続きます。
父は行きつけの個人病院では、体調不調の原因が分からなかった。
私が父に付き添ってこの病院の医師に「父は鬱病ですよ」と言ったら、医師は「あっ、そうか」と言って、入院施設のある心療内科を調べ紹介してくれたが、連絡したら患者が多すぎて入院は断られた。どこの心療内科も患者で溢れていているみたいだ。
待合室で父の診察を待っている時、ベテラン女性看護師が私の前に立って、「息子さんも糖尿病の可能性が高いですよ、診察を受けた方が良いです」と言ってきた。
「私は以前、重度の糖尿病と診察されインシュリン注射を勧められましたが、誤診でした。精神的な原因で血糖値が上がっていたのです。医師の言う通りインシュリン注射を受け入れていたら、一生続けなければならないとこでした」と返答。看護師は返す言葉はなかった。
そして父の診察を聞き行ったときに医師に伝えた。
「父は糖尿病ではないと思います。何時も食事をしてから血糖値を計っていたのだと思います。現にヘモグロビンa1cは正常なのに、空腹時の血糖値は200を超えているのがその証拠ですよ」と私。
医師は「そうだと思った」と言い返した。
この医師は父にインシュリン注射を渡している。血糖値のデーターを見れば、そんなの必要ないのは私だって分かる。この医院は金儲け第一主義の悪質な藪医者だ。
そして数日後、体調不調で隣町の総合病院に救急車で運んだ。検査をしたが原因が不明とのこと。
後日、精密検査をしたがレントゲンで癌の疑いはあるが、胃カメラも手術も耐えられる体力はないので、調べようがないと言われて返された。
それからやはり体調が悪くなり入院。膵臓に癌があることは分かった。そして死因となる誤嚥性肺炎であることも。
父は私が止めるのも聞かず、母を連れて家を出た。空いている2DKのアパートで暮らしていたことでタバコを吸い始めた。弟がタバコを吸っているのを見て吸い始めた。
そして母の認知症と惨めなアパート生活で鬱を深めた。
私と言う、ストレスをぶつける相手がいなくなったのも響いたと思う。
父は鬱病からアルツハイマー、パーキンソン、認知症を一気に深めたと思う。そして小脳の機能低下で誤嚥をする様になった。タバコの煙の熱で肺が低温火傷をしていた。だから誤嚥での菌で一気に肺が腐りだした。
そして父は私の元に戻りたいと言い出した。でも直ぐには引っ越し出来ない。その絶望からか寝たきりに近い状態となった。
続く。