる様に歌ったり、
ここまでタイアップ先に全振りな楽曲も早々無いなと思った
極めつけは、そのアレンジ
ゲームボーイを彷彿とさせるピコピコしたアレンジに仕上がっていて、
結構アラフォーを狙った感のあるノスタルジックっぷりが素晴らしい一曲になっている
その上で、「No Limitよ」とか「ギリギリも楽しむの」とか、人生にも置き換えられるフレーズを
ちょいちょい忍ばせてるのもポイントが高い、それと、「楽しむの」の歌い方が
一番目のサビと二番目のサビでは少し違うその表情の付け方も見事な楽曲。
ミュージックステーションで披露した時もクールで格好良かった。


第18位夢の10年後/トンボコープ


千葉テレビの高校野球ダイジェストのテーマソングとして制作された一曲。
聴くと、成熟期のレミオロメンの様な王道のバラッドに仕上がっていた
丁寧に紡がれたメロディ、スケール感、
そして、
こちらも奇をてらわない無垢な言葉が光っている、
正に少年期のピュアな想いを楽曲に託した名曲になってるなあ~と感じました。
正直、
地方に留まらずに、
熱闘甲子園のテーマソングにも起用して欲しかったくらい堂々とした青春のバラッドですね。
「まだ諦めないから正直に生きてみよう」という擦れてない言葉が逆に沁みる感じがします。



第17位貴方の側に。/りりあ。


TVアニメ「わたしの幸せな結婚」のOP曲。
ちなみに、今回の20曲の中で唯一のアニメソングなので、今年のアニソン代表でした。
でも、一曲っていうのは寂しい気もするので、来年はもっとアニメの視聴を増やしたいって思った。
 川のせせらぎの様に流れるようなメロディ、
流麗なアレンジ、
確かな歌唱力・・・と素晴らしいポップスに仕上がっており、
また主人公の美世の想いをそのまま歌詞にした~というフレーズの数々は
完全に作品の世界に寄り添っていてこれぞアニソンのお手本!とも言うべき名曲になっていると感じた
ただ、それを抜きにしても、古き良きプロポーズソングとして成立しているのも見逃せない点だ
正直、聴いててちょっと羨ましくなる曲でもある・・・笑
憧憬も刺激される曲ですね。


第16位泳いでゆけたら/リーガルリリー


今年の夏の終わり辺りに出たデジタルシングル。
今までよりもポップな、打ち込みを駆使したアレンジに仕上がっている。
そして、サビもポップで、ポップな上にそれまでと比べると大分ストレートだと思う
その分、
「誰かに届きたい。」という切実な想いが聴き手に伝わりやすい楽曲にもなっていて、
より感情移入し易いもう一歩表現を踏み込んだ感覚が新鮮で大好きでよく聴いていた一曲でした
自分も細々とブログを続けてるので、この曲の様な気持ちも実は水面下で抱きながら毎日更新していた。
他人に良い影響を与えたい(又は与え合いたい)という想いが滲んでいる新しいアンセム、
いつかThe Novembersやeastern youthとも対バンして欲しいですね。


第15位回転してから考える/ハク。


初のフルアルバムのリード曲。
この曲は、00年代のNHK-FM「ミュージックスクエア」で掛かってそうな曲だと思った
ちょっとストレンジで尖ったイントロから、溜めて溜めて、サビで一気にロックンロールに爆発する
良い意味で旧時代的なロックナンバーであり、
ペーソスが滲む歌詞と
文字通り転がっている人生をストレートに表現した雰囲気が素晴らしい。
ちなみに運良く最前列でこの曲を生で聴けたのだがその時の迫力もスゴかった
執拗に繰り返される「回転してんだベイべ」のインパクトも何度も聴きたくなる中毒性があります
その上で「今夜しつこく踊ろう。」と足掻いて終わるセンスも好き。
同アルバムからだと「自由のショート」「君は日向」も大好きなのでどれを選ぶか迷った。


第14位涙くん、今日もおはようっ/ano


曲を神聖かまってちゃんののこ氏が書き、作詞をあのちゃんと共作した渾身の楽曲
「君を1人にさせない音楽があるから」と歌うこの曲は、
正に音楽に救われ続けている人々に贈る屈強なアンセムに仕上がっている。
00年代初頭のアイドルポップの様なキラキラとしたアレンジに、
哀愁たっぷりのフレーズが乗るバランス感覚が堪らない。
そして、
「涙が今日も流れてく」と最後まで悲しく報われないまま終わるのも素晴らしく、
ある意味あのちゃんが音楽で表現したい事のすべてが詰まっている楽曲だとも言えるかも
しれない。
この曲を紅白で披露するのも個人的にはアリだった様にも感じた。


第13位ランバダ・ワンダラン/ネクライトーキー


サビで「ここじゃ興味ないなんて言わせないのさ」と歌う王道のディスコナンバー
ニューウェイブ気味の始まりから一気にディスコビートに移行するその構成が気持ち良く、
そのままノリノリで駆け抜けるのかと思いきや、
途中でシャバダバブレイクがあったり、
最終的には「もうどうしようもないけれど」と何故か落ち込んでたり、
良い意味でヘンテコなポップナンバーに仕上がっててそれが面白く夏によく聴いていた。
キラキラしたアレンジの割にはヤケクソ気味で踊るような雰囲気に仕上がってるのは、
ネクライトーキーならではの個性なのかな、と感じさせるオリジナリティも高い新アンセム。
まだライブで聴いた事がないので、2024年是非生で聴きたい楽曲の一つだ。


第12位まどろみ/chilldspot


この曲は歌詞が面白い。
要約すると、
怠惰にかまけて寝腐っている人間がようやく起きよう~とする歌で、
ある意味日常をここまでドラマティックに意味ありげに描けるセンスが常人離れしている。
歌詞が、
寝腐っている時はとっても快適で、
起きようとするラストはむしろ「心地が悪い」
逆に現実とのギャップでダウナーになって終わってるのもユニークなポイント
その上で「わたしが縋るのは私だ」「私生きてくわ」と最悪な現実を生きようとする、
その心意気にもグッとくる爽やかでありながらエモーショナルな楽曲に仕上がっています。
それと、裏声を駆使したサビパートもあり、より比喩根さんのシンガーとしての魅力が増してるのも良い。


第11位aaa/Chilli Beans.


この曲は、
NHK-FMのラジオで初めて聴いたんですが、
90年代オルタナ感の強いアレンジと浮遊感たっぷりのサビに惹かれて一発で好きになった。
どこか、悲壮感のある達観を聴き手に与える雰囲気と、
「わからない 
 わからない 誰の事も」

ストレートに憂鬱な気持ちを独白するフレーズが大好きで感情移入しながらよく聴いていた。
所謂、他人と自分との間で決して交わらない断絶された感覚をよく憶える自分にとっては、
これ以上なく親近感を憶える楽曲の一つであった・・・事は間違いない。
世界の果てに辿り着いてしまった様な感覚もある、
厭世的要素に満ちた一曲
と言える。












第10位タオルケットは穏やかな/カネコアヤノ


今年1月に出たアルバムの表題曲。
ざらついたギターの音色が心地良いオルタナ感に満ちたアレンジに、
「いいんだよ 分からないまま」というフレーズが聴き手を包み込む名曲。
すべてが約束された充足に満ちていたら逆につまらない、
どうなるんだろう?ってドキドキがあるから、
人間は未来を楽しみに生きれる。
・・・というメッセージが込められてるかは定かではないが、個人的にはそう受け取った
正に新しい生き方を提示している渾身のミドルバラッドであり、
今後のカネコアヤノを代表していくレベルの新アンセムだと感じました。
不安な中で生きるのは決して悪い事ではない
そう歌われると、
まさに価値観すら逆転してしまう様な・・・
そんなエネルギーすら感じさせる楽曲ですね。
冒頭の昔好きだったものほど大事にするのが大変になる~と歌う歌詞も聴いてて沁みます。



第9位ーあなたが毎日直面している 世界の憂鬱ー/SOPHIA


今年、
SOPHIAが新曲を発表したのは大ニュースだった。
しかも、上記のCDは非売品でライブ会場に来た人に無料で配られたもの。
ある意味時代錯誤なアナログな届け方だったけど、ファンに対する愛情も感じさせる届け方だった。
 で、
楽曲に関しては、
初期~「EVERBLUE」以降の王道期でもなく、
「ALIVE」以降のシニカル期でもない
いきなり民族音楽.....部族の歌?みたいな異色の雰囲気から始まり、
社会風刺と共に全力で駆け抜けていくような挑戦的な楽曲に仕上がっていた。
要は、今までにないSOPHIAが聴ける楽曲であり、ここからまた今までの自分たちを壊して
新しい音楽を創って行こう。という気概を感じさせる高らかな狼煙として響いていた~と感じました
ね。
要約すると、「SNS社会に負けるな。」という事を歌っている様に感じるんですが、
それも今の時代だからこそ歌えるのかな、って思わせる一曲
正直、
活動再開と言ってもたまに集まって懐かしい楽曲をやるタイプの再開の雰囲気も感じてただけに
(まあ、それはそれで楽しいんだけどね!!)、
ここまで再び転がって行く想いを叩き付けるとは想像して無かった。
2024年は新アルバムに全国ツアーも敢行したい~と語ってたのでそちらも是非楽しみに待ちたい。



第8位放っとこうぜ/藤原さくら



5月に出たニューアルバムに収録されてた一曲。
本人が作詞作曲のみならず、アレンジも一人で手掛けた力作。
「通り雨なら放っとこうぜ」というある種男らしいフレーズが光るクールで格好良い一曲
どことなく、
TOKYO No.1 SOULSETにも通じる雰囲気を感じるが、
「満足することばっかり考えてるのは悲しい」
「添い遂げるだけが美ではないさ」と歌詞も名フレーズのオンパレード。

確かに、
他人と比べて相対評価で悔しさを覚えて頑張るのもいいけれど、
相対評価のままだったらいつまで経っても悔しいままで終わってしまう気もする。
だから、ありのままを受け入れて幸福を感じ取るのも大切な事だし、
後者は、例えずっと一緒に居なくても、
あの瞬間だけは確かに通じ合った。という事実を
後生の喜びとして生きて行けばいい。
等、人生観が滲む様な歌詞が多いのもステキなナンバー
それを重くならず颯爽とサラッと歌唱している所にも粋さを感じる大好きな一曲です。
この曲も生で聴いた事が無いので、2024年は是非聴いてみたいですね。



