諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

瀬織津姫も鬼渡神も、あんころ餅が大嫌い!? 【川渡餅編】 その8

2014年09月21日 00時14分10秒 | 瀬織津姫

もう何も言うまい。続きです。

さて、「陰陽五行」っと言っても、私は大した知識も無い。そこで陰陽五行の日本の第一人者・吉野裕子氏の本を探しました。

吉野裕子氏は残念ながら2008年に亡くなっています。私は吉野氏の蛇関係の本を持っていますが、彼女の本は全て読破したいと思ってます。日本の民俗はかなり陰陽五行が関連していますので。彼女の本は貴重で、少々高いですけどね。

話を戻します。「川渡餅」についてです。書かれてました。やはり川渡り餅には、陰陽五行の考えが流れていました。もっとも私の勘は半分間違っていましたが・・・・・・。

陰陽五行について詳しく説明するのは大変です。非常に。何故なら私も難しくて説明できないからです。だから基本中の基本だけ話します。

陰陽五行とは姓名判断にも取り入れられているのですが、簡単に言うと季節や万物を「木、火、土、金、水」に分け、それぞれの相性でその意味合いを探る占いみたいなもんです。

もうお分かりでしょうけど、「月火水木金土日」の曜日も陰陽五行から来ています。

この「木、火、土、金、水」からなる陰陽五行で、一番微弱なものは「水」です。「水」を季節で表すと「冬」となります。冬は動物も植物も衰退している季節です。一番弱い時期です。だから「冬=水」となります。

そして「川渡り餅」の行事が行われるのは12月。つまり「水気」の季節。

陰陽五行で水に強いものは土となります。「土剋水」です。土は水に勝てるのです。

そして甘い物は土気となるそうです。私は桃といい、大麻といい、「甘い物=植物=木」だと思い込んでいたんですが、甘い物は土に属する。どうしてもそうらしいです。

つまり「川渡餅」の行事は、水難を防いで貰う為に水神や河童にあんころ餅等の甘い物をお供えするものではなく、甘い物を水神達にぶつけてやっつける行事と言えます。

川の氾濫において生贄を捧げるもの、実は理には適っています。死んで土に返ると言いますが、死体も土に属するからです。意味合いは違いますが、水神は生贄を好むのではなく嫌うと言う事です。そして死体は穢れです。水神は穢れにも弱いのかも知れませんね。

えー、やっとここまで書いて来ました。まだチョット釈然としない点は多々ありますが、私が以前に書いた「瀬織津姫は大麻の香り」は訂正しといた方がいいようですね。甘い物を嫌う水神が、甘い香りを放つとは考えにくいですし・・・・・。

瀬織津姫も鬼渡神も水神。陰陽五行では水は土に弱い。甘い香りは土気。つまり瀬織津姫・鬼渡神は土気である甘い香りに抑えられている。封印されていると考えた方が自然だと思います。

瀬織津姫を祀る神社にて甘い香りが報告されていますが、甘い香りは瀬織津姫が発しているのではなく、瀬織津姫が甘い香りで抑えられている。だから甘い香りが漂っている。勿論、私なんかがそんな大それた事を断言は出来ませんが、その可能性が高いと今は思っています。また考えが変わる可能性はありますが・・・・・。

私も岩手県奥州市水沢区に鎮座する陸中一ノ宮・駒形神社で甘い香りを体験しました。ベール状に香る綿飴の香ばしい香りです。

駒形大神は馬と蚕の神。オシラサマ信仰がうかがわれます。瀬織津姫ではとの話が伝わっている神です。そして現在の駒形神社には天照大神が主祭神として祭られている。境内社として塩竃神社も存在する。

神社は怨霊の封印装置です。怨霊を祀りあげる事で神へ昇華させるのです。

あの綿飴の香りは神社の結界でもあり、瀬織津姫を封印し昇華する為のもの。そして瀬織津姫が昇華した姿こそが天照大神と言う事なのでしょうか。

瀬織津姫が何故、マガツヒ神、天照大神荒魂であると言われているのか。この辺に何か秘密が隠されている様に思います。

この件、また書きたいと思っています。

あっ、そうそう。結界が甘い香りなのかどうか。

私、チョット思い出したんですが、私の友人の禰宜は結界が張れる筈です。以前「幽霊との対峙」と言うお題で記事を書きました。某神社で幽霊と対峙した話です。友人は「神社では結界を張っているから幽霊など出ない」と言ってました。

そう言えば幽霊は石段の直ぐ脇の草叢にいた。石段には入れない様だった。だとしたら石段に結界が張ってあったと言う事なのか。

その時は甘い香りはしなかった。その神社は某戦国大名を祀る神社。瀬織津姫とは関係ない。

でも友人の神社は瀬織津姫と関連がある神を祀っている。友人は「神社は結界を張っている」と言うのだから、友人も結界を張れるのかも知れない。もしかして友人の張る結界は甘い香りがするのでは。神宮大麻もあるし・・・・・・・・。

この点、何れ友人に聞いてみたいと思います。そしてまたお話します。



ではでは。











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7 コメント

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甘い香りと甘味 (社宮寺ルリコ)
2014-09-21 10:03:41

