岳友タンネの会で鈴鹿の竜ヶ岳に行って来ました。男性ばかり、5名。ジジィ登山隊です。
初めは北河内林道を歩き、その後は遠足尾根に出る急な登山道を登りました。遠足尾根を歩いて山頂に向かい、山頂からは石榑峠へのコースを下りました。
本隊は宇賀渓を下るコースを辿りましたが、私は単独で旧道を歩きました。遠足尾根に出る急登を辿り、ヘロヘロになっていました。それで、単独ですが旧道を歩くコースを選びました。結果的には、何箇所か渡渉箇所があり、疲れた体で川を渡ったりすると足を踏み外してずぶ濡れになったりしたかも知れません。後で本隊の人に懸命な判断だったと言われました。
コース:宇賀渓P 8:15 → 遠足尾根入口8:41 → 遠足尾根・大鉢蜂山分岐9:56 →
ヤセ尾根10:42 → 遠足尾根・金山尾根分岐11:32 → 11:36クラ部、昼食12:00 →
12:20竜ヶ岳山頂12:40 → 重ね岩13:10 → 石榑峠13:48 → 宇賀渓P 15:34
宇賀渓キャンプ場。宇賀渓観光協会より引用。
宇賀渓駐車場から見える竜ヶ岳。
あの頂まで登ります。
北河内林道を歩くジジィ登山隊。
途中に有った水場。
竜の雫と言う看板が出ています。
水が地表を流れるのでなく、地中を流れて来てから地表に現れると言うものですので、衛生的にも良いのではないかと思いました。豊富な水量で流れ出ていました。
しばらく進むと遠足尾根の入口となりました。私たちが丁度、入口に差し掛かった時、若い男性が抜いて行きました。足取りが軽く、いかにも若い人と言う歩き方で、スイスイと登っていきました。
急勾配の登山道です。
九十九折れの登山道から直登の登山道に変りました。
登山道から、これから向かう竜ヶ岳が見えます。
遠足尾根・新道分岐に到達です。
トリカブトが咲いていましたが、時期的には遅い感じがしました。
尾根に出て、歩き易い道に変りました。
竜ヶ岳が近付いてきました。
ヤセ尾根に差し掛かりました。
左側の画像は崩落した斜面です。右は進む道で、やっと通れる幅しか有りません。
ここでNサンが誤って滑り、転落したのです。
幸い、途中で停まり、事無きを得ました。
実は、このヤセ尾根。過去に登った時の苦い思い出があります。台風が去った後にここ、竜ヶ岳に登りました。その時。この場所が崩落していました。それで、一旦下に降りて横切り、斜面を登って登山道に戻りました。あの時は通れるような幅の道が有りませんでした。
前方に先を歩く人たちが見えます。
左は男性2人と女性の組が後ろから来ました。
伊勢平野の眺望が広がる場面です。
右は3人に抜かれたところです。
若い人達。スイスイと進んで行きました。
金山尾根分岐が見える所まで来ました。
拡大すると前を歩く人が見えます。
金山尾根分岐。
男女のパーティが休憩していました。
このパーティには、私たちが昼食を取っていた時に抜かれました。
今日のKオジサンの後ろ姿です。
休憩していたパーティの1人に撮って貰いました。
大きく見えるようになった竜ヶ岳。
クラと言うポイントのプレートが下がっていました。
このポイントを少し過ぎた場所で、ここでお昼にするか、山頂でお昼にするかとなりました。
相談の結果。山頂に行っても、陽を遮るものが無いので、ここでお昼にしようということになりました。
勾配が緩く、歩き易い登山道の部分です。
歩き易いところから暫く進みました。
県境の三叉路です。
益々、竜ヶ岳が大きく見えるようになりました。
草原に点々とする樹木。
シーズンになると草原の羊の群状態となります。
山頂に到達です。
沢山の人が登ってきています。誰かが山頂に居る人を数えて40人程だと言っていました。タマタマ、カウントした時点で40人位の人。今日、1日なら、100人程になるかも知れません。それにしても、沢山の人が登りに来ています。
KIZUNA KYOTOと背中に書かれたTシャツの男性が居ます。京都から来たのでしょう。石榑トンネルが出来て関西から竜ヶ岳へ来易くなりました。それに、この山。若い人が多いです。私たちは中高年登山隊ですが、私たちと同年輩の人は見かけませんでした。竜ヶ岳が若い人に、こんなに人気が有ることに驚きました。
山頂からの眺望は抜群でした。眼下に伊勢平野が広がり、その先に伊勢湾が見えて沖を航行するタンカーが確認できました。四日市のコンビナート。そして川越の火力発電所。木曽三川が見えて、その先にはナガシマスパーランド。遠くには林立する名古屋駅前のビル群も確認できました。
こちらは滋賀県側の眺望です。八日市方面ですが、島のように見える低山。その先に琵琶湖の湖岸が確認できました。カメラの画像ではハッキリしませんが、ヒトの目にはしっかりと見えました。山頂から眺望が利くのと利かないのでは大違いです。伊勢湾と琵琶湖が眺められて得した気分です。
