ウマ娘プリティーダービー Season3 第11話「決意」
凱旋門賞のためフランスへと出発したダイヤちゃんの一方で、原因不明の違和感が続くキタちゃん。食事もあまり喉を通らず、クラちゃんからは「調整不足だったんじゃない?」、トレーナーからは「宝塚記念の疲れが抜けていない」などと指摘されたものの、どれもピンとこない。加えて以前はサクラバクシンオーとの衝突を難なく受け止めていたのに対し、今では転倒してしまうほど。
それでも大丈夫だと自分に言い聞かせるキタちゃん。そんな彼女に「キタサンブラック。ピークを過ぎたんだよ、お前は」と容赦の無い真実を告げたのが他ならぬゴールドシップでした。
ゴルシは第3話でも感情のコントロールについて語っていましたが、あの時はキタちゃんのツッコミや回想シーンも相まってややギャグ寄りの描写でした。しかし、同じ言葉でも今度は重みがまるで異なります。バクシンオーの件といい、以前と似たようなシチュエーションであっても実際にはまるで異なる描写となっているのが面白いですね。まぁ、もう少しバクシンオーがキタちゃんの様子を気にするとかはやって欲しかったですが。
しかし、1期のスズカのお見舞い、2期のテイオー再起といい、アニメの要所でお出しされる真面目なゴルシは本当にカッコいいなぁ……
ピークを過ぎた後の競争能力の変化については千差万別。復活劇を遂げることもあれば、急激に走れなくなることもある。それを教えられたうえでキタちゃんが出した結論は……あぁ、成長したんだなぁ……あの言葉を、あの表情で告げられるキタちゃんは本当に精神的に強くなったんだなと感じさせられました。
きっかけは商店街の人々の想いを聴いたことですが、彼らの気持ちをフランスに行かない言い訳に使うのではなく、自分のやりたいことをきちんと見据えた決意が語られたのは好印象です。
そして迎えた天皇賞・秋は台風直撃の重バ場。更にキタちゃんは出遅れるというトラブルもあったものの、必死の粘りによりどうにか1着を勝ち取り、宝塚記念におけるクラちゃんへのリベンジを果たすこととなりました……史実のレースにおいてもサトノクラウンが差すか!?と思われたところを驚異的な粘りを見せていました。
天皇賞春・秋の連覇。GⅠ6勝目。歓喜に沸く観客。しかしキタちゃんを良く知る人物ほど、その記録や勝利は手放しで喜べるものではありませんでした。宝塚記念の時も相当に息が荒かったですが、今度はとうとう膝をつき、肩で息をし始めるほど。重バ場だったとはいえ、クラちゃんとは比較するまでもなく明確な疲労が見て取れます。
最終直線では天皇賞・春で見せたような笑顔はなく、以前のように気合の叫び声をあげるわけでもない。ただずっと歯を食いしばり、唸り声を上げつつけたキタちゃん。ピークを過ぎた肉体に、まだ走りたいという精神がギリギリ競り勝った。そんな印象を受けました。
「そっかぁ……」レース後のあまりにも悲痛な心の声から、キタちゃんの中で「ピークを過ぎた」ことが可能性から確信に変わった、変わってしまったのだと感じました。きっとどこかでゴールドシップやトレーナーの言葉を信じたくないという想いが残っていたのかもしれませんね……
そして、そんな彼女をいつもより遠くから見つめるのが他ならぬダイヤちゃん。彼女の凱旋門賞の結果は……電話口の向こうで寂しそうな顔をしていた彼女もまた、向こうでのトレーニング中に何か感じるところがあったのかもしれませんし、いつも一緒の親友がいない寂しさもあったのでしょう。凱旋門賞が終わってから天皇賞・秋が始まるまで日にちはありましたが、その間顔を合わせづらく、サトノ家に滞在していた可能性もあるかな……
あの涙は、親友の勝利を喜ぶと同時に、限界の訪れを悟ってしまった涙か、はたまた世界中の皆をお祭りみたいに熱狂させるという夢を果たせなかったからか……
