山遊すずらん会の1月例会で三河の本宮山に登りました。
岡崎市側のくらがり渓谷から登り、豊川市側のウォーキングセンターへ下山して来るコースを歩きました。同じ山でも、裏側と表側で登山道の姿が違いましたし、歩いていて雰囲気の違いも感じました。岡崎市側は渓谷沿いにキャンプ場が有ったりするレクレーションの場所です。豊川市側は信仰の山として親しまれてきた山で、杉の巨木が林立する階段を下ってきました。
誰かが言っていました、北側は長い林道を歩いて来た感じ、南側は参道を歩いた感じと・・・・・。
カメラ画像によるコースタイムです。
くらがり渓谷駐車場(9:37) ― もみじ橋の岩舞台(10:05) ― 一ぜんめしや休憩所(10:48) ―
馬背平(11:29) ― あずま屋(11:50~12:12) ― 本宮山三角点(12:18~12:28) ―
砥鹿神社奥宮(12:42~12:50) ― 荒羽々気神社(12:57) ― 林道出合(13:23) ―
山姥の足跡(13:28) ― 展望台(13:55~13:59) ― 馬背岩(14:07) ― 鳥居(14:54)
― 駐車場所(15:03)
山遊すずらん会
山遊すずらん会の前身は「各務原歩こう会」と言う各務原市の社会教育講座から発展した山登りの好きな人達による会でした。会は平成22年春に講座が開かれた後、サークルとして継続してきました。
会がスタートして7年が過ぎ、亡くなった人や体調が悪くなって退会する人。仕事を始めるという人。中には会がピンチとなり泥舟から脱出するかのように退会した輩も居ました。そのような状況で、ついに28年4月に解散に至りました。
それでも山に行きたいと言う情熱を持つ人が居て、一旦は解散した会ですが、28年の社会教育講座を受講した人に加入して貰い、新しい会としての会としての体裁を整え、28年7月から発足しました。一旦、潰れてしまったものを女性たちが立ち上げたのです。生みの苦しみと言いますか、苦労して新しい会の誕生に漕ぎ着けていました。
バスの山行
各務原歩こう会が、そうで在ったように、山遊すずらん会もバスで山行に出かける事が多い会です。今回のようにくらがり渓谷から登り、ウオーキングセンターに下山する。このようなコースを辿る事が出来るのも、バスの山行だからこそです。
こう言う事が出来るのがバス山行のメリットです。
今回のバス料金はバス代、高速料金そして運転手への謝礼。合計で76,000円ほどでした。参加者が18名でして頭数で割ると1人当たり4,200円位で端数は本会計で負担する事とし、1人分。4,000円の集金でした。4千円が高いか安いかと言うことになりますが、バス会社で出かけたりするツアーですと6~7千円はしますので、安いのではなかと思います。座席に余裕が有りましたので参加者が多くなれば、もっと安くなります。
風媒社刊「こんなに楽しい愛知の130山」から引用しまして。
点線を踏破しましたが、馬背平から駐車場にかけてはハイキングコースで樹木伐採の工事のため通行できなかったので、尾根道を歩きました。
くらがり渓谷の駐車場です。
山登りに備えて準備運動をしています。
駐車場のすぐ横。
不動の滝が有りました。
この不動の滝。くらがり八景巡りの第1景です。
駐車場に有った、くらがり渓谷案内図です。
くらがり渓谷のゲートをくぐります
ゲートに載っている鹿。へら鹿と言うのかムースと言うのか。角の大きな鹿かです。これは、確か北極圏に居る鹿でしょう。
角の大きな鹿はこのような場所に似合わないイメージがします。
こんな事は設置段階で気づかないのでしょうか。
歩き始め。
渓谷沿いの道を進みます。
今日のKオジサンの後ろ姿です。
前方。
カラフルな旗で飾っていますが、キャンプ場です。
キャンプ場の横を通過します。
シーズンオフで、ひっそりとしています。
オンの時期なら子供たちの声が聞こえるでしょう。
くらがり八景の第5景。
かえで並木です。葉がすっかり落ちて、落ち葉のジュウタンとなっています。
渓流が流れています。
その横を歩きます。
渓流の横で、遊歩道と言う感じがします。
進むに連れて、雪が有るようになりました。
ここの左側。一ぜんめし休憩所です。
くらがり八景。
第6景、もみじ橋と岩舞台。
第7景、おきな渕です。
山頂への距離が表示してあり、数が段々減少して行きます。
こちらは携帯とスマホの通信可能を表示したポストです。
所々に設置して有りました。
