ひびレビ

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「くまみこ」を見て

2016-06-22 08:03:36 | 2016年アニメ
 2016年春アニメである「くまみこ」全12話を視聴しました。

 熊手村に住む中学生の巫女・雨宿まちと、喋るクマ・クマ井ナツを中心に描かれる田舎ハートフルストーリーです。まちは都会に憧れを抱いているものの、現代社会の知識については何故かナツの方が圧倒的に詳しいというのが現状。それでも都会に行きたがるまちに対し、ナツは都会っ子クイズや「ユニクロでヒートテックを買ってくる」「ヴィレッジヴァンガードでピタゴラ装置のDVDを買ってくる」といった試練を与えるが、まちは田舎コンプレックスを抱いているためになかなか上手くいかない。
 それでも楽しい日常を過ごしていると、まちは親戚の雨宿良夫から村おこしのためにアイドルコンテストに出てくれないかと頼まれることに。マネージャーに良夫の幼馴染で、まちとも少しずつ打ち解け始めた酒井響がつくものの、いざ都会のコンテスト会場に赴いたまちは、過度なプレッシャーから逃げ出してしまうことに・・・

 最終回は、まちが良夫の村おこしにかける思いを知り、見知らぬ小さな女の子から元気をもらい、会場にやってきたナツの声援もあり、審査員特別賞をもらって無事にコンテスト終了。けれども田舎コンプレックスは解消されず、都会の高校に行かないと宣言。そんなまちに対し、ナツは難しいことを考えなくていいと、優しく抱きしめるのでした。
 ・・・いや、まぁ、いい話なのかもしれませんけども、最終的に「何も考えなくていい」とダダ甘なナツを見ていると、これでいいのかなぁと疑問に感じました。ひたすらイチャイチャするまちとナツは可愛らしかったですが、もう少しまちの成長を描いても良かったのでは?と思います。
 まぁ田舎コンプレックスというのも一朝一夕で解消されるものではないのでしょう。私も、いざ都会に出た時に交通機関の乗り方などで戸惑っていると「あぁ、この人は地方から来たんだな」と思われてるんじゃないかとビクビクすることはありますし。

 8話あたりまでは安定した面白さがありましたが、個人的に9話以降、特にアイドル関連の話はあまり好きではありませんでした。ちょうど、まちが良夫に連れられて人前に出る機会が増えてきたあたりが境目だったかなーと。
 バイトやらアイドルやら、慣れないながらも何とかやりきろうとするまちは健気ではありましたが、見ていて若干心苦しくなってきます。ここらへん、ナツがまちを都会の高校に行かせたくない気持ちと一緒なのかもしれませんが(苦笑。暗い顔、辛そうな顔が多いのは、見ていてあまり楽しいものではないですからね。え?泣き顔も可愛いって言ってたろうって?ああいうのは1回でいいです(汗。
 あれこれと苦労してきたのに、結局都会を諦め、何も考えずに村でのんびり過ごし続けるまちとナツ・・・うーむ。

 ただ、世間に疎いものの可愛らしいまちと、クマながらも有能すぎるナツの組み合わせは、見ていて温かくなりました。何だかんだでまちもナツのことが大好きで、ナツも同じ気持ちなので、じゃれあっている姿は微笑ましかったです。

 あれこれ思うところはありますが、楽しかったところもあったのは確か。ありがとうございました!
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