個人的には悪くない話でしたが、ここら辺はもっとポジティブな描き方も出来たんじゃないかとも思います。宝塚記念は負けたけど、このままGⅠを勝ち続けて、有馬記念でゴルシを超える7勝目を勝ち取り、そのままドリームトロフィーリーグに向かう!ドゥラちゃんやダイヤちゃんともそこで再戦!的な。キタちゃんの悩みは天皇賞春で決着させて欲しかった気持ちも無くもなく。
さて!現在ピックアップガチャが開催中のクラちゃんことサトノクラウン!何か今回いっぱい喋ってくれてマジ嬉しかったです。食事シーンではキタちゃんやシュヴァルちゃんのお姉さんとして振舞っているような雰囲気も素敵でしたし、天皇賞・秋のラストスパートは差し切ることこそ出来なかったものの、全体的にカッコよく描かれていたなと。何なら勝利した前回の宝塚記念より目立っていた気がしないでもない。まぁキタちゃんと競ったからなのかもしれませんが。
気づけば残り2話。互いに不調に陥ったキタちゃんとダイヤちゃんはどうするのか。
恐らく第12話はキタサンブラックVSシュヴァルグランのジャパンカップ、第13話は史実でキタサンブラックのラストランとなった有馬記念が描かれるのでしょう。また史実のサトノダイヤモンドの引退は1年後の有馬記念。その間に京都大賞典に勝利していますから、キタちゃんの雄姿に感化されてトゥインクルシリーズを走り続けることを決意し、キタちゃんはドリームトロフィーリーグへの移籍を決意。互いに異なる舞台で人々を盛り上げようとするとか、そういう流れになるのかなと。
ただ、これまでGⅠ勝利に至らなかったシュヴァルちゃんとしては、「キタちゃんがピークを過ぎたから勝てた」などとは言われたくないでしょうし、そういう描き方もして欲しくないです。次回、何かしらの形でキタちゃんに火をつける役割を担うと共に、勝利の暁には良い笑顔を見せて欲しいですね。
そんなシュヴァルちゃんの食事シーンでのフォークの握り方。子供っぽくてめちゃくちゃ可愛かったですね……
楽しい時間はあっという間。怪我により走れない故の苦しみもあれば、走れるからこその悩みもある。様々なウマ娘が怪我に悩まされ続けた2期とはまた異なる悩み、苦しみをを感じさせられた第11話でした。
凱旋門賞のためフランスへと出発したダイヤちゃんの一方で、原因不明の違和感が続くキタちゃん。食事もあまり喉を通らず、クラちゃんからは「調整不足だったんじゃない?」、トレーナーからは「宝塚記念の疲れが抜けていない」などと指摘されたものの、どれもピンとこない。加えて以前はサクラバクシンオーとの衝突を難なく受け止めていたのに対し、今では転倒してしまうほど。
それでも大丈夫だと自分に言い聞かせるキタちゃん。そんな彼女に「キタサンブラック。ピークを過ぎたんだよ、お前は」と容赦の無い真実を告げたのが他ならぬゴールドシップでした。
ゴルシは第3話でも感情のコントロールについて語っていましたが、あの時はキタちゃんのツッコミや回想シーンも相まってややギャグ寄りの描写でした。しかし、同じ言葉でも今度は重みがまるで異なります。バクシンオーの件といい、以前と似たようなシチュエーションであっても実際にはまるで異なる描写となっているのが面白いですね。まぁ、もう少しバクシンオーがキタちゃんの様子を気にするとかはやって欲しかったですが。
しかし、1期のスズカのお見舞い、2期のテイオー再起といい、アニメの要所でお出しされる真面目なゴルシは本当にカッコいいなぁ……
ピークを過ぎた後の競争能力の変化については千差万別。復活劇を遂げることもあれば、急激に走れなくなることもある。それを教えられたうえでキタちゃんが出した結論は……あぁ、成長したんだなぁ……あの言葉を、あの表情で告げられるキタちゃんは本当に精神的に強くなったんだなと感じさせられました。
きっかけは商店街の人々の想いを聴いたことですが、彼らの気持ちをフランスに行かない言い訳に使うのではなく、自分のやりたいことをきちんと見据えた決意が語られたのは好印象です。
そして迎えた天皇賞・秋は台風直撃の重バ場。更にキタちゃんは出遅れるというトラブルもあったものの、必死の粘りによりどうにか1着を勝ち取り、宝塚記念におけるクラちゃんへのリベンジを果たすこととなりました……史実のレースにおいてもサトノクラウンが差すか!?と思われたところを驚異的な粘りを見せていました。
