諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

最初は馬鹿にしていた「菊水 ふなぐち 一番しぼり」の缶とスマートパウチを飲み比べてみた。その1

2017年09月20日 11時31分43秒 | アイテム
ワンカップの日本酒って印象が悪いですよね。ホームレスの人がなけなしの小銭掻き集めて買う様なイメージじで。

「あしたののジョー」の丹下段平も夢破れて夢も希望もなく飲んでいた気がする(違うかな?)。人生の負け組みが飲んでいるイメージ。「こんな酒飲んだら人生御終いだ」と子供の頃から頭の片隅にあった感じがしてました。

その反面、ワンカップのお酒ってチョット割高感があります。例えばベンダー(自動販売機の事ですよ)の250mlのコーラとスーパーの1500ml入りコーラの値段が同じだったりする。そのイメージで割高な感じがしていたのです。

ワンカップは色々種類がありますが、200ml入りで200円前後。紙パックの日本酒だと2Lで700円~1000円前後。同じ容量ならビンのワンカップの方が倍以上の価格。高い。どうしても私、購入は躊躇しちゃいます。それに紙パックとかの安い日本酒で美味しいと思ったのは殆ど無いので。

そう思ってワンカップの日本酒には見向きもしなかったのですが、何時でもどこでもワンカップの隣に陳列されている奴が気になる。そ奴の名は「菊水 ふなぐち 一番しぼり 200ml缶」。価格は税込み270円前後。高い。何で高いんだ。200mlしか入っていないのに。

缶の容量を考えれば税込み150円以下で売るべきだろ。どうして強気なんだ、ワンカップ以下の缶のくせして。

そう思いながら酒類コーナーの菊水缶を蔑視してはスルーしていたのですが、何か気になる。美味しい予感がする。金色と白の小さな缶がただならぬオーラを発している。「オレほどの日本酒はそうはないぞ」と言い放っている様な存在感。只者ではないかも。

早速ネット検索。私は衝動買いして失敗ばかりしているので270円でも調べて買うのです。そしたら絶賛の書き込みが多い。甘くて濃くて旨い。19度だから日本酒としてはアルコール濃度が高い。それは原酒だから。水を足したりしていないからだ。

しかも只の原酒ではない。生原酒だ。生ビールの日本酒版。殺菌していないから深い味わいがある。殺菌していないから缶。缶だから味が落ちない。瓶では真似が出来ない。だから旨い。しかも長期保存すると古酒の如く味に滑らかさが出て甘みが増すらしい。すごい。小兵ながらも日本酒の兵ではないか。

うーん、納得した。だから270円なのか。判った。判ったぞ、買うぞ。買ってやるぞ「菊水 ふなぐち 一番しぼり」。

酒専門のスーパーで1缶だけ買って冷蔵庫へ入れる。徹底的に冷やしてやる。そして飲んだ。甘い、濃い。そして旨い。芳醇でフルーティー。じゅわりと味が広がり喉に落ちていく。飲み込むのが勿体無いくらい美味。

こんな身近に私好みの旨味の日本酒があったなんて馬鹿にしていた私の馬鹿。もっと早く飲んでいれば良かった。これは中々のものだ。

一升瓶で5000円のシュワシュワ風の森よりは、確かに繊細な風味で落ちる。十四代、越乃寒梅と比べれば甘さで胡麻化している気がする。でも旨い。私みたいにチビリチビリ飲むタイプには持って来いの酒。米米しているところもイイ。

私がしょっちゅう作っていた安い日本酒ジャブジャブ入りのミルク甘酒は、この味を求めて作っていたのだ。目標はこの味だった。

気に入ったぞ「菊水 ふなぐち 一番しぼり」。「ふなぐち」の意味も分からんが、この200ml缶で良い酒を飲んだ良い気分になれる。心がリッチだ。良い仕事しているな、菊水。

何時も飲んでいる安い業務スーパーの菊川には申し訳ないが、似た名前でも高いだけの事はある。270円でも許してやるぞ、菊水よ。


続く。







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