Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

聴く頻度と音質アップ

2013年01月20日 | ピュアオーディオ

オーディオ装置で音楽を聴く頻度と音質は密接に関係しています。毎日2時間以上聞かれる方の装置は「生きています」。一週間に一回程度の頻度で聴かれる方の装置の音は「おそらく死んでいます」。・・・独断と偏見で申し上げましたが、今までの経験からそう思っています。

毎日使う機器でないと「活性化」したサウンドは出ていないと思います。SPユニットは電気信号を物理的運動(振動)に変換します。電気は流れても物理的運動がそのままスムースには行かない場合が有ります。

音質アップをしたいなら、まず初めにしなければならない事は「毎日使ってやる事」です。これが出来なければ「音質アップ」(機器のグレードアップ・ケーブルのグレードアップ・電源のグレードアップ等)は「絵に書いたもち」と変わりません。イメージは有っても実際が追随できません。

オーディオ装置も機械です。電気的制御を受けてメカニカルな動きをします。聴く頻度が少ないと見える処・見えない処で「酸化膜」が必ず付いてきます。この酸化膜が電気の流れを阻害します。自動車だって長いこと使わなければ、使う頻度が少なければ「バッテリー上がり」になって動かないでしょう。オーディオ機器も同じことが言えます。内部のコンデンサーも容量抜けや抵抗器の劣化が起こっていると推定できます。また厄介なのが半田付け部のマイククラックでの断線です。半田付け部は無数にありますので、何処か一箇所でも断線状態に有れば正常な動作は望むべくもありません。

久しぶりに動かす自動車を、いきなりハイスペックなスピードやブレーキング等はしないと思います。必ず慣らし運転から入るぐらいのスキルは誰でも持っていると思います。オーディオ装置も同じ事。ただ自分の生命に直接関係しないから横着な考えになりやすいだけです。

機器が活性化している状況になって初めて「音質アップ」が出来るようになります。活性化していないのに数百万円の機器をつないでも思うような音質アップは期待できません。機器が活性化していれば、ちょっとした変化でもきちんと描き分けてくれる様になります。