山頂のプレート。
これから石榑峠へ下山します。
笹の茂る登山道を進みます。
笹が繫っていますが、登山道ははっきりしています。
この先に崩落地が有り、立ち入らないようにと、表示が有りました。
山頂から急な道を下山して来ました。こちらから登る人は居ないと思っていましたが、若い単独の女性とすれ違いました。言葉を交わしたら、朝寝坊をして出発が遅れてしまったと話しました。車で石榑峠まで来て、登ってきたようです。下は重ね岩です。遠くの景色を眺望しています。そして記念写真でした。
下山しています。
砂山に差し掛かりました。
石榑峠まで降りてきました。この後は旧道を歩きます。
石榑峠まで降りてきて、ご夫婦と言葉を交わしました
。ご夫婦は何度も竜ヶ岳を訪れているようで、5月にシロヤシオが咲き、白い羊の群れが居るような景色になると話してくれました。コンクリート塊の幅は昔と変わりませんが、鎖で塞がれて居ます。
旧道を歩きます。この後、私は本隊と分かれて単独行動で旧道を歩きました。山のセオリーで、単独で歩くことは許されませんが、旧道を歩くものであり、危険箇所も無いところを歩きます。
実は、私は石榑峠へ降りてくるときにはヘロへロになっていました。遠足尾根に出るまでの急登がキッかったのです。本隊は宇賀渓ルートを下って行くことになっていました。途中、渡渉箇所が有り、疲労した体で渡渉箇所を渡らない方が良いと判断しました。
宇賀渓を降りていきます。
後ろのパーティは先ほど、山頂で見かけた人達です。
彼らは本隊と同じコースを辿って来ました。
こちらは私がたどった旧道のコースです。
長いダラダラとした道でしたが、所々に滝が有りました。
長い道を下山して来て、もう少し進むと国道に出ると言う所まで来ました。
ゲートが閉まっています。
そこへ二輪車が来ていました。
ユーターンして戻って行きます。
わざわざ通過しようと言う気持ちは無いのだろうか。
降りて来る時、1台の二輪車とすれ違いました。
無理をすれば通り抜けが出来るようです。
旧道を歩いてきて、国道421号へ出ました。
返ると、歩いて来た方向を振り帰ると来た道。そして、新しいトンネルが見えます。
石榑峠のコンクリート塊の間をすり抜けたのが13時48分です。今の時間は15時12分です。旧道を延々と1時間半近く、歩いてきました。やっと、国道に出たのですが、宇賀渓駐車場まではまだまだ有ります。
この後、宇賀渓駐車場へ着いたのが15時34分です。石榑峠から2時間近く歩いてきました。距離にしたら7~8キロは有るでしょう。
宇賀渓の駐車場まで下山してきましたが、本隊はまだ到着していませんでした。
本隊の到着は私よりも早いと思っていたのです。
ベンチにかけて本隊の下山を、待っていました。
16時14分本隊が降りてきました。
竜ヶ岳を歩いていて、隊長のNさんは下山したら、「氷を食べるゾー」と言っていました。この大衆食堂で氷に有りつけます。氷を食べるのを楽しみにして歩いてきました。みんなの視線が食堂内に向かって釘付けです。
後から、私が単独で降りてきて正解だといわれました。
渡渉で誤ると、ズブ濡れとなる箇所が有ったそうです。疲労していて、無理をすると事故に繋がります。単独で下山した判断が良かったようです。
感想
人の記憶は、初めは10ですが、時が経つにつれて、それが8になり5になり最後は2か1となります。上でも述べましたが、竜ヶ岳には苦い想い出があります。台風が去った後に竜ヶ岳に登ったのです。記憶が薄くなっても、台風の後に登って難儀したことだけは覚えています。ヤセ尾根が崩壊していました。それで、下に降りて横へ渡り、登山道へ登り直して通過しました。
今から思うと、あの行動は無謀でした。でも、あのほろ苦い思いだけはず~と残ります。記録を調べてみると、その時は98.10.03となっています。もう、18年も前の事でした。時間が経っても、あの場所を通過したことだけは忘れません。
前回に竜ヶ岳へ登ったのが18年も前の事でして、今回登っても初めて登る山のような印象がしました。それに、本編でも述べましたが、竜ヶ岳がこんなに若い人が来る山だと判ったことがビックリでした。有料駐車場で何台も関西ナンバーを見かけました。石榑トンネルができて、関西から来易い山に変わりました。
竜ヶ岳は三重県側、滋賀県側ともに眺望に恵まれた山です。琵琶湖と伊勢湾が望める山です。空気が澄んでいれば御嶽や乗鞍も見えるでしょう。
今回、大きく周回しましたが、竜ヶ岳は色々のコースを取ることが出来る好い山です。
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