第7位WILD&FREE/竹内アンナ


最新EP「at FIVE」に収録されている楽曲。
小気味良いアコギのカッティング、及び間奏の流麗な演奏に乗せて
「あたしの世界 あたしがいなきゃ 面白くないでしょ」と強気に歌うスピード感に満ちた楽曲。
正直、
「確かに・・・。」って思った。
他人と比べて自分の存在がちっぽけに感じる事は日常茶飯事だけども、
だからといって、じゃあその人になれれば幸福なのか?って考えるとぶっちゃけ嫌だと思う。
仮にそういう事があったのなら、自分が本当に大好きなあれやこれを手放さなければならなくなる
そういう意味では得心と共に自己肯定感を聴き手に与える会心のキラーチューンになっている~と言える
それと、「たった3ページ トントン拍子で掴む栄光は so boring(つまらない)」とも歌っていて、
確かに積み重ねもなくすぐに目標に達してしまう漫画なんて誰も読まないでしょう
そういう風に人生を漫画に例えている視点もユニークで面白く、
個人的に2023年お薬の様に支えられた一曲でありました。
ライブでも聴いたけど、
間奏のアコギソロの音色が美しすぎて完全に酔い痴れてました。。



第6位未来の僕が手を振っている/眉村ちあき


「確実が見えない世界で僕らは走る」
「数字に劣等を感じては光を見失いそう」
というフレーズが身に沁みるじんわりと効くバラッド。
元々は、
受験生のテーマソングとして制作されたタイアップの曲だけど、
実際に音源やライブで聴くと普通に燻っている大人にも突き刺さる様な楽曲になってると思った。
「僕ら傷ついてるのは 上だけ見てる証拠さ」
「光るぞ 光らなきゃいけない」

聴いていて、
胸が熱くなるフレーズも多々あって、
練り込まれたメロディラインの秀逸さも重なって正に❝極上の応援歌❞に仕上がってる~って思いました。
こういう直球勝負をタフに仕掛けられる様になった事自体がまたミュージシャンとしての進化を感じさせる、
今までの眉村さんの限界をまた一歩とび超えた感動的なバラードとして響いてくれた一曲です。



第5位私のままで/SHISHAMO


今年、
SHISHAMOはデビュー10周年という事もあり、
新曲の発表にライブ活動、TV出演と精力的に動いていました
そんな数々の新曲群の中でも特に大好きだったのがこの「私のままで」という楽曲。
軽快でザ・シシャモ!と言った印象の颯爽と駆け抜けるアンサンブルに、
やっぱりこの声好きだわ。と感じさせる宮崎朝子の声
何処から切っても、
SHISHAMOとしか言い様のない新しい王道のロックナンバーになっているんですが、
それに加えて歌詞が素晴らしい。
「「あなたウケ」じゃない「私ウケ」で」
「誰にも媚びたりしない」
と、
めちゃくちゃ芯の強い事を堂々と歌ってるんですが、
確かに、SNSの発展に因って「これが良いよね。」と染まらなきゃいけない空気があったり、
或いは日常の中で大好きなものにイマイチな反応を貰ってしまう事もあるでしょう。
 でも、
この曲を聴いてると、
「他人受けではなく、自分受けで良いんだな。」と素直に思えるというか、
こんなに自分を貫いてる人が居る事が、自分で居る事を守っていく勇気になるんですよね。
そういう意味では、随分気持ち的に救われた一曲でありました
ライブでも早速後半の盛り上がりパートに配置されてたので、
これからどういう風に育っていくのか.....が早くも楽しみです。CD化も望みたいトコロ。



第4位馴れ合いサーブ/ずっと真夜中でいいのに。


正直、
「花一匁」とかなり迷った。
「花一匁」もバンド名がそのまま入ってるくらい重要な曲だし、
ライブで聴いてリアルに泣きそうになった「上辺の私自身なんだよ」も大好きな楽曲だ。
 「馴れ合いサーブ」に関しては、
のっけから躍動感のあるブリブリベースが鳴り響き、
その後特徴的な笛の音色や攻撃的なアンサンブルに興奮する、
正に❝攻め攻めの一曲❞になっています
また、
要所要所で挿入されるACAねさんの「あいあい」って声も、声を楽器として使ってて素晴らしいと思いますね。
 歌詞は、
「仲良しこよしなんて馴れ合いサーブでしょ」と文字通り馴れ合いをバッサリと切り捨てる歌詞であり、
それ故に孤独感を背負いながら生きている人にとってはかなりスカッとする楽曲になってるのではないか
まあ.....一言で、
やっかみ、僻みだと思うんですけど、
でも、そういう感情を歌えるのがずとまよの良さであり、強さでもあると思う。
かつて「正しくなれない」と歌ったそのままにこういう気持ちも歌ってみせるずとまよですが、
こういう歌詞に救われる人もいるんじゃないか...という強い想いもあって選出しました。
ライブでも聴けたけど、ブチ上がり過ぎてヘドバンしながら聴いてましたね。



第3位Love is Beautiful/Rei


「好きなものをただ
 傷つけられずに
 好きでいたいだけ」



この曲はこの歌詞に尽きる。
っていうか、
こういう事をわざわざ歌わなくてはいけない状況自体が、
今という時代の闇を映し出している気がしなくもない。
本当に自分が大好きなものを、
大切に抱きしめていたい。
そんなピュアな想いを80年代のニューミュージック風のアレンジに乗せて爽やかに歌った名曲、
昨年までのロックモードとはうってかわって今度は「歌」に焦点を当てた新譜を象徴する曲ですね。
 後半、
「大好きなキモチ 生きてる証」
「愛はすばらしいものね!」
と、
大好きなものがあってそれを愛でている~それ自体がとっても素晴らしい事なんだよ。と
精神的な豊かさに繋がる様なフレーズで締められてるのもまた一歩踏み込んだ❝愛の歌❞になっている。
大好きって感じれる、その感情を大切にしてね。という切実なメッセージが胸に響く大好きな曲です。



第2位BOY/The Novembers


「Seaside」「James Dean」とかなり悩んだ
っていうか、
これを書いてる今でも悩んでる(汗
ノーベンバーズの新譜は、初めて聴いた時から大好きでその後貪る様に何度もCDで聴いた。
その中から選んだのはオープニングナンバーであり12月のO-EASTワンマンでも一曲目だったこの曲。
まず、
タイトルが「BOY」である。
そして管理人の名前が「西京❝BOY❞」・・・
しかも、
歌詞には「剥き出しのテーゼ」と、前ブログ「超進化アンチテーゼ」を彷彿とさせる言葉もある。
 ..........当然、
100%偶然でしょう(←当たり前だバカ)
ただ、偶然だとしても、正直自分自身の応援歌として聴いてしまった事実もある
攻撃的なギターリフと疾走感溢れるアンサンブルの時点で大好物ですが、
加えて、
サビで何度も繰り返される「生まれ変わる」という荘厳なフレーズ
このフレーズに感化されて12月は行動し、実際にその手ごたえも少しは得れたので、
そういう意味ではリアルに聴き手の人生を変える程の影響力のある楽曲に感じられました。
ぶっちゃけ、人生をもう一度やり直したい~って気持ちも最近はあったので、
ある種自分にとってはタイムリーでもあった忘れられない一曲
ですね。



第1位ピンクブルー/緑黄色社会


今年は一年を通してピンクブルーだった。
常に落ち込んでたし、でも、
ピンク・・・
ブルーなだけではなくて、
意識的に明るい事、楽しかった事も考えよう。と
手帳に日記など付けて思い出を大切に書き記そう。と個人的な努力もしてた。
ただ、
どんなにポジティブに生きよう~と思っていても、
結局どこかでブルーが零れてしまうのも人生であり、
その度に何とも言えないモヤモヤした気持ちや断絶された様な感覚を味わって空しさを憶えてたりしていた。
 この曲を一言で説明すると、
そういう感情をただただ真っ直ぐに表現した正々堂々とした❝憂鬱の歌❞である。
「来るはずのないお誘い」
「もうね全然つまんない 用がないから」
「ちょっとだけ羨ましい気がする」

並べられてる言葉はどれも物憂げで、それも最後まで一切報われずに終わってるのも素晴らしい。
歌詞カードには記載されてないけど、ラストは長屋さんの「はぁ・・・」って大きなため息で終わっていて、
管理人自体もしょっちゅう溜め息を吐くので正に自分自身の精神性が反映された曲にしか思えなかった。
多分サブスクでもCDでも一番リピートした楽曲だったとも感じるので、
そういう意味では2023年の個人的な首位には相応しいかな、と。

とは言え、アレンジに関しては80年代歌謡曲風の聴きやすくてポップなものだし、
メロディも疾走感があってキャッチーなものなので、決して重たい雰囲気の曲ではないです
逆に言えば、その相反する方向性に惹かれた~とも言えますけど。
この曲には完璧に精神的に助けられてたでしょうね。
一生聴き続けるであろう大切な曲です。













いやこれ、
出来るだけサクサク書きたい~とか思ってても、
やっぱすげぇ時間掛かるわ!
疲れた。。
文字だけで1万3000字だってよ(バカ)
冒頭で明日アルバム編~みたいな事書いてるけど、
この疲れを引きずってたら明後日にもつれるかもしんない!
でも、それくらい本気で好きなんだな。って事が自分でも理解出来て書いて良かった。
年内には必ず最後まで書き切るので、よろしくお願いします。。



2022年のベストアルバムTOP10!

2022-12-31 | 年間ベスト









もう既に辛いんですが(体力的に)、
やると決めたからには最後までやり通したいと思います。。押忍。








第10位Cとし生けるもの/リーガルリリー

今年の1月に出たアルバム
(もう数時間で「去年」になっちゃうんですね.....怖)。
リーガルリリーに関しては、めちゃくちゃ良いと思いますね
ボーカルのたかはしさんの声が独特で、チャットモンチーの橋本さんも幼い声だけど、
それよりも更に幼い感じの声でなんかスゴいですね・・・って感じなんですけど笑
それ故に、
シューゲイザーやオルタナティブ・ロックには物凄い合う声で、
あの声とバッキバキの尖った演奏が絡んで中々に恐ろしい事になってる作品だな、と。
やっぱりたかはしほのかさんのあの声の破壊力は素晴らしいものがあると思う
すっごくあったかい感じもするし、
どこか切ない感じもするし・・・時折、鬼のように轟音になるサウンドも非常にエゲつない印象でした。
個人的な推し曲は昨日も挙げた「セイントアンガー」で、聴いてると泣きそうになる一曲です。



