平成30年3月11日 22:15
3月12日は、津山市議会厚生常任委員会開会の日です。
予算資料の確認作業の中で、谷口市長のCAPDo(キャップ・ドゥ)が気になりました。
言葉は聞いたことがありながら、その手法について知らないままではダメですね。
プロジェクト管理方法として、計画を立てて進捗を確認しながら仕事を進めていくだけに留まらず、継続的な改善活動が必要ということで、「PDCA」(ピーディーシーエー)サイクルを回すとよく言われます。
PDCAとCAPDoの違いとは?
3月議会で、谷口市長はCAPDo(キャップ・ドゥ)により事業の見直しを行うと言われました。
C=Check(現状把握・計測)
A=Act(改善)
P=Plan(計画)
D=Do(実行)
単純に「現状把握・計測(Check)」 から開始するだけでなく、CAPDoでは「改善(Act)」フェーズを“何をすべきかを決定するフェーズ”にあてる場合が多いようです。
この場合、PDCAサイクルにおける「改善(Act)」が“計画と実績の間に生じた乖離の改善”を意味していたのに対し、CAPDoでは“改善方針の立案”を意味することになります。
PDCAでは「改善(Act)」から次の「計画(Plan)」までに大きな隔たりがありサイクルが循環しないという問題がありましたが、CAPDoなら改善立案から施策の計画までの間に連続性がありスムーズに流れます。
この違いにより、改善のサイクルが途切れることなく回るようになるのです。
※フェーズ(phase):段階。局面。位相。
※位相:時間とともに周期的に変化する現象において全過程中の位置を示す量
PDCA
多くの場合、「計画(Plan)」でつまずいてしまう
「計画(Plan)」は立てるが、「評価・分析(Check)」や「改善(Act)」に繋がらない
「評価・分析(Check)」や「改善(Act)」をするための実績データ(評価データ)が集まらない
「改善( Act )」と「計画(Plan)」の間の隔たりが大きく、一巡はしても単発で終わってしまう
よくありがちなのは、最初の計画の作成に時間をかけすぎてしまいPDCAのサイクル以前に「P(=Plan)」で力尽きてしまう事です。
また、計画ができたとしてもその後の検証フェーズである「C(=Check)」は計測を伴うことになり、その計測活動自体が難しいという問題も挙げられます。
さらには、現状の把握無しに計画からスタートするため計画自体に無理が生じ、失敗に終わってしまう可能性も高くなるでしょう。
このように、改善のサイクルを回してこそPDCAの良さがあるのに、計画的にPCDCAを回せるようになるまでは単発または一周さえも回らないことが多く、本来の効果が得られないというのが現場の実情となっています。
CAPDoを実際に業務に適用してみると、計画が起点となるPDCAよりも、先に現状把握をして見込みを立てた上で改善案を検討するCAPDoの方が敷居が低く、やりやすいと感じると思います。
また、 CAPDoは最初に計画を必要としないので気軽に始めやすく、より素早く改善が開始できるようにもなります。この点はとても重要です。
なぜなら、改善のサイクルが短くなればそれだけ改善の成果が早く得られるようになり、次の改善に繋がりやすくなるからです。
改善は単発ではなく、継続する(改善のサイクルを繰り返し回す)ことが大切です。敷居の低さとスピーディなサイクルは、この「継続性」に対しても効果的と言えるでしょう。
例えば、手戻りなどの無駄な作業を減らす業務改善や、実績に基づいて見積もりの精度を上げていく見積もり改善のように、短いサイクルで繰り返し行うことに意味のある実践的な改善活動にCAPDoは最適です。
プロジェクトでPDCAではなくCAPDoをよく活用するとPDCAでは構えてしまって進まなかった改善が、CAPDoを適用し始めてからは徐々にサイクルが回るようになった。という人あり。
CAPDoに限らずですが、改善は小さなものから少しずつチャレンジしていった方が仕組みにも慣れやすく風土が作りやすいと思います。
そうして小さなサイクルを少しずつ大きくしていくことが改善活動を現場に根付かせるポイントとなるのです。
OODAループで生き残れ!
PDCAを過去のものにした米軍式目標設計術
OODAとは、O:Observe(観察)、O:Orient(状況判断)、D:Decide(決断)、A:Act(実行)を表し、米国の撃墜王と呼ばれた空軍パイロットのジョン・ボイド氏が提唱した思考法であり、一応計画は立てるものの、それにこだわってはいけないとする考え方です。
管理に関しても、具体的に細かく指示するのではなく、最終ゴールのみを示し後は任せるという方針を取るのだそうです。
先の見えない状況に陥ったり、形式的なPDCAサイクルに執着しすぎて本来の目的を見失ったりした場合には、素早く臨機応変に動くことができるOODAループの方が効率的です。
3月12日は、津山市議会厚生常任委員会開会の日です。
予算資料の確認作業の中で、谷口市長のCAPDo(キャップ・ドゥ)が気になりました。
言葉は聞いたことがありながら、その手法について知らないままではダメですね。
プロジェクト管理方法として、計画を立てて進捗を確認しながら仕事を進めていくだけに留まらず、継続的な改善活動が必要ということで、「PDCA」(ピーディーシーエー)サイクルを回すとよく言われます。
PDCAとCAPDoの違いとは?
