諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

金華山黄金山神社に拒まれた私。 その6

2014年07月23日 00時41分50秒 | 神道

続きます。

スズメバチが金山彦神の金バージョンの眷属だとしたら、金で出来たスズメバチのフィギア・・・・じゃなかった、御神体があってもおかしくないですよね。銅製のムカデの御神体が存在するのですから。

そう思ってネットで純金製のスズメバチの御神体を探しましたが、金華山黄金山神社はおろか、どこにも見つからなかったです。純金だとお金が掛かるからでしょうか。そんなことないでしょうね。うーん、残念。

そう言えば福島県西会津のHさんのお宅でスズメバチの巣が飾られていたのを見たことがあります。何でもスズメバチの巣は金運招来のアイテムとか。

これは多分、中国からの伝承だと思いますが、そうなるとやっぱりスズメバチは金運に関わりがあると思えます。

考えてみたら蜂の黄色と黒の縞々模様は日本では危険を表していますよね。よく工事現場で立ち入り禁止の立て看板が黄色と黒の縞々模様だったりしますから。

これ、多分、蜂の模様から来ていると思うのですが、どうでしようかねぇー。「危険=蜂」。それが金運になるとはチョット考えられないか。

それとも「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の例えで、「危険な事をしなければ金は得られない」言う事なのでしょうか。ちょっと分かりませんね。

記紀でも蜂が出てくる場面があります。須佐之男命が大国主をムカデと蜂の室に入れた。大国主はスセリ姫からもらった比礼により、ムカデと蜂の難から逃れたというものです。

っとなるとムカデや蜂は須佐之男命の眷属となるのでしょうか。いやいや比礼を持っている大国主、或いはイセリ姫の眷属となるのか。

いやいやいや、当時の室は山に有ったはず。だとしたらムカデや蜂は山神の眷属になるのでは。やっぱり金山彦神の眷属かも知れないですね。

そう言えば「スズメバチはニギハヤヒ命の眷属」と聞いた事があります。瀬織津姫のY氏の著書だったでしようか。ハッキリ思い出せないですが、誰かが言っていたような・・・、うーん、思い出せない。

しょうがないので仮にスズメバチはニギハヤヒ命の眷属だとします。金華山黄金山神社に祀られている神々の中で、どなたがニギハヤヒ命となるのか。

金華山に祀られている神々は黄金山神社に祀られる金山彦神・金山姫神、弁才天、市杵嶋姫。それと金華山頂上に鎮座する大海祇神社に祀られる大綿津見神です。

金華山頂上奥の院に祀られている大綿津見神。この神様は以前にも書いたので説明は省きますが、山神である大山津見神と同神と考えています。つまり海神は山神でもあると言うことです。

そして男の神様は金山彦神と大綿津見神の二神。どちらも山神。同神かどうかは分かりませんが国津神です。日本の地主神です。ニギハヤヒ命は神武天皇よりも早く日本にやって来た天孫族ですから国津神とは言えません。

先代旧事本記では天忍穂耳命の子で、瓊瓊杵尊の兄となっています。つまり天照大神の孫だから天孫族です。

本来は天照大神の子であり塩竈神との説もある天忍穂耳尊が天子降臨するはずだったんですが、天忍穂耳尊は「魑魅魍魎がまだいるじゃないの」と降臨を躊躇し、息子の瓊瓊杵尊に譲っています。神話の時代は末子相続なので、これは別に問題ないです。

問題点は神武天皇よりも先に降臨していたという点。そして父親の天忍穂耳命の「忍」の字です。

これまた塩竈神説がある仲哀天皇の息子・忍熊皇子にも「忍」の字がある。本来は仲哀天皇の後を次ぐ筈だったのに継母の神功皇后や武内宿禰に攻撃され失脚してます。つまり「忍」の人生なのです。

本来降臨するはずだった天忍穂耳尊にも「忍」。つまり迫害された。ニギハヤヒ尊も降臨していたのに瓊瓊杵尊に権利を奪われた。つまり「忍」。瓊瓊杵尊より早く降臨したからニギハヤヒ命と考えれば、父親の天忍穂耳尊とダブります。

そしてもしかしたらニギハヤヒ命は国津神だった。祟が恐ろしいから天孫族に組み入れたとも考えられますね。


つづく。


コメント (6)
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