第9位QUILT/Rei

4月に出たアルバム。
コラボレーションアルバムなんですけど、
ゲストが呂布カルマとか細野晴臣、CHAI、東京ゲゲゲイ、山崎まさよし・・・など、
あまりにも豪華過ぎるというか、正直歌ってる本人よりも知名度のある人がゲストに来ていて。
でも、、、
実力的には決して負けていない
聴いててビックリするぐらい粒ぞろいのロック・アルバムで、
正直この才能はもっと知られなきゃいかん。。とか思っちゃいました
全体的に本当に良い曲しか入っておらず、
「CRAZY!CRAZY!」「TAKE A BREAK」の様なバッキバキのロックナンバーから、
「CHOTTO CHOTTO」のようなアイドルちっくな楽曲、
「月とレター」「ぎゅ」みたいな王道のポップス、
そして藤原さくらとコラボしたアコースティック主体の爽やかな楽曲「smile!」など、
音楽的な幅の広さも面白くて楽しくて何度も聴けるクオリティのアルバムに仕上がってると思う。
ギタリストとしても著名で、実際にライブで奏でてたギターの音色はヤバかったですね。



第8位踊る様に/ポルカドットスティングレイ

9月に出たアルバム。
兎に角良い曲がいっぱい詰まっている。
花澤香菜に提供した「SHINOBI-NAI」のセルフカバーに始まり、
ギターロックからR&Bっぽい曲、ポップスもあるしポエトリーっぽい曲もあり、
昔の楽曲のリメイクもあったり英語のダンスナンバーもあったり・・・と全体的に多彩な印象。
つまりはこれ一枚で様々なジャンルの音楽を堪能出来る。という事なんですが、
それを可能にしてるのも雫さんのソングライティングのセンスと、
それに対応出来ているメンバーあってのものなんでしょう。
お洒落で格好良いナンバーは勿論、
ギャルの気持ちになって歌ったという発明的なキラーチューン「SURF」、
ポップで甘やかでありながら毒気たっぷりの世界観が魅力的な「トーキョーモーヴ」など、
要所要所で変わり種とも言える楽曲を配置して最後まで飽きさせないのも流石だと思う。
個人的には、
疾走感とサビの美メロが聴いてて最高に気持ちが良い「ダイバー」が特に好きで、
直接的に頑張れとは言わずとも聴き終えたらやる気が漲ってるような粋な歌詞がお気に入りです。



第7位Unleash/BAND-MAID

これも9月だったかな。
BAND-MAIDに関しては昔から名前だけは知ってたんですが、
楽曲は聴いた事なくて、たまたまいつも聴いてるラジオのゲストで出たので聴く機会があったんですけど、
超バッキバキのロックナンバーがガンガン流れていてかなり面食らった記憶がありますね
いや、
勿論メイドの格好でハードロックやってるのは知ってはいたものの、
自分の予想外に格好良くて尚且つボーカルの印象が凄くクールに感じたんですよ。
正直、
音だけ聴いてるとただただめちゃくちゃカッコいいロックバンドだな、、、とか思いました
個々の演奏の技量も半端無いのが楽曲から通して伝わってくるのも素晴らしく、
聴きながらここのドラム!ここのギター!とか、
激しい演奏そのものに感動してしまう事が多々あったのも想い出としてあります
昨日挙げなかった曲だと、サビのメロディが斬新に感じた切実さも光る「Sense」、
ラップも取り入れた迫力満点の承認欲求ソング「influencer」がお気に入り・・・っていうか、
ぶっちゃけ全曲良いですね。。
聴いていてスカッとする一枚だと思います。



第6位Chilli Beans./Chilli Beans.

7月に出たアルバム。
最近では珍しくなった?洋楽からの影響を強く感じさせるバンド。
要所要所でオールディーズを思わせるフレーズが聴こえて来てそれが令和の今では新鮮に感じる。
特に、
「L.I.B」のギターリフなんかは良い意味で古臭くて素晴らしかったですね(笑
全体的に粒揃いで、
クールな印象の「This Way」「neck」から、
イントロの時点で気持ちがアガる「School」ポップな「マイボーイ」、
そして令和に於ける憂鬱な気持ちを吐き出したロックンロールになってる「blue berry」が素晴らしい。
かと思えば、踊れるタイプの「lemonade」「シェキララ」みたいな楽曲もあったり、
でも、
J-POP的だと言える「HAPPY END」があったりね、
なんか良い意味で自由というか、先が読めないアルバムになってるのが本当聴いてて楽しかったですね。
昔の洋楽からの影響はありつつ、それだけでもない感じが凄く良かったのかもしれない。





第5位Les Mise blue/syrup16g

5年ぶりのアルバム。
今回選んだアルバムの中では最も遅く11月の末に出ている。
本作を聴いて感じるのは、非常にシロップらしい質感とメロディが復活している~という事と
あと改めてsyrup16gの演奏や歌ってここでしか聴けない類のものなんだな。という事も強く感じました
具体的に書くと、あの浮遊感たっぷりのベースラインと乾いた質感のギターサウンド、
そしてドクドク鳴らす印象のドラミング・・・
多分分かると思いますが、
「これシロップっぽいね。」みたいな瞬間がいくつもあって、
最早それが伝統芸能のような域にまで入って来たような、、、とか書くと言いすぎですかね?
ただ、伸びやかなメロディと人生の酸いが詰まってる歌詞、そしてあの声・・・と
ここに来てシロップがシロップの強みに懸けている様な作品になっていて、
往年のファンならばきっと気に入る作品だと信じてるし、
逆に新規のファンには新鮮に聴こえる傑作になっていると思いましたね。
「Maybe Understood」でも顕著なように、これまでしんどい人生を過ごして来た人に向けての
応援歌・・・のような、或いは表題曲などでそれも人生。と認めてくれる様な、
そういう懐の広さは今のシロップならではだと感じました。



第4位NIA/中村佳穂

中村佳穂に関しては今年「さよならクレール」で知った。
中村さんの音楽は、
凄く自由で・・・それでいて、自由とは言っても、ちゃんとした音楽的素養の上に成り立ってるので、
だから聴いてて気持ち良いし、生活に根差してる感じもまた聴いてて素敵だと感じる部分なんでしょう。
何より、
めちゃくちゃ楽しそうに歌ってるな~というか、
純粋に音楽そのものを楽しんでる感じが聴き手に伝わってくるのが良いんだと思いますね
退廃的だけどポップにも響く「さよならクレール」を始め、
中盤のオルタナを感じさせる名曲群、
そして、
切実な想いが切実なアレンジで聴き手に伝わる「Hank」「MIU」、、、など、
兎に角聴きのがせない類の楽曲がいっぱい詰まっている才気に満ち溢れた傑作・・・ですね。
ラスト前の曲であるタイトル曲に辿り着いた解放感も凄くて通して聴く価値ある一枚です。



第3位Actor/緑黄色社会

このアルバムは凄いですね
兎に角、本当に良い曲しか入ってない。
俗に言う捨て曲みたいな曲が全く入ってない、
もう最初から最後まで全力投球!みたいな・・・このエネルギーは凄いですよ
ぶっちゃけ、
これ90年代に出てたら絶対100万枚突破してるだろ。っていうクオリティの作品です
バラッドは力強いし、ロックチューンの勢いもスゴいし、ポップな曲はよりポップだし、、、
手抜きが一切無い作品とはこういう事だと思う。
個人的には、
長屋晴子さんのボーカルに関してはエモの要素も多々感じたので、
そういう意味ではエモ好きにも聴いて欲しい一枚にも感じましたね。声もデカいしね。

楽曲としては、ダークな「揺れる」、悔しさと反骨精神が滲む「ずっとずっとずっと」、
あと讃美歌の要素の強い「キャラクター」は令和を代表する名曲だと思います。
「キャラクター」に関しては文字通り好きなキャラクターに対しての愛の歌としても聴けます。
音楽は自由ですから。



第2位Flos Ex Machina/Cö shu Nie

エネルギーという観点で言うと、この作品もスゴかった。
ジャンルとしてはロックは勿論、スチームパンク、ゴス、王道のバラッド、爽やかなギターポップ・・・等々、
多岐に渡る感じなんですが、そのどれもが高水準で中村未来さんの才能を感じさせました。
そしてCö shu Nieといえばブリブリのベースラインも忘れてはならない。
もっと分かりやすい言い方をすると、
凄く耽美で綺麗な音楽だと思いました
でも、
歌詞の中ではグロテスクだったり、足掻いてたりもするんですけど、それも含めて儚くて美しい。
Cö shu Nieは今回挙げた中では知名度で言えばそこまで無いかもしれないんですが、
それでも聴いていてハッとするような素晴らしい音楽を奏でてると思います。
ライブも2回ほど行きましたが、どっちもヤバかったですね。。
90年代V系好きにも聴いて欲しい一枚です。



第1位ima/眉村ちあき

色々と考えたんですが、
今回たくさんたくさん聴き直してきて、
今回は眉村ちあきさんのアルバムがベストだと思いました。
理由は・・・18曲も入ってるから!!!、、、というのは嘘ですけど(笑
いや、
半分は本当かな、
18曲も入ってるのにイマイチな曲が無い、っていう。そこがまずスゴいのと、
やっぱ単純に曲が良かった。結局、そこに尽きますね。眉村さんは一人で楽曲作ってるんですが、
よく次から次へと湯水みたいにここまでグッドメロディが出て来るもんだな。と思うし、
その中でも本作は最もハイクオリティなアルバムに感じられました。
 いやでも、
逆に考えれば、
同じ曲の別アレンジが入ってるとはいえ、
ここまで良い曲「しか」入ってない~と言う方がおかしいんですよ。
一曲ぐらいフツーの曲が入ってるのが普通だけど、個人的にはどの楽曲も意味のある曲に思える。
「Blaze of Glory」とかライブで聴いた覚えがないけど、めっちゃハッピーで踊れる曲だし、
「おもてなし子」もたまにしか歌わないけど心に沁みる良い曲だしな・・・。
そう、
残酷なまでに手抜きが出来ない、
本物のソングライターだからこそ創れた金字塔なのです。
中でも、❝個人❞である事の良さと辛さを両方歌ってみせた超プログレッシブな「Individual」は、
音楽好きなら一度は聴いてみて欲しい名曲に仕上がっています。最強の名盤だと思います。










ここまで読んで下さった皆様、
そしていつも読んで下さってる皆様、
本当にありがとうございました。
正直、
他の方の年間ベストを見ていて「あれ聴いてないな。」と思うものがいっぱいあったので、
自分はミュージックリスナーとしては残念ながら未熟であり、
まだまだ知識と言う観点からすれば脆弱そのものだと痛感しています。
けれど、
その中でも出会えた作品は今後も大切に聴いてゆきたいですし、10作以外にも大好きな盤はあります。
そして、来年はよりアンテナをしっかり拡げてもっともっとガンガン聴いてゆきたいです。
あと今年は新譜のレビューが数作程度に留まってしまったので、
来年は旧譜も含めてもうちょっと頻度増やしたい。
漫画のレビューももっとしたいですし、
アニメも!
特に、アクセスがあったものに関しては出来る限り続けたいと思ってます。

ホント、
まだまだまだまだの管理人ですが、
それでも自分の文章に付き合って下さっている皆様には感謝です。
そして、いつもリアクションボタンを押して下さるgooブロガーの方にも感謝!
それでは、2022年はありがとうございました。
そして、2023年にまたお会いしましょう。



2022年よく聴いた曲ベスト20!

