ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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舞いあがれ! 第14週「父の背中」

2023-01-06 08:08:25 | テレビ・映画・ドラマ
舞いあがれ! 第14週「父の背中」

 新年第1回目の放送は悠人と浩太さんの衝突から始まりました。
 悠人は悠人なりに会社や家のことを心配しているが故に、わざわざ忙しい時間の合間を縫って工場を見学したんでしょうし、倒産した会社を見てきたからこそ、その言葉には説得力があります。言い方は多少きついものではありますが、家族だからこそ変に包み隠さず、本音をぶつけたかったのでしょう。それを感情論で否定され、自分が悪者みたいにされては、そりゃ悠人の気分も悪くなりますって……

 思うに、悠人と浩太さんが見ている「現実」は異なるのが、意見が食い違う原因でしょう。悠人が見ている「経済」「経営」も現実であれば、浩太さんが見てきた「歴史」や「人」もまた現実。それぞれがそれぞれの「現実」を直視しすぎているために、すれ違ってしまうんだろうなと。

 そして、現実を直視し続ける悠人の「自己満足」「無責任」という言葉は、舞の胸にも深く刺さりました。今の舞は、入社が延期になってたまたま時間が空いたから工場を手伝っているだけのこと。第13週でも舞に手厳しい一言を放った山田さんが言うように「沈みそうな船で、一人だけ救命胴衣をつけている」状況に他なりません。
 舞が暇つぶしや無責任な気持ちで工場を手伝っているわけではない、というのは分かります。ですが、パイロットになれば工場を離れるのも事実。容赦の無い現実を突きつけられたからこそ、悠人との会話で舞は何も言い返せず、ただただ動揺するしかなかったのでしょう。その戸惑う気持ちを、柏木には伝えられなかったのが少々不安です。

 パイロット(夢)と工場(現実)のどちらを選ぶか。自分の気持ちを大事にして夢へと進むか、周りの人間を大事に思い夢を諦めるか……かつて両親も同じような選択に迫られ、結果、夢を諦めることとなりました。今度は舞がその選択に迫られているわけですね。


 もうどうにもならないかもしれない。そんな弱音に対して「しゃあない。そん時はそん時や」と諦めることを許してくれる笠巻さん、一緒にお好み焼き屋や漫才コンビでもやってくれるという梅津さん。こうして弱音を受け止めてくれる人物のありがたみも身に染みます。章兄ちゃんも、恐らくは試作品開発するまでギリギリ転職の話を待ってもらっていたんでしょうね……
 そして浩太さんが選んだのは、工場を存続させる道。リスクがあると指摘されながらも選んだその結果は……そんな時でさえ、笑顔で「舞が自分の夢に向かって頑張っているのが嬉しい」「悠人もいつか本当の夢を見つけてくれると信じている」と言える浩太さんの優しさよ……誰も見捨てない、見捨てられない。甘さとも優しさとも取れるその気持ちが、今回の結果に繋がってしまったのがより一層哀しいです。

 
 さて、今週のサブタイトルは「父の背中」。この言葉から連想されるのは「頼もしさ」「いつの間にか年老いた」などですが、今回は……そんな「父の背中」、見たくなかった……!ここ最近は厳しい現実に直面してきた岩倉家ですが、更に容赦の無い現実が突きつけられることとなりました。この時、映像がブレているのが心情を表しているようで猶更辛い。
 次週は舞が悠人に頭を下げてIWAKURAへの投資を依頼するようですが、実際お金がいくらあったとしても、事業を継続するための具体的な計画が無ければ投資したところで意味が無いでしょう。「実家を救いたい」などという感情だけで動き、結果焼け石に水で終わってしまっては、悠人の信用にも関わります。

 新年早々不安渦巻く本作。果たしてここからどう挽回していくのか……
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消去法ですいません

2023-01-05 08:16:57 | 日々の生活
 「今年の紅白どっち勝った?」
 「紅組」
 「残念でしたー!”今年”の紅白はまだ放送してませんー!」
 やられる側になるとイラっとするこのやり取りは、何割の人が経験したことがあるんでしょうか。

 さて、そんなこんなで昨年末。大晦日。実家に帰省し、ゆっくりとテレビを……見たいものが、見たいものが無い…!昔はあれこれ見たいものがあるけど、今のように複数番組同時録画が出来なくて、紅白の時間になったら泣く泣く他の録画を切り上げる……みたいなこともしていたんですけれども、そもそも見たいものが見当たらない。実際見たら面白いのもあるんでしょうけども、それだけをじっくり見たい!ってのがなかなか無い。

 ということで、消去法で申し訳ないとは思いつつ、普段見ない番組にチャンネルを合わせたらそこそこ面白かったのでしばらく見て、時折紅白やらFate特番を見たりしつつ過ごしていました。
 正月番組はいくつか録画して、現在地道に消化中です。もちろん今回はCMカット無し!何故なら!ウマ娘のCMが挟まるかもしれないから!……年末年始でバージョン切り替わるうえに、複数パターンあるとは恐れ入った。