綱永井様の結論を、興味深く拝見させて頂きました。

東洋医学で使用する『陰陽五行論』を聞きかじっていたので、
「その7」辺りで、
「土(甘味)→水(鹹味)」の相剋関係かな?と、ピンときました(笑)
ただ…スミマセン。
ちょっと疑問があり…。

「甘味」と「甘い香り」を、同じものとして捉えてもいいのでしょうか?
「甘味」と同じく、「甘い香り」も『土』の属性になるのか?と…。

五味の中の「甘味」は、確かに「土」の属性ですから、「水」を剋するのはよくわかります。
しかし、味覚と香りは違う物なので、もしかしたら「五香」というものがあるのではないかと思い、「五行 五香」で検索してみました。

すると、「五香」は存在しましたが、体臭の香りの違いばかりで、「甘い香り」はありませんでした。

そこで、以前テレビで、「ダウジングを利用して幽霊退治をする」という方たちが、「ラベンダー香」を使って祓っていたのを思いだし、「芳香で邪気払い」etc…と検索してみました。

すると「昔から、芳香で邪気(鬼)払いをしている」旨の記事をいくつも見つけました。
和洋共に、芳香で邪気(鬼)を祓う文化はあるようで、確かに寺院などでは芳香を焚いていますよね。

何故、芳香に邪気(鬼)払いの力があるのか、その理由はわかりません。しかし、五行とは違う理由の可能性もあるのではないか、とも思うのですが…。

それに、吸血鬼ドラキュラは「ニンニク」の香りを嫌うと聞くので、邪気(鬼)払いの力を持つのは、芳香だけではなく、ハーブなどの「強い香り」を持つものにも宿るのかもしれません。

ただ、あんころ餅は、あまり香りは無いように思いますので、水神に対して、「甘味」=味覚としての祓いの効果はあると思いますが、香りとしては効果があるのだろうか、とちょっと考えてしまいました。

駒形神社の甘い香りは、この世のものだったのでしょうか?
それとも現実の物として、お寺のお線香のように、神社側が意図的に漂わせているのでしょうか?

トンチンカンな疑問でしたら、申し訳ありません(汗)

私も、吉野裕子先生については、ご経歴を含めて興味津々です。
柳田国男先生にも異を唱える部分がおありになったとか。

なかなか著書を読む時間が無いのが残念ですが、何か興味深いお話がありましたら、又、こちらで披露して頂けると嬉しいです。

古代日本は、蛇との関係が深いと言われますが、どこで大陸の龍と混じりあったのでしょう?
龍蛇トーテムの「出雲神族」との関係など、謎がいっぱいです。
よろしくお願い致します。

ちなみに、吉野説だと『ミシャグチ』は「御赤蛇」となり、蛇と関係が深いと考えるみたいですね。

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チョット釈然としない点。 (綱永井寵生)
2014-09-21 13:27:33
社宮寺ルリコさんへ

コメント有難う御座います。
さてご質問の件ですが、その回答は今回のお題「・・・・・あんころ餅が大嫌い」にあります。

今回の記事は1年前に駒形神社での綿飴の香りに端を発しています。
何故「甘い香りが大嫌い」としなかったのは、瀬織津姫フリークの御婦人様達の感情を逆撫でしたくないと言う気持ちもありましたが、気体である香りが、物体である甘い物と同じにしてよいものかと私もルリコさん同様、疑問に感じました。チョット釈然としないので「あんころ餅」にしました。本には甘い香りとは書いていませんでしたので・・・・・・。
故に大麻の香りを体感したいと思ったのですが、これは流石に無理ですし、見切り発車的に書いてきました。

ただ物理的に甘い香りを発する物体が無ければ、甘い香りは発生しません。そして水神も「わらわは甘い物は嫌いじゃが、甘い香りは好きぞえ」となるのも変だと思います。故に今回は一緒だと考えて書きました。
空間に結界を張るとしたら、香りが考えられますし。

この件は、私の舐めた程度の陰陽五行の知識では正確な答えは出せそうもありません。もっとかじってからまた書きたいと思います。

駒形神社の綿飴の香りは、物理的に不可能だと考えます。その場に大麻が茂っていたとは考えられませんし、綿飴を売っている屋台もないです。
トリックで甘い香りの香水を撒いたのではとも考えましたが、香りがベール状にその場だけに固定されたように漂っているのも変です。
私は神職の方が結界を張って甘い香りが発生するのではと考えていますが、この件も神職の友人に聞いてからご報告したいと思います。

ミシャグチは生物としては赤ジムグリです。様々な模様がその固体、固体で違います。同じ蛇とは思えません。この蛇、もしかしたら寒地・高地に住むシマヘビの幼体かも知れませんね。そして成長すると赤の色は消える。その点に神秘がありミシャグチとなったのかも知れません。

龍に関してはチョット長くなってしまいます。今度ブログで書きたいと思います。しばしお待ちください。



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幻の香り? (社宮寺ルリコ)
2014-09-22 09:52:08

