サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

The Novembers/tricot「いいこと」@川崎CLUB CITTA' 23.10.5

2023-10-13 | LIVE













先週の木曜日、The Novembersとtricotのライブを川崎で観ました。








忘れもしない、
去年5月のノベンバのツアーで同会場に訪れた時は
雨バンドの本領発揮で物凄い土砂降りだったんですよね
その時は、
「雨だなぁ。」って感情よりも、
「らしいな。」とむしろ微笑ましい感じで参ってたんですけど、
この日はめちゃくちゃ良い天気でしたね
それはそれで良かったです笑
川崎は明らかに都会ですし、時間あったのでブラブラ歩いてたら
美味しそうなお店いっぱいあったんでまた来る機会があったら新規開拓してみたいですな。
川崎クラブチッタは35周年、何気に自分のがちょい年上だったりするけれど.....汗
ただ、長年神奈川のライブハウスシーンに貢献して来たハコなのは間違いない
改めて、おめでとうございます!!













tricot

1.冗談検定
2.18.19
3.おもてなし
4.右脳左脳
5.サマーナイトタウン
6.OOOL
7.秘蜜
8.ポークジンジャー
9.おちゃんせんすうす
10.悪戯
11.Potage
12.不出来




tricotのライブを観るのは7月のeastern youthとの対バン以来。
最近、新旧オルタナ対決を観る機会がちょい増えてて良い事だと思います
しかも、その時と同じく「冗談検定」から始まる~って構成にもニヤリとしましたね
ちょい静かに始まって、
段々ボルテージを上げていく・・・シューゲイザーみたいなギターに、
勢いをガンガンつけていくドラム、、、とのっけから絶好調のアンサンブルでした。
そこから、ロックンロール色の強い「18.19」
前観た時も感じたんですがドラムの存在感ハンパないですね。
紅一点ならぬ、白一点。
バランス型ではなく攻める感じのドラミングがとっても気持ち良かったです。
手拍子も煽った爆裂ニューウェイヴ「おもてなし」
逆に歌メロが際立っていた「右脳左脳」
更に、
フロントの3人で歌う箇所もあった「サマーナイトタウン」とバンドの様々な側面を数曲の間に感じさせる、
濃密なステージングが続いてゆく。
MCでは、
以前ノーベンバーズと対バンの予定やお誘い?はあったんだけど、
その時の都合が合わなかったりとかでずっと流れたままだったのが心残りだったこと、
だから、今日ようやく対バン出来て良かった。ということなどを話していました。

後半は、
リズム隊が中心のアンサンブルが小気味良くて楽しかった「OOOL」
轟音バラッド「秘蜜」、
「私たちはいつでもどうしてこんなに贅沢なのか」という歌詞が印象に残った「ポークジンジャー」等々
tricotに関しては一枚CDを持ってるだけの自分でも魅せられる素敵なパフォーマンスが披露されていく。
確か、
イースタンとの対バンの時も演奏していた記憶があるフリ付きの「おちゃんせんすうす」
疾走感溢れる演奏とキャッチーなフレーズとの調和が堪らない一曲
キダさんのギターもノリノリで気持ち良い一幕でした。
これまた、
パワフルなドラミングに圧倒された「悪戯」
沁みるバラッド「Potage」をじっくりと聴かせた後、
最後の最後は「不出来」という楽曲で超インパクト大のエンディングを刻み付けて終了。
この曲は、音源で聴いた時もエモい楽曲だな~って感じた記憶がありますけど、
ライブで聴くと爆裂も爆裂、爆裂し過ぎてキダさんがアンプを吹っ飛ばし、
狂った様にギターを弾き倒す様にめっちゃ興奮
しながら聴いてました
最早、観客の方も見ずに一心不乱に楽器を掻き鳴らす面々、
まるで、
世界に中指を立ててるかのような壮絶な演奏っぷりはきっとノベンバファンも度肝抜かれたでしょうね。
実際、限りなくThe Novembers目当てで来た自分もその熱に感化されてましたからね
想像以上にロックンロールの"ロール部分"が強くて最高だったtricot、
初見の時も良かったですけど、
二度目の今回はそれ以上のカタルシスでした!
最近tricotよりもキャリアのあるオルタナ系バンドとよく対バンしてるので、
きっと今後も観る機会あるでしょう。楽しみ。





The Novembers

+、
アンコールで「いこうよ」




8月の「首」以来のノーベンバーズ、
今回を逃すと11月~12月のワンマンツアーまでライブが無いので、
是非観たかった・・・もっと言うとクラブチッタでノベンバが観たかった。
一曲目は、セッションの様なアレンジから始まった「Rhapsody in beauty」。
心地良い疾走感と、ジャリンジャリンと鳴っている小林さんのギターサウンドが気持ち良かった。
二曲目は代表曲でもある「Misstopia」。
この日感じたんですが、
この曲のベースラインは官能的でもあるな。という事に気付いた(特にAメロ後)
クラブチッタは結構大きめのハコなんですが、だからこそスケール感のある響きが気持ち良くもあった。
この曲では「生きるのだから」ってフレーズと歌唱の力強さが個人的に印象に残りましたね。
 そして、
個人的にめっちゃ嬉しかったのは「Hamletmachine」!!
この曲は今年に入ってから2回生で聴けてるけど、気が付けばレア曲と化してた為
こんな頻度で聴けてる事自体が個人的には幸せを感じた
ブルブルと痙攣してるかのようなバッキバキのアンサンブル、
その音の厚さに興奮しつつ、
ケンゴマツモトの乱れっぷりにもテンション上がりましたね(笑
痛快なサビのボーカリゼイションにも非常にスカッとした気分になれた渾身の一曲でございました。
妖艶なベースに、大爆発のバンド演奏、更にケンゴさんのガッツポーズも出た「dysphoria」
雷の様な轟音の中で小林さんの絶唱が鳴り響く「Rainbow」と
容赦のないハードな流れが続いていく。

