Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPケーブル SCS-Xの自宅試聴

2008年12月15日 | ピュアオーディオ

Scs3521 本日自宅用のSCS-Xが出来上がりましたので早速鳴らし込みを始めています。

Lch:2.5m、Rch:4mと長さが随分と違いますが、ヒアリングでその差は感じません。重量が合計で20Kgを越えるのではないか?と思うくらい重いです。LRchで長さを変える理由は単純に収納性の面だけです。リビングですので余ったケーブルは見苦しいです。音質にはこれくらいの長さでは聴き取れません。

取り付けも大変です。自重と太さが有りますので端末部以外は緩やかにしか曲がりません。端末部もなんとかSP端子の向きに合わせるのがやっとの事でした。

10時半くらいから鳴らし始めていますがまだ馴染みが足りないようで高域が強く感じます。徐々に低音も増え始めています。

ベースに使ったSCS-34(ルシファー)がまだ重ね合わせる余裕を持ったケーブルですので2倍に出来ますが、1種類のケーブルでこの太さへは出来ません。ケーブルもアンプのBTLと同じで単純なダブル化やトリプル化では特定の帯域が強調され、パワーは有るけど低域と中域・高域のバランスを壊します。

いつものテストCD:JET STREAM⑩を流し始めました。

SCS-Xにして感じるのは「実在感」と「余裕」ですね。音数とパワーが両立していると思います。SP間の中の音数が増えているのと同時に「実在感」が増しています。ナレーションの声も太くリアルです。いつものボリュームでは音の大きさが上がっています。音圧が上がっているようです。

弦楽器では弓が動いているのが判るようです。ギターの爪弾きもリアルです。ビブラフォンの漂う様な音の出方も素敵です。まだまだ良くなっていっていますね。

しばらくはこのまま鳴らし続けて「馴染み」が完了するのを待ってからコメントした方が良さそうです。音質の面で悪い所はなさそうです。


SPケーブルの実験

2008年12月15日 | ピュアオーディオ

Habes 「SPケーブルはどこまで太く出来るか?」の実験のつもりでSCS-Xと云う販売予定のない実験の為のSPケーブルを作ってみました。

さて、出てきた音は???ハーベスのモニターHLで試してみました。

Scs351_2 1時間くらいはSCS-34と変わらないような感じでしたがそれ以後は「別物の質感」を出してきます。

まず第1に「スケールの大きさ」が38cmウーハーが鳴っているのではないかと云うくらいです。大きくなりました。周波数レンジのワイドさは変わらないですね。この辺はSPユニットの能力が飽和しているようですが、ダンピング性では「伸びが違う」と思うほど素晴らしく伸びています。軽々と鳴っていますね。このSPから「爆音」を出す事が出来ます。

Scs352_2 特筆すべきは「質感」でしょう。きめが細かく音数が多く余裕のサウンドです。たった20cmのSPシステムが鳴っているとは信じられないくらいの「音の密度とゆとり」です。

比較の為にSP-LE8Tに付けているSCS-34とハーベスのSCS-Xの取り付け写真を並べてみます。

Scs341 Scs342 SPケーブルを太くすれば太くするほど音数(情報量)が増えてきます。ここまで太くしても出てきます。飽和する事がないのではないかと思うほどです。

理論的にはどこかで飽和するはずですが、これ位の太さでは飽和はしないようです。ちなみに1本当たりの断面積は17平方ミリメートル以上になります。

通常のSPケーブルですと、仮に1mmの芯線ですと、0.5×0.5×3.14=0.785m㎡になります。

SCS-34(ルシファー)の断面積が8.5m㎡ですので、今回はその倍です。

我々が「これくらいで・・・」と考えているケーブルの太さは、本当は「伝送ロスの極小化」と云う観点から見れば「規格外」の処で使っているのかも知れません。

SPユニットの再生限界はあるけれど、情報量の限界ははるかかなたかも知れません。


KT66ppアンプ

2008年12月15日 | ピュアオーディオ

Kt66pp1 最近出来つつ有るKT66pp Trail仕様アンプです。基本的に「音は出ます」が、まだまだ手を加えてもっと完成度の高いアンプに仕上げて行きます。

球もまだ東芝の6l6GCのままです。

アンプ裏のKt66pp2端子類はすべて指定のパーツに交換を完了していますので、これ以上の変更は有りません。RCAとXLRのソケットは一般品とはグレードが違いますので「伝送ロス」を極小化しています。意外とこのプラグとソケットの部分で質の悪いパーツを使いますと音数(情報量)が半分くらいになってしまいます。一般のアンプもこのソケットを交換するだけで大幅な「伝送ロス」を減少できます。これは「アンプを上級機に買い替えた」効果に匹敵します。

Kt66pp3 内部配線はすでに完了していますが、まだ私の求めるグレードに達していません。スーナーブルーでない配線(これもスーナーケーブル)が多すぎます。このスーナーブルーでない配線は当方特注のケーブルで全国探しても 他には有りません。

これからCR類のグレードを上げて行きます。


新SPケーブルの試作

2008年12月15日 | ピュアオーディオ

Scs352 昨年SCS-33(化け物)からSCS-34(ルシファー)にSPケーブルを交換した時に思ったのですが、33でも十分な情報量がSPへ送られていると思っていました。しかしSCS-34に交換しますと更にその上の情報量が出ている事が判りました。

「何処まで太くしたら飽和するんだろうか?」がその時の素朴な疑問です。

Scs353 その時は「商品化」するならこの太さまでが限界だな・・・と思ってその先に進みませんでしたが、この頃その疑問を確認して見ようと云う気になりました。

ケーブルの「線抵抗値」は手持ちのテスターでは「測定不能」です。ケーブルの断面積の比較表を作成してそれぞれの数値を確認しています。

今回は「音数」(情報量)と「ドライブ力」の確認です。「線抵抗」を限りなく下げていますのでアンプの負担になるインピーダンスも極小化しています。

Scs351 参考にまだ片ch分ですが写真で紹介します。1本のケーブルが6本仕様です。ルシファー×2倍になります。合計の線径は40mm×25mmにもなります。これが1本の太さです。当然これが4本必要になります。

両ch完成しての試聴は明日以降になると思います。さてどんなサウンドを聴かせてくれるか楽しみです。

このケーブルはあくまでも「個人用」の実験品です。とてもこの太さでは販売は考え切れません。このケーブルでぶっ叩かれた暁には「再起不能」になります。重量も凄い事になっていますので無事に取り付けが出来るかも心配です。

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お昼休みに自宅に持って帰り、接続を試みましたが「取りつけ不能」で再度端末加工を見直して再トライします。

取りあえず作成したモノはハーベスモニター用にして確認するように変更します。