諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

金華山黄金山神社に拒まれた私。 その2

2014年07月14日 07時56分00秒 | 神道

続きです。

私はこれまで7回ほど金華山へ参拝に行ってますが、その当時は3年連続での参拝はまだでした。3年連続での参拝で金運面での安泰が約束されているです。これは3年連続で行かねばなりません。

当時の私は24歳。証券会社を辞めて家業である新聞販売業を手伝っておりました。私は「こんな馬鹿馬鹿しい商売、やってらんに」と思っていました。体を動かしてコツコツ働くなんて能無しのすることだと思っていたのです。

新聞販売業に付く人間は問題のある奴が多いのです。そして当時はバブル初期。簡単に就職出来た時代です。今では考えられない程の高給を払い、ペコペコ、ちやほやしながら働いてもらっていたのです。そうしないと簡単に辞められましたからね。

何せ夏場に6人いる従業員が冬には2人に減る商売です。毎年そうです。毎年毎年労務倒産寸前まで追い込まれます。従業員もそこを付込んで来ます。「俺が辞めたらこんな店潰れるぞ」とまで言われました。従業員にです。

ボーナスを出した翌日に辞めていくのが当たり前の業界です。そして刑務所帰りも多い。そんな人間をなだめながら働かせるのです。明るく振る舞いながら。

その反動は私に来ました。私の両親は世間的には素晴らしい好人物と見られてます。でも好人物を演じているだけです。商売時のストレスは半端ではなく、私に当たって自分たちのストレスを発散させて来たんです。

そんな私ですから人間嫌いになるってもんですよ。まっ、それが社会に受け入れられず、一人で生きる宿命になったのかも知れんです。それだけが原因ではないでしょうけどね。

またまた話が飛んじゃいました。黄金山神社参拝に戻します。

私はそんな訳で家業のように人を使い、コツコツ体を動かして働く事だけはしたくないと思いました。当時は株で簡単に何百万円も稼げた時代です。私が勤めていた証券会社の証券外務員の給料は手取りで毎月800万円以上でした。中堅の証券会社でこれですから、大手だったら全然桁違いの手取りです。何もかも簡単だったのです。

私も簡単に金を稼いでやる。頭で稼ぐのだとの思いが湧いてきました。金華山に3年連続で参拝すれば一生安泰。だったら行くべし・・・・と思い、3年連続参拝を決行したのです。

それはその2年目の参拝の話。確か平日でした。季節は夏。いや9月でしたか。結構暑い日でした。
私は当時乗っていた「いすゞ・アスカターボ」で金華山を目指します。鮎川について汽船に乗り金華山へ。
金華山の船着場について(言い忘れていましたが、金華山って島ですからね)、すぐ前の食堂兼お土産屋を通り、急な坂道を登ります。

そして神社の宿泊所がある場所に着いてビックリです。何とスズメバチがビュンビュン飛んでいたんです。物凄い数です。手前で飛んでいるスズメバチだけで数千匹はいます。零戦のように威嚇しながら飛んでいるんです。でかい奴が。

あの大きさはオオスズメバチの筈です。体長4センチはありましたから。それが物凄い勢いで飛んでいるのです。私はすぐさま中腹の土産物屋に避難しました。

このスズメバチですから、お土産屋は参拝客の避難所と化していました。勿論、戸を締め切ってです。皆さん「どうしたもんかなぁー」と言う表情で外を見つめていました。

土産物屋の前はちょっとした広場になっており、参拝客の鹿せんべい目当てに鹿が集まっているのですが、この鹿たちも気の毒なことにスズメバチに刺されまくりでエライ目に合ってました。体中が蜂に刺されて爛れ、中には橙色の半透明の肉が見えている鹿もいます。とんでもない状態です。鹿が可哀想です。

私は「神社関係者は何やってんだ。何故、駆除しないのだ。参拝客や鹿のことどう思っているのだ。怠慢にも程があるぞ」と怒りが湧いて来ました。参拝客の多くがそう思い口々に「神社の人たちは何やっているのかねぇー」と口走っていました。

お土産屋の店員さんは「済みませんねぇー」と言いながらペコペコ頭を下げ、冷たい麦茶を振舞ってくれます。お土産屋さんは何も悪い事はありません。悪いのは怠慢な神社関係者です。折角海を渡ってここまで来たのに、これじゃ参拝は無理です。帽子も被ってなかったし半袖でしたし。出て行ったら命の危険だってあります。

私はアシナガバチやミツバチに刺されたことがあります。その痛みは大変なものでした。しかも今度の相手はオオスズメバチです。刺された痛みは見当も付きません。ミツバチの何倍も痛いはずです。これはもう降参です。

私は冷たい麦茶のお礼に木彫りのご飯ヘラ(金600円)を買い金華山を後にしました。参拝をせずに。無念でした。


つづく。








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