ひびレビ

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THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!

2015-04-25 07:43:13 | アニメ・ゲーム
 アニメ「THE IDOLM@STER」の劇場版「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」を見ました。

 アイドルアワードを受賞した春香、ハリウッドデビューが決まった美希、海外レコーディングを控えた千早など、順風満帆な765プロのアイドルたちのもとへアリーナライブ開催が知らされた。今回は初の試みとしてバックダンサーを起用し、よりステージを広く使った演出に挑戦してみることになり、春香はアリーナライブにおけるリーダーをプロデューサー直々に任命される。
 バックダンサーに選ばれた矢吹可奈たちは、みんなアイドル候補生であり、初めのうちは春香たちの体力についていけず、食事も喉を通らない様子だった。春香や雪歩たちはそんな彼女たちを心配して声をかけ、優しく励ますのだった。

 無事に合宿も終わろうとしていた頃、プロデューサーは全員にハリウッド研修に向かうことを告白する。これからも春香たちのプロデューサーであり続けるためにも、自身のレベルアップのために研修に行くというのだ。伊織も寂しさを隠しきれずにいたが、春香はアリーナライブを成功させ、プロデューサーを笑顔で送り出そうと提案し、全員の心は再び一致団結する。

 だが、合宿後のミニライブでは、初めてステージに上がった可奈たちが戸惑ってしまい、幾つかアクシデントが発生した。彼女たちはゴシップ誌に取り上げられることにもなれておらず、このままの振り付けでアリーナライブを成功させる自信も無くしている者もいた。更には可奈が練習に来なくなってしまう・・・


 今年でアイマス10周年だそうですが、アニメのアイマスからもう4年とかマジかよ・・・と思いつつ、久々に765プロの面々が動く姿を見ました。卯月たち新人アイドルの初々しさもいいですが、春香たち先輩アイドルの頼れる雰囲気もいいですね。皆が楽しく歌って踊るのはもちろんのこと、何よりも千早が自然に笑っているのを見られて嬉しかったです。海で遊ぶシーンでも、今回は自分から上着を脱いだのだと思いたい。映画では春香のよき相談相手を務め、新たに写真撮影という新たな趣味も見つけた模様。「可愛く撮ってね」という春香に「元々可愛いじゃない」という返しをするかと思ったけど、そんなことなかったぜ!w

 プロデューサーがいなくてもスケジュール管理が出来るようになっていることを初め、テレビ版からの成長を感じられる部分が随所に見受けられました。一番分かりやすかったのは雪歩の成長です。引っ込み思案で、男の人が苦手だった雪歩が、不安がる可奈たちに積極的に話しかける姿はまぎれもなく先輩アイドルでした。その後穴を掘りそうになるまでがワンセットの模様ですw

 伊織はバックダンサーの1人、北沢志保との絡みが多かったです。志保は思ったことをはっきりと口に出すために、場の雰囲気を変えてしまうことがありました。また、同じ舞台に立つものであってもライバルだという認識があったために、当初はいつも1人で休憩していた志保。そんな彼女に声をかけたのが伊織でした。仲良くはしていても、伊織は皆のことをライバルだと思っている。ライバルだからといって馴れ合ってはいけないというわけではなく、むしろ仲良くすることでより相手のことを深く知り、相手の長所や自分に足りないものが見えてくるのではないでしょうか。
 可奈がアイドルを辞めるというメールを送ってきた際、可奈を待つ理由が無いという志保に対し、それでも可奈を待とうとする春香。そこで志保は「話になりません。なんであなたがリーダーなんですか」と発言。そこで伊織の制止が入る・・・というシーンがありました。伊織も志保の焦る気持ちを理解したうえで、ある程度の発言はさせていたものの、リーダーを否定する発言については「今のは言って欲しくない言葉だわ」と諭していました。春香のリーダーを否定することは、ひいてはプロデューサーの判断まで否定しまうことになりますからね。それと同時に、春香にきちんとリーダーとして決断するべきだと諭す伊織はカッコよかったです。