2022-12-30 | 年間ベスト








一応、
仕事納めましたけど、
昨日今日とほぼほぼ家で音楽を聴き直す事に費やしたので、
ある意味仕事以上に仕事してますね。。
いや、
はっきり言ってしまうと、
仕事よりもブログの方に力入れてますからね。勿論、ちゃんとこなしてるから働けてはいるんですが...。

今回は、
昨年よりも悩みました。
っていうか、20曲なんですけど、
ぶっちゃけ、20曲なんかじゃ足りてないですね
正直ごく一部に過ぎなくて・・・選んだ曲は勿論大切な楽曲ばかりですけど、
選んでない楽曲でも「いや、これめっちゃ聴いてたよ!?」的なものがいっぱいあって、
早くも悔しい気持ちでいっぱいですね、、、(号泣
おいおい、
アレ入ってないのかよ。。とセルフツッコミしてしまったくらい、
悩み抜いて絞り出したランキングになりましたので、
生温かく見守って下されば幸いです。
では、以下。







第20位CRAZY!CRAZY!/Rei

直訳すると「バカ!バカ!」なんでしょうか・・・
東京ゲゲゲイの方とコラボしてるナンバーで掛け合い的な部分も面白い。
この曲の肝は、
サビでイキたいわイキたいわ!と何度も歌っている事でしょう
歌詞カードでは勿論普通に漢字なんですが、実際に聴いてるとそっちの意味にしか聴こえない。。
しかもReiさんの高くてレディー的な歌声だと余計にセクシーに聴こえるのが素晴らしい。し、
どうせいつかは死ぬんなら好きな事して死にたいわ。っていうテーマ性も好みです。
どうせいつかは死ぬんだから、ね。


第19位カラフルでポップな弾けだす音符は僕を救う/marble

タイトル長い(笑
今年、多分10年振りくらい?に出たmarbleの新曲から。
「瞬間マテリアル」と正直どっちにしようか迷ったんですが、
同じ新曲ならより新しい方が良い。という判断でこっちにしました。
もう、
往年のmarbleのポップセンスが爆発していて流石としか言えない楽曲。
思ってた以上に色褪せてる感じがしないというか、正直聴いてて「若いな。」とも感じました
歌詞に関しては、別に完璧じゃなくても、完璧じゃないのが逆にイイね。という歌詞で、
確かに自分も出来ない癖に常に完璧を目指し挫折しウジウジしてしまう時もある
ただ、
その中でも「出来た事」に関して否定するのはあまりに都合が良過ぎると思う。日本語変だけど。
そう、完璧でなくとも、ちゃんとそこにあるものを愛でよう。そんな雰囲気に満ちたポップナンバーです。


第18位味見/MONO NO AWARE

配信で出たシングル。
今回も独特の視点による面白い楽曲に仕上がっていて、
ズバリ料理を人生に例えて様々なメッセージを紡いでいく・・・という
あまり類をみないようなユニークなナンバーに仕上がってます
個人的には、
冒頭の「少々」を何度も繰り返すボーカルや、
間奏の部分の謎の詠唱など、要所要所で溢れるオルタナティブ・ロック臭が堪らない一曲です。
そして、「味見を忘れずに」とか「塩っぽい話題ばっか頬張ると血圧上がる」など、
さり気なくなるほど...と思えるフレーズが紛れ込んでるのも粋ですね。


第17位セイントアンガー/リーガルリリー

今年出たアルバムに入ってる曲。
自分、
初めてこの曲聴いた時、聴きながら泣きそうになってしまって。
みんな光り方を探している、、、本当に自分の人生そのものだな、って思ってしまったんです
しかも、未だに「光っている」とは決して言い難いですし・・・凄く感情移入のし易い楽曲だと思いますね
また、後ろで鳴ってるギターの音がやたらいかついのもギャップがあって素敵な楽曲
このアルバムには他にも素敵な楽曲がいっぱい入ってるんですが、
涙腺を刺激された~という理由でこの曲にしました。


第16位チャーミング/BUGY CRAXONE

数年くらい前に、
BUGY CRAXONEってずっと良い曲作ってるよなあ。という事実に気が付き、
それから水面下でちょくちょく聴き込んでたりするんですが、
そういう状態になってから初のアルバムからの一曲。
シューゲイザーっぽいアレンジで、
古き良きロックンロールを奏でてるような楽曲なので、
奥深いアレンジなのにシンプルに響く。という印象のなんとも不思議な楽曲に仕上がっています。
熟年の鍛え上げられたリズム隊のぶっとさもあり短い歌詞からは想像付かないくらいの満足感がありました。


第15位Gerbera/asmi

今年の春に出た配信シングルで、このジャケットもかなり好きです。
asmiに関しては今年から知ったんですけど、
まずあの声に驚きました
めちゃくちゃキュートな上に包容力に満ちた柔らかい声でもあって、
あれはasmiさんにしか出せない声だな。。と強く感じたのがこの楽曲でした
この楽曲は今年最も慈愛を感じた楽曲で、あの声で「ベイビィ」とか歌われたら堪らないですよね。。
他にも「PAKU」やミセスにfeat.された「ブルーアンビエンス」も人気曲ですけど、
独特の浮遊感と「明後日くらいには笑えるように」という猶予のあるフレーズが大好きなので今回はこの曲で。


第14位綺羅キラー/ずっと真夜中でいいのに。

今月の17日に出た楽曲。
つまりは世に出てから10日ちょいしか経ってない曲です。
この曲にはちょっとした思い出があって、母親とテレビ観てる時たまたまこの曲のCMが流れて、
母親が「この曲良いね。」と言ってて、それを聴いて自分も「うん、良いね。」って返した~っていう。
何かこの年齢になると❝そういう事❞も早々ないじゃないですか笑
想いがシンクロした・・・という経験も相俟って、
その後狂ったように聴き込んでしまった。
歌詞に関してもまるでシロップ16グラムの歌詞みたいな韻の踏み方してて、
それが個人的に馴染みあるのとボーカルの方の歌の「色の付け方」がすごく上手に感じるんですよね。
この曲は今現在最新の楽曲の中では最もクールで格好良い!と思える楽曲ですね。
意味がないようで意味があるような歌詞って結構自分の理想に近くて、
そういう部分も好きだし、あとこの曲のMVも好きですね。


第13位病は花から/Cö shu Nie

この曲は選出しましたけど、
結構聴く人を選ぶタイプの楽曲だと思いますね。
凄くグロテスクかつ耽美な世界観を形成していて、間違いなくお茶の間向きとかではない・・・
でも、
自分はこの曲の、
葛藤の末に滅茶苦茶になっていく感覚とか、
情念でがんじがらめになって狂気の沙汰になっていく感じとか、
一見非現実的だけどよくよく聴くとリアルでもある作中観が大好きですね。
「まともに返事もできないからわたしを放っておいて欲しいの」って歌詞は相当キてますね笑
どことなく90年代V系にも通じる世界観を感じてそういう意味でも愛聴してた一曲です。


第12位ハッピーエンド/SHISHAMO

夏に出た配信シングル。
この曲では、
間奏の部分で珍しく音響系あるいはシューゲイザーみたいな奥行きの深いアレンジをしていて、
まずそこが好みだったのと、やっぱりサビの「誰が何と言ったって~」という言い回しが好みですね。
管理人自身、
昔から「誰が何と言おうと」みたいな言い方が凄い好きだったんですよ。
常にそういう気持ちで生きてますし、とは言え、実際に使うと賛否もあるから笑
なので、歌の中でそういう言葉を使ってくれたのは嬉しかったし、
更に言うと、
グチャグチャな感じで別離した人でさえ、
あれはあれで良かったんだよ。と無理矢理自分に言い聞かせてるような世界観がすごく大好きです。
その上で、最後に「蝉の声がうるさい」と自分の中の葛藤や他者の声に結局怒ってたり、
そういう部分も生々しくて、その振り払って納得しようとする感じがイイですね。
聴いててイマジネーションが刺激される文学性も内包されてる一曲です。


第11位聖者/ドレスコーズ

これも夏によく聴いてた楽曲。
この曲は・・・
音の質感が「今」って感じじゃないですね
古き良き歌謡ロックなアレンジが聴いてて心地良いのと、
歌詞が抽象的な故に、疾走感と浮遊感がミックスされた雰囲気と相俟って妙なトリップ感があって。
そこが大好きだったのと、
途中まで抑えて歌ってたのに、
最後のとこだけ強めに歌う部分とかそういう細かい部分も聴いてて楽しかった一曲でした。
新曲なのに、どことなく「懐かしい。」と感じるノスタルジックなセンスが聴いてて最高でしたね。







第10位わたしのLife/藤原さくら

この曲は・・・
端的に書くと「自分、頑張ってるよね。」という楽曲です
多分、自分含めて、みんな日々何かしらの悔しい想いは抱えて生活してると思うんですけど、
正直、そういう表情ばかりしていても辛いし生産性が無いと思うんですよね。
だから、
全部否定するんじゃなくて、
これははっきりと書きますが生き延びてる以上誰でも成し遂げてる事って言うのは大なり小なり有る筈だから。
逆に言えばそういう体験が全く無かったら生き延びる「ことすら」出来て無い訳ですし、
そこは認めるべきだとは思いますね。
なので、
時には、
お酒でも飲みながら、
自分の「したこと」「出来たこと」に感慨深く浸ってもいいんだよ。・・・っていう、
そういうありそうでなかった楽曲に仕上がっていて今年本当によく聴きました。
歌詞の中でいきなり固有名詞が出て来る荒唐無稽な部分もまたイイです。
例え自分に都合が良い考え方でも、それでも良いよ。と言ってくれる懐の深さがこの曲にはある。


第9位SURF/ポルカドットスティングレイ

この曲を初めて聴いた時は驚いたね
普段の声とは全く違うし、
曲調も・・・
でも、
すっげぇ良い(笑
めちゃくちゃポップだし、キャッチーだし、そして歌詞が刹那的で気持ち良いし、、、で
正に文句の付けようがないキラーチューンに仕上がっております
完全にギャルの世界観なんですが、
その中でも、
怒りが静かに渦巻いてる毒も含めて好みな楽曲でしたし、ポルカってスゲーな。と感じましたね
少なくともこういう感じの曲って今まで無かったのでは?と思うと発明的でもありますね。
自分が無知なだけの可能性も勿論あるけど、すごく新しい曲に思えました。


