北八ヶ岳にニュウと言う変わった名の山があります。登山指標には「にう」とか「ニュー」とか色々の表現があります。地図では「ニュウ」と表示されています。
そんな山へ行ってきました。
長野県の茅野市と佐久穂町の境が麦草峠で、その1キロほど東に白駒池があります。
白駒池の有料駐車場をスタートして、ニュウ、中山、高見石へ。そして駐車場に戻る時計回りのコース辿りました。
駐車場から白駒池にかけてはコメツガやシラビソ等の大きな木が頭上を覆っているので、夏に登るには持って来いの山だと思いました。
しかし登って来てからは、中山から高見石。そして白駒荘に下る道には大きな岩がゴロゴロしていて、歩き難く、お勧めの山とは言えないなと言うのが感想です。
雨で岩が滑りそうでしたので、余計にそう、感じました。
駐車場に到着すると横浜、湘南、多摩、そして品川と関東の車が大半でした。
ここでは珍しい、大阪ナンバーの隣に停めました。さすがに全国区の山だと思いました。関東圏から行きやすい距離なのでしょう。
白駒池駐車場(8:51) ― 青苔荘(9:04) ― 池の周回道との分岐(9:22) ―
稲子湯への分岐(9:55) ― ニュウ山頂(10:47~10:52) ― 中山山頂(12:10~12:42)
― 中山展望台(12:49) ― 高見石小屋(13:58~14:17) ― 池の周回道との分岐(15:00)
― 白駒荘(15:03~15:07) ― 白駒池駐車場(15:17)
駐車場に有った白駒池周辺の地図。
矢印の方向に歩きました。
白駒池の有料駐車場に着きました。
周囲の車は関東ナンバーの車ばかりです。
まだ、この頃は陽が射していました。
白駒池への道。
ここから入っていきます。
歩き始めは、整備された道で、歩き易かったです。
コメツガとかトウヒと、木の種類の札が下がっています。
頭上をこれらの木々が覆い、日陰を作ってくれました。
分岐に建てられていたコース地図。
十字路となる場所に設置して有りました。
青苔荘へ来ました。
青苔荘の前で小さな鳥が草の実を一生懸命食べていました。
それを撮影しようとするKさん。
Kさんはその鳥を「ウソ」ではないか。と言っていました。
青苔荘のあたりは木道が整備され、歩き易い道になっています。
池の周りの木道を歩き、青苔荘の対岸へ来ました。
このあたりは紅葉の時期となると素晴らしい景色となります。
池の周回道との分岐まで来ました。
ここからはニュウを目指して登ります。
白駒湿原です。
トンボが数多く飛んでいました。
トンボ。ムツアカネを狙うKさん。
Kさんから提供を受けたムツアカネ。
ムツアカネ=赤く ならない小さなアカトンボです。
雄は羽化後、数日で黒化してきます。 寒冷地に分布し、 本州では高冷地に生息します。
トンボ図鑑より。
木道を歩きます。
良い雰囲気の道です。
高度を上げてきて、稲子湯への分岐まで来ました。
もうすぐ、ニュウの山頂です。
地図では、切り立った断崖となっています。
ガスが掛かっていて視界が利きません。
Aさんは「これが本当の乳白色や」と・・・・。
私は、座布団、2枚と言ったのです。
あの山頂がニュウの山頂です。
ニュウの山頂から白駒池を見下ろします。
ニュウの山頂から中山に向かいます。
道をスライドしていきますが、高低差がなく歩き易いところでした。
中山が近くなると、大岩がゴロゴロしていてグッと歩き難くなりました。
中山山頂の手前でランチにしました。
ニュウから雨が降り出し降ったり止んだりの空模様でした。
ランチ時は止んでいました。
中山の山頂に有った標識。
中山展望台。
ガスが掛かっていて、全然、眺望が利きません。
中山展望台から高見石小屋へ向かう途中に、若い男性3人組が先に下っていきました。
下からは若い男性2人と女性2人の組とすれ違いました。
若い男性グループとも、すれ違いました。
また、ファミリーグループで、小学生の男の子と女の子。そしてその両親。後から若いおばあさんが追いかけて来ました。一番後になってしまったおばあさんと言葉を交わしたのですが、長野県の大町から来たと言っていました
先日、加賀の白山に行って来た話したのです。元気なオバアチャン。そして小学生の孫たち。
今日はクロユリまで行くと言っていました。
ファミリー登山。何時まで一緒に山へ登れることでしょう。
ここを下っていて、思ったのは、この山へは若い人達が多く来ていた事です。山の登山者の平均年齢を捉えるなら、このコースはぐっと低いことでしょう。
高見石小屋まで下りてきました。
グループが円形に成り、話しをしたり記念写真に納まったりしていました。
後から判ったのですが、苔の会が催すイベントで苔の観察会でした。
3人は高見石に向かいました。
岩の上の3人。
ガスっていて、何も見えません。
高見石からの眺望。
下に高見石小屋が見えますが、ガスっていて周囲の視界が利きません。
池の周回道との分岐まで降りて着ました。
ここまでは岩がゴロゴロしていて歩き難い道でした。
岩の上が乾いていれば良いのですが、雨が降り出して濡れていたので、慎重に下山して来たのです。
向こうに見えるのが白駒荘です。
白駒荘のボート係留場。
池面はガスって居て何も見えません。
15時03分。
こちらは15時07分。
数分のことで対岸が見えるようになりました。
ウソみたいにガスが消えました。
高見石と青苔荘方面が交差する地点。
快適な登山道。
駐車場がすぐ前となりました。
有料駐車場内です。
スタートの場所に戻って着ました。
最期に
北八ヶ岳には10.10に茶臼、縞枯から北横岳へ。11.08には硫黄岳。12.05に八柱山、雨池を周回と毎年、1回は来ています。良いコースですし、全国区の山を歩ける事を嬉しく思っています。
このコースを辿っていて、始めの内は陽が射さず、夏に登るのに良い山と思いました。
しかし、高見石へのコースがキツイと思いました。周回のコースを取れるので一度は辿ってみても良いでしょう。
今回、眺望が聞かなかった事が残念です。