天皇賞春・秋の連覇。GⅠ6勝目。歓喜に沸く観客。しかしキタちゃんを良く知る人物ほど、その記録や勝利は手放しで喜べるものではありませんでした。宝塚記念の時も相当に息が荒かったですが、今度はとうとう膝をつき、肩で息をし始めるほど。重バ場だったとはいえ、クラちゃんとは比較するまでもなく明確な疲労が見て取れます。
最終直線では天皇賞・春で見せたような笑顔はなく、以前のように気合の叫び声をあげるわけでもない。ただずっと歯を食いしばり、唸り声を上げつつけたキタちゃん。ピークを過ぎた肉体に、まだ走りたいという精神がギリギリ競り勝った。そんな印象を受けました。
「そっかぁ……」レース後のあまりにも悲痛な心の声から、キタちゃんの中で「ピークを過ぎた」ことが可能性から確信に変わった、変わってしまったのだと感じました。きっとどこかでゴールドシップやトレーナーの言葉を信じたくないという想いが残っていたのかもしれませんね……
そして、そんな彼女をいつもより遠くから見つめるのが他ならぬダイヤちゃん。彼女の凱旋門賞の結果は……電話口の向こうで寂しそうな顔をしていた彼女もまた、向こうでのトレーニング中に何か感じるところがあったのかもしれませんし、いつも一緒の親友がいない寂しさもあったのでしょう。凱旋門賞が終わってから天皇賞・秋が始まるまで日にちはありましたが、その間顔を合わせづらく、サトノ家に滞在していた可能性もあるかな……
あの涙は、親友の勝利を喜ぶと同時に、限界の訪れを悟ってしまった涙か、はたまた世界中の皆をお祭りみたいに熱狂させるという夢を果たせなかったからか……
個人的には悪くない話でしたが、ここら辺はもっとポジティブな描き方も出来たんじゃないかとも思います。宝塚記念は負けたけど、このままGⅠを勝ち続けて、有馬記念でゴルシを超える7勝目を勝ち取り、そのままドリームトロフィーリーグに向かう!ドゥラちゃんやダイヤちゃんともそこで再戦!的な。キタちゃんの悩みは天皇賞春で決着させて欲しかった気持ちも無くもなく。
さて!現在ピックアップガチャが開催中のクラちゃんことサトノクラウン!何か今回いっぱい喋ってくれてマジ嬉しかったです。食事シーンではキタちゃんやシュヴァルちゃんのお姉さんとして振舞っているような雰囲気も素敵でしたし、天皇賞・秋のラストスパートは差し切ることこそ出来なかったものの、全体的にカッコよく描かれていたなと。何なら勝利した前回の宝塚記念より目立っていた気がしないでもない。まぁキタちゃんと競ったからなのかもしれませんが。
気づけば残り2話。互いに不調に陥ったキタちゃんとダイヤちゃんはどうするのか。
恐らく第12話はキタサンブラックVSシュヴァルグランのジャパンカップ、第13話は史実でキタサンブラックのラストランとなった有馬記念が描かれるのでしょう。また史実のサトノダイヤモンドの引退は1年後の有馬記念。その間に京都大賞典に勝利していますから、キタちゃんの雄姿に感化されてトゥインクルシリーズを走り続けることを決意し、キタちゃんはドリームトロフィーリーグへの移籍を決意。互いに異なる舞台で人々を盛り上げようとするとか、そういう流れになるのかなと。
ただ、これまでGⅠ勝利に至らなかったシュヴァルちゃんとしては、「キタちゃんがピークを過ぎたから勝てた」などとは言われたくないでしょうし、そういう描き方もして欲しくないです。次回、何かしらの形でキタちゃんに火をつける役割を担うと共に、勝利の暁には良い笑顔を見せて欲しいですね。
そんなシュヴァルちゃんの食事シーンでのフォークの握り方。子供っぽくてめちゃくちゃ可愛かったですね……
楽しい時間はあっという間。怪我により走れない故の苦しみもあれば、走れるからこその悩みもある。様々なウマ娘が怪我に悩まされ続けた2期とはまた異なる悩み、苦しみをを感じさせられた第11話でした。