第8位Imagine/DOPING PANDA

今年復活したDOPING PANDA、約11年振りのアルバムからの一曲・・・なんだけど
これも驚いたね
まったくブランクを感じさせないどころか、
なんか全盛期にシングルで切っててもおかしくないレベルに感じて。
10年以上ぶりに再結成していきなりこんなアンセムみたいな楽曲が創れるんだ・・・!と
素直に感じてしまった楽曲。
いや、むしろ過去越えてるんじゃないか?ってくらい。
だけど、
令和的なクールさもあって、
きっちりブラッシュアップされた上で放たれてるのもポイント高いです。
ライブ行きたかったけど、チケット取れなかったり色々都合が合わなかったので来年行きたいなぁ。
キャッチーだけどスケール感も同じくらいあったりもするバランス感覚がまた好きですね。


第7位告白ステップス/眉村ちあき

この曲は初めラジオで聴いたんだけど、
あのイントロが掛かった瞬間鳥肌が立ったし、
その時点で「名曲だわ。」ってはっきりと分かった。
この曲は、
正直ラブソングではないと思う。
ラブソングを越えた正真正銘の❝愛❞の歌というか・・・
つまりは対象が限定されておらず、何が何でも自分はこれを愛す!
そんな自身の愛に対する誓い、または、決意表明のような楽曲になってるんですよね。
だから、あらゆるものに対して適用出来るのでそういう意味では汎用性の高い名曲になってるとは言える。
また、眉村さんのボーカリゼイションもかなり気合と情念が籠っていてその深愛っぷりもまた見事な一曲です。


第6位ミチヲユケ/緑黄色社会

緑黄色社会は今年から聴き始めた。
最初はアルバムの中で好きな「キャラクター」「ずっとずっとずっと」辺りを挙げようと思ってたが、
秋に出たニューシングルの表題曲である「ミチヲユケ」がえらい良かったので。
ただ、
この曲は結構前衛的な曲でもあるのでそこまで大衆受けする曲ではないと思う
キレッキレの演奏にいつもよりも野性的な長屋さんのボーカル、
そして民族音楽みたいなコーラス・・・
お茶の間というよりは、
コアな音楽好きに向けたような楽曲になっててこれをフィジカルのシングルとして切るセンスに惚れた。
「どうか私を楽しんで 生まれ続けていたいわ」というフレーズも実に素晴らしいと思う。
ポップというよりは先鋭的なセンスが光るアグレッシヴな名曲だと感じます。


第5位BYE BYE/chilldspot

去年は「未定」がランクインしてましたが、
今年の「BYE BYE」を聴いてかなりの進化を感じました。
全体的にキャッチーなんですけど、隙間のある格好良い音作りにもなってて正当進化という印象がする。
また歌詞が最高なんですよね
私が主役!
私が主役で居させてよ!っていう、
物凄いエゴイスティックなものになってるんだけど、それが実にイイです。
だって、誰も「脇役を頑張ろう♬」なんて思ってないでしょう笑 思えないとも思うし。
そういう意味では人間の根源的な欲望を誘発させる歌詞にもなっていてそのカタルシスがヤバいですね。
 特に、
「止まらせないでよ」というフレーズに本音が思いっ切り出てると感じますね。
「止まらない」はよくあるけど、「止まらせないでよ」っていうのは中々無いですよね。
そして自分もそう想う時もあるから・・・凄い共感度指数も高いナンバーです。


第4位School/Chilli Beans.

Chilli Beans.に関しては、
久々にオールディーズに影響を色濃く受けたバンドが台頭して来たな。って思いましたね
最近は邦楽に影響を受けたと思われるバンドが多かったので、
そういう意味では正直新鮮で懐かしかったです。
個人的には、
2002年くらいのミュージックスクエアで流れてそうな音楽・・・と言えば通じるでしょうか?
そして、「School」という曲の歌詞を要約すると、優等生なんてつまらんから悪いヤツになりな。っていう
これまた良い意味で時代錯誤な、、、センシティブ全盛のこの時代からすると有り得ない歌詞ですよ笑
でも、個人的にはそれが凄く痛快で、不良ではない自分にとってはかなり救われた部分はあります
まあ、Chilli Beans.のメンバーも不良という訳ではないと思うけど。。
この曲の歌詞はかなり古典的なロックの歌詞で、
それを令和の時代にやった事に強い意味があると感じました。「blue berry」もめっちゃ好きです。



第3位Unleash!!!!!/BAND-MAID

2022年の西京さんを語る上で、
この曲とバンドは外せないでしょうね。
ズバリ、ツイッター歴8年目にして初めて「いいね」が100近くついた上に、
反応に関してもほぼ絶賛だったのであの時の嬉しさは半端ないものでしたね。。
正に、
「起きるべき奇跡が起きただけさ」という感じでした、、、笑
まあ、もっと大人気の方だとそれくらい朝飯前なんでしょうが、自分みたいな小規模だとそれも大変で。

でも、バズったからこの位置というのは違う。
この曲を初めて聴いた時、めちゃくちゃ格好良いな!と素直に感じましたし、
元々固定観念があったので、ラジオから音だけ流れた時にかなりの衝撃がありました
中学生の頃はキッズでもあったので、その血が騒ぐ感じ・・・例えDIR EN GREYと対バンしても、
この音なら見劣りしないんじゃないか、と思ったと同時に間奏のギターサウンドにも感動しました
エフェクター使ってるんだと思いますけど、ギターであんな綺麗な音出るんだなあ、って。
歌詞に関しても最初は苦悩から始まって徐々に強気になってく流れが大好きです。
ガッツを貰えるというか・・・通勤前によく聴いてた事を思い出します。
来年はこのバンドのライブを観ます。


第2位さよならクレール/中村佳穂

この曲も度肝抜かれたなあ
ドラムンベースって言うのかな?独特のアレンジと疾走感、
そこにあの声と悲観的な歌詞が乗っかって唯一無二のカタルシスがありました
個人的に、
メロディに関してはズバ抜けてるのと、
この曲って「クレール」=「光」という事なので、
これからどんどん終わりに向かってゆきます。という退廃的な世界観なんですよね
それをああいうキャッチーさ溢れるアレンジとボーカルで聴かせる~っていうセンスが凄い。
更に、
終わってゆくけど、
「光ってるっていうのに」ってフレーズ。
自己主張というか本音というか願望というか情念というか、、、そういうリアルな感情が乗ってるのがいい。
要するに「気付いて!」って事じゃないですか。そういう意味では祈りの歌なのかもしれないですね。
この曲を生で聴けたのも今年の良い思い出の一つですなぁ。


第1位Everything With You/syrup16g

この曲は、
ライブで聴いた時、
今年一番涙が出たというか、
ボロボロに号泣してたんです。勿論、嗚咽とまでは行かないですよ笑
ただ・・・
この曲には、五十嵐さん個人の積み上げて来た苦悩と傷と、
あとそれと同じくらい聴き手の過ごして来た年月に於ける情念や傷が滲んでる気がして・・・
あ、
今これ書いてたらもう泣きそうになってきた(汗
この曲の歌詞は、今まで過ごして来た人生の哀しい部分が強く歌われてると思っていて、
特に「愛を失くして」って部分を聴いてると、今までの人生に於ける失敗だとか、
自分はもうあの人とは繋がってすらいないんだな。だとか、、、
要するに、
聴き手の悲しくて上手くいかなかった人生に寄り添ってくれるような曲だと感じたんです
でも、時にはそんなペーソスに浸るのも悪くない。そんな風に思いますね。

それと、「自尊感情は失せ」って歌詞がいかにも五十嵐さんらしいですよね。。
自分も、しょっちゅう消えてますけどね。やっぱ他人と比べるし。











すごい、
7時から書いてたはずなのに、
今11時半だよ、、、(ゲッソリ)。
めっちゃ疲れたので、心の中で褒めて下さい笑
色々葛藤の末に出したのがこの20曲です
これからの人生でも大切に聴きます。
明日はアルバム編だっ!!!



2021年のベストアルバムTOP10!

2021-12-31 | 年間ベスト
今年もご閲覧のほどありがとうございました!!








と、いう訳で、
これが正真正銘2021年最後の更新になります
ここ数日間、ずっとCDやスマホで音楽ばっかり聴いててホント大変だった・・・(苦笑
でもどうせやるならば、しっかり自分の中で吟味してから選定したかったので。
ちなみにルールは今年フィジカル(CDかレコード)で出たフルアルバム、それだけです。
良い機会なのでフィジカルの仕様に関しても触れられれば、と思います。では以下。








第10位海底より愛を込めて/cinema staff

4年ぶりに出たアルバム
前作も実はレビュー書いてたんですが・・・
正直傑作ですね
全部やり切った感がする作品というか、例えるなら二郎系ラーメンみたいなロックアルバムでした
自分たちの得意分野である鋭利で焦燥感の強いギターロックだけを中心に詰め込んだ力作
たぶん今回選定した中でも最も収録時間が長いアルバムだと思われる
バラエティよりもストロングポイントだけで勝負してるので、
ある意味ここに来て過去最高にcinema staffらしい作品
00年代後半~10年代前半の残響系Gロックの集大成とか言っても過言では無い。
それでいて「はじまりの場所」みたいなアコギを中心にした新境地で終わるのもまたニクい
それと、何となくV系好きな人も好きそう、とか個人的に感じました。
「雨の日のヒストリア」って曲がおススメです。

フィジカルは、最初買った時「やたら青いな!」って思ったら、元々のジャケットに加えて
青いクリアシート?みたいなのが重なってる事に気付いて凝ってるなあ、と笑


第9位よすが/カネコアヤノ

カネコアヤノの音楽って、
2000年前後のオルタナティブロックの流れを汲んでる気がしていて、
最近の歌手なのに凄い自分の「世代感」にフィットして聴いてて気持ちが良いんですよ
それでいて昭和歌謡とかAORの要素もあったりして面白い事やってんな~とか思う
来年はeastern youthとかOGRE YOU ASSHOLEとかと対バンするみたいで
それも納得というか・・・
正直歩きながら「星占いと朝」聴いてた時に「オウガのファンとか好きそう。」って思ったもん笑
 それと、
直情的ではなく内面からふつふつと想いを煮え滾らせるような楽曲が多いと感じる
「腕の中でしか眠れない猫のように」とか「爛漫」とか、歌詞だけ見ればある意味パンクですね
それと「抱擁」の切実かつ祈りにも似た音像も自分的に大好きなポイントですね。

歌詞カードも昭和感あります、それと盤面がキレイです。。


第8位DIARY KEY/Base Ball Bear

この作品もよく聴いてました(よく聴いてたならちゃんと感想書けよ笑)
ベースボールベアーって正直年齢不詳感があるというか、「いつ老けるの?」って感じがする
全体的に楽曲がみずみずしくヴィヴィッドな音像でどの曲を聴いても気持ち良かったです
方向性としては、
聴き手が想うイメージの中のベボベを思い切りやりました!っていうタイプの曲が多く、
その上で本格的なヒップホップに挑戦した「生活PRISM」などしっかり新しさに向き合ってるのも素敵
個人的にはシングル曲、リードトラックも素晴らしい出来ですが、
それらを上回るくらいアルバムの10曲目という地味ポジに配置された「海へ」って曲が大好きです笑
メロディと歌声を聴く限りこの曲が一番シングルっぽいとか思っちゃったりもしました。
それと関根さんが歌ってるポップな歌謡的ロックナンバー「A HAPPY NEW YEAR」もかなり好き。。

