ひびレビ

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仮面ライダー大戦

2014-04-28 07:34:37 | 仮面ライダーシリーズ
「平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」をようやく観賞して来ました。パンフレットは売り切れ。

「平成ライダーなど、ライダーとは認めん!」というCMには驚かされましたが、今回の鍵を握るのはシュウという、様々なものを裏返す力をもった少年。ユグドラシルがトンネル工事をしていたら、不思議な亀裂が地面に現れ、調査に向かった紘汰と舞はその亀裂に飲み込まれてしまう。そこは裏側の世界。そこでシュウと出会い、記憶の無い彼を案じてひとまず元の世界に戻ると、目の前に本郷猛・仮面ライダー1号が姿を現す。シュウの身柄を渡すように要求してきた本郷は、更に平成ライダーである紘汰=鎧武をライダーとは認めないとも言い切る。

そこへ地下帝国バダンが攻めてきた。本郷は1号に変身してひとまず紘汰とシュウ、舞を逃がしてくれたが、逃げた先にも更なる追っ手が現れる。紘汰や戒斗、光実、貴虎がアーマードライダーに変身して交戦していると、今度は15の力を持つという仮面ライダーフィフティーンが現れた。圧倒的な力を持つフィフティーン相手には、鎧武ジンバーレモンですら歯が立たない。かろうじて昭和ライダーのおかげで難を逃れたものの、紘汰は負傷してしまう。
フルーツパーラーに向かった紘汰が出会ったのは、仮面ライダーディケイド=門矢士だった。鍵を握るのがシュウであること、昭和ライダーが自分たちを襲ってきていること、それに対抗するべく、平成ライダーを集める旅に士は赴く。その中でシュウの秘密、そしてフィフティーン、昭和ライダー、バダンの目的が明らかになっていく・・・


今回は昭和ライダーから1号、Xライダー、ゼクロスが、平成ライダーからはファイズ、ディケイド、ジョーカー、ウィザードが本人出演となりました。絡みが多かったのはXライダーとファイズの2人。逃亡中の犯人に向かって、Xライダーこと神が告げたことは、「大人がすることは、子供の未来を守ること」でした。
スーパー戦隊でも「○○戦隊VS●●戦隊」というのはありますが、基本的に和解して協力!という流れです。が、今回は昭和、平成がライダーの在り方をめぐる戦いが勃発。「VSと名がついていて、本当にバトルしている」ということに謎の違和感を覚えました(笑。死者への思いが強い、平成ライダーの甘い優しさが今回の事件のきっかけにもなっているというのには、「言いがかりじゃね?」と思ってしまいました(汗。時には非情な厳しさも必要かもしれない。けれども死者を忘れず、その思いを胸に刻み進んでいくこともまた大切なこと。昭和と平成、どちらも子供を守るという思いに変わりはありませんでしたし、ライダーに昭和も平成も無いということで決着したようです。いちいち気にしていたら、楽しく作品が見れませんしね。

現役ライダーは鎧武ですが、話は士や巧メインに展開されていったように思えます。紘汰はむしろ鎧武としての戦闘面での活躍が多かったかなと。イチゴアームズを敵にぶつけたり、オレンジアームズを展開途中の開いた状態で回転させて攻撃を弾くなど、なかなか面白い使い方がなされていました。カチドキアームズはテレビと異なり、まさかの敗北・・・そしてこの映画を見て、火縄大橙DJ銃の一連の流れが、キバのザンバットソードに似ていることに気がつきました。
仲間を失う悲しみを知っていながらも、前に進むことを選んだ紘汰。果たして今後はどのような展開が紘汰に降りかかるのでしょうか。

他の鎧武の面々はといえば、戒斗はまさかのお笑い担当に。恐るべしハーフボイルドの力!(笑。EDで亀を興味津々に見ていたのには笑いました。ヘルヘイムの森のオーバーロード探索に明け暮れる毎日。そんな彼を癒してくれるのは、最近買い始めた1匹の亀・・・とかw
そして光実。特筆する活躍はありませんでしたが、「兄さんと一緒なら負ける気がしない!」という台詞に笑いそうになりました。本編であんな怖い顔を見せられたから、尚更違和感が凄かったですw

私は昭和ライダーを見ていませんし、ファイズも途中で止まっています。いや、カッコいいから好きなんですけどね。10話ぐらいまでは見たので、残りは今年中には見ます。
個人的にはディケイドやジョーカー、ウィザードの本人出演が特に嬉しかったです。ウィザードはインフィニティースタイルでの、シャイニングストライクを発動する場面があり、音声は「シャイニングストライク」と聞こえました。が、見た目はアックスカリバーを遠隔操作しているので「プラズマシャイニングストライク」かなーと。まさか本編で普通のファントム相手に使ったっきりの技になるとは思わなかったです。

ディケイドこと門矢士は相変わらずどんな世界にもすんなり溶け込むなぁと。鳴滝ともいつの間にか悪くは無い関係になっているようで。鳴滝は士に呼びかける時は「おのれディケイド!」と言わなければならないルールでもあるのでしょうかw
15の力を持つフィフティーンと、10の力を持つディケイド。数が多い相手に対し、残念な結果になりましたが、やっぱりディケイドもカッコいいなぁ。ライドブッカーの刃の部分に手を当てたり、手を叩く仕草は大好きです。

そして仮面ライダージョーカーこと左翔太郎!「翔太郎がおやっさんっぽい服を着てる!」と感動した後に、安定のハーフボイルドで笑いましたw仕事は迷子探しばかりでしたが、例え迷子の亀であっても泣かせたりはしない。大切な街の住人であれば守りきる。そんな彼のかっこよさを改めて感じさせられる映画でした。
残念ながら相棒であるフィリップは登場しませんでした。まぁフィリップが出たら検索して、敵の目的やら昭和ライダーの目論見があっという間に明かされそうではありますが。一応ダブルも出ることは出ていますが、やっぱり2人揃ってこそのダブルなので、翔太郎は仮面ライダージョーカーとしての出演だと思っています。中の人のお気に入りでもあり、ジョーカーの元でもあるブラック、ブラックRXとの対戦もありました。
久々の「さぁ、お前の罪を数えろ!」や「俺は自分の罪を数えたぜ」といったおやっさんの台詞もあったのが嬉しかったです。あぁ、BOXが欲しくなる!


ストーリーとしては、昭和と平成ライダーの意見の食い違いもありつつ、その垣根を越えて少年の願いを叶えるという映画になっていました。敵対しているように見えて実は!というのはスーパーヒーロー大戦で行われていたので新鮮味はありませんでした。
戦隊からはキョウリュウレッドとトッキュウジャーも出演。トッキュウオーはデンライナーやキョウリュウレッシャーとの合体で巨大戦で活躍していましたが、合体そのものよりも、援護攻撃をしてくれた他のデンライナーやゼロライナーに目がいってしまいました(苦笑。しかし、恐竜には恐竜をとのことでしたが、キョウリュウレッドを出す意味はあったのだろうか。

ともあれ、そこそこ楽しめた映画でした。
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