紀州のドンファン。
本名は知らん。興味も無い。でも、彼の人生には興味がある。
4000人の女性に貢いだ金は30億円だとか。大したもんだ。でも、そこまで大金を貢がなければモテないのか。
極論、彼を心底愛する女性は30億円使っても一人も現れなかったと言う事なのだろう。一人の女性だけを愛する事が出来なかったのだから。
その反面、30億円分、女性には恨まれているのではないか。女性を金で見下したのだから。
多くの女性は自分を商品化する。最初のデートが居酒屋だと「自分が安く見られた」と怒る。それだけ女性は金に左右される。
芸能界でも大金持ちに靡く女性タレントは多い。ゾゾ男とか漫画家に靡いたタレントとか。
お金と言う撒き餌に寄って来る女性はいくらでもいる。それは女性の本能。女性の方がお金で買える幸せに魅了されている。男に対しお金を稼ぐ能力で評価する遺伝子が組み込まれている。
それと見栄。お金を持っている見栄。ルックスの見栄。若くてお金持ちで名声がある、イイ男を伴侶にする見栄は女性の方が強いと思う。
本性も知らずにあれだけ多くの女性がジャニーズに魅了さているのが、その証明である。
見栄。
私も見栄を張りたい欲求は多少残っているが、小学4年の頃、何気なく崖から石を投げたら同級生の頭に当たり頭が陥没し、人殺し寸前まで行った事がある。
人殺しになる恐怖は見栄など吹き飛ぶ。極限の恐ろしさだった。殺された方がまだマシかも知れん。
見栄どころではない。女性どころではない。金どころではない。同級生が死ななくて本当に良かった。自分はギリギリ助かった。
父親からは人殺しになってしまう恐怖に怯えているのに、「おまえのせいで、財産が全部持っていかれる」と言われた。
その同級生には「人殺し」と罵られたが、人殺しにならなくて本当に良かった。本当に辛かった。
あの時の恐怖を体験すると、女性にモテたいとか、お金持ちになりたいとかの欲求は薄れる。見栄をはる気分にもなれない。生きる意欲も消える。
私は人より運が悪い。禍に巻き込まれ易い。そう思い知った。
そうならない為の知識が必要。自分の半生をふり返ると、そう思って生きて来たんだなぁーと、しみじみ想う。
金や女性に価値を見出すドンファンの方が、私よりも幸せなのだろう。運が良いのだろう。そんなので見栄を張れるのだから。
続く。