フィジカルは、歌詞カードが便せんみたいになってるのと、
ちゃんと正しく入れないとジャケットが変わってしまう仕様になってるのが
ダイアリーキー感があってそういう工夫もまたこだわりを感じますね。


第7位KOE/佐藤千亜妃

きのこ帝国のボーカルでお馴染み佐藤千亜妃さんのソロアルバム
この作品は良いですよ
正直きのこ帝国のファンが聴いても「良い。」と感じるんじゃないでしょうか
近年のポップス路線と初期のオルタナ路線が良い具合に融和していてどの曲を聴いてても気持ちが良い
しっかり練り込まれた質の良いメロディに繊細かつ趣のある歌詞が合わさって見事な傑作に仕上がってます
その上で抜けの良いポップソング「カタワレ」があったり打ち込みの「Love her...」があったり
意外とバラエティに富んでるのもまた聴いてて飽きさせない技量を感じる作品でした
誠実かつ鮮やかで力強い歌詞が光るアウトロのアンサンブルの暴走具合も凄まじい「Who Am I」、
本作で随一に物悲しく切実なバラッド「声」、泥臭い歌詞が胸熱な「転がるビー玉」等が特に大好きです。

このジャケット、
管理人は逆光の写真が(実は)昔から大好きなんですよ笑
WALRUSの「逆光」って曲も大好きですけど(←関係ない笑、けどきのこ帝国のファンなら好きかも)
裏ジャケットの一面の海の写真もまた眺めてて心が洗われる感じで好みですね。。


第6位√S/山崎あおい

最近、
ラジオで「サボタージュ」って曲が流れてて、
その曲が凄く良かった、良かったというか、かなり自分好みの音だったので、
フィジカルでも聴きたくて購入したら他の楽曲も想像以上に良かった
とにかく全曲良い、
捨て曲一切無し、山崎あおいの素朴で透き通るような声も大好きで兎に角ナチュラルなんですよね
純度の高い王道のポップ・ミュージックをしっかりと高いレベルでこなし切っている傑作
正直今回選定した中では知名度の低い方かもしれませんが、やってる音楽は本物だと思いましたね。
 先述の「サボタージュ」って曲が自分はとにかく大好きで大好きで大好きで、
小気味良いアレンジ、心地良いリズム、純朴な声~という恵まれたサウンドデザインから
歌ってる内容は全部憂鬱な想いをつらつら吐き出してるだけ、そのセンスに惚れ込みました。。

この、
前衛的なジャケットもかなり好きです笑
歌詞カード見ててもまともに映ってる写真とか無いんですよ
でも、それもある意味「音楽だけで勝負したい。」って意志の表れなのかもしれないですね。何となく。





第5位行列のできる方舟/MONO NO AWARE

これも相当ハマった。。
分類としてはオルタナティブロックに該当するのかもしれないですけど、
でも昭和歌謡みたいな「ゾッコン」があったりAORっぽい楽曲もあったり結構形容するの難しいですね
かと思えば、何となく童謡の世界観をオルタナティブロックに落とし込んでる様な感覚もあって、
まるで軟体動物みたいな・・・
そんな掴みどころの無さこそある意味MONO NO AWAREらしさ、なのかもしれません
昨日語った❝個❞を真正面から認めている大名曲「異邦人」を始めダンサブルなロックチューン「幽霊船」、
スケール感の大きなメロディと歌詞のセンスが神懸っている「そこにあったから」
そしてBメロのギターリフがオルタナド直球過ぎて聴いてて痺れてしまった「孤独になってみたい」など、
兎角スゲえな。って思える楽曲が多かった印象です
来年はレコードでも出るみたいなので、それも絶対に手に入れるぞ・・・!

フィジカルは、レビューした時も記述したんですが、これも歌詞カードがバラバラになってる上に、
一曲ごとにオリジナルのフエルトアート?みたいなのが付いててめちゃくちゃ凝ってます。。


第4位Kongtong Recordings/安藤裕子

今年ライブを観る機会があったんですが、
その時に観たパフォーマンスがあまりにも圧倒的で・・・
しかも、
セットリストの8割がまだ未発表であったこの盤に収録されてる新曲だったんですよ
それもまた元々ファンでは無かった身からすると「すげえカッケーな。」って純粋に思ったんです
その時に今作を購入する事を決断したんですが、これがまた相当な力作でした。

全体的にしっかりと洗練されたポップ・ミュージックを中心に据えた作品に仕上がっており、
時に攻撃的かつシニカル&シックなロックナンバーも収録されてて色々な意味合いで隙のないアルバム
その上で、
作品を通して物憂げかつ儚い、そして刹那的な要素も感じられたりその独特な雰囲気もまた絶品でした
なんというか、今更ですが、安藤裕子ってこんなに素晴らしい歌手だったんだな、
こんなに色々な世界観を持ってる歌手だったんだな。。と
その魅力を十二分に堪能出来た傑作でしたね。

アートワークは、オールモノクロなんですが、この作品にはモノクロがよく似合う、と強く思いましたね。


第3位FREAK/ネクライトーキー

今年は(自分の中で)ネクライトーキーが熱かったです
この作品はネクライトーキーのポップな部分、ロックな一面、それから新境地のナンバーまで含めて
その魅力及び個性がぎゅっと濃縮されたような文字通りの名刺代わりの一枚になったと思います
全体的にカラフル、かつ、
色々なタイプの楽曲が入っててまるでおもちゃ箱みたいなアルバムでもありましたね
ボーカルもっさの特徴的過ぎるアニメ声に朝日さんの内省的でネガティブな歌詞が乗っかる~という
相反する要素が奇跡的に相殺せずにちゃんとポップ・ミュージックとして成立しちゃってる
そんなオリジナリティ溢れる音像が兎に角痛快でかなり新しさを感じた一枚でした
 兎角、
純粋に良い曲が多いのも特徴的で、
ダンサブルでもある自虐的ポップ「気になっていく」、ゴリゴリの反骨的ロックナンバー「豪徳寺ラプソディ」、
泥臭いギターロック「Mr.エレキギターマン」に極上のキラーチューン「誰が為にCHAKAPOCOは鳴る」
賑やかなアレンジとは裏腹にちょっぴり切ない歌詞が最高な「八番街ピコピコ通り」など、
かなり粒揃いって印象が強かった作品ですし現時点での代表作になったと思います。

オリジナルキャラが際立ってるジャケットもまた好きですね。
歌詞カードには曲ごとに素朴なイラストが描かれててそれもまた好きでした。


第2位新しい果実/GRAPEVINE

ジャケット通りかなりシックで大人びたロックアルバム
ちなみにジャケットの仕様が今では全く見ない類の仕様になってて(ダブルケース?)、
個人的には懐かしかったですね・・・笑 今では2CDSとなったら大体デジパック仕様ですもんね。

本作、
凄くバランスが良い様に感じました
近年は円熟したロックサウンドに傾倒してた印象があったんですが、
新しい音像を感じるような序盤の曲からバイン印のディープなロックナンバー、かと思えば
中期によく見られた真正面からのポップス・・・など、ちょっと今までの良いトコ取り感あったんですよね
 ・・・この形容が正しいかは分かりませんが、
「スロウ」が好きな人も「放浪フリーク」が好きな人も「1977」が好きな人もハマれる作品って気がしました。
要するに、どの時期のバインが好きな人でもこれは好きなんじゃないか、ってアルバムなんですよ
新しい表現にも向かってるし往年の激シブのロックもあるし若々しいポップスも入ってる
そういう意味合いでは❝最強のGRAPEVINEに出会えるアルバム❞に思えました。
久々にライヴも観たいなぁ。。


第1位SHISHAMO7/SHISHAMO

これは、現時点でのSHISHAMOの最高傑作だと思いました。
というのも、SHISHAMOは新譜を出す度に「今回のが一番良いな。」って思えるバンドなのです
今作は、
昨日も熱弁させて頂いたキレッキレのオルタナティブロックナンバー「人間」、
攻撃的なギターロックナンバー「明日はない」が入ってる時点で傑作確定だったんですが、
アルバムの新曲であまりにもメロディが良すぎる珠玉のポップナンバー「ドライブ」、
これまででも随一にペーソスに溢れている「かわいい」まで入ってるという本当にスゴいアルバム
しかも、
アルバムの3曲目にインディーロックっぽい「警報」、最後の「夢で逢えても」もアレンジがそういう曲で
尚且つ叶わなかった過去ですら、それもまた確かな尊い経験だったと思える様な肯定的な雰囲気も胸に来て。
全体的にたまらん曲が多くてたぶんこれまででも随一に音楽的ポテンシャルが発揮されたんじゃないかと思う
しかも俗に言うアルバム曲の「通り雨」とかも大人の雰囲気も漂うしっとりとしたバラッドで、
この作品も相当隙のないニューアルバムに仕上がってるな~と純粋に感じました
アルバムのリリースツアーにも無事に参加出来たんですけど、
正直、
1回では足りない
出来ればもう1回は行きたかった・・・笑
また、リリースツアーで全曲生で聴けたのも良い思い出ですね。。

フィジカルに関しては、今回選定した中でも一番気合が入ってますよ!
なんと、浅野いにおさんによるオリジナル漫画付き(!!)
CD買ったら、
イメージ漫画まで楽しめるなんて正直今までの人生でも無かったと思いますよ笑
そういう意味では音源として買って貰おうとする意欲に満ちていたフィジカルでもありました。










昨日から、
曲を聴き込んでは文章をPCで打ち込んで、
それが終わったらまたアルバム単位で聴き込んで、
またせこせこPCで打ち込んで・・・って感じの生活だったので、
ある意味全然休みじゃないっスよ!!笑笑(逆ギレ乙
でも、
はっきり言ってここ数年はこんなにガッツリとした総括的な記事は書いてなかったので。
そういう意味では例年以上にやり切った感はありますし、これもまた一つのケースとして見て貰えれば幸いです。
来年はどんな新曲に出会えるのか、そしてどんな漫画やアニメに出会えるのか・・・が楽しみです♬


それでは皆様、
本年もありがとうございました!!!!!!!!
この後はゆっくり紅白でも観ます笑



2021年よく聴いた曲ベスト20!

