諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

人の金を預かる怖さ。【投資顧問会社編】 その3

2014年02月09日 04時03分01秒 | 人生
続きます。

その銘柄ですが、今は無き大阪証券市場に上場していた「世界長」と言う株です。長靴とか作っているゴム製品の会社です。正直、仕手株中の仕手株。やばい株です。

世界長は小さな会社でしたし、市場に流れている株式も少なかったので、チョットした切欠で跳ね上がりますし、急落します。ストップ高とストップ安を繰り返す株です。素人が手を出せる銘柄ではないですね(その後、会社更生法適用となり、オカモトの傘下に入る)。

しかし、KMさんの投資顧問会社は仕手筋。投資家から集めた多額の金を持っています。この株を操る事は造作も無い事です。

安値で拾い、高値で売る。頻繁に。つまりディーリングするには持って来いの株ですし、KMさんは株価を支配できる方です。仕手筋なのですから。

私は自分の客に絶対の自信を持って世界長株を売買させ、客も儲けさせましたし、自分も手数料を稼ぎました。勿論、私の父親にも紹介して買わせ、利益を出していました。

はっきり言って、世の中は甘い。私は選ばれた者。天下取って見せたるでぇーとさえ思っていました。

当時、親に買わせていた株での利益は、支店長の年収を軽く超えてました。
偉そうな支店長が馬鹿に見えてました。高学歴も馬鹿だし、公務員も社長さんも皆馬鹿。仕事してサラリーを貰って生きるのも馬鹿。私以外は皆馬鹿と思っていました。

何だって出来る。金なんて簡単に得られる。株さえやっていりゃ、100億円も全然夢ではないと思っていました。

そんな悪夢が一瞬で覚める出来事がありました。株価の世界的な大暴落です。

昭和62年にブラックマンデーがあり、株価が一日で22%も暴落する事件がありました。私が就職した年はその前年の昭和61年ですが、その年にもブラックマンデーに近い暴落があったのです。それでガッチリとやられましたね。

世界長と言う株は仕手株です。根無し草の様な株です。だから下がるときは底無しの様に下がります。

私、父親にその世界長を買わせていましたが、一日で400万円損しました。いや、その後も下げ続け、一時は700万円以上損を出しました。
他の客に買わせた損害も4000万円近い金額まで行ってました。

私、愕然として崩れ落ちました。これが現実とは信じられずに・・・・・・。

当時、NTT株が上場するなど、新規上場が相次ぎ、株式市場は活気を帯びていました。
しかし、冷静に考えるとお金の受け皿が増える事になります。

NTT株でさえ、公募価格(一株70万円台)で、東京2部上場の会社の株式資産を上回る価格です。それだけ受け皿が広まれば、株価が上がる事は難しくなるし、大幅な下落も考えられる。

私が株に興味を持ったのは、その五年前の高校生の時ですが、当時の日経平均株価は7000円台。

私が証券会社で働いていた昭和61年時では18000円台。つまり、たった5年で倍以上になっている訳です。そして発行株式も多くなっている。

即ち、簡単に暴落する時代に突入していると考えられる。これは大変な事になったと思いました。


続く。

コメント
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