オーディオ機器は昨今非常に高くなったように感じます。実際には40年前も変わらないのですが・・・。
価格の高い機器を揃えれば「ハイエンドのオーディオ」かと云うと、個人的にはそうではないと思っています。「オーディオ技術」をその方がお持ちかそうでないかで決まる方が強いのではないでしょうか?
オーディオ技術を持たない方ほど高額機器に頼る傾向があるように思います。確かに高額な機器ほど性能は高いと思いますが、あるグレード以上になりますと長所が短所になります。性能が高いほど両極に振れます。それらをまとめて「目指すイメージの音場や質感」を出せる様にするのが大変だと思います。
大概の方は「オーディオ雑誌」の評論に振り回され、メーカー製の機器に振り回され、オーディオショップの販売員に褒め称えられて、自分の立つ位置が分かっていないばかりか意味のないプライド等を持たれている場合が有ります。
こう云う方は「既製品オーディオ」だと思います。どこどこの誰かさんがこんなSPやアンプを使っているからと安直に機器を買い換えたり、音質が悪ければすべて機器の性にして、買い替えに走る。「オーディオ技術」もへったくそもなく、何をしようとしているのかさえ判らない場合が多い。「既製品オーディオは入門コース」だと思います。オーダーメイド品やカット&トライ(研究)して作り上げたものの方が個性的な新しい世界を見せてくれるでしょう。
どこにでもきっかけはあると思います。メーカー製の機器では出てこないサウンドが有ります。それに早く気付くだけの耳を身につけることだと思います。