2021-12-30 | 年間ベスト






やっぱり、
2021年を(自分の中で)ちゃんと終わらせたい、って事で
こういう記事を書く事に決めました。
選定基準は、
今年音源(CDとかレコード)かデジタルでリリースされた楽曲であること、
そして1グループに付き1曲であることの二つです
 最初は、
去年から進化させて30曲の予定だったんですが、
そうすると厳選した感じが薄れる気がしたので敢えて20曲にしました
上の5曲は比較的考えずに決まったんですけどその後の15曲はギリギリまで聴き込んで選定しました
ぶっちゃけ、かな~~~~~~り個人的な趣向が全開のランキングになってしまったので、
はっきり言ってそれなりに世間ズレみたいなものはあるかも分かりません
(なんせ今年の紅白で歌われるような曲が1曲も無い笑)
でもまあ、
こういう人もいるんだよ。的な温かい目で見てもらえたら嬉しいです。いや、ホントに。
では以下ジャケ付きでどうぞ(音源で出てるヤツはCDのジャケット、デジタルのはspotifyのスクショです)。
あ、クリックすれば大きい画像も見れるので、良かったら。











第20位未定/chilldspot

凄くクールで格好良い曲
若いバンドらしいんですが雰囲気が既に大人びてて良い意味で成熟してる
その中でもこの曲はシックなアレンジと流麗なメロディが光るキラーチューン
歌詞の内容がまた無意味に自分を否定するな~っていう確かなメッセージ性があって素敵だと思う。
この、CDが剥き出しになってる(?)ジャケットもちょっと珍しくてイイですよねえ。


第19位バレる!/Creepy Nuts

ガチガチのヒップホップでは唯一ランクイン
否、クリーピーナッツがガチガチ扱いされてるのかは正直よく分からないですけど、
痛快なくらいに自信過剰な歌詞が逆に気持ちを鼓舞してくれて今年聴いてて楽しかった曲の一つですね
また、2番目の歌詞が一転してものっそい自虐的な歌詞に変わるのも人間臭くてステキだなぁ、とも。


第18位海へ/Base Ball Bear

この曲は俗に言う「アルバム曲」であって、
シングルでも無ければリード曲でも無いんですが、
自分的にはこれが新譜の中では一番好きだな、って感じました
希望的観測というか、
きっとこうなるだろう、そうなっていくだろう・・・みたいな、
理想を描きながら日々生きる事自体がある種の幸福なのかもしれないって思うんですよね
それが本当にそうなるかはまた別の話としてね。そんな素敵な「予感」の一曲です。


第17位Who Am I /佐藤千亜妃

きのこ帝国のボーカルのソロアルバムから。
この曲を選んだのは歌詞の内容がとても現代に即してる気がして、
率直に書くと今の匿名で袋叩きしまくる社会に対するカウンターになってるんですよね
その勇ましく鮮やかな音像が素晴らしいし、テーマ的にも是非紹介したいな、と思い。
また、アウトロのドラミングが相当アグレッシヴでそこもインパクト大です笑
ちなみに「声」って曲も名曲なのでそっちと若干迷いました。。


第16位Samidare/崎山蒼志

今年の1月、
ラジオ聴いてたらふとこの曲が流れて来て度肝抜かれました
アコギなのに騒々しいと感じるくらいの張り詰めたアンサンブルに独特の不安定なボイス・・・
正直「ん?何が起こった?!」ってかなり衝撃的でしたね、、、笑
物凄い感傷的な歌詞でもあってどんどん哀しみに沈んでいく内容に思い切り浸ったりしてました
さっきCDで聴いてたら今年の1月の曲なのにもう既に懐かしさを感じてビビりましたね
が、
逆に言えば懐かしさなんてものは今年の事ですら感じれちゃうくらいイージーな感情なんだな、とも。
だから今を重ねていけば自然と思い出なんかはどの曲にも付随するんだな~って事ですね。


第15位ANSWER/フレデリック×須田景凪

フレデリックは元々好きだったんですが、
須田景凪に関しては申し訳ないですが無知でした
声質に関しても癖の強いフレデリックとキレイ系の須田さんとではアンバランスな印象で、
でもこの曲の歌詞や方向性自体が戸惑いの中でもがいてる~という内容なので
不思議と「逆にマッチしてるんじゃね?」とか思える化学反応感が素敵でした
切羽詰まった焦燥感の表現が見事でこの曲もハマった一曲ですね。
動揺の瞬間をそのまま切り取ってる感じがするのが好み。


第14位かっぽじれーしょん/SAKANAMON

ネクライトーキーのもっさがフィーチャリングボーカルとして参加している曲で、
ネクライでは恋愛系の歌がほぼほぼ無いと思うので、
そういう意味では、
もっさが普通に恋愛系のフレーズを歌ってるのが新鮮でしたし正直可愛いな。。って感じました笑
その上で多少コミカルに演出しつつ、伝えたい想いがちゃんと伝わらないジレンマを歌っていて、
そんなちょっぴり切ない感覚もまた聴いてて胸に来る隠れた名曲の一つです。


第13位ふざけてないぜ/ネクライトーキー

で、
そのネクライトーキーからも一曲。
ネクライトーキーは今年フルアルバムも出してるので、
このシングルの楽曲含めて15曲くらいあって結構選出は悩みました
最終的には「だったら最新の曲が良い。」という判断でこの曲にしたんです
この曲は、
お祭り系の曲によく使われる‟あ~いやいや~”って言葉を
あ~嫌嫌っていう風に漢字を充ててる時点でかなり面白くて痛快だな、と笑
直球ではなく要所要所で捻りが聴いてる独特のアレンジとままならなさを歌う歌詞含めて痺れる一曲。


第12位I Love You/くるり

この曲は、
のっけから「やれそうでむりそうな仕事ばっかり やれそうでむりそうなやつらばっかり」
この世の真理をいきなり豪速球で突いて来てて初聴きの時のインパクトが物凄かったですね笑
新譜の中では「ぷしゅ」と迷った、
多分「ぷしゅ」の方がまとまったポップソングだとは思うんですけど、
敢えて前衛的なこっちを選定してしまいました(こういうのがまた自分らしい)。
この歌詞の内容でタイトルが「I Love You」っていうのも面白い。


第11位天使と悪魔/リーガルリリー

唯一のカバー曲。
この曲はSEKAI NO OWARIのカバーなんですが、
原曲とあまりにもアレンジが違い過ぎて最初新曲だと勘違いしたんですよ
原曲はもっとポップなアレンジだったと思うんですが、
歌詞だけそのままでアレンジはオルタナティブロックにしちゃってるっていう大胆過ぎる変更に唸りました
元々原曲聴いた事あったのに全く気付かなかった、、、というのは人生で初めての経験だったかも
より轟音に仕上がったテイストが自分好みでぶっちゃけ原曲超えてる感があります。。
そして、2021年という混沌の時代にも歌われるべき曲だった様にも思う。





第10位Greatest Gift/大原櫻子

今年のJ-POP的な楽曲の中では一番聴いたんじゃないかと思う
この曲が面白いのは所謂別離を歌った曲って向こうから振られたパターンが多いと思うんですけど、
この曲は自分からさよならを告げた上に最後に想いというギフトを与えたい~っていう
聴いてて哀しみだけに留まらない爽やかで暖かい感情も発生するんです
そのグッと来る感覚が大好きな今年を代表するバラッド
また、
このタイトルと(略すとGGって呼べる笑)敢えて逆さまになってるファニーなジャケットも好きですね
そして英語の発音が流暢で格好良く感じたので結構マネしたくなる良さもあったりする曲です。
オールディーズみたいなギターリフが印象的な「ポッピンラブ!」もよく聴いてました。


第9位Gifted/GRAPEVINE

またまたギフト頂きました。。
どんだけギフト大好きなんだよ、って感じですが笑
元々ギフトっていう言葉と響きも好きで実際ミスチルの「GIFT」もノーベンバーズの「GIFT」も好き、
LITEの「humangift」などそもそもギフトってタイトルの曲には当たりが多い事に気が付きました。
 ただ、
この曲はかなり重苦しい雰囲気の上に歌の内容もダークなロッカバラードに仕上がっていて、
その終末的な作中観と自棄的な歌詞が素晴らしくそういう気分の時に最大限に作用してくれる曲だと思う
GRAPEVINEは未だにこんな凄い曲を最新の曲として出せてるのがまた偉大だし尊いですよね。
こういう色々なしがらみや軋轢にうんざりした時に聴きたい曲も自分には必要でした。


第8位MOVE ON!/ひかりのなかに

この曲を含んだデジタルミニアルバム出してツアーした直後に無期限の活動休止を発表、
しかも、
この曲の歌詞で「焦りとも違う化物に飲み込まれちゃいそうで壊れそうで逃げたい」となってるので
今こうやって振り返るとかなり極限の精神状態の中で書かれた楽曲だったのかもな・・・と切なくなります
満たされない想いと息苦しい心情を歌った王道のギターロックに仕上がっていて、
個人的には00年代のギターロックの意志を受け継いでる令和のバンド~という感覚もあったので
今全く活動してない~って事実が寂しくも感じますね。ただ、この曲が名曲だと思うのも確かな気持ちで。
同作品の中だと「日曜日」という曲も大大大好きでよく聴いてた覚えがあります。


第7位サボタージュ/山崎あおい

この曲はこの中で一番最新の曲かもしれないですね
多分ここ1ヶ月以内くらいにフィジカルで出た曲だと思います
純朴な感じのボーカルに、
良い具合のリズム感があるメロディ、
オーガニックポップなアレンジ・・・とどこを切り取っても自分の好きな要素ばかりの楽曲。
 そして、
その上で虚しくて憂鬱な日々を歌う~っていう爽快なアレンジとは相反する歌詞がまた捻くれてて面白い
内容的にはあまりオブラートに包んでない生々しい不満がひたすら綴られてるのでそこもまた好み
その純度の高さと明け透けなフレーズとの化学反応が聴いてて楽しい大好きな一曲です。
これも全然紹介出来てなかったなぁ。。。


第6位All the little things/安藤裕子

曲調としては昔ながらのシティ・ポップスで
オールディーズのファンにも受け入れられそうな普遍的な感覚もある名曲。
この曲の何が好きかと言うと、
その圧倒的なポジティブ感ですね。
・・・さっきまでダークな曲を頑張って推してたのにいきなり違う事書いてますけど笑
でも自分は「良ければ、何でも良い。」というタイプだしこういう晴れ晴れした曲を聴きたい気持ちもある。
それにここまで突き抜けてると逆に切実な感じもして、そこもまた個人的に好みだったりもしますね。
 この曲は晴れた休日の昼下がりに散歩しながら聴くのが実に最高で、
希望に満ちたフレーズたちも確かに自分を鼓舞してくれる、
自分の中では今年を代表する名曲だと思ってます。


