Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブルの性能と音色

2008年04月05日 | ピュアオーディオ

ケーブルを作り始めて感じているのは

1)素材の音・・・使用する金属のブレンドされた音

2)ケーブルの物性の音・・・硬さや大きさによる音

3)プラグの音・・・組み合わせるソケットとの音

どんなに高価な金属でもそれ1種類ではケーブルは出来ません。接続部の半田材、プラグの材質、絶縁材、メッシュの材質等々が全て音に出てきます。

また物性として硬いものや柔らかいものにはそれぞれ硬い音や柔らかい音になります。不思議ですね。

プラグにも相当に音質や音数に影響が出ます。実際作って聞き比べたものでないとこの差は理解できないでしょう。例えばシリウスケーブルのSCR-11とSCR-13ではプラグだけが違います。他の部分はまったく同じ様に作っています。でも出てくるサウンドは随分と違います。SCR-13を聴いてしまうとSCR-11では物足りなくなってしまいます。

「CDの中に入っている情報を全て取り出す」と言うのをケーブル作成の目標にしています。この時に大事なのが「瞬時伝送容量」です。小さいケーブルよりも大きいケーブルの方が有利なのが理解できるでしょう。また抵抗成分の低い(導電性の高い)材質ほど有利となるでしょう。ですので「音質」を追求して行きますとどうしてもケーブルが太くなって行きます。取り回し等の利便性との駆け引きですね。ここまで来ますともう「価値観」の問題です。


ピラミッド T-1H のエージング

2008年04月05日 | ピュアオーディオ

リボン型のツィーターはと言うべきかネットワーク内蔵式の為に、「エージング」に時間がかかると思っていたが、やはり時間の経過と共に「馴染み」が感じられる。

デッカから交換した当初はヴァイオリンの音色がきつくて再生できないサウンドも有ったようだが段々と耳に優しくなってマイルドになってきている。

久しぶりにクラシックのヴァイオリン曲をかけているが、以前のデッカとそれほど違和感なく聴けるようになってきた。これはこのまま居座らせて可愛がってやればもっともっと良くなりそうな予感???

私の見込みではSPルシファーのケーブルに馴染む為には3ヶ月以上かかると見ていたのでまだ本領発揮には至っていないと思う。やっと一月近くなって最初の変化が来た。「やはりな!」と思っている。予想通りだと後2ヶ月以上(6月エンド)くらいになればもう一山越えそうです。(更に良くなります)

交換した当初はヴァイオリンが聴けなくてよほどデッカに戻そうかとも考えましたが、「ルシファーへの対応エージング期間」が要るだろうと思い直し、辛いサウンドでもしばらく我慢して使っていましたら本当に良くなってきています。ファーストインプレ時に経験と感で掴んだ「良くなるかもしれない?」の感覚は間違っていなかったようです。


音数について

2008年04月02日 | ピュアオーディオ

今まで「音数」の多さに驚いたのはJBL1インチドライバー(#2420・LE85)から2インチドライバー(2440<375)に交換したときであった。

もう一つアルテックの604と375の中音のすごさだ。604の方が中音が厚いのだ。これは今日のテーマではないが特筆すべき事項です。

これ以来2インチドライバーでないと使えないと思って2インチドライバーのシステムを組んできました。それも2インチドライバーに手を加えTrail仕様にして更に「音数」を増やして使用してきました。

現在のオリンパスシステムではウーハー(LE15A)<ミッド(#375)<LE85+2405+ピラミッドT-1H+ビクターリボンの順で「音数」が多い状態となっている。これはT-1Hを使い始めてからのことだ。

ウーハー(コーン型)と2インチコンプレッションドライバーでは圧倒的にコンプレッションドライバーの方が音数が多いのは判っていたが、まさか375を越えるツィーターが存在するとは思いも付かなかった。

リボン型SPだからではなくT-1Hがすごすぎるのだ。デッカのツィーターではこの感覚はなかった。中音を中心に低域と高域がうまくバランスしていた。当然ウーハーと」ツィーターは中音に勝てなかった。中音を中心としたバランスでまとまっていたから聴き易くまとまっていたと考えられます。

T-1Hを導入後は高域の「音数」が大きくなり、有る意味「カルチャーショック」を受けています。実際に目の前でサウンドが出ていますのでと低域の「音数」を揃える方法を思案しています。如何すれば全ての「音数」を揃えることが出来るのか?・・・・。

この難問を解決できれば更に大幅なグレードアップが可能となります。今は一つづつ基礎的なことを再確認しています。作業は非常に地味で当たり前のことなので記事にするだけの題材になりません。今しばらくは方向性も含めて基礎的な調査と発想の転換、思い切った「機器の導入」がひつようになってくると思います。

非常に難しい段階に差し掛かっています。悩みます。この悩みが新たな「商品」を生み出すかは確信は有りません。

デッカのツィーターからT-1Hに交換してからメリットとデメリットを感じています。クラシックなどは「デッカ」に軍配を上げます。目の前で「オペラや人員の配置や奥行きや広がり」を感じます。JAZZはT-1Hになります。

大きく違うのは前者が「ステージ感」(奥行きと漂うサウンド)に対し「力感とキレ・ヌケの素晴らしさと情報の多さ」です。どちらを使うかでシステムの方向性が大きく変わります。しばらくはT-1Hを使い込んでみたいと考えています。デッカに戻すのはいつでも出来ますから。

またデッカ+T-1Hの使用も考えています。そのうち試行してみたいと考えています。良いとこ取りが出来ればこの上ないことですが・・・。