続きます。
それでも金華山黄金山神社3年連続参拝は諦めない。私の一生の金運はこれにかかっている。諦める訳が無い。
「スズメバチの寿命は女王蜂以外は2ヶ月と言うし、寒くなったら消えるのは分かっている」と考え、その年の12月に再度参拝。これで2年連続参拝は達成です。
そして次の年。確か5月頃にホンダFTR250と言う欠陥バイクで金華山を目指します。
このFTR250は定価の半額で新車を買ったんですが、エンジンからタペットがけたたましく鳴り響くとんでもないバイクでした。
競技も出切る本格的なフラットトラックバイクでハンドルがとんでもなく広いのですが、腕の短い私が乗るとメーター類と私の顔の距離が近い。だから急ブレーキでもしようものなら、メーター類に顔面強打となる恐ろしいバイクです。
更にとんでもなくエンジンの掛かりが悪い。エンジンが温まると何故か再始動は無理。冷えるまで待たないと再始動は無理と言う気難しさ。こんなバイクありえませんよ。
その後、さっさと売り飛ばしましたが何故かフラットバイクブームが起こり、中古車が50万円近い値段で売られるようになるとは夢にも思いませんでした。もう何から何まで期待を裏切るバイクだしたわ。チクショー、馬鹿ホンダめが。
まっ、それはどうでもいいですね。金華山の話に戻ります。
私は前日、鮎川町の民宿に泊まりました。鮎川は捕鯨の町。ここに来ると今でも調査捕鯨で取れた鯨の肉が食べられます。
鯨の肉と言うと小学校の給食で鯨の大和煮がよく出たもんでしたが、たまに食べたくなりますね。
これはあまり知られていないと思いますが、鯨の食べる魚の量は地球上の人間が食べる量を遥かに越すと言われてます。鯨が増えすぎたため魚の漁獲量が減っているとされています。
シャチがいるので鯨は海の食物連鎖の頂点ではないでしょうけど、鯨が可哀想だからといって鯨を取らないのも考えものです。世界の魚が枯渇してしまいます。
日本の捕鯨は恵比寿信仰と弁才天信仰が深く結びついています。昔、鯨は神であり、神が鯨になって肉をプレゼントしに来てくれたと考えられていました。そして有り難く食して来たのです。アメリカが鯨油だけを目的に捕鯨してきたのとは訳が違います。
アメリカはもう鯨油は必要ないから捕鯨はしなくなったのでしょうが、日本はそうはいかない。いや、世界の海洋資源を考えても捕鯨はある程度は続けた方か良い筈なのです・・・・・・・なんて事言っちゃいましたが、またまた脱線しちゃいました。民宿でチョットだけ鯨の肉が出て、これが美味しかったのでこんなこと書いちゃいました。失礼しました。
それにしても牡鹿半島の民宿はハズレ無しです。勿論、建物は大したことは無いですが食事が凄い。超豪華です。
当時は一泊5000円。最近までは6500円程度でしたが、3.11の大津波でほぼ全滅したのは悔やまれますね。ホント、いい宿ばかりでしたのに。
さて宿を後にして鮎川港へ。汽船で金華山を目指します。実は金華山の海流は滅茶苦茶激しいのです。
関アジ・関サバが美味いと言われていますが、そこよりも海流が激しい。金華山で漁れるサバは金華サバと呼ばれていますが、関サバよりも美味しいとされています。残念ながら関サバよりも高いですけど。
それ程の海流ですので、金華山行きのフェリーは何度も沈没しています。ちょっと緊張感があります。
この場所でバスプロたちが小さなバスボートやアルミボートでロックフィッシングしているのを見かけますが、命知らずにも程があります。あれは危ないです。
宮城県でブラックバスを釣り上げると必ず殺さなければなりません。法律でそうなったのです。殺さなければ法律で処罰されます。だからバスプロたちは海のアイナメ、ソイ、タケノコメバル、スズキ、ヒラメをバスボートで狙いだしたのですが、本当に金華山周辺は危険極まりないです。
金華山は恐山、出羽三山と並ぶ東北三大霊場です。その周りで遊びの釣りをするのはいかがなものかと思っていたら今回の震災です。牡鹿半島には1000人を越す遺体が打ちあげられています。何かしらの神罰なのではと考えたりしますが、どんなもんでしょうね。難し過ぎますね。
続く。