オーディオの中心は「スピーカー」だと私は思っています。スピーカーが決まらない状態でシステムを組んでも、また新しいSPを購入したらシステムもまた組みなおしになる可能性が高くなると思います。
個人的には「完成したスピーカーは存在しない」と思っています。
そもそもスピーカー(オーディオ)は四つの時代区分に分けることが出来ると考えています。
1)第二次世界大戦前・・・黎明期 WE等のトーキーの時代のSP(モノーラル仕様や励磁型)
2)1950~1970年まで・・・アメリカの黄金時代 ハーツフィールド・パラゴン等(ステレオ仕様)
3)1970~1990年頃・・・日本のステレオ全盛期(ステレオ完成期)
4)1990年以降・・・日本のバブル崩壊後のオーディオの衰退期
今までの実験から3)と4)に興味は湧きません。
興味は1)と2)の時代のアメリカやヨーロッパのスピーカーに有ります。1)の時代のSPユニットはモノーラルの時代ですのでステレオにするには2セット必要になります。時代的にも70年以上前のモノになりますので極上品は望むべくも無く、ましてや修理パーツの確保もままなりません。ここはやはり、アメリカの黄金時代のSPから探す事になると思いました。
それでも50年以上前のモノになります。今ならまだ何とか集める事が出来ると考えて、SPユニットを集めてSPシステムを自作して行きました。そうやって、オリンパスシステムやRCA箱システム、SP-707Jシステムを組んできました。今でもこの3セットが有れば他にはSPシステムは要らないと思えるほど愛着を持っています。
基本的なSPユニットの組み合わせが決まれば、後はそれを如何にうまく鳴らしこんでいくかです。その為のCDPやアンプシステムになると思います。
「成長させるステレオ」を基本に考えていますので、これからも少しづつ音質アップさせる楽しみをしながら音楽を楽しんでいけると思っています。