第5位ダイバー/ポルカドットスティングレイ

ポルカは今年まであんまり知らなかったんですけど、
ふとラジオから流れて来たこの曲があまりにも素敵過ぎて耳を奪われました
艶やかなボーカル、魔法のようなメロディ、カッティングが効いた格好良いアレンジ・・・
何よりもものすごくポップに感じられてこのポップセンスは正直スゲえな、と
同じepに入ってる「トーキョーモーヴ」って曲も超ヤンデレ・ポップミュージックに仕上がっていて(笑
そっちもかなり聴き込んだんですが紙一重の差でこちらの曲を選びました
「頑張れ」という言葉を一切使わずに聴き手にそういう気持ちを抱かせる❝粋さ❞もまた素晴らしい。


第4位Individual/眉村ちあき

この曲はまだフィジカルでは出ておらずデジタルオンリーですね
ただ、ライブでは既に定番曲かつ起爆剤としてセットリストに組まれてる曲です。
この曲は、
完全にマイノリティの気持ちに寄り添ってくれてるんですよ
歌詞の一つ一つが沁みるというか「よく分かる」というか・・・・・
例えば、「あいつもラクト~」の部分だったり「水鉄砲~」の部分だったり、
ちょっとした事で勝手に傷付いたり落ち込んでしまう人にはうってつけのナンバーだと言えます
その上で「そのまま吹っ飛んでけ」ですからね、個人的にこの曲にどれだけの勇気をもらったか。。
 また、
正直この曲聴いてると個人的に「眉村ちあきって天才なのでは・・・!?」とか思っちゃうんですよ
だって疾走感のあるギターロックから始まってヒップホップに行ってクラシックにも行って
最後にパンクミュージックになる曲~って凡人だったら絶対に出来ないですよ(笑
なんだろう、この1曲だけで眉村ちあきの名刺になるような、
そういうレベルの個性大爆発!な名曲でした

それと、タイトルの意味を調べた時、直訳で「個人」になるのが分かった時は、流石に感動しました。


第3位異邦人/MONO NO AWARE

この曲は、
好きを越えてある種の心の処方箋になってましたね
歌詞は一見すると難解に見えますが、自分たちは元々個として生まれた
そこから経験を経て群になるけど、だけど、そもそもとして個であったというのは変わらない、と。
だからそんな自分もまた一つの個のケースでしかないし、そこに関して劣等を持つ必要はない。
・・・っていう、
相当独自の解釈かもしれませんけど笑
正直、聴いてて気持ちが楽になれた曲ではありました
 また、
単純に解放感のあるアレンジと
爽やかなコーラスワークも大好きで歌詞云々抜きにしても楽曲としても素晴らしい曲だと感じますね
この曲が入ったアルバム「行列のできる方舟」も名盤で来年アナログ盤が出るのが楽しみです。


第2位人間/SHISHAMO

今年出たアルバム「SHISHAMO7」の2曲目に入っている曲
多分、
今年出たCDの曲の中では最もネガティブかつダークな楽曲に仕上がってると思います
いや、まあ、今年出た新曲を全部聴いた訳じゃないんで、もしかしたらもっと暗い曲あるかもだけど笑
ただ、この曲は演出された暗さっていうより人間の根源的な欲求不満や本音を歌にしてるんですよね
そこが素晴らしいというか、
ここまでオブラートに包んでないのも珍しいというか・・・。
はっきり言って売れるタイプの曲じゃないし、
もっと言えばこの曲に関して言えば売れる事をある程度放棄してる様にも思える
 でも、
この曲ほど自分の(わがままで幼稚な部分含め)心を歌にしてくれた楽曲も無かった。
そういう意味では好きを越えて「救われた。」って表現しても良い曲ですね
自分の中、では。


第1位mother/藤原さくら

これは、
驚くぐらいに神秘的な曲で・・・かなり神々しい曲ですね
透き通るような歌声、オーガニックなアレンジ、沁み渡るようなフレーズの数々。。
どこを切ってもナチュラルさ「しか」無くて、ラジオから初めて聴いた時にすぐ好きになりました
また、
歌詞の内容が具体的でなく比喩表現を多用した曖昧かつアーティスティックな言い回しになってるのが
余計に素晴らしい、聴き手を応援するような言葉を全然使ってないのに、自然と胸が熱くなって
精神的に昂ったり満たされたりするっていう・・・こう書いてるとホント完璧な曲ですね。
 唯一の難点としては、
デジタルシングルだったので未だCD化されてない楽曲だと言う事!笑
これほどの圧倒的なバラッドを配信だけで済ませてるのは下世話ですが勿体無い気がしました
2022年には是非フィジカルでも出して欲しいですけど、この想いは叶うのかどうか?
せめて来年の今頃までには音源でもリリースされてる事を祈ってます
個人的には好きな要素しか無い何度も聴いて胸打たれた名曲です。

この曲が聴けただけでも、生きてて良かったですね。










そういう訳で、
今年のフェイバリットソングスでした。
ここ数年、(ガッツリした量では)こういうのやれてなかったので、
今年はインプットを意図的に増やせて非常に良かったし心が豊かになったと思います。
 反省点としては、
これだけ密かにフィジカルでも色々聴いてたのに、
インプットしてただけでそれを感想という形では中々アウトプット出来てなかった事ですね
そこさえ改善出来れば10年前の自分にも負けないクオリティの総括が出来るはずです。
去年がホップ、今年がステップだったので、来年は是非ジャンプかましたい。
最後に、音楽の情報収集の場としてNHK-FMには多大にお世話になりました
ラジオという未だに途切れない根強い文化にも感謝します。


2020年よく聴いた曲TOP5(順不同)

2020-12-31 | 年間ベスト




順位、
付けるか迷ったんですが、
どれも同じくらい好きなんで順不同にします
(なるべく)端的に説明します。







1.2020/THA BLUE HERB

いきなり「2020」とそのまんまな曲
かつてTRICERATOPSが発表した「2020」が色々な意味で台無しになってしまいましたが(でも名曲)、
その後にこの曲を聴くとこれまた色々な意味で現実に帰れる素敵な一曲に仕上がってます
何が秀逸かって、
この曲聴くだけで今年のムードが一発で理解出来ることですね
その上でノムさんとかさり気なくコロちゃん以外のネタを入れてるトコも愛嬌があっていい
「咳払い一つで後ろ指」「泣きわめく観光地」などフレーズの一つ一つが泣ける。
最後には雄々しく勇敢なフレーズで終わるのも希望が込められている名曲。



2.手を取り合うからね/眉村ちあき

この間買ったばかりのCDから
この間買ったばかりなのに一時期この曲ばっかり聴いてました
この曲も・・・
何気にこの陰鬱な時世に対する一種のアンチテーゼのようにも聴こえますね
それは勿論自分の勝手な解釈ですけど、
それを抜きにしても、
絶望から希望へと向かうアンセムとして兎角素晴らしいと感じた一曲
歌唱力に加え耳に残るメロディライン、オーケストラ風のアレンジと全部がキャッチーに聴こえました
何より強引に聴き手の心をわしづかみ、問答無用にテンションをあげさせられるっていう、
眉村ちあき本人のエネルギーが凄いですよね

ラジオで一回聴いただけなのに、翌日の仕事中に何回も脳内にこの曲が流れた時点で
「こりゃ音源買うしかないか・・・。」ってなりました(実話)
しかも作詞作曲編曲全部本人が担当してるらしいです
来年レビュー投稿したい。



3.かくめい/ひかりのなかに

「なんか久々にこういうの聴いたなあ。」って思いましたね
最近のバンドでは珍しくお洒落系ではない・・・
具体的に書くと、
2000年代初頭のギターロックバンドみたいな詞世界とサウンドなんですよ
もっと具体的に書くとバンジージャンプフェスティバルとかランクヘッドみたいな感じ
それを2020年にメジャーデビューしたバンドがやっているという衝撃が凄かったです
今どきこんな泥臭い音楽を全力でやってる人がいるんだ!みたいな感動があった
中でもこの曲は、
ソングライターの負けず嫌いっぷりが滲みまくってる曲で、
個人的にも何度も感情移入してしまった正にロックンロールな一曲
その強烈なガムシャラ感は逆に今の時代では個性的だと思う。

レビュー書いた数か月後にメンバー二人も抜けちゃって「あれ?」ってなりましたけど、
その持ち前の負けん気を活かしてスゴイバンドになっていって欲しいです
個人的に注目してます。




4.二酸化炭素/SHISHAMO

「きっとこの部屋の息苦しさは
私達二人の二酸化炭素のせい
言いたいこと言わない」

このフレーズだけで本当に素晴らしい曲だって事が分かる、
宮崎朝子の天才っぷりが如実に出てる曲。
 この曲は正直忘れられない・・・
分かり合うとか、
歩み寄るとか、
そういう生ぬるい思想とは真っ向から相反する曲で、
分かり合えない人とは分かり合えないままで良い。という結論をはっきりと出してるのがとても潔い
思い出はあくまで思い出のままで胸に仕舞って、
この先の人生もう二度と関係性が蘇りませんように、
それがお互いの最善の道だ。と、完全に割り切ってるのが切なくもはっきりとした決断で素敵だと思う

この曲に於ける複雑な心理描写の応酬のクオリティは本当半端ない
歌詞解釈が好きな人間には堪らないレベルの名曲ですね
多分一生聴き続けそうなくらい好き、です。




5.薔薇と子供/THE NOVEMBERS

ある意味究極のテーマに到達してしまった曲
今自分が息をしている
確かに存在してる
その事自体を祝福するような曲で・・・
考えてみればここまで生そのものを尊く描く曲ってあるようで無いかな、とか振り返ると思いますね
なんか頑張れ頑張れ説教教訓~みたいなものの隙間に、
こういう曲があると非常にありがたい
何故かというと、
ストイックだったり謙虚だったりする事は一見良い事のようでいて、
今の自分が持っているもの/ことを認識出来ず喜べてもいない~という
ある種の(精神的な)障害にも思えるんですよね
だから、
余計にこういう曲が健全に感じられるのかも、とか書いたりしつつ、
本当はこんな説明など不要で聴けば一発で素敵な気分になれる
個人的に何度も自分を救ってくれた曲の一つ、ですね。
メロディの美しさもホントに素晴らしい!








ええ、では、
この記事をもって2020年の当ブログの更新は終わりです
今年は366日更新を掲げてましたが、結果的に11月に力尽きて本当に悔しかったです
来年はもっと・・・「言い訳とかしない自分」でありたいな、と思いました
あと思ってる事は出来るだけハッキリ言いたいですかね(笑
それと、
体力をもっともっと強化したい・・・
正直機械みたいな感じでブログを更新したいんですよね
2021年は「サイボーグ・ブロガー」になりたいところです
それでは、今年もご愛読ありがとうございました!!

また来年お会いしましょう!