私、今は休業状態と言うか、ネットで細々と食べているのですが、余り世の中で重要視されていない、どうでもよい商売をしています。
ネットのおかげでどうにかやっていけるのですが、ネットのせい衰退している商売でもあります。皮肉です。
しかし、家業の新聞販売業を継いだとしても状況は同じでしょうね。新聞もやはりネットでダメに成っていますしね。
私の父親が新聞販売店を経営していた時、新聞社の社員の三分の一が東京大学出身者でした。
販売店に販売促進を指示する宮城県の担当員は上智大学出身でしたが、上智大学だから新聞の編集には回されなかった。つまり閉職です。
東大で当たり前、出来れば一橋大学位じゃないと新聞記者には成れない世界です。エリートの中のエリートってヤツです。
そう言いましても新聞会社の担当員は毎月100万円まで必要経費が認められています。月の半分は担当の県を「新聞増やせ、何やってんだっ」と言って回る訳です。
販売店は鰻膳とか豪華な昼食を出したり凄い接待をします。割り当て部数を少なくして貰う為にね。自分の特権を行使するのが仕事。優越感に浸れます。
だから仕事はストレス解消豪華トラベルツアーってなもんです。しかも販売店の所長を叱り付けるのが仕事。馬鹿楽です。羨ましいと思いましたよ。子供心にね。
まぁーそうは言っても新聞の販売部数を増やすのが仕事です。新聞屋の所長を叱咤激励と言ったら聞こえは良いですが、脅し透かし怒鳴りまり従順な奴隷へと矯正させ損させてても新聞を増やさせるのが仕事ですからね。私には罪悪感が先に出て勤まらないでしょうね。
当時、上智大出の担当員は27歳前後の若造でしたが、やり過ぎました。凄い横柄でエバリ腐るのです。
何かマニュアルがあるとは思いますが、所長をマインドコントロールし絶対服従を強制します。人間の屑そのものです。うちの親父なんか息子の私とそんなに歳の変わらないその担当員に、ヘイコラ、ヘイコラしてました。
そして事件が起きました。その担当員と宮城県・販売店主組合の会長とにです。
何時も通り担当員は、マインドコントロールをかけたつもりになって怒鳴りまくりです。
しかし相手の会長は東京六大学出身。新聞奨学生上がり。海千山千。身長は190cmを軽くオーバー。ニシキヘビみたいな顔をしていて、ヤクザもビビル様な男です。ルックスは。
でも心は小心者です。気が弱いのです。だから最初は従順に耐えていました。
しかし小心者ほど切れたら怖い者はいません。自分より半分程度の歳の若造にお前呼ばわりされて耐えていたのですが、とうとう堪忍袋の緒が切れで激高。「何だ貴様、コラッー」と怒号を上げて担当員に襲い掛かりました。
怒鳴りまくっていても担当員は受験戦争を戦ってきた程度の男です。生き馬の目を抜くような新聞販売店所長に比べれば、何も判らない素人、子供です。
まさか反抗してくるとは思っていなかったらしく、ショックでニシキヘビに睨まれたカエル状態になっちゃいまして、殴る蹴るの暴行受け放題。とうとう血だらけの半殺しの目にあっちゃいました。ボロ雑巾のように動けなくなっていたそうです。
こうななると勿論、刑事事件です。でも新聞社本社もこの事件は公にはしたくない。やりすぎ担当員と販売店店主の大喧嘩が明るみに出たら、ライバル新聞社の笑いの種になりますしね。テレビで大騒ぎになるだろうし、販売店への今後の方針も変えざるおえなくなる。だから闇に葬られました。
それでも暴行した会長は当然新聞店所長を解任。つまり廃業です。やり過ぎた担当員は更に窓際の閉職に追いやられました。もう出世は出来ないでしょう。そりゃ当然でしょうね。
この商売、「インテリが創ってヤクザが売る」なんて言われてきましたが、実際はどっちもヤクザみたいなもんです。どっちも褒められた状態ではなくなりました。
ニシキヘビの会長はノイローゼになって引きこもりましたしね。私の親父が駐車場の管理人の仕事を探して来て、やっと立ち直りましたけど、「会長を務めてきた俺が・・・・」と言う気持ちが中々抜けない様でした。
そして現在。
新聞社はどこもインターネットに押されて衰退を極めています。親父がやっていた新聞社なんか、東大卒の新入社員が今年はゼロとの事です。正直、何れ潰れる筈です。当然です。新聞よりネットの方が情報はクイックです。新聞の役割は終わっています。
「新聞増やせ、新聞増やせ」と言われ続けてきましたが、私の親父もいい時に辞めて良かったと思っています。私も跡を継がなくて良かった。ざまぁーみろです。ホント、馬鹿な商売でしたね。
今じゃ新聞屋の所長になり手は無く、新聞拡張員の団長に仕方なく所長をやらせていると聞きます。ビックリする位安いギャランティでね。
この世の中、何事も所行無常です。同じ事は続きません。エリートの末路ってのはこんなものです。
インターネットと言う神でもあり悪魔でもある代物が出てきて、これからも様々な産業が淘汰されると思います。
それも時代の流れ。仕方の無い事なのかも知れませんわね。
尚、今回のお話、初めから逸脱しちゃってインターネットとアンマリ関連が無いかも知れませんが、こんな馬鹿げた仕事もあるんだと認識していただければ幸いです。
