続きです。チョット話を変えます。
6月2日金曜日、不動産物件のネット展開をしている業者に説明を受けに行きました。契約金無料、更新料無料で物件情報を不動産の仲介業者に発信してくれるのです。立ち上げと言う事で、大家の会会員のみ無料で載せてくれると言うのです。これは有り難いです。
空き物件が出たら不動産仲介業者を回らなければなりませんが、そのサイトを業者が見て契約を結ぶ。仙台だったら仙台全部の賃貸仲介業者が入居人を探してくれる。凄いアイディアです。
でも考えてみると近い将来、不動産賃貸業者は大幅に縮小すると思います。サイトの業者が直接賃貸人と契約するのであれば、仲介業者なんて必要ありませんから。
株だってネットで取引しているでしょ。それと同じにネットで契約し、サイトに手数料を払い込みすれば其れで完了します。
株は手数料が1000円~2000円前後だったりしますが、不動産の仲介料も大幅に安くなるのは確実です。それに今はスマホが日本に9000万台有ると言うじゃないですか。スマホを見れば大体部屋の中身も把握できる。
来ますよ、不動産賃貸業者にも地獄が。怖いですよ、インターネットは。私もネットで商売が上手くいかなくなったし、ネットで助けられていたりもします。本当に仕事が無くなると思います。将来、不安だなぁー。
ネット展開業者に話を戻します。この会社の代表者は東北学院大学出身の35歳。地元の老舗不動産賃貸業社で働いていて、夢を実現させるために独立したそうです。既にアパート経営もしているし、多方面でも仕事をしているそうです。この人も凄い人です。
会社は東北学院大学・泉キャンパスに近いパンションの中にありました。
ところでパンションって知ってますか。食事付きの学生寮です。その中に会社があるのです。私、驚きましたよ。そんなに貧乏な会社なのかと。
否、ネットの会社だから場所なんて関係ないのです。このパンションだと談話室を応接間として使用できる。食事も安く食べられる。考えましたねぇー。驚いた。その位の柔軟性がないとこれからの企業はやっていけないのでしょうねぇー。凄いと思いましたわ。
何でもここのパンションの持ち主とは、不動産仲介業時代にお世話になった方で、ここの周辺で居酒屋も何店か展開しているのをお手伝いもしているそうです。
多少世間話もしましたが、私が今時携帯電話を持っていない事と、不動産賃貸業の専門用語を知らない事に驚いていました。
「お若いからすぐ覚えられますよ」と語ってくれましたが、私がそんなにお若くない事が判らないようです。
「学院大出身です」と言って来たので、「私も学院大です」と返すと、どうも下か同じくらいかと見たようで、気安い感じで「何年卒ですか」と聞きます。
私は「ずっと上ですよ。53才ですから」と言ったら、ビクッとしていました。多分、余りにも感じが幼く感じたのでしょう。
彼はしっかりと地に足を付けて夢に向かって人生を歩んでいる。私は過去を振り返り過去にしがみ付いている。だから進歩が無い。歳を取らない。その違いだと思います。
彼は35歳にしては老けています。これは自分の人生に満足している証拠。
私は何もしていない。何も持っていない。人生に立ち止まっている。人生に満足していない。これが私が若く見える秘訣です。
男の顔は履歴書。私の履歴書は書くものが無い。誰とも競わない。出発点から動かない。進歩しないから動けない。だから若い。
真似をしたいなら、どうぞ、どうぞ。死ぬ間際で人生に後悔する覚悟があるなら真似て下さい。
さて話を戻します。そこで私、チョット質問してみました。「東北学院大学・泉キャンパスが土樋キャンパスに集合されたら、この辺りの物件はどうなるのか」と。
この方は言いましたよ。「大変、お手上げだ」と。
兎に角、この辺りは過剰にアパート・マンションが多い。しかも勝ち抜く為にデラックスなのです。それなのに泉キャンパスが移転する。白百合女子短大は生徒の絶対数が少ない。これは本当に大変。
泉キャンパスは生徒と職員を合わせて6000人を抱えている。コンビニや飲食店等々、この学生相手に商売している人たちもいる。この6000人の大部分が消えたら、町一つが消える感じになると思います。もう回復は考えられない。絶望しかないです。
この様な情報を不動産売買の業者は購入者に伝えているのでしょうか。うーん、伝えたら、誰も入居する可能性が低くなるアパートなんて買わないですよね。やっぱり黙っているのでしょう。恐ろしいなぁー。
現に最初に書いた歩坂町のアパートを買った人は知らなかったみたいです。もう多分、売るしかない。多分、損して売る事となる。それでも売れたらましの状態になるかも。大変だ、こりゃ。
どうですか、不動産賃貸業って簡単じゃないでしょ。
釣りも魚がいなければ釣れない。それでもその場所で釣るには寄せ餌を撒くしかない。そうなると利益が減る。儲からない。賃貸業のメリットが無い。
兎に角、情報が必要。人口は減っているのに、賃貸物件の新築着工件数は大幅に増えている。とんでもない地獄が来ています。生き残るのは大変ですよ。
勿論、私だって生きられる可能性が低い。本当に大変な時代に突入していますよ、日本は。
ではでは。