早々のご返信、ありがとうございました。

やはり、綱永井様も、香りについては疑問があったのですね。

しかしながら、生け贄や川渡り餅の件などについては、五行論で説明できると知り、大変勉強になりました。
同じ土性でも、人間の生け贄とあんころ餅では、雲泥の差。
あんころ餅が代わってくれて、安心しました(笑)

>結界が甘い香りなのかどうか。

もし甘い香りだとしても、それはある意味、幻の香りであり、誰もが体感できるものではないような気もします。

『場の力』を感じられる方にしか嗅ぎとれないもの、認識できないもの、かもしれませんね。

神社の神職の方がきちんと管理なさっていれば、結界は張られているはず。

もしも結界に香りがあるとするならば、

全てが甘い香りなのか、
甘い香りの結界を張れる方、張れない方がいるのか、
瀬織津姫など特定の神と関わる場合のみ、甘い香りのなのか、
甘い香りは大麻が放つ香りと同じタイプなのか、
などなど、難しい問題がありますね。

>何れ友人に聞いてみたいと思います。そしてまたお話します。

楽しみにしております♪

>駒形神社の綿飴の香りは、物理的に不可能

実は私も、
ある『場』ができた所にいたとき、不思議な甘い花の香りを嗅いだ経験があります。

多分、トランス状態になったため、脳が『幻香』を感じたせいだと考えていますが、『場』が消失した途端、芳香もストンと消えました。

周りの方に尋ねても、誰一人、香水等はつけておらず、私以外に香りに気づいた方がいなかったので、とても不思議でした。

花の香りはハゴロモジャスミンを甘くしたような、甘美なものでしたが、かなり強い芳香であり、今でも忘れられません。

その経験があるため、綱永井様の駒形神社でのご体験に、とても関心があるのです。
「瀬織津姫は大麻の香り」の過去記事も再読してみました。
謎が解明されるといいですね。

赤ジムグリのお話、ありがとうございます。
ネットで色々な画像を探してみました。
蛇は好きなんです。
古代人は、ジムグリに、精霊『ミシャグチ』を重ね合わせて見ていたのでしょうか…?

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そうか! (りひと)
2014-09-22 11:16:41
ありがとうございます。
水を抑えるのに土ですか!
これとても大事です。水がすっかり強くなっていますから土が弱体化されている訳ですね。個人的な考えの中にとてもあてはまる事がありコメ抑えられませんでした。
本当にありがとうございました。
土に敬意をはらいたいです。
時の人、松江の圭くんは土二つもついてます。十一が二つ付いているとも報道されていました。土神と十一面さんが繋がるかもしれませんね。とっても嬉しいです。
返信する
香りではなく薫りなのかも。 (綱永井寵生)
2014-09-23 07:39:18
社宮寺ルリコさんへ

「甘味」と「甘い香り」を一緒に考えて良いものか。
私もその点に引っかかり、苦し紛れにイザナギ命が黄泉の醜女に桃を投げつけ、醜女達が桃に近付けなかった事で自分の考えを肯定してみました。チョット苦しいですけど。

黄泉の醜女たちは葡萄・筍は食した。しかし、桃は食すどころか近寄れなかった。それは桃に宿る霊力的なものを恐れてと思われますが、物理的に考えると香りとしか考えられません。それで食すことと香りを一列で考えました。
勿論「黄泉の醜女=瀬織津姫」とは断言できませんが・・・・・・・。

駒形神社では綿飴の香りを体感しましたが、綿飴はザラメを熱して作ります。私は綿飴の香りは大麻の香り名のではと考えましたが、綿飴は香りではなく薫り。熱により
焦がした薫りです。

大麻は不法所持すれば罰せられますが、吸引はOKと聞きます。そして神道でも修験道でも大麻を火で炙り祓い清めます。
あの時の綿飴の薫りはその残り薫とは思えませんが、神道的な祈祷??で漂っていたのかも知れませんね。

尚、諏訪大社の御柱祭も陰陽五行で説明が付きます。
御柱は木。木は蛇です。つまり御神木も蛇です。
その御神木に薙鎌を刺して御柱の見立をする。この薙鎌は蛇の形をしていると説明されていますが、私にはどう見ても鳥に見えます。多分、鶏だと思います。
そして鎌は鉄。つまり金。木は金に弱い。
出雲は蛇のグループと牛のグループがありますが、御柱祭はその争いの様に思えます。

返信する
正しいのかどうかは・・・・。 (綱永井寵生)
2014-09-23 07:45:32
りひとさんへ

全てにおいて陰陽五行が正しいのかどうかは断言できませんが、日本の民俗は陰陽五行で説明つく部分が多々あります。

今回のお題は、甘い物を嫌う水神が、甘い香りを出すものだろうかと言う疑問から書きました。

現時点での私の考えですが、また考えが浮かんだら追記したいと思います。

返信する
そうですね。 (りひと)
2014-09-23 21:09:12
確かに弱いというの一つの相性の統計みたいなものなので参考程度でしょうね。
そうそれと木が金弱いというのも、木橋の構造上雨から守るという一面も!
そんな解釈をこまめに続けてみようと思います。ヒントありがとうございます。
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