Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のケーブルについての考え方

2017年02月21日 | ピュアオーディオ
私のケーブルに対しての考え方の基本は、「ソースに入っている情報を全てスピーカーから出したい」と云う事です。

例えばCDをCDPで読み取りしたら、その情報を全てプリアンプに伝え、プリアンプで増幅した信号をパワーアンプに伝え、パワーアンプで増幅した情報をスピーカーに伝え、スピーカーで電気信号を物理的な「振動」に変換して「音」として出す事です。

「CDの中にどれくらいの情報が入っているか?」がリスナーには殆どわかっていない。単に出ている音だけがCDの中に入っているのではない。取り出していない情報が有るのではないか?・・・・10万円の機器と100万円のCDPでは、読み取り事態に大きな差はなさそうであると云うのが私の判断です。実際に比較して見た事が有るが、多分数%以内の差で有ろうと推測する。問題はDACの出来だろう。

CDPでCD内の情報を読み取ったモノを仮に「100%」として見た場合、それがSPから100%出せているだろうか?それが問題だと思う。何処かに「伝送ロス」をする部分が有れば100%にはならない。実際には「抵抗成分」が有るのでSPから100%出る事はない。しかしその減衰量を小さくすることは出来ると思う。

CDPから出た情報をプリアンプに伝送するのは「ラインケーブル」だ。ここで「伝送ロス」して欠落した情報は二度と復元される事はない。プリアンプやパワーアンプ内にも「抵抗成分」が有る。ここでは「増幅」されると考えられているが、実際には「抵抗成分」で消えているモノと増幅されているモノとが有る。それがまた次のパワーアンプに送られてプリアンプと同じことが起こる。

機器間の伝送を担うのは「ケーブル」である。ここで「抵抗成分」で情報の欠落を起こせばその先には「欠落した」情報しか行かない。出来るだけ「情報を欠落させない」ケーブルを使う事が求められる。実際にこの辺の実験や取り組みは「目に見えない」処に在り、自分のスキルにするには自分でやって見るしかない。

「情報の減衰の極小化」=「音数の増加」である。音数が増えて来るときつい音やアンバランスな音は減少していく。音が豊かになって来る。しかし、どこまでやっても終点は見えない。何処かで制約が出て来るし、妥協するポイントを見つけなければならない。手間暇と資金とスキルが必要な世界である。