 そんな感じで年末年始の番組を見ている今日この頃。その中で最も印象的だったことといえば……やはりアニサマですかね。「あれ?何か前にも曲披露してたっぽい感じのMCだな?」という疑問から検索して、実際にはもっと色んな曲が披露されていたことを今回初めて知りました(汗。
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「ちむどんどん」の総集編”だけ”を見た話

2023-01-04 07:11:05 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけで、何かと話題に挙がっていた「ちむどんどん」の総集編を見ました。総集編だけしか見ていないので、「そこは本編で詳しく書かれている」といった点にもツッコミを入れているかもしれませんが、そこはご了承いただければと。

 で、その感想ですが率直に言うと「半年見続けるのは多分キツい」でした(汗。「筋を通す」のであれば、そもそも豚を潰す話を先にするべきでは?という疑問に始まり、全体的にその場の勢いで事が進んでいるように感じられてしまいました。

 主人公・暢子が「東京でコックさんになる!」と宣言したからには、東京に何か伝手でもあるのかと思ったのですが、実際にはたまたま知り合った人からレストランや下宿先を紹介される展開。あまりにも行き当たりばったりというか、都合が良すぎるというか。一応レストランのオーナーには実力を認めさせることが出来たため、全てが他力本願というわけではないにせよ、何だかなぁ……と。その後、総集編ではレストランが殆ど触れられていませんでしたが、料理人として成長するための重要なエピソードとか、無かったのかな?

 その他にも
「亡き父から家族を任されたのに、兄・賢秀は何故子供のまま成長してしまったのか」
「レストランで働いているのに、社会人としての勉強先が新聞社である理由は何か」
「新聞社に行ってからは恋愛模様の進展しか描かれなかったが、果たして一体何を学んだのか」
「和彦と母親を仲直りさせるために、毎日弁当を届けたのは何故か」
「お世話になっているレストランで結婚式を開かせてもらって、その場で『沖縄料理の店を開きます(=店を辞めます)』と宣言するのはいかがなものか」
「終盤、歌子が倒れるのは必要な出来事だったのか」
 などの疑問が相次ぎました。以前視聴した「梅ちゃん先生」の総集編は「本編を見たくなる面白さ」でしたが、こちらは「あまりにも疑問が多いため、正しく評価するためには本編を見なければならない」という想いの方が強いですね(汗。 
 暢子が自分の店の切り盛りで四苦八苦する過程は多少面白かったものの、全体的に好感をもてるキャラクターがいなかったので、これをリアルタイムで半年間見続けるのは正直難しかったと思いますし、今からまとめて見たいかと言われると……うーん。


 そんなこんなで「ちむどんどん」の総集編だけを見た結果、カットされた話が気にはなるものの見たいかと言われると微妙という、何とも複雑な感情を抱くことになりました(苦笑。元々、あれこれ評判を耳にしたうえでの視聴のため、マイナスからのスタートになっている点は否めないですが、それにしたって「ん?」と思う個所が多かったですね。
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初売り巻き込まれ

2023-01-03 08:26:39 | 日々の生活
 物というのは壊れて欲しくないタイミングで壊れ、思いがけないタイミングで在庫が切れるもの。

 ということで、最近よくいらっしゃる寒波さんのもと、仕方なしに買い物に出かけることに。しかしどれくらい混んでるのかなぁ……せめて駐車場が空いていれば良いのだけれど。お、割と混んで……ない?これはいけるな!

 ……いやめっちゃ人いるじゃん!?そうか、車一台につき人一人ってわけじゃないですもんね。複数人でいらっしゃるご家族もありますよね。その後別の場所に移動したりもするでしょうしね。なるほど、正月の店はこういう感じなんだ……ま、まぁでも、まだ開店してそんなに時間経ってないし、パパっと欲しいもの買って帰ろう。

 ……レジが見たこと無いレベルで並んでいるんですが!?何この行列!?あーもう、一回帰って、人が少なくなった頃見計らってもう一回来ようかなぁ。でもまた車出すの面倒だしなぁ。もっと天気が悪化しているかもだし。仕方ない、並ぶか。


 結果、思ったよりも早いペースで会計が進んでいったので、サクッと買い物を済ませて家に帰りました。多分何かしら安かったり、あれこれ目玉商品があったんでしょうけれども、そこら辺は一切チェックせずに帰ってきたので、何に集まっていたのかは分かりませんが、それにしたっていつになく人が多かったです。でも、これで後はのんびりお正月!

 
 ……あ、アレ無いわ……はいはい行けば良いんでしょ行けばぁ!……あれ、こっちはそんなに混んでない。何で?
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「映画大好きポンポさん」を見て

2023-01-02 06:39:16 | テレビ・映画・ドラマ
 2021年の映画「映画大好きポンポさん」を見ました。

 伝説の大プロデューサーである祖父から、その才能を受け継いだ銀幕の申し子・ポンポさん。そんな彼女の製作アシスタントとして働いていたジーンに、遂に映画監督を任されることとなる。脚本ポンポさん、主演には10年ぶりの復帰作となる世界一の俳優マーティンと新人女優ナタリーが起用される。果たして映画は完成するのか……?