先ほどの乱れっぷりとはうってかわって、
ケンゴさんが踊る様な軽やかな仕草で美しいギターフレーズを奏でていた「Hallelujah」
この様に楽曲によるふり幅がデカいのもノーベンバーズの個性/魅力でもあります
「ラランラン」~の部分ではシンガロングを煽るポージングもあり、
それもまた‟生”を実感させてくれて素晴らしい変化だなぁ、と。
それから、
またもケンゴさんの美しいギターフレーズがたっぷりと聴けた新曲も披露。
「新曲やります。」みたいな前振りも一切無く突如手渡されたプレゼントでした
疾走感溢れる美しいポップチューン、という印象で憧憬が滲む様な歌詞も印象的な楽曲でしたね
凄く良い曲だったので、早くもきたるべきニューアルバムが楽しみにもなりました...!



ライブも後半戦へ。
エレキギターをバイオリンみたいに弾くケンゴ氏の相様も刺激的だった「楽園」
漆黒のダンスチューンに観客も大盛り上がり
個人的にも、
何度もヘドバンしてそのトリップ感に酔い痴れていました
この日は「愛もそこでは昔話さ」ってフレーズに感情移入しながら聴いてた気がする
何かを憂いてるようで、それが正しいんだよ。とも歌ってる様な世界観に本気で陶酔してました
あまりにも気持ち良過ぎてあと10分はループしてても良いかな、とか思っちゃうくらい笑
小林さんの絶唱っぷりも見事でした。。

更に、この間からやっている「楽園」からの「New York」っていう
暗黒ディスコ繋ぎをこの日も披露してこれもまたものっそいキモチよかった
ケンゴさんが観客にマイクを向けて「あーあーあーあーあ」のシンガロングを煽ってるのも良かった
絶望の中でゆらゆら踊るような音像に魅せられつつ、お立ち台も大分似合う様になって来たなあ、と!
 クライマックスは、
獰猛なベースラインにグイグイ掴まれる「こわれる」
悲観的なサビのフレーズに感情移入もしつつ、
間奏の小林さんのギターソロはこの日もキレッキレで観客の歓声もスゴかった!!
今や「来るぞ来るぞ!」っていう風にみんながその衝撃を待ち望んでる感覚すらあった。
更に、ケモノの様な目で歌唱していたのが印象的だった「BAD DREAM」
痙攣してるかの様な仕草でギターを弾き倒していた「Xeno」と盤石の流れで本編は終了。
この日は、最後の大爆裂パートを弾き切った後に
小林さんがお立ち台でカッコよくギターを掲げて再びジャーン!と奏でるなど、
より「魅せ方」に関して進化してるのも感じられてそういう点でも素晴らしかったです
「これが俺(ら)だ!」的な・・・そういう良い意味で強い自信を持つ大事さを伝えてくれた気がする。


アンコールは、
正直雰囲気的に無いかな?って感じだったんだけど、
クラブチッタが35周年だったからかサービスで再び出て来てくれました
MCで学生の頃にここでDIR EN GREYのライブを(学校を)サボって観に来た~など思い出話も披露、
ライブハウスがあり続けてくれてるお陰で自分たちはステージに立つことが出来ている。と
素直なハコに対する感謝の想いの吐露も素敵でした。
 最後の最後は、
「いこうよ」で締め。
前も感じてたんですが、
この曲の高松さんのベースラインは気持ち良過ぎますね
この日は結構前の方まで行けたので近くで観ていると尚更撫ぜる様なあのベースに夢中になります。
ケンゴの泣きのギターソロも最高だったし、小林さんはあまりにも高まり過ぎたのか?
ケンゴさんに体当たりかましてて思わず笑ってしまったんですけど(笑
願い、ではなく、意志として「いくんだ!」と、
「いこうよ」を熱唱してた事自体が素晴らしいメッセージとしても機能していました
 これまでのキラーチューンで魅せつつ、新曲も奏でて‟未来”への期待も鳴らしてみせた、
正に対バンでもワンマン並みの熱量で聴かせるノベンバらしい最高のライブでした。
tricotの皆さん、ノベンバの皆さん、両スタッフの皆さん、ハコの方々、
そして共に盛り上がったお客さん
ありがとうございました!!!!!!!!


















クラブチッタ周辺の風景。とても綺麗だったのでパシャリ。



The Novembersは、
先述の通り11月~12月にニューアルバムを携えて全国ツアーを開催します
ニューアルバムはライブ会場で先行で発売するらしいので、
実際はめっちゃ新曲だらけのツアーになりそうです
ファイナルが東京なので、
今回は関東民が最も新曲聴くの遅いんですよね(笑
でもまあ、その分想像を膨らませる時間が長くなる~って事で。
 今年はいっぱい対バンライブ開催したり参加したりしてくれてファンとしては嬉しかったですよ
近年はワンマン中心でしたし、ライブが増えるとその分聴ける曲も増えるのでね。
来年もどんどん色々な場所に切り込んでいくノベンバが観たいですね。
そして、
真正面から新世代オルタナ代表としてぶつかり合ったtricotも素晴らしかった。
対バンはお互いがギラつくので、そういう観点でもやっぱり対バンにも足を運びたいって思います。