 プロデューサー直々にリーダーに選ばれた春香。かつてはアイドルに憧れる存在だったのが、いつしか自分がアイドルとして憧れられる立場に立っていました。雪歩同様、先輩としての気遣いや励ましなど頑張っていた春香ではありますが、可奈や振り付けの問題では、厳しい局面に立たされることに。
 そこで出した答えは、天海春香としての答えでした。大切なのは、何をしたいか。「もしかしたら、もっといい方法があるのかもだけど、私は、天海春香だから」。メンバーのリーダーである前に、天海春香としての思いを告白。「私は~」の部分はCMでも何度か聞いていましたが、こういった場面で使われるとは。

 今回の物語においては、誰1人として間違った発言をした者はいないと思います。全員で踊るために振り付けを簡単にした方が良い、出来るところまで頑張りたいから変えない、可奈を待たずに練習を再開するべき、可奈を待つ・・・と、どれもこれも、絶対的に間違っているとは言えないものばかりです。どの意見も筋が通っているし、正しくもある。だからこそ、どの答えを選択するべきか迷ってしまうのでしょう。

 春香の思いを聞いた可奈もアイドルを続けたいという思いを告白。他のバックダンサーたちも可奈を励まし、共に頑張ることを約束。伊織は志保に、春香と可奈は何をしたいかを言っただけであり、「言いたいことがあったら言うべきよ」と発言を促していました。反対意見を出せない雰囲気を作るのではなく、共にステージに立つものとして、全員の意見を尊重するというのも大切ですね。
 一段落した後、春香は皆に顔を見せず、千早はそんな春香に優しく手を触れていました。「もっといい方法があるかもしれない」と思っていましたから、今の自分の判断が正しいかどうか不安だったのでしょう。リーダーとしてではなく、春香自身の気持ちを優先させたこともありましたし。
 
 間違っても、転んでもまた立ち上がれる。それが765プロのアイドルたち。バックダンサーの皆も含め、誰か1人が欠けたらたどり着けなかった場所に今、立っている。互いに競い、触れ合い、高めあい、支えあい。そうして積み上げて来た日々が今のアリーナであり、そしてこれからに繋がっていく。改めて彼女たちの絆の深さを感じさせられる作品でした。
 他にもプロデューサーが一時いなくなると知って寂しがる伊織、一番最初に発言するほど積極的になったやよいなどなど、各メンバーについてもあれこれありますが、長くなるので割愛。というか、各場面についてあれこれ言うとキリがなくなりそうです(汗。


 最後のライブシーンは、765プロ、そしてバックダンサーたちの集大成が感じられる最高のライブでした。何よりも、皆が笑顔で、充実した顔で歌い踊っているというのが良いですね。このライブの成功は、それまでの積み重ねがあったからこそ。このライブもまた過去になり、そうして未来を作っていく・・・良いライブでした。

 EDではシンデレラガールズより渋谷凜も登場!台詞の無い1枚絵でしたが、こうして世界が繋がっているという演出は大好きです。いつかシンデレラガールズも劇場版になって欲しいものです。
 ラストには事務所の前で、帰ってきたプロデューサーをお迎えして締め。プロデューサーの代わりにスケジュール管理が出来るからといって、プロデューサーが必要なくなったわけではない。彼もまた、765プロに欠かせない、かけがえのない仲間でした。最近アニメが再放送されていますが、当時から比べると随分と頼もしくなって・・・・¥


 そして!この劇場版で一番良かった点は!バックダンサーの1人、望月杏奈です!いやー、非常に可愛いキャラクターですね。バックダンサーの名前全員覚えるとかむーりぃーだろうなと思ってましたが、杏奈の名前だけは出てきた瞬間に覚えました(笑。ぜひともモバマスに・・・え?バックダンサーは全員「ミリオンライブ!」のキャラクター?オンとオフがある?・・・(検索中)・・・人生で2番目くらいに、ガラケーであったことを後悔した瞬間でした(苦笑。
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