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サブシステムにするにはもったいないくらいのアンプシステムと、JBL#4311・LE8Tシステムの2セットを当方の望むグレードにする事が出来ました。サウンドには大満足です。#4311システム用のメインシステムクラスのSPケーブルも既に確保していますので、後は交換するだけです。
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そうなると、A820ヴェッキオとD208システムが余ってしまいます。こちらは「処分」することにしました。D208システムなどは重低音は出ませんが、深夜に上質なサウンドを楽しむ事が出来るシステムです。ユニットは1940年代後半~1950年代初めの「ランシングマーク」のユニット(最初期型)でコストがかかっています。このころのユニット特有の「雰囲気音」が好きですね。現在では「ノイズ」と勘違いされて、現在のユニットからは「出ない」音です。毎日じっくりと聴かれるような「通」の方にしかその良さは判らないでしょう。
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大型システムをいい加減なケーブルやセッティングで鳴らしても、その機材の潜在能力、例えば「振動版の面積が大きい」事によるスケールの大きな音や、音量にゆとりが有るのでゆったりとした鳴り方等はブックシェルフ型SPには真似が出来ないサウンドです。こんな点をブックシェルフSPに求めても仕方有りません。
ただ、「音の密度」や「質感」は大型システムを超える事が出来ます。SPを大型にするか?出来るか?は経済力と部屋の環境に左右されますが、「音質」・「表現力」では競う事が出来ます。
実際大型SPシステムをいい加減に鳴らしている方のサウンドより、小型のブックシェルフSPを丹精に作り上げたサウンドとでは、音楽から受ける感銘は違うものです。「音楽」を聴く姿勢が違います。個人的には大型システムのゆるゆるの低音で鳴っているものより、切れ込んでハイスピードで鳴っているブックシェルフSPの方に感動を覚えます。