くらがり渓谷の案内所からの距離を表示しています。
案内所からの距離でこちらは段々、数値が増えていきました。
下の方では通信が出来なかったソフトバンクが高度が増すに連れて、通信可に変りました。
くらがり八景。
最後の第8景まぼろしの滝です。
幻の滝ですので、雨が降った時に見れるものかも知れません。
坂道を登って行きます。
前方が開けてきました。
木が伐採された場所に出て来て、明るく感じました。
林立するアンテナ群が見え出しました。
右は伐採した木の処理をしていました。
馬の背平。
ハイキングコースは左に向かいますが、コーンと立入禁止の表示が出ています。
左に向かうハイキングコースが1.3キロで直進する尾根道は500メートルと表示しています。
重機がハイキングコースにいて、進めないので尾根道を歩きます。
尾根道は距離が短いのですが、登り坂となります。
右は雪に残った足跡で、Yサンはウサギだろうと言っていました。
山頂駐車場横の公園のような所です。
あずま屋が有りました。
ここでお昼の時間となりました。
細かい雪が舞うような空模様でして、このような場所が有り助かりました。
昼食時間を終え、出発します。
駐車場から見えるアンテナ群。
本宮山は三河全体を見渡せる山です。
本宮山スカイラインが有り、アンテナ材料を運び込むのに都合が良い場所なので、このように林立するようになったのでしよう。
山頂の三角点が有る場所へ向かいます。
本宮山スカイラインを横切りました。
丁度、市境で両市のプレートを見る事が出来ました。
今は両市の境となっていますが、かつては岡崎市側は額田町。豊川市側は一宮町でした。それが平成の合併で市となり市境に代わりました。一宮町は砥鹿神社が三河一宮で、一宮町の名の由来なのでしよう。
アンテナへの方角へ。
坂道を登ります。
三角点の場所へ来ました。
三角点にタッチします。
先ほど、本宮山スカイラインを歩いて来ました。岡崎、豊川両市の表示プレートが有り市境だと言う事が判りました。
地図を見ましたら、三角点が市境ですが、もう1市。新城市が接点となっていました。
この場所が3市が接する地点です。
山頂のプレートを写しています。
山頂からの眺望。
東三河。
全体が見渡せます。
遠くに三河湾や太平洋が望めます。
三角点が有った場所から砥鹿神社に向かいます。
雪が有る階段です。
滑らないように気をつけて歩きます。
神社へ向かう途中。
「本宮山の自然」と言う自然解説板が有りました。
写真に収める廣江先生。
柱にふるさと自然のみちと描かれています。
この解説板の柱はまだ、新しいです。
ミンナの足が速く、この時には姿は有りませんでした。
先生が撮影する自然解説板の横に「ふるさと自然のみち」が有りました。
麓から本宮山へ往復する道はAコースで霊峰本宮山と砥鹿神社奥宮参拝と描かれています。往復で14キロとなっています。
今日歩いたコースはくらがり渓谷からですので、それ以上の距離が有ると思います。
このコースの他にB、C、D、Eのコースが有り、豊川市内を散策するコースが設けられています。
砥鹿神社奥宮の大鳥居です。
三河國一宮。本宮山鎮座。
砥鹿神社奥宮と刻まれています。
砥鹿神社の社務所にきました。
ここは暖をとる事が出来るようでした。中で登山者が温まっていました。
建物の横。
大きな杉の御神木が有ります。
1000年以上も経っているのでしよう。
砥鹿神社もそれだけ古いと言えます。
本殿に向かいます。
階段に雪が有り、滑らないように慎重に歩かなくてはいけません。
本殿にきました。
15日に粥占祭が有ると出ています。
間違っているかも知れませんが、テレビのニュースで見たのはお粥の中に葦の管の束を入れ、中に入った米粒で吉兆を占うものでした。そのような遣り方をするのでしょうか。
15日と言うともう直ぐです。
砥鹿神社本宮の額が上がっています。
絵馬が下がっています。
ご祭神が大国主命で、大黒さまが描かれています。
由緒の額も上がっています。
砥鹿神社への参拝を終えて石段を下ります。
石段の上にも雪が有り、滑らないように注意して下ります。
石段降りて行きます。
こちらも雪が有り、滑りそうで怖いです。
荒羽々気神社まで下ってきました。
読み難いお名前で、(アラハバキ)とふり仮名が振ってあります。
東海唯一健歩健脚の守護神と有ります。
ミンナはこの字。見て行ったのかしらと思います。
杉の巨木の中の階段。