ではでは。
ネットのおかげでどうにかやっていけるのですが、ネットのせい衰退している商売でもあります。皮肉です。
しかし、家業の新聞販売業を継いだとしても状況は同じでしょうね。新聞もやはりネットでダメに成っていますしね。
私の父親が新聞販売店を経営していた時、新聞社の社員の三分の一が東京大学出身者でした。
販売店に販売促進を指示する宮城県の担当員は上智大学出身でしたが、上智大学だから新聞の編集には回されなかった。つまり閉職です。
東大で当たり前、出来れば一橋大学位じゃないと新聞記者には成れない世界です。エリートの中のエリートってヤツです。
そう言いましても新聞会社の担当員は毎月100万円まで必要経費が認められています。月の半分は担当の県を「新聞増やせ、何やってんだっ」と言って回る訳です。
販売店は鰻膳とか豪華な昼食を出したり凄い接待をします。割り当て部数を少なくして貰う為にね。自分の特権を行使するのが仕事。優越感に浸れます。
だから仕事はストレス解消豪華トラベルツアーってなもんです。しかも販売店の所長を叱り付けるのが仕事。馬鹿楽です。羨ましいと思いましたよ。子供心にね。
まぁーそうは言っても新聞の販売部数を増やすのが仕事です。新聞屋の所長を叱咤激励と言ったら聞こえは良いですが、脅し透かし怒鳴りまり従順な奴隷へと矯正させ損させてても新聞を増やさせるのが仕事ですからね。私には罪悪感が先に出て勤まらないでしょうね。
当時、上智大出の担当員は27歳前後の若造でしたが、やり過ぎました。凄い横柄でエバリ腐るのです。
何かマニュアルがあるとは思いますが、所長をマインドコントロールし絶対服従を強制します。人間の屑そのものです。うちの親父なんか息子の私とそんなに歳の変わらないその担当員に、ヘイコラ、ヘイコラしてました。
そして事件が起きました。その担当員と宮城県・販売店主組合の会長とにです。
何時も通り担当員は、マインドコントロールをかけたつもりになって怒鳴りまくりです。
しかし相手の会長は東京六大学出身。新聞奨学生上がり。海千山千。身長は190cmを軽くオーバー。ニシキヘビみたいな顔をしていて、ヤクザもビビル様な男です。ルックスは。
でも心は小心者です。気が弱いのです。だから最初は従順に耐えていました。
しかし小心者ほど切れたら怖い者はいません。自分より半分程度の歳の若造にお前呼ばわりされて耐えていたのですが、とうとう堪忍袋の緒が切れで激高。「何だ貴様、コラッー」と怒号を上げて担当員に襲い掛かりました。
怒鳴りまくっていても担当員は受験戦争を戦ってきた程度の男です。生き馬の目を抜くような新聞販売店所長に比べれば、何も判らない素人、子供です。
まさか反抗してくるとは思っていなかったらしく、ショックでニシキヘビに睨まれたカエル状態になっちゃいまして、殴る蹴るの暴行受け放題。とうとう血だらけの半殺しの目にあっちゃいました。ボロ雑巾のように動けなくなっていたそうです。
こうななると勿論、刑事事件です。でも新聞社本社もこの事件は公にはしたくない。やりすぎ担当員と販売店店主の大喧嘩が明るみに出たら、ライバル新聞社の笑いの種になりますしね。テレビで大騒ぎになるだろうし、販売店への今後の方針も変えざるおえなくなる。だから闇に葬られました。
それでも暴行した会長は当然新聞店所長を解任。つまり廃業です。やり過ぎた担当員は更に窓際の閉職に追いやられました。もう出世は出来ないでしょう。そりゃ当然でしょうね。
この商売、「インテリが創ってヤクザが売る」なんて言われてきましたが、実際はどっちもヤクザみたいなもんです。どっちも褒められた状態ではなくなりました。
ニシキヘビの会長はノイローゼになって引きこもりましたしね。私の親父が駐車場の管理人の仕事を探して来て、やっと立ち直りましたけど、「会長を務めてきた俺が・・・・」と言う気持ちが中々抜けない様でした。
そして現在。
新聞社はどこもインターネットに押されて衰退を極めています。親父がやっていた新聞社なんか、東大卒の新入社員が今年はゼロとの事です。正直、何れ潰れる筈です。当然です。新聞よりネットの方が情報はクイックです。新聞の役割は終わっています。
「新聞増やせ、新聞増やせ」と言われ続けてきましたが、私の親父もいい時に辞めて良かったと思っています。私も跡を継がなくて良かった。ざまぁーみろです。ホント、馬鹿な商売でしたね。
今じゃ新聞屋の所長になり手は無く、新聞拡張員の団長に仕方なく所長をやらせていると聞きます。ビックリする位安いギャランティでね。
この世の中、何事も所行無常です。同じ事は続きません。エリートの末路ってのはこんなものです。
インターネットと言う神でもあり悪魔でもある代物が出てきて、これからも様々な産業が淘汰されると思います。
それも時代の流れ。仕方の無い事なのかも知れませんわね。
尚、今回のお話、初めから逸脱しちゃってインターネットとアンマリ関連が無いかも知れませんが、こんな馬鹿げた仕事もあるんだと認識していただければ幸いです。
ではでは。