 といった感じで始まる本作。この出だしで私の頭の中には「新人監督と新人女優が、世界一の俳優やポンポさんたちに振り回されつつも、スタッフたちとの親交を深めていき、無事に映画を完成させる」という安直な「映画の撮影」に関する物語が浮かんでいました。
 が、実際のところ撮影は順調そのもの。自身が世界一の俳優であることを盾に権威を振りかざしたりせず、現場にアットホームな空気を作り出すマーティンをはじめ、スタッフたちとの関係も良好であり、現場ではピンチをチャンスに変える新しいアイディアが溢れてくる。途中、一旦ポンポさんが現場を離れたり、ジーンの知り合いである銀行マン・アランが登場した時には「ポンポさん不在でトラブル続発!?」「アランの言葉でジーン意気消沈!?」と思ったら、そんなこともなく……

 ここら辺で本作の上映時間は全体のおよそ半分。「え?じゃあこの後は何を描くの?」と思ったら、ここからが本作の見所となります。
 確かに良い画は撮影できた。しかし、逆に言えば撮れ過ぎた。劇中でポンポさんが「2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽として優しくないわ」「制作者はしっかり取捨選択して、できるかぎり簡潔に伝えたいメッセージを表現すべきよ」と語っていたように、どれだけ良い画だろうと「映画」の枠に納めなければ意味がない。ジーンのように映画好きであれば3時間でも4時間でも見ていられるかもしれませんが、そういう人物ばかりでもない。実際、私は「グリーンマイル」は名作だとは思いますが、あれを中学生の頃に見た時に真っ先に出てきた感想は「長い」でした(苦笑。テレビや映像ソフト等で見るならまだしも、映画館であれだけ長い時間拘束されるのは少々きつかったですね。
 如何に良い画が撮れたとしても、その全てを垂れ流しにするわけにはいかない。映画は撮影しただけでは完成しないのだと、当たり前のことに気づかされました。

 何を残し、何を切り捨てるか。考えを巡らせるジーンは映画と向き合ううちに、あることに気づかされ……と、ここからの展開がとにかく熱い!自分のやるべきこと、やりたいことをしっかりと見据えたジーンやアランを、心の底から応援したくなる展開の連続でした。
 監督として現場を見続け、映画が大好きなジーンだからこそ、撮影した一瞬一瞬に思い入れがある。そのシーンを生み出すためにみんなが頑張ったことを知っている。それでも切らなければならない。映画撮影が順調だったのも、この「切り捨てる」ことの辛さを見ている人に伝えるためだったのかと合点がいきました。そして、切り捨てたのは何のためか……曲のかかるタイミングもバッチリで、最高に盛り上がるクライマックスとなっております。


 また、本作の見所としては登場人物の人の良さが挙げられますね。登場人物全てに好印象をもてるため、見ていて全く嫌な気持ちになりません。個人的な推しは受付嬢さんです(笑。アランの上司は最初こそアランと仲がよろしくないようにも見えますが、アランへの注意は理にかなっているものでしたし、前を向き始めたアランを支えてくれる、頼もしい存在でした。


 好感のもてる登場人物たち、鮮やかな場面転換、順調に進む撮影、故にどこを切って残すかの悩みが生まれ……それでも決して諦めない。ただ一つ残った、諦めたくないものに情熱を注ぐ人々の熱い物語を堪能させていただきました。最後の一言も、エンドロールも完璧というほかありません。ありがとうございました!
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2023年のご挨拶

2023-01-01 00:00:00 | 日々の生活
 あけましておめでとうございます!2023年はうさぎ年!ということでミミロップと雪山で一枚。

 一年の計は元旦にあり!とは言うものの、特に何も思いつきません。昨年の私は「出来る限り健康に努める」だそうです。実際、内視鏡検査を受けたので健康には努めていたと思います。今年も同じ検査を受けることになると思いますので、「引き続き健康に努める」ということで(苦笑。最近ご無沙汰のフィットボクシング2を再開しようか。

 最近は「寒波やべぇ!」というのをたびたび目にしますから、交通量も多くなるこの時期の移動は些か怖いので、基本家にこもりきりになるかと。初売りとか、果たして人混みが苦手な私の生涯の中で、一度でも行く機会はあるんでしょうか……
 そもそもこの間、今年一年頑張った自分へのご褒美!というわけで、何が欲しいか考えつつお店を周っていましたが、パッと思いつかないんですよね。そろそろ買い替えを検討するものはあっても、それ以外で日用品に関する物欲はあんまり……結局迷った末に自分へのご褒美はDXドンオニタイジンとオミコシフェニックスとなりました(笑。

 そんなこんなで今年も個人的に大きな変化はなさそうですが、お時間のある時に見ていただければ幸いです。


(追記)


 今年は良い年になりそうです…!巫女ダイヤちゃんがめっっっちゃ可愛い話はまた別の機会に。
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