クネクネとした階段を下って行きます。
まだ、雪が残っています。
雪が消えてきました。
先方に林道が見える所まで下ってきました。
林道沿いにも、ふるさと自然の道の解説板が設けて有り、山頂付近の地図を表示していました。
一旦、林道を横にスライドして指示標識に従って進んで行きます。
急な石段です。
この下り坂を過ぎた所に山姥の足跡が有りました。
眺望が開けた展望台へきました。
展望台からの眺望です。
豊川市と豊橋市が一望できます。
光る三河湾。そして太平洋が見えます。
来月の例会で向かう場所。田原市の衣笠山、滝頭山方面も見えます。
下山して行く、本隊。
展望台から眺望が望めそうでして、本隊に眺望が開けていると声を掛けたのですが、寒いからと言って展望台へ上がってきませんでした。
馬背岩。
大きな岩です。
コース的に、この岩の場所がポイントとなっていて、馬背岩まで何キロと言う表示になっています。
本隊と離れてしまった、男性4人です。
ここで廣江先生から貴重なお話が聞けました。
砥鹿神社のご神木の大杉ですが、枝が何本も出ている形をしていました。
ご神木と同等に論ずる事は出来ませんが、屋久島の屋久杉。薩摩藩が特産物として杉を伐採したのだそうです。それでも縄文杉のような異形な杉だから伐採されずに残ってきたのだそうです。せせらぎ街道の西ウレ峠の遊歩道にもブナの大木が有ります。この大木もそのようにして、残ったのだそうです。西ウレ峠のブナの大木は実物を見た事が有り、話を聞いてピンと来ました。このような話が聞けるのが面白いです。
赤い実を付けた小木。
千両なのか万両なのか。
これは万両だと教えて貰いました。
私たちを若い人たちが追い越していきました。
若い人らしくカラフルなファッションです。
コースの下を新東名が通過しています。
下に高速が見えました。
登山口から砥鹿神社まで、石柱が設置され、50丁目設けてあるようです。
一番上の50丁目。下の一丁目も確認していません。
それでも上から段々と数字が減少していき、今、どの辺りに居るのかが判ります。
水平な道。
こんな歩き易いコースも有りました。
何箇所もプレートが下がっていました。
標柱スタイルの指示標識です。
次のポイントまでの距離が判りますし、現在地の標高も現しています。
四角い標柱で別の面に「ふるさと自然のみち」と描かれています。
砥鹿神社の見える所まで降って来ました。
鳥居の下を通過します。
鳥居の額に砥鹿神社と書かれています。
女性が通りましたが、鳥居の真ん中ではなかったのです。
手ブラの格好ですが、毎日来ているのでしょうか。
下山して来て後ろを振り返りました。
本宮山の山頂方向が見えます。
アンテナは見えません。
アンテナの場所が奥まった位置になっているからでしょう。
バスが迎えに来てくれました。
私たちが下山して来た時、ウオーキングセンターの駐車場で待っている事になっていましたが、センターの駐車場に居なかったのです。
リーダーが運転手から聞いた事によると、センターでここに駐車しないようにと、追いはらわれたのだそうです。追いはらわれた理由がハッキリしませんが、駐車がダメだとした遣り方に納得できません。
東名高速道路から見えた本宮山。
奥にアンテナ群が見えます。
山と向き合う
山に登る方法で、どのような方法が正しくて、どのような方法が誤りだとは言えません。それでも先を急いで登り下りをすれば、山への印象が残らず、山に行って来ただけの記憶に留まります。下山途中に展望台が有りまして、ここからは来月に行く渥美半島の山が見えました。ミンナに声を掛けたのですが、展望台に上がったのは男性4名だけでした。景色を見るのに良い機会でしたのに惜しいと思いました。
それに、本隊は下山を急いでいて、新東名が下に見えたり、山姥の足跡が有った事にも気づかなかったのではと思います。
感想
北側から登り南側に下山する。登山道の雰囲気が違う山でした。北から南まで踏破出来て良かったです。
豊川市側から砥鹿神社に向かって登るとなると、急な階段が続きました。それですから、逆から登ったのは正解だと思いました。
それから本宮山山頂に林立する、あのアンテナ群。何のアンテナなのか判りませんが、何本も有りました。テレビ局のアンテナかも知れません。テレビ局のアンテナだとすると、本宮山が三河エリア全体をカバーできるのでしょう。花魁の簪のようなアンテナ。美ヶ原のイメージと重なりました。