諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

人の金を預かる怖さ。【投資顧問会社編】 その1

2014年02月05日 01時25分22秒 | 人生
私、大学を卒業し最初に就職したのが証券会社でした。勤務地はチョット裏技を使いまして地元・仙台支店です。この話、前にも書きましたね。

前年度まで投資信託委託販売会社だった為、総合証券会社でありながら株の知識がある社員が居なかったのです。支店長でさえ全然知らないのです。
信じられないでしょうけど、新入社員の私の方が株の知識がありましたからね。呆れた証券会社でしたね。

まっ、そう言う事で、社員全員、株の知識はゼロに近かった訳です。
そこに救世主が現れました。I主任です。転勤シーズンででも無いのに、京都支店から仙台支店に転勤して来たのです。

ここで全国に展開している会社に勤務なされているサラリーマンの方は、変だなぁーと思うのではないでしょうか。

そうです。基本、普通の会社は関西から東北へは滅多に転勤しません。逆に東北から関西にも行きません。

何故なら東北人に取って関西弁は怖く感じるからです。逆に関西人に取って東北弁は馬鹿に聞こえます。営業的に都合が悪いのです。お金を扱う金融関係は特にそうです。今はどうなのかは判りませんが、当時はそう言う習慣がありましたね。

では何故I主任が京都支店から転勤してきたのか。

答えは株で客に3500万円損させまして、命の危険を感じ京都から遠く離れた仙台支店に自分から転勤を願い出たんです。証券界ではよくある話ではありますがね。

さて、このI主任ですが、歳は当時31歳。既婚。背はチョット高めで、頭はポマードべったり。何時も軽薄そうに笑っている顔で、釣り上がった銀縁メガネを着用。チョット見、経済ヤクザ、いや詐欺師にも見えます。かなり胡散臭いルックスしてました。

でも彼は営業成績が抜群。不思議だなぁーと思っていましたが、何と言いますかその胡散臭いルックスが、断りづらい雰囲気を醸し出しているんです。それが抜群の営業成績に繋がっていると感じました。

私の弟も太っていますが、そんな感じのルックスで営業成績が抜群ですからね。多分、そうなのだと思います。

それに引き換え、私のルックス。いい意味で気安い。しかし、営業マンとしては断りやすい顔です。
人間、顔です。顔によって向き不向きがあると思います。その事、子供の頃に判っていたなら、今頃、もうちょっと楽に暮らしていたんじゃないかなぁーと思います。もう遅いですけどね。

さて、I主任なんですが、彼もその年から株式の販売を開始した訳です。つまり株の知識が有る訳ではないのに営業成績が良い。

その訳は、投資顧問会社のKMさんとツーカーの仲で、逐一情報を聞いていたからです。
故に彼の予想は的確でした。その日の株の動きが的確に判るのです。
まっ、KMさんに聞いているからなのでしょうけど、私は驚愕しました。銘柄のその日の株価も言い当てられるのですから。

正直、神の領域に近い人だと思い宗教にも似た信頼感を感じました。この人に付いて行こうと思いましたね。


つづく。





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