3月議会で、谷口市長はCAPDo(キャップ・ドゥ)により事業の見直しを行うと言われました。
C=Check(現状把握・計測)
A=Act(改善)
P=Plan(計画)
D=Do(実行)
単純に「現状把握・計測(Check)」 から開始するだけでなく、CAPDoでは「改善(Act)」フェーズを“何をすべきかを決定するフェーズ”にあてる場合が多いようです。
この場合、PDCAサイクルにおける「改善(Act)」が“計画と実績の間に生じた乖離の改善”を意味していたのに対し、CAPDoでは“改善方針の立案”を意味することになります。
PDCAでは「改善(Act)」から次の「計画(Plan)」までに大きな隔たりがありサイクルが循環しないという問題がありましたが、CAPDoなら改善立案から施策の計画までの間に連続性がありスムーズに流れます。
この違いにより、改善のサイクルが途切れることなく回るようになるのです。
※フェーズ(phase):段階。局面。位相。
※位相:時間とともに周期的に変化する現象において全過程中の位置を示す量
PDCA
多くの場合、「計画(Plan)」でつまずいてしまう
「計画(Plan)」は立てるが、「評価・分析(Check)」や「改善(Act)」に繋がらない
「評価・分析(Check)」や「改善(Act)」をするための実績データ(評価データ)が集まらない
「改善( Act )」と「計画(Plan)」の間の隔たりが大きく、一巡はしても単発で終わってしまう
よくありがちなのは、最初の計画の作成に時間をかけすぎてしまいPDCAのサイクル以前に「P(=Plan)」で力尽きてしまう事です。
また、計画ができたとしてもその後の検証フェーズである「C(=Check)」は計測を伴うことになり、その計測活動自体が難しいという問題も挙げられます。
さらには、現状の把握無しに計画からスタートするため計画自体に無理が生じ、失敗に終わってしまう可能性も高くなるでしょう。
このように、改善のサイクルを回してこそPDCAの良さがあるのに、計画的にPCDCAを回せるようになるまでは単発または一周さえも回らないことが多く、本来の効果が得られないというのが現場の実情となっています。
CAPDoを実際に業務に適用してみると、計画が起点となるPDCAよりも、先に現状把握をして見込みを立てた上で改善案を検討するCAPDoの方が敷居が低く、やりやすいと感じると思います。
また、 CAPDoは最初に計画を必要としないので気軽に始めやすく、より素早く改善が開始できるようにもなります。この点はとても重要です。
なぜなら、改善のサイクルが短くなればそれだけ改善の成果が早く得られるようになり、次の改善に繋がりやすくなるからです。
改善は単発ではなく、継続する(改善のサイクルを繰り返し回す)ことが大切です。敷居の低さとスピーディなサイクルは、この「継続性」に対しても効果的と言えるでしょう。
例えば、手戻りなどの無駄な作業を減らす業務改善や、実績に基づいて見積もりの精度を上げていく見積もり改善のように、短いサイクルで繰り返し行うことに意味のある実践的な改善活動にCAPDoは最適です。
プロジェクトでPDCAではなくCAPDoをよく活用するとPDCAでは構えてしまって進まなかった改善が、CAPDoを適用し始めてからは徐々にサイクルが回るようになった。という人あり。
CAPDoに限らずですが、改善は小さなものから少しずつチャレンジしていった方が仕組みにも慣れやすく風土が作りやすいと思います。
そうして小さなサイクルを少しずつ大きくしていくことが改善活動を現場に根付かせるポイントとなるのです。
OODAループで生き残れ!
PDCAを過去のものにした米軍式目標設計術
OODAとは、O:Observe(観察)、O:Orient(状況判断)、D:Decide(決断)、A:Act(実行)を表し、米国の撃墜王と呼ばれた空軍パイロットのジョン・ボイド氏が提唱した思考法であり、一応計画は立てるものの、それにこだわってはいけないとする考え方です。
管理に関しても、具体的に細かく指示するのではなく、最終ゴールのみを示し後は任せるという方針を取るのだそうです。
先の見えない状況に陥ったり、形式的なPDCAサイクルに執着しすぎて本来の目的を見失ったりした場合には、素早く臨機応変に動くことができるOODAループの方が効率的です。