私の乗っているクルマ、正式には私の父親のクルマなんですが、日産ブルーバード・シルフィ20XJ-Gと言います。もう13年ほど乗ってます。
ディーラーが「そろそろ買い換えろ」と言ってきてますが、今の日産車って5ナンバー車は韓国の部品を多用し、タイで造ってたりするもんですからチョット躊躇してしまうんですよね。品質に問題あるんじゃないかと思って。
しかもノートとかラティオなんか従来の4気筒エンジンを1気筒切り落として3気筒にし、1200ccで売っています。燃費の為です。日本向け用にです。。
つまり、海外のノートやラティオは従来の4気筒のまま。排気量も1600ccのままのクルマが存在します。
日本向けの方が燃費が良いのは判るんですが、海外向けの方が断然性能が良い筈です。4気筒の方がエンジンの噴け上がりが滑らかですし、パワーもある。
それなのに海外で売っている価格が頗る安い。日本は割高の価格に設定にしているのです。こんなことするなんてガッカリです。何か騙されている感じがして、買い換える気持ちには成りません。メーカーは日本人に甘えていると思います。
もっともルノーの傘下に入った訳ですから日本のメーカーじゃない。だから日本では高く売っていると言われればそれまでですが、何か釈然としません。円高の時なんか、とんでもなく価格が開いていましたからね。
正直、今でも個人輸入して買った方が安いかも知れません。海外の方が高性能な車種が安く買えると思うと、ますます国内のディーラーで買う気にはなりません。ホント、「どうしちゃったんだ日産」と言いたくなりますわね。
まっ、それは今回は置いときます。腹が立ってきますから。今回のお題は父の愛車・ブルーバードシルフィのエンジンに付いてです(こっちの方が腹立つけど・・・・)。
愛車のシルフィは初期のTG型でグレードは20XJ-G。最上級車です。エンジン「QR20DD」。2000のガソリンエンジン。150馬力で10モード燃費が16.4キロとなってます。
1800がそれぞれ同120馬力で同16キロですから、2000ccの方が馬力は当然、燃費も良い。その訳は「NEO Di」と呼ばれる直噴エンジンだからです。
直噴エンジンと言うのはガソリンを高圧でシリンダー内に直接噴射する形式のエンジンです。しかもガソリンを薄く噴射するリーンバーンを採用しています。だから馬力もあるし、燃費も良いのです。当時としては夢のエンジンです。だから私等は25万円以上高い2000ccのエンジンを選んだんです。
しかし、結果は最悪でした。パワーは確かにありますが、燃費は悪いです。省エネ運転に徹しても街中5~7キロ程度。長距離なら10~12キロまで行きますが、これは結構燃費を意識して惰性で走った結果です。そんなに燃費が良いエンジンとは言えないです。
それ以上に問題なのがトラブル。走っていた急にエンジンが止まるのです。これ大変危険です。エンジンが止まるとブレーキもハンドルも効かなくなります。電源がストップするので。スピードを出していたら事故は必至。本当に危険です。どうも当時の直噴エンジンは三菱のGDIやトヨタのD4も同様な症状でしたね。これで事故に遭い亡くなった人もいると聞きます。
何故、エンジンが止まってしまうのか。
それは直噴エンジンはエンジン内に煤が溜まり易いからです。リーンバーンなら更にそうなります。煤だらけでプラグが被り、エンジンがストップするみたいです。燃費も煤が影響し悪くなるようです。
私のシルフィも走行4万キロでそうなってしまいました。ディーラーでクレームで直してもらいましたが、本来なら30数万円の修理代とるとか言ってましたわ。
そう言えば私の知人が乗っているパジェロ・イオも同じ症状になって、クレームでエンジンを交換したとか言ってました。三菱の方が日産より対応が良いみたいです。もっとも三菱は直噴のGDIエンジンをフルラインナップしちゃって、その全車種で故障が続出。更には例のタイヤパンチ問題もあって信用は地に落ちてしまいましたが・・・・・・。
それは兎も角、どうやったらエンジン内に煤がこびり付かない様にすれば良いのか。
答えは簡単。エンジンを高回転で回しながら走り、ピストン等にこびり付いた煤を吹き飛ばせは良いのです。
でもね、私のシルフィにはエコランプが付いています。エコランプに合わせて走らせて、燃費を良くする為です。
しかし、エコランプに合わせて走ると煤が溜まってエンジンが不調になる。これって矛盾してますよね。こんな事も判らないで直噴エンジンを出したのでしょうか。もう呆れますよ。明らかにメーカーの人柱にされたようなもんです。
その後、どの自動車メーカーも直噴エンジンは製造を中止しました。認めてはいない様ですが、全社、直噴エンジンでトラブルが続出した為だと思います。酷いもんです。
私なんか怖くて、しょっちゅうエンジン内の煤を洗い流すPEA(ポリエーテルアミン)入りのガソリン添加剤を入れてます。これ、結構高額です。
燃費は悪いし、添加剤で金はかかる。しかもエコ運転すると煤が溜まって故障する。これっ、どうすりゃ良いんでしょう。全然意味が無いじゃん。ハッキリ言って騙されましたよ。そりゃ、直噴エンジンの製造は中止になるでしょうよ。呆れてモノが言えませんわ。
そして現在。度重なるガソリン価格の高騰で、またまた直噴エンジンが復活してきています。殆どのエンジンがです。今度は流石にリーンバーンシステムは外してますけど・・・・・。
正直、私は怖くて今のクルマは買えません。また同じ目に遭いたくないですからね。
バイクもそうですがクルマもローメカが一番。豪華な装備やハイメカニズムは故障の元になるだけ。出来るだけ安いグレードのクルマを買うべきだとつくづく思いました。
もう二度と馬鹿は見たくないから、暫く買うつもりは無いけど・・・・・・・。
ではでは。